JP2008012929A - インキ膜厚補正方法およびインキ膜厚補正装置 - Google Patents

インキ膜厚補正方法およびインキ膜厚補正装置 Download PDF

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Abstract

【課題】「印刷前準備時間の短縮」、「労働負荷の軽減」、「印刷資材の節約」、「生産効率の向上」、「コストの低減」等を実現する。
【解決手段】生産計画に基づいて策定した必要生産量(印刷枚数)N1およびインキ膜厚の補正に必要な印刷枚数N2をプリセットカウンタ11−1および11−2にセットし、セレクトスイッチ11−7を「連動」としておく。印刷枚数のカウント値がN1に達すると本刷り作業の完了をオペレータに知らせる。オペレータは、ヤレ紙の発生があれば、その分追加して本刷りを行う。この後、押しボタンスイッチ11−6を押してプリセットカウンタ11−1をオフとする。この時の押しボタンスイッチ11−6からのプリセットカウンタ11−1へのオフ信号をトリガとして、インキ膜厚の自動補正をスタートする。
【選択図】 図2

Description

この発明は、試刷り作業および本刷り作業を行う前に、インキローラ群に形成されているインキ膜厚分布を自動的に補正して、作業に最適なインキ膜厚分布を形成するインキ膜厚補正方法およびインキ膜厚補正装置に関するものである。
図9に輪転印刷機におけるインキ供給装置の要部を示す。同図において、1はインキツボ、2はインキツボ1に蓄えられたインキ、3はインキツボローラ、4(4−1〜4−n)はインキツボローラ3の軸方向に複数並設して設けられたインキツボキー、5はインキ移しローラ、6はインキローラ群、7は刷版、8は湿し水、9は給水ローラ群、10は版胴である。
このインキ供給装置では、インキツボキー4−1〜4−nの開度調整によってインキツボ1内のインキ2をインキツボローラ3に供給し、このインキツボローラ3に供給されたインキをインキ移しローラ5の呼び出し動作によりインキローラ群6を介して刷版7へ供給する。また、このインキ供給と併行して、湿し水8を給水ローラ群9を介して刷版7へ供給する。
刷版7を交換して新しい刷版7’とした場合、この新刷版7’の絵柄に応じた値にインキツボキー4−1〜4−nの開度やインキツボローラ3の回転量,湿し水8の供給量などがプリセットされる。すなわち、インキツボキー4−1〜4−nの開度やインキツボローラ3の回転量,湿し水8の供給量などを新刷版7’の絵柄に応じた値として、インキツボ1内のインキ2がインキローラ群6を介して、また湿し水8が給水ローラ群9を介して新刷版7’へ供給される。この場合、本刷りの前に試刷りを行って、インキ供給量を調整し、満足すべき色調を得る。これにより、インキローラ群6には、所望のインキ膜厚分布(インキ膜厚さの勾配)が作られる(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−125181号公報
しかしながら、このような従来のインキ供給装置では、刷版7を交換して新刷版7’とした場合、旧刷版7に対するインキ膜厚分布がインキローラ群6に残っている。すなわち、この場合、旧刷版7に対するインキ膜厚分布を新刷版7’に対するインキ膜厚分布に徐々に変えて行かなければならず、満足すべき色調を得るまでにインキ供給量の調整と試刷りを過大に必要とし、「印刷前準備時間の増加」、「労働負荷の増大」、「印刷資材の浪費」、「生産効率の低下」、「コストアップ」等の問題が生じていた。
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、「印刷前準備時間の短縮」、「労働負荷の軽減」、「印刷資材の節約」、「生産効率の向上」、「コストの低減」等を実現することのできるインキ膜厚補正方法およびインキ膜厚補正装置を提供することにある。
このような目的を達成するために、第1発明(請求項1、2に係る発明)は、セットされた印刷枚数をカウントするカウンタに対する操作部材からの信号をトリガとして、インキローラ群に形成されているインキ膜厚分布から、現在セットされている刷版の絵柄に応じたインキ膜厚分布を除去するようにしたものである。
