JPH07113454A - 変速機 - Google Patents

変速機

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JPH07113454A
JPH07113454A JP5260898A JP26089893A JPH07113454A JP H07113454 A JPH07113454 A JP H07113454A JP 5260898 A JP5260898 A JP 5260898A JP 26089893 A JP26089893 A JP 26089893A JP H07113454 A JPH07113454 A JP H07113454A
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oil passage
motor
output shaft
valve
transmission
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勉 林
Mitsuru Saito
充 齋藤
Yoshihiro Yoshida
圭宏 吉田
Hiroyuki Kikuchi
浩之 菊地
Yoshihiro Nakajima
芳浩 中島
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Honda Motor Co Ltd
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    • F16H39/06Rotary fluid gearing using pumps and motors of the volumetric type, i.e. passing a predetermined volume of fluid per revolution with liquid motor and pump combined in one unit pump and motor being of the same type
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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】エンジンのクランク軸に連結される油圧ポンプ
と、該油圧ポンプの回転軸線と同軸であるモータ出力軸
を有する油圧モータとが閉回路をなして接続されて成る
とともに前記クランク軸と平行な軸線を有してケーシン
グに支承される静油圧式無段変速機を備える変速機にお
いて、静油圧式無段変速機の小型化を図るとともに変速
比の選択の自由度を増大する。 【構成】ケーシング12には、変速機Tの最終出力端と
なる出力軸18が静油圧式無段変速機10の軸線と平行
にして回転自在に支承され、モータ出力軸17および出
力軸18間に減速機構20が設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンのクランク軸
に連結される油圧ポンプと、該油圧ポンプの回転軸線と
同軸であるモータ出力軸を有する油圧モータとが閉回路
をなして接続されて成るとともに前記クランク軸と平行
な軸線を有してケーシングに支承される静油圧式無段変
速機を備える変速機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる変速機は、たとえば特開平
4−203554号公報等に開示されているように、既
に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に開示された
変速機では、静油圧式無段変速機における油圧モータの
モータ出力軸が変速機の最終出力端とされている。この
ため、変速機での最高変速比を大とするためには、静油
圧式無段変速機のトルク容量を大きくしなければなら
ず、それにより静油圧式無段変速機の大型化を招き、静
油圧式無段変速機のトルク容量を小さくすると変速機で
の変速比の選択の自由度が狭まる。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、静油圧式無段変速機の小型化を図るとともに
変速比の選択の自由度を増大した変速機を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明によれば、ケーシングには、変
速機の最終出力端となる出力軸が静油圧式無段変速機の
軸線と平行にして回転自在に支承され、モータ出力軸お
よび出力軸間に減速機構が介設される。
【0006】また請求項2記載の発明によれば、上記請
求項1記載の発明の構成に加えて、出力軸には、該出力
軸および減速機構の連結および連結解除を切換可能なニ
ュートラルシフト機構が設けられる。
【0007】請求項3記載の発明によれば、上記請求項
1記載の発明の構成に加えて、エンジンのクランク軸お
よび静油圧式無段変速機が共通に収容、支持されるケー
シングに、該ケーシングから突出するクランク軸の端部
に連結される発電機を覆うカバーが取付けられ、可変容
量型である油圧モータの容量を変化させるための電気モ
ータが前記カバー内に収容、配置される。
【0008】さらに請求項4記載の発明によれば、上記
