JP6212342B2 - 印刷機の印刷準備方法及び印刷機の印刷準備支援装置 - Google Patents
印刷機の印刷準備方法及び印刷機の印刷準備支援装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6212342B2 JP6212342B2 JP2013198666A JP2013198666A JP6212342B2 JP 6212342 B2 JP6212342 B2 JP 6212342B2 JP 2013198666 A JP2013198666 A JP 2013198666A JP 2013198666 A JP2013198666 A JP 2013198666A JP 6212342 B2 JP6212342 B2 JP 6212342B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- printing
- ink
- job
- paper
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)
Description
しかし、この技術のインキリムービングには、次に開始する印刷ジョブ(次印刷ジョブ)については何ら考慮されず、画一的に最低限のインキ膜厚分布を形成しているだけである。このため、現印刷ジョブと次印刷ジョブとの組み合わせによっては、インキリムービング動作やプレインキング動作の回数を不必要に多く実施してしまうことになり、ジョブ変更にかかる時間が増大し、損紙の発生も増大するという課題がある。
(5)前記印刷資材の種類は印刷用紙の紙種を含むと共に、前記印刷絵柄の特性は印刷絵柄の画線率に対応する絵柄重み特性を含んでいることが好ましい。
(11)前記表示手段は、現印刷ジョブ及び次印刷ジョブの前記印刷絵柄をそれぞれ或いは畳重させて模式表示する印刷絵柄表示部を有し、前記印刷絵柄表示部による表示に基づいてオペレータが前記絵柄重み特性を入力操作する特性入力操作手段をそなえていることが好ましい。
図2は本実施形態にかかる印刷機を示す側面図であり、図2に示すように、印刷機1は、枚葉印刷機であって、主な構成要素として、給紙装置10,印刷装置部20A,排紙装置30を備えている。そして、給紙装置10の給紙テーブル10a上に積重された印刷用シート(印刷用紙)100を印刷速度に対応して1枚ずつ印刷装置部20Aに供給し、印刷装置部20Aに備えられた複数組の印刷装置20a〜20d(各印刷装置20a〜20dを区別しない場合には、符号20で示す)により印刷用シート100に印刷を行ない、排紙装置30において、エンドレスチェン31等によりシート積重装置32まで搬送される。なお、この印刷機は、後述する制御装置40によって作動を制御される。なお、本実施形態の印刷機1は4色刷りの枚葉印刷機であって、印刷装置部20Aは、印刷シートの搬送経路に沿って、インキ色としての墨(k)、藍(c)、紅(m)、黄(y)ごとに印刷ユニット20a,20b,20c,20dが設置されており、各印刷ユニット20a〜20dにはそれぞれインカー(インキング装置)21が設けられている。
ここで、インカー(インキング装置)21を説明する。図1に示すように、インカー21は、上流から、インキ元ローラ211,インキキー212,及び図示しない側板で区画形成されたインキ壷210と、インキ呼出ローラ213と、多数のインキローラからなるインキローラ群214と、インキ着けローラ215とをそなえている。
印刷機の制御装置40は、印刷機1の動作を制御するとともに、印刷準備にかかる制御や印刷準備を支援する処理を実行する。したがって、制御装置40は、本実施形態に係る印刷準備支援装置を構成する。この制御装置40は、コンピュータであり、入出力部(I/O)41と、処理部42と、記憶部43とを備えて構成される。制御装置40には、いわゆるパーソナルコンピュータを利用して構成してもよいし、CPU(Central Processing Unit)とメモリとを組み合わせて構成してもよい。
ここで、本実施形態にかかる印刷準備支援装置及び印刷準備方法を説明する。本印刷準備支援装置は、主として、現印刷ジョブ(単に、現ジョブとも言う)から次印刷ジョブ(単に、次ジョブとも言う)へのジョブ変更時における印刷準備を支援するが、特に、インキ膜厚の調整にかかる準備を支援するものである。
