JPH0717796B2 - ポリプロピレン系樹脂組成物 - Google Patents

ポリプロピレン系樹脂組成物

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JPH0717796B2 JP62257382A JP25738287A JPH0717796B2 JP H0717796 B2 JPH0717796 B2 JP H0717796B2 JP 62257382 A JP62257382 A JP 62257382A JP 25738287 A JP25738287 A JP 25738287A JP H0717796 B2 JPH0717796 B2 JP H0717796B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は改良された性質を有するポリプロピレン系樹脂
組成物に関する。さらに詳しくはシクロペンタジエン類
と芳香族炭化水素との熱共重合樹脂の水素化物をポリプ
ロピレンに配合することによりさらに優れた透明性、耐
ブロッキング性およびヒートシール性を賦与したポリプ
ロピレン系樹脂組成物に関する。
すなわち本発明の目的はポリプロピレンフィルムが本来
具備している機械的性能を損うことなくそれ自体に備わ
っていないヒートシール性、耐ブロッキング性を賦与
し、しかもポリプロピレンフィルムに特有の透明性をさ
らに改善したポリプロピレン系樹脂組成物を提供するこ
とにある。
ポリプロピレンフィルムはきわめて優れた機械的性質、
気体あるいは水蒸気に対する抵抗性、透明性および光沢
等を有するフィルムであり、その特性がセロファンに類
似していることから包装用フィルムとして広く利用され
ている。しかしポリプロピレンフィルムはセロファンに
比べヒートシール性あるいは透明性等で劣るなどの問題
点が残されている。
(従来の技術) ポリプロピレンフィルムにヒートシール性、耐ブロッキ
ング性等の包装用フィルムとしての特性を賦与する方法
として天然樹脂、石油樹脂あるいはそれらの水素化樹脂
等を配合することが従来から提案されている(特公昭52
−39420号、特公昭57−36938号等)。これらの配合樹脂
としてはテルペン系樹脂やロジン系樹脂の天然系樹脂あ
るいは脂肪族系または芳香族系の石油樹脂が、さらには
それらの水素化樹脂が特に賞用されている。
しかし、ポリプロピレンフィルムに配合するこれらの樹
脂にも未だ改善すべき点が認められ包装用フィルムとし
ての全ての特性をバランスよく満足させる樹脂は得られ
ていない。例えば天然系樹脂の場合供給および品質が不
安定であり、経済性も悪い。また脂肪族系水素化石油樹
脂は透明性は優れているものの耐ブロッキング性が劣
り、シクロペンタジエン系水素化樹脂は引張り強度、耐
ブロッキング性あるいは水蒸気バリアー性に優れた特性
を示すもののポリプロピレンフィルムに特有の透明性を
損ねたりその改良効果が小さい等種々の問題点を含んで
いる (解決しようとする問題点) 本発明はポリプロピレンフィルムについて従来技術の包
含する種々の問題を、ポリプロピレンに特定の樹脂を配
合することにより解決しようとするものである。
(問題点を解決するための手段) すなわち、本発明のポリプロピレン系樹脂組成物はポリ
プロピレン70〜99重量部に、石油樹脂分としてシクロペ
ンタジエン類とモノビニル芳香族炭化水素およびインデ
ン類から選ばれた少なくとも1種以上の芳香族炭化水素
との熱共重合樹脂の水素化物1〜30重量部のみを配合す
ることを特徴とするものであり、該樹脂の配合によりポ
リプロピレンフィルムに優れたヒートシール性、耐ブロ
ッキング性および引張り強度を同時に賦与し、さらに大
幅にポリプロピレンフィルムの透明性を改善することを
可能にしたものである。
本発明者らはポリプロピレン配合用石油樹脂について鋭
意検討を重ねた結果シクロペンタジエン類1モルと1種
以上の芳香族炭化水素0.06〜0.6モルとを樹脂中のノル
ボルネン環二重結合量のシクロペンテン環二重結合量に
対する比が0.55以下になるように熱共重合させさらに水
素化率が98.0%以上となるように水素化した樹脂は前述
のポリプロピレンフィルムに特有な問題を同時に解決
し、さらに優れた透明性を与えることを見出し本発明を
完成するに至った。
本発明組成物の一成分であるポリプロピレンは単にプロ
ピレンホモポリマーのみならずプロピレンと他の少量の
