JP2000229403A - 印刷機の運転方法、およびこの運転方法を実施するための印刷機 - Google Patents

印刷機の運転方法、およびこの運転方法を実施するための印刷機

Info

Publication number
JP2000229403A
JP2000229403A JP2000029643A JP2000029643A JP2000229403A JP 2000229403 A JP2000229403 A JP 2000229403A JP 2000029643 A JP2000029643 A JP 2000029643A JP 2000029643 A JP2000029643 A JP 2000029643A JP 2000229403 A JP2000229403 A JP 2000229403A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inking
roller
rollers
inking unit
speed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000029643A
Other languages
English (en)
Inventor
Bruno Eltner
エルトナー ブルーノ
Bernd Mueller
ミュラー ベルント
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Heidelberger Druckmaschinen AG
Original Assignee
Heidelberger Druckmaschinen AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Heidelberger Druckmaschinen AG filed Critical Heidelberger Druckmaschinen AG
Publication of JP2000229403A publication Critical patent/JP2000229403A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41FPRINTING MACHINES OR PRESSES
    • B41F31/00Inking arrangements or devices
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41PINDEXING SCHEME RELATING TO PRINTING, LINING MACHINES, TYPEWRITERS, AND TO STAMPS
    • B41P2233/00Arrangements for the operation of printing presses

