JPH0642445A - 斜板式油圧作動装置 - Google Patents

斜板式油圧作動装置

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JPH0642445A
JPH0642445A JP4171044A JP17104492A JPH0642445A JP H0642445 A JPH0642445 A JP H0642445A JP 4171044 A JP4171044 A JP 4171044A JP 17104492 A JP17104492 A JP 17104492A JP H0642445 A JPH0642445 A JP H0642445A
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JP
Japan
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swash plate
cylinder
motor
pump
oil passage
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JP4171044A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Hayashi
勉 林
Isamu Sasao
勇 笹尾
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Honda Motor Co Ltd
Keihin Corp
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Keihin Seiki Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ケーシングに回転自在に支承されたシリンダに
多数のシリンダ孔が環状配列で設けられ、シリンダに対
向する斜板に一端をそれぞれ当接させるプランジャが前
記シリンダ孔に摺動可能に嵌合される斜板式油圧作動装
置において、加工工数の低減および部品定数の低減を図
る。 【構成】ケーシングに支承される斜板30に、各プラン
ジャの一端を共通に摺接させる凹部30aが環状に設け
られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ケーシングに回転自在
に支承されたシリンダに多数のシリンダ孔が環状配列で
設けられ、シリンダに対向する斜板に一端をそれぞれ当
接させるプランジャが前記シリンダ孔に摺動可能に嵌合
される斜板式油圧作動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる斜板式油圧作動装置は、た
とえば特開平1−93661号公報等に開示されている
ように、既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の斜板式油圧
作動装置では、各プランジャの一端を当接係合させる半
球状の凹部が各プランジャに個別に対応させて斜板に設
けられており、該斜板は、ケーシングに支持された斜板
ホルダで回転自在に支承される。すなわち、斜板は、シ
リンダとともに回転するものであり、相互間に軸受を介
在させるか、油膜を相互間に介在させるかして斜板ホル
ダに支承されるものである。したがって斜板および斜板
ホルダ間に作用するスラスト方向およびラジアル方向の
荷重を受けるための軸受が必要となって部品点数が増
え、また斜板および斜板ホルダ間に油膜を介在させるも
のでは相互の摺接面の加工精度を向上させる必要があ
り、加工工数が多くなる。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、加工工数の低減および部品定数の低減を可能
とした斜板式油圧作動装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によれば、ケーシングに支承される斜板に、
各プランジャの一端を共通に摺接させる凹部が環状に設
けられる。
【0006】
【実施例】以下、図面により本発明を自動二輪車用静油
圧式無段変速機に適用したときの一実施例について説明
する。
【0007】図面は本発明の一実施例を示すものであ
り、図1は静油圧式無段変速機の拡大横断平面図、図2
は図1の2−2線拡大断面図、図3は図1の3−3線断
面図、図4は図1の4−4線断面図、図5は図4の5−
