JPH0562261B2 - - Google Patents
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- JPH0562261B2 JPH0562261B2 JP6873285A JP6873285A JPH0562261B2 JP H0562261 B2 JPH0562261 B2 JP H0562261B2 JP 6873285 A JP6873285 A JP 6873285A JP 6873285 A JP6873285 A JP 6873285A JP H0562261 B2 JPH0562261 B2 JP H0562261B2
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- Japan
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- hydraulic
- motor
- swash plate
- cylinder
- oil
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Links
- 239000003921 oil Substances 0.000 claims description 84
- 239000010720 hydraulic oil Substances 0.000 claims description 15
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims description 12
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 claims description 6
- 230000002706 hydrostatic effect Effects 0.000 claims description 4
- 230000033001 locomotion Effects 0.000 description 4
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 3
- 230000001133 acceleration Effects 0.000 description 1
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- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Control Of Fluid Gearings (AREA)
- Gear-Shifting Mechanisms (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
A 発明の目的
(1) 産業上の利用分野
本発明は、定容量の斜板式油圧ポンプと可変容
量の斜板式油圧モータとの間に油圧閉回路を形成
した静油圧式無段変速機において、変速比を制御
するために、油圧モータのモータ斜板の傾斜角度
を調節して油圧モータの容量を制御するようにし
た変速制御装置の改良に関する。
量の斜板式油圧モータとの間に油圧閉回路を形成
した静油圧式無段変速機において、変速比を制御
するために、油圧モータのモータ斜板の傾斜角度
を調節して油圧モータの容量を制御するようにし
た変速制御装置の改良に関する。
(2) 従来の技術
従来、モータ斜板の傾斜角度を軽快に調節し得
るように、モータ斜板に油圧サーボを連結するこ
とが知られている(特公昭59−38467号参照)。
るように、モータ斜板に油圧サーボを連結するこ
とが知られている(特公昭59−38467号参照)。
(3) 発明が解決しようとする問題点
上記従来の技術では、油圧サーボモータが構造
複雑で高価であるため、コスト高となる嫌いがあ
る。
複雑で高価であるため、コスト高となる嫌いがあ
る。
そこで、本発明は、モータ斜板が油圧モータの
モータプランジヤ群から受ける傾動モーメントを
利用してモータ斜板の傾斜角度を自由に調節し得
るようにし、もつて高価な油圧サーボモータを用
いずとも足りる簡単有効な静油圧式変速機の変速
制御装置を提供することを目的とする。
モータプランジヤ群から受ける傾動モーメントを
利用してモータ斜板の傾斜角度を自由に調節し得
るようにし、もつて高価な油圧サーボモータを用
いずとも足りる簡単有効な静油圧式変速機の変速
制御装置を提供することを目的とする。
B 発明の構成
(1) 問題点を解決するための手段
上記目的を達成するために、本発明は、油圧モ
ータのモータプランジヤの使用本数を奇数本と
し、また油圧モータのモータ斜板を支承する傾斜
ホルダを、それに固設されたトラニオン軸を介し
て固定のケーシングに傾動可能に支持し、前記ト
ラニオン軸に固着された作動レバーの先端を、そ
の回動方向に摺動し得るように固定のシリンダに
嵌合したピストンに連接し、これらシリンダ及び
ピストン間に画成されて該ピストンを挟んで相対
向する第1及び第2油室を、作動油を封入した油
圧導管を介して相互に連通し、前記油圧導管に
は、該油圧導管を遮断状態にするホールド位置、
該油圧導管を前記第1油室から第2油室への一方
向にのみ導通状態にする減速位置、及び該油圧導
管を前記第2室から第1油室への一方向にみの導
通状態にする増速位置に選択的に切換え得る変速
制御弁を介装したことを特徴とする。
ータのモータプランジヤの使用本数を奇数本と
し、また油圧モータのモータ斜板を支承する傾斜
ホルダを、それに固設されたトラニオン軸を介し
て固定のケーシングに傾動可能に支持し、前記ト
ラニオン軸に固着された作動レバーの先端を、そ
の回動方向に摺動し得るように固定のシリンダに
嵌合したピストンに連接し、これらシリンダ及び
ピストン間に画成されて該ピストンを挟んで相対
向する第1及び第2油室を、作動油を封入した油
圧導管を介して相互に連通し、前記油圧導管に
