JP2000037853A - 印刷機のインキ膜厚制御方法 - Google Patents
印刷機のインキ膜厚制御方法Info
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Abstract
制御をなくして、生産性を高める。 【解決手段】 本刷り作業の終了後、新刷版の印刷デー
タと旧刷版の印刷データを読み出し、これら印刷データ
の自動照合を行う(ステップ103)。具体的には、旧
刷版による印刷物の絵柄面積率と新刷版による印刷物の
絵柄面積率との差をブレードに対応するゾーン毎に求
め、その差が許容範囲内にあるか否かをチェックする。
その差が1つでも許容範囲外にあれば、「インキリムー
ビング+プレインキング2」を実行(ステップ104〜
114)するが、その差が全て許容範囲内にあれば、
「インキリムービング+プレインキング2」は実行せず
に、試刷り印刷へと移行する(ステップ115)。
Description
インキをインキローラ群を介して刷版へ供給するインカ
ー内のインキ膜厚分布を制御する印刷機のインキ膜厚制
御方法に関するものである。
ト内のインカー(インキ供給装置)の要部を示す。同図
において、1はインキツボ、2はインキツボ1に蓄えら
れたインキ、3はインキツボローラ、4(4−1〜4−
n)はインキツボローラ3の軸方向に複数並設して設け
られたブレード、5はインキ移しローラ、6はインキロ
ーラ群、7は刷版、8は版胴である。
4−nの開度調整によってインキツボ1内のインキ2を
インキツボローラ3に供給し、このインキツボローラ3
に供給されたインキをインキ移しローラ5の呼び出し動
作によりインキローラ群6を介して刷版7へ供給する。
合、この新刷版7’の絵柄に応じた値にブレード4−1
〜4−nの開度やインキツボローラ3の回転量などがプ
リセットされる。すなわち、ブレード4−1〜4−nの
開度やインキツボローラ3の回転量などを新刷版7’の
絵柄に応じた値として、インキツボ1内のインキ2がイ
ンキローラ群6を介して新刷版7’へ供給される。この
場合、本刷りの前に試刷りを行って、インキ供給量を調
整し、満足すべき色調を得る。これにより、インキロー
ラ群6には、所望のインキ膜厚分布(インキ膜厚さの勾
配)が作られる。
は、刷版7を交換して新刷版7’とした場合、旧刷版7
に対するインキ膜厚分布がインキローラ群6に残ってい
る。すなわち、この場合、旧刷版7に対するインキ膜厚
分布を新刷版7’に対するインキ膜厚分布に徐々に変え
て行かなければならず、満足すべき色調を得るまでにイ
ンキ供給量の調整と試刷りを過大に必要とし、「印刷前
準備時間の増加」、「労働負荷の増大」、「印刷資材の
浪費」、「生産効率の低下」、「コストアップ」等の問
題が生じる。
るまでのインキ供給量の調整と試刷りの回数を少なくす
ることを目的として、特願平8−167144号(特開
平10−16193号公報)として「インキ膜厚の制御
方法」を提案した。このインキ膜厚の制御方法では、旧
刷版7の新刷版7’への交換に際して、先ずインキリム
ービングを行う。すなわち、旧刷版7による本刷り作業
の終了と同時に、自動的にインキリムービングが行われ
る。このインキリムービングでは、インキ移しローラ5
の呼び出し動作をオフとしたうえ、旧刷版7を装着した
ままの状態で本機を運転し、所定枚数の印刷を行い、こ
れによってインキローラ群6に上流から下流になるにし
たがって薄くなる印刷中に必要とされる最低限のインキ
膜厚分布Ma(図9(a)参照)、すなわち刷版7の絵
柄のない部分に対応するインキ膜厚分布Maを残す。
て、プレインキング2が行われる。このプレインキング
2では、ブレード4−1〜4−nの開度やインキツボロ
ーラ3の回転量などを新刷版7’の絵柄に応じた値にプ
リセットしたうえ、本機を運転し、インキ移しローラ5
を所定回数呼び出し動作させて、インキローラ群6に残
されている印刷中に必要とされる最低限のインキ膜厚分
布Maに新刷版7’の絵柄に応じたインキ膜厚分布Mb
(図9(b)参照)を重畳する。
厚分布は、後続する印刷物の印刷開始前に、先行する印
刷物に対するインキ膜厚分布から後続する印刷物に対す
るインキ膜厚分布に変更される。すなわち、刷版を交換
しての印刷開始前に、旧刷版7に対するインキ膜厚分布
から新刷版7’に対するインキ膜厚分布に変更される。
の重畳後、オペレータは、刷版を新刷版7’に交換した
