JPH07102692B2 - オフセット印刷機のための本刷り状態に近いインキプロフィールを形成するための方法 - Google Patents

オフセット印刷機のための本刷り状態に近いインキプロフィールを形成するための方法

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JPH07102692B2
JPH07102692B2 JP2158877A JP15887790A JPH07102692B2 JP H07102692 B2 JPH07102692 B2 JP H07102692B2 JP 2158877 A JP2158877 A JP 2158877A JP 15887790 A JP15887790 A JP 15887790A JP H07102692 B2 JPH07102692 B2 JP H07102692B2
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アントン・ローデイ
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ハイデルベルガー・ドルツクマシーネン・アクチエンゲゼルシヤフト
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41FPRINTING MACHINES OR PRESSES
    • B41F33/00Indicating, counting, warning, control or safety devices
    • B41F33/16Programming systems for automatic control of sequence of operations
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41FPRINTING MACHINES OR PRESSES
    • B41F33/00Indicating, counting, warning, control or safety devices
    • B41F33/0027Devices for scanning originals, printing formes or the like for determining or presetting the ink supply

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  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)
  • Rotary Presses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、インキ装置及び湿し装置を有するオフセット
印刷機であって、インキ装置がインキプロフィルを調節
するインキ配量装置を備え、しかも、インキ装置及び湿
し装置が、それぞれ少なくとも1つの、刷版に接触する
位置に移動可能の着肉ローラを有する形式のものに関す
る。
[従来の技術] オフセット印刷機の場合、湿し媒体でぬらされた刷版に
薄いインキ膜が造り出される必要がある。このために
は、複数のローラを備えたインキ装置が用いられる。湿
し媒体の供給は、同じくローラの配量された湿し装置で
行なわれる。刷版の題材に応じてオフセット印刷機の印
刷方向に対して直角に、相応にインキ配分を適応させな
ければ、良好な印刷品質は得られない。インキ装置は、
それゆえ、インキプロフィルをゾーンごとに調節できる
インキ配量装置を有している。個々のゾーンの調節に応
じて、相応のインキ層厚が生じる。インキの供給は、イ
ンキつぼからドクターを介して行なわれる。印刷機に
は、題材が必要とするインキに応じてインキ配量装置を
ゾーンごとに調節する課題が与えられている。この調節
はオフセット印刷機の整備のさいに行なわれる。更に、
その時々の印刷の前に、いわゆるインキ入れが行なわ
れ、この場合には、インキ装置内で、前述のインキ膜が
形成される。そのさい、移動可能な着肉ローラは、刷版
と間隔をおいた位置にあるので、題材のインキ付けは未
だ行なわれない。刷版は、有利には版胴により形成さ
れ、版胴外とう面には、題材を有する版板が張られる。
周方向へのインキ配分と並んで、インキは、横に移動す
るねりローラにより横方向へも供給される。これによっ
て、インキは、より柔軟性を増し、横方向へも一様に分
