JP4264977B2 - インダクタ及びその製造方法 - Google Patents
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Description
従来この種の技術として、被膜付のワイヤーを用いたもの(例えば特許文献1及び特許文献2)や、ワイヤーを巻き付けずにコイル部を形成したものがある(例えば特許文献3)。
特許文献1に開示のインダクタンス素子は、鍔部と巻芯部とでなるコアをアルミナ等の材料で形成し、このコアの巻芯部に被膜付きのワイヤーを巻き付け、そのワイヤーの両端を鍔部表面に形成された電極に接続固定した構造になっている。そして、その製造時においては、コアへのワイヤー巻き付け作業及びワイヤー両端の鍔部電極への接続固定作業の後に、ワイヤー両端と鍔部電極との接合面上に残っている被膜を研磨やエッチング等で除去していた。
また、特許文献2に開示のインダクタンス素子は、導電体をコイル状に巻回し、このコイル状の導電体の外周面に、抵抗層と磁性層とを交互にメッキした構造になっている。
また、特許文献3に開示のインダクタは、鍔部と巻芯部とでなるコアをアルミナ等の材料で形成し、そして、20μm厚以下の導電膜をこのコアの巻芯部の表面にメッキにより形成した後、この導電膜をレーザー等によってスパイラル状にカットすることにより、コイル部を形成した構造になっている。
インダクタのQ値は、リアクタンス値を高周波抵抗値で除した値である。ここで、高周波抵抗値はインダクタの直流抵抗値に比例する。したがって、ワイヤーを太くして直流抵抗値を減少させることで、インダクタのQ値を高める手法が一般的に用いられている。
近年、インダクタの小型化に伴い、太いワイヤーを小さなコアに巻き付けることにより、Q値が高い小型のインダクタを製造する必要性が生じてきた。しかしながら、太いワイヤーを小さなコアに巻き付けて小型のインダクタを製造する際には、次のような問題が発生する。
第1に、太いワイヤーを小さなコアに巻き付けるには、ワイヤーに相当のテンションを加える必要がある。一方、小さなコアに加えることができる保持力には限界があり、大きくすることができない。このため、小さなコアをテンションに抗して保持することができず、ワイヤーをコアに正確に巻き付けることは難しい。
第2に、太いワイヤーはその被膜の量も多いので、ワイヤーを小さなコアの電極に接続する際に、被膜の残りが電極のワイヤー接続部に発生して、接続不良を起こし易い。
第3に、太いワイヤーを小さなコアに巻き付けると、ワイヤーが急激に曲げられた状態になるので、亀裂が被膜に生じて、レアショートを発生するおそれがある。しかも、このレアショートは非常に検出が難しく、確実に検出するためには多数の外選(外観選別)工程が必要となる。
ところが、特許文献1及び特許文献2に開示の技術は、上記第1〜第3の問題を内包しており、製品の小型化が困難である。特に、特許文献1に開示の技術では、ワイヤー両端と鍔部電極との接合面上に残っている被膜を研磨やエッチング等により除去する工程が特別に必要となり、製造コストが高くなる。また、太いワイヤーを巻いた場合には、被膜残りがさらに増加することが予想される。かかる場合に、多量の被膜を除去するには、多くの工数と作業時間が必要なり、さらなる製造コストのアップと作業能率の低下が生じるおそれがある。また、特許文献2に開示の技術では、インダクタが、導電体の外周面に抵抗層と磁性層とを交互にメッキした構造をとっているが、導電体の断面積がメッキによって変わるわけではなく、コイルの直流抵抗は変わらない。したがって、メッキ処理という特別な工程を用いているにも拘わらず、コイルのQ値を向上させることができない。また、磁性層をメッキすることで、その磁性層が損失を受け、1GHz以上の高周波ではQ値が極端に低下するという現象も生じる。
