JP3974998B2 - 車両用油圧機械式無段変速機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に搭載される原動機に連結される入力回転部材を備える油圧ポンプと、駆動輪に連結される出力回転軸を備える油圧モータとが、通常の負荷運転中には低圧路となるが逆負荷運転中には高圧路となる第1油路、ならびに通常の負荷運転中には高圧路となるが逆負荷運転中には低圧路となる第2油路を介して油圧閉回路を構成すべく接続され、油圧ポンプおよび油圧モータの少なくとも一方が可変容量型に構成される車両用油圧機械式無段変速機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、かかる無段変速機は、たとえば特公平7−23746号公報に開示されているように、既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、かかる無段変速機では、エンジンブレーキ時に油圧モータがポンプ作用を行ない、油圧ポンプがモータ作用を行なうようになるものであり、油圧ポンプの吐出側および油圧モータの吸入側を結ぶ第1油路と、油圧モータの吐出側および油圧ポンプの吸入側を結ぶ第2油路とで構成される油圧閉回路のうち、第1油路の油圧が増大することになる。そこで第1油路の油圧が過大となることを防止するために、上記従来のものでは、第1および第2油路間に絞りが設けられ、該絞りの働きにより、エンジンブレーキ時に第1油路の油圧が過大となるのを防止するようにしている。
【0004】
しかるに、上記絞りでは第1油路の油圧を充分に低下させることはできず、エンジンブレーキ直前に無段変速機で得ていた変速比が大きいもの(ローギヤ側)であった場合には、無段変速機での変速比が充分に小さくならず、エンジンブレーキ効力が大きくなり過ぎることがある。
【0005】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、無段変速機で大きな変速比を得ていた状態でのエンジンブレーキ効力をより低くするようにした車両用油圧機械式無段変速機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、車両に搭載される原動機に連結される入力回転部材を備える油圧ポンプと、駆動輪に連結される出力回転軸を備える油圧モータとが、通常の負荷運転中には低圧路となるが逆負荷運転中には高圧路となる第1油路、ならびに通常の負荷運転中には高圧路となるが逆負荷運転中には低圧路となる第2油路を介して油圧閉回路を構成すべく接続され、油圧ポンプおよび油圧モータの少なくとも一方が可変容量型に構成される車両用油圧機械式無段変速機において、前記入力回転部材および出力回転軸間に、逆負荷運転時に出力回転軸の回転数が入力回転部材の回転数を上回るのに応じて入力回転部材および出力回転軸間を直結するワンウェイクラッチが設けられ、逆負荷運転時に第1油路の油圧が過大となることを防止すべく第1,第2油路間を連通させる調圧弁が、第1,第2油路間に設けられることを特徴とする。
【0007】
上記構成によれば、逆負荷運転時すなわちエンジンブレーキ時に、出力回転軸の回転数が入力回転部材の回転数を上回るのに応じてワンウェイクラッチが入力回転部材および出力回転軸間を一体的に連結するように作動し、入力回転部材および出力回転軸が直結されることになる。したがって、エンジンブレーキ直前に無段変速機で大きな変速比を得ていた場合でも、出力回転軸の回転数が入力回転部材の回転数を上回るのに応じてワンウェイクラッチで出力回転軸および入力回転部材間を直結することで、エンジンブレーキ効力をより低くすることができる。また逆負荷運転時に油圧モータがポンプ作用を行ない、油圧ポンプがモータ作用を行なうようになることに基づいて第1油路の油圧が増大したときには、調圧弁の働きにより第1油路の油圧が低下せしめられるので、第1油路の油圧が過大となることを防止することができる。またワンウェイクラッチが接続作動して、入力回転部材および出力回転軸が直結されるまでに、調圧弁によって第1油路の油圧が低下することによって無段変速機を介して入力回転部材に伝わる逆負荷が低減されることになり、原動機側に作用する逆負荷が大きく変動することを回避して滑らかなエンジンブレーキを得ることができる。しかも調圧弁は、出力回転軸および入力回転部材間がワンウェイクラッチで直結されるまで調圧作動をすればよいので、調圧弁の負担を小さくして調圧弁の小型化を図ることができる。