配される。更に、望ましくないインキの堆積も防止でき
る。しかし、横方向への分配は、たとえばインキ入れの
場合、インキ配量装置により造出されたインキプロフィ
ルが、ある程度まで再び均等化されるので、以後の印刷
過程のはじめのうちは、題材に相応したインキ配分が十
分には行なわれず、この結果、刷り損じが生じる。本刷
りの状態に達して、はじめて題材に相応したインキプロ
フィルが出現し、良好な印刷結果が得られるようにな
る。
前記の問題は、いわゆる停止、すなわち印刷工程の短い
中断が生じた場合や、ゴム胴の洗浄時の印刷休止の場合
にも生じる。印刷工程を新たに開始する場合に、同じよ
うに、はじめのうちは十分なインキプロフィルが得られ
ないからである。
DE−OS37 07 695により、輪転印刷機のインキ装置によ
り、本刷りの状態に近いインキ配分を生ぜしめる方法
は、公知である。この方法の場合、印刷開始前に先ず、
先行の印刷作業によりインキ装置内に存在するインキプ
ロフィルが、印刷機輪転中にインキ配量部材が、閉じら
れ、インキ装置内でゾーン毎にプロフィルに応じて存在
するインキ量がインキつぼへ戻されることによって、除
去される。しかし、そのさい、プロフィルに応じたイン
キ層厚は残されたままであり、それに従って次の印刷作
業のために、インキ装置内に必要となるインキプロフィ
ルが、一定数の着肉ローラの回転時に、インキ配量部材
をゾーン毎に調節することによって形成されるのであ
る。
また、DE−OS33 38 143により、インキ装置の前調節装
置が公知である。インキ装置内で印刷インキの分配を、
本刷りの状態に近い状態で行ないうるには、印刷開始前
に、インキ装置のローラに対し、インキ移しローラを介
して、精確に計量したインキ量が供給された結果、イン
キ装置ローラには所定厚のインキ層が配分される。
更にまた、DE−OS15 61 100により公知の輪転印刷機の
インキ装置は、制御可能の取外し手段を有し、特定のロ
ーラ群を分離できるようになっている。これらの取外し
手段は、また、刷版と協働する着肉ローラをも移動させ
る。印刷中断時に、取外し手段は、特定ローラ群を分離
させ、更に、着肉ローラの除去も行なう。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の課題は、これに対し、オフセット印刷機におい
て、特に迅速に本刷りに近い状態となるように調節され
ることにより、刷り損じが大巾に低減される方法を提供
することにある。
[課題を解決するための手段] この課題は、−冒頭に述べたオフセット印刷機により公
知の諸特徴を前提として−本発明により次のようにする
ことにより解決された。すなわち、インキ装置及び湿し
装置の着肉ローラを、印刷開始前のインキ入れの間、又
は本刷り過程を中断する停止段階中若しくはゴムブラン
ケット洗浄過程の間に、持続的又は一時的に、回転する
刷版に当てつけるようにし、制御装置によって、本刷り
時に供給される量に対して湿し媒体供給量を減少させる
ようにしたことによって解決された。
[発明の効果] インキ装置及び湿し装置の回転着肉ローラは、したがっ
て、印刷されていない間、公知技術の場合のように、回
転する刷版から間隔をおいて位置しているのではなく、
本発明による接触位置に置かれるのである。この結果と
して、版板の題材が、インキ配分に補助的に作用し、当
該題材に十二分に合致するインキプロフィルが生ぜしめ
られるのである。このため、インキ配量装置でゾーン毎
に調節されるが、続くねりローラの作業により再びある
程度まで均等化されるインキプロフィルが、本発明の措
置により、特に着肉ローラのところに、版板との交互作
用ないし反作用によって再び造出されるので、印刷開始
時又は開始直後でも、諸々の要求に応じて、ゾーン毎の
インキ供給が、必要なプロフィル形成により行われる。
本発明によれば、インキ装置の着肉ローラのみではな
く、湿し装置のローラも、刷版と接触位置をとり、所望
の反作用過程を招来でき、更に、題材の、自体はインキ
の着かないゾーンの汚れが防止される。また、インキ入
れる間、又は停止ないしはゴムブランケット洗浄過程の
間には、本刷り時に供給される湿し媒体量よりも少ない
量が供給されるよう制御装置により制御が行なわれるこ
とにより、版板に湿し媒体が過剰となることが防止され
る。有利には、湿し媒体の供給は、(たとえば蒸発によ
って)生じる損失がカバーされ、平衡が得られる値に調
節する。
その時々の作業状態に適合させた湿し媒体の配量は、浸
漬ローラの回転数調節により制御される。浸漬ローラ
