JPH07158273A - コンクリートの鉛直打継目の処理方法 - Google Patents

コンクリートの鉛直打継目の処理方法

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JPH07158273A
JPH07158273A JP34062493A JP34062493A JPH07158273A JP H07158273 A JPH07158273 A JP H07158273A JP 34062493 A JP34062493 A JP 34062493A JP 34062493 A JP34062493 A JP 34062493A JP H07158273 A JPH07158273 A JP H07158273A
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JP34062493A
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Kunio Oohi
邦夫 大樋
Yofumi Tawaraya
与文 俵矢
Yukie Noda
行衛 野田
Hirobumi Watabe
寛文 渡部
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KAWADA KENSETSU KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 新旧コンクリートを強固に結合し、簡易な施
工方法で確実に打継目の強度を向上させ、しかも打継目
におけるブリージングを抑止する。 【構成】 旧コンクリート1打設用の打継型枠2の内面
2aには空気を封入する突起体3a付きのシート材3を
貼設してコンクリートを打設する。打継型枠2及びシー
ト材3を取り除くと鉛直打継目1aには凹部1bと平面
部1cが形成され、新コンクリート4を打設すると新旧
コンクリート相互は機械的に噛み合う継手部となる。継
手部の付着面積が大きく部材の曲げ引張強度も増加す
る。鉛直打継面1aに凹凸を形成することで打継面を上
昇する水分を滞留させることができコンクリートの強度
低下を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コンクリート構造物
を分割して構築する際に床版、梁、壁等に設けられる鉛
直打継目の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】施工上生ずる新旧コンクリートの打継目
は、その処理を入念に行わないと構造物の弱点となる恐
れがある。このため、従来は硬化した旧コンクリートの
表面をワイヤーブラシ等で粗面にして水洗いを行い、十
分に給水させた後に新コンクリートを打設して新旧コン
クリートを密着させるようにしていた。ところが旧コン
クリートが完全に硬化してしまうと、新旧コンクリート
を化学的に結合させて密着させることは困難となる。特
に鉛直打継目には新コンクリートの材料の分離により、
水が集まる傾向があり強度が不十分になりがちであっ
た。
【0003】このため、旧コンクリートの打継型枠の内
面に凝結遅延剤を塗布してコンクリートを打設し、脱型
後の打継面に高圧水を噴射してレイタンス等を洗い流す
と共に旧コンクリート中のセメント粒子の未水和部分を
露出させ、それに新コンクリート中のセメントペースト
が接着するよう新コンクリートを打設する方法も採用さ
れてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、凝結遅延剤を
用いても打継面の新旧コンクリート全体を化学的に結合
させることは不可能であり、又打継面に生ずるブリージ
ングにより新コンクリート部分に硬化不良箇所が発生す
る恐れもあった。
【0005】この発明は上記課題を解決し、凝結遅延剤
を用いなくとも新旧コンクリートを強固に結合し、簡易
な施工方法で確実に打継目の強度を向上させ、しかも打
継目におけるブリージングを抑止し得るコンクリートの
鉛直打継目の処理方法を提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明のコンクリートの鉛直打継目の処理方法
は、硬化した旧コンクリートの鉛直打継目に未硬化の新
コンクリートを打継ぐ場合の鉛直打継目の処理方法にお
いて、旧コンクリートの鉛直打継面を形成する打継型枠
の内面に、空気を封入する突起体付きのシート材を貼設
してコンクリートを打設し、旧コンクリート鉛直打継面
に複数の凹部と、この凹部を包囲する平面部とを形成
し、その後に未硬化の新コンクリートを打設することを
特徴としている。
【0007】
【作用】この発明のコンクリートの鉛直打継目の処理方
法は、旧コンクリートの鉛直打継面に複数の凹部を形成
し、これに新コンクリートを打設し、双方が機械的に噛
み合う継手部を構成するものである。この鉛直打継目の
新旧コンクリートの付着面は立体的となるので平板な打
継面に比べてその付着面積が大きくなる。又、旧コンク
リートの鉛直打継面に凹凸を形成することで、打継面を
上昇する水分(ブリージング)を滞留させることがで
き、打継面の強度低下を防ぐ。
【0008】
【実施例】次にこの発明の一実施例を添付図面に基づき
