JPH07192937A - フェライト部品の金属ピン固定構造、およびその構造を用いたインダクタ並びにインダクタの製造方法 - Google Patents

フェライト部品の金属ピン固定構造、およびその構造を用いたインダクタ並びにインダクタの製造方法

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JPH07192937A
JPH07192937A JP33113493A JP33113493A JPH07192937A JP H07192937 A JPH07192937 A JP H07192937A JP 33113493 A JP33113493 A JP 33113493A JP 33113493 A JP33113493 A JP 33113493A JP H07192937 A JPH07192937 A JP H07192937A
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JP
Japan
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pin
inductor
mounting hole
pin mounting
soldering
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Pending
Application number
JP33113493A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Nakamura
年宏 中村
Kazuo Tokari
和夫 戸苅
Takeo Maeda
丈夫 前田
Takayuki Suganuma
孝行 菅沼
Masataka Aoki
正隆 青木
Tamio Otsuki
民夫 大槻
Mamoru Yanagihara
護 柳原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
WASHIZU MEKKI KOGYOSHO KK
Shizuoka Prefecture
FDK Corp
Original Assignee
WASHIZU MEKKI KOGYOSHO KK
Shizuoka Prefecture
FDK Corp
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Publication date
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Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F5/00Coils
    • H01F5/04Arrangements of electric connections to coils, e.g. leads
    • H01F2005/046Details of formers and pin terminals related to mounting on printed circuits