請求項1記載の発明の構成に加えて、油圧ポンプのポン
プシリンダならびに油圧モータのモータシリンダが同軸
に結合されて成るシリンダブロックに、環状の内側油路
および環状の外側油路が同心に設けられ、内側油路およ
び外側油路間の連通・遮断を切換可能なクラッチ弁の構
成要素である可動部材がモータ出力軸と同軸にしてシリ
ンダブロックに摺動自在に嵌合され、該可動部材には、
補給ポンプに接続されてケーシングに設けられる補給油
路および内側油路間に介設される第1逆止弁と、前記補
給油路および外側油路間に介設される第2逆止弁と、外
側油路の油圧が一定値以上となるのに応じて開弁して外
側油路の作動油の一部を内側油路に導く調圧弁とが配設
される。
【0009】
【実施例】以下、図面により本発明を自動二輪車用変速
機に適用したときの一実施例について説明する。
【0010】図1ないし図10は本発明の一実施例を示
すものであり、図1は自動二輪車用パワーユニットの側
面図、図2は図1の2−2線断面図、図3は静油圧式無
段変速機の概略構成を示す油圧回路図、図4は静油圧式
無段変速機の横断面図、図5は図4の要部拡大図、図6
は図1の6−6線断面図、図7は図5の7−7線断面
図、図8は図5の8−8線断面図、図9はクラッチオン
状態での図5の要部拡大図、図10はクラッチオフ状態
での図9に対応する断面図である。
【0011】先ず図1および図2において、自動二輪車
のパワーユニットUは、エンジンEと、静油圧式無段変
速機10を備える変速機Tとから構成されており、エン
ジンEのクランク軸11および静油圧式無段変速機10
は共通のケーシング12に収容、支持される。ケーシン
グ12の一側部には、該ケーシング12から突出したク
ランク軸11の一端部を臨ませる凹部13が設けられて
おり、該凹部13には、クランク軸11の一端部に連結
される発電機14が配置される。しかもケーシング12
には、発電機14を覆うように凹部13を塞ぐカバー1
5が取付けられる。
【0012】変速機Tは、入力筒軸16およびモータ出
力軸17をクランク軸11と平行にしてケーシング4内
に配置される静油圧式無段変速機10と、該静油圧式無
段変速機10の軸線と平行にしてケーシング12に回転
自在に支承される出力軸18とを備えるものであり、ク
ランク軸11は一次減速機構19を介して入力筒軸16
に連結され、モータ出力軸17および出力軸18間には
二次減速機構20およびニュートラルシフト機構21が
介設され、出力軸18は自動二輪車の図示しない後輪に
最終減速機構22を介して連結される。
【0013】図3において、静油圧式無段変速機10
は、定容量型の斜板式油圧ポンプPと、可変容量型の斜
板式油圧モータMとが、通常の負荷運転中には低圧路と
なるが逆負荷運転中には高圧路となる内側油路23、な
らびに通常の負荷運転中には高圧路となるが逆負荷運転
中には低圧路となる外側油路24を介して油圧閉回路を
構成すべく接続されて成るものであり、油溜25から油
を汲上げる補給ポンプ26にフィルタ27を介して接続
される補給油路28は、第1逆止弁29を介して内側油
路23に接続されるとともに第2逆止弁30を介して外
側油路24に接続され、外側油路24および内側油路2
3間は外側油路24の油圧が一定値以上となるのに応じ
て開弁して外側油路24の作動油の一部を内側油路23
に導く調圧弁31を介して接続される。また内側油路2
3および外側油路24間には、運転者のクラッチ操作に
応じて作動するクラッチ弁32が介設されており、該ク
ラッチ弁32は、両油路23,24間を遮断するクラッ
チオン位置、ならびに両油路23,24間を連通するク
ラッチオフ位置を切換可能である。
【0014】次に静油圧式無段変速機10の構成につい
て詳細に説明すると、図4および図5において、斜板式
油圧ポンプPは、一次減速機構19の出力スプロケット
34を備えた入力筒軸16と、この入力筒軸16の内周
壁にボールベアリング35を介して相対回転自在に支承
されるポンプシリンダ36と、該ポンプシリンダ36に
その回転軸線を囲むように環状配列で設けられた多数か
つ奇数のポンプシリンダ孔37,37…にそれぞれ摺動
自在に嵌合される複数のポンププランジャ38,38…
と、各ポンププランジャ38,38…の外端に前面を係
合、当接させるポンプ斜板39と、このポンプ斜板39
をポンプシリンダ36の軸線と直交する仮想トラニオン
軸線(図示せず)を中心にしてポンプシリンダ36の軸
線に対し一定角度傾斜させた状態に保持すべくスラスト
ベアリング40およびラジアルベアリング41を介して
該斜板39を支承するポンプ斜板ホルダ42とから構成
される。而してポンプ斜板ホルダ42は入力筒軸16と
一体に形成されている。
【0015】前記ポンプ斜板39は、入力筒軸16の回
転時、ポンププランジャ38,38…に往復動を与えて
吸入および吐出行程を繰返させることができる。
【0016】図6を併せて参照して、油圧モータMは、
ポンプシリンダ36と同軸上で図4の左方に配置される
モータシリンダ43と、該モータシリンダ43にその回
軸線を囲むように設けられたモータシリンダ孔44,4
4…にそれぞれ摺動可能に嵌合される複数のモータプラ
ンジャ45,45…と、各モータプランジャ45,45
