JPH11105255A - インキ膜厚補正方法およびインキ膜厚補正装置 - Google Patents

インキ膜厚補正方法およびインキ膜厚補正装置

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JPH11105255A
JPH11105255A JP9271439A JP27143997A JPH11105255A JP H11105255 A JPH11105255 A JP H11105255A JP 9271439 A JP9271439 A JP 9271439A JP 27143997 A JP27143997 A JP 27143997A JP H11105255 A JPH11105255 A JP H11105255A
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JP
Japan
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ink
film thickness
printing
ink film
counter
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JP9271439A
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English (en)
Inventor
Masaaki Ishida
正昭 石田
Masaru Yamamoto
勝 山本
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Komori Corp
Original Assignee
Komori Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 「印刷前準備時間の短縮」、「労働負荷の軽
減」、「印刷資材の節約」、「生産効率の向上」、「コ
ストの低減」等を実現する。 【解決手段】 生産計画に基づいて策定した必要生産量
(印刷枚数)N1およびインキ膜厚の補正に必要な印刷
枚数N2をプリセットカウンタ11−1および11−2
にセットし、セレクトスイッチ11−7を「連動」とし
ておく。印刷枚数のカウント値がN1に達するとインキ
膜厚の自動補正がスタートされる。この自動補正ではイ
ンキ呼び出し動作を停止させた状態で印刷枚数N2の印
刷が行われる。これにより、インキローラ群から現在セ
ットされている刷版の絵柄に応じたインキ膜厚分布Mb
が除去され、絵柄がない部分に対応するインキ膜厚分布
(印刷中に必要とされる最低限のインキ膜厚分布)Ma
が残される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、試刷り作業およ
び本刷り作業を行う前に、インキローラ群に形成されて
いるインキ膜厚分布を自動的に補正して、作業に最適な
インキ膜厚分布を形成するインキ膜厚補正方法およびイ
ンキ膜厚補正装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9に輪転印刷機におけるインキ供給装
置の要部を示す。同図において、1はインキツボ、2は
インキツボ1に蓄えられたインキ、3はインキツボロー
ラ、4(4−1〜4−n)はインキツボローラ3の軸方
向に複数並設して設けられたインキツボキー、5はイン
キ移しローラ、6はインキローラ群、7は刷版、8は湿
し水、9は給水ローラ群、10は版胴である。
【0003】このインキ供給装置では、インキツボキー
4−1〜4−nの開度調整によってインキツボ1内のイ
ンキ2をインキツボローラ3に供給し、このインキツボ
ローラ3に供給されたインキをインキ移しローラ5の呼
び出し動作によりインキローラ群6を介して刷版7へ供
給する。また、このインキ供給と併行して、湿し水8を
給水ローラ群9を介して刷版7へ供給する。
【0004】刷版7を交換して新しい刷版7’とした場
合、この新刷版7’の絵柄に応じた値にインキツボキー
4−1〜4−nの開度やインキツボローラ3の回転量,
湿し水8の供給量などがプリセットされる。すなわち、
インキツボキー4−1〜4−nの開度やインキツボロー
ラ3の回転量,湿し水8の供給量などを新刷版7’の絵
柄に応じた値として、インキツボ1内のインキ2がイン