は、該油圧導管を遮断状態にするホールド位置、
該油圧導管を前記第1油室から第2油室への一方
向にのみ導通状態にする減速位置、及び該油圧導
管を前記第2室から第1油室への一方向にみの導
通状態にする増速位置に選択的に切換え得る変速
制御弁を介装したことを特徴とする。
(2) 作用
モータプランジヤの使用本数が奇数本であるの
で、油圧モータの作動中、モータプランジヤ群が
モータ斜板に及ぼす荷重は、モータ斜板の傾動軸
線、即ちトラニオン軸の軸線を境に、その一側と
他側とで強弱が交互に変わり、これに起因してモ
ータ斜板には振動的な傾動トルクが作用し、そし
てその傾動トルクは作動レバーを介して第1及び
第2ピストンに押圧力として交互に作用する。
で、油圧モータの作動中、モータプランジヤ群が
モータ斜板に及ぼす荷重は、モータ斜板の傾動軸
線、即ちトラニオン軸の軸線を境に、その一側と
他側とで強弱が交互に変わり、これに起因してモ
ータ斜板には振動的な傾動トルクが作用し、そし
てその傾動トルクは作動レバーを介して第1及び
第2ピストンに押圧力として交互に作用する。
そこで、変速制御弁を減速位置にセツトすれ
ば、第1ピストンに上記押圧力が作用したときだ
け、第1油室から第2油室へ作動油が流れ、その
結果、第1、第2両ピストンは第1油室側へ移動
し、モータ斜板の傾斜角度増の方向へ作動レバー
を回動させることができる。
ば、第1ピストンに上記押圧力が作用したときだ
け、第1油室から第2油室へ作動油が流れ、その
結果、第1、第2両ピストンは第1油室側へ移動
し、モータ斜板の傾斜角度増の方向へ作動レバー
を回動させることができる。
これとは反対に変速制御弁を増速位置にセツト
すれば、第2ピストンに上記押圧力が作用したと
きだけ、第2油室から第1油室へ作動油が流れ、
その結果、第1、第2両ピストンは第2油室側へ
移動し、モータ斜板の傾斜角度減の方向へ作動レ
バーを回転させることができる。
すれば、第2ピストンに上記押圧力が作用したと
きだけ、第2油室から第1油室へ作動油が流れ、
その結果、第1、第2両ピストンは第2油室側へ
移動し、モータ斜板の傾斜角度減の方向へ作動レ
バーを回転させることができる。
変速制御弁をホールド位置にセツトすれば、両
ピストンは移動不能となつて、そのときの位置で
作動レバーを保持し、モータ斜板を直立または傾
斜位置に固定することができる。
ピストンは移動不能となつて、そのときの位置で
作動レバーを保持し、モータ斜板を直立または傾
斜位置に固定することができる。
(3) 実施例
以下、図面により本発明の一実施例について説
明すると、第1図において、自動二輪車のエンジ
ンの動力は、そのクランク軸1からチエン式1次
減速装置2、静油圧式無段変速機T及びチエン式
2次減速装置3を順次経て図示しない後車輪に伝
達される。
明すると、第1図において、自動二輪車のエンジ
ンの動力は、そのクランク軸1からチエン式1次
減速装置2、静油圧式無段変速機T及びチエン式
2次減速装置3を順次経て図示しない後車輪に伝
達される。
無段変速機Tは定容量型の斜板式油圧ポンプP
及び可変容量型の斜板式油圧モータMからなり、
そしてクランク軸1を支承するクランクケース4
をケーシングとして、それに収容される。
及び可変容量型の斜板式油圧モータMからなり、
そしてクランク軸1を支承するクランクケース4
をケーシングとして、それに収容される。
油圧ポンプPは、1次減速装置2の出力スプロ
ケツト2aを一体に備えたカツプ状の入力部材5
と、この入力部材5の内周壁にニードルベアリン
グ6を介して相対回転自在に嵌合されるポンプシ
リンダ7と、このポンプシリンダ7にその回転中
心を囲むように設けられた環状配列の複数且つ奇
数のシリンダ孔8,8…にそれぞれ摺合されるポ
ンププランジヤ9,9…と、これらポンププラン
ジヤ9,9…の外端に当接するポンプ斜板10と
から構成される。
ケツト2aを一体に備えたカツプ状の入力部材5
と、この入力部材5の内周壁にニードルベアリン
グ6を介して相対回転自在に嵌合されるポンプシ
リンダ7と、このポンプシリンダ7にその回転中
心を囲むように設けられた環状配列の複数且つ奇
数のシリンダ孔8,8…にそれぞれ摺合されるポ
ンププランジヤ9,9…と、これらポンププラン
ジヤ9,9…の外端に当接するポンプ斜板10と
から構成される。
ポンプ斜板10は、ポンプシリンダ7の軸線に
対し一定角度傾斜した姿勢で入力部材5の内端壁
にスラストローラベアリング11を介して回転自
在に背面を支承され、入力部材5の回転時、ポン
ププランジヤ9,9…に往復動を与えて吸入及び
吐出行程を繰り返させることができる。
対し一定角度傾斜した姿勢で入力部材5の内端壁
にスラストローラベアリング11を介して回転自
在に背面を支承され、入力部材5の回転時、ポン
ププランジヤ9,9…に往復動を与えて吸入及び
吐出行程を繰り返させることができる。
入力部材5は、その背面をスラストローラベア
リング12を介して支持筒13に支承される。
リング12を介して支持筒13に支承される。
一方、油圧モータMは、ポンプシリンダ7に同軸
上で密着結合されるモータシリンダ17と、この
モータシリンダ17の内、外両端面の中心部にそ
れぞれ一体に形成されて軸方向に延びる支軸24
及び出力軸25と、モータシリンダ17にその回
転中心を囲むように設けられた環状配列の複数且
つ奇数のシリンダ孔18,18…にそれぞれ摺合
されるモータプランジヤ19,19…と、これら
モータプランジヤ19,19…の外端に当接する
モータ斜板20と、このモータ斜板20の背面を
スラストローラベアリング21を介して支承する
斜板ホルダ22と、更にこの斜板ホルダ22の背
面を支承する斜板アンカ23とから構成される。
上で密着結合されるモータシリンダ17と、この
モータシリンダ17の内、外両端面の中心部にそ
れぞれ一体に形成されて軸方向に延びる支軸24
及び出力軸25と、モータシリンダ17にその回
転中心を囲むように設けられた環状配列の複数且
つ奇数のシリンダ孔18,18…にそれぞれ摺合