Landscapes

  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 磨耗の少ない、印刷機の運転方法、および、
この方法を実施する印刷機を提供する。 【解決手段】 少なくとも1つのインキ装置ローラ21〜
23が版胴8の周速度に対して相対的に差分速度で回転駆
動されるようになっている、版胴8とこの版胴8をインキ
着けするインキ装置15とを備える印刷機1の運転方法に
ついて、少なくとも1つのインキ装置ローラ21〜23が、
インキ装置15の様々な運転状態に時間的に依存して差分
速度で、そして、版胴8の周速度に対して他の相対速度
で駆動されるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、請求項1の前提項
に記載されたように、少なくとも1つのインキ装置ロー
ラが版胴の周速度に対して相対的に差分速度で回転して
駆動されるようになっている、版胴とこの版胴をインキ
着けするインキ装置とを備える印刷機の運転方法に関す
る。さらに、本発明は、請求項10に記載されたように、
版胴と、差分速度での回転駆動装置により版胴の周速度
に対し相対的に駆動可能な少なくとも1つのインキ装置
ローラとを備え、版胴をインキ着けするインキ装置を有
する印刷機に関する。
【0002】
【従来の技術】欧州特許公開第O813963号には、インキ
着けローラが、版胴の周速度に対して様々な差分総量
で、嵌合によって駆動されるインキローラによって、摩
擦によって駆動されることが可能で、嵌合によって駆動
されるこのインキローラが、処理対象物および/または
被印刷体に依存して版胴の周速度に対し相対的に差分速
度から同期速度へ切換え可能であることが可能なオフセ
ット印刷装置が記載されている。
【0003】これにより、汚れが生じないかまたは汚れ
が少しだけ生じる運転の場合には乾式平版の摩耗挙動が
改良されるものの、同期速度へ切換える際におけるイン
キ装置の様々な運転状態は考慮されていない。
【0004】例えば、インキローラが、インキ装置内へ
のインキ流入の前またはインキ装置清掃の後に、同期速
度で、または版胴速度とは異なる差分速度で回転する、
ということは考慮されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これにより、以下に述
べるような欠点が生じる。
【0006】オフセット印刷装置のインキ装置を清掃す
る必要がある場合、インキ着けローラは、清掃の際に版
胴に接していることができ、この結果、版は、インキ装
置にわたって間接的に一緒に清掃される。この清掃は、
インキ装置内への洗浄液供給と、続いて洗浄液と印刷イ
ンキとの混合物のかき落としをそれぞれ行う複数の洗浄
サイクル内で行うことができる。インキ装置および版
は、1つの洗浄サイクルから他の洗浄サイクルへ進むた
びにさらに清掃され、これにより、ゴム引きしたインキ
装置ローラは、インキ装置ローラ間で印刷インキの潤滑
効果が無くなることにより、摩耗が速く増大することに
なる。従来技術に属するオフセット印刷装置の、嵌合に
よって駆動されるインキローラが、清掃の際に差分速度
で回転するので、各々のインキ着けローラは、版胴と共
に形成されたその第1のすべり位置のみならず、インキ
着けローラを摩擦によって駆動するインキローラと共に
形成されたその第2のすべり位置でも増大し、清掃の終
了時に実際に乾いた摩擦にさらされる。インキ装置は、
印刷インキ着け専用の特定インキ等を使用する場合、毎
日繰り返し清掃されなければならず、この結果、各々の
清掃に伴う摩耗の負荷が積み重なり、そして比較的短い
耐用期間の後にこの磨耗したインキ装置ローラの交換が
必要になる。
【0007】このオフセット印刷装置のインキ装置内へ
インキ流入が行われる場合、そのインキ着けローラがイ
ンキ流入後にはじめて版に接触することは考えられる
が、しかし、嵌合によって駆動される複数のインキロー
ラが互いに異なる大きさの差分速度で回転する場合、こ
こではインキ装置のゴム引きしたローラによる乾燥した
摩擦の問題が同じく生じる。嵌合によって駆動されるイ
ンキローラは、インキ流入の前にインキ装置が所定時間
の間、印刷インキがない状態で、そしてこれにより潤滑
されない状態で回転する場合、インキ装置のローラ列内
でこれらのインキローラの間に配置されたゴム引きした
ローラを次第に磨耗させる。この両すべり位置は、この
場合、各々のゴム引きしたローラにより、このゴム引き
したローラに接する第1のおよび第2の隣接ローラと共
に形成される。これらの隣接ローラは、様々な差分速度
で直接に、嵌合によって駆動される2つのインキローラ
であるか、または、嵌合によって駆動されるインキロー
ラとゴム引きしたインキローラとの間に配置されたロー
ラであることが可能である。
【0008】ドイツ特許公開第19625020号に記載された
他のオフセット印刷装置の場合、インキ装置ローラの空
転により生じる前述の問題は、同じように生じる。
【0009】本発明の目的は、磨耗の少ない、印刷機の
運転方法を提供するとともに、本方法が実施される印刷
機を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この提案された目的は、
請求項1の特徴を有する方法によって、そして、請求項
10の特徴を有する印刷機によって達成される。
【0011】少なくとも1つのインキ装置ローラが差分
速度で版胴の周速度に対して相対的に回転駆動されるさ
れるようになっている、版胴とこの版胴にインキ着けす
るインキ装置とを備える印刷機を運転するための本発明
による方法は、少なくとも1つのインキ装置ローラがイ
ンキ装置の様々な運転状態に時間的に依存して差分速度
で、および、版胴の周速度に対する他の相対速度で選択
的に駆動されることを特徴とする。
【0012】様々な運転状態の間の版胴の周速度もしく
は接線方向速度に関連した、インキ装置の様々な運転状
態に合わせられた接線方向の相対速度で、1つのインキ
装置ローラまたは複数のインキ装置ローラを駆動するこ
とにより、インキ装置内に備えられた柔らかいゴムロー
ラの耐用期間が、従来技術による運転方法の場合よりも
非常に長くなる。
【0013】例えば、少なくとも1つのインキ装置ロー
ラまたは複数のインキ装置ローラを、インキ装置の第1
の運転状態では、版胴の周速度から所定の差だけ異なる
周速度で、そして、インキ装置の第2の運転状態では、
版胴の周速度から別の差分だけ異なる周速度で駆動する
ことができる。また、この1つのインキ装置ローラまた
はこの複数のインキ装置ローラを、インキ装置の第1の
運転状態では、版胴の周速度とは異なる周速度で、そし
て、インキ装置の第2の運転状態では、版胴の周速度と
同一の周速度で駆動することも可能である。
【0014】これにより、第1の運転状態から第2の運
転状態へインキ装置が移行する際に、版胴の周速度に対
する相対速度が増大されるかまたは低減されることによ
り、インキ装置の運転状態に合わせられた、この1つの
インキ装置ローラまたはこの複数のインキ装置ローラの
周速度の変更が保証される。
【0015】第1の運転状態から第2の運転状態へのイ
ンキ装置の切換えは、第1の運転状態の終了とともに開
始され第2の運転状態の始まりとともに終了する移行状
態を必要とすることがある。
【0016】例えば、第1の運転状態は、インキ装置の
インキ装置ローラが、このインキ装置内へ供給されるイ
ンキがなくても回転するようにすることができる。第1
の運転状態は、インキ装置内への印刷インキの供給とと
もに終了し、そして、インキ装置が次第に印刷インキで
満たされる移行状態が始まる。このインキ装置が、版胴
上の版のインキ盛りのために必要なインキ量で満たされ
たとき、この移行状態が終了し、そして、第2の運転状
態、すなわち、完全に充填されたインキ装置により特徴
付けられそしてこの間に版がインキ着けされこの版によ
り印刷されることが可能な第2の運転状態が始まる。こ
の移行状態の始まりとともに、そしてこれが終了する間
またはこの終了とともに、1つのインキ装置ローラの、
または複数のインキ装置ローラの周速度の切換えを行う
ことができ、この結果、続く第2の運転状態に対する時
間的な同期が得られる。
【0017】インキ装置が、インキ流入の間に非常に速
く印刷インキで満たされ、そして、そのつど切換えられ
るインキ装置ローラが、インキ装置を構成するインキ装
置ローラ列内で印刷インキをインキ装置に供給する供給
装置の非常に近くに配置されている場合、インキ装置ロ
ーラの周速度の切換えは、この移行状態の始まりととも
に、そして例えば供給装置を作動状態にする制御信号と
同時に行うことができる。
【0018】インキ装置が印刷インキで非常にゆっくり
と満たされ、そして、そのつど切換えられるインキ装置
ローラが、インキ搬送経路内で供給装置から非常に遠く
離れて置かれている場合、インキ装置ローラのこの切換
えは、この移行状態の終了とともに、そして例えば第2
の運転状態を開始させる制御信号と同時に行うことがで
きる。この制御信号は、この後に版および/またはイン
キ装置を事前給湿する湿し装置を作動状態にすることが
できる。この制御信号は、この後に版をインキ着けする
インキ装置をも作動状態にすることができる。
【0019】第1の運転状態から第2の運転状態へのイ
ンキ装置の移行は、インキ装置のインキ排出にもつなげ
ることができる。この場合、この第1の運転状態は、イ
ンキ装置が完全なインキ充填状態で運転されるようにな
っている。この第1の運転状態は、インキ装置内の印刷
インキが次第にこのインキ装置から取り除かれそしてこ
の印刷インキがこの移行状態を構成する、インキ装置清
掃の始まりとともに終了する。この移行状態の終了、す
なわち、このインキ装置清掃の終了は、インキ装置が印
刷インキで充填されなくても運転される第2の運転状態
の始まりを明確にする。このインキ装置ローラまたはこ
れらのインキ装置ローラの切換えは、この移行状態の始
まりとともに、そしてこの終了の間および/またはこの
終了とともに行われる。
【0020】例えば、インキ装置内のインキ量が非常に
少ない場合、そして、切換えられるインキ装置ローラが
インキ装置ローラ列内で清掃装置の非常に近くに配置さ
れている場合、その切換えは、移行状態の始まりととも
に、そして、清掃装置を作動状態にするエラー信号と同
時に行うことができる。
【0021】インキ装置内のインキ量が非常に多く、イ