はじめに、このインキ膜厚調整に着目してジョブ変更時における印刷準備の手順(印刷準備シーケンス)の概要を説明する。
この場合の印刷準備シーケンスの基本的なステップには、インカーリセットステップと、印刷胴クリーニングステップと、プレインキングステップと、試刷り印刷ステップとがある。
インカーリセットステップ、印刷胴クリーニングステップ、プレインキングステップ、試刷り印刷ステップは、この順に実施される。
また、印刷準備シーケンスとしては、これらのステップに、次印刷ジョブの内容(次印刷ジョブ条件)を設定する次印刷ジョブ条件設定ステップや、現印刷ジョブのものから次印刷ジョブのものへ刷版を交換する版交換ステップが加えられるが、これらを加えた印刷準備シーケンスは印刷ジョブの変更にかかるジョブ変更モード等に対応して設定される。
なお、プレインキングステップS40では、始業時やインキ替え時に初めから(インキ膜厚0から)インカー内のインキローラ群に印刷中に必要とされる最低限のインキ膜厚を形成する第1プレインキングステップ(プレインキングステップ1)S42と、既に、基本的なインキ膜厚がある状態から次印刷ジョブの要求に応じた(つまり、絵柄や紙質を考慮した)インキ膜厚を形成する第2プレインキングステップ(プレインキングステップ2)S44とがあり、第1プレインキングステップS42は必要に応じて実施され、第2プレインキングステップS44は基本的に常に実施される。
この印刷準備シーケンスでは、インカーリセットステップS10及び印刷胴クリーニングステップ(版ブランクリーニングステップ)S20によって現印刷ジョブの絵柄履歴を消去するため、これらのステップを絵柄履歴消去モードとも呼ぶ。また、版交換ステップS30、第2プレインキングステップS44、試刷り印刷ステップS50は、版交換から次印刷ジョブの開始に亘るので、これらのステップを版交換開始モードとも呼ぶ。
また、次印刷ジョブ条件設定ステップS22の付帯作業として、印刷用紙を次印刷ジョブで使用する印刷用紙に変更する作業(紙積み)があるが、給紙テーブル上に紙をさばきながら積み上げていくため時間を要する。この紙積み作業と版交換作業を別々のオペレータが並行して実施することにより準備作業時間をさらに短縮することができる。
このように、印刷準備シーケンスについては、現印刷ジョブの印刷用紙に対応して可変に設定する。
この印刷準備シーケンスは、図4の基本的なジョブ変更時の印刷準備シーケンスに、印刷胴洗浄ステップS24、印刷胴クリーニングステップS26を追加して、洗浄液を用いて短時間で印刷胴のインキを減少させて絵柄履歴を消去し、その後の印刷胴クリーニングで印刷胴に残った洗浄液を除去する。
この印刷準備シーケンスは、図4の基本的なジョブ変更時の印刷準備シーケンスの後に、印刷胴洗浄ステップS60、印刷胴クリーニングステップS70、プレインキングステップS80、試刷り印刷ステップS90を追加して、除去しきれなかった印刷胴のインキを,洗浄液を用いて短時間で印刷胴のインキを減少させて絵柄履歴を消去し、その後の印刷胴クリーニングで印刷胴に残った洗浄液を除去する。
印刷準備支援装置は、図1に示すように、制御装置40の記憶部(記憶手段)43と、処理部42と、ディスプレイ装置44とにそれぞれ付与された特定の機能要素から構成される。
つまり、記憶部43には、印刷ジョブの変更にかかるジョブ変更モードに対応した次印刷ジョブのための印刷準備シーケンスと、ジョブ変更モードと印刷準備シーケンスの各処理ステップで使用する印刷用シートの量の設定値(設定量、ここでは設定枚数)やインキ呼出ローラ213のインキ呼出動作回数の設定値(設定量、ここでは設定回数)と処理ステップにおける処理回数との対応関係、即ち、ジョブ変更モードに印刷用シートの設定枚数やインキ呼出ローラ213のインキ呼出動作回数と処理ステップにおける処理回数とを対応させた対応関係が予め設定されて記憶されている。
ディスプレイ装置44は、ジョブ変更時に、このときのジョブ変更モードに対応した印刷準備シーケンスと、演算部42aにより演算された印刷用シートの設定枚数と、インキ呼出ローラ213のインキ呼出動作回数とを推奨情報として画面44aに表示する機能を有している。