は、その周面の一部が湿し媒体と接触しており、このロ
ーラにより供給される湿し媒体量が、湿し装置の、次の
配量ローラへ引渡される。浸漬ローラの回転数調節によ
る供給量調節と並んで、更に、浸漬ローラと配量ローラ
相互の押圧や相互の傾斜位置により、影響を与えること
が可能である。
本発明の別の実施例によれば、着肉ローラと刷版との接
触位置により生じる刷版のインキ付けと同時に、又はイ
ンキ付けの後に、ゴム胴のゴムブランケットも同様にイ
ンキ付けされる。これによって、インキ装置及び湿し装
置の着肉ローラを接触位置に置くことによる刷版のイン
キ付けに加えて、本刷りの状態への迅速な到達を助成す
る措置がとられたことになる。ブランケットと刷版との
相互作用によって、インキ配分にもプラスの影響が与え
られ、この結果、本刷り時のインキ配分プロフィルに近
いインキ配分が助成される。
インキ付けされた刷版をゴム胴のブランケットと接触位
置に置くことによって、ブランケットにインキ付けする
のが有利である。したがって、ブランケットと刷版と
は、互いに接触位置に来ることになるが、そのさい、オ
フセット印刷機は、印刷作業は行なわないようにする。
ブランケットのインキ付けは、本格的な印刷開始の前に
行なうからである。
オフセット印刷機の圧胴が、インキ/水のエマルジョン
で汚れないように防止するため、ブランケットのインキ
付けの間、圧胴は、ブランケットないしゴム胴から間隔
をおいた位置に来るようにする。この場合、現在市販さ
れている印刷機を用いるとすれば、次のようにするのが
有利である。ブランケットのインキ付けのため、印刷機
を印刷作業位置に就けるが、印刷作業は行なわず、しか
も、ゴム胴と圧胴との間で作用する印刷間隙調節装置
が、通常の印刷作業位置とは異なり、本刷り時の位置に
あるその作業位置から出て、ゴム胴のブランケット圧胴
とが間隔位置をとるようにさせる。したがって、自体は
紙厚補償に役立つ印刷間隙調節装置が、本発明により新
規に用いられるのである。すなわち、この装置を、それ
の通常の作業区域を超えて移動させ、ゴム胴と圧胴との
間を相対運動するようにし、それにより、インキ付けさ
れたブランケットが圧胴と接触しないようにするのであ
る。
しかしながらまた、これに加えて、もしくはこれに代え
て、次のようにすることも可能である。すなわち、紙厚
補償に役立つ印刷間隙調節装置に加えて、付加的な装置
を設けて、ゴム胴と圧胴との間に間隔が空けられるよう
にするのである。しかし、その場合には、付加的な構造
面の措置が必要である。すなわち、公知印刷機に、相応
の装置を装備する必要がある。
オフセット印刷機のインキ装置のインキ配分を、本刷り
の状態のそれに近いものにする、本発明の方法において
は、この作業は、インキプロフィルを調整するインキ配
量装置と、刷版と接触する位置へ移動可能の、インキ装
置及び湿し装置の着肉ローラとを介して行なわれる。そ
の場合、着肉ローラは、印刷開始前に行なわれるインキ
入れの間、又は本刷りの過程を中断する停止ないしゴム
ブランケットの洗浄過程の間、接触位置に移される。イ
ンキ入れの間や停止ないしゴムブラケット洗浄の間、湿
し媒体量は、本刷りの過程に供給される量より低減され
る。インキ配量装置の調整は、印刷工が、印刷題材に応
じて行ない、本発明により、着肉ローラが接触位置にあ
る間は、有利には不変である。しかしまた、本発明の別
の実施例によれば、インキ配量装置は、−湿し装置の制
御装置及び着肉ローラと同調させて−インキ制御装置を
介して、作業状態に応じて自動的に調整され、最適な本
刷りの状態が得られる。
本刷りの状態に近いインキ配分を得るこの方法は、着肉
ローラと刷版との接触位置により行なわれる刷版のイン
キ付けと同時に、又はインキ付けの後に、ゴム胴のブラ
ンケットに刷版を接触させることにより、ブランケット
のインキ付けを行なうことで助成される。そのさい、特
に印刷間隙調節装置を介し、オフセット印刷機の圧胴が
ゴム胴と離れた位置に移動せしめられる。特に、ゴム胴
と圧胴との離間は、ゴム胴が若干回転する間に行なわれ
るようにする。次いで、相応に長い間、ブランケットの
インキ付けを行なう。
[実施例] 次に、本発明を図面につき詳説する。
第1図は、オフセット印刷機のインキ装置1と湿し装置
2の略示図である。インキ装置1は、インキ配量装置を
有するインキつぼ3を備えている。印刷作業の間、イン
キ出しローラ4が、インキつぼ3からインキを受取る。
振動ローラ5は、インキ出しローラ4及び被駆動のねり
ローラ6と協働する。更に、インキ装置と湿し装置1,2