されるモータプランジヤ19,19…と、これら
モータプランジヤ19,19…の外端に当接する
モータ斜板20と、このモータ斜板20の背面を
スラストローラベアリング21を介して支承する
斜板ホルダ22と、更にこの斜板ホルダ22の背
面を支承する斜板アンカ23とから構成される。
モータ斜板20は、モータシリンダ17の軸線
に対し直角となる直立位置と、或る角度で傾斜す
る傾斜位置の間を傾動し得るようになつており、
その傾斜位置では、モータシリンダ17の回転に
伴いモータプランジヤ19,19…に往復動を与
えて膨脹及び収縮行程を繰り返させることができ
る。
に対し直角となる直立位置と、或る角度で傾斜す
る傾斜位置の間を傾動し得るようになつており、
その傾斜位置では、モータシリンダ17の回転に
伴いモータプランジヤ19,19…に往復動を与
えて膨脹及び収縮行程を繰り返させることができ
る。
前記支軸24はポンプシリンダ7の中心部を貫
通し、これにナツト26を螺合することによりポ
ンプシリンダ7及びモータシリンダ17が相互に
一体的に結着される。さらに支軸24は、入力部
材5をも貫通すると共に該部材5をニードルベア
リング27を介して回転自在に支承する。
通し、これにナツト26を螺合することによりポ
ンプシリンダ7及びモータシリンダ17が相互に
一体的に結着される。さらに支軸24は、入力部
材5をも貫通すると共に該部材5をニードルベア
リング27を介して回転自在に支承する。
支軸24は外周には、支持筒13がスプライン
嵌合され、そしてナツト30で固着される。その
支持筒13及びローラベアリング31を介して支
軸24はクランクケース4に回転自在に支承され
る。
嵌合され、そしてナツト30で固着される。その
支持筒13及びローラベアリング31を介して支
軸24はクランクケース4に回転自在に支承され
る。
前記出力軸25は、モータ斜板20、斜板ホル
ダ22及び斜板アンカ23の中心部を貫通し、そ
の端部には、斜板アンカ23の背面をスラストロ
ーラベアリング32を介して支承する支持筒33
がスプライン嵌合され、そして2次減速装置3の
入力スプロケツト3aと共にナツト34で固着さ
れ、上記支持筒33及びローラベアリング35を
介して出力軸25はクランクケース4に回転自在
に支承される。
ダ22及び斜板アンカ23の中心部を貫通し、そ
の端部には、斜板アンカ23の背面をスラストロ
ーラベアリング32を介して支承する支持筒33
がスプライン嵌合され、そして2次減速装置3の
入力スプロケツト3aと共にナツト34で固着さ
れ、上記支持筒33及びローラベアリング35を
介して出力軸25はクランクケース4に回転自在
に支承される。
前記支軸24には、ポンプ斜板10の内周面と
相対的に全方向傾動可能にスプライン係合する球
状スプライン部材36が固着され、また前記出力
軸25には、モータ斜板20の内周面と相対的に
全方向傾動可能にスプライン係合する球状スプラ
イン部材37が固着される。これによつて、ポン
ププランジヤ9,9…群とポンプ斜板10、モー
タプランジヤ19,19…群とモータ斜板20の
各間の摺擦が極力防止される。
相対的に全方向傾動可能にスプライン係合する球
状スプライン部材36が固着され、また前記出力
軸25には、モータ斜板20の内周面と相対的に
全方向傾動可能にスプライン係合する球状スプラ
イン部材37が固着される。これによつて、ポン
ププランジヤ9,9…群とポンプ斜板10、モー
タプランジヤ19,19…群とモータ斜板20の
各間の摺擦が極力防止される。
油圧ポンプP及び油圧モータM間には、次のよ
うにして油圧閉回路が形成される。
うにして油圧閉回路が形成される。
モータシリンダ17には、モータシリンダ17
のシリンダ孔8,8…群とポンプシリンダ7のシ
リンダ孔18,8…群との間において、環状の高
圧油路40、及びそれを囲繞する環状の低圧油路
41が設けられ、高圧油路40はポンプシリンダ
7のシリンダ孔8,8…にそれぞれ吐出弁42,
42…を介して連通され、低圧油路41も同じく
シリンダ孔8,8…にそれぞれ吸入弁43,43
…を介して連通される。したがつて、吐出弁42
及び吸入弁43はそれぞれポンププランジヤ9,
9…の本数と同数設けられる。
のシリンダ孔8,8…群とポンプシリンダ7のシ
リンダ孔18,8…群との間において、環状の高
圧油路40、及びそれを囲繞する環状の低圧油路
41が設けられ、高圧油路40はポンプシリンダ
7のシリンダ孔8,8…にそれぞれ吐出弁42,
42…を介して連通され、低圧油路41も同じく
シリンダ孔8,8…にそれぞれ吸入弁43,43
…を介して連通される。したがつて、吐出弁42
及び吸入弁43はそれぞれポンププランジヤ9,
9…の本数と同数設けられる。
また、これら高、低圧油路40,41は、モー
タシリンダ17のシリンダ孔18,18…にそれ
ぞれ分配弁44,44…を介して相互に連通され
る。したがつて、分配弁44はモータプランジヤ
19,19…の本数と同数設けられる。
タシリンダ17のシリンダ孔18,18…にそれ
ぞれ分配弁44,44…を介して相互に連通され
る。したがつて、分配弁44はモータプランジヤ
19,19…の本数と同数設けられる。
分配弁44,44…はスプール型であつて、シ
リンダ孔18,18…群と高、低圧油路40,4
1との間でモータシリンダ17に放射状に設けた
弁孔45,45…に摺合され、その弁孔45の半
径方向内方位置を占めるとき対応するシリンダ孔
18と高圧油路40との間を連通すると共に低圧
油路41との間を遮断し、またその弁孔45の半
径方向外方位置を占めるとき対応するシリンダ孔
18と低圧油路41との間を連通すると共に高圧
油路40との間を遮断するようになつている。
リンダ孔18,18…群と高、低圧油路40,4
1との間でモータシリンダ17に放射状に設けた
弁孔45,45…に摺合され、その弁孔45の半
径方向内方位置を占めるとき対応するシリンダ孔
18と高圧油路40との間を連通すると共に低圧
油路41との間を遮断し、またその弁孔45の半