この発明によれば、カウンタのカウント値がセットされた印刷枚数に達したことを確認のうえ、このカウンタに対する操作部材を操作すると、現在セットされている刷版の絵柄に応じたインキ膜厚分布がインキローラ群から自動的に除去され、絵柄のない部分に対応するインキ膜厚分布が残される。
第2発明(請求項3,4に係る発明)は、セットされた印刷枚数をカウントするカウンタに対する操作部材からの信号をトリガとして、インキローラ群上のほゞ全てのインキをインキツボに戻すようにしたものである。
この発明によれば、カウンタのカウント値がセットされた印刷枚数に達したことを確認のうえ、このカウンタに対する操作部材を操作すると、インキローラ群上のほゞ全てのインキがインキツボに戻される。
本発明(第1、第2発明)において、操作部材としては、セットされた印刷枚数をカウントするカウンタをオフとするスイッチ、セットされた印刷枚数をカウントするカウンタをリセットするスイッチ、セットされた印刷枚数をカウントするカウンタを再セットするスイッチなどが考えられる。
本発明によれば、第1発明では、カウンタのカウント値がセットされた印刷枚数に達したことを確認のうえ、このカウンタに対する操作部材を操作すると、現在セットされている刷版の絵柄に応じたインキ膜厚分布がインキローラ群から自動的に除去されるものとなり、刷版の交換に際してインキローラ群に残されている絵柄のない部分に対応するインキ膜厚分布に新刷版の絵柄に応じたインキ膜厚分布を重畳するのみでよくなり、満足すべき色調を得るまでの時間が大幅に短縮され、「印刷前準備時間の短縮」、「労働負荷の軽減」、「印刷資材の節約」、「生産効率の向上」、「コストの低減」等を実現することができるようになる。また、印刷中にヤレ紙が発生し、その分追加して本刷りを行いたい場合にも対応することができるようになる。
また、第2発明では、カウンタのカウント値がセットされた印刷枚数に達したことを確認のうえ、このカウンタに対する操作部材を操作すると、インキローラ群上のほゞ全てのインキがインキツボに戻されるものとなり、これによってインキローラ群上のほゞ全てのインキをインキツボに回収した後、印刷中に必要とされる最低限のインキ膜厚分布(絵柄のない部分に対応するインキ膜厚分布)を形成するようにすれば、刷版の交換に際してインキローラ群に残されている絵柄のない部分に対応するインキ膜厚分布に新刷版の絵柄に応じたインキ膜厚分布を重畳するのみでよくなり、満足すべき色調を得るまでの時間が大幅に短縮され、「印刷前準備時間の短縮」、「労働負荷の軽減」、「印刷資材の節約」、「生産効率の向上」、「コストの低減」等を実現することができるようになる。また、印刷中にヤレ紙が発生し、その分追加して本刷りを行いたい場合にも対応することができるようになる。
以下、本発明を実施の形態に基づき詳細に説明する。図2は図9に示したインキ供給装置に対して設けられた操作パネルを示す正面図である。この操作パネル11は輪転印刷機の排紙部に設けられている。操作パネル11には、プリセットカウンタ11−1,11−2、セレクトスイッチ11−3,11−4、押しボタンスイッチ11−5,11−6、インキ膜厚補正用のセレクトスイッチ11−7、カウンタ11−8およびトータルカウンタ11−9が設けられている。
プリセットカウンタ11−1には生産計画に基づいて策定される必要生産量(印刷枚数)N1がセットされる。セレクトスイッチ11−3はプリセットカウンタ11−1に対して設けられている。セレクトスイッチ11−3の操作位置を「リセット」とすると、プリセットカウンタ11−1にセットされている印刷枚数N1がリセットされ、「切り」にするとプリセットカウンタ11−1の機能が停止する。セレクトスイッチ11−3の操作位置を「入り」にした状態で、押しボタンスイッチ11−6を押すとプリセットカウンタ11−1の動作が開始し、再度押すとプリセットカウンタ11−1の動作が停止する。
プリセットカウンタ11−2にはインキ膜厚の自動補正(後述)を行うために必要な印刷枚数N2がセットされる。セレクトスイッチ11−4はプリセットカウンタ11−2に対して設けられている。セレクトスイッチ11−4の操作位置を「リセット」とすると、プリセットカウンタ11−2にセットされている印刷枚数N2がリセットされ、「入り」にするとプリセットカウンタ11−2の動作が開始し、「切り」にするとプリセットカウンタ11−2の機能が停止する。