これ対して、特許文献3に開示の技術では、コアの巻芯部表面にメッキされた導電膜をレーザー等によってスパイラル状にカットしてコイル部を形成するので、上記第1〜第3の問題を発生させることなく製造することができ、小型化が可能である。しかしながら、導電膜のレーザーカット時に、導電膜の溶解によるドロス(バリ)がカットした溝内に入り、レアショート等の問題(リーク)を発生させるおそれがある。しかも、かかる場合のドロスは非常に小さいので、外選が非常に難しい。また、Q値を上げるために導電膜の厚みを増やすと、導電膜のカットに時間を要すると共に工数が増加するという問題が生じる。しかも、かかる場合には、ドロスの発生量も増えるので、不具合(リーク)の発生率がさらに増加することとなる。さらに、導電膜をレーザー等でカットする際に、大量の熱が発生するので、導電膜がこの熱で激しく酸化し、導電膜の直流抵抗値が増加して、Q値がさらに低下する問題もある。
かかる構成により、電極部を介してコイル部に通電すると、周波数に対応した直流抵抗が誘起される。このとき、コイル部が巻芯部に直接巻き付けられた導電性の細線と細線に付着された所定肉厚の導電膜とで形成されているので、この直流抵抗は太線を巻いた時と同様に低くなる。
かかる構成により、コアの大きさとの関連で、最適なコイル部の太さを得ることができる。
かかる構成により、隣り合う導電膜間でのショートを防止することができる。
かかる構成により、電極部の外部機器との接触面積を広くすることができる。
かかる構成により、巻き線工程において、細線が巻芯部に掛けられた状態で、巻芯部に直接巻き付けられる。このとき、細線に加えるテンションは小さくて済むので、コアを保持する力も小さくて済む。そして、導電膜形成工程において、メッキ処理が細線に対して行われ、所定肉厚の導電膜が当該細線に被着されて、コイル部の大径化が図られる。しかる後、電極形成工程において、電極部がコアの鍔部に形成される。
また、請求項8の発明は、請求項6または請求項7に記載のインダクタの製造方法において、導電膜形成工程の後段に、導電膜を覆うための絶縁性の保護膜を形成する保護膜形成工程を設けた構成とする。
また、請求項9の発明は、請求項6ないし請求項8のいずれかに記載のインダクタの製造方法において、電極形成工程は、巻き線工程の前段に設けられ、コアの両鍔部にそれぞれ電極用導電膜を形成して、これら一対の電極用導電膜を電極部とし、巻き線工程は、巻芯部に巻き付けられた細線の両端部を一対の電極用導電膜にそれぞれ圧着する構成とした。
また、請求項10の発明は、請求項6ないし請求項8のいずれかに記載のインダクタの製造方法において、電極形成工程は、導電膜形成工程の前段に設けられ、鍔部に細線の両端部を直接接続することにより、これら両端部を電極部とする構成とした。
さらに、請求項11の発明は、請求項6ないし請求項10のいずれかに記載のインダクタの製造方法において、コアの巻芯部に鍔部と略面一になる厚さになるまで樹脂を塗布するコーティング工程を設けた構成とする。
また、請求項2の発明によれば、コアの大きさとの関連で、最適なコイル部の太さを得ることができ、この結果、Q値が高くしかもレアショートのない信頼性の高いインダクタを提供することができるという効果がある。
また、請求項3の発明によれば、コイル部でのレアショートを完全に防止することができ、品質の高いインダクタを提供することができるという効果がある。
また、請求項4の発明によれば、電極部の外部機器との接触面積を広くすることができるので、外部機器との接続作業の容易化と接続の信頼性とを図ることができるという効果がある。
また、請求項8の発明によれば、保護膜形成工程を設けて、導電膜を覆う保護膜を形成するので、隣り合うコイル部同士のレアショートのおそれがないインダクタを製造することができ、この結果、外選工数を削減できるので、その分製造コストの削減を図ることができるという効果がある。
さらに、請求項9の発明によれば、巻き線工程において、被膜のない細線の両端部を電極用導電膜にそれぞれ圧着するので、接合部に被膜が残るおそれはなく、この結果、被膜の残りを除去する工程を設ける必要がなく、その分製造工数の削減、ひいては製造コストの低減化を図ることができるという効果がある。