キローラ群6を介して、また湿し水8が給水ローラ群9
を介して新刷版7’へ供給される。この場合、本刷りの
前に試刷りを行って、インキ供給量を調整し、満足すべ
き色調を得る。これにより、インキローラ群6には、所
望のインキ膜厚分布(インキ膜厚さの勾配)が作られ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のインキ供給装置では、刷版7を交換して新刷
版7’とした場合、旧刷版7に対するインキ膜厚分布が
インキローラ群6に残っている。すなわち、この場合、
旧刷版7に対するインキ膜厚分布を新刷版7’に対する
インキ膜厚分布に徐々に変えて行かなければならず、満
足すべき色調を得るまでにインキ供給量の調整と試刷り
を過大に必要とし、「印刷前準備時間の増加」、「労働
負荷の増大」、「印刷資材の浪費」、「生産効率の低
下」、「コストアップ」等の問題が生じていた。
【0006】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、その目的とするところは、「印刷前準
備時間の短縮」、「労働負荷の軽減」、「印刷資材の節
約」、「生産効率の向上」、「コストの低減」等を実現
することのできるインキ膜厚補正方法およびインキ膜厚
補正装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、第1発明(請求項1に係る発明)および第3
発明(請求項3に係る発明)は、セットされた印刷枚数
をカウントするカウンタからのカウント終了信号をトリ
ガとして、インキローラ群に形成されているインキ膜厚
分布から、現在セットされている刷版の絵柄に応じたイ
ンキ膜厚分布を除去するようにしたものである。この発
明によれば、セットされた印刷枚数に達すると、現在セ
ットされている刷版の絵柄に応じたインキ膜厚分布がイ
ンキローラ群から自動的に除去され、絵柄のない部分に
対応するインキ膜厚分布が残される。第2発明(請求項
2に係る発明)および第4発明(請求項4に係る発明)
は、セットされた印刷枚数をカウントするカウンタに対
する操作部材からの信号をトリガとして、インキローラ
群に形成されているインキ膜厚分布から、現在セットさ
れている刷版の絵柄に応じたインキ膜厚分布を除去する
ようにしたものである。この発明によれば、カウンタの
カウント値がセットされた印刷枚数に達したことを確認
のうえ、このカウンタに対する操作部材を操作すると、
現在セットされている刷版の絵柄に応じたインキ膜厚分
布がインキローラ群から自動的に除去され、絵柄のない
部分に対応するインキ膜厚分布が残される。
【0008】第5発明(請求項5に係る発明)および第
7発明(請求項7に係る発明)は、セットされた印刷枚
数をカウントするカウンタからのカウント終了信号をト
リガとして、インキローラ群上のほゞ全てのインキをイ
ンキツボに戻すようにしたものである。この発明によれ
ば、セットされた印刷枚数に達すると、インキローラ群
上のほゞ全てのインキがインキツボに戻される。第6発
明(請求項6に係る発明)および第8発明(請求項8に
係る発明)は、セットされた印刷枚数をカウントするカ
ウンタに対する操作部材からの信号をトリガとして、イ
ンキローラ群上のほゞ全てのインキをインキツボに戻す
ようにしたものである。この発明によれば、カウンタの
カウント値がセットされた印刷枚数に達したことを確認
のうえ、このカウンタに対する操作部材を操作すると、
インキローラ群上のほゞ全てのインキがインキツボに戻
される。
【0009】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1:第1発明〕以下、本発明を実施の形態
に基づき詳細に説明する。図2は図9に示したインキ供
給装置に対して設けられた操作パネルを示す正面図であ
る。この操作パネル11は輪転印刷機の排紙部に設けら
れている。操作パネル11には、プリセットカウンタ1
1−1,11−2、セレクトスイッチ11−3,11−
4、押しボタンスイッチ11−5,11−6、インキ膜
厚補正用のセレクトスイッチ11−7、カウンタ11−
8およびトータルカウンタ11−9が設けられている。
【0010】プリセットカウンタ11−1には生産計画
に基づいて策定される必要生産量(印刷枚数)N1がセ