は、駆動装置を備えた別のねりローラ7,8,9,10を有して
いる。更に、6つのライダローラ及び中継ローラ11から
16と、2つのゴムローラ17,18とが備えられている。イ
ンキ装置1は、更に、2つのゴムローラ19,20と、より
直径の大きい3つのゴムローラ21,22,23を有している。
更にまた、ゴムローラ19,20より直径の小さい2つのゴ
ムローラ24,25が備えられている。
湿し装置2は、湿し媒体27の入った容器26を有してい
る。湿し媒体27内へは、浸漬ローラ28が、その周面の一
部を浸漬している。このローラ28は、配量ローラ29と協
働する。更に、ゴムローラ30と中間ローラ31が備えられ
ている。
前記のローラ配量を介して、刷版32にインキ及び湿し媒
体が供給される。刷版32は版胴33として構成されてお
り、版胴33の周面には、図示されていないが、印刷題材
を有する版板が張付けられている。
インキ装置1ないし湿し装置2から版板へのインキ及び
湿し媒体の伝達は、ゴムローラ18,20,23,25,30により行
なわれる。したがって、これらのローラは、着肉ローラ
34とも呼ぶことにする。
オフセット印刷機には、また、詳細には図示されていな
いが制御装置35が備えられ、この装置により着肉ローラ
34の転位が可能になる。
インキつぼ3には、インキ配量装置36が配置されてい
る。この装置36は、第3図に略示してある。この配量装
置36により、インキ出しローラ4の縦方向の延びを介し
て、インキプロフィルのゾーン毎の調節が可能である。
このインキプロフィルは、たとえば、第3図の線図で再
現してある。各ゾーン37では、インキ供給量(インキ層
厚下)が、版板の印刷題材の所要インキに適合するよう
調節できる。
制御装置35を介して、着肉ローラ34は、第1図に再現さ
れた接触位置へ移動せしめられる。すなわち、インキ装
置1と湿し装置2の着肉ローラ34は、版胴33に張られた
版板に接触せしめられる。第2図で、着肉ローラ34に記
されている矢印は、制御装置35を介して転位を行なうこ
とができることを示している。この転位により、着肉ロ
ーラ34と版胴33と版胴33の外とう面、したがって版板と
の間に、間隔が生じる。
本発明により、印刷開始前に、特に、インキ入れの間
に、もしくは本刷りの過程の中断の間、特に停止の間な
いしはゴムブランケット洗浄過程の間に、着肉ローラ34
は、第1図に示した、版胴33との接触位置にとどまる。
こうすることにより、本刷りの過程に近いインキプロフ
ィルが得られる。このことは、次の利点を有する。すな
わち、印刷過程の開始ないしは極めて短い時間以内の印
刷過程の再開のさい、所望の、印刷題材に応じたインキ
プロフィルが得られ、この結果、最適の、刷り損じのな
い印刷成績が達せられる利点である。着肉ローラ34が接
触位置をとるのは、一時的である。すなわち、インキ入
れの時間の一部又は中断の間のみである。
第4図、第5図、第6図は、たとえばインキ入れ実験時
に得られた線図である。縦軸にはフルトーン密度DVが、
横軸には印刷開始後に刷出される全紙数BZがとられてい
る。第4図から第6図には、インキプロフィルを調節
し、6分間インキ入れした場合のフルトーン密度DVの推
移を、それぞれ実線で示したものである。インキ入れ時
間の間、着肉ローラ34は、第1図に示したように、その
接触位置にある。この接触は、持続的の場合、すなわち
全インキ入れ時間にわたる場合もあれば、一時的の場合
もある。また、その時々の事情に応じて、様々な接触時
間が考えられる。また、接触位置につけるのは、印刷機
の特定回転数の間とすることもできる。このインキ入れ
時間ないし接触時間の間、湿し媒体供給量は、次のよう
に増量される。すなわち、開始時33.3%、次いで55.5
%、最後の2分間88.8%、そして最後に−本刷り時には
−100%となる。
第4図から第6図に、それぞれ破線で示した線は、公知
技術の通常の方法、すなわち、インキ入れ時間6分間、
本刷りプロフィルに従ったインキ配量装置36の調節とい
う方法によるフルトーン密度DVの推移を示したものであ
る。着肉ローラ34は、印刷開始時に初めて、版胴33と接
触する位置へ移動する。湿し媒体供給量は100%であ
る。
最後に、第4図から第6図に点線で示された曲線につい
て述べる。この曲線は、同じく公知の方法、すなわちイ
ンキ入れ時間6分、インキプロフィルを、はじめ全印刷
幅にわたって一様に調節し、6分経過後に初めて本刷り
プロフィルに調節する方法に従って、フルトーン密度DV
の推移を示したものである。