図1に示すように、このインダクタは、コア1と電極部2とコイル部3とを備え、その上面部が樹脂4によってコーティングされた構造になっている。
具体的には、各電極部2は、鍔部11の底面に順に積層された電極用導電膜としてのAg膜20,Ni膜21,Cu膜22及びSn膜23で構成されている。また、Ag膜20,Ni膜21,Cu膜22及びSn膜23の膜厚は、それぞれ30μm〜10μm,1μm〜5μm,2μm〜6μm及び5μm〜23μmに設定されている。
具体的には、図2に示すように、Cu,Ag又はAu等の導電性の細線30がコア1の巻芯部10に直接巻き付けられ、この細線30と同素材の導電膜31が細線30の外側に所定肉厚で付着されている。そして、導電膜31の外側がエポキシなどの絶縁性の保護膜32によって覆われている。すなわち、電極部2を細線30と導電膜31と保護膜32とで構成し、電流が通る断面積を導電膜31の肉厚によって増加させている。
詳しくは、細線30の直径aは、コア1の幅1/10以下に設定される。この実施例ではコア1の巻芯部10が0.8mmであるので、細線30の直径aを40μmに設定し、この細線30を巻芯部10に4巻回してある。従って、細線30のピッチ間隔bは0.18mmに設定した。そして、導電膜31の肉厚cは、細線30の直径aの1.45倍である58μmに設定し、保護膜32の膜厚dを2.5μmに設定した。
図3は、このインダクタの製造方法を示す工程図であり、図4は、コア形成工程の説明図であり、図5は、電極形成工程の説明図であり、図6は、巻き線工程の説明図であり、図7は、導電膜形成工程の説明図であり、図8は、保護膜形成工程の説明図であり、図9は、コーティング工程の説明図である。
コア形成工程S1は、図4に示すように、アルミナ等の原材に対してプレス成形を行うことで、巻芯部10と鍔部11とを有したコア1を形成する工程である。2012〜0603のサイズのコア1を形成するが、この実施例では、幅Wが0.8mmの巻芯部10を有したコア1を形成する。なお、コア1を切削加工でも形成することができるが、この実施例では、製造コストと寸法精度の面に優れたプレス成形加工を採用した。
電極形成工程S2は、図5に示すように、電極部2をコア1の鍔部11に形成する工程であり、両鍔部11に、それぞれAg膜20〜Sn膜23を形成して、電極部2とする。
具体的には、Agのペーストを鍔部11の底面にディップして、30μm〜10μmの膜厚のAg膜20を形成する。
そして、Ag膜20の表面に電気メッキ等の湿式メッキを施し、1μm〜5μm厚のNi膜21,2μm〜6μm厚のCu膜22,5μm〜23μm厚のSn膜23を順次形成することで、電極形成工程S2を完了する。
巻き線工程S3は、図6に示すように、電極形成工程S2を経たコア1を保持具100でチャックした状態で、細線30を巻芯部10に直接巻き付ける工程である。
具体的には、Cu,Ag又はAu等を素材とする直径40μmの裸の細線30の一方端30aを引っ張るようにしてテンションT1をかけ、他方端30bにテンションT2をかけながら、他方端30bを矢印Aに示すように回転させて、細線30を0.18mmのピッチ間隔bでスパイラル状に巻芯部10に巻き付ける。
このように、この巻き線工程S3では、直径40μmという極細の細線30を巻芯部10に直接巻き付けるので、一方端30a及び他方端30bに加えるテンションT1,T2は小さくて済む。したがって、これらのテンションT1,T2に抗するための保持具100のチャック力も小さくて済むこととなる。この結果、巻芯部10が0.8mm という超小型のコア1に対しても巻き膨れを発生させることなく、細線30を正確且つ高精度で巻き付けることができる。さらに、細線30が極細であり且つ裸のまま巻芯部10に巻き付けられるので、上記した従来のインダクタのように、巻き付け時に亀裂が被膜に生じて、レアショートを発生するおそれもない。
そして、細線30を巻芯部10に巻き付けた後、細線30の両端部30a,30bを両電極部2にそれぞれ圧着する。具体的には、両端部30a,30bを電極部2の表面に熱圧着することで、潰された両端部30a,30bが電極部2の最外層のSn膜23にロウ付けされ、接合度が高まる。