ットされる。セレクトスイッチ11−3はプリセットカ
ウンタ11−1に対して設けられている。セレクトスイ
ッチ11−3の操作位置を「リセット」とすると、プリ
セットカウンタ11−1にセットされている印刷枚数N
1がリセットされ、「切り」にするとプリセットカウン
タ11−1の機能が停止する。セレクトスイッチ11−
3の操作位置を「入り」にした状態で、押しボタンスイ
ッチ11−6を押すとプリセットカウンタ11−1の動
作が開始し、再度押すとプリセットカウンタ11−1の
動作が停止する。
【0011】プリセットカウンタ11−2にはインキ膜
厚の自動補正(後述)を行うために必要な印刷枚数N2
がセットされる。セレクトスイッチ11−4はプリセッ
トカウンタ11−2に対して設けられている。セレクト
スイッチ11−4の操作位置を「リセット」とすると、
プリセットカウンタ11−2にセットされている印刷枚
数N2がリセットされ、「入り」にするとプリセットカ
ウンタ11−2の動作が開始し、「切り」にするとプリ
セットカウンタ11−2の機能が停止する。
【0012】セレクトスイッチ11−7は、「連動」,
「単独」「切り」の3つの操作位置に切り替えることが
可能で、その操作位置を「連動」にしておくと、プリセ
ットカウンタ11−1にセットされた印刷枚数N1のカ
ウント終了と同時にインキ膜厚の自動補正が行われる。
その操作位置を「単独」にしておくと、押しボタンスイ
ッチ11−5をオンとすることによって、インキ膜厚の
自動補正を任意のタイミングで行うことが可能となる。
その操作位置を「切り」にしておくとインキ膜厚の自動
補正は行われない。
【0013】次に、図1に示すフローチャートに従っ
て、上述したインキ膜厚の自動補正について説明する。
【0014】〔自動補正:本刷り作業の終了時に連動
してインキ膜厚の自動補正を行う場合〕オペレータは、
印刷作業の開始にあたって、生産計画に基づいて策定し
た必要生産量(印刷枚数)N1をプリセットカウンタ1
1−1にセットし、セレクトスイッチ11−3を「入
り」の位置に切り替えておく。また、インキ膜厚の補正
に必要な印刷枚数N2をプリセットカウンタ11−2に
セットし、セレクトスイッチ11−4を「入り」の位置
に切り替えておく。また、インキ膜厚補正用のセレクト
スイッチ11−7の操作位置を「連動」としておく(図
1に示すステップ101,102)。
【0015】印刷作業が開始されて本刷りになると、オ
ペレータは、押しボタンスイッチ11−6を押す。これ
により、プリセットカウンタ11−1は、印刷枚数のカ
ウントを開始する。プリセットカウンタ11−1は、そ
の印刷枚数のカウント値がセットされている印刷枚数N
1に到達すると、カウント終了信号を発生する。このカ
ウント終了信号によって、警報音が発せられ、本刷り作
業の完了がオペレータに知らされると共に、印刷が停止
される(ステップ103)。また、プリセットカウンタ
11−1からのカウント終了信号をトリガとして、通常
のプログラムから膜厚補正用プログラムへの切り替えが
行われ(ステップ104)、一定時間経過後に、インキ
膜厚の自動補正がスタートされる(ステップ105)。
【0016】このインキ膜厚の自動補正は次のようにし
て行われる。フィーダおよびフィーダポンプをオンとし
て(ステップ106)、給紙部に積載されている印刷用
紙の給紙を行い、印刷を開始する(ステップ107)。
この印刷に際して、図9に示したインキ供給装置では、
インキ移しローラ5の呼び出し動作を停止させた状態と
する。
【0017】この場合、インキローラ群6には、各キー
ゾーン毎に、刷版7の絵柄に応じたインキ膜厚分布(上
流から下流になるにしたがって薄くなるインキ膜厚分
布)が形成されている。このインキ膜厚分布は、刷版7
の絵柄に応じたインキ膜厚分布Mbと絵柄がない部分に
対応するインキ膜厚分布(印刷中に必要とされる最低限
のインキ膜厚分布)Maとによって構成されている(図
3(a)参照)。
【0018】インキ移しローラ5の呼び出し動作を停止
させた状態で印刷を行うと、インキローラ群6へのイン
キの供給が停止された状態で、インキローラ群6上のイ
ンキが消費され、そのインキ膜厚は徐々に薄くなる。こ
の場合、絵柄の多いキーゾーンではインキが多く消費さ
れ、絵柄の少ないキーゾーンではインキが少なく消費さ
れる。プリセットカウンタ11−2にセットされている