エチレン、ブテン等のオレフィンとの共重合物も含まれ
る。立体規則性ポリプロピレンとしてはメルトインデッ
クス(MI)が0.5〜10のものが好まれる。
本発明組成物の他の成分であるシクロペンタジエン類と
芳香族炭化水素との熱共重合樹脂の水素化物(以下単に
水素化樹脂と記す)はシクロペンタジエン類と芳香族炭
化水素とを熱共重合させた後通常の方法で水素化して得
ることができる。
本発明で用いる水素化樹脂の原料の1つはシクロペンタ
ジエン類であり、該シクロペンタジエン類にはシクロペ
ンタジエンおよびその多量体あるいはそれらのアルキル
置換体あるいはそれらの混合物が含まれいる。また、ナ
フサ等の水蒸気分解により得られるシクロペンタジエン
類を30重量%程度以上、好ましくは50重量%以上含むシ
クロペンタジエン系留分(CPD留分)を用いることもで
きる。該CPD留分の残余の大部分は不活性な飽和炭化水
素であるが、上記脂環式ジエンと共重合可能なオレフィ
ン性共単量体も含み得る。オレフィン性共単量体として
イソプレン、ピペリレンあるいはブタジエン等の脂肪族
オレフィンやシクロペンテン等の脂環式オレフィン等が
挙げられる。本発明の趣旨からしてこれらのオレフィン
類濃度は低い方が好ましいが、シクロペンタジエン類あ
たり10重量%以下であれば許容される。
本発明で用いる水素化樹脂のもう一つの原料は芳香族炭
化水素であり、該芳香族炭化水素にはモノビニル芳香族
炭化水素および/またはインデン類が含まれる。モノビ
ニル芳香族炭化水素としてはスチレン、o,m,p−ビニル
トルエン、αおよびβ−メチルスチレンあるいはこれら
の混合物が挙げられる。インデン類としてはインデン、
メチルインデン、エチルインデンあるいはこれらの混合
物が挙げられる。ビニル芳香族炭化水素とインデン類の
混合物を用いる場合ナフサ等のスチームクラッキングか
ら副生するいわゆるC9留分を用いた方が工業的にも有利
である。該C9留分は一般に、モノビニル芳香族炭化水素
および/またはインデン類を含む前記芳香族炭化水素の
他に、不活性な芳香族炭化水素も含んでいる。活性な芳
香族炭化水素ほシクロペンタジエン類1モルあたり0.06
〜0.6モル配合されるが、0.6モルを越えると得られる樹
脂の収率が低く軟化点も低下する。また0.06モル未満で
あると本発明の効果が十分発揮されない。なお、シクロ
ペンタジエン類としてジシクロペンタジエンを用いると
それは2モルとして、またトリシクロペンタジエンの場
合3モルとしてそれぞれ計算される。
配合された原料系はベンゼン、キシレン、n−ヘキサン
あるいはケロシン等の溶剤の存在下もしくは不存在下に
220〜320℃好ましくは240〜300℃の温度範囲で好ましく
は窒素ガス等の不活性ガスの雰囲気下で0.1〜10時間好
ましくは0.2〜6時間重合系を液相に保持し得る以上の
圧力下で熱共重合される。溶剤を用いる場合反応原料濃
度が30重量%程度以上となるよう加えられる。引続き重
合系の圧力を低下させ原料中の不活性成分、未反応原料
および必要ならば溶剤を除去して熱共重合樹脂を得るこ
とができるが、本発明者らの提案した方法で(特願昭62
−096958号)さらに150〜300℃の温度範囲で0.5〜10時
間好ましくは0.5〜6時間保持し減圧下もしくは加圧下
で第2段目の熱重合を行なうことが好ましい。このよう
な一連の重合反応は連続式あるいは回分式のいずれの方
法で行ってもよい。
なお、このようにして得られた熱共重合樹脂を構成する
シクロペンタジエン類のノルボルネン環二重結合量(N
D)とシクロペンテン環二重結合量(CD)の比(ND/CD)
は水素−核磁気共鳴法(1H−NMR)で測定した5.9ppmに
おけるノルボルネン環二重結合上の水素数と5.6ppmにお
けるシクロペンテン環二重結合上の水素数の比で決定し
たが、ND/CDの値は重合条件(温度、時間)、第2段目
の重合条件(温度、時間)およびシクロペンタジエン類
と芳香族炭化水素との配合比で制御することができ、こ
れらの条件は樹脂中のND/CDが0.55以下になるよう選定
される。ND/CDが0.55を越えると水素化してもポリプロ
ピレンフィルムの透明性は改善されにくい。
これらの共重合樹脂を、例えば従来公知の方法に従って
水素化させることによって本発明で用いる水素化樹脂が
得られる。例えばニッケル、パラジウム、コバルト等の
水素化触媒を用い、シクロヘキサン等の溶剤の存在下15
0〜300℃の温度10〜150kg/cm2の水素圧の条件下で水素