このように、この巻き線工程S3では、裸の細線30の両端部を電極部2に熱圧着するので、上記した従来のインダクタのように、電極部2の接合部分に被膜残りが発生して、接合不良が生じるおそれがない。この結果、被膜の除去工程が不要となり、その分、製造コストの低減化を図ることができる。
導電膜形成工程S4は、図7に示すように、導電膜31をコア1の巻芯部10に巻き付けられた細線30に形成する工程である。
具体的には、巻き線工程S3を経たインダクタを電気メッキ等の湿式メッキの槽に投入して、Cu,Ag又はAu等の導電膜31を細線30に被着させる。導電膜31の肉厚cは、細線30の直径の0.5倍ないし2.0倍に設定することが好ましいので、この実施例では、導電膜31の肉厚cを細線30の直径の1.45倍である58μmに設定する。
保護膜形成工程S5は、図8に示すように、コイル部3の導電膜31を覆う保護膜32を形成するための工程である。
具体的には、エポキシ等の樹脂を厚さ2.5μm程まで導電膜31の全表面に塗布する。
これにより、隣り合う導電膜31間のショートを確実に防止することができ、この結果、レアショート検出のための外選工数を削減することができ、この点からも、製造コストの低減化を図ることができる。
コーティング工程S6は、図9に示すようにコア1の巻芯部10に樹脂4をコーティングする工程である。
具体的には、保護膜形成工程S5を経たインダクタを用い、樹脂4をその巻芯部10に鍔部11と面一になる迄塗布することで、製品の実装性を高める。
かかる状態で、外部機器から高周波の電流が出力されると、高周波電流は電極部2を介してコイル部3に入力し、高周波直流低抗をコイル部3に誘起させる。このとき、コイル部3の通電面積が、上記したように大きく設定されているので、誘起された高周波抵抗の抵抗値は小さい。この結果、小型のインダクタのQ値が高くなり、優れた動作特性を示す。
図10は、この発明の第2実施例と係るインダクタの底面図であり、図11は、この発明の第2実施例に関するインダクタを一部破断して示す正面図である。
この実施例のインダクタは、電極部2をコア1に形成せず、コイル部3の両端部を電極部とした点が、上記第1実施例と異なる。
したがって、この実施例の製造方法における電極形成工程では、溝11aを両鍔部11の底面に刻設し、細線30の端部30a,30bをこの溝11a内に圧入した後、導電膜31を被着することで電極部2′を形成する作業が実行される。
かかる構成により、上記第1実施例のように、Ag膜20〜Sn膜23を形成する作業を省くことができ、その分製造コストの低減を図ることができる。
その他の構成,作用及び効果は上記第1実施例と同様であるので、その記載は省略する。
例えば、上記実施例では、細線30の直径を40μmに設定したが、細線30の直径はコア1の巻芯部10の幅W に対応させて任意に設定することができる。しかし、細線30の直径を巻芯部10の幅Wの1/10以下に設定することが好ましい。かかる設定により、保持具100のコア1に対するチャック力を十分に確保することができ、より正確且つ高精度な巻き線が可能となるからである。
また、上記実施例の導電膜形成工程S4では、導電膜31の肉厚を細線30の直径の0.5倍ないし2.0倍の範囲内である58μmに設定したが、隣り合う導電膜31同士のショートを防止する意味から、導電膜31の肉厚を細線30のピッチ間隔の1/2以下に設定することが好ましく、さらに、保護膜形成工程S5の実行容易化を図る点から、導電膜31のピッチ間隔を5μm以下に確保することが望ましい。
また、上記実施例では、電極形成工程S2において、Agのペーストを鍔部11にディップして、Ag膜20を底面にだけ形成したが、Agのペーストを0.5mm〜0.1mmの厚みにディップして、このペーストを鍔部11の周面に沿って均すことで、厚さが30μm〜10μmのAg膜20を鍔部11の周面全体に形成して、Ag膜20の鍔部11への固着力を強化させることもできる。また、Agのペーストを鍔部11にディップせずに、Ag膜20を印刷によって形成することもできることは勿論である。