径方向外方位置を占めるとき対応するシリンダ孔
18と低圧油路41との間を連通すると共に高圧
油路40との間を遮断するようになつている。
これら分配弁44,44…を制御すべく、弁孔
45,45…には分配弁44,44…を半径方向
外方へ付勢する弁ばね46,46…が収納される
と共に、各分配弁44の外端に、偏心輪47の内
周面が係合される。
45,45…には分配弁44,44…を半径方向
外方へ付勢する弁ばね46,46…が収納される
と共に、各分配弁44の外端に、偏心輪47の内
周面が係合される。
偏心輪47は、クランクケース4に嵌着される
ボールベアリング48の内輪から構成され、そし
て第2図に示すように、モータ斜板20の傾動軸
線Oの方向にモータシリンダ17の中心から一定
距離ε偏心した位置に設置される。したがつて、
モータシリンダ17が回転すると、各分配弁44
は、その弁孔45内で偏心輪47の偏心量εをス
トロークとして前記外方位置及び内方位置間を往
復動する。
ボールベアリング48の内輪から構成され、そし
て第2図に示すように、モータ斜板20の傾動軸
線Oの方向にモータシリンダ17の中心から一定
距離ε偏心した位置に設置される。したがつて、
モータシリンダ17が回転すると、各分配弁44
は、その弁孔45内で偏心輪47の偏心量εをス
トロークとして前記外方位置及び内方位置間を往
復動する。
また各分配弁44は、その弁孔45の内方位置
にきたとき、低圧油路41に補給油路49を連通
する機能をも有する。補給油路49は前記支軸2
4の中心部に設けられると共に補給ポンプ50の
吐出ポートに接続される。
にきたとき、低圧油路41に補給油路49を連通
する機能をも有する。補給油路49は前記支軸2
4の中心部に設けられると共に補給ポンプ50の
吐出ポートに接続される。
補給ポンプ50は、クランク軸1から駆動され
て、クランクケース4の底部の油溜51の油を補
給油路49へ比較的低い圧力をもつて給送するよ
うになつている。
て、クランクケース4の底部の油溜51の油を補
給油路49へ比較的低い圧力をもつて給送するよ
うになつている。
第1図、第3図及び第4図において、前記モー
タ斜板20の外周面20aは、その傾動軸線Oに
中心を持つ球面に形成され、このモータ斜板20
をスラストローラベアリング21と共に収容する
ように、前記斜板ホルダ22の前面には球状の凹
部52が形成される。また斜板ホルダ22の背面
22aはモータ斜板20の傾動軸線Oを中心とす
る円弧面に形成されており、この斜板ホルダ22
を前期傾動軸線O周りに回動自在に支承するよう
に、斜板アンカ23の前面には半円筒状の凹部5
3が形成される。この斜板アンカ23は、前記出
力軸25周りに回動しないように、位置決めピン
54を介してクランクケース4に連結される。
タ斜板20の外周面20aは、その傾動軸線Oに
中心を持つ球面に形成され、このモータ斜板20
をスラストローラベアリング21と共に収容する
ように、前記斜板ホルダ22の前面には球状の凹
部52が形成される。また斜板ホルダ22の背面
22aはモータ斜板20の傾動軸線Oを中心とす
る円弧面に形成されており、この斜板ホルダ22
を前期傾動軸線O周りに回動自在に支承するよう
に、斜板アンカ23の前面には半円筒状の凹部5
3が形成される。この斜板アンカ23は、前記出
力軸25周りに回動しないように、位置決めピン
54を介してクランクケース4に連結される。
また斜板ホルダ22の両端には、前記傾動軸線
O上に並ぶ一対のトラニオン軸55,55′が一
体に突設され、これらトラニオン軸55,55′
は、ニードルベアリング56を介して斜板アンカ
23に回転自在に支承される。換言すれば、これ
らトラニオン軸55,55′によつて前記傾動軸
線Oが規定される。
O上に並ぶ一対のトラニオン軸55,55′が一
体に突設され、これらトラニオン軸55,55′
は、ニードルベアリング56を介して斜板アンカ
23に回転自在に支承される。換言すれば、これ
らトラニオン軸55,55′によつて前記傾動軸
線Oが規定される。
一方のトラニオン軸55の外端には作動レバー
57が固設される。
57が固設される。
而して、作動レバー57をもつてトラニオン軸
55を回動すれば、それと一体の斜板ホルダ22
も回動し、モータ斜板20の回転中でも、これを
自由に傾動させることができる。
55を回動すれば、それと一体の斜板ホルダ22
も回動し、モータ斜板20の回転中でも、これを
自由に傾動させることができる。
上記構成において、1次減速装置2から油圧ポ
ンプPの入力部材5が回転されると、ポンプ斜板
10によりポンププランジヤ9,9…に吸入及び
吐出行程が交互に与えられる。すると、各ポンプ
プランジヤ9は、吸入行程を行うとき低圧油路4
1から作動油を吸入し、吐出行程を行うとき高圧
油路40へ高圧の作動油を給送する。
ンプPの入力部材5が回転されると、ポンプ斜板
10によりポンププランジヤ9,9…に吸入及び
吐出行程が交互に与えられる。すると、各ポンプ
プランジヤ9は、吸入行程を行うとき低圧油路4
1から作動油を吸入し、吐出行程を行うとき高圧
油路40へ高圧の作動油を給送する。
高圧油路40に送られた高圧の作動油は、膨脹
行程のモータプランジヤ19を収容するシリンダ
孔18に内方位置の分配弁44を介して給送され
る一方、収縮行程のモータプランジヤ19を収容
するシリンダ孔18内の作動油は外方位置の分配
弁44を介して低圧油路41へ排出される。
行程のモータプランジヤ19を収容するシリンダ
孔18に内方位置の分配弁44を介して給送され
る一方、収縮行程のモータプランジヤ19を収容
するシリンダ孔18内の作動油は外方位置の分配
弁44を介して低圧油路41へ排出される。
この間に、ポンプシリンダ7が吐出行程のポン
ププランジヤ9を介してポンプ斜板10から受け
る反動トルクと、モータシリンダ17が膨脹行程
のモータプランジヤ19を介してモータ斜板20
とから受ける反動トルクとの和によつて、ポンプ