…の外端に前面を係合、当接させるモータ斜板46と、
スラストベアリング47およびラジアルベアリング48
を介して前記モータ斜板46を支承するモータ斜板ホル
ダ49と、該モータ斜板ホルダ49の背面を支承するモ
ータ斜板アンカ50とから構成される。前記モータシリ
ンダ孔44,44…は油圧ポンプPにおけるポンプシリ
ンダ孔37,37…と同数の奇数個がモータシリンダ4
3に穿設される。また相互に当接するモータ斜板ホルダ
49およびモータ斜板アンカ50の対向当接面49a,
50aは、モータシリンダ43の軸線とトラニオン軸線
Oとの交点を中心とする球面状に形成される。しかもモ
ータ斜板ホルダ49は、前記トラニオン軸線Oまわりの
相対回動を可能としてモータ斜板アンカ50に支承され
る。
【0017】モータ斜板アンカ50のモータシリンダ4
3側端部にはシリンダホルダ51が連設され、このシリ
ンダホルダ51とモータシリンダ43の外周との間には
ボールベアリング52が介設される。
【0018】モータ斜板46は、電気式モータとしての
パルスモータ55に連結されているボールねじ機構56
によりモータ斜板ホルダ49がトラニオン軸線Oまわり
に回動せしめられるのに応じて、モータシリンダ43の
軸線に対し直角となる直立位置と、或る角度で傾倒する
最大傾斜位置との間で作動するものであり、その傾斜状
態では、モータシリンダ43の回転に伴いモータプラン
ジャ45,45…に往復動を与えて膨脹および収縮行程
を繰り返させることができる。
【0019】ボールねじ機構56は、油圧式モータMと
平行な軸線を有してケーシング12およびモータ斜板ア
ンカ50に回転自在に支承されるねじ軸57と、該ねじ
軸57に螺合されるナット58とを備え、トラニオン軸
線Oと平行にして該ナット58に突設される係合ピン5
9が、モータ斜板ホルダ49に設けられた略U字状の係
止部60に係合される。而してねじ軸57の回転に応じ
てナット58が進退作動することにより、モータ斜板ホ
ルダ49すなわちモータ斜板46がトラニオン軸線Oま
わりに回動せしめられることになる。
【0020】パルスモータ55は、ねじ軸57と平行な
出力軸55aをケーシング12内に突入させるようにし
て、ケーシング12の外側面における凹部13内に固定
的に配置されるものであり、したがってパルスモータ5
5は、発電機14とともにカバー15で覆われることに
なる。パルスモータ55の出力軸55aおよびねじ軸5
7は歯車列61を介して連結されており、パルスモータ
55の作動によりねじ軸57が回転作動せしめられる。
【0021】ねじ軸57の外端部はケーシング12を貫
通して凹部13内に突出されており、該ねじ軸57の端
部に設けられた歯車62に噛合するセクタ歯車63がケ
ーシング12に回転自在に支承され、該セクタ歯車63
の角変位量を検出してボールねじ機構56におけるナッ
ト58の進退量すなわちモータ斜板46の傾斜角度を検
出するためのポテンショメータ63が、凹部13内でケ
ーシング12に取付けられ、該ポテンショメータ63
も、発電機14およびパルスモータ55とともにカバー
15で覆われる。
【0022】ポンプシリンダ36およびモータシリンダ
43は相互に一体に結合されてシリンダブロックBを構
成するものであり、このシリンダブロックBには、同軸
のモータ出力軸17およびポンプ軸65が一体に設けら
れる。すなわちシリンダブロックBにおけるモータシリ
ンダ43のモータ斜板46に対向する部分の中心部から
モータ出力軸17が一体に突設され、前記シリンダブロ
ックBにおけるポンプシリンダ36のポンプ斜板39に
対向する部分の中心部から前記モータ出力軸17と同軸
にしてポンプ軸65が一体に突設される。
【0023】ポンプ軸65はポンプ斜板39およびポン
プ斜板ホルダ42を貫通するものであり、該ポンプ軸6
5にはアンギュラコンタクトボールベアリング66を介
してポンプ斜板ホルダ42の端部が支承される。またポ
ンプ斜板ホルダ42とケーシング12との間にはボール
ベアリング67が介設される。
【0024】モータ出力軸17は、モータ斜板46、モ
ータ斜板ホルダ49およびモータ斜板アンカ50を貫通
するように延びており、モータ斜板アンカ50およびモ
ータ出力軸17間にはアンキュラコンタクトボールベア
リング68が介装され、モータ出力軸17の端部とケー
シング12との間にはボールベアリング69が介装され
る。
【0025】モータ出力軸17と平行な出力軸18は、
ケーシング12を貫通して配置されており、ケーシング
12と出力軸18との間にはボールベアリング70が介
装され、出力軸18の内端とモータ斜板アンカ50との
間にはボールベアリング71が介装される。
【0026】二次減速機構20は、アンギュラコンタク
トベアリング68およびボールベアリング69間でモー
タ出力軸17に固定される駆動歯車72と、該駆動歯車
72に噛合される被動歯車73とから成り、被動歯車7
3は、相対回転を可能として出力軸18に装着される。
【0027】ニュートラルシフト機構21は、所定範囲
内での軸方向相対移動は可能であるが相対回転を不能と
して出力軸18に装着されるスリーブ74と、該スリー
ブ74を出力軸18の軸方向に沿って移動せしめるべく
スリーブ74に係合されるシフトフォーク75とを備え