ここで、印刷資材とは、印刷に使用する用紙(印刷用シート)やインキなどであり、印刷資材の種類とは、印刷用紙(印刷用シート)の種類(紙種)やインキの種類などとなる。印刷時にインカー21の各ローラや印刷胴24,25の表面に要求されるインキ膜厚は、印刷用紙の紙種や印刷絵柄に対応する。
また、上質紙を使用して印刷を行なう前には、インカー21の各ローラや印刷胴24,25の表面に比較的多量(インキ膜厚の大きい)のインキを供給しておけば、印刷開始当初からインキ量(インキ膜厚)が適正に近くなる。一方、コート紙を使用して印刷を行なう前には、インカー21の各ローラや印刷胴24,25の表面に比較的少量(インキ膜厚の小さい)のインキを供給しておけば、印刷開始当初からインキ量(インキ膜厚)が適正に近くなる。
また、印刷絵柄の特性とは、印刷絵柄の画線率に対応する特性(絵柄重み特性)である。この絵柄重み特性とは、画線率が高い印刷絵柄(即ち、使用するインキ量が多い印刷絵柄)を「重い」とし、画線率が低い印刷絵柄(即ち、使用するインキ量が少ない印刷絵柄)を「軽い」としている。例えば、画線率に応じて、絵柄重み特性を「重」,「中」,「軽」の3段階に分類することができる。
例えば、画線率が高い絵柄の印刷を行なった後は、インカー21の各ローラや印刷胴24,25の表面に比較的多量(インキ膜厚の大きい)のインキが残存する。一方、画線率が低い絵柄の印刷を行なった後は、インカー21の各ローラや印刷胴24,25の表面に比較的少量(インキ膜厚の小さい)のインキが残存する。例えば、図9(a)に示すように現印刷ジョブの絵柄重みが重く、図9(b)に示すように次印刷ジョブの絵柄重みが軽いと、次印刷ジョブを実施した際に、図9(c)に示すように次印刷ジョブの絵柄に現印刷ジョブの絵柄履歴が残ってしまう。この絵柄履歴の影響度合いは、各印刷ジョブのPPF(Print Production Format)ファイル中の画像データの差分から演算により演算できる。
本実施形態では、ジョブ変更モードは、現印刷ジョブでの印刷用紙の紙種と印刷絵柄の絵柄重み特性とで決まる現印刷条件と、次印刷ジョブでの印刷用紙の紙種と印刷絵柄の絵柄重み特性とで決まる次印刷条件との組み合わせで規定される。
具体的な設定枚数は記載しないが、インカー内のインキ量の現在値と次の必要値との関係から、各設定枚数を適切に設定し、何れもOKシート10枚を取るまでに損紙を含めても100枚以内程度に収められることが確認された。なお、従来の色調管理装置によりインキキー開度のみで色調整する方法では、1回につき50枚〜100枚程度の用紙を使用し、色合わせできるまでに繰返し調整(3回〜5回程度)を行っていたため、準備段階で多くの時間や用紙を消費していたが、本機能を使えば、準備時間の削減や、大幅な用紙の削減が可能となった。
本印刷準備支援装置には、ディスプレイ装置44の画面44aに推奨情報として表示された印刷準備シーケンス及び前記印刷用紙の設定量に対してオペレータが変更操作する変更操作手段として、画面44aに変更操作欄を画像表示するようになっており、タッチパネルやキーボード、マウス等を用いて変更操作ができるようになっている。
さらに、本印刷準備支援装置には、承認操作手段による承認操作を受けて、印刷準備シーケンス及び印刷用紙の設定量にしたがって印刷機1を運転する制御手段として、図1に示すように、処理部42内に印刷準備制御部42bが設けられている。
ところで、図12〜図14は印刷準備支援装置のディスプレイ装置44の画面44aの表示例を示す図である。これを参照しながら、印刷準備支援装置を用いたジョブ変更操作を説明する。
ジョブ開始時には、例えば図12に示すジョブ開始画像が表示され、「新規」の設定状態で、例えば紙質441のスイッチをポイント操作すると、その紙に適したAPI関数など、その紙に適した関数やパラメータが自動設定される。
このプリセット後、プリセットボタン442を操作すると、例えば図14(a)に示すジョブ替え画像が表示され、この中には、ジョブ替えスイッチ446や、推奨する印刷準備シーケンス表示447や、各設定枚数448a〜448cが表示される。オペレータがジョブ替えスイッチ446を操作すれば、各設定枚数448a〜448cや印刷準備シーケンス447の変更が可能である。
ジョブ替えスイッチ446を操作して、例えば図14(b)に示すメモリ呼出登録画面が表示して、メモリ呼出登録欄449からそのジョブ替えに合った対応を呼び出して、設定変更することが可能である。