セレクトスイッチ11−7は、「連動」,「単独」「切り」の3つの操作位置に切り替えることが可能で、その操作位置を「連動」にしておくと、プリセットカウンタ11−1にセットされた印刷枚数N1のカウント終了と同時にインキ膜厚の自動補正が行われる。その操作位置を「単独」にしておくと、押しボタンスイッチ11−5をオンとすることによって、インキ膜厚の自動補正を任意のタイミングで行うことが可能となる。その操作位置を「切り」にしておくとインキ膜厚の自動補正は行われない。
〔参考例〕
先ず、参考として、図1に示すフローチャートに従って、上述したインキ膜厚の自動補正について説明する。
〔自動補正(1):本刷り作業の終了時に連動してインキ膜厚の自動補正を行う場合〕
オペレータは、印刷作業の開始にあたって、生産計画に基づいて策定した必要生産量(印刷枚数)N1をプリセットカウンタ11−1にセットし、セレクトスイッチ11−3を「入り」の位置に切り替えておく。また、インキ膜厚の補正に必要な印刷枚数N2をプリセットカウンタ11−2にセットし、セレクトスイッチ11−4を「入り」の位置に切り替えておく。また、インキ膜厚補正用のセレクトスイッチ11−7の操作位置を「連動」としておく(図1に示すステップ101,102)。
印刷作業が開始されて本刷りになると、オペレータは、押しボタンスイッチ11−6を押す。これにより、プリセットカウンタ11−1は、印刷枚数のカウントを開始する。プリセットカウンタ11−1は、その印刷枚数のカウント値がセットされている印刷枚数N1に到達すると、カウント終了信号を発生する。このカウント終了信号によって、警報音が発せられ、本刷り作業の完了がオペレータに知らされると共に、印刷が停止される(ステップ103)。また、プリセットカウンタ11−1からのカウント終了信号をトリガとして、通常のプログラムから膜厚補正用プログラムへの切り替えが行われ(ステップ104)、一定時間経過後に、インキ膜厚の自動補正がスタートされる(ステップ105)。
このインキ膜厚の自動補正は次のようにして行われる。フィーダおよびフィーダポンプをオンとして(ステップ106)、給紙部に積載されている印刷用紙の給紙を行い、印刷を開始する(ステップ107)。この印刷に際して、図9に示したインキ供給装置では、インキ移しローラ5の呼び出し動作を停止させた状態とする。
この場合、インキローラ群6には、各キーゾーン毎に、刷版7の絵柄に応じたインキ膜厚分布(上流から下流になるにしたがって薄くなるインキ膜厚分布)が形成されている。このインキ膜厚分布は、刷版7の絵柄に応じたインキ膜厚分布Mbと絵柄がない部分に対応するインキ膜厚分布(印刷中に必要とされる最低限のインキ膜厚分布)Maとによって構成されている(図3(a)参照)。
インキ移しローラ5の呼び出し動作を停止させた状態で印刷を行うと、インキローラ群6へのインキの供給が停止された状態で、インキローラ群6上のインキが消費され、そのインキ膜厚は徐々に薄くなる。この場合、絵柄の多いキーゾーンではインキが多く消費され、絵柄の少ないキーゾーンではインキが少なく消費される。プリセットカウンタ11−2にセットされている印刷枚数N2の印刷を行った後では、各キーゾーンについて、インキローラ群6から刷版7の絵柄に応じたインキ膜厚分布Mbが除去され、絵柄がない部分に対応するインキ膜厚分布Maが残される(図3(b)参照)。
すなわち、この実施の形態では、プリセットカウンタ11−2にセットする印刷枚数N2を適当に定めることにより、インキローラ群6から刷版7の絵柄に応じたインキ膜厚分布Mbを除去し、絵柄がない部分に対応するインキ膜厚分布Maを残すようにしている。この場合、プリセットカウンタ11−2にセットする印刷枚数N2は、刷版7に対する本刷り時のプリセットデータから求めることができる。すなわち、本刷り時のプリセットデータからインキの供給量が分かり、インキローラ群6上に残されているインキ膜厚分布Mbによるインキが刷版7の絵柄に対して何枚分になるかが分かり、この関係をテストを重ねて明らかとしておくことによって、絵柄がない部分に対応するインキ膜厚分布Maを残すための印刷枚数N2を求めることができる。この求めた印刷枚数N2をプリセットカウンタ11−2にセットする。