ンキ装置からこのインキを取り除くことが比較的多くの
時間を要する場合、そして、切換えられるインキ装置ロ
ーラがインキ装置ローラ列内で清掃装置から遠く離れて
置かれている場合、その切換えは、移行状態の終了時
に、および、例えば新らたなインキ流入をインキ装置清
掃の後に開始する制御信号と同時に行うことができる。
【0022】版胴と、回転駆動装置により版胴の周速度
に対して相対的に差分速度で駆動可能な少なくとも1つ
のインキ装置ローラを備え、版胴をインキ着けするイン
キ装置とを有する、本発明による印刷機は、少なくとも
1つのインキ装置ローラの少なくとも1つの回転駆動装
置がインキ装置の様々な運転状態に時間的に依存して切
換え可能に形成されており、この結果、この回転駆動装
置は、インキ装置ローラを、インキ装置の第1の運転状
態の場合には差分速度で、インキ装置の第2の運転状態
の場合には他の相対速度で駆動するという特徴を有して
いる。
【0023】このように形成された印刷機のインキ装置
は、従来技術に相応して構成された印刷機の場合にくら
べ、摩耗が明らかに少なくなる。耐用期間が長くなった
ことにより、柔らかく被覆されたインキ装置ローラは、
規定通りのメンテナンス時間の間に生じ場合によっては
起こり得るインキ装置ローラの摩耗によって生じる運転
障害が、印刷機の運転の際に実質的に防止される。イン
キ装置の耐用期間が長くなったことにより、印刷機は非
常にメンテナンスがしやすくなる。柔らかく被覆された
このインキ装置ローラは、その磨耗のために煩雑に交換
する必要がないので、メンテナンスコストが低減され
る。
【0024】回転駆動装置は、同時に複数のインキ装置
ローラを駆動することができ、そして、インキ装置の様
々な運転状態に時間的に依存して切換え可能に形成され
ることができ、この結果、インキ装置ローラは、インキ
装置の第1の運転状態の場合に、差分速度で、そして、
インキ装置の第2運転状態では、他の相対速度で回転す
る。
【0025】回転駆動装置は、歯車伝動装置を介して複
数のインキ装置ローラを駆動し版胴をも駆動する、印刷
機における、電動モータによる主駆動装置であることが
可能である。この複数のインキ装置ローラの各々には、
電動モータによる固有の回転駆動装置が配置されている
ことが好ましい。
【0026】複数のインキ装置ローラのための切換え可
能な回転駆動装置を有する駆動装置の変形例の場合で
も、それぞれ1つの切換え可能な回転駆動装置によって
駆動される複数のインキ装置ローラを有する駆動装置の
変形例の場合でも、インキ装置ローラは、第1の運転状
態では、段階状の様々な差分速度で回転することができ
る。
【0027】回転駆動装置または複数の回転駆動装置に
より、第1の運転状態の場合には差分速度で、第2の運
転状態では他の相対速度で駆動される複数のインキ装置
ローラを備えるインキ装置の利点は、インキ装置内で処
理される印刷インキに割れ目が生じるだけでなくインキ
装置ローラの周方向にかき取られるということにある。
これにより、場合によっては起こり得る、互いに同一の
周速度でのインキ装置ローラの回転の場合に版胴上で生
じることがある、印刷インキ薄膜の好ましくない表面構
造、すなわちいわゆるミクロ構造は、第1の運転状態で
回避される。
【0028】インキ装置の第1の運転状態が、版のイン
キ盛り、または、この版による印刷である場合、インキ
装置のこの説明した構成により、明らかに高い印刷品質
が得られる。表面または網点を均質にインキ着けするた
めに、互いに1:1の周速度比でのインキ装置ローラの回
転は、多くの場合十分でない、ということが試験により
示されている。インキ装置内における、嵌合および隣接
ローラに対するすべりにより駆動される複数のインキ装
置ローラによって、より平滑なインキ盛りが可能となっ
ており、この場合、版にインキ着けするインキ着けロー
ラの数が比較的少ない、特に簡易形インキ装置の場合
に、この改良点が際立つようになっている。
【0029】このような簡易型インキ装置は、例えばド
イツ特許第4230090号に記載されており、この場合、こ
の簡易型インキ装置の運転方法における全部で4つの現
存するインキ着けローラにより、第1のおよび第2のイ
ンキ着けローラがインキ盛りのために用いられ、そし
て、第3のおよび第4のインキ着けローラが版から退避
される。
【0030】印刷機がオフセット印刷機であり、そして
版の湿しのための湿し装置がインキ装置に付加されてい
る場合、第1の運転状態で差分速度で回転する複数のイ
ンキ装置ローラにより、特に安定した印刷インキと湿し
水とのエマルジョンが得られ、この場合、湿し水が、よ
り良好な状態で印刷インキへ、そして版の非印刷位置へ
なじまされる。
【0031】切換え可能な複数のインキ装置ローラが、
それぞれ1つの固有の電動モータによる回転駆動装置を
備えることにより、回転駆動装置を互いに独立してその
速度で制御し調節するという特に好ましい可能性が得ら
れる。
【0032】本発明による印刷機により、本発明による
方法が実行され、そして本方法に特有の利点が達成され
る。
【0033】この印刷機は、オフセット輪転印刷機とし
て構成されることが好ましい。
【0034】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。図1には、枚葉紙給紙
装置2と枚葉紙排紙装置3と複数のオフセット印刷ユニ
ット4〜7を有する輪転印刷機1が示されている。各々の
印刷ユニット4〜7は、同一の構造を有しており、版胴
8と、この場合圧胴10上に置かれている印刷物上へ印刷
インキを版胴8から転写するゴムブランケット胴9とか
ら構成されている。版胴8には、インキ盛りのためのイ
ンキ装置15と、版胴8上に張られた平版の湿しを行うた
めの湿し装置16が付属している。印刷ユニット胴8〜10
の回転は、点線で示されたラインによって概略的に示さ
れた歯車伝動装置11を介して印刷機1の主駆動装置12に
より駆動することが可能である。歯車11には、胴8〜10
の軸上に置かれ互いにかみ合った嵌合状態にある歯車が
属している。駆動装置12は、電動モータであり、全ての
印刷ユニット4〜7を一緒に駆動する。さらに、印刷ユ
ニット4〜7は、同じく歯車伝動装置11を介して互いに
連結されている。駆動装置12は、プログラム可能な電子
的な制御装置14により、電気制御用信号線13を介して制
御可能となっている。
【0035】図2には、印刷ユニット4の一部が詳細に
示されている。インキ装置15は、版胴8に接しているイ
ンキ着けローラ17〜20と、インキ移しローラ21〜29と、
他の単独のローラのみに接しているいわゆる横振りロー
ラ30と、インキつぼローラ33が付属するくさび状のイン
キつぼ49と、印刷インキをローラ33から受け取りローラ
24へ渡すレバーローラ34とを備えている。ローラ33と34
は、インキつぼ49と共に、インキ装置15に印刷インキを
供給するインキ供給装置33,34,49を形成している。ロ
ーラ33の回転は、インキつぼローラ駆動装置42により、
そして、ローラ33,24の間におけるローラ34の揺動する
往復動は、レバーローラ駆動装置39により駆動される。
駆動装置39は、この駆動装置39がカム40を回転させるこ
とにより、カム伝動装置40,41を介してローラ34の揺動
を駆動し、これによりカム40は、ローラ34を支持する、
ばね付勢されたローラレバーを揺動させる。駆動装置3
9,42は電動モータであり、そして、制御装置14により、
互いにそして駆動装置12に対して同期して制御される。
【0036】湿し装置16は、版胴8に接している湿し水
塗布ローラ35を、すなわち湿し装置ローラ36がいわゆる
横振りローラとして接している湿し水塗布ローラ35を備
えている。ローラ30,36は、それぞれ単独のローラだけ
に接しており、そしてこの理由により、複数のローラに
接する転写ローラでない。湿し水をインキ出しローラ38
から受け取りローラ35上へ渡す配量ローラ37は、電動モ
ータとして形成された制御装置14によって駆動装置12,3
9,42に対して同期して制御される湿し装置駆動装置47に
より、回転して駆動される。嵌合によって駆動されるロ
ーラ37,38は、互いにかみ合った嵌合状態にあり、その
軸上に取り付けられた歯車を介して、駆動するように接
続されており、この結果、ローラ38は、同じく駆動装置
47によって駆動されることが可能である。ローラ21〜24
は、その軸方向に振動する横振りローラであり、そし
て、ローラ36は、その軸方向に振動する湿し水横振りロ
ーラである。各々のローラ21〜24,36の横振り運動は、
それぞれ1つの横振り機構を介し、版胴の回転に同期し
て駆動される。
【0037】インキ装置ローラ21〜24および湿し装置ロ
ーラ36は、回転駆動装置12,43〜46によって嵌合によっ
て駆動されるローラであり、一方、これとは反対に、ロ
ーラ17〜20,25〜32,34,35は、嵌合によって駆動される
1つまたは複数のローラ21〜24,36によっておよび部分
的に版胴8によって回転駆動される、摩擦によって駆動
されるローラである。摩擦によって駆動されるこの2、
3のローラは、版胴8により、または、嵌合によって駆
動されるローラの1つにより、直接の摩擦によって駆動
される。このことは、例えば、摩擦を増大させるために
粗いクロムめっきを施した表面を備えるローラ36によ
り、摩擦により駆動されるローラ35に当てはまる。摩擦
により駆動されるこれらのローラの他方は、同じく摩擦
による嵌合状態で駆動される中間ローラを介して、また
は、複数の中間ローラを介して、前述の嵌合状態で駆動
されるローラの1つにより駆動される。例えば、ローラ
26は、ローラ19を介して部分的に版胴8により、そし
て、部分的にローラ19により摩擦により駆動され、そし
て他方で、ローラ26上に置かれたローラ27を摩擦により
駆動する。
【0038】ローラ17〜20,27,29,31,32,35,38は、比較
的柔らかく、例えば、ゴム引きした弾性を有する周囲層
が被覆されている。ローラ21〜26,28,30,33,36,37は、
周囲側が比較的硬く、例えば鋼鉄製であるかまたは硬い
プラスチック層(ナイロン11)によって被覆されている。
インキ装置15は、ローラ21を介して湿し装置16に接続可
能であり、この結果、版胴8上に存在する版は、インキ
着けローラ20を介して間接に湿されることが可能であ
る。ローラ24は、破線で示されたラインによって概略を
示された歯車伝動装置を介して、駆動装置12により駆動
