JP6240481B2 - インキ供給方法およびインキ供給装置 - Google Patents

インキ供給方法およびインキ供給装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6240481B2
JP6240481B2 JP2013242260A JP2013242260A JP6240481B2 JP 6240481 B2 JP6240481 B2 JP 6240481B2 JP 2013242260 A JP2013242260 A JP 2013242260A JP 2013242260 A JP2013242260 A JP 2013242260A JP 6240481 B2 JP6240481 B2 JP 6240481B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
roller
printing
opening amount
print job
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013242260A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015100970A5 (ja
JP2015100970A (ja
Inventor
正大 平野
正大 平野
中村 仁人
仁人 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komori Corp
Original Assignee
Komori Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Komori Corp filed Critical Komori Corp
Priority to JP2013242260A priority Critical patent/JP6240481B2/ja
Priority to EP14863435.5A priority patent/EP3072691B1/en
Priority to PCT/JP2014/080881 priority patent/WO2015076363A1/ja
Priority to US15/038,009 priority patent/US9662874B2/en
Priority to CN201480063700.3A priority patent/CN105764694B/zh
Publication of JP2015100970A publication Critical patent/JP2015100970A/ja
Publication of JP2015100970A5 publication Critical patent/JP2015100970A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6240481B2 publication Critical patent/JP6240481B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41FPRINTING MACHINES OR PRESSES
    • B41F31/00Inking arrangements or devices
    • B41F31/20Ink-removing or collecting devices
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41FPRINTING MACHINES OR PRESSES
    • B41F31/00Inking arrangements or devices
    • B41F31/02Ducts, containers, supply or metering devices
    • B41F31/04Ducts, containers, supply or metering devices with duct-blades or like metering devices
    • B41F31/045Remote control of the duct keys
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41FPRINTING MACHINES OR PRESSES
    • B41F31/00Inking arrangements or devices
    • B41F31/02Ducts, containers, supply or metering devices
    • B41F31/13Means for driving fountain rollers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41FPRINTING MACHINES OR PRESSES
    • B41F33/00Indicating, counting, warning, control or safety devices
    • B41F33/04Tripping devices or stop-motions
    • B41F33/10Tripping devices or stop-motions for starting or stopping operation of damping or inking units
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41FPRINTING MACHINES OR PRESSES
    • B41F35/00Cleaning arrangements or devices
    • B41F35/06Cleaning arrangements or devices for offset cylinders

Landscapes

  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)

Description

この発明は、インキツボローラに供給されたインキをインキ呼び出しローラの呼び出し動作によりインキローラ群を介して版胴に装着されている刷版へ供給するインキ供給方法および装置に関するものである。
図34に輪転印刷機における各色の印刷ユニット内のインカー(インキ供給装置)の要部を示す。同図において、1はインキツボ、2はインキツボ1に蓄えられたインキ、3はインキツボローラ、4(4−1〜4−n)はインキツボローラ3の軸方向に複数並設して設けられたインキツボキー、5はインキ呼び出しローラ、6はインキローラ群、7は刷版、8は刷版7が装着された版胴、9はゴム胴(ブランケット胴)、10は圧胴である。ゴム胴9にはブランケット91が装着されている。
このインキ供給装置は、インキツボキー4−1〜4−nの開度調整によってインキツボ1内のインキ2をインキツボローラ3に供給し、このインキツボローラ3に供給されたインキをインキ呼び出しローラ5の呼び出し動作によりインキローラ群6を介して刷版7へ供給する。
刷版7には絵柄が焼き付けられており、刷版7に供給されたインキをゴム胴9上のブランケット91が受け取り、ブランケット91が受け取ったインキがゴム胴9と圧胴10との間を流れる印刷用紙(被印刷体)11に転写される。
なお、インキローラ群6のインキの流動経路の末端には、刷版7に接するインキ着ローラ6−1〜6−4が設けられている。また、刷版7に対しては、インキ着ローラ6−1〜6−4を介するインキと合わせて、水舟13に蓄えられた湿し水が水着ローラ12を介して供給される。
このインキ供給装置において、印刷ジョブの切り替えを行う場合、すなわち前の印刷ジョブの刷版7を交換して次の印刷ジョブの刷版7’とする場合、インキツボキー4−1〜4−nの開度やインキツボローラ3の回転量などを次の印刷ジョブの刷版7’の絵柄に応じた値に変更し、インキツボ1内のインキ2をインキローラ群6を介して交換された刷版7’へ供給する。この場合、本刷りの前に試刷りを行って、インキ供給量を調整し、満足すべき色調を得る。これにより、インキローラ群6、版胴8およびゴム胴9に、所望のインキ膜厚分布(インキ膜厚さの勾配)が作られる。
しかしながら、従来のインキ供給装置では、刷版7を刷版7’に交換して次の印刷ジョブを行おうとした場合、前の印刷ジョブの刷版7に対するインキ膜厚分布がインキローラ群6に残っている。この場合、前の印刷ジョブの刷版7に対するインキ膜厚分布を次の印刷ジョブの刷版7’に対するインキ膜厚分布に徐々に変えて行かなければならず、満足すべき色調を得るまでにインキ供給量の調整と試刷りを過大に必要とし、「印刷前準備時間の増加」、「労働負荷の増大」、「印刷資材の浪費」、「生産効率の低下」、「コストアップ」等の問題が生じる。
このため、満足すべき色調を得るまでのインキ供給量の調整と試刷りの回数を少なくすることを目的として、特許文献1や特許文献2に示された「インキ膜厚の制御方法」が提案されている。
〔特許文献1(刷り減らし+プレインキング2)〕
特許文献1に示されたインキ膜厚の制御方法では、印刷ジョブの切り替えに際して、インキ呼び出しローラ5の呼び出し動作をオフとしたうえ、前の印刷ジョブの刷版7を装着したままの状態で本機を運転し、所定枚数の印刷(白紙印刷)を行い、これによってインキ供給装置内のインキを減らし(刷り減らし)、インキローラ群6に上流から下流になるにしたがって薄くなる印刷中に必要とされる最低限のインキ膜厚分布Ma(図35(a)参照)、すなわち刷版7の絵柄のない部分に対応するインキ膜厚分布Maを残す(インキリムービング)。
次に、インキツボキー4−1〜4−nの開度やインキツボローラ3の回転量などを次の印刷ジョブの刷版7’の絵柄に応じた値に設定したうえ、インキ着ローラ6−1〜6−4を脱とした状態で、本機を運転し、インキ呼び出しローラ5を所定回数呼び出し動作させて、インキローラ群6に残されている印刷中に必要とされる最低限のインキ膜厚分布Maに次の印刷ジョブの刷版7’の絵柄に応じたインキ膜厚分布Mb(図35(b)参照)を重畳する(プレインキング2)。
〔特許文献2(壺返し+プレインキング1)〕
特許文献2に示されたインキ膜厚の制御方法では、印刷ジョブの切り替えに際して、インキツボキー4−1〜4−nの開き量をゼロに設定し、その状態でインキ呼び出しローラ5を所定回数呼び出し動作させて、インキローラ群6上のインキを全てインキツボ1内に戻す(壺返し)。これにより、インキローラ群6内の各ローラがインキを保有していない状態となる。
次に、インキツボキー4−1〜4−nの開度を所定開度(例えば、50%)としたうえ、またインキツボローラ3の回転量を所定量(例えば、50%)としたうえ、インキ呼び出しローラ5を所定回数呼び出し動作させて、印刷中に必要される最低限のインキ膜厚分布Ma(図35(a)参照)をインキローラ群6に形成する(プレインキング1の第1ステップ)。
そして、インキツボキー4−1〜4−nの開度やインキツボローラ3の回転量などを次の印刷ジョブの刷版7’の絵柄に応じた値に設定したうえ、インキ着ローラ6−1〜6−4を脱とした状態で、本機を運転し、インキ呼び出しローラ5を所定回数呼び出し動作させて、インキローラ群6に形成されている印刷中に必要とされる最低限のインキ膜厚分布Maに次の印刷ジョブの刷版7’の絵柄に応じたインキ膜厚分布Mb(図35(b)参照)を重畳する(プレインキング1の第2ステップ)。
特開平10−16193号公報 特開平11−188844号公報 特開2002−1237号公報 特開平3−97564号公報 特開昭58−201008号公報 特開昭58−201010号公報
このようなインキ供給装置を備えた印刷機では、通常、前の印刷ジョブから次の印刷ジョブに切り替える場合、ゴム胴上のブランケットに前の印刷ジョブのインキが残っているため、これを除去すべく、ブランケット洗浄装置でブランケットの洗浄を行う。このブランケット洗浄装置では、例えば、巻出軸と巻取軸との間を緊張状態で間欠的に走行させながら洗浄布を押し付けて、また洗浄布に洗浄液を吹き付けて、ゴム胴を回転させながらゴム胴に装着されているブランケットを洗浄する(例えば、特許文献3参照)。
このため、上述したインキ膜厚の制御方法でインキローラ群に次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じたインキ膜厚分布を形成した後、インキ着ローラを着として印刷を開始しても、ブランケット上に残った洗浄液の影響でブランケット上にインキがなかなか付着せず、薄い印刷物が発生し、印刷資材が無駄になる、という問題があった。
また、特許文献1に示されたインキ膜厚の制御方法(刷り減らし+プレインキング2)では、インキローラ群6上にインキ膜厚分布Maを残す際、白紙印刷を行うため、紙が無駄になるという問題があった。
また、特許文献2に示されたインキ膜厚の制御方法(壺返し+プレインキング1)では、インキローラ群6上の全てのインキをインキツボ1に戻し、ゼロから修正したインキ膜厚分布(Ma+Mb)を形成するため、時間がかかるという問題があった。また、この方法では、乳化したインキ(湿し水と練り合わされたインキ)をインキツボ1に戻すため、印刷障害が発生し、印刷資材が無駄になるという問題もあった。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、ブランケット上に残っている洗浄液の影響による薄い印刷物の発生を防ぎ、印刷資材の無駄をなくすことが可能なインキ供給方法およびインキ供給装置を提供することにある。
また、上述した目的に加え、刷版を交換して次の印刷ジョブの印刷で使用する刷版の絵柄(次の印刷ジョブの刷版の絵柄)に応じたインキ膜厚分布を形成する際に、白紙印刷を行うことなく、また壺返しを行うことなく、短時間で、インキローラ群に形成されているインキ膜厚分布を補正することが可能なインキ供給方法およびインキ供給装置を提供することにある。
このような目的を達成するために本発明は、前の刷版を使用しての印刷ジョブの終了後、刷版に供給されたインキを被印刷体に転写するためのゴム胴に装着されたブランケットを洗浄するブランケット洗浄ステップと、次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じた各インキツボキーの開き量を求める開量演算ステップと、開量演算ステップによって求められた各インキツボキーの開き量をブランケットの洗浄により生じる影響を考慮した各インキツボキーの開き量の補正値で補正して補正された開き量とする開量補正ステップと、各インキツボキーの開き量が補正された開き量に設定された状態で、インキ呼び出しローラの呼び出し動作を所定回数行い、インキローラ群に次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じた補正されたインキ膜厚分布を形成するインキ膜厚分布形成ステップとを備えることを特徴とする(請求項1)。
本発明において、ブランケットの洗浄により生じる影響を考慮した各インキツボキーの開き量の補正値は、例えば、次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じた値としたり(請求項2)、ブランケット洗浄ステップにおけるブランケット洗浄装置の動作回数に応じた値としたり、次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じた値およびブランケット洗浄ステップにおけるブランケット洗浄装置の動作回数に応じた値としたりする(請求項3)。そして、各インキツボキーの開き量をブランケットの洗浄により生じる影響を考慮した各インキツボキーの開き量の補正値で補正した開き量に設定して、インキローラ群に次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じた補正されたインキ膜厚分布を形成した後、各インキツボキーの開き量を次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じた開き量に設定する(請求項4)。本発明では、各インキツボキーの開き量をブランケットの洗浄により生じる影響を考慮した各インキツボキーの開き量の補正値で補正した開き量として、インキローラ群に次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じた補正されたインキ膜厚分布を形成するので、少し多めにインキを供給するようにして、ブランケット上に残っている洗浄液の影響による薄い印刷物の発生を防ぐことが可能となる。
また、本発明では、インキローラ群を複数のローラ小群に分割し、分割された複数のローラ小群のうちの一部のローラ小群内のインキをインキ掻き取り部材で掻き取って除去(リムービング)するようにする(請求項5)。この場合、前の刷版を使用しての印刷ジョブの終了後(前の印刷ジョブの終了後)、インキローラ群が複数のローラ小群に分割される。そして、この分割された複数のローラ小群のうちの一部のローラ小群内のインキがブレードやスクレイパーによって掻き取って除去される。本発明では、インキローラ群を複数のローラ小群に分割するが、その数は2以上であればその数は幾つあってもよい。また、本発明では、分割された複数のローラ小群のうちの一部のローラ小群内のインキを除去するが、一部のローラ小群であればその数は複数であってもよい。
例えば、本発明において、2つのローラ小群に分割可能な構成とした場合、上流側のローラ小群と下流側のローラ小群とに分割される。そして、この分割されたローラ小群のうちの一部のローラ小群として、例えば上流側のローラ小群内のインキが除去される。この場合、上流側のローラ小群内のインキは、印刷機が停止しているので、壺返しすることはできない。また、上流側のローラ小群が下流側のローラ小群から切り離されているので、白紙印刷によって除去することもできない。そこで、本発明では、壺返しや白紙印刷ではなく、ブレードやスクレイパーによって掻き取るようにして、上流側のローラ小群内のインキを除去するものとする。
本発明は、さらに、インキ除去ステップによって一部のローラ小群内のインキが除去された後、分割されている複数のローラ小群を連結して1つのインキローラ群に戻すローラ群連結ステップを設け、インキ膜厚分布形成ステップでは、ローラ群連結ステップによってインキローラ群が1つのインキローラ群に戻された状態で、開量補正ステップによって各インキツボキーの開き量が補正された開き量に設定された状態で、インキ呼び出しローラの呼び出し動作を所定回数行い、1つに戻されたインキローラ群に次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じた補正されたインキ膜厚分布を形成するようにする(請求項6)。
例えば、本発明において、2つのローラ小群に分割可能な構成とした場合、上流側のローラ小群と下流側のローラ小群とが連結された1つのインキローラ群に戻された状態で、かつ各インキツボキーの開き量が補正された開き量に設定された状態で、インキ呼び出しローラの呼び出し動作を所定回数行うことによって、1つに戻されたインキローラ群に次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じた補正されたインキ膜厚分布が形成される。
本発明は、さらに、次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じた補正されたインキ膜厚分布が形成されたインキローラ群を複数のローラ小群に分割する印刷開始時のローラ群分割ステップと、印刷開始時のローラ群分割ステップによって分割された後もしくは分割される前に、複数のローラ小群のうちの少なくとも最も下流側のローラ小群と次の印刷ジョブで使用する刷版が装着されている版胴とを着状態にするとともに、当該版胴とこの版胴に装着されている刷版に供給されたインキを被印刷体に転写するためのゴム胴とを着状態にする着ステップと、印刷開始時のローラ群分割ステップによって分割され、着ステップによって着状態とされている版胴およびローラ小群ならびにゴム胴を所定回転数回転させて、そのローラ小群内のインキを版胴に装着されている刷版およびゴム胴に供給するインキ供給ステップとを備えることを特徴とする(請求項7)。
この発明によれば、次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じた補正されたインキ膜厚分布が形成されインキローラ群が複数のローラ小群に分割され、分割された後もしくは分割される前に、複数のローラ小群のうちの少なくとも最も下流側のローラ小群と次の印刷ジョブの印刷で使用する刷版が装着されている版胴とが着状態とされるとともに、版胴とこの版胴に装着されている刷版に供給されたインキを被印刷体に転写するためのゴム胴とが着状態にされる。すなわち、複数のローラ小群に分割された後、その分割された複数のローラ小群のうちの少なくとも最も下流側のローラ小群と版胴とゴム胴とが着状態とされる。あるいは、複数のローラ小群のうちの少なくとも最も下流側のローラ小群と版胴とゴム胴とが着状態とされた後、複数のローラ小群に分割される。そして、分割され、着状態とされている版胴およびローラ小群ならびにゴム胴が所定回転数回転され、そのローラ小群内のインキが版胴に装着されている刷版およびゴム胴に供給される。
例えば、本発明において、2つのローラ小群に分割可能な構成とした場合、上流側のローラ小群と下流側のローラ小群とに分割される。また、分割された後もしくは分割される前に、下流側のローラ小群と版胴とゴム胴とが着状態とされる。そして、分割され、着状態とされている版胴および下流側のローラ小群ならびにゴム胴が所定回転数回転され、その下流側のローラ小群内のインキが版胴に装着されている刷版およびゴム胴に供給される。この場合、下流側のローラ小群内の比較的薄いインキ膜厚分布のインキのみが刷版およびゴム胴に供給されるものとなり、版胴およびゴム胴におけるインキ膜厚分布が厚くなり過ぎることが防がれる。
なお、特許文献1に示されたインキ膜厚の制御方法(刷り減らし+プレインキング2)や特許文献2に示されたインキ膜厚の制御方法(壺返し+プレインキング1)では、インキローラ群に形成されている印刷中に必要とされる最低限のインキ膜厚分布に次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じたインキ膜厚分布を重畳した後、インキ着ローラを着とし、交換された次の印刷ジョブの刷版および洗浄されたゴム胴にインキローラ群内のインキを供給して印刷を開始するようにしているので、版胴およびゴム胴にインキが全くない状態から次のジョブの印刷が開始されるものとなり、版胴、ゴム胴およびインキローラ群に、印刷中に、最終的な本刷り時のインキ膜厚分布が形成されるまでは正常な印刷物が印刷できず、多くの損紙が発生し、印刷資材が無駄になる、という問題があった。
また、インキローラ群に形成されている印刷中に必要とされる最低限のインキ膜厚分布に次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じたインキ膜厚分布を重畳した後、次のジョブの印刷を開始する前に、インキ着ローラと水着ローラと版胴とゴム胴とを接触させた状態にして印刷機を所定回数回転させ、版胴およびゴム胴にもインキを供給することが考えられる(例えば、特許文献4参照)。しかし、この場合、インキ供給装置内の全てのインキがインキローラ群、版胴およびゴム胴内で均されるため、版胴およびゴム胴に過分なインキが多量に供給されてしまい、版胴およびゴム胴におけるインキ膜厚分布が厚くなり過ぎる。このため、その多量に供給された過分なインキが消費されるまで、多くの損紙が発生してしまう、という問題が発生する。これに対し、本発明では、下流側のローラ小群内の比較的薄いインキ膜厚分布のインキのみが刷版およびゴム胴に供給される為、上記したような問題が発生しない。
本発明は、さらに、インキ供給ステップによるインキの供給後、分割されている複数のローラ小群を連結して1つのインキローラ群に戻して、版胴に装着されている刷版を使用しての次の印刷ジョブの印刷を開始する印刷開始ステップを備えることを特徴とする(請求項8)。これにより、本発明において、例えば、上流側のローラ小群と下流側のローラ小群とに分割するものとした場合、下流側のローラ小群内のインキを供給して版胴およびゴム胴に対してインキ膜厚分布を形成した後、上流側のローラ小群と下流側のローラ小群とを連結して1つのローラ群に戻した状態で、次の印刷ジョブの印刷が開始される。この場合、次の印刷ジョブの印刷時のインキ膜厚分布(最終的な本刷り時のインキ膜厚分布)は、印刷中に作成される。この際、下流側のローラ小群および版胴およびゴム胴内のインキ膜厚分布は薄くなっているため、インキが上流側から下流側に速く流れ、インキローラ群および版胴ならびにゴム胴に本刷り中のインキ膜厚分布が速やかに形成されるものとなる。
なお、本発明は、上述したインキ供給方法を適用した装置としても構成することが可能である。本願の請求項9〜16の発明は、請求項1〜8のインキ供給方法に係る発明を装置としたものである。
本発明によれば、前の刷版を使用しての印刷ジョブの終了後、次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じた各インキツボキーの開き量をブランケットの洗浄により生じる影響を考慮した各インキツボキーの開き量の補正値で補正して補正された開き量とし、各インキツボキーの開き量が補正された開き量に設定された状態で、インキ呼び出しローラの呼び出し動作を所定回数行い、インキローラ群に次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じた補正されたインキ膜厚分布を形成するようにしたので、少し多めにインキを供給するようにして、ブランケット上に残っている洗浄液の影響による薄い印刷物の発生を防ぎ、印刷資材の無駄をなくすことが可能となる。
また、本発明によれば、前の刷版を使用しての印刷ジョブの終了後、インキローラ群を複数のローラ小群に分割し、この分割された複数のローラ小群のうちの一部のローラ小群内のインキをインキ掻き取り部材で掻き取って除去するようにしたので、一部のローラ小群内のインキをブレードやスクレイパーなどで掻き取って除去するようにして、印刷ジョブの切替時に、白紙印刷を行うことなく、また壺返しを行うことなく、短時間で、インキローラ群に形成されているインキ膜厚分布を補正することが可能となる。
本発明に係るインキ供給方法の実施に用いる印刷ジョブ切替制御装置の一実施の形態を示すブロック図である。 この印刷ジョブ切替制御装置によって制御される印刷ユニット内のインキ供給装置の要部(インキローラ群を連結した状態(インキローラ群を分割する前の状態))を示す図である。 この印刷ジョブ切替制御装置によって制御される印刷ユニット内のインキ供給装置の要部(インキローラ群を分割した状態)を示す図である。 この印刷ジョブ切替制御装置によって制御される印刷ユニット内のインキ供給装置の要部(インキローラ群を分割し上流側のローラ小群内のインキをブレードで掻き取っている状態)を示す図である。 この印刷ジョブ切替制御装置におけるメモリの内容を示す図である。 図5に続くメモリの内容を示す図である。 この印刷ジョブ切替制御装置を用いての印刷ジョブの切替時のインキローラ群、版胴およびゴム胴への次の印刷ジョブのインキ膜厚分布の形成過程を示す図である。 インキローラ群をインキ装置内プレインキング後分割せずに次の印刷ジョブのインキ膜厚分布を形成するようにした場合の図7に対応するインキ膜厚分布の形成過程を示す図である。 インキローラ群を分割する前に下流側のローラ小群と版胴およびゴム胴を着状態にするようにした場合の図7に対応するインキ膜厚分布の形成過程を示す図である。 この印刷ジョブ切替制御装置の詳細な動作を説明するためのフローチャートである。 図10に続くフローチャートである。 図11に続くフローチャートである。 図12に続くフローチャートである。 図13に続くフローチャートである。 図14に続くフローチャートである。 図15に続くフローチャートである。 図16に続くフローチャートである。 図17に続くフローチャートである。 図18に続くフローチャートである。 図19に続くフローチャートである。 図20に続くフローチャートである。 図21に続くフローチャートである。 図22に続くフローチャートである。 図23に続くフローチャートである。 インキツボローラ制御装置の内部構成の概略を示すブロック図である。 インキツボローラ制御装置の処理動作を示すフローチャートである。 インキツボキー制御装置の内部構成の概略を示すブロック図である。 インキツボキー制御装置の処理動作を示すフローチャートである。 図28に続くフローチャートである。 ブランケット洗浄装置の内部構成の概略を示すブロック図である。 ブランケット洗浄装置の処理動作を示すフローチャートである。 図31に続くフローチャートである。 図32に続くフローチャートである。 印刷機における各色の印刷ユニット内のインキ供給装置の要部を示す図である。 インキ供給装置のインキローラ群上に形成されるインキ膜厚分布MaおよびMbを示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係るインキ供給方法の実施に用いる印刷ジョブ切替制御装置の一実施の形態を示すブロック図である。
この印刷ジョブ切替制御装置100は、CPU(Central Processing Unit)101、RAM(Random Access Memory)102、ROM(Read Only Memory)103、入力装置104、表示器105、出力装置(プリンタ等)106、印刷停止スイッチ107、印刷ジョブ切替開始スイッチ108、ブランケット洗浄開始スイッチ128、ブランケット洗浄終了スイッチ129、印刷機の原動モータ109、原動モータドライバ110、原動モータ用ロータリーエンコーダ111、D/A変換器112、印刷機の原点位置検出器113、印刷機の回転回数カウント用カウンタ114、インキ呼び出し装置115を備えている。
また、ローラ群分割・連結用エアシリンダ116、ローラ群分割・連結用エアシリンダ用バルブ117、水着ローラ着脱用エアシリンダ118、水着ローラ着脱用エアシリンダ用バルブ119、インキ着ローラ着脱用エアシリンダ120、インキ着ローラ着脱用エアシリンダ用バルブ121、インキ掻き取りブレード着脱用エアシリンダ122、インキ掻き取りブレード着脱用エアシリンダ用バルブ123、給紙装置124、印刷ユニット125、メモリ126、入出力インターフェイス(I/O,I/F)127−1〜127−10を備えている。
図2はこの印刷ジョブ切替制御装置100によって制御される各印刷ユニット内のインキ供給装置の要部を示す図である。同図において、図34と同一符号は図34を参照して説明した構成要素と同一或いは同等構成要素を示し、その説明は省略する。このインキ供給装置において、インキローラ群6は同図に点線で示すラインL1を境として、上流側のローラ小群6Aと下流側のローラ小群6Bとに分割可能とされている。
具体的には、上流側のローラ小群6Aと下流側のローラ小群6Bとの間に位置するローラ6Cを支点P1を回動中心として揺動する揺動アーム14の一端部に軸支させ、この揺動アーム14の他端部にローラ群分割・連結用エアシリンダ116を連結して設けている。なお、揺動アーム14は、他と区別するためにここでは一点鎖線で示している。
この構造において、ローラ群分割・連結用エアシリンダ116を伸長動作させると(図3参照)、揺動アーム14が支点P1を回動中心として矢印A方向へ揺動し、この揺動に伴ってローラ6Cの周面が上流側のローラ小群6Aのインキ流動経路の最下端に位置するローラ6A1の周面から離れ、またローラ6Cの周面が下流側のローラ小群6Bのインキ流動経路の最上端に位置するローラ6B1の周面から離れる。これにより、インキローラ群6が上流側のローラ小群6Aと下流側のローラ小群6Bとに分割される。
この状態からローラ群分割・連結用エアシリンダ116を縮退動作させると、揺動アーム14が支点P1を回動中心として矢印B方向へ揺動し、この揺動に伴ってローラ6Cの周面が上流側のローラ小群6Aのインキ流動経路の最下端に位置するローラ6A1の周面に対接し、またローラ6Cの周面が下流側のローラ小群6Bのインキ流動経路の最上端に位置するローラ6B1の周面に対接する(図2参照)。これにより、上流側のローラ小群6Aと下流側のローラ小群6Bとが連結され、1つのインキローラ群6に戻される。
また、インキローラ群6に対しては、上流側のローラ小群6Aのローラ6A2の周面に接して上流側のローラ小群6A内のインキを掻き取るインキ掻き取りブレード15と、このインキ掻き取りブレード15によって掻き取られたインキを回収するインキ受け16とが設けられている。インキ掻き取りブレード15に対してはインキ掻き取りブレード着脱用エアシリンダ122が設けられている。インキを掻き取る場合には、インキ掻き取りブレード着脱用エアシリンダ122を縮退動作させて、インキ掻き取りブレード15をローラ6A2の周面に対接させる(図4参照)。インキ掻き取りブレード着脱用エアシリンダ122を伸長動作させると、インキ掻き取りブレード15がローラ6A2の周面から離れる。
この印刷ジョブ切替制御装置100において、CPU101は、インターフェイス127−1〜127−10を介して与えられる各種入力情報を得て、RAM102やメモリ126にアクセスしながら、ROM103に格納されたプログラムに従って動作する。
原動モータ用ロータリーエンコーダ111は、印刷機の原動モータ109の所定回転角毎に回転パルスを発生して、原動モータドライバ110に出力する。印刷機の原点位置検出器113は、印刷機の1回転毎の原点位置を検出し、原点位置検出信号を発生して印刷機の回転回数カウント用カウンタ114に出力する。
インキ呼び出し装置115はインキ呼び出しローラ5に対して設けられている。インキ呼び出し装置115をオンとすると、インキ呼び出しローラ5の呼び出し動作が開始され、インキ呼び出し装置115をオフとすると、インキ呼び出しローラ5の呼び出し動作が停止される。
水着ローラ着脱用エアシリンダ118は水着ローラ12に対して設けられている。水着ローラ着脱用エアシリンダ118を伸長動作させると、水着ローラ12が着状態(刷版7(7’)に接した状態)となり、水着ローラ着脱用エアシリンダ118を縮退動作させると、水着ローラ12が脱状態(刷版7(7’)から離れた状態)となる。
インキ着ローラ着脱用エアシリンダ120はインキ着ローラ6−1〜6−4に対して設けられている。インキ着ローラ着脱用エアシリンダ120を伸長動作させると、インキ着ローラ6−1〜6−4が着状態(刷版7(7’)に接した状態)となり、インキ着ローラ着脱用エアシリンダ120を縮退動作させると、インキ着ローラ6−1〜6−4が脱状態(刷版7(7’)から離れた状態)となる。
図5および図6にメモリ126の内容を分割して示す。メモリ126にはメモリM1〜M16が設けられる。メモリM1にはブランケット洗浄装置(後述)の洗浄回数Xが記憶される。メモリM2にはカウント値Nが記憶される。メモリM3には次の印刷ジョブの刷版のインキツボキー4−1〜4−nに対応する範囲の絵柄面積率が記憶される。メモリM4には各印刷ユニットのインキツボキーの総数nが記憶される。メモリM5にはプレインキング時の印刷機の回転速度Vprが記憶される。メモリM6には印刷機の回転回数カウント用カウンタのカウント値が記憶される。メモリM7にはインキ掻き取り時の印刷機の回転回数N1が記憶される。メモリM8には絵柄面積率−インキツボキー開き量変換テーブルが記憶される。
メモリM9には次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じたインキツボキー4−1〜4−nの開き量が記憶される。メモリM10にはブランケット洗浄装置の洗浄回数・絵柄面積率−インキツボキー開き量の補正値変換表が記憶される。メモリM11にはブランケット洗浄後のインキツボキー4−1〜4−nの開き量の補正値が記憶される。メモリM12にはプレインキング時のインキツボキー4−1〜4−nの開き量が記憶される。メモリM13にはインキツボローラの回転量が記憶される。メモリM14にはプレインキング時の印刷機の回転回数N2が記憶される。メモリM15には版胴・ゴム胴プレインキング時の印刷機の回転回数N3が記憶される。メモリM16には印刷速度Vpが記憶される。
なお、図1において、200はインキ供給装置におけるインキツボローラ3を駆動するインキツボローラ制御装置、300−1〜300−nはインキ供給装置におけるインキツボキー4−1〜4−nの開き量を制御するインキツボキー制御装置、400はブランケット洗浄装置である。
ブランケット洗浄装置400は、図2に示すようにゴム胴9に対して設けられており、巻出軸と巻取軸との間を間欠的に走行させながら洗浄布401を押し付けて、また洗浄布401に洗浄液を吹き付けて、ゴム胴9を回転させながらゴム胴9に装着されているブランケット91を洗浄する。なお、図2において、巻出軸や巻取軸などは図示していない。
なお、インキツボローラ制御装置200、インキツボキー制御装置300−1〜300−nおよびブランケット洗浄装置400は各色のインキ供給装置毎に設けられているが、この実施の形態では説明を簡単とするためにインキ供給装置は1つとする。すなわち、1つのインキ供給装置を代表して、その動作を説明する。
〔印刷ジョブ切替制御装置の概略的な動作〕
印刷ジョブ切替制御装置100の詳細な動作の説明に入る前に、理解を容易とするために、その概略的な動作について説明しておく。
(1)給紙を停止すると共に刷版7を用いての印刷を停止する(前の印刷ジョブを終了する)。印刷を停止すると、胴抜きが行われてゴム胴9が版胴8および圧胴10から離れると共に、インキ着けローラ6−1〜6−4が脱とされ、水着ローラ12が脱とされ、版胴8から離れる(図3参照)。この場合、インキローラ群6には、図7(a)に示すように、刷版7の絵柄に応じたインキ膜厚分布Mcが残される。すなわち、前の印刷ジョブのインキ膜厚分布Mcが残される。
(2)印刷機停止状態で、版胴8に装着されている刷版7を次の印刷ジョブの刷版7’に交換するとともにゴム胴9上のブランケット91を洗浄液を使用して洗浄する(図7(b))。
(3)インキローラ群6を上流側のローラ小群6Aと下流側のローラ小群6Bとに分割(リムービング時の分割)する。これにより、インキローラ群6のインキ膜厚分布Mcは、図7(c)に示すように、上流側のローラ小群6Aのインキ膜厚分布McAと下流側のローラ小群6Bのインキ膜厚分布McBとに分かれる。
(4)印刷機の回転速度をプレインキング時の回転速度Vprまで増速し、インキ掻き取りブレード15を上流側のローラ小群6A内のローラ6A2に着にし、その状態で印刷機を一定回転(インキ掻き取り時の回転回数N1)させ、上流側のローラ小群6A内のインキを掻き取る(図4参照)。すなわち、上流側のローラ小群6A内のインキをリムービングする。これにより、図7(d)に示されるように、上流側のローラ小群6Aのインキ膜厚分布McAがほゞ零となる。この時、下流側のローラ小群6Bのインキ膜厚分布は、インキ掻き取り時の回転回数N1により均されて、平坦なインキ膜厚分布McB’となる。
(5)次の印刷ジョブの刷版7’の絵柄に応じたインキツボキー4−1〜4−nの開き量を求め、この求めたインキツボキー4−1〜4−nの開き量をブランケット91に残る洗浄液の影響を考慮したインキツボキーの開き量の補正値で補正して補正された開き量とする。具体的には、次の印刷ジョブの刷版7’の絵柄に応じたインキツボキー4−1〜4−nの開き量をより開く方向に補正し、この補正した開き量にインキツボキー4−1〜4−nの開き量を設定する。また、上流側のローラ小群6Aと下流側のローラ小群6Bとを連結して1つのインキローラ群6に戻す(図7(e))。
そして、印刷機の回転速度がプレインキング時の回転速度Vprとされている状態で、プレインキング時の回転回数N2だけインキ呼び出しローラ5の呼び出し動作を行わせ、インキローラ群6に次の印刷ジョブの刷版7’の絵柄に応じた補正されたインキ膜厚分布Mdを作成する(図7(f))。
この時のインキ膜厚分布Mdは、インキツボキー4−1〜4−nの開き量が補正された開き量とされていることから、すなわち開く方向に補正されていることから、次の印刷ジョブの刷版7’の絵柄に応じたインキ膜厚分布よりも少し厚めとされる。
(6)インキ呼び出しローラ5の呼び出し動作を停止し、インキローラ群6を上流側のローラ小群6Aと下流側のローラ小群6Bとに再分割(印刷開始時の分割)する。これにより、インキローラ群6のインキ膜厚分布Mdは、図7(g)に示すように、上流側のローラ小群6Aのインキ膜厚分布MdAと下流側のローラ小群6Bのインキ膜厚分布MdBとに分かれる。
(7)インキ着ローラ6−1〜6−4および水着ローラ12を着とすると共に、版胴8とゴム胴9のみを着状態とする。すなわち、インキ着ローラ6−1〜6−4および水着ローラ12を刷版7’の版面に接した状態とすると共に、ゴム胴9を版胴8に対してのみ着とする(呼び出し動作は停止したまま)。これにより、下流側のローラ小群6Bと水着ローラ12と版胴8とゴム胴9とが着状態とされる(図7(h))。
(8)この状態で、印刷機を版胴・ゴム胴プレインキング時の回転回数N3だけ回転させ、下流側のローラ小群6B内のインキを版胴8に装着されている刷版7’およびゴム胴9に供給する(図7(i))。この場合、下流側のローラ小群6B内の比較的薄いインキ膜厚分布MdBのインキのみが刷版7’およびゴム胴9に供給されるものとなり、刷版7’およびゴム胴9におけるインキ膜厚分布が厚くなり過ぎることが防がれる。
すなわち、図8に示されるように、図7(f)に対応する図8(f)の工程の後、インキローラ群6を分割せずに、インキ着ローラ6−1〜6−4と水着ローラ12と版胴8とゴム胴9とを着状態にして(図8(g))、印刷機を所定回数回転させ、版胴8およびゴム胴9にもインキを供給することが考えられるが、この場合、インキ供給装置内の全てのインキがインキローラ群6、版胴8およびゴム胴9内で均されるため、版胴8およびゴム胴9に過分なインキが多量に供給されてしまい、版胴8およびゴム胴9におけるインキ膜厚分布が厚くなり過ぎる(図8(h))。
これに対して、図7(f)の工程の後、インキローラ群6を上流側のローラ小群6Aと下流側のローラ小群6Bとに分割することにより(図7(g))、下流側のローラ小群6B内の比較的薄いインキ膜厚分布MdBのインキのみが刷版7’およびゴム胴9に供給されるものとなり(図7(h),(i))、刷版7’およびゴム胴9におけるインキ膜厚分布が厚くなり過ぎることが防がれる。
(9)この後、上流側のローラ小群6Aと下流側のローラ小群6Bとを再連結して1つのインキローラ群6に戻して(図7(j))、インキ呼び出しローラ5の呼び出し動作を行わせ、ゴム胴9を圧胴10に対しても着状態として、すなわち版胴8、ゴム胴9および圧胴10間を接触させた胴入れ状態として(図2参照)、版胴8に装着されている刷版7’を使用しての次の印刷ジョブの印刷を開始する。
この場合、次の印刷ジョブの印刷時のインキ膜厚分布(最終的な本刷り時のインキ膜厚分布)は、印刷中に作成される。この際、下流側のローラ小群6Bおよび版胴8およびゴム胴9内のインキ膜厚分布MdB’は薄くなっているため、インキが上流側から下流側に速く流れ、インキローラ群6および版胴8およびゴム胴9に本刷り中のインキ膜厚分布Me(図7(k))が速やかに形成されるものとなる。
図8に示された方法では、版胴8およびゴム胴9におけるインキ膜厚分布が厚くなり過ぎるため(図8(h))、本刷り中のインキ膜厚分布Me(図8(i))が形成されるまでに時間がかかり、多くの損紙が発生してしまう。これに対して、本実施の形態では、版胴8およびゴム胴9に対して形成されるインキ膜厚分布が厚くなり過ぎることが防がれるので、インキが上流側から下流側に速く流れ、インキローラ群6および版胴8およびゴム胴9に本刷り中のインキ膜厚分布が速やかに形成されるものとなり、刷版7’を交換しての次の印刷ジョブの印刷開始後、短時間で正常な印刷物が得られるものとなる。
また、上流側のローラ小群6Aおよび下流側のローラ小群6Bのインキ膜厚分布は補正されて、次の印刷ジョブの刷版7’の絵柄に応じたインキ膜厚分布よりも少し厚めとされることから、図7(i),(j)の工程において刷版7’およびゴム胴9に少し多めのインキが供給されるものとなる。これにより、ブランケット上に残っている洗浄液の影響による薄い印刷物の発生を防ぎ、印刷資材の無駄をなくすことができるようになる。
なお、図7を用いて説明した概略的な動作では、インキローラ群6を上流側のローラ小群6Aと下流側のローラ小群6Bとに分割した後に(図7(g))、下流側のローラ小群6Bを版胴8に対して着状態とするようにしたが(図7(h))、図9に示すように、インキローラ群6を上流側のローラ小群6Aと下流側のローラ小群6Bとに分割する前に下流側のローラ小群6Bを版胴8に対して着状態とし(図9(g))、その後にインキローラ群6を上流側のローラ小群6Aと下流側のローラ小群6Bとに分割する(図9(h))ようにしてもよい。
〔印刷ジョブ切替制御装置の詳細な動作〕
印刷ジョブを切り替える場合、オペレータは印刷停止スイッチ107をオンとする。すると、CPU101は、印刷停止スイッチ107がオンとされたことを確認し(図10:ステップS101のYES)、給紙装置124に給紙停止指令を出力し、印刷機への給紙を停止させるとともに(ステップS102)、胴抜き指令、インキ着ローラの脱指令、水着ローラの脱指令を印刷ユニット125に出力する(ステップS103、S104、S105)。
すなわち、胴抜き指令によって、ゴム胴9を版胴8および圧胴10から脱とする。また、インキ着ローラの脱指令によって、インキ着ローラ6−1〜6−4を脱とし、刷版7から離した状態とする。また、水着ローラの脱指令によって、水着ローラ12を脱とし、刷版7から離した状態とする。また、CPU101は、原動モータドライバ110に停止信号を出力し(ステップS106)、原動モータ109を停止させる。これにより、印刷機が停止する(図7(a))。
〔ブランケットの洗浄〕
CPU101は、メモリM1中のブランケット洗浄装置の洗浄回数Xを0とし(図11:ステップS107)、オペレータからのブランケット洗浄開始スイッチ128のオンを待つ(ステップS108)。ブランケット洗浄開始スイッチ128がオンとされると(ステップS108のYES)、CPU101は、ブランケット洗浄終了スイッチ129がオンとされるまで(ステップS110のYES)、ブランケット洗浄装置400に洗浄開始指令を出力する(ステップS109)。
そして、ブランケット洗浄終了スイッチ129がオンとされると(ステップS110のYES)、ブランケット洗浄装置400に洗浄停止指令を出力し(ステップS111)、ブランケット洗浄装置400から送られてくるブランケット洗浄停止指令受信完了信号を確認して(ステップS112のYES)、ブランケット洗浄装置400への洗浄停止指令の出力を停止する(図12:ステップS113)。
そして、ブランケット洗浄装置400に洗浄回数の送信指令を送信し(ステップS114)、ブランケット洗浄装置400から送られてくるブランケット洗浄装置の洗浄回数を受信して(ステップS115)、その受信したブランケット洗浄装置の洗浄回数をXとしてメモリM1に書き込む(ステップS116)。ここで、ブランケット洗浄装置の洗浄回数とは、CPU101からブランケット洗浄装置400へ洗浄開始指令が出力されている間、ブランケット洗浄装置400が洗浄液を噴射してブランケット91の洗浄を行った回数である。ブランケット洗浄装置400の動作については後述する。
〔版交換〕
一方、オペレータは、印刷機が停止され、インキ着ローラ6−1〜6−4および水着ローラ12が脱とされている状態で(図7(a))、版胴8に装着されている刷版7を次の印刷ジョブの刷版7’に交換する(ステップS117)。
〔次の印刷ジョブの刷版の絵柄面積率の入力〕
次に、CPU101は、入力装置104より入力された刷版7’のインキツボキー4−1〜4−nに対応する範囲の絵柄面積率をメモリM3に格納する。なお、この実施の形態において、刷版7’のインキツボキー4−1〜4−nに対応する範囲の絵柄面積率の測定には、本出願人による特許文献5や特許文献6に示されているような「絵柄面積率測定装置」を用い、この「絵柄面積率測定装置」を用いて測定した絵柄面積率を可搬型のメモリに書き込み、この絵柄面積率が書き込まれた可搬型のメモリを入力装置104にセットすることによって、刷版7’のインキツボキー4−1〜4−nに対応する範囲の絵柄面積率の入力を行う。なお、CPU101と「絵柄面積率測定装置」とをオンラインで結び、「絵柄面積率測定装置」から直接、刷版7’のインキツボキー4−1〜4−nに対応する範囲の絵柄面積率を取り込むようにしてもよい。
CPU101は、入力装置104に可搬型のメモリがセットされると、すなわちインキツボキー4−1〜4−nに対応する範囲の刷版7’の絵柄面積率が入力されると(ステップS118のYES)、メモリM2中のカウント値Nを1とし(図13:ステップS119)、メモリM2からカウント値Nを読み出し(ステップS120)、N番目のインキツボキーに対応する範囲の刷版7’の絵柄面積率を可搬型のメモリから読み出して、メモリM3のN番目のインキツボキー用のアドレス位置に記憶させる(ステップS121)。
そして、メモリM2中のカウント値Nに1を加算して(ステップS122)、メモリM4からインキツボキーの総数nを読み出し(ステップS123)、カウント値Nがインキツボキーの総数nを超えるまで(ステップS124のYES)、ステップS120〜S124の処理動作を繰り返す。これにより、刷版7’のインキツボキー4−1〜4−nに対応する範囲の絵柄面積率が可搬型のメモリから読み出され、次の印刷ジョブのインキツボキー4−1〜4−nに対応する範囲の絵柄面積率としてメモリM3に格納されて行く。
〔インキローラ群の分割〕
CPU101は、印刷ジョブ切替開始スイッチ108がオンとされると(図14:ステップS125のYES)、インキ呼び出し装置115に動作停止信号を出力し(ステップS126)、インキ呼び出しローラ5の呼び出し動作を停止させる。そして、ローラ群分割・連結用エアシリンダ用バルブ117に分割信号を出力し(ステップS127)、インキローラ群6を上流側のローラ小群6Aと下流側のローラ小群6Bとに分割させる(図3参照)。
これにより、インキローラ群6のインキ膜厚分布Mcは、図7(c)に示すように、上流側のローラ小群6Aのインキ膜厚分布McAと下流側のローラ小群6Bのインキ膜厚分布McBとに分かれる。
〔上流側のローラ小群中のインキの掻き取り〕
次に、CPU101は、メモリM5からプレインキング時の回転速度Vprを読み出し(ステップS128)、原動モータドライバ110にD/A変換器112を介してプレインキング時の回転速度Vprを出力する(ステップS129)。これにより、印刷機が回転し始め、その速度がプレインキング時の回転速度Vprまで上昇する。
そして、CPU101は、インキ掻き取りブレード着脱用エアシリンダ用バルブ123に着信号を出力する(ステップS130)。これにより、図4に示されるように、インキ掻き取りブレード着脱用エアシリンダ122が縮退動作し、インキ掻き取りブレード15がローラ6A2の周面に対接し、上流側のローラ小群6A中のインキの掻き取り(インキの除去)が開始される。
CPU101は、この上流側のローラ小群6A中のインキの除去を、印刷機の回転回数がメモリM7中のインキ掻き取り時の回転回数N1に達するまで続ける。すなわち、CPU101は、インキ掻き取りブレード着脱用エアシリンダ用バルブ123に着信号を出力した後(ステップS130)、印刷機の回転回数カウント用カウンタ114にリセット信号およびイネーブル信号を出力し(図15:ステップS131)、印刷機の回転回数カウント用カウンタ114へのリセット信号の出力を停止させて(ステップS132)、印刷機の回転回数カウント用カウンタ114の零からのカウント動作を開始させる。そして、印刷機の回転回数カウント用カウンタ114からカウント値を読み込んでメモリM6に記憶し(ステップS133)、メモリM7中のインキ掻き取り時の回転回数N1を読み出し(ステップS134)、印刷機の回転回数カウント用カウンタ114のカウント値がインキ掻き取り時の回転回数N1に達するまで(ステップS135のYES)、ステップS133〜S135の処理動作を繰り返す。
そして、印刷機の回転回数カウント用カウンタ114のカウント値がインキ掻き取り時の回転回数N1に達した時点で(ステップS135のYES)、インキ掻き取りブレード着脱用エアシリンダ用バルブ123に脱信号を出力し(ステップS136)、上流側のローラ小群6A中のインキの除去を完了させる。
これにより、図7(d)に示されるように、上流側のローラ小群6Aのインキ膜厚分布McAがほゞ零となる。この時、下流側のローラ小群6Bのインキ膜厚分布は、インキ掻き取り時の回転回数N1により均されて、平坦なインキ膜厚分布McB’となる。
〔次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じたインキツボキーの開き量の演算および補正、補正された開き量(プレインキング時の開き量)への設定〕
次に、CPU101は、メモリM2中のカウント値Nを1とし(図16:ステップS137)、メモリM2からカウント値Nを読み出し(ステップS138)、メモリM3のN番目のインキツボキー用のアドレス位置より、次の印刷ジョブのN番目のインキツボキーに対応する範囲の絵柄面積率を読み出す(ステップS139)。
そして、メモリM8中の絵柄面積率−インキツボキー開き量変換テーブルを読み出し(ステップS140)、この絵柄面積率−インキツボキー開き量変換テーブルを用いて、次の印刷ジョブのN番目のインキツボキーに対応する範囲の絵柄面積率より、次の印刷ジョブのN番目のインキツボキーの開き量(次の印刷ジョブの刷版7’の絵柄に応じたN番目のインキツボキーの開き量)を求め、この求めた次の印刷ジョブのN番目のインキツボキーの開き量をメモリM9のN番目のインキツボキー用のアドレス位置に記憶させる(ステップS141)。
そして、メモリM1中のブランケット洗浄装置の洗浄回数Xを読み出し(ステップS142)、メモリM3のN番目のアドレス位置より次の印刷ジョブのN番目のインキツボキーに対応する範囲の絵柄面積率を読み出し(ステップS143)、メモリM10中のブランケット洗浄装置の洗浄回数・絵柄面積率−インキツボキー開き量の補正値変換表を読み出し(ステップS144)、ブランケット洗浄装置の洗浄回数・絵柄面積率−インキツボキー開き量の補正値変換表を用いて、ブランケット洗浄装置の洗浄回数Xおよび次の印刷ジョブのN番目のインキツボキーに対応する範囲の絵柄面積率より、ブランケット洗浄後のN番目のインキツボキーの開き量の補正値を求め、メモリM11のN番目のアドレス位置に記憶させる(図17:ステップS145)。
次に、CPU101は、メモリM9のN番目のアドレス位置より、次の印刷ジョブのN番目のインキツボキーの開き量を読み出し(ステップS146)、次の印刷ジョブのN番目のインキツボキーの開き量にブランケット洗浄後のN番目のインキツボキーの開き量の補正値を加算し、プレインキング時のN番目のインキツボキーの開き量とし、メモリ12のN番目のアドレス位置に記憶させるとともに(ステップS147)、N番目のインキツボキー制御装置300に送信する(ステップS148)。そして、メモリM2中のカウント値Nに1を加算し(ステップS149)、メモリM4からインキツボキーの総数nを読み出し(ステップS150)、カウント値Nがインキツボキーの総数nを超えるまで(ステップS151のYES)、ステップS138〜S151の処理動作を繰り返す。
これにより、インキツボキー4−1〜4−nに対応する刷版7’の絵柄に応じたインキツボキー4−1〜4−nの開き量が求められ、この開き量がブランケット洗浄後のインキツボキーの開き量の補正値で補正されて、補正された開き量としてメモリM12に記憶されて行くと共に、インキツボキー制御装置300−1〜300−nに送信されて行く。
〔インキツボキーの開き量の設定が完了していることの確認〕
次に、CPU101は、メモリM2中のカウント値Nを1とし(図18:ステップS152)、メモリM2からカウント値Nを読み出し(ステップS153)、N番目のインキツボキー制御装置300からのインキツボキーの開き量の設定完了信号の有無を確認する(ステップS154)。
ここで、N番目のインキツボキー制御装置300からインキツボキーの開き量の設定完了信号が送信されてきていなけば(ステップS154のNO)、ステップS152に戻り、メモリM2中のカウント値Nを1として、ステップS153,S154を繰り返す。
N番目のインキツボキー制御装置300からインキツボキーの開き量の設定完了信号が送信されてきていれば(ステップS154のYES)、メモリM2中のカウント値Nに1を加算し(ステップS155)、メモリM4からインキツボキーの総数nを読み出し(ステップS156)、カウント値Nとインキツボキーの総数nとを比較する(ステップS157)。
CPU101は、カウント値Nがインキツボキーの総数nに一致するまで、ステップS153〜S157の処理動作を繰り返す。そして、カウント値Nがインキツボキーの総数nを超えると(ステップS157のYES)、すなわち全てのインキツボキー制御装置300から設定完了信号が送信されてきたことを確認すると、CPU101は、インキツボキーの開き量の設定が完了していると判断し、全てのインキツボキー制御装置300(300−1〜300−n)に、全インキツボキーの開き量設定完了信号を送信する(図19:ステップS158)。
〔インキローラ群の連結〕
次に、CPU101は、ローラ群分割・連結用エアシリンダ用バルブ117に連結信号を出力し(ステップS159)、上流側のローラ小群6Aと下流側のローラ小群6Bとを連結し、1つのインキローラ群6に戻す(図7(e))。
〔インキ装置内プレインキング(インキ膜厚分布の形成)〕
次に、CPU101は、メモリM13に格納されているインキツボローラの回転量を読み出し(ステップS160)、その読み出したインキツボローラの回転量をインキツボローラ制御装置200に送信する(ステップS161)。 そして、インキツボローラ制御装置200からのインキツボローラの回転量受信完了信号を受けて(ステップS162のYES)、インキ呼び出し装置115に動作信号を出力し(ステップS163)、インキ呼び出しローラ5の呼び出し動作を開始させる。CPU101は、このインキ呼び出しローラ5の呼び出し動作を、印刷機の回転回数がメモリM14中のプレインキング時の回転回数N2に達するまで続ける(図20:ステップS164〜S168)。
すなわち、印刷機の回転回数カウント用カウンタ114にリセット信号およびイネーブル信号を出力し(ステップS164)、印刷機の回転回数カウント用カウンタ114へのリセット信号の出力を停止させて(ステップS165)、印刷機の回転回数カウント用カウンタ114の零からのカウント動作を開始させる。そして、印刷機の回転回数カウント用カウンタ114からカウント値を読み込んでメモリM6に記憶し(ステップS166)、メモリM14中のプレインキング時の回転回数N2を読み出し(ステップS167)、印刷機の回転回数カウント用カウンタ114のカウント値がプレインキング時の回転回数N2に達するまで(ステップS168のYES)、ステップS166〜S168の処理動作を繰り返す。
これにより、インキローラ群6に次の印刷ジョブの刷版7’の絵柄に応じた補正されたインキ膜厚分布Mdが形成される(図7(f))。
CPU101は、印刷機の回転回数カウント用カウンタ114のカウント値がプレインキング時の回転回数N2に達すると(ステップS168のYES)、インキ呼び出し装置115に動作停止信号を出力し、インキ呼び出しローラ5の呼び出し動作を停止させる(ステップS169)。
〔次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じたインキツボキーの開き量への設定〕
次に、CPU101は、メモリM2中のカウント値Nを1とし(図16:ステップS170)、メモリM2からカウント値Nを読み出し(ステップS171)、メモリM9のN番目のインキツボキー用のアドレス位置より、次の印刷ジョブのN番目のインキツボキーの開き量を読み出し(ステップS172)、N番目のインキツボキー制御装置300に送信する(ステップS173)。そして、メモリM2中のカウント値Nに1を加算し(ステップS174)、メモリM4からインキツボキーの総数nを読み出し(ステップS175)、カウント値Nがインキツボキーの総数nを超えるまで(ステップS176のYES)、ステップS171〜S176の処理動作を繰り返す。
これにより、インキツボキー4−1〜4−nに対応する範囲の次の印刷ジョブの刷版7’の絵柄に応じたインキツボキー4−1〜4−nの開き量が、インキツボキー制御装置300−1〜300−nに送信されて行く。
〔インキツボキーの開き量の設定が完了していることの確認〕
次に、CPU101は、メモリM2中のカウント値Nを1とし(図22:ステップS177)、メモリM2からカウント値Nを読み出し(ステップS178)、N番目のインキツボキー制御装置300からのインキツボキーの開き量の設定完了信号の有無を確認する(ステップS179)。
ここで、N番目のインキツボキー制御装置300からインキツボキーの開き量の設定完了信号が送信されてきていなけば(ステップS179のNO)、ステップS177に戻り、メモリM2中のカウント値Nを1として、ステップS178,S179を繰り返す。
N番目のインキツボキー制御装置300からインキツボキーの開き量の設定完了信号が送信されてきていれば(ステップS179のYES)、メモリM2中のカウント値Nに1を加算し(ステップS180)、メモリM4からインキツボキーの総数nを読み出し(ステップS181)、カウント値Nとインキツボキーの総数nとを比較する(ステップS182)。
CPU101は、カウント値Nがインキツボキーの総数nに一致するまで、ステップS178〜S182の処理動作を繰り返す。そして、カウント値Nがインキツボキーの総数nを超えると(ステップS182のYES)、すなわち全てのインキツボキー制御装置300から設定完了信号が送信されてきたことを確認すると、CPU101は、インキツボキーの開き量の設定が完了していると判断し、全てのインキツボキー制御装置300(300−1〜300−n)に、全インキツボキーの開き量設定完了信号を送信する(ステップS183)。
〔インキローラ群の分割(ローラ群再分割)〕
そして、CPU101は、ローラ群分割・連結用エアシリンダ用バルブ117に分割信号を出力し(図23:ステップS184)、インキローラ群6を上流側のローラ小群6Aと下流側のローラ小群6Bとに再分割させる(図3参照)。
これにより、インキローラ群6のインキ膜厚分布Mdは、図7(g)に示すように、上流側のローラ小群6Aのインキ膜厚分布MdAと下流側のローラ小群6Bのインキ膜厚分布MdBとに分かれる。
〔下流側のローラ小群と版胴およびゴム胴とを着状態とする〕
次に、CPU101は、水着ローラの着指令、インキ着ローラの着指令、版胴とゴム胴の着指令を印刷ユニット125に出力する(ステップS185、S186、S187)。すなわち、水着ローラの着指令によって、水着ローラ12を着とし、刷版7’に接した状態とする。また、インキ着ローラの着指令によって、インキ着ローラ6−1〜6−4を着とし、刷版7’に接した状態とする。また、版胴とゴム胴の着指令によって、版胴8とゴム胴9のみを着状態とする。すなわち、ゴム胴9を版胴8に対してのみ着とする。これにより、下流側のローラ小群6Bと版胴8およびゴム胴9とが着状態とされる(図7(h))。
〔版胴・ゴム胴プレインキング(版胴・ゴム胴へのインキの供給)〕
そして、この状態で、CPU101は、印刷機の回転回数がメモリM15中の版胴・ゴム胴プレインキング時の回転回数N3に達するまで、印刷機を回転させる(ステップS188(図23)〜S192(図24))。
すなわち、印刷機の回転回数カウント用カウンタ114にリセット信号およびイネーブル信号を出力し(ステップS188)、印刷機の回転回数カウント用カウンタ114へのリセット信号の出力を停止させて(ステップS189)、印刷機の回転回数カウント用カウンタ114の零からのカウント動作を開始させる。そして、印刷機の回転回数カウント用カウンタ114からカウント値を読み込んでメモリM6に記憶し(ステップS190)、メモリM15中の版胴・ゴム胴プレインキング時の回転回数N3を読み出し(ステップS191)、印刷機の回転回数カウント用カウンタ114のカウント値が版胴・ゴム胴プレインキング時の回転回数N3に達するまで(図24:ステップS192のYES)、ステップS190〜S192の処理動作を繰り返す。
これにより、下流側のローラ小群6B中のインキが版胴8に装着されている刷版7’およびゴム胴9に供給される(図7(i))。この場合、下流側のローラ小群6B中の比較的薄いインキ膜厚分布MdBのインキのみが刷版7’およびゴム胴9に供給されるものとなり、刷版7’およびゴム胴9におけるインキ膜厚分布が厚くなり過ぎることが防がれる。
〔次の印刷ジョブの印刷(印刷開始)〕
〔インキローラ群の連結〕
CPU101は、印刷機の回転回数カウント用カウンタ114のカウント値が版胴・ゴム胴プレインキング時の回転回数N3に達すると(ステップS192のYES)、インキ呼び出し装置115に動作信号を出力し(ステップS193)、インキ呼び出しローラ5の呼び出し動作を開始させる。
そして、CPU101は、ローラ群分割・連結用エアシリンダ用バルブ117に連結信号を出力し(ステップS194)、上流側のローラ小群6Aと下流側のローラ小群6Bとを再連結し(図2参照)、1つのインキローラ群6に戻す(図7(j))。
〔給紙&胴入れ〕
そして、CPU101は、メモリM16から印刷速度Vpを読み出し(ステップS195)、原動モータドライバ110にD/A変換器112を介して印刷速度Vpの回転指令を出力し(ステップS196)、印刷機の速度を印刷速度Vpとする。また、給紙装置124に給紙指令を出力し(ステップS197)、印刷機への給紙を開始する。また、胴入れ指令(圧胴とゴム胴の着指令)を印刷ユニット125に出力し(ステップS198)、ゴム胴9を圧胴10に対しても着状態とする。すなわち、版胴8、ゴム胴9および圧胴10間を接触させた胴入れ状態とする(図2参照)。これにより、刷版7’を使用しての次の印刷ジョブの印刷が開始される。
この場合、次の印刷ジョブの印刷時のインキ膜厚分布(最終的な本刷り時のインキ膜厚分布)は、印刷中に作成される。この際、下流側のローラ小群6Bおよび版胴8およびゴム胴9中のインキ膜厚分布MdB’は薄くなっているため、インキが上流側から下流側に速く流れ、インキローラ群6および版胴8およびゴム胴9に本刷り中のインキ膜厚分布Meが速やかに形成されるものとなる(図7(k))。
〔インキツボローラ制御装置〕
図25にインキツボローラ制御装置200の内部構成の概略を示す。インキツボローラ制御装置200は、CPU201、RAM202、ROM203、インキツボローラ駆動用モータ204、インキツボローラ駆動用モータドライバ205、インキツボローラ駆動用モータ用ロータリーエンコーダ206、入出力インターフェイス(I/O,I/F)207,208、メモリ209,210を備えており、インターフェイス207を介して印刷ジョブ切替制御装置100と接続されている。メモリ209には受信したインキツボローラの回転量が記憶される。メモリ210には目標とするインキツボローラの回転量が記憶される。
CPU201は、印刷ジョブ切替制御装置100よりインキツボローラの回転量が送られてくると(図26:ステップS201のYES)、その受信した回転量をメモリ209に記憶する(ステップS202)。また、印刷ジョブ切替制御装置100に、インキツボローラの回転量受信完了信号を送信する(ステップS203)。また、受信したインキツボローラの回転量を目標とするインキツボローラの回転量(目標回転量)としてメモリ210に記憶する(ステップS204)。そして、メモリ210から目標回転量を読み出し(ステップS205)、この目標回転量より目標とするインキツボローラ駆動用モータ204の回転速度を演算し(ステップS206)、インキツボローラ駆動用モータドライバ205へ送り、インキツボローラの回転量を目標回転量に合わせ込む(ステップS207)。
〔インキツボキー制御装置〕
図27にインキツボキー制御装置300(300−1〜300−n)の内部構成の概略を示す。インキツボキー制御装置300は、CPU301、RAM302、ROM303、インキツボキー駆動用モータ304、インキツボキー駆動用モータドライバ305、インキツボキー駆動用モータ用ロータリーエンコーダ306、カウンタ307、入出力インターフェイス(I/O,I/F)308,309、メモリ310〜313を備えており、インターフェイス308を介して印刷ジョブ切替制御装置100と接続されている。メモリ310には受信したインキツボキーの開き量が記憶される。メモリ311には目標とするインキツボキーの開き量が記憶される。メモリ312にはカウンタ307のカウント値が記憶される。メモリ313には現在のインキツボキーの開き量が記憶される。
CPU301は、印刷ジョブ切替制御装置100よりインキツボキーの開き量が送られてくると(図28:ステップS301のYES)、その受信した開き量をメモリ310に記憶するとともに(ステップS302)、受信したインキツボキーの開き量を目標とする開き量としてメモリ311に記憶する(ステップS303)。
そして、カウンタ307からカウント値を読み取ってメモリ312に記憶し(ステップS304)、この読み取ったカウンタ307のカウント値より現在のインキツボキーの開き量を求めてメモリ313に記憶し(ステップS305)、メモリ311から目標とするインキツボキーの開き量を読み出し(ステップS306)、現在のインキツボキーの開き量が目標とする開き量と同じであれば(ステップS307のYES)、直ちにステップS316(図29)へ進み、印刷ジョブ切替制御装置100へインキツボキーの開き量の設定完了信号を出力する。
現在のインキツボキーの開き量が目標とする開き量と同じでない場合には(ステップS307のNO)、現在のインキツボキーの開き量が目標とする開き量と同じになるまでインキツボキー駆動用モータ304を駆動した後(ステップS308〜S315(図27))、印刷ジョブ切替制御装置100へインキツボキーの開き量の設定完了信号を出力する(ステップS316)。
すなわち、現在のインキツボキーの開き量が目標とする開き量よりも小さい場合には(ステップS308のYES)、インキツボキー駆動用モータドライバ305に正転指令を送り(ステップS309)、カウンタ307よりカウント値を読み出して(ステップS311)、そのカウント値より現在のインキツボキーの開き量を演算し(ステップS312)、メモリ311から目標とするインキツボキーの開き量を読み出し(ステップS313)、現在のインキツボキーの開き量が目標とするインキツボキーの開き量と一致するまで(ステップS314のYES)、ステップS311〜S314の処理動作を繰り返す。
また、現在のインキツボキーの開き量が目標とする開き量よりも大きい場合には(ステップS308のNO)、インキツボキー駆動用モータドライバ305に逆転指令を送り(ステップS310)、カウンタ307よりカウント値を読み出して(ステップS311)、そのカウント値より現在のインキツボキーの開き量を演算し(ステップS312)、メモリ311から目標とするインキツボキーの開き量を読み出し(ステップS313)、現在のインキツボキーの開き量が目標とするインキツボキーの開き量と一致するまで(ステップS314のYES)、ステップS311〜S314の処理動作を繰り返す。
そして、ステップS314において現在のインキツボキーの開き量が目標とするインキツボキーの開き量と一致すれば(ステップS314のYES)、インキツボキー駆動用モータドライバ305に停止指令を出力し(ステップS315)、印刷ジョブ切替制御装置100へインキツボキーの開き量の設定完了信号を出力する(ステップS316)。
印刷ジョブ切替制御装置100へインキツボキーの開き量の設定完了信号を出力すると(ステップS316)、CPU301は、印刷ジョブ切替制御装置100からの全インキツボキーの開き量設定完了信号を受信した時点で(ステップS317のYES)、印刷ジョブ切替制御装置100へのインキツボキーの開き量の設定完了信号の出力を停止する(ステップS318)。
図30にブランケット洗浄装置400の内部構成の概略を示す。ブランケット洗浄装置400、CPU401、RAM402、ROM403、印刷機の原点位置検出器404,印刷機の回転回数カウント用カウンタ405、洗浄液噴射装置406、洗浄液噴射ノズル用バルブ407、タイマ408、洗浄布送り用エアシリンダ409、洗浄布送り用エアシリンダ用バルブ410、ブレード着脱用エアシリンダ411、ブレード着脱用エアシリンダ用バルブ412、メモリ413〜415、入出力インターフェイス(I/O,I/F)416−1〜416−5を備えており、インターフェイス416−1を介して印刷ジョブ切替制御装置100と接続されている。メモリ413にはブランケット洗浄装置の洗浄回数が記憶される。メモリ414には印刷機の回転回数カウント用カウンタ405のカウント値が記憶される。メモリ415には洗浄回数毎の印刷機の回転回数が記憶される。
CPU401は、印刷ジョブ切替制御装置100より洗浄開始指令が送られてくると(図31:ステップS401のYES)、メモリ413の洗浄回数を1とし(ステップS402)、印刷機の回転回数カウント用カウンタ405にリセット信号およびイネーブル信号を出力し(ステップS403)、印刷機の回転回数カウント用カウンタ405へのリセット信号の出力を停止させて(ステップS404)、印刷機の回転回数カウント用カウンタ405の零からのカウント動作を開始させる。
そして、洗浄液噴射ノズル用バルブ407に噴射指令を出力し(ステップS405)、洗浄布送り用エアシリンダ用バルブ410に布送り指令を出力し(ステップS406)、洗浄布送り用エアシリンダ用バルブ410に戻り指令を出力し(ステップS407)、ブレード着脱用エアシリンダバルブ412に着指令を出力し(図32:ステップS408)、洗浄液を吹き付けた洗浄布401を送り出しながらゴム胴9上のブランケット91に押し付ける。
そして、印刷機の回転回数カウント用カウンタ405からカウント値を読み込んでメモリ414に記憶し(ステップS409)、メモリ415中の洗浄回数毎の印刷機の回転数を読み出し(ステップS410)、印刷機の回転回数カウント用カウンタ405のカウント値が洗浄回数毎の印刷機の回転数と等しくなれば(ステップS411のYES)、ブレード着脱用エアシリンダバルブ412に脱指令を出力する(ステップS412)。CPU101は、印刷ジョブ切替制御装置100からの洗浄停止指令の有無を確認しながら(図33:ステップS413)、ステップS403〜S413の処理動作を繰り返す。このステップS403〜S413の処理動作の繰り返し中、この処理動作を1回繰り返す毎に、CPU101は、メモリ413中のブランケット洗浄装置の洗浄回数に1を加算する(ステップS414)。
このステップS403〜S413の処理動作の繰り返し中、印刷ジョブ切替制御装置100から洗浄停止指令が送られてくると(ステップS413のYES)、CPU101は、印刷ジョブ切替制御装置100に洗浄停止指令受信完了信号を送信し(ステップS415)、この洗浄停止指令受信完了信号を受けた印刷ジョブ切替制御装置100から送られてくる洗浄回数送信指令を受信して(ステップS416のYES)、メモリ413中のブランケット洗浄装置の洗浄回数を読み出し(ステップS417)、その読み出したブランケット洗浄装置の洗浄回数を印刷ジョブ切替制御装置100へ送信する(ステップS418)。
なお、上述した実施の形態では、インキローラ群6を上流側のローラ小群6Aと下流側のローラ小群6Bとに2分割するようにしたが(ローラ6Cも含めれば厳密には3分割)、3分割したり、4分割したりするなど、さらに多くのローラ小群に分割するようにしてもよい。また、その場合、分割されたローラ小群のうちの少なくとも最も下流側のローラ小群と次の印刷ジョブの印刷で使用する刷版が装着されている版胴およびゴム胴とを着状態にすればよい。
また、上述した実施の形態では、揺動アーム14を用いてインキローラ群6を分割・連結するようにしたが、インキローラ群6を分割・連結する機構は揺動アームを用いた機構に限られるものでないことは言うまでもない。
また、上述した実施の形態では、インキローラ群6に次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じたインキ膜厚分布を形成して行く際に、インキローラ群6を上流側のローラ小群6Aと下流側のローラ小群6Bとに分割するようにしたが、必ずしも分割するようにしなくてもよい。すなわち、分割・連結する機構のないインキ供給装置に本発明を適用するようにしてもよい。
〔実施の形態の拡張〕
以上、実施の形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明の技術思想の範囲内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
1…インキツボ、2…インキ、3…インキツボローラ、4(4−1〜4−n)…インキツボキー、5…インキ呼び出しローラ、6…インキローラ群、6−1〜6−4…インキ着ローラ、6A…上流側のローラ小群、6B…下流側のローラ小群、6A1,6A2,6B1、6C…ローラ、7,7’…刷版、8…版胴、9…ゴム胴、10…圧胴、11…印刷用紙(被印刷体)、12…水着ローラ、13…水舟、14…揺動アーム、15…インキ掻き取りブレード、16…インキ受け、101…CPU、102…RAM、103…ROM、104…入力装置、105…表示器、106…出力装置(プリンタ等)、107…印刷停止スイッチ、108…印刷ジョブ切替開始スイッチ、109…印刷機の原動モータ、110…原動モータドライバ、111…原動モータ用ロータリーエンコーダ、112…D/A変換器、113…印刷機の原点位置検出器、114…印刷機の回転回数カウント用カウンタ、115…インキ呼び出し装置、116…ローラ群分割・連結用エアシリンダ、117…ローラ群分割・連結用エアシリンダ用バルブ、118…水着ローラ着脱用エアシリンダ、119…水着ローラ着脱用エアシリンダ用バルブ、120…インキ着ローラ着脱用エアシリンダ、121…インキ着ローラ着脱用エアシリンダ用バルブ、122…インキ掻き取りブレード着脱用エアシリンダ、123…インキ掻き取りブレード着脱用エアシリンダ用バルブ、124…給紙装置、125…印刷ユニット、126…メモリ、127−1〜127−10…入出力インターフェイス(I/O,I/F)、128…ブランケット洗浄開始スイッチ、129…ブランケット洗浄終了スイッチ、100…印刷ジョブ切替制御装置、200…インキツボローラ制御装置、300(300−1〜300−n)…インキツボキー制御装置、400…ブランケット洗浄装置、401…洗浄布。

Claims (16)

  1. インキツボキーを複数備え、これらインキツボキーの開き量の調整によってインキツボ内よりインキツボローラに供給されるインキの量を調整し、このインキツボローラに供給されたインキをインキ呼び出しローラの呼び出し動作によりインキローラ群を介して刷版へ供給するインキ供給装置におけるインキローラ群に、次の印刷ジョブの印刷で使用する刷版の絵柄に応じたインキ膜厚分布を形成するインキ供給方法において、
    前の刷版を使用しての印刷ジョブの終了後、前記刷版に供給されたインキを被印刷体に転写するためのゴム胴に装着されたブランケットを洗浄するブランケット洗浄ステップと、
    次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じた前記各インキツボキーの開き量を求める開量演算ステップと、
    前記開量演算ステップによって求められた各インキツボキーの開き量を前記ブランケットの洗浄により生じる影響を考慮した各インキツボキーの開き量の補正値で補正して補正された開き量とする開量補正ステップと、
    前記各インキツボキーの開き量が前記補正された開き量に設定された状態で、前記インキ呼び出しローラの呼び出し動作を所定回数行い、前記インキローラ群に次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じた補正されたインキ膜厚分布を形成するインキ膜厚分布形成ステップと
    を備えることを特徴とするインキ供給方法。
  2. 請求項1に記載されたインキ供給方法において、
    前記ブランケットの洗浄により生じる影響を考慮した各インキツボキーの開き量の補正値は、次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じた値である
    ことを特徴とするインキ供給方法。
  3. 請求項1又は2に記載されたインキ供給方法において、
    前記ブランケットの洗浄により生じる影響を考慮した各インキツボキーの開き量の補正値は、前記ブランケット洗浄ステップにおけるブランケット洗浄装置の動作回数に応じた値である
    ことを特徴とするインキ供給方法。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載されたインキ供給方法において、
    前記インキ膜厚分布形成ステップによって前記インキローラ群に次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じた補正されたインキ膜厚分布を形成された後、前記各インキツボキーの開き量を次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じた開き量に設定する開量設定ステップ
    を備えることを特徴とするインキ供給方法。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載されたインキ供給方法において、
    前記インキローラ群を複数のローラ小群に分割するリムービング時のローラ群分割ステップと、
    前記リムービング時のローラ群分割ステップによって分割された複数のローラ小群のうちの一部のローラ小群内のインキをインキ掻き取り部材で掻き取って除去するインキ除去ステップと
    を備えることを特徴とするインキ供給方法。
  6. 請求項5に記載されたインキ供給方法において、
    前記インキ除去ステップによって前記一部のローラ小群内のインキが除去された後、前記分割されている複数のローラ小群を連結して1つのインキローラ群に戻すローラ群連結ステップを備え、
    前記インキ膜厚分布形成ステップは、
    前記ローラ群連結ステップによって前記インキローラ群が1つのインキローラ群に戻された状態で、前記各インキツボキーの開き量が前記補正された開き量に設定された状態で、前記インキ呼び出しローラの呼び出し動作を所定回数行い、前記1つに戻されたインキローラ群に次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じた補正されたインキ膜厚分布を形成する
    ことを特徴とするインキ供給方法。
  7. 請求項1〜6の何れか1項に記載されたインキ供給方法において、
    前記インキ膜厚分布形成ステップによって次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じた補正されたインキ膜厚分布が形成されているインキーラ群を複数のローラ小群に分割する印刷開始時のローラ群分割ステップと、
    前記印刷開始時のローラ群分割ステップによって分割された後もしくは分割される前に、前記複数のローラ小群のうちの少なくとも最も下流側のローラ小群と次の印刷ジョブで使用する刷版が装着されている前記版胴とを着状態にするとともに、当該版胴とこの版胴に装着されている刷版に供給されたインキを被印刷体に転写するためのゴム胴とを着状態にする着ステップと、
    前記印刷開始時のローラ群分割ステップによって分割され、前記着ステップによって着状態とされている版胴およびローラ小群ならびにゴム胴を所定回転数回転させて、そのローラ小群内のインキを前記版胴に装着されている刷版および前記ゴム胴に供給するインキ供給ステップと
    を備えることを特徴とするインキ供給方法。
  8. 請求項7に記載されたインキ供給方法において、
    前記インキ供給ステップによるインキの供給後、前記分割されている複数のローラ小群を連結して1つのインキローラ群に戻して、前記版胴に装着されている刷版を使用しての次の印刷ジョブの印刷を開始する印刷開始ステップ
    を備えることを特徴とするインキ供給方法。
  9. インキツボキーを複数備え、これらインキツボキーの開き量の調整によってインキツボ内よりインキツボローラに供給されるインキの量を調整し、このインキツボローラに供給されたインキをインキ呼び出しローラの呼び出し動作によりインキローラ群を介して刷版へ供給するインキ供給装置におけるインキローラ群に、次の印刷ジョブの印刷で使用する刷版の絵柄に応じたインキ膜厚分布を形成するインキ供給装置において、
    前の刷版を使用しての印刷ジョブの終了後、前記刷版に供給されたインキを被印刷体に転写するためのゴム胴に装着されたブランケットを洗浄するブランケット洗浄手段と、
    次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じた前記各インキツボキーの開き量を求める開量演算手段と、
    前記開量演算手段によって求められた各インキツボキーの開き量を前記ブランケットの洗浄により生じる影響を考慮した各インキツボキーの開き量の補正値で補正して補正された開き量とする開量補正手段と、
    前記各インキツボキーの開き量が前記補正された開き量に設定された状態で、前記インキ呼び出しローラの呼び出し動作を所定回数行い、前記インキローラ群に次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じた補正されたインキ膜厚分布を形成するインキ膜厚分布形成手段と
    を備えることを特徴とするインキ供給装置。
  10. 請求項9に記載されたインキ供給装置において、
    前記ブランケットの洗浄により生じる影響を考慮した各インキツボキーの開き量の補正値は、次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じた値である
    ことを特徴とするインキ供給装置。
  11. 請求項9又は10に記載されたインキ供給装置において、
    前記ブランケットの洗浄により生じる影響を考慮した各インキツボキーの開き量の補正値は、前記ブランケット洗浄手段におけるブランケット洗浄装置の動作回数に応じた値である
    ことを特徴とするインキ供給装置。
  12. 請求項9〜11の何れか1項に記載されたインキ供給装置において、
    前記インキ膜厚分布形成手段によって前記インキローラ群に次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じた補正されたインキ膜厚分布を形成された後、前記各インキツボキーの開き量を次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じた開き量に設定する開量設定手段
    を備えることを特徴とするインキ供給装置。
  13. 請求項9〜12の何れか1項に記載されたインキ供給装置において、
    前記インキローラ群を複数のローラ小群に分割するリムービング時のローラ群分割手段と、
    前記リムービング時のローラ群分割手段によって分割された複数のローラ小群のうちの一部のローラ小群内のインキをインキ掻き取り部材で掻き取って除去するインキ除去手段と
    を備えることを特徴とするインキ供給装置。
  14. 請求項13に記載されたインキ供給装置において、
    前記インキ除去手段によって前記一部のローラ小群内のインキが除去された後、前記分割されている複数のローラ小群を連結して1つのインキローラ群に戻すローラ群連結手段を備え、
    前記インキ膜厚分布形成手段は、
    前記ローラ群連結手段によって前記インキローラ群が1つのインキローラ群に戻された状態で、前記各インキツボキーの開き量が前記補正された開き量に設定された状態で、前記インキ呼び出しローラの呼び出し動作を所定回数行い、前記1つに戻されたインキローラ群に次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じた補正されたインキ膜厚分布を形成する
    ことを特徴とするインキ供給装置。
  15. 請求項9〜14の何れか1項に記載されたインキ供給装置において、
    前記インキ膜厚分布形成手段によって次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じた補正されたインキ膜厚分布が形成されているインキーラ群を複数のローラ小群に分割する印刷開始時のローラ群分割手段と、
    前記印刷開始時のローラ群分割手段によって分割された後もしくは分割される前に、前記複数のローラ小群のうちの少なくとも最も下流側のローラ小群と次の印刷ジョブで使用する刷版が装着されている前記版胴とを着状態にするとともに、当該版胴とこの版胴に装着されている刷版に供給されたインキを被印刷体に転写するためのゴム胴とを着状態にする着手段と、
    前記印刷開始時のローラ群分割手段によって分割され、前記着手段によって着状態とされている版胴およびローラ小群ならびにゴム胴を所定回転数回転させて、そのローラ小群内のインキを前記版胴に装着されている刷版および前記ゴム胴に供給するインキ供給手段と
    を備えることを特徴とするインキ供給装置。
  16. 請求項15に記載されたインキ供給装置において、
    前記インキ供給手段によるインキの供給後、前記分割されている複数のローラ小群を連結して1つのインキローラ群に戻して、前記版胴に装着されている刷版を使用しての次の印刷ジョブの印刷を開始する印刷開始手段
    を備えることを特徴とするインキ供給装置。
JP2013242260A 2013-11-22 2013-11-22 インキ供給方法およびインキ供給装置 Active JP6240481B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013242260A JP6240481B2 (ja) 2013-11-22 2013-11-22 インキ供給方法およびインキ供給装置
EP14863435.5A EP3072691B1 (en) 2013-11-22 2014-11-21 Ink supply method and ink supply device
PCT/JP2014/080881 WO2015076363A1 (ja) 2013-11-22 2014-11-21 インキ供給方法およびインキ供給装置
US15/038,009 US9662874B2 (en) 2013-11-22 2014-11-21 Ink supply method and ink supply device
CN201480063700.3A CN105764694B (zh) 2013-11-22 2014-11-21 墨提供方法以及墨提供装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013242260A JP6240481B2 (ja) 2013-11-22 2013-11-22 インキ供給方法およびインキ供給装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2015100970A JP2015100970A (ja) 2015-06-04
JP2015100970A5 JP2015100970A5 (ja) 2016-11-24
JP6240481B2 true JP6240481B2 (ja) 2017-11-29

Family

ID=53179622

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013242260A Active JP6240481B2 (ja) 2013-11-22 2013-11-22 インキ供給方法およびインキ供給装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US9662874B2 (ja)
EP (1) EP3072691B1 (ja)
JP (1) JP6240481B2 (ja)
CN (1) CN105764694B (ja)
WO (1) WO2015076363A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105848900A (zh) * 2013-11-22 2016-08-10 小森公司 墨提供方法以及墨提供装置

Family Cites Families (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58199155A (ja) * 1982-05-14 1983-11-19 Toppan Printing Co Ltd オフセツト印刷機に於けるインキキ−ブリセツト方法
JPS58201010A (ja) 1982-05-19 1983-11-22 Komori Printing Mach Co Ltd 絵柄信号の校正方法
JPS58201008A (ja) 1982-05-19 1983-11-22 Komori Printing Mach Co Ltd 印刷版の絵柄面積測定装置
EP0403861B1 (de) 1989-06-19 1994-08-31 Heidelberger Druckmaschinen Aktiengesellschaft Verfahren zum schnellen Erreichen des Fortdruckzustandes
JPH1016193A (ja) 1996-06-27 1998-01-20 Komori Corp インキ膜厚の制御方法
JPH11188850A (ja) * 1997-12-26 1999-07-13 Komori Corp インキ膜厚の制御方法およびインキ供給装置
JPH11188844A (ja) 1997-12-26 1999-07-13 Komori Corp 印刷機におけるインキ膜厚の制御方法および制御装置
JP4755327B2 (ja) * 2000-05-17 2011-08-24 株式会社小森コーポレーション オフセット輪転機の切替作業の半自動化装置
JP2002001237A (ja) 2000-06-27 2002-01-08 Komori Corp 回転体の洗浄装置
JP2002248738A (ja) * 2001-02-27 2002-09-03 Mitsubishi Heavy Ind Ltd インキ予備供給方法及びシステム並びに印刷機の制御装置及びサーバ
JP2003053937A (ja) * 2001-08-21 2003-02-26 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 印刷機の運転方法及びオフセット輪転印刷機並びにその制御プログラム
JP2004009618A (ja) * 2002-06-10 2004-01-15 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 印刷機における印刷中断後の印刷再開方法
JP4279516B2 (ja) * 2002-07-01 2009-06-17 大日本スクリーン製造株式会社 印刷機
JP4047202B2 (ja) * 2003-03-14 2008-02-13 大日本スクリーン製造株式会社 インキ供給量制御方法および印刷機用のデータ補正方法
JP2005035041A (ja) * 2003-07-16 2005-02-10 Ryobi Ltd 印刷機のインキ供給方法
JP4437392B2 (ja) * 2003-09-22 2010-03-24 大日本スクリーン製造株式会社 インキ供給方法およびインキ供給装置
DE102007011043B4 (de) * 2006-03-28 2015-04-09 Heidelberger Druckmaschinen Ag Verfahren zum Reinigen eines Anilox-Druckwerks
JP2008018608A (ja) * 2006-07-12 2008-01-31 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 印刷機の印刷胴クリーニング方法及びプログラム並びに印刷機
US20090199730A1 (en) * 2006-09-22 2009-08-13 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Apparatus and method for driving a printing press
JP2011016263A (ja) * 2009-07-07 2011-01-27 Asahi Printech:Kk 印刷機におけるインキローラおよびブランケット洗浄方法並びにその洗浄システム
CN102059851B (zh) * 2010-10-19 2012-12-26 杭州电子科技大学 一种确定专色油墨用量的方法
JP2012152961A (ja) * 2011-01-24 2012-08-16 Dainippon Printing Co Ltd インキキー開度プリセット値取得装置、インキキー開度プリセット値取得プログラム及びインキキー開度プリセット値取得方法
US20130186290A1 (en) * 2012-01-23 2013-07-25 Xerox Corporation Joint feedforward & feedback control of a keyed inking unit
JP5897852B2 (ja) * 2011-09-12 2016-04-06 株式会社小森コーポレーション インキ膜厚分布の補正方法および装置
JP5897853B2 (ja) * 2011-09-12 2016-04-06 株式会社小森コーポレーション インキ膜厚分布の形成方法および装置
JP6114503B2 (ja) * 2012-04-26 2017-04-12 株式会社小森コーポレーション インキ供給方法およびインキ供給装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN105764694B (zh) 2017-12-08
WO2015076363A1 (ja) 2015-05-28
EP3072691A4 (en) 2018-01-17
CN105764694A (zh) 2016-07-13
EP3072691B1 (en) 2019-01-09
US9662874B2 (en) 2017-05-30
JP2015100970A (ja) 2015-06-04
US20160288488A1 (en) 2016-10-06
EP3072691A1 (en) 2016-09-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5897853B2 (ja) インキ膜厚分布の形成方法および装置
JP6214862B2 (ja) 印刷機の制御装置および制御方法
JP5897852B2 (ja) インキ膜厚分布の補正方法および装置
JP6114503B2 (ja) インキ供給方法およびインキ供給装置
JP6240481B2 (ja) インキ供給方法およびインキ供給装置
JP6093152B2 (ja) インキ供給方法およびインキ供給装置
JP2008201120A (ja) 切換え加工方法及び装置
JP6093151B2 (ja) インキ膜厚分布の補正方法および装置
JP6236516B2 (ja) インキ供給方法およびインキ供給装置
JP2015100972A (ja) インキ供給方法およびインキ供給装置
JP6174467B2 (ja) インキ供給方法およびインキ供給装置
JP6212342B2 (ja) 印刷機の印刷準備方法及び印刷機の印刷準備支援装置
JP6335488B2 (ja) インキ供給方法およびインキ供給装置
WO2015076364A1 (ja) インキ供給方法およびインキ供給装置
JP6383286B2 (ja) 電子回路の印刷方法および装置
JP2009028937A (ja) 印刷機の給水制御機構

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161004

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161004

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171024

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171106

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6240481

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150