【0008】
また請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明の構成に加えて、原動機側の入力軸に設けたギヤと噛合する入力ギヤが前記入力回転部材の外周部に設けられ、その入力回転部材の内周部には前記ワンウェイクラッチを介して前記出力回転軸が同心状に嵌装され、そのワンウェイクラッチと入力ギヤとは、その両者の、回転軸線に沿う方向の領域相互が一部オーバラップしていることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を、添付図面に示す本発明の一実施例に基づいて説明する。
【0010】
図1ないし図5は本発明の一実施例を示すものであり、図1は油圧機械式無段変速機の横断平面図、図2は図1の要部拡大図、図3は図2の3−3線矢視方向から見たシリンダブロックの正面図、図4は図3の4−4線に沿うシリンダブロックおよび出力回転軸の拡大断面図、図5は図3の5−5線に沿うシリンダブロックおよび出力回転軸の拡大断面図である。
【0011】
先ず図1において、この油圧機械式無段変速機は、定容量型斜板式の油圧ポンプPと、可変容量型斜板式の油圧モータMとが、通常の負荷運転中には低圧路となるが逆負荷運転中(エンジンブレーキ中)には高圧路となる第1油路としての内周環状油路11、ならびに通常の負荷運転中には高圧路となるが逆負荷運転中には低圧路となる第2油路としての外周環状油路12を介して油圧閉回路を構成すべく接続されて成るものである。
【0012】
自動二輪車に搭載される原動機としての内燃エンジンEは、発進クラッチ13を介して入力軸14に連結されており、該入力軸14に設けられるギヤ15が、斜板式油圧ポンプPが備える入力回転部材としての入力筒軸17に設けられる入力ギヤ16に噛合される。一方、斜板式油圧モータMが備える出力回転軸18には出力ギヤ19が設けられており、該出力ギヤ19は、図示しない駆動輪に連結される出力軸21に設けられているギヤ20に噛合される。すなわち内燃エンジンEの出力は、発進クラッチ13、油圧機械式無段変速機の油圧ポンプPおよび油圧モータMを介して出力軸21から駆動輪に伝達される。
【0013】
図2を併せて参照して、油圧ポンプPは、入力ギヤ16を備えた入力筒軸17と、この入力筒軸17の内周壁にボールベアリング23を介して相対回転自在に支承されるポンプシリンダ24と、該ポンプシリンダ24にその回転軸線を囲むように環状配列で設けられた多数かつ奇数のポンプシリンダ孔25…にそれぞれ摺動自在に嵌合される複数のポンププランジャ26…と、各ポンププランジャ26…の外端に前面を係合、当接させるポンプ斜板27と、このポンプ斜板27をポンプシリンダ24の軸線と直交する仮想トラニオン軸線O1 を中心にしてポンプシリンダ24の軸線に対し一定角度傾斜させた状態に保持すべくアンギュラコンタクトベアリング28およびボールベアリング29を介して該斜板27を支承するホルダ部30とから構成され、ホルダ部30は入力筒軸17と一体に形成されている。
【0014】
前記ポンプ斜板27は、入力筒軸17の回転時、ポンププランジャ26…に往復動を与えて吸入および吐出行程を繰返させることができる。
【0015】