5線断面図である。
【0008】先ず図1において、静油圧式無段変速機
は、定容量型の斜板式油圧ポンプPと、可変容量型の斜
板式油圧モータMとが、通常の負荷運転中には低圧路と
なるが逆負荷運転中には高圧路となる内周環状油路1
1、ならびに通常の負荷運転中には高圧路となるが逆負
荷運転中には低圧路となる外周環状油路12を介して油
圧閉回路を構成すべく接続されて成るものである。
【0009】斜板式油圧ポンプPは、入力ギヤ13を備
えた入力筒軸14と、この入力筒軸14の内周壁にボー
ルベアリング15を介して相対回転自在に支承されるポ
ンプシリンダ16と、該ポンプシリンダ16にその回転
軸線を囲むように環状配列で設けられた多数かつ奇数の
ポンプシリンダ孔17…にそれぞれ摺動自在に嵌合され
る複数のポンププランジャ18…と、ポンプシリンダ1
6の軸線と直交する仮想トラニオン軸線O1 を中心にし
てポンプシリンダ16の軸線に対し一定角度傾斜させた
状態にあって各ポンププランジャ18…の外端を摺接さ
せるポンプ斜板19とから構成され、ポンプ斜板19は
入力筒軸14と一体に形成される。
【0010】ポンプ斜板19の、ポンプシリンダ16へ
の対向面には、横断面半円状の凹部19aが環状に設け
られており、各ポンププランジャ19…の外端は、該凹
部19aに共通に摺接される。而して該ポンプ斜板19
は、入力筒軸14の回転時、ポンププランジャ18…に
往復動を与えて吸入および吐出行程を繰返させることが
できる。しかもポンプ斜板19が傾斜していることによ
り、各ポンププランジャ18…の外端は、その中心から
ずれた位置で凹部19aに摺接することになり、入力筒
軸14すなわちポンプ斜板19から各ポンププランジャ
18…には軸線まわりの自転運動を生じさせる力が作用
するので、ポンププランジャ18…の外端がその周方向
均等にして凹部19aに摺接することになる。
【0011】油圧モータMは、ポンプシリンダ16と同
軸上で図1の左方に配置されるモータシリンダ27と、
該モータシリンダ27にその回転軸線を囲むように設け
られたモータシリンダ孔28…にそれぞれ摺動可能に嵌
合される複数のモータプランジャ29…と、各モータプ
ランジャ29…の外端を摺接させるモータ斜板30と、
モータ斜板30の背面を支承してケーシング44に固定
されるモータ斜板アンカ34とから構成される。前記モ
ータシリンダ孔28…は油圧ポンプPにおけるポンプシ
リンダ孔17…と同数の奇数個がモータシリンダ27に
穿設される。また相互に当接するモータ斜板30および
モータ斜板アンカ34の対向当接面は、モータシリンダ
27の軸線とトラニオン軸線O2 との交点を中心とする
球面状に形成されており、モータ斜板30は、前記トラ
ニオン軸線O2 まわりの回動を可能としてモータ斜板ア
ンカ34に支承される。
【0012】モータ斜板アンカ34のモータシリンダ2
7側端部には筒状のシリンダホルダ35が連設され、こ
のシリンダホルダ35とモータシリンダ27の外周との
間にはボールベアリング36が介設される。
【0013】図2において、モータ斜板30のモータシ
リンダ27への対向面には、横断面半円状の凹部30a
が環状に設けられており、各モータプランジャ29…の
外端は凹部30aに共通に摺接される。またモータ斜板
30の両側部には、トラニオン軸線O2 に直交するとと
もにモータシリンダ27の軸線に対して平行な側面30
b,30bが設けられており、モータ斜板アンカ34に
は、それらの側面30b,30bに摺接する支持面34
a,34aが設けられる。さらに前記側面30b,30
bの延びる方向に沿うモータ斜板30の端部には連結部
30cが設けられており、パルスモータ37に連結され
ているボールねじ機構38が該連結部30cに連結され
る。而してパルスモータ37の作動に応じてボールねじ
機構38がモータシリンダ27の軸線方向に進退作動す
ることにより、モータ斜板30がモータシリンダ27の
軸線に対し直角となる直立位置と、或る角度で傾倒する
最大傾斜位置との間でトラニオン軸線O2 まわりに回動
せしめられるものであり、その傾斜状態では、モータシ
リンダ27の回転に伴いモータプランジャ29…に往復
動を与えて膨脹および収縮行程を繰り返させることがで
きる。しかもモータ斜板30が傾斜していることによ
り、各モータプランジャ29…の外端は、その中心から
ずれた位置で凹部30aに摺接することになり、静止状
態にあるモータ斜板30から各モータプランジャ29…
には軸線まわりの自転運動を生じさせる力が作用するの