るものであり、被動歯車73のスリーブ74に対向する
面には係止凹部76が設けられ、スリーブ74の被動歯
車73に対向する部分には係止凹部76に係合可能な係
合突部77が突設される。而してスリーブ74を被動歯
車73に近接させて係止凹部76に係合突部77を係合
させることにより、二次減速機構20と出力軸18とが
連結状態となり、スリーブ74を被動歯車73から離反
させて係合突部77の係止凹部76への係合を解除する
ことにより二次減速機構20と出力軸18との連結が解
除されることになる。
【0028】シフトフォーク75の基部は、出力軸17
と平行にしてケーシング12に固定された軸141によ
り該軸141の軸線方向に摺動可能に支承される。また
ケーシング12には、前記軸141と平行な回動軸14
2が軸線まわりの回動を可能として支承されており、該
回動軸142にはカム溝143を有するカム部材144
が固定される。而してシフトフォーク75の基部にはカ
ム溝143に嵌合する従動突部145が突設されてお
り、カム部材144の回動に応じた従動突部145のカ
ム溝143への嵌合位置変化により、係合突部77を係
止凹部76に係合させて二次減速機構20および出力軸
18とを連結させる位置と、係合突部77の係止凹部7
6から離脱させて二次減速機構20および出力軸18の
連結を解除する位置との間で、シフトフォーク75がス
リーブ74を移動せしめることになる。
【0029】カム部材144およびケーシング12間に
は、カム部材144を節度的に回動せしめるためのクリ
ック機構146が設けられ、ケーシング12にはカム部
材144の回動位置を検出してニュートラルシフト機構
21がニュートラル状態にあることを検出するためのニ
ュートラルスイッチ147がケーシング12に配設され
る。
【0030】また回動軸141のケーシング12からの
突出端には、ニュートラルチェンジペダル148の基部
が固定されている。一方、図1に示すように、ケーシン
グ12には足を載せるためのステップ149が取付けら
れており、このステップ149に載せた足で、前記ニュ
ートラルチェンジペダル148を、図1の実線で示すニ
ュートラル位置と鎖線で示すドライブ位置との間で回動
操作することにより、ニュートラルシフト機構21が作
動することになる。
【0031】最終減速機構22は、出力軸18のケーシ
ング12からの突出端部に固定される入力スプロケット
78と、自動二輪車の後輪側に設けられる出力スプロケ
ット(図示せず)との間に無端状のチェーン79が巻掛
けられて成るものである。
【0032】図7および図8を併せて参照して、ポンプ
シリンダ36のポンプシリンダ孔37,37…群とモー
タシリンダ43のモータシリンダ孔44,44…群との
間において、シリンダブロックBには、環状の内側油路
23と、環状の外側油路24とが、シリンダブロックB
の回転軸線を中心とする同心状に形成される。すなわち
シリンダブロックBには、そのポンプ軸65側およびモ
ータ出力軸17の端部に両端を開口させる貫通孔82が
同軸に設けられており、該貫通孔82内には、クラッチ
ベン32の構成要素たる可動部材としての円筒状のスプ
ール弁体83が摺動可能に嵌合される。而して該スプー
ル弁体83と、貫通孔82の内面との間に環状の内側油
路23が形成される。またシリンダブロックBの外周に
リング体84が固定されることにより前記内側油路23
と同心の外側油路24が環状に形成されることになる。
【0033】ポンプシリンダ36のポンプシリンダ孔3
7,37…群とモータシリンダ43のモータシリンダ孔
44,44…群との間におけるシリンダブロックBの内
側油路23および外側油路24間の環状隔壁、ならびに
外側油路24の外周壁すなわちリング体84を放射状に
貫通するようにして、前記ポンプシリンダ孔37,37
…と同数の第1および第2弁孔85…,86…が設けら
れる。しかも第1弁孔85…はポンプシリンダ孔37,
37…群側に配置され、第2弁孔86…は、モータシリ
ンダ孔44,44…群側に配置される。
【0034】前記第1弁孔85,85…にはスプール型
の第1分配弁87,87…が、また前記第2弁孔86,
86…には同じくスプール型の第2分配弁88,88…
がそれぞれ摺動自在に嵌合される。そして、第1分配弁
87,87…の外端は、それらの第1分配弁87,87
…を囲む第1偏心輪89の内面に摺接され、また第2分
配弁88,88…の外端は、それら88,88…を囲む
第2偏心輪90の内面に摺接される。しかも第1分配弁
87,87…の外端部は第1偏心輪89と同心関係の第
1強制輪91により相互に連結され、また第2分配弁8
8,88…の外端部は第2偏心輪90と同心関係にある
第2強制輪92により相互に連結される。
【0035】第1偏心輪89は入力筒軸16に固定され
るものであり、図7で示すように、トラニオン軸線Oに
沿ってシリンダブロックBの中心から所定距離ε1 だけ
偏心して配置される。また第2偏心輪90はモータ斜板
アンカ50に連設されたシリンダホルダ51に固定され
るものであり、図8で示すようにトラニオン軸線Oに沿
ってシリンダブロックBの中心から所定距離ε2 だけ偏
心して配設される。
【0036】ここで第1分配弁87の作用について説明
すると、入力筒軸16とポンプシリンダ36すなわちシ