油圧モータMは、ポンプシリンダ24と同軸上で図2の右方に配置されるモータシリンダ31と、該モータシリンダ31にその回転軸線を囲むように設けられたモータシリンダ孔32…にそれぞれ摺動可能に嵌合される複数のモータプランジャ33…と、各モータプランジャ33…の外端に前面を係合、当接させるモータ斜板34と、アンギュラコンタクトベアリング35およびボルーベアリング36を介して前記モータ斜板34を支承するモータ斜板ホルダ37と、該モータ斜板ホルダ37の背面を支承してケーシング39に固定されるモータ斜板アンカ38とから構成される。
【0016】
油圧ポンプPにおけるポンプシリンダ孔25…と同数の奇数個である前記モータシリンダ孔32…は、ポンプシリンダ孔25…とは周方向にずれた配置でモータシリンダ31に穿設される。また相互に当接するモータ斜板ホルダ37およびモータ斜板アンカ38の対向当接面は、モータシリンダ31の軸線と前記仮想トラニオン軸線O1 に平行なトラニオン軸線O2 との交点を中心とする球面状に形成される。しかもモータ斜板ホルダ37は、トラニオン軸線O2 まわりの相対回動を可能としてモータ斜板アンカ38に支承される。
【0017】
モータ斜板アンカ38のモータシリンダ31側端部にはシリンダホルダ41が連設され、このシリンダホルダ41とモータシリンダ31の外周との間にはボールベアリング42が介設される。
【0018】
図1で示すように、ケーシング39にはパルスモータ43が取り付けられており、このパルスモータ43に連結されているボールねじ機構44によりモータ斜板ホルダ37がトラニオン軸線O2 まわりに回動せしめられることにより、モータ斜板34は、モータシリンダ31の軸線に対し直角となる直立位置と、或る角度で傾倒する最大傾斜位置との間で作動するものであり、その傾斜状態では、モータシリンダ31の回転に伴いモータプランジャ33…に往復動を与えて膨脹および収縮行程を繰り返させることができる。またパルスモータ43の作動量すなわちモータ斜板ホルダ37の傾動角はセンサ45で検出される。
【0019】
ポンプシリンダ24およびモータシリンダ31は相互に一体に結合されてシリンダブロックBを構成するものであり、このシリンダブロックBには、該シリンダブロックBを同軸に貫通する出力回転軸18が結合される。すなわち出力回転軸18は、その一端を油圧ポンプPの入力筒軸17内に同軸に配置するようにしてシリンダブロックBにスプライン結合され、出力回転軸18の一端部および入力筒軸17間にはアンギュラコンタクトベアリング46が、また入力筒軸17およびケーシング39との間にはボールベアリング47が介設される。
【0020】
出力回転軸18の一端および入力筒軸17間には、ワンウェイクラッチ48が設けられており、該ワンウェイクラッチ48は、逆負荷運転時に出力回転軸18の回転数が入力筒軸17の回転数を上回るのに応じて入力筒軸17および出力回転軸18間を直結する働きをする。而して、図1,図2に示されるように入力筒軸17の内周部にはワンウェイクラッチ48を介して出力回転軸18が同心状に嵌装され、そのワンウェイクラッチ48と前記入力ギヤ16とは、その両者の、回転軸線に沿う方向の領域相互が一部オーバラップしている。
【0021】
出力回転軸18の他端側は、モータ斜板34、モータ斜板ホルダ37およびモータ斜板アンカ38を貫通するように延びており、モータ斜板アンカ38よりも軸方向外方側で出力回転軸18に出力ギヤ19が固定され、該出力ギヤ19およびモータ斜板ホルダ37間において、ケーシング39ならびに該ケーシング39に固定されるモータ斜板アンカ38と、出力回転軸18との間にアンギュラコンタクトベアリング49が介設される。またボールベアリング50を介して出力回転軸18の他端を支承するカバー51がケーシング39に締結されており、該カバー51内で出力回転軸18の出力ギヤ19と、出力軸21のギヤ20とが噛合される。而して出力軸21の一端はボールベアリング52を介してケーシング39に支承されており、出力軸21の他端はカバー51から突出され、カバー51および出力軸21間にボールベアリング53およびシール部材54が設けられる。
【0022】