で、モータプランジャ29…の外端がその周方向均等に
して凹部30aに摺接することになる。
【0014】ポンプシリンダ16およびモータシリンダ
27は相互に一体に結合されてシリンダブロックBを構
成するものであり、このシリンダブロックBには、同軸
の出力軸41および軸42が一体に設けられる。すなわ
ちシリンダブロックBにおけるモータシリンダ27のモ
ータ斜板30に対向する部分の中心部から出力軸41が
一体に突設され、前記シリンダブロックBにおけるポン
プシリンダ16のポンプ斜板19に対向する部分の中心
部から前記出力軸41と同軸にして軸42が一体に突設
される。
【0015】軸42はポンプ斜板19を貫通するもので
あり、軸42およびポンプ斜板19間にはアンギュラコ
ンタクトボールベアリング43が介設される。
【0016】出力軸41は、モータ斜板30およびモー
タ斜板アンカ34を貫通するように延びており、モータ
斜板アンカ34よりも軸方向外方側で出力軸41には出
力スプロケット46が固定される。またモータ斜板アン
カ34と出力軸41との間にはアンギュラコンタクトボ
ールベアリング47が介装される。
【0017】シリンダブロックBには、補給油路48を
形成する中心孔49が、軸42側および出力軸41を貫
通して同軸に設けられており、中心孔49の一端はねじ
栓50で閉塞される。
【0018】ポンプシリンダ16のポンプシリンダ孔1
7…群とモータシリンダ27のモータシリンダ孔28…
群との間において、シリンダブロックBの内周側には内
周環状油路11が形成され、シリンダブロックBの外周
側には内周環状油路11を同心に囲繞する外周環状油路
12が形成される。
【0019】内周環状油路11は、シリンダブロックB
の中心孔49内に挿入固定される円筒体51とシリンダ
ブロックBとの間に形成される。また外周環状油路12
は、ポンプシリンダ孔17…群およびモータシリンダ孔
28…群間におけるポンプシリンダ孔17…群寄りの部
分でシリンダブロックBの外周に設けられる環状凹部5
2aと、ポンプシリンダ孔17…群およびモータシリン
ダ孔28…群間におけるモータシリンダ孔28…群寄り
の部分でモータシリンダ孔28…に個別に対応してシリ
ンダブロックBの外周に設けられるとともに前記環状凹
部52aに共通に連なる多数の個別凹部52b…とを、
シリンダブロックBの外周にろう付けされるリング体5
3で共通に覆うことにより形成される。
【0020】図3および図4を併せて参照して、ポンプ
シリンダ16のポンプシリンダ孔17…群とモータシリ
ンダ27のモータシリンダ孔28…群との間におけるシ
リンダブロックBの内周環状油路11および外周環状油
路12間の環状隔壁、ならびにリング体53を放射状に
貫通するようにして、前記ポンプシリンダ孔17…と同
数の第1および第2弁孔57…,58…が設けられる。
しかも第1弁孔57…はポンプシリンダ孔17…群側に
配置され、第2弁孔58…はモータシリンダ孔28…群
側に配置される。
【0021】前記第1弁孔57…にはスプール型の第1
分配弁61…が、また前記第2弁孔56…には同じくス
プール型の第2分配弁62…がそれぞれ摺動自在に嵌合
される。そして、第1分配弁61…の外端にはそれらの
第1分配弁61…を囲む第1偏心輪63が、また第2分
配弁62…の外端にはそれら62…を囲む第2偏心輪6
4が、それぞれボールベアリグ65,66を介して係合
される。しかも第1分配弁61…の外端部は第1偏心輪
63と同心関係の第1強制輪67により相互に連結さ
れ、また第2分配弁62…の外端部は第2偏心輪64と
同心関係にある第2強制輪68により相互に連結され
る。
【0022】第1偏心輪63は入力筒軸14に一体に設
けられるものであり、図3に示すように仮想トラニオン
軸線O1 に沿ってシリンダブロックBの中心から所定距
離ε 1 だけ偏心して配置される。また第2偏心輪64は
シリンダホルダ35に連設されるものであり、図4で示
すようにトラニオン軸線O2 に沿ってシリンダブロック
Bの中心から所定距離ε2 だけ偏心して配設される。
【0023】ここで第1分配弁61の作用について説明
すると、入力筒軸14とポンプシリンダ16すなわちシ
リンダブロックBとの間に相対回転が生じると、各第1
分配弁61は、第1偏心輪63により第1弁孔57にお
いて偏心量ε1 の2倍の距離をストロークとしてポンプ
シリンダ16の半径方向内方位置および外方位置間を往
復動される。そして、図3に示すように、油圧ポンプP