本印刷機の印刷準備方法及び印刷機の印刷準備支援装置は、このように構成されているので、現印刷ジョブから次印刷ジョブへのジョブ変更時に、インカー21内のインキ膜厚を減少させるインカーリセット時や印刷胴クリーニング時に使用する印刷用紙の枚数や、印刷胴及びインカーに次印刷ジョブに応じたインキ膜厚を形成させるプレインキング時に実施するインキ呼出ローラのインキ呼出動作回数等を、現印刷ジョブに関する印刷資材の種類及び印刷絵柄の特性を含む現印刷条件と、次印刷ジョブに関する印刷資材の種類及び印刷絵柄の特性を含む次印刷条件との組み合わせで規定されるジョブ変更モードに対応して可変に設定するため、インキ膜厚の調整に印刷用紙を過不足なく使用することができ、ジョブ変更に要する時間や損紙の発生をより一層削減することが可能になる。
また、印刷準備シーケンスについても、現印刷ジョブの印刷条件(印刷用紙の紙質等)に対応して可変に設定するため、インキ膜厚の調整に印刷用紙を過不足なく使用することができ、ジョブ変更に要する時間や損紙の発生(発生量やこれに伴うコスト)をより一層削減することが可能になる。
また、印刷胴クリーニングステップだけでは現印刷ジョブの履歴が消えないと予想されるジョブ変更モードの場合には、印刷胴クリーニングステップに続いて洗浄液を用いて印刷胴24,25を洗浄する印刷胴洗浄ステップと、洗浄後の印刷胴クリーニングステップと、を追加してこの順に実施することにより、現印刷ジョブの履歴を確実に消去することができる。
また、印刷準備支援装置に、印刷準備シーケンス及び印刷用紙の設定量に対してオペレータが変更操作したり、印刷準備シーケンス及び印刷用紙の設定量に対してオペレータが承認操作したりする手段を設ければ、利便性が向上する。
現印刷ジョブ及び次印刷ジョブの前記印刷絵柄をそれぞれ或いは畳重させてディスプレイ44に模式表示すれば、この表示に基づいてオペレータが絵柄重み特性を入力操作することができ、熟練したオペレータの技能を発揮することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではない。
例えば、印刷資材の種類には、紙種だけでなく、インキ種など他の資材の種類を加えることも有効である。また、紙種として、コート紙と上質紙とを例示したが、紙種もこれに限るものではない。
また、上記実施形態では、インカー21の最上流のインキローラとインキ元ローラ211との間を往復動するインキ呼出ローラ213によって、インキ供給源からインカーへのインキ供給を行なっており、この際のインキ供給量を規定する第3設定量を、インキ呼出ローラのインキ呼出動作回数としているが、インキ供給方式はこれに限らない。例えば、噴射式のインキ供給ポンプを用いてもよく、この場合、第3設定量はインキ供給ポンプからのインキ噴射量となる。
更に、枚葉印刷機を例示したが、連続紙を印刷する輪転機への適用も可能である。
20,20a〜20d 印刷装置
21 インカー(インキング装置)
24 版胴(印刷胴)
25 ブランケット胴(印刷胴)
40 制御装置
42 処理部
42a 演算部(演算手段)
42b 印刷準備制御部
43 記憶部(記憶手段)
44 ディスプレイ装置(表示手段)
100 印刷用シート(印刷用紙)
Claims (11)
- 現印刷ジョブから次印刷ジョブへのジョブ変更時に、
インキ供給源からインカーへのインキ供給を遮断して第1設定量の印刷用紙を使用して印刷機を作動させ前記インカー内のインキ膜厚を減少させるインカーリセットステップと、
前記インカーから印刷胴へのインキ供給を遮断して第2設定量の印刷用紙を使用して前記印刷機を作動させ前記印刷胴のインキ膜厚を減少させる印刷胴クリーニングステップと、
前記インキ供給源から前記インカーへ第3設定量のインキ供給を実施して前記インカーに次印刷ジョブに応じたインキ膜厚を形成させるプレインキングステップと、
第4設定量の印刷用紙を使用して試刷り印刷を行なう試刷り印刷ステップと、をこの順に実施し、
前記設定量のうち少なくとも前記第1設定量及び前記第3設定量は、現印刷ジョブでの印刷資材の種類及び印刷絵柄の特性を含む印刷条件である現印刷条件と次印刷ジョブでの印刷資材の種類及び印刷絵柄の特性を含む印刷条件である次印刷条件との組み合わせで規定されるジョブ変更モードに対応して可変に設定する