状態で、所定枚数の試刷りを行い、その試刷りされた印
刷物について濃度チェックを行う。この濃度チェックに
おいて、満足すべき色調であれば、「インキリムービン
グ+プレインキング2」によるインキ膜厚の制御を終了
し、本刷りへ移行する。満足すべき色調でなければ、プ
レインキング(+)あるいはプレインキング(−)によ
ってインキ膜厚分布を微調整し、再度試刷りを行う。
ていない場合、例えば版胴8に刷版7を初めてセットす
るような場合、ディスプレイ上でプレインキング1動作
を指定する。このプレインキング1では、ブレード4−
1〜4−nの開度を所定開度(例えば、50%)とした
うえ、またインキツボローラ3の回転量を所定量(例え
ば、50%)としたうえ、本機を運転し、インキ移しロ
ーラ5を所定回数呼び出し動作させて、図9(a)に示
されるような印刷中に必要とされる最低限のインキ膜厚
分布Maをインキローラ群6に形成する。そして、この
後、ブレード4−1〜4−nの開度やインキツボローラ
3の回転量を刷版7の絵柄に応じた値にプリセットし、
インキ移しローラ5を所定回数呼び出し動作させて、イ
ンキローラ群6に形成されている印刷中に必要とされる
最低限のインキ膜厚分布Maに刷版7の絵柄に応じたイ
ンキ膜厚分布Mb(図9(b))を重畳する。
重畳した状態で、所定枚数の試刷りを行い、その試刷り
された印刷物について濃度チェックを行う。この濃度チ
ェックにおいて、満足すべき色調であれば、「プレイン
キング1」によるインキ膜厚の制御を終了し、本刷りへ
移行する。満足すべき色調でなければ、プレインキング
(+)あるいはプレインキング(−)によってインキ膜
厚分布を微調整し、再度試刷りを行う。
法では、先行する印刷物と後続する印刷物に対するイン
キ供給装置内におけるインキ膜厚分布がほゞ同じで、す
なわち旧刷版7による印刷物対するインキ膜厚分布と新
刷版7’による印刷物に対するインキ膜厚分布がほゞ同
じで、インキ膜厚分布を変更しなくてもよい場合にも、
「インキリムービング+プレインキング2」によるイン
キ膜厚の制御が行われるため、時間がかかり、生産性が
悪い、という問題があった。
なされたもので、その目的とするところは、刷版の交換
に際し、不要なインキ膜厚分布の制御をなくして、生産
性を高めることのできる印刷機のインキ膜厚制御方法を
提供することにある。
るために、第1発明(請求項1に係る発明)は、旧刷版
による印刷物の絵柄面積率と新刷版による印刷物の絵柄
面積率との差を供給量調整装置に対応するゾーン毎に求
め、その差が全てあらかじめ定めた許容範囲内にある場
合には、刷版を交換しての印刷開始前に、旧刷版による
印刷物に対するインキ膜厚分布から新刷版による印刷物
に対するインキ膜厚分布への変更を行わないようにした
ものである。この発明によれば、新旧刷版による印刷物
のゾーン毎の絵柄面積率の差が全て許容範囲内にあれ
ば、刷版を交換しての印刷開始前に、旧刷版による印刷
物に対するインキ膜厚分布から新刷版による印刷物に対
するインキ膜厚分布への変更は行われない。新旧刷版に
よる印刷物のゾーン毎の絵柄面積率の差が1つでも許容
範囲外にあれば、刷版を交換しての印刷開始前に、旧刷
版による印刷物に対するインキ膜厚分布から新刷版によ
る印刷物に対するインキ膜厚分布への変更が行われる。
版による印刷物の絵柄に応じたブレード開き量と新刷版
による印刷物の絵柄に応じたブレード開き量との差をブ
レード毎に求め、その差が全てあらかじめ定めた許容範
囲内にある場合には、刷版を交換しての印刷開始前に、
旧刷版による印刷物に対するインキ膜厚分布から新刷版
による印刷物に対するインキ膜厚分布への変更を行わな
いようにしたものである。この発明によれば、新旧刷版
による印刷物に対するブレード毎の開き量の差が全て許
容範囲内にあれば、刷版を交換しての印刷開始前に、旧
刷版による印刷物に対するインキ膜厚分布から新刷版に
よる印刷物に対するインキ膜厚分布への変更は行われな
い。新旧刷版による印刷物に対するブレード毎の開き量
の差が1つでも許容範囲外にあれば、刷版を交換しての
印刷開始前に、旧刷版による印刷物に対するインキ膜厚
分布から新刷版による印刷物に対するインキ膜厚分布へ
の変更が行われる。
き詳細に説明する。図2は本発明を適用してなる4色枚
葉輪転印刷機を示す図である。同図において、11−1
〜11−4は各色の印刷ユニットであり、この印刷ユニ