リンダブロックBとの間に相対回転が生じると、各第1
分配弁87は、第1偏心輪89により第1弁孔85にお
いて偏心量ε1 の2倍の距離をストロークとしてポンプ
シリンダ36の半径方向内方位置および外方位置間を往
復動される。そして、図7で示すように、油圧ポンプP
の吐出領域Dでは、第1分配弁87は前記内方位置側を
移動して、対応するポンプシリンダ孔37を外側油路2
4に連通するとともに内側油路23と不通にし、それに
より吐出行程中のポンププランジャ38によりポンプシ
リンダ孔37から外側油路24へ作動油が圧送される。
また油圧ポンプPの吸入領域Sでは、第1分配弁87は
前記外方位置側を移動して、対応するポンプシリンダ孔
37を内側油路23に連通するとともに外側油路24と
不通にし、それにより吸入行程中のポンププランジャ3
8により内側油路23からポンプシリンダ孔37に作動
油が吸入される。
【0037】また第2分配弁88の作用について説明す
ると、モータシリンダ43すなわちシリンダブロックB
が回転すると、各第2分配弁88は、第2偏心輪90に
より第2弁孔86において偏心量ε2 の2倍の距離をス
トロークとしてシリンダブロックBの半径方向内方位置
および外方位置間を往復動される。而して図8で示すよ
うに、油圧モータMの膨脹領域EX では、第2分配弁8
8は前記内方位置側を移動し、対応するモータシリンダ
孔44を外側油路24に連通するとともに内側油路23
と不通にし、それにより外側油路24から膨脹行程中の
モータプランジャ45のモータシリンダ孔44に高圧の
作動油が供給される。また油圧モータMの収縮領域SH
では、第2分配弁88は前記外方位置側を移動し、対応
するモータシリンダ孔44を内側油路23に連通すると
ともに外側油路24と不通にし、それにより収縮行程中
のモータプランジャ45のモータシリンダ孔44から内
側油路23へ作動油が排出される。
【0038】かくして、シリンダブロックBは、ポンプ
シリンダ36が吐出行程のポンププランジャ38を介し
てポンプ斜板39から受ける反動トルクと、モータシリ
ンダ43が膨脹行程のモータプランジャ45を介してモ
ータ斜板46から受ける反動トルクとの和によって回転
され、その回転トルクはモータ出力軸17から二次減速
機構20に伝達される。
【0039】この場合、入力筒軸16に対するモータ出
力軸17の変速比は次式によって与えられる。
【0040】変速比=1+(油圧モータMの容量/油圧
ポンプPの容量) したがって、油圧モータMの容量を零から或る値に変え
れば、変速比を1から或る必要な値まで変えることがで
きる。しかも、その油圧モータMの容量はモータプラン
ジャ45のストロークにより決定されるので、モータ斜
板46を直立位置から或る傾斜位置まで傾動させること
により変速比を1から或る値まで無段階に制御すること
ができる。
【0041】シリンダブロックBに同軸に設けられてい
る貫通孔82のポンプ軸65側端部には基本的に円筒状
に構成されたフィルタユニット95が挿入されており、
該フィルタユニット95のポンプ軸65から突出した端
部は、ケーシング12に設けられている補給油路28の
開口端に油密に嵌合される。而して該補給油路28に
は、図2で示すように、フィルタ27を介して補給ポン
プ26が接続される。また貫通孔82内には、クラッチ
弁32、調圧弁31、第1逆止弁28および第2逆止弁
29が収納、配置される。
【0042】図9を併せて参照して、クラッチ弁32
は、フィルタユニット95との間に第1補給室97を形
成して貫通孔82内に摺動可能に嵌合されるスプール弁
体83と、該スプール弁体83およびフィルタユニット
95間に縮設される第1戻しばね98と、モータ出力軸
17側で貫通孔82に嵌合、固定されるガイド部材99
に油密にかつ軸方向移動自在に嵌合されるとともに内端
が前記スプール弁体83に連接される押圧部材100
と、第1戻しばね98と同一方向のばね力を発揮してガ
イド部材99および押圧部材100間に縮設される第2
戻しばね101とを備え、押圧部材100の外端に駆動
機構102が連接される。
【0043】貫通孔82の内面には、第1弁孔85,8
5…および第2弁孔86,86…の内端を全て連通させ
る環状の内側油路23をスプール弁体83との間に形成
するための環状凹部103が設けられるとともに、該環
状凹部103からフィルタユニット95側に間隔をあけ
た位置に環状凹部104が設けられ、該環状凹部104
はスプール弁体83の外面との間に環状室105を形成
する。而してシリンダブロックBには、環状室105を
外側油路24に連通させる連通路106が穿設されてお
り、前記環状室105は外側油路24に常時連通する。
【0044】一方、スプール弁体83の外面には、内側
油路23に常時通じる第1環状溝107と、環状室10
5に常時通じる第2環状溝108とが、相互間にランド
109を挟んで設けられている。
【0045】駆動機構102は、モータ出力軸17と直
交する軸線を有してケーシング12に回動自在に支承さ
れる回動軸110と、押圧部材100の外端に摺接する
ようにして回動軸110に固定されるカム111とを備
え、回動軸110は、図1で示すクラッチレバー150
の操作に応じて回動駆動される。また回動軸110の回
動を検知するクラッチセンサ112がケーシング12に