印刷機の印刷準備方法。 - 次印刷ジョブの印刷条件を設定する次印刷ジョブ条件設定ステップと、
刷版を交換する版交換ステップと、をさらに備え、
前記次印刷ジョブ条件設定ステップの処理は、現印刷ジョブの印刷条件に応じて、前記インカーリセットステップの前と前記印刷胴クリーニングステップの後との何れかに選択的に切り替えて実施し、
前記版交換ステップは、前記印刷胴クリーニングステップと前記プレインキングステップとの間に実施する
請求項1記載の印刷機の印刷準備方法。 - 前記ジョブ変更モードが、前記印刷胴クリーニングステップだけでは現印刷ジョブの履歴が消えないと予測されるモードの場合には、前記印刷胴クリーニングステップに続いて洗浄液を用いて前記印刷胴を洗浄する印刷胴洗浄ステップと、前記インカーから前記印刷胴へのインキ供給を遮断して第5設定量の印刷用紙を用いて前記印刷機を作動させ前記印刷胴の洗浄液を除去する洗浄後印刷胴クリーニングステップと、を追加してこの順に実施する
請求項1又は2記載の印刷機の印刷準備方法。 - 前記試刷り印刷ステップによる試刷り印刷の結果、現印刷ジョブの履歴が消えない場合には、前記試刷り印刷ステップの後、洗浄液を用いて前記印刷胴を洗浄する印刷胴洗浄ステップと、前記インカーから前記印刷胴へのインキ供給を遮断して第6設定量の印刷用紙を用いて前記印刷機を作動させ前記印刷胴のインキ膜厚を減少させる洗浄後印刷胴クリーニングステップと、を追加してこの順に実施する
請求項1〜3の何れか1項に記載の印刷機の印刷準備方法。 - 前記印刷資材の種類は印刷用紙の紙種を含むと共に、前記印刷絵柄の特性は印刷絵柄の画線率に対応する絵柄重み特性を含んでいる
請求項1〜4の何れか1項に記載の印刷機の印刷準備方法。 - 現印刷ジョブに関する印刷資材の種類及び印刷絵柄の特性を含む印刷条件である現印刷条件と次印刷ジョブに関する印刷資材の種類及び印刷絵柄の特性を含む印刷条件である次印刷条件との組み合わせで規定されるジョブ変更モードに対応した次印刷ジョブのための印刷準備シーケンスと、前記ジョブ変更モードと前記印刷準備シーケンスの処理ステップで使用する印刷用紙の設定量との対応関係と、を記憶する記憶手段と、
ジョブ変更時に、前記対応関係から、このときの前記ジョブ変更モードに応じた、前記印刷準備シーケンスと、前記印刷用紙の設定量とを演算する演算手段と、
前記ジョブ変更モードに対応した前記印刷準備シーケンスと、前記演算手段により演算された前記印刷用紙の設定量とを推奨情報として表示する表示手段と
を備えている印刷機の印刷準備支援装置。 - 前記印刷準備シーケンスは、
インキ供給源からインカーへのインキ供給を遮断して第1設定量の印刷用紙を使用して印刷機を作動させ前記インカー内のインキ膜厚を減少させるインカーリセットステップと、
前記インカーから印刷胴へのインキ供給を遮断して第2設定量の印刷用紙を使用して前記印刷機を作動させ前記印刷胴のインキ膜厚を減少させる印刷胴クリーニングステップと、
前記インキ供給源から前記インカーへ第3設定量のインキ供給を実施して前記インカーに次印刷ジョブに応じたインキ膜厚を形成させるプレインキングステップと、
第4設定量の印刷用紙を使用して試刷り印刷を行なう試刷り印刷ステップと、をこの順に実施するインキ膜厚調整シーケンスを含み、
次印刷ジョブの印刷条件を設定する次印刷ジョブ条件設定ステップと、
刷版を交換する版交換ステップと、をさらに含み、
前記次印刷ジョブ条件設定ステップは、現印刷ジョブの印刷条件に対応して、前記インカーリセットステップの前と前記印刷胴クリーニングステップの後と何れかに選択的に切り替えて実施するものであり、
前記版交換ステップは、前記印刷胴クリーニングステップと前記プレインキングステップとの間に実施するものである
請求項6記載の印刷機の印刷準備支援装置。 - 前記印刷準備シーケンスは、
前記ジョブ変更モードに対応して、前記印刷胴クリーニングステップだけでは現印刷ジョブの履歴が消えないと予測されるモードの場合には、前記印刷胴クリーニングステップに続いて洗浄液を用いて前記印刷胴を洗浄する印刷胴洗浄ステップと、これに続いて、前記インカーから前記印刷胴へのインキ供給を遮断して第5設定量の印刷用紙を使用して前記印刷機を作動させ前記印刷胴の洗浄液を除去する洗浄後印刷胴クリーニングステップと、をさらに含む