印刷枚数N2の印刷を行った後では、各キーゾーンにつ
いて、インキローラ群6から刷版7の絵柄に応じたイン
キ膜厚分布Mbが除去され、絵柄がない部分に対応する
インキ膜厚分布Maが残される(図3(b)参照)。
【0019】すなわち、この実施の形態では、プリセッ
トカウンタ11−2にセットする印刷枚数N2を適当に
定めることにより、インキローラ群6から刷版7の絵柄
に応じたインキ膜厚分布Mbを除去し、絵柄がない部分
に対応するインキ膜厚分布Maを残すようにしている。
この場合、プリセットカウンタ11−2にセットする印
刷枚数N2は、刷版7に対する本刷り時のプリセットデ
ータから求めることができる。すなわち、本刷り時のプ
リセットデータからインキの供給量が分かり、インキロ
ーラ群6上に残されているインキ膜厚分布Mbによるイ
ンキが刷版7の絵柄に対して何枚分になるかが分かり、
この関係をテストを重ねて明らかとしておくことによっ
て、絵柄がない部分に対応するインキ膜厚分布Maを残
すための印刷枚数N2を求めることができる。この求め
た印刷枚数N2をプリセットカウンタ11−2にセット
する。
【0020】ステップ107で印刷を開始してから、そ
の印刷枚数がN2に到達すると、プリセットカウンタ1
1−2がカウント終了信号を発生する。このカウント終
了信号によって、警報音が発せられ、インキ膜厚の自動
補正完了がオペレータに知らされると共に、印刷が停止
される(ステップ108)。また、プリセットカウンタ
11−2からのカウント終了信号をトリガとして、イン
キ移しローラ5の呼び出し動作の停止を解除したうえ、
通常の制御プログラムへ戻される(ステップ109)。
【0021】このようにしてインキ膜厚の自動補正が行
われ、インキローラ群6に刷版7の絵柄がない部分に対
応するインキ膜厚分布Maが残された状態で、オペレー
タは、ブランケットの洗浄を行い、刷版7を新しい刷版
7’と交換する。この刷版の交換後、新刷版7’の絵柄
に応じた値にインキツボキー4−1〜4−nの開度やイ
ンキツボローラ3の回転量,湿し水8の供給量などをプ
リセットする。この場合、インキローラ群6からは前の
刷版7の絵柄に応じたインキ膜厚分布Mbが除去されて
いるので、速やかに満足すべき色調を得ることができる
ようになる。すなわち、インキローラ群6に残されてい
るインキ膜厚分布Maに新刷版7’の絵柄に応じたイン
キ膜厚分布Mb’を重畳するのみでよいので、満足すべ
き色調を得るまでの時間が大幅に短縮され、新刷版7’
を用いての本刷り作業(ステップ110)へ速やかに移
行することができる。
【0022】なお、この新刷版7’を用いての本刷り作
業においても、ステップ101と同様にして「インキ膜
厚の制御機能の選択」を行うようになすことは言うまで
もない。この場合、セレクトスイッチ11−7の操作位
置をそのまま「連動」としておけば、本刷り作業の終了
の都度、自動的にインキ膜厚分布の補正が繰り返され
る。
【0023】〔自動補正:本刷り作業と切り離して単
独でインキ膜厚の自動補正を行う場合〕ユーザの要望や
原稿または校正刷り等により標準的な印刷品質と異なる
品質で印刷を行うことがある。また、本刷り作業に入っ
た後の印刷品質が刷り出し時に比較して印刷濃度が高く
なったような場合、その濃度を途中で下げたい場合があ
る。このような場合にインキ膜厚の自動補正を単独作業
として行う。
【0024】この場合、オペレータは、セレクトスイッ
チ11−7の操作位置を「単独」とし(図1に示すステ
ップ111)、本刷り作業を中断する(ステップ11
2)。そして、必要に応じてプリセットカウンタ11−
2へセットされている印刷枚数N2の値を変更した後、
押しボタン11−5をオンとする(ステップ113)。
これにより、制御プログラムの切り替えが行われ(ステ
ップ114)、インキ膜厚の自動補正がスタートされる
(ステップ105)。
【0025】この自動補正では、プリセットカウンタ1
1−2にセットされた印刷枚数N2に応じて、刷版7の
絵柄に応じたインキ膜厚Mbが修正される。すなわち、
必要とする印刷品質のレベルに合わせて印刷枚数N2を
定めることにより、誰でもが容易に所望とする印刷品質
を確保することができるようになる。
【0026】なお、プリセットカウンタ11−2にセッ
トされている印刷枚数N2を変えずに、インキ膜厚の自
動補正を行った後(インキローラ群6にインキ膜厚分布