出力回転軸18には、補給油路55が同軸に設けられており、該補給油路55の一端には、図1で示すように、油溜56から補給ポンプ57で汲み上げた作動油が供給され、補給油路55の他端はキャップ58で閉塞される。
【0023】
ポンプシリンダ24のポンプシリンダ孔25…群とモータシリンダ31のモータシリンダ孔32…群との間において、シリンダブロックBの内周と出力回転軸18との間に内周環状油路11が形成され、内周環状油路11を同心に囲繞する外周環状油路12が、シリンダブロックBの外周と、該シリンダブロックBの外周に固着されるリング体59との間に形成される。
【0024】
ポンプシリンダ24のポンプシリンダ孔25…群とモータシリンダ31のモータシリンダ孔32…群との間におけるシリンダブロックBの内周環状油路11および外周環状油路12間の環状隔壁、ならびにリング体59を放射状に貫通するようにして、前記ポンプシリンダ孔25…と同数の第1および第2弁孔61…,62…が設けられる。しかも第1弁孔61…はポンプシリンダ孔25…群側に配置され、第2弁孔62…はモータシリンダ孔32…群側に配置される。
【0025】
前記第1弁孔61…にはスプール型の第1分配弁63…が、また前記第2弁孔62…には同じくスプール型の第2分配弁64…がそれぞれ摺動自在に嵌合される。そして、第1分配弁63…の外端は、それらの第1分配弁63…を囲む第1偏心輪65の内面に固着されたリング状の摺接部材67に共通に摺接され、第2分配弁64…の外端は、それらの第2分配弁64…を囲む第2偏心輪66の内面に固着されたリング状の摺接部材68に摺接される。
【0026】
第1偏心輪65は入力筒軸17に一体に設けられるものであり、仮想トラニオン軸線O1 に沿ってシリンダブロックBの中心から所定距離だけ偏心して配置される。また第2偏心輪66はシリンダホルダ41に連設されるものであり、トラニオン軸線O2 に沿ってシリンダブロックBの中心から所定距離だけ偏心して配設される。
【0027】
ここで第1分配弁63の作用について説明すると、入力筒軸17とポンプシリンダ24すなわちシリンダブロックBとの間に相対回転が生じると、各第1分配弁63は、第1偏心輪65のポンプシリンダ24に対する偏心量の2倍の距離をストロークとして第1弁孔61内の内方位置および外方位置間を往復動される。そして、第1偏心輪65およびポンプシリンダ24間の距離が小さい領域である吐出領域では、第1分配弁63が前記内方位置側を移動して、対応するポンプシリンダ孔25を外周環状油路12に連通するとともに内周環状油路11と不通にし、それにより吐出行程中のポンププランジャ26によりポンプシリンダ孔25から外周環状油路12へ作動油が圧送される。また第1偏心輪65およびポンプシリンダ24間の距離が大きな領域である吸入領域では、第1分配弁63が前記外方位置側を移動して、対応するポンプシリンダ孔25を内周環状油路11に連通するとともに外周環状油路12と不通にし、それにより吸入行程中のポンププランジャ26により内周環状油路11からポンプシリンダ孔25に作動油が吸入される。
【0028】
また第2分配弁64の作用について説明すると、モータシリンダ31すなわちシリンダブロックBが回転すると、各第2分配弁64は、第2偏心輪66のモータシリンダ31に対する偏心量の2倍の距離をストロークとして第2弁孔62内の内方位置および外方位置間を往復動される。而して、第2偏心輪66およびモータシリンダ31間の距離が小さい領域である膨脹領域では、第2分配弁64が前記内方位置側を移動し、対応するモータシリンダ孔32を外周環状油路12に連通するとともに該モータシリンダ孔32および内周環状油路11間を不通にし、それにより外周環状油路12から膨脹行程中のモータプランジャ33のモータシリンダ孔32に高圧の作動油が供給される。また第2偏心輪66およびモータシリンダ31間の距離が大きな領域である収縮領域では、第2分配弁64は前記外方位置側を移動し、対応するモータシリンダ孔32を内周環状油路11に連通するとともに該モータシリンダ孔32および外周環状油路12間を不通にし、それにより収縮行程中のモータプランジャ33のモータシリンダ孔32から内周環状油路12へ作動油が排出される。