される。
【0039】好適な、図2で示された駆動装置の第1の
変形例によると、ローラ21〜23,36には、その回転のた
めに、電動モータの形をしたそれぞれ1つの特有の個別
駆動装置43〜46がで配置されている。駆動装置43〜46
は、それぞれ、互いに独立し駆動装置12から独立して回
転数を制御することが可能である。さらに、この駆動装
置43〜46の各々に対し、または順次、それぞれ、版胴8
の周速度に対する、すなわち版胴8上に置かれた版の周
速度に対する、他の様々な、好ましくはより小さい周速
度(差分速度)が、例えば版胴8の周速度に関連した百分
率の形で入力可能であるか、または好ましくはプログラ
ムされることが可能である。駆動装置43〜46は、運転モ
ード「差分速度」から運転モード「同期速度」へ、およ
びこの逆へ切換え可能である。運転モード「同期速度」
では、ローラ21〜23,36が、版胴8と同一の周速度で回
転する。駆動装置43〜46の切換えは、印刷工により制御
装置14におけるボタンを押圧する毎に、または、好まし
くは自動的に、この制御装置14で実行される制御プログ
ラムによって開始されることができる。付加的に、制御
装置14は、各々の駆動装置43〜46を、駆動装置12によっ
て駆動される印刷速度の増大時または下降時に、駆動装
置12にしたがって、印刷速度のそれぞれ相応する切換え
方向へ制御する。
【0040】駆動装置の、図示しない第2の変形例は、
前述の駆動装置の第1の変形例に比較して、2つのまた
は複数のローラ43〜45が歯車伝動装置を介して回転可能
に連結されている点、そして、主駆動装置12から独立し
て制御可能な、電動モータとして形成された単独の共通
の回転駆動装置により駆動される点で異なっている。同
じく駆動装置の図示しない第3の変形例によると、ロー
ラ21〜23,36の回転は、例えば歯車比が可変の歯車伝動
装置として形成された変速機構を介し駆動装置12によっ
て駆動される。この歯車伝動装置は、機械的なスイッチ
ング操作により、切換位置「差分速度」および切換位置
「同期速度」へ選択的に調節可能である。この歯車伝動
装置の調節を行う調整駆動装置、すなわち例えば空気圧
シリンダは、ボタンを押圧することによって、または、
好ましくはプログラムにしたがって制御装置14により制
御される。駆動装置の第3の変形例の場合、ローラ21〜
23、36は、版胴8の周速度に等しい周速度での切換位置
「同期速度」で、そして、様々な、好ましくはより小さ
い周速度での切換位置「差分速度」で回転する。
【0041】駆動装置の第3の変形例に、駆動装置の第
1のおよび第2の変形例を組み合わせることが可能であ
ることはもちろんである。例えば、好適な組み合わせの
場合、駆動装置の第1の変形例によるローラ21〜23の回
転、および、駆動装置の第2の変形例によるローラ36の
回転は、切換え可能とすることができる。また、駆動装
置のこれら3つの変形例の場合、運転モード「同期速
度」に代わって、運転モード「他の差分速度」が、そし
て、切換位置「同期速度」に代わって、切換位置「他の
差分速度」にすることができる。
【0042】版胴の周速度に対して相対的に他の差分速
度の下では、1つのローラまたは複数のローラ21〜23,3
6は、版胴の周速度に対して相対的に差分速度でのイン
キ装置の第1の運転状態で、そして、この第1の運転状
態に対して増大または下降した差分速度でのインキ装置
の第2の運転状態で、その各々の回転駆動装置により駆
動される、ということが理解される。
【0043】インキ装置15には、その清掃のために、制
御装置14によって制御される清掃装置50〜54が付属して
いる。清掃装置50〜54は、ローラ25からかき落とされた
印刷インキを受ける受け皿容器52に固定されている、ロ
ーラ25に押圧可能なブレード状のドクタ53から構成され
ている。ドクタ53は、例えば空気式の作動シリンダとし
て形成され受け皿容器52を揺動させるドクタ調節駆動装
置54によりローラ25に押圧することが可能であり、そし
てローラ25から取り外すことが可能である。さらに、清
掃装置50〜54には、ポンプ51と噴射管50とから構成され
る、洗浄液供給装置50,51が付属している。ポンプ51
は、噴射ノズルによりローラ27上へ洗浄液を渡す噴射管
50内へ、洗浄液を送り出す。制御装置14は、ポンプ51と
ドクタ調節駆動装置54を互いに同期して制御し、この結
果、ドクタ53の押圧と、噴射管50から出る洗浄液の噴出
とが、互いに時間的に同期して行われ、そして例えば、
インキ装置15内への洗浄液供給の後に、ドクタ53の当接
のためにドクタ調節駆動装置54が作動状態にされるま
で、所定の洗浄液分配時間が経過する。
【0044】以下、電動モータによる個々の駆動装置43
〜46を用いた、図2で示された駆動装置の第1の変形例
について、印刷機1の特殊な制御技術上の構成を説明
し、そして、少なくとも1つのインキ装置ローラ21〜2
3、すなわち例えば複数のインキ装置ローラ21〜23の回
転の、および、好ましくは複数のインキ装置ローラ21〜
23の回転の、さらに、湿し装置ローラ36の回転の差分速
度/同期速度の切換え方法について、すなわちインキ供
給装置33,34,49の作動開始に対し時間的に同調した、お
よび/または清掃装置50〜54の起動開始に対し時間的に
同調した差分速度/同期速度の切換え方法について説明
する。
【0045】この例は、前述のローラの回転の差分速度
/他の差分速度の切換えに対して、簡単に転用可能であ
る。この方法は、さらに、駆動装置の第3の変形例によ
る切換え可能なローラ21〜23,36が駆動される、詳細に
図示されない印刷機で、簡単に実行することが可能であ
り、この場合、電動モータによる個々の駆動装置43〜46
に代わり、前述の変速機構が、制御装置14により制御可
能な回転駆動装置として働き、そしてこれに相応して制
御装置14に接続される。本方法は、同じく、駆動装置の
第2の変形例に基づいて構成された印刷機によって実行
可能であることはもちろんである。
【0046】印刷工が制御装置14でのボタンを押圧する
ことで制御信号「インキ流入)」を送信する場合、また
は、この制御信号が制御装置14で実行されるプログラム
により発生される場合、レバーローラ駆動装置39が作動
状態にされる。これにより、レバーローラ34は、交互
に、インキつぼローラ駆動装置42の前で回転するインキ
つぼローラ33に対して、および、駆動装置12によって回
転するインキ装置ローラ24に対して、これらのローラ2
4,33に一時的に接触しながら移動し、この結果、インキ
つぼローラ33によってインキつぼ49から搬送される印刷
インキは、レバーローラ34からインキ装置ローラ24上へ
移される。
【0047】制御信号「インキ流入」と同時に、制御装
置14は、電動モータによる個々の駆動装置として形成さ
れた駆動装置43〜45が、横振りローラとして形成された
インキ装置ローラ21〜23を、版胴8の周速度に相応する
同期速度で駆動するかどうかを制御する。この同期速度
で回転駆動されない各々のインキ装置ローラ21〜23は、
プログラムされた相応する制御信号により、ただちに制
御装置14から同期速度へ切換えられる。同じく、横振り
ローラとして形成されたインキ装置ローラ24は、印刷機
1の電動モータによる主駆動装置であり版胴8をも回転
駆動する駆動装置12により、歯車伝動装置を介し、構造
的に制限された状態で、常に同期速度で駆動される。
【0048】この時点では、ローラ17〜20,35は、版胴
8の周囲側の装置内にまだない。ゴムで柔らかく覆われ
たインキ装置ローラ17〜20,27,29,31,32は、印刷インキ
がローラ17〜20,27,29,31,32の周囲側の外套表面上へま
だ達しないか、またはまだ十分に達しなくても、このロ
ーラに接している隣接するローラにより、摩擦による磨
耗にさらされることがない。例えば、ローラ32を摩擦に
よりローラ21によって駆動する駆動装置44、および、同
じくローラ32を摩擦によりローラ22によって駆動する駆
動装置45は、互いに競合する駆動装置44、45を構成せ
ず、この結果、ローラ32は、ローラ21、22に対する接触
位置の内側で実際に実質的なすべりを生じることなく、
これらのローラ21、22によって摩擦により駆動される。
これにより、ゴムの磨耗は、磨耗に対する保護がまだ十
分でない印刷インキ薄膜によってローラ32が覆われてい
る間、確実に防止される。これと同じことは、例えば、
ローラ27、すなわちインキ流入の始まりの際にもまだ十
分な量の印刷インキが送られておらずローラ26,28によ
って摩擦で駆動されるローラ27に対しても当てはまる。
他方、ローラ26は、ローラ19によって摩擦により駆動さ
れ、この場合、ローラ19は、嵌合状態で駆動されるロー
ラ23によって、摩擦による嵌合状態で駆動される。ロー
ラ28は、他方で嵌合状態で駆動されるローラ21、22によ
って摩擦で駆動されるローラ20,29により、摩擦で駆動
される。これにより、駆動装置43は、インキ流入段階の
際に、駆動装置44,45により競合する駆動装置、すなわ
ちローラ27をこのローラ27の駆動装置に関連して駆動装
置44,45によって制動または回転させる駆動装置を構成
しない。これにより、インキ流入の際、全インキ装置ロ
ーラ17〜32は、版胴8の周速度に対する同期速度の例に
おいて相応する同じ周速度で回転する。
【0049】所定の時間間隔の後、全てのインキ装置ロ
ーラ17〜24は、版胴8上に存在する版のインキ盛りのた
めに必要なインキ層によって覆われており、この潤滑作
用により、ゴムで覆われた柔らかいローラの磨耗は、こ
のローラに接触している鋼鉄製の硬いローラによって、
実質的に防止される。版胴8のこのインキ盛りが、イン
キ着けローラ17〜20がこの版胴8の周速度とは異なる差
分速度で回転する際に行われる場合、駆動装置43,44,45
は、インキ流入の終了とともに、制御装置14によって同
期速度から差分速度へ切換えられることが可能である。
この場合、印刷工は、制御装置14でボタンを押圧するこ
とによって命令「インキ盛り」を与え、この命令にした
がって、詳細に図示しない調節装置により、インキ着け
ローラ17〜20は、退避位置から当接位置へ版胴8に当接
される。
【0050】制御装置14は、この調節装置を作動させ
る、インキ着けローラ17〜20を版胴8に当接させる制御
信号と同時に、制御信号「差分速度」を駆動装置43〜45