の吐出領域Dでは、第1分配弁61は前記内方位置側を
移動して、対応するポンプシリンダ孔17を外周環状油
路12に連通するとともに内周環状油路11と不通に
し、それにより吐出行程中のポンププランジャ18によ
りポンプシリンダ孔17から外周環状油路12へ作動油
が圧送される。また油圧ポンプPの吸入領域Sでは、第
1分配弁61は前記外方位置側を移動して、対応するポ
ンプシリンダ孔17を内周環状油路11に連通するとと
もに外周環状油路12と不通にし、それにより吸入行程
中のポンププランジャ18により内周環状油路11から
ポンプシリンダ孔17に作動油が吸入される。
【0024】また第2分配弁62の作用について説明す
ると、モータシリンダ27すなわちシリンダブロックB
が回転すると、各第2分配弁62は、第2偏心輪64に
より第2弁孔58において偏心量ε2 の2倍の距離をス
トロークとしてシリンダブロックBの半径方向内方位置
および外方位置間を往復動される。而して図4に示すよ
うに、油圧モータMの膨脹領域Exでは、第2分配弁6
2は前記内方位置側を移動し、対応するモータシリンダ
孔28を外周環状油路12に連通するとともに該モータ
シリンダ孔28および内周環状油路11間を不通にし、
それにより外周環状油路12から膨脹行程中のモータプ
ランジャ29のモータシリンダ孔28に高圧の作動油が
供給される。また油圧モータMの収縮領域Shでは、第
2分配弁62は前記外方位置側を移動し、対応するモー
タシリンダ孔28を内周環状油路11に連通するととも
に該モータシリンダ孔28および外周環状油路12間を
不通にし、それにより収縮行程中のモータプランジャ2
9のモータシリンダ孔28から内周環状油路12へ作動
油が排出される。
【0025】かくして、シリンダブロックBは、ポンプ
シリンダ16が吐出行程のポンププランジャ18を介し
てポンプ斜板19から受ける反動トルクと、モータシリ
ンダ27が膨脹行程のモータプランジャ29を介してモ
ータ斜板30から受ける反動トルクとの和によって回転
され、その回転トルクは出力軸41の出力スプロケット
46から出力される。
【0026】この場合、入力筒軸14に対する出力軸4
1の変速比は、{変速比=1+(油圧モータMの容量/
油圧ポンプPの容量)で与えられる。したがって、油圧
モータMの容量を零から或る値に変えれば、変速比を1
から或る必要な値まで変えることができる。しかも、そ
の油圧モータMの容量はモータプランジャ29のストロ
ークにより決定されるので、モータ斜板30を直立位置
から或る傾斜位置まで傾動させることにより変速比を1
から或る値まで無段階に制御することができる。
【0027】図5を併せて参照して、シリンダブロック
Bの外周部において、周方向にたとえば120度ずつの
等間隔をあけた位置で、相互に隣接する第1弁孔57,
57間ならびに第2弁孔58,58間には、クラッチ弁
69…がシリンダブロックBの軸線と平行な方向にかつ
外周環状油路12の環状凹部52aを横切るようにして
往復動可能として配設される。すなわちシリンダブロッ
クBの前記外周部には、基本的に棒状に形成されている
クラッチ弁69を摺動自在に嵌合するための3つの摺動
孔70…がシリンダブロックBの軸線と平行にして周方
向等間隔位置に穿設される。またシリンダブロックBに
は、内端を内周環状油路11に開口させるとともに外端
をリング体53で閉塞されるようにして半径方向に延び
るとともに前記各摺動孔70…を横切る3つの連通孔7
1…と、座ぐり加工により外周環状油路12における環
状凹部52aを半円状に掘り下げて形成される3つの凹
部72…とが設けられる。
【0028】クラッチ弁69…の一端には、シリンダブ
ロックBにおけるモータシリンダ27を囲繞する操作輪
73の内周にそれぞれ連結される。またモータ斜板アン
カ334には、シリンダブロックBの軸線方向に沿って
移動可能な操作軸74が支承されており、この操作軸7
4の一端にはボールベアリング75を介して操作輪73
が連結される。さらに操作軸74の他端には、シリンダ
ブロックBの軸線とは直交する軸線を有するとともに図
示しないクラッチレバーの操作に応じて回動する回動軸
76が連結される。
【0029】このようなクラッチ弁69…は、前記クラ
ッチレバーの操作により、内周環状油路11に通じる連
通孔71…および外周環状油路12間を遮断するクラッ
チオン位置と、該クラッチオン位置から図5の右方に前
進して前記連通孔71…および外周環状油路12間を連