シリンダ7及びモータシリンダ17は回転され、
その回転トルクは出力軸25から2次減速装置3
へ伝達される。
ププランジヤ9を介してポンプ斜板10から受け
る反動トルクと、モータシリンダ17が膨脹行程
のモータプランジヤ19を介してモータ斜板20
とから受ける反動トルクとの和によつて、ポンプ
シリンダ7及びモータシリンダ17は回転され、
その回転トルクは出力軸25から2次減速装置3
へ伝達される。
この場合、入力部材5に対する出力軸25の変
速比は次式によつて与えられる。
速比は次式によつて与えられる。
変速比=1+油圧モータMの容量/油圧ポンプPの容
量 したがつて、油圧モータMの容量を零から或る
値に変えれば、変速比を1から或る必要な値まで
変えることができる。
量 したがつて、油圧モータMの容量を零から或る
値に変えれば、変速比を1から或る必要な値まで
変えることができる。
ところで、油圧モータMの容量はモータプラン
ジヤ19のストロークにより決定されるので、モ
ータ斜板20の直立位置から或る傾斜位置まで傾
動させることにより変速比を1から或る値まで無
段階に制御することができる。
ジヤ19のストロークにより決定されるので、モ
ータ斜板20の直立位置から或る傾斜位置まで傾
動させることにより変速比を1から或る値まで無
段階に制御することができる。
油圧ポンプP及び油圧モータMのこのような作
動中、ポンプ斜板1はポンププランジヤ9,9…
群から、またモータ斜板20はモータプランジヤ
19,19…群からそれぞれ反対方向のスラスト
荷重を受けるが、ポンプ斜板10が受けるスラス
ト荷重はスラストローラベアリング11、入力部
材5、スラストローラベアリング12、支持筒1
3及びナツト30を介して支軸24に支承され、
またモータ斜板20が受けるスラスト荷重はスラ
ストローラベアリング21、斜板ホルダ22、斜
板アンカ23、スラストローラベアリング32、
支持筒33、スプロケツト3a及びナツト34を
介して出力軸25に支承される。しかも支軸24
及び出力軸25は、モータシリンダ17を介して
一体に連結されているので、上記スラスト荷重
は、モータシリンダ17系に引張応力を生じさせ
るだけで、支軸24及び出力軸25を支持するク
ランクケース4には全く作用しない。
動中、ポンプ斜板1はポンププランジヤ9,9…
群から、またモータ斜板20はモータプランジヤ
19,19…群からそれぞれ反対方向のスラスト
荷重を受けるが、ポンプ斜板10が受けるスラス
ト荷重はスラストローラベアリング11、入力部
材5、スラストローラベアリング12、支持筒1
3及びナツト30を介して支軸24に支承され、
またモータ斜板20が受けるスラスト荷重はスラ
ストローラベアリング21、斜板ホルダ22、斜
板アンカ23、スラストローラベアリング32、
支持筒33、スプロケツト3a及びナツト34を
介して出力軸25に支承される。しかも支軸24
及び出力軸25は、モータシリンダ17を介して
一体に連結されているので、上記スラスト荷重
は、モータシリンダ17系に引張応力を生じさせ
るだけで、支軸24及び出力軸25を支持するク
ランクケース4には全く作用しない。
また上記作動中、油圧ポンプP及び油圧モータ
M間の油圧閉回路から作動油が漏洩すれば、分配
弁44が弁孔45の内方位置にきたとき、その分
配弁45を通して補給油路49から低圧油路41
へ漏洩分の作動油が補給される。
M間の油圧閉回路から作動油が漏洩すれば、分配
弁44が弁孔45の内方位置にきたとき、その分
配弁45を通して補給油路49から低圧油路41
へ漏洩分の作動油が補給される。
再び第2図において、モータ斜板20の傾動操
作のために、前記トラニオン軸55の作動レバー
57には変速制御装置60が接続される。
作のために、前記トラニオン軸55の作動レバー
57には変速制御装置60が接続される。
変速制御装置60は、斜板アンカ23に固設さ
れたシリンダ61と、このシリンダ61に摺合さ
れて作動レバー57の先端をその回動方向で挟持
するように対向する一対の第1及び第2ピストン
621,622とを備え、これらピストン621,
622はその摺動により作動レバー57を回動し
得るように配置される。
れたシリンダ61と、このシリンダ61に摺合さ
れて作動レバー57の先端をその回動方向で挟持
するように対向する一対の第1及び第2ピストン
621,622とを備え、これらピストン621,
622はその摺動により作動レバー57を回動し
得るように配置される。
また第1及び第2ピストン621,622はそれ
ぞれ対向するシリンダ61の端壁との間に第1及
び第2油室631,632を画成し、これら油室6
31,632には、対応するピストン621,622
を作動レバー57に向つて押圧するばね641,
642が収納される。
ぞれ対向するシリンダ61の端壁との間に第1及
び第2油室631,632を画成し、これら油室6
31,632には、対応するピストン621,622
を作動レバー57に向つて押圧するばね641,
642が収納される。
第1及び第2油室631,632は、途中に変速
制御弁65を介装した油圧導管66を介して相互
に連通され、これらの内部には作動油が封入され
る。
制御弁65を介装した油圧導管66を介して相互
に連通され、これらの内部には作動油が封入され
る。
前記変速制御弁65は、固定の弁函67と、こ
の弁函67の弁孔68に回転自在に嵌合される回
動弁69とからなり、回動弁69は、その外端に
固設される変速レバー70によりホールド位置A
と、その両側の減速位置B及び増速位置Cとに回
動操作される。
の弁函67の弁孔68に回転自在に嵌合される回
動弁69とからなり、回動弁69は、その外端に
固設される変速レバー70によりホールド位置A
と、その両側の減速位置B及び増速位置Cとに回
動操作される。
回動弁69には、逆止弁71を介装した連通ポ
ート72が設けられ、また弁函67には、第1油
室631に連なり弁孔68の一側に開口する第1
二叉ポート731と、第2油室632に連なり弁孔