第4図に示したフルトーン密度DVの平均値は、すべての
ゾーン37にわたっる平均値である。これから、はっきり
認められる点は、本発明の方法の志向が、比較的少数の
枚葉紙を印刷しただけで、現在の公知技術では、より多
くの枚数を印刷はしたのちに初めて到達される最終値に
到達することにある点である。3つの曲線すべてが、10
0枚から200枚の範囲でフルトーン密度DVの上昇傾向を有
している。しかし、本発明による方法の場合、曲線の上
昇度は最も僅かである。
第5図に示した線図は、1つの特定のゾーン37のフルト
ーン密度DVを示したものである。このゾーン37は、その
印刷題材にもとづき、比較的多量のインキを必要とする
ゾーンである。公知方法の場合、印刷開始後、フルトー
ン密度DVは、徐々にしか上昇しないが、本発明の方法に
よれば、すでに数枚の印刷で、ほぼ最終値に到達してい
る。
第6図の線図は、僅かの量のインキしか必要としないゾ
ーン37のフルトーン密度DVを示したものである。この場
合も、本刷りに相当する、フルトーン密度DVの最終値
に、本発明の方法の場合は、公知方法の場合より早く到
達している。
第7図の線図の場合、紙詰りのさいの枚葉紙数に依存す
るフルトーン密度DVの推移が示されている。すなわち、
この場合は、本刷り状態の中断が生じた場合である。停
止の間、回転着肉ローラ34は、本発明により、回転版胴
33に接触位置にとどまる。中断時間は6分、湿し媒体供
給量は、この時間の間44.4%から55.5%に上昇、最終的
には66.6%に上昇する。始動段階では66.6%であるが、
本刷り状態では、最終的に100%となる。はっきり認め
られる点は、フルトーン密度DVが、すでに約14枚以降は
本刷り過程に必要な最終値に達しようとしている点であ
る。
第8図と第9図は、紙送り停止後のフルトーン密度DVの
推移を示したものである。どちらの場合も、停止の間
は、本発明により着肉ローラ34が版胴33に接触する位置
にある。第8図の実験の場合、スタートは16回転後であ
る。これは第9図の場合も同様である。しかし、第9図
の場合は、スタート直前に、もう1度湿しが行なわれ
る。いずれの場合も、印刷再開から約15枚以降に、必要
なフルトーン密度DVに達している。
これらの線図は、印象的に次の点を示している。すなわ
ち、本発明によるオフセット印刷機を用いれば、ないし
は本発明の方法を実施することにより、極めて短時間以
内に、本刷りに近いインキプロフィルに調節される結
果、刷り損じがほとんど生じないという点である。
以上に示した措置に加えて、刷版32のインキ付けと同時
に、又はインキ付け後に、ゴム胴40のゴムブランケット
もインキ付けすることができる(第10図、第11図、第12
図)。
第10図は、オフセット印刷機の版胴3、ゴム胴、圧胴41
を示している。これらの胴の位置は、印刷開始前の位置
である。版胴33とゴム胴40は、互いに間隔をあけた位置
にある。ゴム胴40と圧胴41も、僅かな間隔を有している
が、この場合、この間隔は、印刷材料(たとえば紙)の
厚さに調節しておく。印刷材料厚への調節は、図示され
ていないいわゆる印刷間隙調節装置を介して行なう。こ
の装置は、有利には、位置決め用電気式調節駆動装置を
有している。
ゴム胴40のゴムブランケットをも、刷版32のインキ付け
と同時に、又はその後で、インキ付けするためには、第
11図の位置をとる必要がある。この場合は、印刷作業位
置に準じた位置となるが、印刷作業は行なわない。ゴム
胴40が、平常に本刷り位置とは異なって、圧胴41から間
隔を置いた位置に来ている。しかし刷版32とゴム胴40は
互いに接触しているので、インキ付け工程は実施でき
る。ゴム胴40と圧胴41との間隔は、既述の印刷間隙調節
装置により生ぜしめられる。すなわちこの装置が、紙厚
補償用に設けられているこの装置の作業区域から、電気
式の調節駆動装置により送出されて、ゴム胴40と圧胴41
との間に接触が、生じないようにするのである。したが
って、これは、自体公知の印刷間隙調節装置の新しい用
法である。ゴムブランケットのインキ付けは、相応の胴
を数回回転させて行なわれる。これが行なわれると、本
来の印刷作業位置へ移行できる。すなわち、第12図の本
刷り状態が可能になる。この場合は、版胴33がゴム胴40
と接触し、ゴム胴40と圧胴41との間には、紙厚補償の相
応する隙間が残されている。
【図面の簡単な説明】
第1図は圧胴と接触する位置に移された、インキ装置及
び湿し装置の着肉ローラを有するオフセット印刷機の略
示ローラ配置図、第2図は着肉ローラの可能な1移動形