【0029】
かくして、シリンダブロックBは、ポンプシリンダ24が吐出行程のポンププランジャ26を介してポンプ斜板27から受ける反動トルクと、モータシリンダ31が膨脹行程のモータプランジャ33を介してモータ斜板34から受ける反動トルクとの和によって回転され、その回転トルクが、出力回転軸18から出力軸21を介して駆動輪に伝達される。
【0030】
この場合、入力筒軸17に対する出力回転軸18の変速比は、{変速比=1+(油圧モータMの容量/油圧ポンプPの容量)で与えられる。したがって、油圧モータMの容量を零から或る値に変えれば、変速比を1から或る必要な値まで変えることができる。しかも、その油圧モータMの容量はモータプランジャ33のストロークにより決定されるので、モータ斜板34を直立位置から或る傾斜位置まで傾動させることにより変速比を1から或る値まで無段階に制御することができる。
【0031】
図3において、ポンプシリンダ24には、外周環状油路12から出力回転軸18内の補給油路55への作動油の逆流を阻止する2つの第1チェック弁71,71と、内周環状油路11から前記補給油路55への作動油の逆流を阻止する2つの第2チェック弁72,72と、内周環状油路11の油圧の過大上昇を防止すべく内周環状油路11および外周環状油路12間に介設される3つの調圧弁73,73…とが、各ポンププランジャ26…相互間に位置するようにして設けられる。
【0032】
図4を併せて参照して、第1チェック弁71は、ポンプシリンダ24に設けられた取付け孔74に嵌合されるとともに止め輪75で該取付け孔74からの離脱を阻止される弁座部材76と、該弁座部材76との間に弁室78を形成するようにして弁座部材76の内端に結合されるリテーナ77と、弁室78に収納される球状の弁体79と、該弁体79およびリテーナ77間に縮設される弁ばね80とを備える。
【0033】
弁座部材76には、出力回転軸18に設けられる油路81、ならびにポンプシリンダ24に設けられる油路82を介して補給油路55に通じる弁孔83と、該弁孔83を中心部に開口させて弁室78に臨む弁座84とが設けられており、弁体79が弁ばね80により弁座84に着座する方向に付勢される。またポンプシリンダ24には、前記弁室78を外周環状油路12に連通せる油路85が設けられる。
【0034】
このような第1チェック弁71…によれば、外周環状油路12の油圧が低下したときに開弁して補給油路55の作動油が外周環状油路12に補充されることになる。
【0035】
図5において、第2チェック弁72は、ポンプシリンダ24に設けられた取付け孔86に嵌合されるとともに止め輪87で該取付け孔86からの離脱を阻止される弁座部材88と、該弁座部材88との間に弁室90を形成するようにして弁座部材88の内端に結合されるリテーナ89と、弁室90に収納される球状の弁体91と、該弁体91およびリテーナ89間に縮設される弁ばね92とを備える。
【0036】
弁座部材88には、出力回転軸18に設けられる油路93、ならびにポンプシリンダ24に設けられる油路94を介して補給油路55に通じる弁孔95と、該弁孔95を中心部に開口させて弁室90に臨む弁座96とが設けられており、弁体91が弁ばね92により弁座96に着座する方向に付勢される。またポンプシリンダ24には、前記弁室90を内周環状油路11に連通せる油路97が設けられる。
【0037】
このような第2チェック弁72…によれば、内周環状油路11の油圧が低下したときに開弁して補給油路55の作動油が内周環状油路11に補充されることになる。
【0038】
再び図4において、調圧弁73は、ポンプシリンダ24に設けられた取付け孔98に嵌合されるとともに止め輪99で該取付け孔98からの離脱を阻止される弁ハウジング100と、弁ハウジング100内に収納される球状の弁体101と、該弁体101を閉弁方向に付勢するばね力を発揮して弁ハウジング100内に収納される弁ばね102とを備える。