68の他側に開口する第2二叉ポート732とが
設けられる。そして連通ポート72は、回転弁6
9のホールド位置Aでは、いずれの二叉ポート7
31,732とも連通せず、減速位置Bでは両二叉
ポート731,732間を連通し且つ前者731か
ら後者732への一方向のみ油の流れを許容し、
増速位置Cでは両二叉ポート731,732間を連
通し且つ後者732から前者732への一方向のみ
油の流れを許容するようになつている。
ート72が設けられ、また弁函67には、第1油
室631に連なり弁孔68の一側に開口する第1
二叉ポート731と、第2油室632に連なり弁孔
68の他側に開口する第2二叉ポート732とが
設けられる。そして連通ポート72は、回転弁6
9のホールド位置Aでは、いずれの二叉ポート7
31,732とも連通せず、減速位置Bでは両二叉
ポート731,732間を連通し且つ前者731か
ら後者732への一方向のみ油の流れを許容し、
増速位置Cでは両二叉ポート731,732間を連
通し且つ後者732から前者732への一方向のみ
油の流れを許容するようになつている。
ところで、モータプランジヤ19,19…の本
数が奇数としてあるために、モータシリンダ17
の回転中、モータプランジヤ19,19…群がモ
ータ斜板20に及ぼすスラスト荷重は、モータ斜
板20の傾動軸線Oを境としてその一側と他側と
で強弱が交互に変わり、モータ斜板20には振動
的な傾動トルクが作用する。そして、この振動的
な傾斜トルクは、作動レバー57を介して第1及
び第2ピストン621,622に押圧力として交互
に作用する。
数が奇数としてあるために、モータシリンダ17
の回転中、モータプランジヤ19,19…群がモ
ータ斜板20に及ぼすスラスト荷重は、モータ斜
板20の傾動軸線Oを境としてその一側と他側と
で強弱が交互に変わり、モータ斜板20には振動
的な傾動トルクが作用する。そして、この振動的
な傾斜トルクは、作動レバー57を介して第1及
び第2ピストン621,622に押圧力として交互
に作用する。
そこで、変速レバー70を図示のように減速位
置Bにシフトすれば、逆止弁71によつて、第1
631から第2油室632への油の流れは許容され
るが、それと逆方向の流れを阻止されるので、作
動レバー57から第1ピストン621に押圧力が
作用するときだけ、第1油室631から第2油室
632へ油が流れ、その結果両ピストン621,6
22は第1油室631側へ移動し、作動レバー57
を、モータ斜板20の傾斜方向へ回動させること
ができる。
置Bにシフトすれば、逆止弁71によつて、第1
631から第2油室632への油の流れは許容され
るが、それと逆方向の流れを阻止されるので、作
動レバー57から第1ピストン621に押圧力が
作用するときだけ、第1油室631から第2油室
632へ油が流れ、その結果両ピストン621,6
22は第1油室631側へ移動し、作動レバー57
を、モータ斜板20の傾斜方向へ回動させること
ができる。
これとは反対に変速レバー70を増速位置Cに
シフトすれば、逆止弁71によつて第2油室63
2から第1油室631への油の流れは許容される
が、それと逆方向の流れは阻止されるので、作動
レバー57から第2ピストン622に押圧力が作
用するときだけ、第2油室632から第1油室6
31へ油が流れ、その結果両ピストン621,62
2は第二油632側へ移動し、作動レバー57をモ
ータ斜板20の直立方向へ回動させることができ
る。
シフトすれば、逆止弁71によつて第2油室63
2から第1油室631への油の流れは許容される
が、それと逆方向の流れは阻止されるので、作動
レバー57から第2ピストン622に押圧力が作
用するときだけ、第2油室632から第1油室6
31へ油が流れ、その結果両ピストン621,62
2は第二油632側へ移動し、作動レバー57をモ
ータ斜板20の直立方向へ回動させることができ
る。
変速レバー70をホールド位置Aに戻せば、両
油室631,632間の連通は完全に遮断され、そ
の間の油の流通が阻止されるため、両ピストン6
21,622は移動不能となつて、そのときの位置
で作動レバー57を保持し、モータ斜板20を直
立位置または傾斜位置に固定することができる。
油室631,632間の連通は完全に遮断され、そ
の間の油の流通が阻止されるため、両ピストン6
21,622は移動不能となつて、そのときの位置
で作動レバー57を保持し、モータ斜板20を直
立位置または傾斜位置に固定することができる。
前記高、低圧油路40,41間には、1個また
は複数個のピストン形クラツチ弁80が設けられ
る。このクラツチ弁80は、高圧油路40から低
圧油路41を貫通してモータシリンダ17の外周
面に開口する半径方向の弁孔81に摺合され、そ
の弁孔81の半径方向内方位置(クラツチオン位
置)を占めるとき両油路40,41間を遮断し、
半径方向外方位置(クラツチオフ位置)を占める
とき両油路40,41間を連通するようになつて
いる。
は複数個のピストン形クラツチ弁80が設けられ
る。このクラツチ弁80は、高圧油路40から低
圧油路41を貫通してモータシリンダ17の外周
面に開口する半径方向の弁孔81に摺合され、そ
の弁孔81の半径方向内方位置(クラツチオン位
置)を占めるとき両油路40,41間を遮断し、
半径方向外方位置(クラツチオフ位置)を占める
とき両油路40,41間を連通するようになつて
いる。
クラツチ弁80はクラツチオフ位置側に付勢さ
れるように、その内端に高圧油路40の油圧を受
け、その外端には、ポンプシリンダ7の外周に摺
動自在に設けられたクラツチ制御環82が係合さ
れる。
れるように、その内端に高圧油路40の油圧を受
け、その外端には、ポンプシリンダ7の外周に摺
動自在に設けられたクラツチ制御環82が係合さ
れる。
クラツチ制御環82は、クラツチ弁80のクラ
ツチオン位置を規定する円筒状内周面82b,及
びその内周面の一端に連なりクラツチ弁80のク
ラツチオフ位置を規定するテーパ面82bを有
し、そしてクラツチ弁80をクラツチオン位置に