Maを残した後)、インキ移しローラ5を作動させるこ
とによって、インキ膜厚分布Maに修正したインキ膜厚
分布Mbを重畳するようにしてもよい。このような修正
方法とすることにより、印刷濃度を低目だけではなく、
高目にも変更することができる。
【0027】〔インキ膜厚の補正を行わない場合〕同一
の印刷物を大量に印刷する場合、または複数日に渡って
同一の印刷作業を行う場合には、作業を終了してもイン
キ膜厚分布の補正を行う必要性がない。インキ膜厚の補
正作業を行わない場合には、セレクトスイッチ11−7
の操作位置を「切り」の位置にセットし、本刷り作業を
継続して行う。この場合、インキ膜厚の補正作業は、一
切行われない状態を維持する。セレクトスイッチ11−
7の操作位置を「切り」の位置から「連動」または「単
独」に切り替えると、再びインキ膜厚の補正作業を行う
ことができる。
【0028】〔実施の形態2〕実施の形態1では、プリ
セットカウンタ11−1での設定値N1のカウント終了
後に、自動的にインキ膜厚の自動補正が行われるものと
した。しかし、この方式では、印刷中にヤレ紙が発生
し、実際の印刷枚数がN1に満たないような場合、その
分追加して本刷りを行いたいにも拘わらず、これに対応
することができない。
【0029】そこで、この実施の形態2では、プリセッ
トカウンタ11−1でのカウント値が設定値N1に到達
しても、直ちにインキ膜厚の自動補正に進まないように
する。具体的には、図4に示すように、ステップ103
と104との間にステップ115を設ける。すなわち、
ステップ103により本刷り作業の完了がオペレータに
知らされた場合、オペレータはヤレ紙が発生しなかった
かをチェックする。ヤレ紙の発生があれば、その分追加
して本刷りを行う。この後、すなわち所要とする印刷枚
数N1を得た後、押しボタンスイッチ11−6を押して
プリセットカウンタ11−1をオフとする。この時の押
しボタンスイッチ11−6からのプリセットカウンタ1
1−1へのオフ信号をトリガとして、インキ膜厚の自動
補正へ移行する。
【0030】〔実施の形態3〕実施の形態2ではプリセ
ットカウンタ11−1へのオフ信号をトリガとしてイン
キ膜厚の自動補正へ移行するようにした。これに対し
て、実施の形態3では、プリセットカウンタ11−1へ
のリセット信号をトリガとしてインキ膜厚の自動補正へ
移行する。
【0031】すなわち、ステップ103と104との間
にステップ116(図5参照)を設け、ステップ103
により本刷り作業の完了がオペレータに知らされた場
合、オペレータはヤレ紙が発生しなかったかをチェック
する。ヤレ紙の発生があれば、その分追加して本刷りを
行う。この後、セレクトスイッチ11−3の操作位置を
「リセット」の位置にし、プリセットカウンタ11−1
への設定値および現在のカウント枚数をリセットする。
この場合、プリセットカウンタ11−1の設定値および
現在のカウント数は、図6に示すように表示部11−1
Aおよび11−Bに並置して表示する構成とする。この
時のセレクトスイッチ11−3からプリセットカウンタ
11−1へのリセット信号をトリガとして、インキ膜厚
の自動補正へ移行する。
【0032】〔実施の形態4〕実施の形態4では、プリ
セットカウンタ11−1への再セット信号をトリガとし
て、インキ膜厚の自動補正へ移行するようにする。この
場合、セレクトスイッチ11−3の「リセット」位置は
「再セット」位置として(図7参照)、図8に示すよう
にステップ103と104との間にステップ117を設
ける。
【0033】ステップ103により本刷り作業の完了が
オペレータに知らされた場合、オペレータはヤレ紙が発
生しなかったかをチェックする。ヤレ紙の発生があれ
ば、その分追加して本刷りを行う。この後、セレクトス
イッチ11−3の操作位置を「再セット」の位置にし、
プリセットカウンタ11−1に次のジョブの本刷り枚数
をセットする。この時のセレクトスイッチ11−3から
プリセットカウンタ11−1への再セット信号をトリガ
として、インキ膜厚の自動補正へ移行する。
【0034】なお、上述した各実施の形態では、プリセ
ットカウンタ11−2にインキ膜厚の自動補正を行うた
めに必要な印刷枚数N2をセットし、この印刷枚数N2
の印刷を行うことによってインキローラ群6から刷版7
の絵柄に応じたインキ膜厚分布Mbを除去し、絵柄がな