ット11−1〜11−4内に図8に示したインキ供給装
置が各個に設けられている。
0の近くに図3に示すような操作デスク(PQC)13
が付設されている。この操作デスク13は、そのデスク
上面を操作盤13−1とし、この操作盤13−1に操作
部13−2および表示部13−3が設けられている。ま
た、操作デスク13のデスク上面には、試刷りシステム
(この例では、パソコン)14が載置されている。な
お、この実施の形態では、図示してはいないが操作デス
ク13内に制御装置が設置されており、この制御装置と
合わせて試刷りシステム14が構成されている。
4(a)参照)やフロッピィディスク16(図4(b)
参照)などの記録媒体が挿入セットされる差込口(図示
せず)が設けられている。この実施の形態では、記録媒
体に、製版時に用いる絵柄をラスタライズしたデータ
や、製版時に使用するフィルムや刷版や校正刷りの印刷
物から読み取った絵柄面積情報(刷版による印刷物の絵
柄面積情報)に基づいて作成された本刷りデータ(印刷
データ)を記録させておく。すなわち、対応する刷版毎
に、その刷版が用いられる印刷ユニット、その印刷ユニ
ットにおける各ブレードの開き量、各ブレードに対応す
る刷版による印刷物のゾーン毎の絵柄面積率、インキツ
ボローラの回転量などの設定値データを印刷データとし
て記録させておく。
の各ローラ上に最適なインキの膜厚を形成するための機
能が搭載されている。これらの機能はメニュー画面M
(図5参照)に表示される。すなわち、試刷りシステム
14には、「プレインキング1」,「インキリムービン
グ」,「プレインキング2」,「プレインキング
(+)」,「プレインキング(−)」や「試刷」機能が
搭載され、これらの機能を選択し得るキーとしてK1,
K2,K3,K4,K5およびK6がメニュー画面Mに
表示される。
形態特有の「データ(印刷データ)照合」機能が搭載さ
れており、この「データ照合」機能を有効とするための
キーとしてオンキーK7が、無効とするためのキーとし
てオフキーK8がメニュー画面Mに表示される。オンキ
ーK7にタッチすると、「データ照合」機能が有効とさ
れ、キーK7,K8の左横に位置するデータ照合表示部
P1の表示色が変わる。オフキーK8にタッチすると、
「データ照合」機能が無効とされ、データ照合表示部P
1の表示色が変わる。このデータ照合表示部P1の表示
色の違いによって「データ照合」機能が有効とされてい
るか、無効とされているかの設定状態を知ることができ
る。本実施の形態では、「データ照合」機能が有効であ
る場合、本刷り作業の終了後、新旧刷版による印刷物の
絵柄面積率の差がインキ供給装置内のブレードに対応す
るゾーン毎にチェックされる。
形態特有の「許容範囲設定」機能が搭載されており、上
記データ照合に際しての許容範囲の設定を可能とするた
めのキーとして、許容範囲設定キーK9がメニュー画面
Mに表示される。許容範囲設定キーK9をタッチする
と、図示されていないテンキーが現れ、このテンキーか
らの数値入力によって許容範囲を任意に設定することが
できる。設定された数値(上下限値)は許容範囲設定キ
ーK9の右横に位置する許容範囲表示部P2に表示され
る。
す。同図において、14−1はCPU、14−2はRA
M、14−3はROM、14−4,14−5はインター
フェイスである。CPU14−1は、インターフェイス
14−4,14−5を介して与えられる各種入力情報を
得て、ROM14−3に格納されたプログラムに従い、
RAM14−2にアクセスしながら、各種処理動作を行
う。CPU14−1での各種処理情報は、インターフェ
イス14−4,14−5を介して各種装置へ出力され
る。
(11−1〜11−4)における刷版交換に際してのイ
ンキローラ群6へのインキ膜厚分布の形成は次のように
して行われる。
のディスプレイ上に、メニュー画面Mが出現する。この
メニュー画面Mには選択し得る機能として「プレインキ
ング1」,「プレインキング2」,「プレインキング
(+)」,「プレインキング(−)」,「インキリムー
ビング」,「試刷」が表示される。
11−1〜11−4について、そのプレインキング1,
プレインキング2,プレインキング(+),プレインキ
ング(−)におけるインキ呼び出し回数が表示部P3
に、インキリムービングにおけるインキ呼び出し回数が
表示部P4に、試刷りにおける試刷り枚数が表示部P5
に表示される。また、「ユニット選択」として、印刷ユ
ニット11−1〜11−4に対応する番号「1」〜
「4」が表示される。
ト11−1について、旧刷版7から新刷版7’への交換
を行うものとする。この場合、オペレータは、前もっ
て、「データ照合」機能を有効とするか、無効とするか
について判断し、メニュー画面Mの「ユニット選択」に
おいて印刷ユニット11−1に対応する番号「1」を選
択のうえ、有効とする場合にはオンキーK7をタッチ
し、無効とする場合にはオフキーK8をタッチする。
を有効とする。印刷作業によっては、新旧刷版による印
刷物の絵柄面積率が明らかに異なり、始めからデータの
照合を必要としない場合がある。このような場合、オペ
レータは、「データ照合」機能を無効とする。また、イ
ンキローラ群6にインキが一切捲かれていない状態で作
業を始める場合は、データ照合の必要性がないので、
「データ照合」機能を無効とする。「データ照合」機能
が無効とされている場合、図1に示すフローチャートに
基づく制御は一切行われない。
れており、図1に示したフローチャートに基づく制御が
行われるものとする。この場合、許容範囲表示部P2に
表示されている±の数値が、データ照合に際しての許容
範囲の上下限値とされる。オペレータは、許容範囲設定
キーK9をタッチし、これによって出現するテンキーか
らの数値入力によって許容範囲を任意に設定することが
できる。この許容範囲は、旧刷版による印刷物に対する
インキ膜厚分布と新刷版による印刷物に対するインキ膜
厚分布とがほゞ同じであると判断するためのものであ
り、旧刷版による印刷物の絵柄面積率を基準値とし、こ
の基準値に対する新刷版による印刷物の絵柄面積率の許
容差として設定する。
オペレータは、新刷版7’の印刷データ(後続する印刷
物に対する印刷データ)が書き込まれている磁気カード
15やフロッピィディス16等の記録媒体を操作盤13
−1の差込口にセットし、新規印刷データの入力を行う
(ステップ102)。なお、既に操作盤13−1の内部
に新刷版7’に対する印刷データが保管されていれば、
作業のジョブコード(JOBコード)を入力すること
で、印刷データの呼び出しと入力を行うことができる。
は、試刷りシステム14へ転送され、インターフェイス
14−4を介してRAM14−2に記憶される。本刷り
作業を終えた旧刷版7の印刷データ(先行する印刷物の
印刷データ)は、試刷りシステム14のRAM14−2
に記録保管されている。
RAM14−2に記憶されている新刷版7’の印刷デー
タと旧刷版7の印刷データを読み出し、これら印刷デー
タの自動照合を行う(ステップ103)。具体的には、
旧刷版7による印刷物の絵柄面積率と新刷版7’による
印刷物の絵柄面積率との差をインキ供給装置内のブレー
ド4−1〜4−nに対応するゾーン毎に求め、その差が
あらかじめ設定されている許容範囲内(メニュー画面M
の表示部P2に表示されている上下限値内)にあるか否
かをチェックする。
1つでも許容範囲外にあれば、CPU14−1は、旧刷
版7による印刷物に対するインキ膜厚分布と新刷版7’
による印刷物に対するインキ膜厚分布とが異なると判断
し(ステップ103のNO)、「インキリムービング+
プレインキング2」によるインキ膜厚の制御を実行した
うえ(ステップ104〜114)、試刷り印刷へと移行
する(ステップ115)。
114での「インキリムービング+プレインキング2」
によるインキ膜厚の制御は、次のようにして行われる。
先ず、ステップ104において、CPU14−1は、制
御用プログラムをインキリムービングを実行する制御プ
ログラムに切り替える。そして、印刷機の運転を開始し
(ステップ105)、ブレード4−1〜4−nの開き量
を最小設定とし(ステップ106)、インキツボローラ
3の送り量を最大設定とする(ステップ107)。
ーラ5によるインキ呼び出し動作を開始し(ステップ1
08)、インキローラ群6が保有しているインキをイン
キツボ1内に回収する(ステップ109)。この時、イ
ンキ移しローラ5によるインキ呼び出し動作は、インキ
リムービング機能であらかじめ設定されている回数(メ
ニュー画面Mの表示部P4に表示されている回数)だけ
行われる。これによって、インキローラ群6のインキの
履歴が解消され、インキローラ群6に印刷中に必要とさ
れる最低限のインキ膜厚分布Ma(図10(a))が残
される。
ラ5によるインキ呼び出し動作を停止し、制御用プログ
ラムを切り替えて、印刷機の運転を停止させる(ステッ
プ110)。
ブランケット洗浄/圧胴洗浄/紙サイズ変更/刷版交換
等の前準備作業を決められた手順に基づいて実施する
(ステップ111)。
の実施と並行して、RAM14−2に記憶されている新
刷版7’の印刷データを読み出し、この印刷データのプ
リセットを行う(ステップ112)。
たことを確認して、印刷機のスタート釦9(図2)を操
作する。すると、CPU14−1は、プレインキング2
機能を自動的に選択して、印刷機を運転し、インキ移し
ローラ5を所定回数呼び出し動作させて、インキローラ
群6に残されている印刷中に必要とされる最低限のイン
キ膜厚分布Maに新刷版7’の絵柄に応じたインキ膜厚
分布Mb(図10(b))を重畳する(ステップ11
3,114)。
厚分布は、後続する印刷物の印刷開始前(試刷り印刷の
前)に、先行する印刷物に対するインキ膜厚分布から後
続する印刷物に対するインキ膜厚分布に変更される。す
なわち、刷版を交換しての印刷開始前に、旧刷版7によ
る印刷物に対するインキ膜厚分布から新刷版7’による
印刷物に対するインキ膜厚分布に変更される。
上記ゾーン毎の絵柄面積率の差が全て許容範囲内にあれ
ば、CPU14−1は、旧刷版7による印刷物に対する
インキ膜厚分布と新刷版7’による印刷物に対するイン
キ膜厚分布とがほゞ同じであると判断し(ステップ10
3のYES)、「インキリムービング+プレインキング
2」によるインキ膜厚の制御を実行せずに、試刷り印刷
へと移行する(ステップ115)。すなわち、旧刷版7
による印刷物に対するインキ膜厚分布から新刷版7’に
よる印刷物に対するインキ膜厚分布への変更を行わず
に、試刷り印刷へと移行する。なお、試刷り印刷へ移行
する前に、ステップ111と同様の前準備作業を実施す
ることは言うまでもない。
更は行わず、旧刷版7に対する印刷データがセットされ
た状態のまま試刷り印刷へと移行するが、図7に示すよ
うにステップ103と115との間にステップ116を
設け、新刷版7’の印刷データへの変更を行ってから試
刷り印刷へと移行してもよい。
103での印刷照合に際し、旧刷版7による印刷物の絵
柄に応じたブレード開き量と新刷版7’による印刷物の
絵柄に応じたブレード開き量との差をブレード4−1〜
4−nについて求め、その差が1つでも許容範囲外にあ
れば「インキリムービング+プレインキング2」による
インキ膜厚の制御を実行したうえ、試刷り印刷へと移行
し、その差が全てあらかじめ設定されている許容範囲内
にあれば、「インキリムービング+プレインキング2」
によるインキ膜厚の制御を実行せずに、試刷り印刷へと
移行するようにしてもよい。
ーラ群6が保有しているインキをインキツボ1内に回収
することによってインキリムービングを行うようにした
が、従来例で説明したように、所定枚数の印刷を行うこ
とによってインキリムービングを行うようにしてもよ
い。
右方向のインキ供給量の調整を、ブレードにより行う印
刷機について説明したが、左右方向に、ポンプを用いた
インキ供給装置を複数設け、直接、インキローラ群のロ
ーラにインキを供給するようにするとともに、その供給
量により、インキ供給量を調整するようにした印刷機に
用いても、同様の効果が得られることは、言うまでもな
い。
発明によれば、第1発明では、新旧刷版による印刷物の
ゾーン毎の絵柄面積率の差が全て許容範囲内にあれば、
刷版を交換しての印刷開始前に、旧刷版による印刷物に
対するインキ膜厚分布から新刷版による印刷物に対する
インキ膜厚分布への変更が行われず、第2発明では、新
旧刷版による印刷物に対するブレード毎の開き量の差が
全て許容範囲内にあれば、刷版を交換しての印刷開始前
に、旧刷版による印刷物に対するインキ膜厚分布から新
刷版による印刷物に対するインキ膜厚分布への変更が行
われず、刷版の交換に際し、不要なインキ膜厚分布の制
御をなくして、生産性を高めることができるようにな
る。
ーチャートである。
示す図である。
示す図である。
図である。
ステムのディスプレイに出現するメニュー画面を示す図
である。
図である。
キ供給装置の要部を示す図である。
成される従来技術のインキ膜厚分布MaおよびMbを示
す図である。
形成される本発明のインキ膜厚分布MaおよびMbを示
す図である。
4(4−1〜4−n)…ブレード、5…インキ移しロー
ラ、6…インキローラ群、7(7’)…刷版、8…版
胴、11(11−1〜11−4)…印刷ユニット、13
…操作デスク、14…試刷りシステム、14−1…CP
U、14−2…RAM、14−3…ROM、14−4,
14−5…インターフェイス、M…メニュー画面、K7
…オンキー、K8…オフキー、K9…許容範囲設定キ
ー、P1…データ照合表示部、P2…許容範囲表示部。
Claims (2)
- 【請求項1】 インカー内のインキ膜厚分布を、刷版を
交換しての印刷開始前に、旧刷版による印刷物に対する
インキ膜厚分布から新刷版による印刷物に対するインキ
膜厚分布に変更する印刷機のインキ膜厚制御方法におい
て、 旧刷版による印刷物の絵柄面積率と新刷版による印刷物
の絵柄面積率との差を前記インカー内におけるインキ供
給量調整装置に対応するゾーン毎に求め、 その差が全てあらかじめ定めた許容範囲内にある場合に
は、刷版を交換しての印刷開始前に、旧刷版による印刷
物に対するインキ膜厚分布から新刷版による印刷物に対
するインキ膜厚分布への変更を行わないようにしたこと
を特徴とする印刷機のインキ膜厚制御方法。 - 【請求項2】 インカー内のインキ膜厚分布を、刷版を
交換しての印刷開始前に、旧刷版による印刷物に対する
インキ膜厚分布から新刷版による印刷物に対するインキ
膜厚分布に変更する印刷機のインキ膜厚制御方法におい
て、 旧刷版による印刷物の絵柄に応じたブレード開き量と新
刷版による印刷物の絵柄に応じたブレード開き量との差
を前記インカー内におけるブレード毎に求め、 その差が全てあらかじめ定めた許容範囲内にある場合に
は、刷版を交換しての印刷開始前に、旧刷版による印刷
物に対するインキ膜厚分布から新刷版による印刷物に対
するインキ膜厚分布への変更を行わないようにしたこと
を特徴とする印刷機のインキ膜厚制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10206642A JP2000037853A (ja) | 1998-07-22 | 1998-07-22 | 印刷機のインキ膜厚制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10206642A JP2000037853A (ja) | 1998-07-22 | 1998-07-22 | 印刷機のインキ膜厚制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000037853A true JP2000037853A (ja) | 2000-02-08 |
JP2000037853A5 JP2000037853A5 (ja) | 2005-07-07 |
Family
ID=16526742
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10206642A Pending JP2000037853A (ja) | 1998-07-22 | 1998-07-22 | 印刷機のインキ膜厚制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000037853A (ja) |
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CN102756552A (zh) * | 2011-04-28 | 2012-10-31 | 海德堡印刷机械股份公司 | 任务更换时的调色 |
JP2015063081A (ja) * | 2013-09-25 | 2015-04-09 | リョービMhiグラフィックテクノロジー株式会社 | 印刷機の印刷準備方法及び印刷機の印刷準備支援装置 |
JP2017047621A (ja) * | 2015-09-02 | 2017-03-09 | 大日本印刷株式会社 | インキ膜厚制御方法、インキ膜厚制御装置及びインキ膜厚制御プログラム |
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1998
- 1998-07-22 JP JP10206642A patent/JP2000037853A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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