へ送る。また、版胴8のこのインキ盛りが、駆動装置43
〜45がまだ同期速度で作動する場合に、そして、これに
続いて、インキ着けローラ17〜20がすべりのない状態で
版胴8上を回転する場合に行われるようにすることも可
能である。この最後に述べたケースでは、例えば、同期
速度から差分速度への駆動装置43〜45の切換えが制御信
号「印刷開始)」と同時に行われるようにすることが可
能であり、この場合、ゴムブランケット胴9は、最初に
版胴8に、続いて圧胴10に当接される。
【0051】前述の全てのケースでは、同期速度でのイ
ンキ流入の前および最中に、そして、差分速度でのイン
キ流入の後に、嵌合で駆動されるインキ装置ローラ21〜
23が回転する。版胴8上にある版が、乾式平版でなく、
印刷のために湿し水容器48内にある湿し水で湿されなけ
ればならない湿式オフセット版である場合、この版のイ
ンキ盛りの前に、すなわち、インキ着けローラ17〜20を
版胴8に当接する前に、版の湿しおよびインキ装置15の
いわゆる事前給湿を行うことができる。
【0052】インキ装置15を事前給湿するために、例え
ばローラ35が退避位置から当接位置へローラ21へ当接す
ることにより、湿し装置ローラ35とインキ装置ローラ21
の接触が生じる。湿し装置ローラ38は、配量ローラとし
て形成された湿し装置ローラ37が接する湿し水を湿し水
容器48から汲み出すインキ出しローラである。両ローラ
37,38は、電動モータとして形成された湿し装置駆動装
置47によって、ローラ35の周速度よりも実質的に小さい
周速度で駆動される。このことは、ローラ35が版胴8の
周速度に対して相対的に同期した速度で回転する場合の
運転状態にも当てはまり、ローラ35が版胴8の周速度に
対して相対的に異なる周速度で回転する場合の運転状態
にも当てはまる。
【0053】駆動装置47は、駆動装置43〜46とまったく
同じように速度を補正され、すなわち、駆動装置47は、
駆動装置12に同調して、版胴8の印刷速度もしくは回転
速度が変更される際に、制御装置14によって共に制御さ
れることはもちろんである。ローラ37と38は、歯車伝動
装置を介して回転する状態で互いに連結され、そして、
ローラ37は、湿し水を、配量してローラ35上へ塗布す
る。ローラ36を嵌合で駆動し電動モータによる個々の駆
動装置として形成された、このローラ36の駆動装置46
は、ローラ35を、ローラ35の摩擦でロックすることによ
り、ローラ36によって駆動する。図2で示された、イン
キ装置15が湿し装置16に連結された位置は、インキ装置
15の事前給湿に用いられるだけでなく、湿し水塗布ロー
ラ35による版胴8を直接に給湿するための事前給湿に、
そして、インキ着けローラ20による補助的で間接の給湿
に用いられる。
【0054】インキ装置15の事前給湿の場合も、版胴8
を間接に湿す場合も、ゴム引きした柔らかいローラ35の
摩耗は、ローラ21、36の周速度が全体的に同期するよう
に、そして好ましくは同一となるように制御装置14によ
って駆動装置44、46が制御されることにより防止され、
この結果、ローラ21とローラ35との間、およびローラ36
とローラ35の間における各々のすべりが回避され、そし
て、駆動装置44,46は、競合する駆動装置でなくなる。
このことは、もっぱらローラ35に接しているローラ36が
比較的強く、ローラ35に押圧された状態に保持されるの
で、そして、例えば微細な凹凸を備えるかまたは無光沢
クロムめっきを施された粗い周囲表面であって凹凸の尖
端がローラ35の摩擦による駆動のために比較的深くその
柔らかい周囲表面内に埋め込まれるような周囲表面を備
えているので、特に重要であり、この結果、ローラ35と
36間の接触位置では、ローラ35の確実なロック状態が得
られる。これに対して、周囲側が非常に平滑なゆっくり
と回転するローラ37とローラ35との間の摩擦は非常に小
さく、この結果、ローラ35の回転は、実質的に駆動装置
47の影響を受けない。
【0055】制御装置14によって制御される詳細に図示
されない調節装置がローラ21、35に連結される場合、ロ
ーラ21が同期速度で駆動装置44によって駆動されるもの
の、制御装置14は、駆動装置46、ローラ36を、この際、
正確に常に、版胴8の周速度に対し同期速度で駆動する
状態で制御する。制御装置14が、駆動装置44、ローラ21
を、版胴の周速度に対する差分速度で駆動する状態で制
御する場合、駆動装置46の同じような駆動が行われ、こ
の結果、ローラ36もまた、ローラ21の差分速度に同期さ
せられた、好ましくはこの差分速度に相応する差分速度
で回転する。このようにして、制御装置14から行われ
る、この駆動装置44、46の制御により、ローラ21、36が
常に互いに同一の周速度で回転することが保証され得
る。
【0056】ここでは制御装置14により制御される変速
機構を介してローラ36を駆動装置12によって駆動するこ
とが同じように可能である、ということについて、すな
わちこの場合、制御装置14は、駆動装置44がローラ21を
同期速度で駆動する際に変速機構を切換位置「同期駆
動」にセットし、そして、駆動装置44がローラ21を差分
速度で回転させる際に変速機構を切換位置「差分速度」
にセットする、ということについて、さらにもう一度言
及するものである。 版胴8による、および、この版胴
8に接するローラ17〜20による印刷の場合、これによ
り、ローラ21〜23は、版胴8の周速度に対する差分速度
でそれぞれ回転し、この場合、ローラ21〜23の差分速度
は互いに段階的にされることが可能であり、そして、例
えば、版胴8の周速度に対するローラ22の周速度の差
は、版胴8の周速度に対するローラ21の周速度の差より
も大きいことがあり、版胴8の周速度に対するローラ23
の周速度の差は、このローラ21の周速度の差よりも小さ
いことがある。
【0057】湿し装置16の使用下で湿式オフセット法に
より印刷が行われる場合、ローラ36は、印刷の間にロー
ラ21の周速度で回転し、この結果、ローラ35は、このロ
ーラ35に接する3つのローラ21,36,37のいずれにもよる
ことなく、実質的な磨耗にさらされる。
【0058】インキ装置15をいわゆる簡易型インキ装置
として動かすことは可能であり、この場合、この運転方
法では、全体で現存するインキ着けローラ17〜20の一部
分のみが版胴8のインキ盛りのために用いられる。これ
は、簡易型インキ装置の運転方法における第1の変形例
の場合、例えば、版胴8の回転方向に関しこの版胴8を
最初にインキ着けする第1のインキ着けローラ20である
ことが可能であり、そして、このインキ着けローラ20と
共に、第2のインキ着けローラ19であることが可能であ
る。第3のインキ着けローラ18および第4のインキ着け
ローラ17は、簡易型インキ装置の運転方法において、版
胴8から退避させられる。簡易型インキ装置の第1の変
形例の場合、例えば、ローラ23は、ローラ19に接触して
おらず、そして、ローラ17,18,23,25には印刷インキが
供給されず、しかし、ローラ19は、ローラ26、28に接し
ているローラ27を介して印刷インキが供給される。
【0059】第2の変形例の場合、ローラ20は、簡易型
インキ装置の運転方法において単独のインキ着けローラ
として版胴8に接することが可能である。湿し水塗布ロ
ーラ35、すなわち、この湿し水塗布ローラ35を介して簡
易型インキ装置の運転手法においても湿し水と印刷イン
キとのエマルジョンが版胴8上に塗布されるようになっ
ている湿し水塗布ローラ35は、本来の意味でのインキ着
けローラではない。インキ着けローラ17,18,19は、簡易
型インキ装置の第2の変形例の場合に、版胴8から退避
させられる。ローラ27は、ローラ26および/またはロー
ラ28から退避させられ、この結果、版胴8の回転方向に
後方のインキ装置部分17〜19,23,25,26へ印刷インキが
インキつぼ49から供給されない。
【0060】1つのインキ着けローラ20を、または2つ
のインキ着けローラ19,20よりも多くないインキ着けロ
ーラを有効に用いた、簡易型インキ装置についてのこの
両変形例の場合、そして、場合によってはこの唯一のイ
ンキ着けローラ20に加えて、または、湿し水塗布ローラ
35のこの2つのインキ着けローラ19,20に加えて、印刷
に適した、特に良好な、印刷インキの調整が必要であ
る。
【0061】第1の変形例による簡易型インキ装置の運
転において非動作状態のインキ着けローラ17,18、およ
び第2の変形例による非動作状態のインキ着けローラ1
7,18,19は、版上に既にインキ着けされた印刷インキの
均質化のために、通常のインキ装置の運転の場合のよう
には貢献することはできない。横振りローラとして形成
されたインキ装置ローラ23は、さらに、簡易型インキ装
置の運転においてインキ装置15内にある印刷インキの機
械的な調整のために、貢献することができない。これに
より、図2に示された、簡易型インキ装置の運転におい
て運転可能なインキ装置15は、このインキ装置15が、横
振りローラとして形成されたインキ装置ローラ21、22に
より嵌合で駆動される複数のインキ装置ローラであって
簡易型インキ装置の運転において版胴8の周速度と異な
る周速度で、そして場合によっては可能な互いに異なる
周速度でも回転するインキ装置ローラを有している、と
いうことが特に好ましい。これらのローラ21、22は、簡
易型インキ装置の運転のために使用されるローラ列の部
分であり、そして、インキ供給装置49から、簡易型イン
キ装置の運転において作動状態の唯一のインキ着けロー
ラ20(第2の変形例)への、または、簡易型インキ装置の
運転において唯一の作動状態のインキ着けローラ19、20
(第1の変形例)の双方へのインキ送りは、このローラ2
1、22を介して行われる。
【0062】例えば、簡易型インキ装置の運転において
は、ローラ21,22,24は、互いに異なる周速度で嵌合で駆
動されることが可能であり、この場合、ローラ24の周速
度は、版胴8の周速度に相応することが可能である。こ
れにより、駆動装置44,45は、駆動装置12に対して、そ
して互いに競合する駆動装置を構成する。これにしたが
って、例えば、ローラ22とローラ32との間のすべりが、
そして、ローラ21とローラ32の間のすべりが生じる。同
じように、ローラ22とローラ29の間の、そして、ローラ
28とローラ29の間のすべりが生じる。版胴8とローラ20
の間で、そして、ローラ20とローラ28の間で、同じくす