い部分に対応するインキ膜厚分布Maを残すようにし
た。インキローラ群6から刷版7の絵柄に応じたインキ
膜厚分布Mbを除去する方法としては、このような印刷
による方法の他、インキローラ群6上のインキをインキ
ツボ1に回収(ツボ返し)する方法もある。
【0035】すなわち、インキツボキー4−1〜4−n
の開度を全て零とし、インキ移しローラ5に所定回数の
呼び出し動作をさせる。これにより、インキローラ群6
上のインキがインキツボ1内に回収されて行き、インキ
ローラ群6から刷版7の絵柄に応じたインキ膜厚分布M
bが除去され、絵柄がない部分に対応するインキ膜厚分
布Maが残される。
【0036】この場合、インキの回収時間(インキ呼び
出し回数)は、刷版7に対する本刷り時のプリセットデ
ータから求めることができる。すなわち、本刷り時のプ
リセットデータからインキの供給量が分かり、インキロ
ーラ群6上に残されているインキを所定の条件下でイン
キツボ1内に回収するにはどれだけの時間が必要かが分
かり、この関係をテストを重ねて明らかとしておくこと
によって、絵柄がない部分に対応するインキ膜厚分布M
aを残すためのインキの回収時間を求めることができ
る。
【0037】また、インキローラ群6上の全て又は僅少
なインキを残して残りのインキを上述したツボ返しでイ
ンキツボ1に回収した後、絵柄がない部分に対応するイ
ンキ膜厚分布Maを形成するようにしてもよい。すなわ
ち、インキローラ群6上の全て又はほゞ全てのインキを
インキツボ1に回収した後、インキツボキー4−1〜4
−nの開度を所定開度(例えば、50%)としたうえ、
またインキツボローラ3の回転量を所定量(例えば、5
0%)としたうえ、本機を運転し、インキ移しローラ5
を所定回数呼び出し動作させて、絵柄がない部分に対応
するインキ膜厚分布Maをインキローラ群6に形成する
ようにしてもよい。
【0038】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように本
発明によれば、第1発明および第3発明では、セットさ
れた印刷枚数に達すると、現在セットされている刷版の
絵柄に応じたインキ膜厚分布がインキローラ群から自動
的に除去されるものとなり、刷版の交換に際してインキ
ローラ群に残されている絵柄のない部分に対応するイン
キ膜厚分布に新刷版の絵柄に応じたインキ膜厚分布を重
畳するのみでよくなり、満足すべき色調を得るまでの時
間が大幅に短縮され、「印刷前準備時間の短縮」、「労
働負荷の軽減」、「印刷資材の節約」、「生産効率の向
上」、「コストの低減」等を実現することができるよう
になる。また、第2発明および第4発明では、カウンタ
のカウント値がセットされた印刷枚数に達したことを確
認のうえ、このカウンタに対する操作部材を操作する
と、現在セットされている刷版の絵柄に応じたインキ膜
厚分布がインキローラ群から自動的に除去されるものと
なり、第1および第3発明の効果に加えて、印刷中にヤ
レ紙が発生し、その分追加して本刷りを行いたい場合に
も対応することができるようになる。
【0039】また、第5発明および第7発明では、セッ
トされた印刷枚数に達すると、インキローラ群上のほゞ
全てのインキがインキツボに戻されるものとなり、これ
によってインキローラ群上のほゞ全てのインキをインキ
ツボに回収した後、印刷中に必要とされる最低限のイン
キ膜厚分布(絵柄のない部分に対応するインキ膜厚分
布)を形成するようにすれば、刷版の交換に際してイン
キローラ群に残されている絵柄のない部分に対応するイ
ンキ膜厚分布に新刷版の絵柄に応じたインキ膜厚分布を
重畳するのみでよくなり、満足すべき色調を得るまでの
時間が大幅に短縮され、「印刷前準備時間の短縮」、
「労働負荷の軽減」、「印刷資材の節約」、「生産効率
の向上」、「コストの低減」等を実現することができる
ようになる。また、第6発明および第8発明では、カウ
ンタのカウント値がセットされた印刷枚数に達したこと
を確認のうえ、このカウンタに対する操作部材を操作す
ると、インキローラ群上のほゞ全てのインキがインキツ
ボに戻されるものとなり、第5発明および第7発明の効
果に加えて、印刷中にヤレ紙が発生し、その分追加して
本刷りを行いたい場合にも対応することができるように
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るインキ膜厚の自動補正方法を説