化すればよい。ポリプロピレンフィルムの透明性から水
素化率は98.0%以上であることが好ましく、さらには9
8.5%以上であることがより好ましい。ここで水素化率
は樹脂の265nm付近の紫外線(UV)吸光度の減少率で定
義した。UV吸光度の測定は常法に従って行った。
ε =未水素化樹脂の265nm付近の吸光度 ε=水素化樹脂の265nm付近の吸光度 水素化率が98.0%未満の場合は相溶性が悪いので一般に
得られるポリプロピレンフィルムの透明性改良効果が小
さく、逆に悪くなる場合もある。
したがって本発明では所望するポリプロピレン樹脂組成
物を得えるためには熱共重合樹脂を構成するシクロペン
タジエン類のノルボルネン環二重結合量のシクロペンテ
ン環二重結合量に対する比が0.55以下である、かつ該樹
脂の水素化率が98.0%以上であることを必要とする。ま
た本発明で用いる水素化樹脂は軟化点(環球法)が80〜
155℃の範囲のものである。
本発明のポリプロピレン系樹脂組成物はポリプロピレン
70〜99重量部好ましくは70〜95重量部と、シクロペンタ
ジエン類を芳香族炭化水素と熱共重合させた樹脂の水素
化物1〜30重量部好ましくは5〜30重量部を溶融混合す
ることにより得られる。
上記組成物にさらに少量のパラフィンワックスを混合し
てもよく、また帯電防止剤、加工安定剤あるいは顔料等
種々の添加剤も配合されうることは勿論である。
ポリプロピレン系樹脂組成物は公知の方法でフィルム化
されうる。ごく普通は一軸ないし二軸延伸フィルムとし
て用いられる。得られたフィルムはさらにコロナ放電処
理を施すことが好ましい。
(発明の効果) このようにして得たポリプロピレン系樹脂組成物をフィ
ルムに加工すると、優れたヒートシール性、耐ブロッキ
ング性および印刷特性をもちながらさらに優れた透明性
を具備したフィルムを得ることができ、包装用フィルム
として広く応用することができる。
(実施例) 以下実施例により本発明を具体的に説明するが、これら
の実施例により本発明が制約されるものではない。なお
比較例および実施例で得たフィルムの評価は下記の方法
で行った。
ヒートシールー性:バー型ヒートシーラーを用い二枚の
フィルムを140℃で1kg/cm2の荷重をかけ0.5秒間圧着し
た。
幅20mmの試料をショッパー型引張り試験で200mm/分の速
度でT型剥離を行い、剥離抵抗力(g/20mm)を測定し
た。
ブロッキング性:2cm×10cmの長方形試料を2cmにわたっ
て重ね1kgの荷重を40℃、24時間かけ、重ね合せ部の剥
離に要する力(kg/4cm2)を引張試験で求めた。
霞度:ASTM D−1003に準拠して測定した。
比較例1 ナフサのスチームクラッキングより得られたジシクロペ
ンタジエンを76.7重量%含み、残余が少量のオレフィン
類と大部分の飽和炭化水素からなるジシクロペンタジエ
ン留分600g(シクロペンタジエンとして7.0モルを含
む)と溶剤としてのキシレン400gとを窒素雰囲気下260
℃で3時間熱重合した。重合液から原料中の不活性成分
や未反応の原料を194℃で除去した後さらに減圧下50TOR
Rで1時間保持し第2段目の重合を行い軟化点が110℃の
樹脂382gを得た。該樹脂のND/CDは0.44であった。
引続き該樹脂を等重量のシクロヘキサンに溶解し、ニッ
ケル系触媒を樹脂あたり2重量%加え、250℃ 70kg/cm
2(G)の水素圧下7時間水素化した。水素化樹脂軟化
点は129℃で水素化率は98.8%であった。
比較例2 比較例1で用いたジシクロペンタジエン留分500g(シク
ロペンタジエンとして5.8モルを含む)と、同様にナフ
サのスチームクラッキングより得られるスチレン、o,m,
p−ビニルトルエン、α,β−メチルスチレンおよびイ
ンデン類を合計で26.5重量%(平均分子量118)を含み
残余が不活性な芳香族炭化水素であるC9系芳香族留分50
0g(反応性成分1.1モルを含む)を窒素雰囲気下260℃で
3時間共重合した。原料中の不活性成分や未反応の原料
を238℃で除去した後さらに減圧下50TORR、238℃で1時
間保持し第2段目の重合を行い軟化点が127℃の熱共重
合樹脂450.4gを得た。共重合樹脂のND/CDは0.35であっ
た。
引続き該樹脂を比較例1と同様の方法で12時間水素化し
た。水素化樹脂の軟化点は137℃で、水素化率は97.7%
であった。
比較例3 比較例1で用いたジシクロペンタジエン留分700g(シク