また、上記第2実施例では、細線30の端部30a,30bを鍔部11の溝11aに圧入して、電極部2′を形成したが、溝11aを鍔部11に設けず、細線30の端部を鍔部11に直接押し付けて、アンカー効果で、細線30の端部を鍔部11に接続したり、接着剤で鍔部11に直接接続することもできる。
Claims (11)
- 巻芯部の両端に鍔部を有するコアと、上記巻芯部の外周面にスパイラル状に形成されたコイル部と、このコイル部と外部機器との電気的接続を可能にする電極部とを具備するインダクタであって、
上記コイル部を、上記コアの巻芯部に直接巻き付けられた導電性の細線と、この細線を覆うように付着された所定肉厚の導電膜とで形成した、
ことを特徴とするインダクタ。 - 請求項1に記載のインダクタにおいて、
上記導電膜の肉厚を、上記細線の直径の0.5倍ないし2.0倍の厚さに設定した、
ことを特徴とするインダクタ。 - 請求項1または請求項2に記載のインダクタにおいて、
上記コイル部の導電膜を、絶縁性の保護膜で覆った、
ことを特徴とするインダクタ。 - 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のインダクタにおいて、
上記電極部を、上記コアの両鍔部にそれぞれ形成され且つ上記細線の両端部がそれぞれ圧着された一対の電極用導電膜で形成した、
ことを特徴とするインダクタ。 - 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のインダクタにおいて、
上記電極部を、上記コアの両鍔部に直接接続された上記細線の両端部で形成した、
ことを特徴とするインダクタ。 - 巻芯部の両端に鍔部を有するコアと巻芯部の外周面にスパイラル状に形成されたコイル部とこのコイル部と外部機器との電気的接続を可能にする電極部とを具備するインダクタの製造方法であって、
上記コアを保持すると共に導電性の細線を所定テンションで上記巻芯部に掛けた状態で、当該細線をスパイラル状に巻芯部に直接巻き付ける巻き線工程と、
上記巻芯部に巻き付けられた細線にメッキ処理を行って、所定肉厚の導電膜を当該細線に被着させることにより、上記コイル部を形成する導電膜形成工程と、
上記電極部を上記コアの鍔部に形成する電極形成工程と
を具備することを特徴とするインダクタの製造方法。 - 請求項6に記載のインダクタの製造方法において、
上記導電膜形成工程は、上記導電膜の肉厚が、上記細線の直径の05倍ないし2.0倍の厚さになるまで、上記メッキ処理を行う、
ことを特徴とするインダクタの製造方法。 - 請求項6または請求項7に記載のインダクタの製造方法において、
上記導電膜形成工程の後段に、上記導電膜を覆うための絶縁性の保護膜を形成する保護膜形成工程を設けた、
ことを特徴とするインダクタの製造方法。 - 請求項6ないし請求項8のいずれかに記載のインダクタの製造方法において、
上記電極形成工程は、上記巻き線工程の前段に設けられ、上記コアの両鍔部にそれぞれ電極用導電膜を形成して、これら一対の電極用導電膜を上記電極部とし、
上記巻き線工程は、上記巻芯部に巻き付けられた細線の両端部を上記一対の電極用導電膜にそれぞれ圧着する、
ことを特徴とするインダクタの製造方法。 - 請求項6ないし請求項8のいずれかに記載のインダクタの製造方法において、
上記電極形成工程は、上記導電膜形成工程の前段に設けられ、上記鍔部に上記細線の両端部を直接接続することにより、これら両端部を上記電極部とする、
ことを特徴とするインダクタの製造方法。 - 請求項6ないし請求項10のいずれかに記載のインダクタの製造方法において、
上記コアの巻芯部に上記鍔部と略面一になる厚さになるまで樹脂を塗布するコーティング工程を設けた、
ことを特徴とするインダクタの製造方法。
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