明するためのフローチャート(実施の形態1)である。
【図2】 図9に示したインキ供給装置に対して設けら
れた操作パネルを示す正面図である。
【図3】 このインキ供給装置のインキローラ群上に形
成されるインキ膜厚分布MaおよびMbを示す図であ
る。
【図4】 本発明に係るインキ膜厚の自動補正方法を説
明するためのフローチャート(実施の形態2)である。
【図5】 本発明に係るインキ膜厚の自動補正方法を説
明するためのフローチャート(実施の形態3)である。
【図6】 実施の形態3において用いる操作パネルを示
す正面図である。
【図7】 実施の形態4において用いる操作パネルを示
す正面図である。
【図8】 本発明に係るインキ膜厚の自動補正方法を説
明するためのフローチャート(実施の形態4)である。
【図9】 輪転印刷機におけるインキ供給装置の要部を
示す図である。
【符号の説明】
1…インキツボ、2…インキ、3…インキツボローラ、
4(4−1〜4−n)…インキツボキー、5…インキ移
しローラ、6…インキローラ群、7,7’…刷版、8…
湿し水、9…給水ローラ群、10…版胴、11…操作パ
ネル、11−1,11−2…プリセットカウンタ、11
−3,11−4…セレクトスイッチ、11−5,11−
6…押しボタンスイッチ、11−7…インキ膜厚補正用
のセレクトスイッチ、11−8…カウンタ、11−9…
トータルカウンタ。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セットされた印刷枚数をカウントするカ
    ウンタからのカウント終了信号をトリガとして、インキ
    ローラ群に形成されているインキ膜厚分布から、現在セ
    ットされている刷版の絵柄に応じたインキ膜厚分布を除
    去するようにしたことを特徴とするインキ膜厚補正方
    法。
  2. 【請求項2】 セットされた印刷枚数をカウントするカ
    ウンタに対する操作部材からの信号をトリガとして、イ
    ンキローラ群に形成されているインキ膜厚分布から、現
    在セットされている刷版の絵柄に応じたインキ膜厚分布
    を除去するようにしたことを特徴とするインキ膜厚方
    法。
  3. 【請求項3】 セットされた印刷枚数をカウントするカ
    ウンタと、このカウンタからのカウント終了信号をトリ
    ガとして、インキローラ群に形成されているインキ膜厚
    分布から、現在セットされている刷版の絵柄に応じたイ
    ンキ膜厚分布を除去するインキ除去手段とを備えたこと
    を特徴とするインキ膜厚補正装置。
  4. 【請求項4】 セットされた印刷枚数をカウントするカ
    ウンタと、このカウンタに対する操作部材と、この操作
    部材からの信号をトリガとして、インキローラ群に形成
    されているインキ膜厚分布から、現在セットされている
    刷版の絵柄に応じたインキ膜厚分布を除去するインキ除
    去手段とを備えたことを特徴とするインキ膜厚補正装
    置。
  5. 【請求項5】 セットされた印刷枚数をカウントするカ
    ウンタからのカウント終了信号をトリガとして、インキ
    ローラ群上のほゞ全てのインキをインキツボに戻すよう
    にしたことを特徴とするインキ膜厚補正方法。
  6. 【請求項6】 セットされた印刷枚数をカウントするカ
    ウンタに対する操作部材からの信号をトリガとして、イ
    ンキローラ群上のほゞ全てのインキをインキツボに戻す
    ようにしたことを特徴とするインキ膜厚補正方法。
  7. 【請求項7】 セットされた印刷枚数をカウントするカ
    ウンタと、このカウンタからのカウント終了信号をトリ
    ガとして、インキローラ群上のほゞ全てのインキをイン
    キツボに戻すインキ戻し手段とを備えたことを特徴とす
    るインキ膜厚補正装置。
  8. 【請求項8】 セットされた印刷枚数をカウントするカ
    ウンタと、このカウンタに対する操作部材と、この操作
    部材からの信号をトリガとして、インキローラ群上のほ
    ゞ全てのインキをインキツボに戻すインキ戻し手段とを
    備えたことを特徴とするインキ膜厚補正装置。
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