べりが生じる。実際、もっぱらローラ31に接するローラ
30を取り外すことにより、簡易型インキ装置の運転にお
いて印刷インキを調整するインキ装置ローラ全てのすべ
りは、その隣接ローラに対して、または、インキ着けロ
ーラ19、20の場合には版胴8に対しても生じる。
【0063】このようにして、インキ装置ローラの総数
が比較的少ない場合には、インキ装置15内にある印刷イ
ンキをこすり落とすために、軸方向に動く状態で印刷イ
ンキを有効にこすり落とすことを周方向に行うことが可
能であり、この結果、ローラ20の第2の変形例による、
そしてローラ19、20の第1の変形例による簡易型インキ
装置の運転における印刷インキは、2つよりも多くの、
例えば現存のインキ着けローラ17〜20の全てが用いられ
る場合にも得られるような、実質的に同一の品質で版上
へインキ着けされる。
【0064】湿し装置16は、この湿し装置16が、通常の
インキ装置としてのこのインキ装置の運転に関連した説
明部分で既に説明されているように、インキ装置15の簡
易型インキ装置の運転において同じようにして用いら
れ、そして駆動装置46,47により、場合によっては駆動
装置12により駆動される。
【0065】駆動装置44〜46は、簡易型インキ装置の運
転においてもインキ流入に対して時間的に同期して切換
えられることはもちろんである。以下さらに説明する、
インキ装置15の清掃に対する時間的に同期した駆動装置
43〜45の切換えもまた、1つだけのインキ着けローラ20
を有する、または2つのインキ着けローラ19、20を有す
る簡易型インキ装置に、簡単に転用することが可能であ
る。これに加えて、例えば、簡易型インキ装置に付属す
るインキ装置ローラ22には、清掃装置52〜54に相当可能
な清掃装置を、そして、簡易型インキ装置には、清掃液
供給装置50に相当可能な、例えばローラ31上に清掃液を
噴射する清掃液供給装置を配置することができる。この
理由から、図2で示された通常のインキ装置の運転の例
における説明はこの一回の説明で十分であり、簡易型イ
ンキ装置の清掃の際の制御装置14による駆動装置44〜46
の駆動について、さらにもう一度詳細に立ち入る必要は
ない。
【0066】インキ着けの規模が大きい印刷の間、イン
キつぼ49内に充填される他の印刷インキを使用しての、
現在の印刷インキ着けに続く印刷インキ着けの場合、そ
して、インキ着け終了時に、それぞれインキ装置15の清
掃が必要になる。例えば、制御装置14で実行されるプロ
グラムにより、インキ装置15の最後の清掃以降に印刷さ
れた印刷物がそれぞれ所定の数となった後、制御信号
「清掃」が発せられる。印刷工は、必要に応じ、そして
例えばインキ着け終了時にこのような制御信号を制御装
置14でボタンを押圧することに発することができる。
【0067】制御信号「清掃」の発信と同時に、他の制
御信号により、駆動装置39および場合によっては駆動装
置42が停止させられ、この結果、インキ装置15内へのイ
ンキ供給が中断される。同じく、制御信号「清掃」と同
時に、制御装置14がポンプ51のスイッチを入れることに
より、清掃液供給装置50,51が作動状態となり、この結
果、このポンプ51は、清掃液を噴射管50内へ送り出し、
そしてこの噴射管50から、清掃液がインキ装置15内へ、
そしてローラ27上へ所定の時間内に、または複数の噴流
状態で塗布される。制御装置14のメンテナンスを行う、
プログラムされた分割時間にしたがって、制御装置14
は、この制御装置14がドクタ調節駆動装置54に制御信号
「ドクタを当接」を送ることにより、ブレード状のドク
タ53をローラ25へ当接させる。ドクタ調節駆動装置54
は、圧縮空気が作用する空気圧式の作動シリンダであ
り、したがって、ドクタ調節駆動装置54は、ドクタ53
を、このドクタ53を支持する受け皿容器52と共に、回転
するローラ25へ揺動させる。ローラ25上にある印刷イン
キと清掃液との混合物は、このローラ25から、ドクタ53
の背を越えて、受け皿容器52内へ移動する。互いに接触
した状態にあるインキ装置ローラ17〜32,34上の印刷イ
ンキは、次第にローラ25へ流れ、そしてドクタ53によっ
てこのローラ25からかき取られる。
【0068】この場合、制御装置14は、制御装置14で既
にプログラムされるかまたは印刷工によって自由にプロ
グラム可能な洗浄サイクルにより、清掃装置50〜54を制
御することが可能であり、この結果、繰り返し行われる
清掃液の供給が、清掃液供給装置50、51によって、所定
の時間内で行われる。湿し装置16に対するインキ装置15
の連結がローラ21、35によって垂直に保持される場合、
湿し装置16全体、または湿し装置16の部分は、インキ装
置15と共に洗浄することができる。この際、湿し水容器
48内の湿し水の汚れを防止するために、例えば桶状の湿
し水容器48が下降するようにすることができ、その結
果、ローラ38は、湿し水容器48内の湿し水の中へ浸漬す
ることができなくなる。ローラ35と37の間の接触を切り
離すことも可能である。
【0069】例えば、印刷インキ着けの処理の後の清掃
の際、さらに版胴8上の版を、版胴8から取り外す前に同
じく清掃することは有効である。これにより、インキ装
置清掃の場合のこのケースでは、インキ着けローラ17〜
20は、図示されない調節装置によって版胴8に接した状
態で保持される。これにより、回転する版胴8上の版の
清掃は、同じくインキ装置15の清掃と同時に清掃装置50
〜54によって行われる。この清掃の過程においては、イ
ンキ装置15がさらに清掃され、この結果、柔らかいイン
キ装置ローラ17〜20,27,29,31,32上の印刷インキ層は、
供給された清掃液によりさらに薄められ、そして、清掃
液と印刷インキとの混合物は、かき落とされることによ
りさらに少なくなる。清掃の間の特定の瞬間から、イン
キ装置15内の印刷インキ、もしくはインキ装置15内の清
掃液と印刷インキとの混合物は、柔らかいインキ装置ロ
ーラ17〜20,27,29,31,32の、すべりによる摩耗を防止す
るには、もはや十分ではない。この重要な時点は、いず
れにしても、インキ装置15の、そして場合によってはイ
ンキ装置14を介して共に清掃される版胴8の清掃が終了
した後に得られる。
【0070】したがって、駆動装置43がローラ23を、版
胴8の周速度とは異なる周速度で駆動すると、空転する
柔らかいローラ18,19は、ローラ23と版胴8との間で損
耗する危険が生じる。駆動装置44、45がこの重要な時点
でローラ21,22を互いに異なる周速度で駆動する場合を
仮定すると、ローラ21、22の間で空転するローラ32は損
耗を生じる。これにより、この重要な時点から駆動装置
43〜45がローラ21〜23を互いに同一の周速度で駆動する
ことに対して、制御技術上の事前の対策を立てることが
好ましい。版胴8がインキ装置15と共に洗浄される場
合、ローラ21〜23,36が、同期した周速度で互いに回転
するだけでなく版胴8の周速度に対して相対的に同期速
度でも回転することが好ましく、この結果、例えばロー
ラ35は、一方の側上のローラ21と36の間で、そして他方
の側上の版胴8の間で損耗を生じない。
【0071】ローラ21に接触している湿し装置ローラ35
をインキ装置15を介して共に洗浄する際には、駆動装置
46がローラ35、36をローラ21に等しい周速度で引き続き
駆動するように、この危険な時点から制御装置14によっ
て駆動装置46も制御されることが好ましい。
【0072】清掃装置50〜54に向けた制御信号「清掃」
と同時に、ローラ21〜23を互いに同期した運転で動か
す、駆動装置43〜45の切換えが行われる。これが、駆動
装置44の速度切換えを制限するとき、駆動装置46は、制
御装置14によりこれに相応して制御され、この結果、ロ
ーラ21、36の同期運転は、互いに保持されたままとな
る。
【0073】互いに同期して回転するローラ21〜23,36
は、版胴8がインキ装置15と共に洗浄されずそしてこれ
によりローラ17〜20,35のいずれにも接触しない場合、
版胴8の周速度に対して異なる共通の周速度で回転する
ことができる。
【0074】互いに同期化する目的での駆動装置43〜46
の切換え、および、場合によっては駆動装置12に対して
発せられる制御信号は、制御装置14により、例えばイン
キ装置15のインキ量をセンサで監視することによって
も、危険な時点で開始することが可能である。また、こ
の制御信号は、プログラムされ経験に基づいてつきとめ
られた時間のズレを伴って、制御信号「清掃」の後に、
制御装置14から発することも可能である。ローラ36が、
図示された電動モータによる直接駆動装置46によってで
はなく、既に説明されているが図示されていない変速機
構を介して駆動装置12によって駆動される場合、制御装
置14は、この変速機構を、清掃の際の電動モータによる
直接駆動装置46の制御について説明した方法で制御す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】複数のオフセット印刷ユニットを有する輪転印
刷機を示す図である。
【図2】オフセット印刷ユニットの1つにおけるインキ
装置および湿し装置、そして、このインキ装置および湿
し装置を制御する電子的な制御装置を示す図である。
【符号の説明】
1 輪転印刷機 2 枚葉紙給紙装置 3 枚葉紙排紙装置 4〜7 印刷ユニット 8 版胴 8〜10 印刷ユニット胴 9 ゴムブランケット胴 10 圧胴 11 歯車伝動装置 12,39,42 駆動装置 14 制御装置 15 インキ装置 16 湿し装置 17〜20 インキ着けローラ 21〜29 インキ移しローラ 30 横振りローラ 33,34,49 インキ供給装置 33 インキつぼローラ 34 レバーローラ 35 湿し水塗布ローラ 36 湿し装置ローラ 37 配量ローラ 38 インキ出しローラ 39 駆動装置 40,41 カム伝動装置 42 インキつぼローラ駆動装置 43〜46 駆動装置 47 駆動装置 49 インキつぼ 50,51 洗浄液供給装置 50〜54 清掃装置 51 ポンプ 52 受け皿容器 53 ドクタ
フロントページの続き (71)出願人 390009232 Kurfuersten−Anlage 52−60,Heidelberg,Fede ral Republic of Ger many (72)発明者 ベルント ミュラー ドイツ連邦共和国 69226 ヌスロッホ キルシュナーシュトラーセ 9