取付けられる。
【0046】このようなクラッチ弁32は、前記クラッ
チレバー150の操作により、内側油路23と外側油路
24に通じる環状室105との間を図9で示すようにラ
ンド109で遮断するクラッチオン位置と、該クラッチ
オン位置から図9の右方にスプール弁体83を前進させ
ることにより図10で示すように内側油路23および環
状室105間を連通するクラッチオフ位置と切換可能で
ある。なおクラッチレバー150の手動操作に代えて、
駆動機構102を電気モータで作動せしめることも可能
である。
【0047】ところで、スプール弁体83の押圧部材1
00側端部外面、ならびに押圧部材100のスプール弁
体83側端部外面と、貫通孔82の内面とで環状の第2
補給室113が形成されるものであり、この第2補給室
113は、第1補給室97に連通される。すなわちシリ
ンダブロックBには、第1補給室97に通じてシリンダ
ブロックBの外面に開口する第1連通路114と、第2
補給室113に通じてシリンダブロックBの外面に開口
する第2連通路115とが、それらのシリンダブロック
Bの外面への開口端を同一個所として穿設されており、
第1および第2通路114,115のシリンダブロック
B外面への開口端がリング体84で閉塞される。したが
って第1補給室97は第1連通路114および第2連通
路115を介して第2補給室113に連通されることに
なる。
【0048】スプール弁体83の中間部には隔壁116
が設けられており、該隔壁116よりも第1補給室97
側でスプール弁体83に第2逆止弁30が配設される。
この第2逆止弁30は、環状室105に常時通じる弁室
117を隔壁116との間に形成するとともに隔壁11
6との間にばね受け部材118を挟んでスプール弁体8
3に嵌合、固定される弁ハウジング119と、第1補給
室97に通じる弁孔120を中心部に開口させるととも
に弁室117に臨んで弁ハウジング119に設けられる
テーパ状の弁座121と、弁座121に着座可能として
弁室117に収納される球状の弁体122と、該弁体1
22およびばね受け部材118間に縮設されるばね12
3とを備える。
【0049】隔壁116に関して第2逆止弁30と反対
側でスプール弁体83内には、内側油路23に通じる弁
室124が形成されており、また押圧部材100におい
てスプール弁体83側の端部にはスプール弁体83側に
開口した第3補給室125が形成されており、この第3
補給室125は第2補給室113に連通される。
【0050】調圧弁31は、第2逆止弁30の弁室11
7に通じる弁孔126を中心部に開口させるとともに弁
室124に臨んで隔壁116に設けられる弁座127
と、該弁座127に着座可能として弁室117内に収納
される球状の弁体128と、弁体128を弁座128に
着座させるばね力を発揮して弁室124内に収納される
ばね129とを備え、弁体128は弁室117内に摺動
自在に嵌合されている円盤状の摺動部材130に固着さ
れる。またスプール弁体83において押圧部材100側
の端部には、押圧部材100側への抜け出しをスプール
弁体83の内面に嵌着された止め輪131で阻止される
弁ハウジング132が嵌合されており、この弁ハウジン
グ132の内端に係合されたばね受け部材136と前記
摺動部材130との間にばね129が縮設される。
【0051】かかる調圧弁31においては、外側油路2
4の油圧が弁孔126側から弁体128に作用するとと
もに内側油路23の油圧が弁室124側から弁体128
に作用し、それらの油圧力の相違により弁体128に開
弁力(図9および図10の左側に向けての力)を与える
が、外側油路24の油圧が規定値以下にある通常の運転
状態では、弁体128を閉弁方向に付勢するばね129
の力が上記開弁力よりも大きいので、弁体128は閉弁
状態すなわち弁室117,124間を遮断した状態に保
持される。外側油路24の油圧が前記規定値を上回る
と、上記開弁力がばね129の力よりも大きくなるの
で、摺動部材130がばね129を圧縮しつつ摺動し、
弁体128が弁座127から離反して弁孔126が開放
し、外側油路24の過大油圧が弁孔126を介して内側
油路23に放出される。さらに外側油路24の油圧が元
に戻ると、ばね129のばね力で弁体128は閉弁状態
に復帰する。したがって車両の急発進、急加速時でも、
外側油路24の油圧の過大上昇を抑えることができる。
【0052】第1逆止弁29は、弁室124を調圧弁3
1の摺動部材130との間に形成してスプール弁体83
の押圧部材100側端部に嵌合されるとともに止め輪1
31で押圧部材100側への抜け出しを阻止された弁ハ
ウジング132と、第3補給室125に通じる弁孔13
3を中心部に開口させるとともに弁室124に臨んで弁
ハウジング132に設けられるテーパ状の弁座134
と、弁座134に着座可能として弁室124に収納され
る球状の弁体135と、弁ハウジング132の内端に係
合されるばね受け部材136および弁体135間に縮設
されるばね137とを備える。
【0053】この第1逆止弁29および前記第2逆止弁
30は次のように作動する。すなわち油圧ポンプPから
油圧モータMを油圧駆動する通常の負荷運転中に、両者
間の油圧閉回路からの漏油により、低圧側の内側油路2