ステップ107で印刷を開始してから、その印刷枚数がN2に到達すると、プリセットカウンタ11−2がカウント終了信号を発生する。このカウント終了信号によって、警報音が発せられ、インキ膜厚の自動補正完了がオペレータに知らされると共に、印刷が停止される(ステップ108)。また、プリセットカウンタ11−2からのカウント終了信号をトリガとして、インキ移しローラ5の呼び出し動作の停止を解除したうえ、通常の制御プログラムへ戻される(ステップ109)。
このようにしてインキ膜厚の自動補正が行われ、インキローラ群6に刷版7の絵柄がない部分に対応するインキ膜厚分布Maが残された状態で、オペレータは、ブランケットの洗浄を行い、刷版7を新しい刷版7’と交換する。この刷版の交換後、新刷版7’の絵柄に応じた値にインキツボキー4−1〜4−nの開度やインキツボローラ3の回転量,湿し水8の供給量などをプリセットする。この場合、インキローラ群6からは前の刷版7の絵柄に応じたインキ膜厚分布Mbが除去されているので、速やかに満足すべき色調を得ることができるようになる。すなわち、インキローラ群6に残されているインキ膜厚分布Maに新刷版7’の絵柄に応じたインキ膜厚分布Mb’を重畳するのみでよいので、満足すべき色調を得るまでの時間が大幅に短縮され、新刷版7’を用いての本刷り作業(ステップ110)へ速やかに移行することができる。
なお、この新刷版7’を用いての本刷り作業においても、ステップ101と同様にして「インキ膜厚の制御機能の選択」を行うようになすことは言うまでもない。この場合、セレクトスイッチ11−7の操作位置をそのまま「連動」としておけば、本刷り作業の終了の都度、自動的にインキ膜厚分布の補正が繰り返される。
〔自動補正(2):本刷り作業と切り離して単独でインキ膜厚の自動補正を行う場合〕
ユーザの要望や原稿または校正刷り等により標準的な印刷品質と異なる品質で印刷を行うことがある。また、本刷り作業に入った後の印刷品質が刷り出し時に比較して印刷濃度が高くなったような場合、その濃度を途中で下げたい場合がある。このような場合にインキ膜厚の自動補正を単独作業として行う。
この場合、オペレータは、セレクトスイッチ11−7の操作位置を「単独」とし(図1に示すステップ111)、本刷り作業を中断する(ステップ112)。そして、必要に応じてプリセットカウンタ11−2へセットされている印刷枚数N2の値を変更した後、押しボタン11−5をオンとする(ステップ113)。これにより、制御プログラムの切り替えが行われ(ステップ114)、インキ膜厚の自動補正がスタートされる(ステップ105)。
この自動補正では、プリセットカウンタ11−2にセットされた印刷枚数N2に応じて、刷版7の絵柄に応じたインキ膜厚Mbが修正される。すなわち、必要とする印刷品質のレベルに合わせて印刷枚数N2を定めることにより、誰でもが容易に所望とする印刷品質を確保することができるようになる。
なお、プリセットカウンタ11−2にセットされている印刷枚数N2を変えずに、インキ膜厚の自動補正を行った後(インキローラ群6にインキ膜厚分布Maを残した後)、インキ移しローラ5を作動させることによって、インキ膜厚分布Maに修正したインキ膜厚分布Mbを重畳するようにしてもよい。このような修正方法とすることにより、印刷濃度を低目だけではなく、高目にも変更することができる。
〔インキ膜厚の補正を行わない場合〕
同一の印刷物を大量に印刷する場合、または複数日に渡って同一の印刷作業を行う場合には、作業を終了してもインキ膜厚分布の補正を行う必要性がない。インキ膜厚の補正作業を行わない場合には、セレクトスイッチ11−7の操作位置を「切り」の位置にセットし、本刷り作業を継続して行う。この場合、インキ膜厚の補正作業は、一切行われない状態を維持する。セレクトスイッチ11−7の操作位置を「切り」の位置から「連動」または「単独」に切り替えると、再びインキ膜厚の補正作業を行うことができる。
〔実施の形態1〕
上述した参考例では、プリセットカウンタ11−1での設定値N1のカウント終了後に、自動的にインキ膜厚の自動補正が行われるものとした。しかし、この方式では、印刷中にヤレ紙が発生し、実際の印刷枚数がN1に満たないような場合、その分追加して本刷りを行いたいにも拘わらず、これに対応することができない。