通するクラッチオフ位置と、該クラッチオフ位置からさ
らに前進して前記連通孔71…および外周環状油路12
間を連通するとともに連通孔71…および外周環状油路
12を外部に開放する連通・放出位置とを切換可能にし
て移動することになる。
【0030】再び図1において、シリンダブロックBに
おいて一端をねじ栓50で閉塞された中心孔49の他端
側には、オイルフィルタ77が嵌入、固定され、該オイ
ルフィルタ77には、油溜78から補給ポンプ79で汲
み上げた作動油が供給され、補給ポンプ77は入力筒軸
14に設けられたギヤ80によって駆動される。
【0031】ところで、シリンダブロックBの中心孔4
9内には円筒体51が圧入され、円筒体51とシリンダ
ブロックBとの間には、内周環状油路11が形成される
とともに、シリンダブロックBに設けられた連通路88
を介して外周環状油路12に通じる環状連絡油路87が
形成される。また円筒体51には、該円筒体51で補給
油路48を区画するのを避けるための連通孔89が偏心
した位置で軸方向に両端間にわたって穿設される。
【0032】円筒体51内には、内周環状油路11から
補給油路48への作動油の逆流を阻止する第1チェック
弁91と、外周環状油路12すなわち環状連絡油路87
から補給油路48への作動油の逆流を阻止する第2チェ
ック弁92と、外周環状油路12の油圧の過大上昇を防
止すべく外周環状油路12すなわち環状連絡油路87な
らびに内周環状油路11間に介設される調圧弁93とが
設けられる。
【0033】このような静油圧式無段変速によると、油
圧ポンプPにおけるポンプ斜板19には、多数のポンプ
プランジャ18…を共通に摺接させる環状の凹部19a
が設けられ、ポンプ斜板19は入力筒軸14に一体に設
けられる。また油圧モータMにおけるモータ斜板30に
は、多数のモータプランジャ29…を共通に摺接させる
環状の凹部30aが設けられ、該モータ斜板30は、モ
ータ斜板アンカ34に直接支承される。
【0034】したがって従来必要であったポンプ斜板ホ
ルダおよびモータ斜板ホルダが不要であり、それに応じ
てポンプ斜板ホルダおよびポンプ斜板19間、ならびに
モータ斜板ホルダおよびモータ斜板30間の加工精度を
向上させることが不要となるとともに軸受が不要とな
り、加工工数の低減および部品点数の低減が可能とな
る。
【0035】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の小設
計変更を行なうことが可能である。
【0036】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ケーシン
グに支承される斜板に、各プランジャの一端を共通に摺
接させる凹部が環状に設けられるので、従来必要であっ
た斜板ホルダを不要とし、それにより加工工数の低減お
よび部品点数の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】静油圧式無段変速機の拡大横断平面図である。
【図2】図1の2−2線拡大断面図である。
【図3】図1の3−3線断面図である。
【図4】図1の4−4線断面図である。
【図5】図4の5−5線断面図である。
【符号の説明】
16 ポンプシリンダ 17 ポンプシリンダ孔 18 ポンププランジャ 19 ポンプ斜板 19a,30a 凹部 27 モータシリンダ 28 モータシリンダ孔 29 モータプランジャ 30 モータ斜板 44 ケーシング

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング(44)に回転自在に支承さ
    れたシリンダ(16,27)に多数のシリンダ孔(1
    7,28)が環状配列で設けられ、シリンダ(16,2
    7)に対向する斜板(19,30)に一端をそれぞれ当
    接させるプランジャ(18,29)が前記シリンダ孔
    (17,28)に摺動可能に嵌合される斜板式油圧作動
    装置において、ケーシング(44)に支承される斜板
    (19,30)に、各プランジャ(18,29)の一端
    を共通に摺接させる凹部(19a,30a)が環状に設
    けられることを特徴とする斜板式油圧作動装置。
JP4171044A 1992-06-29 1992-06-29 斜板式油圧作動装置 Pending JPH0642445A (ja)

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