3の圧力が補給油路28の圧力よりも低下すると、第1
逆止弁29が開いて補給油路28から内側油路23に作
動油が補給される。一方、このとき、高圧側の外側油路
24の作動油は第2逆止弁30により補給油路28への
流出を阻止されている。また逆負荷運転時すなわちエン
ジンブレーキ時には、油圧モータMがポンプ作用を行
い、油圧ポンプPがモータ作用を行うようになり、した
がって外側油路24が低圧に、内側油路23が高圧に変
わるので、漏油により外側油路24の圧力が補給油路2
8の圧力より低下すれば、第2逆止弁30が開いて補給
油路28から外側油路24に作動油が補給され、内側油
路23から補給油路28への作動油の流出は前記第1逆
止弁29により阻止される。
【0054】次にこの実施例の作用について説明する
と、ケーシング12には、変速機Tの最終出力端となる
出力軸18が静油圧式無段変速機10の軸線と平行にし
て回転自在に支承されるものであり、静油圧式無段変速
機10のモータ出力軸17からの出力が二次減速機構2
0を介して出力軸18に伝達されることになる。したが
って静油圧式無段変速機10での最高変速比を比較的小
さく設定していても、変速機Tトータルでの最高変速比
を大きくすることが可能であり、静油圧式無段変速機1
0のトルク容量を比較的小さく設定して、静油圧式無段
変速機10の小型化を図っても、変速機Tでの変速比の
選択の自由度を増大することができる。
【0055】しかも二次減速機構20における駆動歯車
72は、モータ出力軸17とケーシング12との間に介
装されるアンギュラコンタクトベアリング68およびボ
ールベアリング69間でモータ出力軸17に固定される
ものであるので、二次減速機構20側からモータ出力軸
17に作用する反力を両側のベアリング68,69で受
けることができ、前記反力に対するモータ出力軸17側
の剛性を増大し、モータ出力軸17の小径化を図るとと
もに、モータ出力軸17の撓みを防止して効率増大を図
ることができる。
【0056】また第1逆止弁29、第2逆止弁30、調
圧弁31およびクラッチ弁32が、静油圧式無段変速機
10におけるシリンダブロックBの中心部の貫通孔82
内に集約して配置され、クラッチ弁32のスプール弁体
83に第1逆止弁29、第2逆止弁30および調圧弁3
1が配設されるので、クラッチ構造の簡素化が図れると
ともにクラッチ弁32とともに第1逆止弁29、第2逆
止弁30および調圧弁31を同時に脱着可能として静油
圧式無段変速機10の構造単純化を図ることができる。
【0057】さらに出力軸18および二次減速機構20
間には、ニュートラルシフト機構21が設けられてお
り、静油圧式無段変速機10およ出力軸18間の動力伝
達、遮断を切換可能であるので、パワーユニットUおよ
び後輪間の動力伝達遮断を応答性よく行なうことができ
るとともに、クランク軸11の回転変動の影響が及ばな
いのであり、ニュートラルシフト機構21の切換音の発
生を極力防止することができる。
【0058】またクランク軸11に連結される発電機1
4を覆ってケーシング12に取付けられるカバー15内
に、油圧モータMの容量を変化させるためのパルスモー
タ55およびポテンショメータ64が収容、配置される
ので、該パルスモータ55を他の個所に配置したものと
比べると、パルスモータ55およびポテンショメータ専
用の防水対策が不要となるとともに、発電機14、パル
スモータ55およびポテンショメータ64のワイヤーハ
ーネスを纏めることができ、ワイヤーハーネスの短縮化
にも寄与することができる。
【0059】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
【0060】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、ケーシングには、変速機の最終出力端となる出力軸
が静油圧式無段変速機の軸線と平行にして回転自在に支
承され、モータ出力軸および出力軸間に減速機構が介設
されるので、静油圧式無段変速機での最高変速比を比較
的小さく設定しても、変速機トータルでの最高変速比を
大きくすることが可能であり、静油圧式無段変速機のト
ルク容量を比較的小さく設定して静油圧式無段変速機の
小型化を図り、変速機での変速比の選択の自由度を増大
することができる。
【0061】また請求項2記載の発明によれば、上記請
求項1記載の発明の構成に加えて、出力軸には、該出力
軸および減速機構の連結および連結解除を切換可能なニ
ュートラルシフト機構が設けられるので、変速機からの
出力を応答性よく遮断することができるとともに、ニュ
ートラルシフト機構での切換音の発生を極力防止するこ
とができる。
【0062】請求項3記載の発明によれば、上記請求項
1記載の発明の構成に加えて、エンジンのクランク軸お
よび静油圧式無段変速機が共通に収容、支持されるケー
シングに、該ケーシングから突出するクランク軸の端部
に連結される発電機を覆うカバーが取付けられ、可変容
量型である油圧モータの容量を変化させるための電気モ
ータが前記カバー内に収容、配置されるので、電気モー
タ専用の防水対策を不要とし、しかもワイヤーハーネス
の短縮化が可能となる。
【0063】さらに請求項4記載の発明によれば、上記
請求項1記載の発明の構成に加えて、油圧ポンプのポン