【0039】
弁ハウジング100は、円筒状の弁座部材103と、該弁座部材103の外端に嵌合されるとともに止め輪106で弁座部材103からの離脱を阻止される有底円筒状のキャップ104と、弁座部材103との間に弁室107を形成して弁座部材103の内端に結合されるリテーナ105とで構成される。
【0040】
弁座部材103の外周と、取付け孔98の内面との間には環状室108が形成されており、該環状室108は、ポンプシリンダ24に設けられる油路109を介して内周環状油路11に連通する。また弁座部材103には、前記環状室108に通じる弁孔110と、該弁孔110を中心部に開口させて弁室107に臨む弁座111とが設けられており、弁室107に収納される弁体101が、該弁体101およびリテーナ105間に設けられる弁ばね102により弁座111に着座する方向に付勢される。またポンプシリンダ24には、前記弁室107を外周環状油路12に連通せる油路112が設けられる。
円筒体51内面との間に環状室102を形成して円筒体51内に嵌合固定される弁ハウジング103と、該弁ハウジング103に軸方向摺動可能に嵌合される弁体104と、リテーナ97および弁ハウジング103間に縮設される弁ばね105とを備える。
【0041】
このような調圧弁73は、内周環状油路11の油圧が外周環状油路12の油圧よりも所定値以上大となったときに開弁して、内周環状油路11の油圧を外周環状油路12に逃がす働きをする。
【0042】
次にこの実施例の作用について説明すると、油圧機械式無段変速機において、油圧ポンプPの入力筒軸17は内燃エンジンEに連結され、油圧モータMの出力回転軸18は駆動輪に連結されるのであるが、入力筒軸17および出力回転軸18間には、逆負荷運転時に出力回転軸18の回転数が入力筒軸17の回転数を上回るのに応じて入力筒軸17および出力回転軸18間を連結するワンウェイクラッチ48が設けられている。このため、逆負荷運転時すなわちエンジンブレーキ時に、出力回転軸18の回転数が入力筒軸17の回転数を上回るのに応じてワンウェイクラッチ48が入力筒軸17および出力回転軸18間を連結するように作動し、入力筒軸17および出力回転軸18が直結されることになる。したがって、エンジンブレーキ直前に無段変速機で大きな変速比を得ていたとしても、出力回転軸18および入力筒軸17間を、出力回転軸18の回転数が入力筒軸17の回転数を上回るのに応じてワンウェイクラッチ48で直結することで、エンジンブレーキ効力をより低くすることができる。
【0043】
しかも通常の負荷運転中には内周環状油路11が低圧路となるとともに外周環状油路12が高圧路となるのであるが、エンジンブレーキ時には、油圧モータMがポンプ作用を行ない、油圧ポンプPがモータ作用を行なうようになることに基づいて内周環状油路11が高圧路となるとともに外周環状油路12が低圧路となるのであるが、内周環状油路11および外周環状油路12間には、内周環状油路11の油圧が外周環状油路12の油圧よりも所定値以上大となったときに開弁して内周環状油路11の油圧を外周環状油路12に逃がす調圧弁73…が設けられている。したがって、エンジンブレーキ時に内周環状油路11の油圧が過大となることを防止することができる。しかもワンウェイクラッチ48が接続作動して、入力筒軸17および出力回転軸18が直結されるまでに、内周環状油路11の油圧が低下することにより、無段変速機を介して入力筒軸17に伝わる逆負荷が低減されることになる。このため内燃エンジンE側に作用する逆負荷が大きく変動することを回避して滑らかなエンジンブレーキを得ることができる。さらに調圧弁73…は、出力回転軸18および入力筒軸17がワンウェイクラッチ48で直結されるまで調圧作動をすればよいので、調圧弁73…の負担を小さくして調圧弁73…の小型化を図ることができる。
【0044】
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行なうことが可能である。