そこで、実施の形態1では、プリセットカウンタ11−1でのカウント値が設定値N1に到達しても、直ちにインキ膜厚の自動補正に進まないようにする。具体的には、図4に示すように、ステップ103と104との間にステップ115を設ける。すなわち、ステップ103により本刷り作業の完了がオペレータに知らされた場合、オペレータはヤレ紙が発生しなかったかをチェックする。ヤレ紙の発生があれば、その分追加して本刷りを行う。この後、すなわち所要とする印刷枚数N1を得た後、押しボタンスイッチ11−6を押してプリセットカウンタ11−1をオフとする。この時の押しボタンスイッチ11−6からのプリセットカウンタ11−1へのオフ信号をトリガとして、インキ膜厚の自動補正へ移行する。
〔実施の形態2〕
実施の形態1ではプリセットカウンタ11−1へのオフ信号をトリガとしてインキ膜厚の自動補正へ移行するようにした。これに対して、実施の形態2では、プリセットカウンタ11−1へのリセット信号をトリガとしてインキ膜厚の自動補正へ移行する。
すなわち、ステップ103と104との間にステップ116(図5参照)を設け、ステップ103により本刷り作業の完了がオペレータに知らされた場合、オペレータはヤレ紙が発生しなかったかをチェックする。ヤレ紙の発生があれば、その分追加して本刷りを行う。この後、セレクトスイッチ11−3の操作位置を「リセット」の位置にし、プリセットカウンタ11−1への設定値および現在のカウント枚数をリセットする。この場合、プリセットカウンタ11−1の設定値および現在のカウント数は、図6に示すように表示部11−1Aおよび11−Bに並置して表示する構成とする。この時のセレクトスイッチ11−3からプリセットカウンタ11−1へのリセット信号をトリガとして、インキ膜厚の自動補正へ移行する。
〔実施の形態3〕
実施の形態3では、プリセットカウンタ11−1への再セット信号をトリガとして、インキ膜厚の自動補正へ移行するようにする。この場合、セレクトスイッチ11−3の「リセット」位置は「再セット」位置として(図7参照)、図8に示すようにステップ103と104との間にステップ117を設ける。
ステップ103により本刷り作業の完了がオペレータに知らされた場合、オペレータはヤレ紙が発生しなかったかをチェックする。ヤレ紙の発生があれば、その分追加して本刷りを行う。この後、セレクトスイッチ11−3の操作位置を「再セット」の位置にし、プリセットカウンタ11−1に次のジョブの本刷り枚数をセットする。この時のセレクトスイッチ11−3からプリセットカウンタ11−1への再セット信号をトリガとして、インキ膜厚の自動補正へ移行する。
なお、上述した各実施の形態では、プリセットカウンタ11−2にインキ膜厚の自動補正を行うために必要な印刷枚数N2をセットし、この印刷枚数N2の印刷を行うことによってインキローラ群6から刷版7の絵柄に応じたインキ膜厚分布Mbを除去し、絵柄がない部分に対応するインキ膜厚分布Maを残すようにした。インキローラ群6から刷版7の絵柄に応じたインキ膜厚分布Mbを除去する方法としては、このような印刷による方法の他、インキローラ群6上のインキをインキツボ1に回収(ツボ返し)する方法もある。
すなわち、インキツボキー4−1〜4−nの開度を全て零とし、インキ移しローラ5に所定回数の呼び出し動作をさせる。これにより、インキローラ群6上のインキがインキツボ1内に回収されて行き、インキローラ群6から刷版7の絵柄に応じたインキ膜厚分布Mbが除去され、絵柄がない部分に対応するインキ膜厚分布Maが残される。
この場合、インキの回収時間(インキ呼び出し回数)は、刷版7に対する本刷り時のプリセットデータから求めることができる。すなわち、本刷り時のプリセットデータからインキの供給量が分かり、インキローラ群6上に残されているインキを所定の条件下でインキツボ1内に回収するにはどれだけの時間が必要かが分かり、この関係をテストを重ねて明らかとしておくことによって、絵柄がない部分に対応するインキ膜厚分布Maを残すためのインキの回収時間を求めることができる。
また、インキローラ群6上の全て又は僅少なインキを残して残りのインキを上述したツボ返しでインキツボ1に回収した後、絵柄がない部分に対応するインキ膜厚分布Maを形成するようにしてもよい。すなわち、インキローラ群6上の全て又はほゞ全てのインキをインキツボ1に回収した後、インキツボキー4−1〜4−nの開度を所定開度(例えば、50%)としたうえ、またインキツボローラ3の回転量を所定量(例えば、50%)としたうえ、本機を運転し、インキ移しローラ5を所定回数呼び出し動作させて、絵柄がない部分に対応するインキ膜厚分布Maをインキローラ群6に形成するようにしてもよい。