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つのインキ装置ローラ(21
    〜23)が版胴(8)の周速度に対して相対的に差分速度で回
    転駆動されるようになっている、版胴(8)と該版胴(8)を
    インキ着けするインキ装置(15)とを備える印刷機(1)の
    運転方法において、 前記少なくとも1つのインキ装置ローラ(21〜23)が、前
    記インキ装置(15)の様々な運転状態に時間的に依存して
    前記差分速度で、そして、前記版胴(8)の周速度に対し
    て他の相対速度で駆動されることを特徴とする、印刷機
    の運転方法。
  2. 【請求項2】 前記インキ装置ローラ(21〜23)が、前記
    インキ装置(15)の様々な運転状態に時間的に依存して前
    記差分速度で、および同期速度で駆動される、請求項1
    記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記インキ装置ローラ(21〜23)が、前記
    運転状態の場合に前記インキ装置(15)の様々なインキ量
    に依存して、第1の運転状態では前記差分速度で、第2
    の運転状態では前記同期速度で駆動される、請求項2記
    載の方法。
  4. 【請求項4】 前記インキ装置ローラ(21〜23)が、前記
    インキ装置(15)が実質的にインキのない状態で運転され
    る場合には前記同期速度で、そして、前記インキ装置(1
    5)がインキを保持する状態で運転される場合には前記差
    分速度で駆動される、請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記インキ装置ローラ(21〜23)が、前記
    インキ装置(15)の様々な運転状態に時間的に依存して、
    前記差分速度および他の差分速度で駆動される、請求項
    1記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記インキ装置ローラ(21〜23)が、前記
    運転状態の場合に前記インキ装置(15)の様々なインキ量
    に依存して、第1の運転状態では前記差分速度で、第2
    の運転状態では前記他の差分速度で駆動される、請求項
    5記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記インキ装置ローラが、前記インキ装
    置(15)がインキを保持する状態で運転される場合には前
    記差分速度で、前記インキ装置(15)が実質的にインキの
    ない状態で運転される場合には前記他の差分速度で駆動
    される、請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記インキ装置(15)内へのインキ流入に
    時間的に依存して、前記インキ装置ローラ(21〜23)の前
    記周速度の切換えが行われる、請求項4または7に記載
    の方法。
  9. 【請求項9】 前記インキ装置(15)の清掃に時間的に依
    存して、前記インキ装置ローラ(21〜23)の前記周速度の
    切換えが行われる、請求項4、7または8のいずれか1
    項に記載の方法。
  10. 【請求項10】 版胴(8)と、回転駆動装置(43〜45)に
    よって版胴(8)の周速度に対して相対的に差分速度で駆
    動可能な少なくとも1つのインキ装置ローラ(21〜23)を
    備え、版胴(8)をインキ着けするインキ装置(15)とを有
    する印刷機(1)、特に請求項1〜9のいずれか1項に記載
    の方法を実施するための印刷機(1)において、 前記少なくとも1つのインキ装置ローラ(21〜23)の前記
    回転駆動装置(43〜45)は、前記インキ装置(15)の様々な
    運転状態に時間的に依存して切換え可能に型成されてお
    り、この結果、前記回転駆動装置(43〜45)は、前記イン
    キ装置ローラ(21〜23)を、第1の運転状態の場合には前
    記差分速度で、第2の運転状態の場合には他の相対速度
    で駆動することを特徴とする印刷機。
  11. 【請求項11】 前記インキ装置ローラ(21〜23)の前記
    回転駆動装置(43〜45)は、該回転駆動装置(43〜45)に制
    御技術的に接続された電子的な制御装置(14)により、前
    記運転状態の間における前記インキ装置(15)内のインキ
    量に依存して、前記差分速度から前記他の相対速度へ、
    および/または、前記他の相対速度から前記差分速度へ
    切換え可能である、請求項10記載の印刷機。
  12. 【請求項12】 前記電子的な制御装置(14)が、前記イ
    ンキ装置(15)に前記印刷インキを供給する供給装置(34,
    39〜41)に、制御技術的に接続されており、そして、前
    記インキ装置ローラ(21〜23)の前記回転駆動装置(43〜4
    5)を、前記供給装置(34,39〜41)の起動に対して時間的
    に依存して切換える、請求項11記載の印刷機。
  13. 【請求項13】 前記電子的な制御装置(14)が、前記印
    刷インキを前記インキ装置(15)から取り除く清掃装置
    (50〜54)に、制御技術的に接続されており、そして、前
    記インキ装置ローラ(21〜23)の前記回転駆動装置(43〜4
    5)を、前記清掃装置(50〜54)の起動に対して時間的に依
    存して切換える、請求項11または12に記載の印刷機。
  14. 【請求項14】 前記インキ装置ローラ(21〜23)の前記
    回転駆動装置(43〜45)が、前記版胴(8)の回転駆動装置
    (12)から独立して制御可能な、電動モータによる個別駆
    動装置(43〜45)である、請求項10〜13のいずれか1項に
    記載の印刷機。
  15. 【請求項15】 前記インキ装置ローラ(21〜23)の前記
    他の相対速度が、前記印刷機(1)の少なくとも1つの他
    のローラ(21〜23,36)の前記周速度に相応する、請求項1
    0〜14のいずれか1項に記載の印刷機。
  16. 【請求項16】 前記版胴(8)の回転駆動装置(12)から
    独立して制御可能でありかつ前記電子的な制御装置(14)
    に制御技術的に接続された電動モータによる個別駆動装
    置(43〜46)である回転駆動装置(43〜46)によって、前記
    他のローラ(21〜23,36)が駆動される、請求項15記載の
    印刷機。
  17. 【請求項17】 前記他のローラ(21〜23,36)の前記回
    転駆動装置(43〜46)が、前記電子的な制御装置(14)に制
    御技術的に接続され、そして、前記インキ装置ローラ(2
    1〜23)の前記回転駆動装置(43〜46)に対して同期して切
    換え可能である、請求項16記載の印刷機。
  18. 【請求項18】 前記他のローラ(21〜23)が、前記イン
    キ装置(15)のインキ装置ローラ(21〜23)である、請求項
    15〜17のいずれか1項に記載の印刷機。
  19. 【請求項19】 前記他のローラ(36)が、前記版胴(8)
    が給湿する湿し装置(16)の湿し装置ローラ(36)である、
    請求項15〜18のいずれか1項に記載の印刷機。
  20. 【請求項20】 前記他のローラ(21〜23,36)が、該他
    のローラの軸方向に振動する横振りローラ(21〜23,36)
    である、請求項15〜19のいずれか1項に記載の印刷機。
  21. 【請求項21】 前記インキ装置ローラ(2l〜23)が、該
    インキ装置ローラの軸方向に振動する横振りローラ(21
    〜23)である、請求項15〜20のいずれか1項に記載の印
    刷機。
  22. 【請求項22】 前記インキ装置ローラ(21)および前記
    他のローラ(36)が、同時に同一のローラ(35)に接する、
    請求項15〜21のいずれか1項に記載の印刷機。
JP2000029643A 1999-02-05 2000-02-07 印刷機の運転方法、およびこの運転方法を実施するための印刷機 Pending JP2000229403A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE19904636 1999-02-05
DE19904636-0 1999-02-05