Landscapes

  • Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)
  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 接着剤によらずにフェライト部品に金属ピン
をしっかりと固定し、かつ固定部の耐熱性が高い構造と
する。 【構成】 ドラム型フェライトコア1のフランジ部3の
所定部位にピン取付穴5が形成され、そのピン取付穴5
の内面には無電解メッキによる下がニッケルで上が銅の
2層構造のメッキ金属膜6が形成され、ピン取付穴5に
端子ピン4の端部が挿入されてはんだ付けされていると
ともに、フェライトコア1に巻かれたコイル2のリード
線2aが端子ピン4の根元部分に巻き付けれてはんだ付
けされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、フェライト部品に金
属ピンを固定する構造の改良に関し、また、そのピン固
定構造を採用したインダクタおよびそのインダクタの製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】つぎのような構成の端子ピン付きインダ
クタが知られている。ドラム型フェライトコアのフラン
ジ部の所定部位にピン取付穴が形成されており、ある程
度の剛性を備えた金属ピンからなる端子ピンがピン取付
穴に挿入されて固定されている。また、フェライトコア
に巻かれたコイルのリード線が前記端子ピンの根元部分
に巻かれてはんだ付けされている。
【0003】このインダクタのようにフェライト部品に
金属ピンを植設した電子・電気部品が知られている。従
来、フェライト部品に金属ピンを固定する構造として
は、前述のようにフェライト部品にピン取付穴を形成し
ておいて、その穴にピンを挿入して接着剤で固定してい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】フェライト部品の取付
穴に金属ピンを挿入して接着剤で固定する従来の構造で
は、接着剤の耐熱性が低いため、金属ピンを介して接着
剤部分に高熱が作用すると、ピン固定力が著しく低下す
るという問題があった。前述のインダクタの例では、フ
ェライトコアに固定した端子ピンにコイルリード線をは
んだ付けするが、そのとき高温はんだ付け処理を行うと
ピンの取付強度が低下する。端子ピンとリード線を高温
はんだ付けで接続するのであれば、リード線のポリウレ
タン皮膜をはんだ付け時の熱で溶かしながら接続するこ
とができるのであるが、接着剤によるピン固定部の耐熱
性が低いので、この便利な工程を採用することができ
ず、リード線のポリウレタン皮膜を剥がす別の工程が必
要であった。またインダクタをプリント配線基板にはん
だ付け実装する際にも端子ピンに高熱が伝わるおそれが
あり、その熱によってピン固定強度が低下することがあ
る。
【0005】この発明は前述した従来の問題点に鑑みな
されたもので、その目的は、接着剤によらずにフェライ
ト部品に金属ピンをしっかりと固定し、かつ固定部の耐
熱性が高い構造を提供することにある。また他の目的
は、そのような改良されたピン固定構造を採用したイン
ダクタを提供するとともに、そのインダクタの合理的な
製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明のピン固定構造
では、フェライト部品の所定部位にピン取付穴が形成さ
れ、そのピン取付穴の内面には無電解メッキによる下が
ニッケルで上が銅の2層構造のメッキ金属膜が形成さ
れ、前記ピン取付穴に金属ピンの端部が挿入されてはん
だ付けにより固定されている。
【0007】前記のピン固定構造を採用したこの発明の
インダクタでは、ドラム型フェライトコアのフランジ部
の所定部位にピン取付穴が形成され、そのピン取付穴の
内面には無電解メッキによる下がニッケルで上が銅の2
層構造のメッキ金属膜が形成され、前記ピン取付穴に端
子ピンの端部が挿入されてはんだ付けされているととも
に、前記フェライトコアに巻かれたコイルのリード線が
前記端子ピンの根元部分に巻き付けられてはんだ付けさ
れている。
【0008】また前記インダクタの製造工程において、
この発明の製造方法では、前記ピン取付穴に挿入した前
記端子ピンを前記メッキ金属膜にはんだ付けすること
と、前記リード線を前記端子ピンの根元部分にはんだ付
けすることとを1回のはんだ付けで同時に行うようにし
た。
【0009】
【作用】前記フェライト部品(フェライトコア)の前記
ピン取付穴の内面をエッチングなどにより活性化し、ま
ず無電解ニッケルメッキを行い、つぎに無電解銅メッキ
を行う。これでピン取付穴の内面に下がニッケルで上が
銅の2層構造のメッキ金属膜が形成される。無電解ニッ
ケルメッキによりフェライト表面に析出するニッケル結
晶は充分に小さく、フェライトとの密着強度が非常に高
い。このニッケル膜に上に無電解銅メッキを行うこと
で、ニッケル膜と銅膜が互いに応力を相殺するため、よ
り強い密着となる。従って2層構造の金属膜のフェライ
トに対する密着強度は非常に高い。また、ニッケル・銅
の2層構造のメッキ金属膜の耐熱性はきわめて高く、高
温はんだ付け性に優れる。なお、銅膜の表面に酸化防止
処理として金メッキやスズメッキを施したり、またはは
んだメッキを施しておくとよい。
【0010】前記ピン取付穴の内面に耐熱性が高くてフ
ェライトとの密着性の高いメッキ金属膜が形成され、そ
の穴に金属ピン(端子ピン)を挿入してはんだ付けによ
り固定する。従って、ピン固定部の耐熱性は充分に高
く、ピンの固定強度の信頼性が高い。
【0011】ピン固定と前記リード線の接続を1回のは
んだ付けで行うようにすれば、工程を簡素化することが
できる。また前記メッキ金属膜の耐熱性は充分に高いの
で、高温はんだ付けでピン固定とリード線の接続を同時
に行えば、リード線のポリウレタン皮膜の除去も同時処
理することができる。
【0012】
【実施例】この発明の一実施例によるインダクタの構造
を図1に示している。ドラム型フェライトコア1の巻軸
部にコイル2が巻線され、2つのフランジ部3の外面側
にそれぞれ1本の端子ピン4が植設され、その端子ピン
4の根元部分にコイル2のリード線2aが巻き付けられ
ている。
【0013】端子ピン4を固定するためにフェライトコ
ア1のフランジ部3の所定位置にはピン4より少し大径
のピン取付穴5が形成されており、そのピン取付穴5の
内面には無電解メッキによる下がニッケルで上が銅の2
層構造のメッキ金属膜6が形成されている。
【0014】ピン取付穴5の内面にメッキ金属膜6を形
成するにあたり、まずピン取付穴5の内面に水酸化ナト
リウム水溶液を塗布してから加熱し、フェライト表面を
エッチングする。このエッチング処理によりその表面部
分が活性化する。そして部分的に表面を活性化したフェ
ライトコア1について、ホウ素系還元剤を使用して無電
解ニッケルメッキを行い、約0.5μmのニッケル膜を
パターン形成する。つぎに無電解銅メッキを行い、前記
ニッケル膜の上に約0.5μmの銅膜を重ねて形成す
る。さらに銅膜の表面にはんだメッキを施しておく。
【0015】前記のようにメッキ金属膜6が形成された
ピン取付穴5に先端部分にはんだメッキをした端子ピン
4を挿入するとともに、コア1に巻いたコイル2のリー
ド線2aを端子ピン4の根元部分に巻き付けて、例えば
レーザービームを端子ピン4の根元部分に照射して高温
はんだ付け処理を行う。これで端子ピン4がはんだ付け
によりピン取付穴5に固定されるとともに、リード線2
aが端子ピン4に接続される。このときリード線2aの
ポリウレタン皮膜も同時に溶けるので、皮膜除去工程は
不必要である。
【0016】なお、端子ピン4とピン取付穴5内面のメ
ッキ金属膜6とのはんだ付けに関しては、通常いずれか
一方に予備はんだ(はんだメッキ)を施しておけば良
く、従ってメッキ金属膜6の銅膜の表面には酸化防止用
として金メッキまたはスズメッキを施しておいても良
い。
【0017】以上の実施例のインダクタでは、2本の端
子ピンをコアの両側にそれぞれ植設しているが、一方の
フランジ部に2本の端子ピンを植設することももちろん
可能である。このインダクタに限らず、フェライト部品
に金属ピンを植設する回転トランスなどの他の電子・電
気部品にももちろん本発明を適用することができる。
【0018】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、この発明の
ピン固定構造によれば、接着剤によらずにフェライト部
品に金属ピンをしっかりと固定し、かつ固定部の耐熱性
を充分に高くすることができ、高温はんだ処理などの熱
によってピン固定強度が低下することがない。この固定
構造を採用した本発明のインダクタでは、端子ピンとコ
イルリード線の接続を高温はんだ付けにより行うことが
できるとともに、プリント配線基板への実装も高温はん
だ付けにより行うことができる。さらに本発明のインダ
クタの製造方法に従い、ピン固定と前記リード線の接続
を1回のはんだ付けで行うようにすれば、工程を簡素化
することができる。また前記メッキ金属膜の耐熱性は充
分に高いので、高温はんだ付けでピン固定とリード線の
接続を同時に行えば、リード線のポリウレタン皮膜の除
去も同時処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例によるインダクタの概略構
成図である。
【符号の説明】
1 ドラム型フェライトコア 2 コイル 2a リード線 3 フランジ部 4 端子ピン 5 ピン取付穴 6 メッキ金属膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 戸苅 和夫 東京都港区新橋5丁目36番11号 富士電気 化学株式会社内 (72)発明者 前田 丈夫 東京都港区新橋5丁目36番11号 富士電気 化学株式会社内 (72)発明者 菅沼 孝行 静岡県湖西市鷲津836−1 有限会社鷲津 メッキ工業所内 (72)発明者 青木 正隆 静岡県湖西市鷲津836−1 有限会社鷲津 メッキ工業所内 (72)発明者 大槻 民夫 静岡県静岡市丸子3丁目2 職住C9− 404 (72)発明者 柳原 護 静岡県藤枝市青葉1丁目15−8