保持する側に、ばね83によつて付勢される。こ
のばね83は、クラツチ制御環82と、ポンプシ
リンダ7の外周に係止されたリテーナ84との間
に縮設される。
ツチオン位置を規定する円筒状内周面82b,及
びその内周面の一端に連なりクラツチ弁80のク
ラツチオフ位置を規定するテーパ面82bを有
し、そしてクラツチ弁80をクラツチオン位置に
保持する側に、ばね83によつて付勢される。こ
のばね83は、クラツチ制御環82と、ポンプシ
リンダ7の外周に係止されたリテーナ84との間
に縮設される。
クラツチ制御環82は、シフトフオーク85、
中間レバー86及びクラツチワイヤ87を介して
図示しないクラツチ操作レバーに連結される。シ
フトフオーク85はクラツチ制御環82の外周溝
88に係合し、その基部に固着された作動棒89
がクランクケース4を貫通して中間レバー86と
連接される。
中間レバー86及びクラツチワイヤ87を介して
図示しないクラツチ操作レバーに連結される。シ
フトフオーク85はクラツチ制御環82の外周溝
88に係合し、その基部に固着された作動棒89
がクランクケース4を貫通して中間レバー86と
連接される。
而して、クラツチワイヤ87を牽引することに
より、シフトフオーク85を介してクラツチ制御
環82をばね83の力に抗して図で右動させれ
ば、クラツチ制御環82のテーパ面82bがクラ
ツチ弁80に対向することから、クラツチ弁80
は高圧油路40の圧力により外方位置、即ちクラ
ツチオフ位置へ動かされる。その結果、高圧油路
40及び低圧油路41は弁孔81を介して短絡す
るため、高圧油路40の圧力が低下し、油圧モー
タMへの圧油の給送を不能にし、油圧モータMを
不作動状態にすることができる。
より、シフトフオーク85を介してクラツチ制御
環82をばね83の力に抗して図で右動させれ
ば、クラツチ制御環82のテーパ面82bがクラ
ツチ弁80に対向することから、クラツチ弁80
は高圧油路40の圧力により外方位置、即ちクラ
ツチオフ位置へ動かされる。その結果、高圧油路
40及び低圧油路41は弁孔81を介して短絡す
るため、高圧油路40の圧力が低下し、油圧モー
タMへの圧油の給送を不能にし、油圧モータMを
不作動状態にすることができる。
また、クラツチ制御環82を左動してクラツチ
弁80をクラツチオン位置へ作動すれば、高圧及
び低圧油路40,41を通して油圧ポンプP及び
油圧モータM間で作動油の前述のような循環が行
われ、油圧モータMを作動状態に復帰させること
ができる。
弁80をクラツチオン位置へ作動すれば、高圧及
び低圧油路40,41を通して油圧ポンプP及び
油圧モータM間で作動油の前述のような循環が行
われ、油圧モータMを作動状態に復帰させること
ができる。
クラツチ制御環82の上記右動位置と左動位置
との中間位置では、クラツチ弁80により両油路
40,41間の連通口が適度に絞られ、その開度
に応じて作動油の循環が行われるので、油圧モー
タMを半クラツチ状態とすることができる。
との中間位置では、クラツチ弁80により両油路
40,41間の連通口が適度に絞られ、その開度
に応じて作動油の循環が行われるので、油圧モー
タMを半クラツチ状態とすることができる。
C 発明の効果
以上のように本発明によれば、油圧モータのモ
ータプランジヤの使用本数を奇数本とし、また油
圧モータのモータ斜板を支承する斜板ホルダを、
それに固設されたトラニオン軸を介して固定のケ
ーシングに傾動可能に支持し、前記トラニオン軸
に固着された作動レバーの先端を、その回動方向
に摺動し得るように固定のシリンダに嵌合したピ
ストンに連接し、これらシリンダ及びピストン間
に画成されて該ピストンを挟んで相対向する第1
及び第2油室を、作動油を封入した油圧導管を介
して相互に連通し、前記油圧導管には、該油圧導
管を遮断状態にするホールド位置、該油圧導管を
前記第1油室から第2油室への一方向にのみ導通
状態にする減速位置、及び該油圧導管を前記第2
油室から第1油室への一方向にのみ導通状態にす
る増速位置に選択的に切換え得る変速制御弁を介
装したので、変速制御弁を切換えるだけで、モー
タプランジヤ群からモータ斜板に及ぼす振動的な
傾動トルクを利用してモータ斜板の傾斜角度を自
由に調節し、所望の変速比を得ることができ、し
かもその構造は従来の油圧サーボモータを用いた
ものに比べ極めて簡単で、安価に提供することが
できる。
ータプランジヤの使用本数を奇数本とし、また油
圧モータのモータ斜板を支承する斜板ホルダを、
それに固設されたトラニオン軸を介して固定のケ
ーシングに傾動可能に支持し、前記トラニオン軸
に固着された作動レバーの先端を、その回動方向
に摺動し得るように固定のシリンダに嵌合したピ
ストンに連接し、これらシリンダ及びピストン間
に画成されて該ピストンを挟んで相対向する第1
及び第2油室を、作動油を封入した油圧導管を介
して相互に連通し、前記油圧導管には、該油圧導
管を遮断状態にするホールド位置、該油圧導管を
前記第1油室から第2油室への一方向にのみ導通
状態にする減速位置、及び該油圧導管を前記第2
油室から第1油室への一方向にのみ導通状態にす
る増速位置に選択的に切換え得る変速制御弁を介
装したので、変速制御弁を切換えるだけで、モー
タプランジヤ群からモータ斜板に及ぼす振動的な
傾動トルクを利用してモータ斜板の傾斜角度を自
由に調節し、所望の変速比を得ることができ、し
かもその構造は従来の油圧サーボモータを用いた
ものに比べ極めて簡単で、安価に提供することが
できる。
図面は本発明の一実施例を示すもので、第1図
は自動二輪車の動力伝達系に介装した静油圧式無
段変速機の縦断平面図、第2図及び第3図は第1
図の−線及び−断面図、第4図は第1図
の要部の分解斜視図である。 ε……偏心量、A……ホールド位置、B……減
速位置、C……増速位置、M……油圧モータ、O
……モータ斜板の傾動軸線、P……油圧ポンプ、
T……無段変速機、4……ケーシングとしてのク
ランクケース、5……入力部材、7……ポンプシ
リンダ、8……シリンダ孔、9……ポンププラン
ジヤ、10……ポンプ斜板、17……モータシリ
ンダ、18……シリンダ孔、19……モータプラ
ンジヤ、20……モータ斜板、22……斜板ホル
ダ、23……斜板アンカ、24……支軸、25…
…出力軸、26……ナツト、32……スラストロ
ーラベアリング、33……支持筒、34……ナツ
ト、40……高圧油路、41……低圧油路、42
……吐出弁、43……吸入弁、44……分配弁、
47……偏心輪、54……位置決めピン、55,
55′……トラニオン軸、57……作動レバー、
60……変速制御装置、61……シリンダ、62
1,622……第1,第2ピストン、631,632
……第1,第2油室、65……変速制御弁、66
……油圧導管。
は自動二輪車の動力伝達系に介装した静油圧式無
段変速機の縦断平面図、第2図及び第3図は第1
図の−線及び−断面図、第4図は第1図
の要部の分解斜視図である。 ε……偏心量、A……ホールド位置、B……減
速位置、C……増速位置、M……油圧モータ、O
……モータ斜板の傾動軸線、P……油圧ポンプ、
T……無段変速機、4……ケーシングとしてのク
ランクケース、5……入力部材、7……ポンプシ
リンダ、8……シリンダ孔、9……ポンププラン
ジヤ、10……ポンプ斜板、17……モータシリ
ンダ、18……シリンダ孔、19……モータプラ
ンジヤ、20……モータ斜板、22……斜板ホル
ダ、23……斜板アンカ、24……支軸、25…
…出力軸、26……ナツト、32……スラストロ
ーラベアリング、33……支持筒、34……ナツ
ト、40……高圧油路、41……低圧油路、42
……吐出弁、43……吸入弁、44……分配弁、
47……偏心輪、54……位置決めピン、55,
55′……トラニオン軸、57……作動レバー、
60……変速制御装置、61……シリンダ、62
1,622……第1,第2ピストン、631,632
……第1,第2油室、65……変速制御弁、66
……油圧導管。
Claims (1)
- 1 定容量の斜板式油圧ポンプと可変容量の斜板
式油圧モータとの間に油圧閉回路を形成した静油
圧式無段変速機において、油圧モータのモータプ
ランジヤの使用本数を奇数本とし、また油圧モー
タのモータ斜板を支承する斜板ホルダを、それに
固設されたトラニオン軸を介して固定のケーシン
グに傾動可能に支持し、前記トラニオン軸に固着
された作動レバーの先端を、その回動方向に摺動
し得るように固定のシリンダに嵌合したピストン
に連接し、これらシリンダ及びピストン間に画成
されて該ピストンを挟んで相対向する第1及び第
2油室を、作動油を封入した油圧導管を介して相
互に連通し、前記油圧導管には、該油圧導管を遮
断状態にするホールド位置、該油圧導管を前記第
1油室から第2油室への一方向にのみ導通状態に
する減速位置、及び該油圧導管を前記第2油室か
ら第1油室への一方向にのみ導通状態にする増速
位置に選択的に切換え得る変速制御弁を介装して
なる、静油圧式無段変速機の変速制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6873285A JPS61153053A (ja) | 1985-04-01 | 1985-04-01 | 静油圧式無段変速機の変速制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6873285A JPS61153053A (ja) | 1985-04-01 | 1985-04-01 | 静油圧式無段変速機の変速制御装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59277816A Division JPS61153057A (ja) | 1984-12-26 | 1984-12-26 | 静油圧式無段変速機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61153053A JPS61153053A (ja) | 1986-07-11 |
JPH0562261B2 true JPH0562261B2 (ja) | 1993-09-08 |
Family
ID=13382253
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6873285A Granted JPS61153053A (ja) | 1985-04-01 | 1985-04-01 | 静油圧式無段変速機の変速制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61153053A (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0826929B2 (ja) * | 1986-12-17 | 1996-03-21 | 本田技研工業株式会社 | 可変容量型油圧装置 |
JPH0814306B2 (ja) * | 1987-09-21 | 1996-02-14 | 本田技研工業株式会社 | 静油圧式無段変速機 |
JP4528423B2 (ja) * | 2000-07-17 | 2010-08-18 | ヤンマー株式会社 | 油圧装置 |
WO2004104448A1 (ja) * | 2003-05-22 | 2004-12-02 | Yanmar Co., Ltd. | 静油圧式無段変速装置 |
CN102123895B (zh) * | 2008-08-12 | 2016-03-30 | 京西重工股份有限公司 | 双通道线性液压控制单元 |
-
1985
- 1985-04-01 JP JP6873285A patent/JPS61153053A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61153053A (ja) | 1986-07-11 |
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