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000229403A true JP2000229403A (ja) 2000-08-22

Family

ID=7896503

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000029643A Pending JP2000229403A (ja) 1999-02-05 2000-02-07 印刷機の運転方法、およびこの運転方法を実施するための印刷機

Country Status (3)

Country Link
US (1) US6546869B1 (ja)
JP (1) JP2000229403A (ja)
DE (1) DE10000903A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009521339A (ja) * 2005-12-24 2009-06-04 マンローラント・アーゲー 枚葉紙材料用の処理機械の制御方法
JP2013129108A (ja) * 2011-12-21 2013-07-04 Dainippon Printing Co Ltd フレキソ印刷用インキ供給装置

Families Citing this family (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10153968A1 (de) * 2001-11-06 2003-05-22 Baldwin Germany Gmbh Druckmaschinenwalzen-Reinigungsverfahren und -vorrichtung
DE10115121B4 (de) * 2001-03-27 2005-11-17 Man Roland Druckmaschinen Ag Verfahren und Vorrichtung zur Erzeugung einer Farbverteilung im Farbwerk von Druckmaschinen
DE10144563A1 (de) * 2001-09-11 2003-03-27 Heidelberger Druckmasch Ag Druckmaschine und Verfahren zum Betreiben eines Farbwerks
US7178461B2 (en) * 2002-12-09 2007-02-20 Color Control Corp. Ink fountain assembly with non-tilt cheeks and liner replacement mechanism
US20050183598A1 (en) * 2004-02-23 2005-08-25 Epic Products International Corporation Ink form roller drive for improving printing quality
DE102005031317B4 (de) * 2005-07-05 2017-05-24 manroland sheetfed GmbH Verfahren zur Aufrechterhaltung einer Farbverteilung im Farbwerk von Druckmaschinen
DE102006051838A1 (de) * 2006-11-03 2008-05-08 Man Roland Druckmaschinen Ag Verfahren zum Betreiben einer Druckmaschine sowie Druckmaschine
CN101195298B (zh) * 2006-12-07 2011-03-16 海德堡印刷机械股份公司 具有用于输墨装置的洗涤装置的印刷机和去除油墨的方法
US20080143807A1 (en) * 2006-12-13 2008-06-19 Bartley Russell L Media printing and folding system
DE102007039220B4 (de) * 2007-06-02 2022-05-19 Koenig & Bauer Ag Antriebe für eine Bogendruckmaschine
DE102007046106B4 (de) * 2007-09-27 2020-08-27 Koenig & Bauer Ag Verfahren und Vorrichtung zur Synchronisierung periodischer Zustellbewegungen eines Farb- oder Feuchtmittelhebers
DE102008062027B4 (de) * 2008-01-31 2018-05-17 Heidelberger Druckmaschinen Ag Druckmaschine mit einem Anilox-Farbwerk mit zugehöriger Wascheinrichtung
DE102008001318A1 (de) * 2008-04-22 2009-10-29 Manroland Ag Druckmaschine
DE102009018476A1 (de) * 2008-05-15 2009-11-19 Heidelberger Druckmaschinen Ag Phasenrichtiges Einkuppeln unterschiedlich touriger Zylinder
DE102008025345A1 (de) 2008-05-27 2009-12-03 Heidelberger Druckmaschinen Ag Verfahren zum Betreiben einer Druckmaschine
DE102009018155A1 (de) * 2009-04-21 2010-11-11 Technotrans Ag Waschanlage für Druckmaschine
DE102010022365B4 (de) * 2009-06-26 2024-08-14 Heidelberger Druckmaschinen Ag Erhaltung des Farbprofils im Farbwerk bei Druckunterbrechungen
DE102010024011A1 (de) 2010-06-16 2011-12-22 Technotrans Ag Traversierende Farbkastenreinigung
DE102011010236A1 (de) 2011-02-03 2012-08-09 Heidelberger Druckmaschinen Ag Verfahren zum Steuern eines Feuchtmittelauftrages auf eine Druckform einer Offsetdruckmaschine
US8893616B2 (en) * 2011-07-27 2014-11-25 Xerox Corporation Ghost-free inking methods, apparatus, and systems with reduced fountain solution contamination
DE102014222388A1 (de) 2013-11-04 2015-05-07 Koenig & Bauer Aktiengesellschaft Verfahren und Vorrichtung zum Einfärben einer auf einem Plattenzylinder einer Druckmaschine angeordneten Druckplatte

Family Cites Families (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE1303606B (ja) 1966-02-19 1972-05-31
DE1808909C3 (de) 1968-11-14 1978-03-02 Julius A. San Francisco Calif. Domotor (V.St.A.) Verfahren zum Reinigen des Plattenzylinders einer Offsetrotations-Druckmaschine und diesbezügliche Vorrichtung
US3673959A (en) * 1970-04-22 1972-07-04 North American Rockwell Dampening system for lithographic printing press
US4000691A (en) * 1973-02-28 1977-01-04 Maschinenfabrik Augsburg-Nurnberg Ag Rotary printing press with improved inking system
US4000692A (en) * 1974-12-03 1977-01-04 Roland Offsetmaschinenfabrik Faber & Schleicher Ag Throw-off system for rotary offset printing press
DE2942733C2 (de) * 1979-10-23 1985-08-08 M.A.N.- Roland Druckmaschinen AG, 6050 Offenbach Farbwerk für Offset-Rotationsdruckmaschinen
JPS56120353A (en) * 1980-02-28 1981-09-21 Komori Printing Mach Co Ltd Change-over mechanism for shift roller in ink and water feeder for printer
DE3117341C2 (de) * 1981-05-02 1988-07-07 Albert-Frankenthal Ag, 6710 Frankenthal Farbwerk
US4445433A (en) 1982-04-02 1984-05-01 Menashe Navi Method and apparatus for variable density inking
DE3324445C2 (de) * 1983-07-07 1985-09-12 M.A.N.- Roland Druckmaschinen AG, 6050 Offenbach Farbdosiervorrichtung an Buch- und Offsetdruckmaschinen
US5265527A (en) 1991-06-14 1993-11-30 Harris Graphics Corporation Offset printing press with emulsification control
JP3073768B2 (ja) * 1991-07-31 2000-08-07 日本写真印刷株式会社 薄膜形成装置
JPH05162292A (ja) * 1991-12-11 1993-06-29 Komori Corp インキローラ洗浄用スピードプリセット方法および装置
US5570633A (en) * 1993-06-01 1996-11-05 Comco Machinery, Inc. Automated printing press with reinsertion registration control
DE4327848C2 (de) * 1993-08-19 1996-06-05 Roland Man Druckmasch Steuereinrichtung für eine Druckmaschine
DE4338625A1 (de) * 1993-11-12 1995-05-18 Oxy Dry Maschinen Gmbh Verfahren zur vollautomatischen Zylinderreinigung bei Druckmaschinen mit zentralem Leitsystem
DE4404989C2 (de) 1994-02-17 1995-11-30 Roland Man Druckmasch Offsetdruckvorrichtung
DE4423286C2 (de) 1994-07-02 1998-06-04 Heidelberger Druckmasch Ag Druckwerk für eine Rotationsoffsetdruckmaschine
DE19520841C2 (de) 1995-06-08 2003-12-04 Roland Man Druckmasch Farbwerk für ein Offsetdruckwerk und Verfahren zum Einfärben und Feuchten der Druckform
DE19611048A1 (de) 1996-03-20 1997-09-25 Windmoeller & Hoelscher Druckmaschine, vorzugsweise Flexodruckmaschine
DE19625030A1 (de) 1996-06-22 1998-01-08 Roland Man Druckmasch Offsetdruckvorrichtung für Rotationsdruckmaschinen
DE19625029A1 (de) 1996-06-22 1998-01-08 Roland Man Druckmasch Offsetdruckvorrichtung für Rotationsdruckmaschinen
JPH1016193A (ja) * 1996-06-27 1998-01-20 Komori Corp インキ膜厚の制御方法
DE19640649A1 (de) * 1996-10-02 1998-04-16 Roland Man Druckmasch Antrieb für eine Bogendruckmaschine
DE19705632A1 (de) * 1997-02-14 1998-09-03 Roland Man Druckmasch Verfahren und Anordnung zur Reinigung eines Teiles eines Druckwerkes einer Offsetdruckmaschine
DE19739283C2 (de) * 1997-09-08 2002-10-24 Roland Man Druckmasch Verfahren zum Erreichen des Fortdruckzustandes in einer Rollenrotationsdruckmaschine
DE29807386U1 (de) 1998-04-23 1998-08-06 MAN Roland Druckmaschinen AG, 63075 Offenbach Farbwerk für eine Bogenoffsetdruckmaschine
DE29819744U1 (de) 1998-11-05 1999-01-28 MAN Roland Druckmaschinen AG, 63075 Offenbach Heberfarbwerk für eine Druckmaschine

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009521339A (ja) * 2005-12-24 2009-06-04 マンローラント・アーゲー 枚葉紙材料用の処理機械の制御方法
JP2013129108A (ja) * 2011-12-21 2013-07-04 Dainippon Printing Co Ltd フレキソ印刷用インキ供給装置

Also Published As

Publication number Publication date
US6546869B1 (en) 2003-04-15
DE10000903A1 (de) 2000-08-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000229403A (ja) 印刷機の運転方法、およびこの運転方法を実施するための印刷機
US4351236A (en) Combined dampening-inking unit for offset printing machines
US3842735A (en) Lithographic printing apparatus and wash-up device
US6055907A (en) Process for attaining a production-run state in a web-feD rotary printing machine
JPH04234649A (ja) 印刷機の加湿装置
CN101346229B (zh) 控制用于印张材料的处理机的方法
US5174210A (en) Preparation of the inking unit of a printing press for a change of printing job
US7726240B2 (en) Cleaning apparatus
JP4652517B2 (ja) 平版印刷機の湿し装置、および、この湿し装置を有する平版印刷機
JP2000272083A (ja) 平版印刷機の湿し装置
US7998275B2 (en) Method for cleaning a circumferential surface of a cylinder of a printing press
US20080229953A1 (en) Cleaning apparatus
US2868118A (en) Lithographic offset press plate dampening device
JP4995705B2 (ja) アニロックス式印刷ユニットを作動させる方法
JPH0367630B2 (ja)
US6070530A (en) Method and apparatus for cleaning a cylinder of a rotary printing machine
US5452660A (en) Washing device selectively engageable with plural inking paths
JPH0839788A (ja) オフセット印刷機のインキ装置をクリーニングするための装置
JP2000000953A (ja) オフセット印刷のための版を使用する印刷の際に湿し媒体を調量するための方法
JPH07112524A (ja) 輪転印刷機およびインキプロフィル設定方法
JPH05169639A (ja) 輪転オフセット印刷機の逆転可能印刷機構用インキおよび湿し機構
JP2007290186A (ja) 印刷機
JPH10202848A (ja) シリンダ洗浄制御方法
US8015918B2 (en) Cleaning apparatus
JPH11254651A (ja) オフセット輪転印刷機を操作するための方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061013

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20061013

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090910

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090929

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100303