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェライト部品の所定部位にピン取付穴
    が形成され、そのピン取付穴の内面には無電解メッキに
    よる下がニッケルで上が銅の2層構造のメッキ金属膜が
    形成され、前記ピン取付穴に金属ピンの端部が挿入され
    てはんだ付けにより固定されていることを特徴とするフ
    ェライト部品の金属ピン固定構造。
  2. 【請求項2】 ドラム型フェライトコアにコイル巻線を
    施したインダクタであって、前記フェライトコアのフラ
    ンジ部の所定部位にピン取付穴が形成され、そのピン取
    付穴の内面には無電解メッキによる下がニッケルで上が
    銅の2層構造のメッキ金属膜が形成され、前記ピン取付
    穴に端子ピンの端部が挿入されてはんだ付けされている
    とともに、前記フェライトコアに巻かれたコイルのリー
    ド線が前記端子ピンの根元部分に巻き付けられてはんだ
    付けされていることを特徴とするインダクタ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のインダクタの製造工程
    において、前記ピン取付穴に挿入した前記端子ピンを前
    記メッキ金属膜にはんだ付けすることと、前記リード線
    を前記端子ピンの根元部分にはんだ付けすることとを1
    回のはんだ付けで同時に行うことを特徴とするインダク
    タの製造方法。
JP33113493A 1993-12-27 1993-12-27 フェライト部品の金属ピン固定構造、およびその構造を用いたインダクタ並びにインダクタの製造方法 Pending JPH07192937A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009105241A (ja) * 2007-10-24 2009-05-14 Nec Tokin Corp チップ型固体電解コンデンサおよびその製造方法
CN108305738A (zh) * 2017-01-12 2018-07-20 沃思电子埃索斯有限责任两合公司 感应构件和用于制造感应构件的方法

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