【0045】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、逆負荷運転時すなわちエンジンブレーキ時に、出力回転軸の回転数が入力回転部材の回転数を上回るのに応じてワンウェイクラッチが入力回転部材および出力回転軸間を直結するので、エンジンブレーキ直前に無段変速機で大きな変速比を得ていた場合でも、出力回転軸の回転数が入力筒軸の回転数を上回るのに応じて出力回転軸および入力回転部材間を直結することで、エンジンブレーキ効力をより低くすることができる。
【0046】
また逆負荷運転時に油圧モータがポンプ作用を行ない、油圧ポンプがモータ作用を行なうようになることに基づいて第1油路の油圧が増大したときには、調圧弁の働きにより第1油路の油圧が低下せしめられるので、第1油路の油圧が過大となることを防止することができる。またワンウェイクラッチが接続作動して、入力回転部材および出力回転軸が直結されるまでに、調圧弁によって第1油路の油圧が低下することによって無段変速機を介して入力回転部材に伝わる逆負荷が低減されることになり、原動機側に作用する逆負荷が大きく変動することを回避して滑らかなエンジンブレーキを得ることができる。しかも調圧弁は、出力回転軸および入力回転部材間がワンウェイクラッチで直結されるまで調圧作動をすればよいので、調圧弁の負担を小さくして調圧弁の小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 油圧機械式無段変速機の横断平面図である。
【図2】 図1の要部拡大図である。
【図3】 図2の3−3線矢視方向から見たシリンダブロックの正面図である。
【図4】 図3の4−4線に沿うシリンダブロックおよび出力回転軸の拡大断面図である。
【図5】 図3の5−5線に沿うシリンダブロックおよび出力回転軸の拡大断面図である。
【符号の説明】
11・・・第1油路としての内周環状油路
12・・・第2油路としての外周環状油路
14・・・入力軸
15・・・ギヤ
16・・・入力ギヤ
17・・・入力回転部材としての入力筒軸
18・・・出力回転軸
48・・・ワンウェイクラッチ
73・・・調圧弁
E・・・・原動機としての内燃エンジン
M・・・・油圧モータ
P・・・・油圧ポンプ
Claims (2)
- 車両に搭載される原動機(E)に連結される入力回転部材(17)を備える油圧ポンプ(P)と、駆動輪に連結される出力回転軸(18)を備える油圧モータ(M)とが、通常の負荷運転中には低圧路となるが逆負荷運転中には高圧路となる第1油路(11)、ならびに通常の負荷運転中には高圧路となるが逆負荷運転中には低圧路となる第2油路(12)を介して油圧閉回路を構成すべく接続され、油圧ポンプ(P)および油圧モータ(M)の少なくとも一方が可変容量型に構成される車両用油圧機械式無段変速機において、
前記入力回転部材(17)および出力回転軸(18)間に、逆負荷運転時に出力回転軸(18)の回転数が入力回転部材(17)の回転数を上回るのに応じて入力回転部材(17)および出力回転軸(18)間を直結するワンウェイクラッチ(48)が設けられ、
逆負荷運転時に第1油路(11)の油圧が過大となることを防止すべく第1,第2油路(11,12)間を連通させる調圧弁(73)が、第1,第2油路(11,12)間に設けられることを特徴とする、車両用油圧機械式無段変速機。 - 原動機(E)側の入力軸(14)に設けたギヤ(15)と噛合する入力ギヤ(16)が前記入力回転部材(17)の外周部に設けられ、その入力回転部材(17)の内周部には前記ワンウェイクラッチ(48)を介して前記出力回転軸(18)が同心状に嵌装され、そのワンウェイクラッチ(48)と入力ギヤ(16)とは、その両者の、回転軸線に沿う方向の領域相互が一部オーバラップしていることを特徴とする、請求項1記載の車両用油圧機械式無段変速機。
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