ロペンタジエンとして8.1モルを含む)と比較例2で用
いたC9系芳香族留分300g(反応性成分0.67モルを含む)
を比較例2と同様な方法で熱共重合し、原料中の不活性
成分や未反応原料を195℃で除去した後、さらに減圧下5
0TORR 195℃で1時間保持し第2段目の重合を行い、軟
化点が116℃の熱共重合樹脂620gを得た。共重合樹脂のN
D/CDは0.58であった。比較例1と同様の方法で12時間水
素化し、軟化点122℃水素化率が98.1%の水素化樹脂を
得た。
実施例1 比較例2と同じ条件で熱重合した後、231℃で原料中の
不活性成分や未反応物を除去し、さらに減圧下50TORR.2
31℃で1時間第2段重合を行った。軟化点が107℃、ND/
CDが0.53の重合樹脂451gを得た。
該樹脂を比較例1と同じ方法で15時間水素化し、軟化点
が128℃、水素化率が98.2%の水素化樹脂を得た。
実施例2 比較例2で得た熱共重合樹脂を水素化時間が18時間であ
る以外は比較例1と同様の方法で水素化し、軟化点が13
7℃で水素化率が98.8%である水素化樹脂を得た。
実施例3 比較例1で用いたジシクロペンタジエン留分700g(シク
ロペンタジエンとして8.1モルを含む)と比較例2で用
いた芳香族留分300g(反応性成分0.67モル)を280℃で
2時間共重合し、引続き未反応留分等を180℃で除去後
さらに減圧下50TORR.180℃で1時間第2段目の重合を行
い軟化点が121℃、ND/CDが0.19である熱共重合樹脂698g
を得た。
該樹脂を実施例1と同じ方法で水素化し、軟化点が128
℃で水素化率が98.6%である水素化樹脂を得た。
実施例4 比較例1で用いたジシクロペンタジエン留分500g(シク
ロペンタジエンとして5.8モルを含む)と比較例2で用
いたC9系芳香族留分を蒸留によりスチレン等の反応性芳
香族炭化水素の濃度が48.6重量%になるよう調整した留
分500g(平均分子量109、反応性成分2.2モルを含む)を
比較例2と同じ方法で共重合し、共重合物から不活性留
分および未反応原料を280℃で除去した後さらに減圧下5
0TORR、280℃で1時間保持し軟化点が135℃、ND/CDが0.
13である熱共重合樹脂450gを得た。
該樹脂を実施例1と同じ方法で水素化し軟化点が139℃
の水素化樹脂を得た。水素化率は98.8%であった。
比較例および実施例で得たそれぞれの水素化樹脂10重量
部をポリプロピレン(比重0.9、MI2)90重量部に配合し
たポリプロピレン樹脂組成物を通常の方法で2軸延伸
し、フィルムの性能を測定した。結果を第1表に示すが
本発明の組成物で製造したフィルムは満足すべき性能を
有し、特に透明性(霞度)が優れていることが理解され
る。なお上記のポリプロピレンそれ自体から製造したフ
ィルムの霞度は2.0である。
比較例1は芳香族炭化水素を用いない水素化樹脂の例、
比較例2は共重合樹脂のND/CD値は満足するが水素化率
が低い例、比較例3は共重合樹脂の水素化率は高いがND
/CD値を満足しない例で、共にポリプロピレンフィルム
の透明性が劣る。また実施例1は共重合樹脂のND/CD
値、水素化率とも本発明の範囲に入るが限界値に近く、
そのフィルムの透明性の改良効果は実施例2〜4に比べ
小さい。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリプロピレン70〜99重量部に、石油樹脂
    分としてシクロペンタジエン類1モルとモノビニル芳香
    族炭化水素およびインデン類から選ばれた少なくとも1
    種以上の芳香族炭化水素0.06〜0.6モルとの熱共重合樹
    脂(I)を触媒の存在下水素化した水素化樹脂(II)1
    〜30重量部のみを配合してなり、熱共重合樹脂(I)を
    構成するシクロペンタジエン類のノルボルネン環二重結
    合量のシクロペンテン環二重結合量に対する比が0.55以
    下であり、かつ水素化樹脂(II)の水素化率が98.0%以
    上で、軟化点(環球法)が80〜155℃であることを特徴
    とするポリプロピレン系樹脂組成物。
JP62257382A 1987-10-14 1987-10-14 ポリプロピレン系樹脂組成物 Expired - Lifetime JPH0717796B2 (ja)

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