プシリンダならびに油圧モータのモータシリンダが同軸
に結合されて成るシリンダブロックに、環状の内側油路
および環状の外側油路が同心に設けられ、内側油路およ
び外側油路間の連通・遮断を切換可能なクラッチ弁の構
成要素である可動部材がモータ出力軸と同軸にしてシリ
ンダブロックに摺動自在に嵌合され、該可動部材には、
補給ポンプに接続されてケーシングに設けられる補給油
路および内側油路間に介設される第1逆止弁と、前記補
給油路および外側油路間に介設される第2逆止弁と、外
側油路の油圧が一定値以上となるのに応じて開弁して外
側油路の作動油の一部を内側油路に導く調圧弁とが配設
されるので、クラッチ構造の簡素化が図れるとともにク
ラッチ弁とともに第1逆止弁、第2逆止弁および調圧弁
を同時に脱着可能として静油圧式無段変速機の構造単純
化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動二輪車用パワーユニットの側面図である。
【図2】図1の2−2線断面図である。
【図3】静油圧式無段変速機の概略構成を示す油圧回路
図である。
【図4】静油圧式無段変速機の横断面図である。
【図5】図4の要部拡大図である。
【図6】図1の6−6線断面図である。
【図7】図5の7−7線断面図である。
【図8】図5の8−8線断面図である。
【図9】クラッチオン状態での図5の要部拡大図であ
る。
【図10】はクラッチオフ状態での図9に対応する断面
図である。
【符号の説明】
10 静油圧式無段変速機 11 クランク軸 12 ケーシング 14 発電機 15 カバー 17 モータ出力軸 18 出力軸 20 減速機構 21 ニュートラルシフト機構 23 内側油路 24 外側油路 26 補給ポンプ 28 補給油路 29 第1逆止弁 30 第2逆止弁 31 調圧弁 32 クラッチ弁 33 可動部材としてのスプール弁体 36 ポンプシリンダ 43 モータシリンダ 55 電気モータとしてのパルスモータ B シリンダブロック E エンジン M 油圧モータ P 油圧ポンプ T 変速機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菊地 浩之 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 中島 芳浩 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン(E)のクランク軸(11)に
    連結される油圧ポンプ(P)と、該油圧ポンプ(P)の
    回転軸線と同軸であるモータ出力軸(17)を有する油
    圧モータ(M)とが閉回路をなして接続されて成るとと
    もに前記クランク軸(11)と平行な軸線を有してケー
    シング(12)に支承される静油圧式無段変速機(1
    0)を備える変速機において、ケーシング(12)に
    は、変速機(T)の最終出力端となる出力軸(18)が
    静油圧式無段変速機(10)の軸線と平行にして回転自
    在に支承され、モータ出力軸(17)および出力軸(1
    8)間に減速機構(20)が介設されることを特徴とす
    る変速機。
  2. 【請求項2】 出力軸(18)には、該出力軸(18)
    および減速機構(20)の連結および連結解除を切換可
    能なニュートラルシフト機構(21)が設けられること
    を特徴とする請求項1記載の変速機。
  3. 【請求項3】 エンジン(E)のクランク軸(11)お
    よび静油圧式無段変速機(10)が共通に収容、支持さ
    れるケーシング(12)に、該ケーシング(12)から
    突出するクランク軸(11)の端部に連結される発電機
    (14)を覆うカバー(15)が取付けられ、可変容量
    型である油圧モータ(M)の容量を変化させるための電
    気モータ(55)が前記カバー(15)内に収容、配置
    されることを特徴とする請求項1記載の変速機。
  4. 【請求項4】 油圧ポンプ(P)のポンプシリンダ(3
    6)ならびに油圧モータ(M)のモータシリンダ(4
    3)が同軸に結合されて成るシリンダブロック(B)
    に、環状の内側油路(23)および環状の外側油路(2
    4)が同心に設けられ、内側油路(23)および外側油
    路(24)間の連通・遮断を切換可能なクラッチ弁(3
    2)の構成要素である可動部材(33)がモータ出力軸
    (17)と同軸にしてシリンダブロック(B)に摺動自
    在に嵌合され、該可動部材(33)には、補給ポンプ
    (26)に接続されてケーシング(12)に設けられる
    補給油路(28)および内側油路(23)間に介設され
    る第1逆止弁(29)と、前記補給油路(28)および
    外側油路(24)間に介設される第2逆止弁(30)
    と、外側油路(24)の油圧が一定値以上となるのに応
    じて開弁して外側油路(24)の作動油の一部を内側油
    路(23)に導く調圧弁(31)とが配設されることを
    特徴とする請求項1記載の変速機。
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