本発明に係るインキ膜厚の自動補正方法を説明するためのフローチャート(参考例)である。 図9に示したインキ供給装置に対して設けられた操作パネルを示す正面図である。 このインキ供給装置のインキローラ群上に形成されるインキ膜厚分布MaおよびMbを示す図である。 本発明に係るインキ膜厚の自動補正方法を説明するためのフローチャート(実施の形態1)である。 本発明に係るインキ膜厚の自動補正方法を説明するためのフローチャート(実施の形態2)である。 実施の形態2において用いる操作パネルを示す正面図である。 実施の形態3において用いる操作パネルを示す正面図である。 本発明に係るインキ膜厚の自動補正方法を説明するためのフローチャート(実施の形態3)である。 輪転印刷機におけるインキ供給装置の要部を示す図である。
符号の説明
1…インキツボ、2…インキ、3…インキツボローラ、4(4−1〜4−n)…インキツボキー、5…インキ移しローラ、6…インキローラ群、7,7’…刷版、8…湿し水、9…給水ローラ群、10…版胴、11…操作パネル、11−1,11−2…プリセットカウンタ、11−3,11−4…セレクトスイッチ、11−5,11−6…押しボタンスイッチ、11−7…インキ膜厚補正用のセレクトスイッチ、11−8…カウンタ、11−9…トータルカウンタ。

Claims (10)

  1. セットされた印刷枚数をカウントするカウンタに対する操作部材からの信号をトリガとして、インキローラ群に形成されているインキ膜厚分布から、現在セットされている刷版の絵柄に応じたインキ膜厚分布を除去するようにしたことを特徴とするインキ膜厚補正方法。
  2. セットされた印刷枚数をカウントするカウンタと、このカウンタに対する操作部材と、この操作部材からの信号をトリガとして、インキローラ群に形成されているインキ膜厚分布から、現在セットされている刷版の絵柄に応じたインキ膜厚分布を除去するインキ除去手段とを備えたことを特徴とするインキ膜厚補正装置。
  3. セットされた印刷枚数をカウントするカウンタに対する操作部材からの信号をトリガとして、インキローラ群上のほゞ全てのインキをインキツボに戻すようにしたことを特徴とするインキ膜厚補正方法。
  4. セットされた印刷枚数をカウントするカウンタと、このカウンタに対する操作部材と、この操作部材からの信号をトリガとして、インキローラ群上のほゞ全てのインキをインキツボに戻すインキ戻し手段とを備えたことを特徴とするインキ膜厚補正装置。
  5. 請求項1又は3に記載されたインキ膜厚補正方法において、
    前記操作部材は、前記カウンタをオフとするスイッチであることを特徴とするインキ膜厚補正方法。
  6. 請求項1又は3に記載されたインキ膜厚補正方法において、
    前記操作部材は、前記カウンタをリセットするスイッチであることを特徴とするインキ膜厚補正方法。
  7. 請求項1又は3に記載されたインキ膜厚補正方法において、
    前記操作部材は、前記カウンタを再セットするスイッチであることを特徴とするインキ膜厚補正方法。
  8. 請求項2又は4に記載されたインキ膜厚補正装置において、
    前記操作部材は、前記カウンタをオフとするスイッチであることを特徴とするインキ膜厚補正装置。
  9. 請求項2又は4に記載されたインキ膜厚補正装置において、
    前記操作部材は、前記カウンタをリセットするスイッチであることを特徴とするインキ膜厚補正装置。
  10. 請求項2又は4に記載されたインキ膜厚補正装置において、
    前記操作部材は、前記カウンタを再セットするスイッチであることを特徴とするインキ膜厚補正装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016159439A (ja) * 2015-02-26 2016-09-05 三菱重工印刷紙工機械株式会社 印刷機の制御装置及び方法と印刷機

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