請求項6又は7記載の印刷機の印刷準備支援装置。 - 前記表示手段に前記推奨情報として表示された前記印刷準備シーケンス及び前記印刷用紙の設定量に対してオペレータが変更操作する変更操作手段と、
前記印刷準備シーケンス及び前記印刷用紙の設定量に対してオペレータが承認操作する承認操作手段と、
前記承認操作手段による承認操作を受けて、前記印刷準備シーケンス及び前記印刷用紙の設定量にしたがって前記印刷機を運転する制御手段と、をさらに備えている
請求項6〜8の何れか1項に記載の印刷機の印刷準備支援装置。 - 前記印刷資材の種類は印刷用紙の紙種を含むと共に、前記印刷絵柄の特性は印刷絵柄の画線率に対応する絵柄重み特性を含んでいる
請求項6〜9の何れか1項に記載の印刷機の印刷準備支援装置。 - 前記表示手段は、現印刷ジョブ及び次印刷ジョブの前記印刷絵柄をそれぞれ或いは畳重させて模式表示する印刷絵柄表示部を有し、
前記印刷絵柄表示部による表示に基づいてオペレータが前記絵柄重み特性を入力操作する特性入力操作手段をそなえている
請求項6〜10の何れか1項に記載の印刷機の印刷準備支援装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013198666A JP6212342B2 (ja) | 2013-09-25 | 2013-09-25 | 印刷機の印刷準備方法及び印刷機の印刷準備支援装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013198666A JP6212342B2 (ja) | 2013-09-25 | 2013-09-25 | 印刷機の印刷準備方法及び印刷機の印刷準備支援装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015063081A JP2015063081A (ja) | 2015-04-09 |
JP6212342B2 true JP6212342B2 (ja) | 2017-10-11 |
Family
ID=52831409
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013198666A Active JP6212342B2 (ja) | 2013-09-25 | 2013-09-25 | 印刷機の印刷準備方法及び印刷機の印刷準備支援装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6212342B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7466427B2 (ja) | 2020-10-20 | 2024-04-12 | 三菱重工機械システム株式会社 | 印刷機の制御装置および新聞用オフセット輪転印刷機並びに印刷機の運転方法 |
CN113978108B (zh) * | 2021-11-12 | 2024-06-11 | 高斯图文印刷系统(中国)有限公司 | 一种多色卷筒纸印刷机及其印刷方法 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH058376A (ja) * | 1991-07-04 | 1993-01-19 | Dainippon Ink & Chem Inc | オフセツト印刷機のインキ予備調量方法及び装置 |
JPH10128956A (ja) * | 1996-10-28 | 1998-05-19 | Komori Corp | インキ膜厚の制御方法 |
JPH11188849A (ja) * | 1997-12-26 | 1999-07-13 | Komori Corp | インキ膜厚の制御方法および制御装置 |
JPH11207937A (ja) * | 1998-01-21 | 1999-08-03 | Komori Corp | 刷版クリーニング方法および刷版クリーニング装置 |
JP2000037853A (ja) * | 1998-07-22 | 2000-02-08 | Komori Corp | 印刷機のインキ膜厚制御方法 |
JP2003001798A (ja) * | 2001-06-26 | 2003-01-08 | Ryobi Ltd | 印刷機のインキ供給装置 |