詳細に説明する。図1はこの発明のコンクリートの鉛直
打継目の処理方法の説明図である。先行して構築するコ
ンクリート部材(以下旧コンクリート1という)の鉛直
打継目には打継型枠2を立設するが、その内面2aには
空気を封入するドーム状又は円筒状の突起体3a付きの
シート材3を貼設する。シート材3は非吸水性の軟質シ
ートであり、この実施例では梱包に用いるポリエチレン
製気泡緩衝材(エアキャップ)を使用した。シート材3
は両面テープや空気式の打鋲機等を使用して打継型枠2
に貼着するが、端部の突起体が切断されるとその部分に
コンクリートが侵入するので、切断部の突起体を閉塞し
得るように加熱切断器具を用いて所要形状に裁断する。
型枠の内部にコンクリートを打設し(図1(a))、所
定の養生期間経過後に打継型枠2及びシート材3を取り
除く。
【0009】旧コンクリート1の鉛直打継目1aには突
起体3a跡の凹部1bと、この凹部1bを包囲する平面
部1cが形成される。次いで、後行して構築するコンク
リート部材(以下新コンクリート4という)を打設する
(図1(b))と、新コンクリート4側の鉛直打継目4
aは凹部1bに嵌合する凸部4bが形成され、相互は機
械的に噛み合う継手部となる。
【0010】新旧コンクリートの付着面は平板な打継面
に比べてその付着面積が大きくなる。従って曲げ引張強
度も増加し、打継面の信頼性が向上する。又旧コンクリ
ート1の鉛直打継面1aに凹凸を形成することで、打継
面を上昇する水分を滞留させることができ、新コンクリ
ート4の打継面上部の水分過剰に起因する硬化不良を防
止できる。
【0011】シート材3の具体的な形状は図2及び図3
に示すように、シート平面部3bより直径d、高さhの
ドーム状又は円筒状の突起体3aを最小隣接間隔pをも
って複数突設するものである。このシート材3を用いる
鉛直打継目の処理方法の有効性を確認するために行った
供試体の曲げ強度試験では、d=3cm、h=1.1c
m、p=3.2cmの突起体3aを図3のように千鳥に
配置にしたもの(タイプA)が最も強度が大きく、シー
ト材3を使用せずに凝結遅延材を旧コンクリート側に塗
布しただけの供試体(タイプC)に比べ約1.6倍の強
さを示した。なお、このシート材3の全体平面に対する
突起体3aが占める面積割合は約0.37であった。
又、d=0.95cm、h=0.25cm、p=1.1
cmの突起体3aを同様に配置にしたもの(タイプB)
では凝結遅延材を塗布しただけの供試体に比べ約1.5
倍の強さを示した。タイプCの供試体の打継面には新コ
ンクリート側にブリージングが原因と思われる硬化不良
部が見受けられたのに比べ、タイプA及びタイプBには
それが見受けられなかった。これはシート材3の凹凸部
がブリージング防止にも効果があることを示している。
【0012】なお、上記の試験に用いた曲げ強度試験用
の供試体は、一辺150mmの正方形断面で全長530
mmの中央部に新旧コンクリート打継目を設けるもの
で、供試体モールド中央付近に、凝結遅延剤を塗布する
か、あるいはシート材3を貼付する仕切板を立設して作
成した。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、この発明は、鉛直
打継面に複数の凹部を形成し、新旧コンクリートの双方
が機械的に噛み合うようにしたので、打継面の付着面積
が大きくなり曲げ引張強度が増加する。又鉛直打継面に
凹凸を形成することで、打継面を上昇する水分を滞留さ
せることができ、打継面上部の水分過剰を防止できる。
従って打継面コンクリートの硬化不良もなくなる。又凹
部を形成するのに空気を封入する突起体付きのシート材
を用いるので、軽量で取り扱いが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンクリートの鉛直打継目の処理方法の説明図
である。
【図2】シート材の斜視図である。
【図3】シート材の平面図である。
【符号の説明】
1 旧コンクリート 1a 鉛直打継面 1b 凹部 1c 平面部 2 打継型枠 2a 内面 3 シート材 3a 突起体 3b シート平面部 4 新コンクリート 4a 鉛直打継目 4b 凸部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡部 寛文 東京都北区滝野川6丁目3番1号川田建設 株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬化した旧コンクリートの鉛直打継目に
    未硬化の新コンクリートを打継ぐ場合の鉛直打継目の処
    理方法において、旧コンクリートの鉛直打継面を形成す
    る打継型枠の内面に、空気を封入する突起体付きのシー
    ト材を貼設してコンクリートを打設し、旧コンクリート
    鉛直打継面に複数の凹部と、この凹部を包囲する平面部
    とを形成し、その後に未硬化の新コンクリートを打設す
    ることを特徴とするコンクリートの鉛直打継目の処理方
    法。
JP5340624A 1993-12-08 1993-12-08 コンクリートの鉛直打継目の処理方法 Expired - Lifetime JP2764529B2 (ja)

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