式を示した第1図同様の図、第3図はインキ配量装置の
原理図とインキプロフィルの線図、第4図は印刷開始後
の平均フルトーン密度を示した線図、第5図は多量のイ
ンキ量を供給されるインキ配量装置ゾーンを示す第4図
同様の線図、第6図は僅かの量のインキ量を供給される
ゾーンを示す第5図同様の線図、第7図は紙の停止後の
フルトーン密度を示す線図、第8図は給紙停止後の、第
7図同様の線図、第9図は過湿し過程を示す第8図同様
の線図、第10図はゴム胴のブランケットにインキ付けす
る前の、版胴、ゴム胴、圧胴の配置を示す略示図、第11
図はゴムブランケットのインキ付け工程時の配置を示す
第10図同様の図、第12図はオフセット印刷機の本刷り時
の配置を示した第11図同様の図である。1……インキ装
置、2……湿し装置、3……インキつぼ、4……インキ
出しローラ、5……インキ移しローラ、6〜10……ねり
ローラ、11〜16……ライダローラ及び中継ローラ、17〜
25……ゴムローラ、26……湿し媒体容器、27……湿し媒
体、28……浸漬ローラ、29……配量ローラ、30……ゴム
胴、31……中間ローラ、32……刷版、33……版胴、34…
…着肉ローラ、35……制御装置、36……インキ配量装
置、37……ゾーン、40……ゴムブランケット胴、41……
圧胴

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インキ装置(1)及び湿し装置(2)が設
    けられていて、インキ装置(1)がインキプロフィール
    を調節するためのインキ配量装置(3,4)を有してお
    り、インキ装置(1)と湿し装置(2)とが、刷版と接
    触する位置に移動可能なそれぞれ少なくとも1つの着肉
    ローラを有している形式のオフセット印刷機のための本
    刷り状態に近いインキプロフィールを形成するための方
    法において、 インキ装置(1)及び湿し装置(2)の着肉ローラ(3
    4)を、印刷開始前のインキ入れの間、又は本刷り過程
    を中断する停止段階中若しくはゴムブランケット洗浄過
    程の間に、持続的又は一時的に、回転する刷版(32)に
    当てつけるようにし、制御装置(35)によって、本刷り
    時に供給される量に対して湿し媒体供給量を減少させる
    ようにすることを特徴とする、オフセット印刷機のため
    の本刷り状態に近いインキプロフィールを形成するため
    の方法。
  2. 【請求項2】制御装置(35)が、加湿装置(2)の浸漬
    ローラ(28)の回転数調節を行なうことを特徴とする請
    求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】着肉ローラ(34)と刷版(32)との接触に
    より刷版(32)がインキ付けされると同時に、もしくは
    その後に、ゴムブランケット胴(40)のブランケット
    に、同じくインキを付けるようにし、この際に、圧胴
    (41)が、ゴムブランケットのインキ付けの間、ゴム胴
    (40)のブランケットと間隔をおいた位置を取るように
    することを特徴とする方法。
  4. 【請求項4】ゴムブランケットにインキ付けするため
    に、オフセット印刷機が、印刷作業位置をとり、そのさ
    いゴム胴(40)と圧胴(41)との間で作用する印刷間隙
    調節装置を本刷り位置にあるそれの作業区域から移動さ
    せて、ゴム胴(40)のブランケットと圧胴(41)とが互
    いに間隔を置いた位置をとらせるようにすることを特徴
    とする請求項1から3のいずれか1項記載の方法。
  5. 【請求項5】インキ配量装置が、加湿装置の制御装置及
    び着肉ローラ(34)と同調して、インキ制御装置を介し
    てその時々の作業状態に応じて自動的に最適の本刷り状
    態が達成されるように調節されることを特徴とする請求
    項1から4までのいずれか1項記載の方法。
  6. 【請求項6】着肉ローラに配属された制御装置が設けら
    れており、圧胴(41)をゴム胴(40)に接触させる前
    に、版胴(33)を数回回転させるために、この版胴(3
    3)の外周面に固定された刷版に、制御装置(35)によ
    って着肉ローラ(34)を接触させることを特徴とする、
    請求項1から5までのいずれか1項記載の方法。
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