-
2013
- 2013-09-25 JP JP2013198666A patent/JP6212342B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015063081A (ja) | 2015-04-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6032935B2 (ja) | 印刷機の動作方法 | |
JPH1016193A (ja) | インキ膜厚の制御方法 | |
US6367385B2 (en) | Ink film thickness control method and apparatus for multi-color printing press | |
JP2010532724A (ja) | 印刷インキのリムービング | |
JP2003154629A (ja) | 両面印刷機の印刷濃度管理装置 | |
JP5897853B2 (ja) | インキ膜厚分布の形成方法および装置 | |
JP6212342B2 (ja) | 印刷機の印刷準備方法及び印刷機の印刷準備支援装置 | |
US9346259B2 (en) | Ink control method for printing presses having short inking units | |
JP2008298777A (ja) | 色測定値を偏光された様式または偏光されていない様式に換算するための方法 | |
JP6114503B2 (ja) | インキ供給方法およびインキ供給装置 | |
JP4368954B2 (ja) | 試刷りから本刷りへの切替方法および切替装置 | |
US9676176B2 (en) | Method for controlling inking in a printing press with machine-dependent compensation in inking and dampening units | |
JP6093152B2 (ja) | インキ供給方法およびインキ供給装置 | |
CN102756552B (zh) | 任务更换时的调色方法 | |
JP4064882B2 (ja) | 印刷機のインキ量制御装置 | |
JP2008018608A (ja) | 印刷機の印刷胴クリーニング方法及びプログラム並びに印刷機 | |
JPH10128956A (ja) | インキ膜厚の制御方法 | |
JP4206532B2 (ja) | オフセット印刷機制御回路 | |
JPH11188849A (ja) | インキ膜厚の制御方法および制御装置 | |
JP2008012929A (ja) | インキ膜厚補正方法およびインキ膜厚補正装置 | |
JP6236516B2 (ja) | インキ供給方法およびインキ供給装置 | |
JP2001239651A (ja) | 印刷機の制御方法及び制御装置 | |
JP4284912B2 (ja) | 湿し水供給量制御方法及びその装置 | |
JP2000037853A (ja) | 印刷機のインキ膜厚制御方法 | |
JP4206531B2 (ja) | オフセット印刷方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160513 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170228 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170307 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170421 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170905 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170915 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6212342 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |