JPH11216845A - インキ膜厚の制御方法およびインキ供給装置 - Google Patents

インキ膜厚の制御方法およびインキ供給装置

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JPH11216845A
JPH11216845A JP10023071A JP2307198A JPH11216845A JP H11216845 A JPH11216845 A JP H11216845A JP 10023071 A JP10023071 A JP 10023071A JP 2307198 A JP2307198 A JP 2307198A JP H11216845 A JPH11216845 A JP H11216845A
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JP
Japan
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ink
printing
roller
blanket cleaning
film thickness
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JP10023071A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Sugiyama
博幸 杉山
Masaaki Ishida
正昭 石田
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Komori Corp
Original Assignee
Komori Corp
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Publication date
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  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産性の向上、生産コストと印刷資材消耗量
の削減、オペレータの作業負荷の軽減を図る。 【解決手段】 試刷りシステムのメニュー画面に、イン
キリムービング機能に対する動作モードを「連動」とす
るか「単独」とするかの設定を可能とするモード選択キ
ー、およびブランケット洗浄機能に対する動作モードを
「連動」とするか「単独」とするかの設定を可能とする
モード選択キーを設ける。モード選択キーによってイン
キリムービング機能およびブランケット洗浄機能に対す
る動作モードが共に「連動」とされている場合、本刷り
作業の終了と連動して、インキリムービング作業(ステ
ップ107)およびブランケット洗浄作業(ステップ1
10)を自動的に実施する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、インキツボ内の
インキをインキローラ群を介して刷版へ供給するインキ
供給装置におけるインキ膜厚の制御方法およびインキ供
給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8に輪転印刷機における各印刷ユニッ
ト内のインキ供給装置の要部を示す。同図において、1
はインキツボ、2はインキツボ1に蓄えられたインキ、
3はインキツボローラ、4(4−1〜4−n)はインキ
ツボローラ3の軸方向に複数並設して設けられたインキ
ツボキー、5はインキ移しローラ、6はインキローラ
群、7は刷版、8は版胴、9はインキローラ群6の軸方
向に複数並設して設けられた洗浄液を吐出するノズル、
10はインキローラ洗浄装置である。
【0003】このインキ供給装置は、インキツボキー4
−1〜4−nの開度調整によってインキツボ1内のイン
キ2をインキツボローラ3に供給し、このインキツボロ
ーラ3に供給されたインキをインキ移しローラ5の呼び
出し動作によりインキローラ群6を介して刷版7へ供給
する。
【0004】刷版7を交換して新しい刷版7’とした場
合、この新刷版7’の絵柄に応じた値にインキツボキー
4−1〜4−nの開度やインキツボローラ3の回転量な
どがプリセットされる。すなわち、インキツボキー4−
1〜4−nの開度やインキツボローラ3の回転量などを
新刷版7’の絵柄に応じた値として、インキツボ1内の
インキ2がインキローラ群6を介して新刷版7’へ供給
される。この場合、本刷りの前に試刷りを行って、イン
キ供給量を調整し、満足すべき色調を得る。これによ
り、インキローラ群6には、所望のインキ膜厚分布(イ
ンキ膜厚さの勾配)が作られる。
【0005】しかしながら、従来のインキ供給装置で
は、刷版7を交換して新刷版7’とした場合、旧刷版7
に対するインキ膜厚分布がインキローラ群6に残ってい
る。すなわち、この場合、旧刷版7に対するインキ膜厚
分布を新刷版7’に対するインキ膜厚分布に徐々に変え
て行かなければならず、満足すべき色調を得るまでにイ
ンキ供給量の調整と試刷りを過大に必要とし、「印刷前
準備時間の増加」、「労働負荷の増大」、「印刷資材の
浪費」、「生産効率の低下」、「コストアップ」等の問
題が生じる。
【0006】そこで、本出願人は、満足すべき色調を得
るまでのインキ供給量の調整と試刷りの回数を少なくす
ることを目的として、特願平8−167144号として
「インキ膜厚の制御方法」を提案した。このインキ膜厚
の制御方法では、旧刷版7の新刷版7’への交換に際し
て、先ずインキリムービングを行う。すなわち、旧刷版
7での本刷り作業の終了後、ディスプレイ(図示せず)
上で、印刷ユニットを選択のうえ、インキリムービング
機能を選択し、インキ移しローラ5の呼び出し動作をオ
フとしたうえ、旧刷版7を装着したままの状態で本機を
運転し、所定枚数の印刷を行い、これによってインキロ
ーラ群6に上流から下流になるにしたがって薄くなる印
刷中に必要とされる最低限のインキ膜厚分布Ma(図9
(a)参照)を残す。すなわち、インキローラ群6に形
成されているインキ膜厚分布から旧刷版7の絵柄に応じ
たインキ膜厚分布を除去し、刷版7の絵柄のない部分に
対応するインキ膜厚分布Maを残す。
【0007】そして、ディスプレイ上でブランケット洗
浄機能を選択し、図示せぬブランケット洗浄装置を用い
てブランケット胴(ゴム胴)に対する洗浄を行う。すな
わちブランケット胴の表面(ブランケット)を洗浄す
る。このブランケット胴に対する洗浄は、ブランケット
の汚れ具合を確認し、必要に応じて行う。
【0008】次に、ディスプレイ上でプレインキング2
機能を選択し、プレインキング2動作を行う。このプレ
インキング2では、インキツボキー4−1〜4−nの開
度やインキツボローラ3の回転量などを新刷版7’の絵
柄に応じた値にプリセットしたうえ、本機を運転し、イ
ンキ移しローラ5を所定回数呼び出し動作させて、イン
キローラ群6に残されている印刷中に必要とされる最低
限のインキ膜厚分布Maに新刷版7’の絵柄に応じたイ
ンキ膜厚分布Mb(図9(b)参照)を重畳する。
【0009】そして、このインキ膜厚分布MaへのMb
の重畳後、刷版7を新刷版7’に交換した状態で、所定
枚数の試刷りを行い、その試刷りされた印刷物について
濃度チェックを行う。この濃度チェックにおいて、満足
すべき色調であれば、「インキリムービング+プレイン
キング2」によるインキ膜厚の制御を終了し、本刷りへ
移行する。満足すべき色調でなければ、プレインキング
(+)あるいはプレインキング(−)によってインキ膜
厚分布を微調整し、再度試刷りを行う。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法では、旧刷版7による本刷り作業が終了する度に、デ
ィスプレイ上でオペレータがインキリムービング機能や
ブランケット洗浄機能を一々選択しなければならず、ま
たインキリムービング作業やブランケット洗浄作業を忘
れることもあり得、「作業負荷」,「損紙枚数」,「所
要時間(非生産時間)」等が増大し、生産性が低下す
る。
【0011】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、その目的とするところは、上記の問題
を改善し、生産性の向上、生産コストと印刷資材消耗量
の削減、オペレータの作業負荷の軽減を図ることの可能
なインキ膜厚の制御方法およびインキ供給装置を提供す
ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明は、インキローラ群に形成されている
インキ膜厚分布から刷版の絵柄に応じたインキ膜厚分布
を除去するインキ除去手段と、ブランケット胴に対する
洗浄を行うブランケット洗浄手段と、インキ除去手段に
対してその動作モードを設定する第1のスイッチ手段
と、ブランケット洗浄手段に対してその動作モードを設
定する第2のスイッチ手段とを設け、第1のスイッチ手
段および第2のスイッチ手段による動作モードの設定状
況に応じ、印刷作業の終了と連動して、インキ除去手段
およびブランケット洗浄手段の両方あるいは何れか一方
を自動的に動作させるようにしたものである。この発明
によれば、第1のスイッチ手段および第2のスイッチ手
段による設定を共に連動モードとしておけば、印刷作業
の終了と連動して、インキ除去手段およびブランケット
洗浄手段の両方が自動的に動作する。また、第1のスイ
ッチ手段による設定のみを連動モードとしておけば、印
刷作業の終了と連動して、インキ除去手段のみが自動的
に動作し、第2のスイッチ手段による設定のみを連動モ
ードとしておけば、印刷作業の終了と連動して、ブラン
ケット洗浄手段のみが自動的に動作する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施の形態に基づ
き詳細に説明する。図2は本発明を適用してなる4色枚
葉輪転印刷機を示す図である。同図において、11−1
〜11−4は各色の印刷ユニットであり、この印刷ユニ
ット11−1〜11−4内に図8に示したインキ供給装
置が各個に設けられている。
【0014】また、この輪転印刷機には、排紙部12の
近くに図3に示すような操作デスク13が付設されてい
る。この操作デスク13は、そのデスク上面を操作盤1
3−1とし、この操作盤13−1に操作部13−2およ
び表示部13−3が設けられている。また、操作デスク
13のデスク上面には、試刷りシステム(この例では、
パソコン)14が載置されている。なお、この実施の形
態では、図示してはいないが操作デスク13内に制御装
置が設置されており、この制御装置と合わせて試刷りシ
ステム14が構成されている。
【0015】試刷りシステム14には試刷りデータが予
め標準化されて搭載されている。この場合、試刷りデー
タとは、プレインキング1,インキリムービング,プレ
インキング2,プレインキング(+)およびプレインキ
ング(−)における「インキ呼び出し回数(インキ移し
回数)」や「試刷り枚数」,「リムービング枚数」など
の設定条件である。
【0016】また、操作盤13−1には、磁気カード1
5(図4(a)参照)やフロッピィディスク16(図4
(b)参照)などの記録媒体が挿入セットされる差込口
(図示せず)が設けられている。この実施の形態では、
記録媒体に、刷版の絵柄面積情報に基づいて作成された
本刷りデータ(印刷データ)を記録させておく。すなわ
ち、所要の刷版毎に、その刷版が用いられる印刷ユニッ
ト、その印刷ユニットにおけるインキツボキーの開度、
インキツボローラの回転量などの設定値データを本刷り
データとして記録させておく。
【0017】試刷りシステム14にはインキローラ群6
の各ローラ上に最適なインキの膜厚を形成するための機
能が搭載されている。これらの機能はメニュー画面M
(図5参照)に表示される。すなわち、メニュー画面M
に「プレインキング1」,「プレインキング2」,「ブ
ランケット洗浄」,「インキリムービング」,「試刷」
が表示される。これらの機能は選択キーK1〜K5をタ
ッチすることにより選択することができる。
【0018】また、試刷りシステム14には、後述する
動作モードの設定状況に応じ本刷り作業の終了と連動し
てインキリムービング動作およびブランケット洗浄動作
(ブランケット洗浄装置17(図7参照)によるブラン
ケット胴18に対する洗浄動作)の両方あるいは何れか
一方を自動的に開始させる機能(制御プログラム)も搭
載されている。この制御プログラムは試刷りシステム1
4内の制御装置内に収められている。
【0019】なお、図7において、19は圧胴、20は
圧胴洗浄装置であり、ブランケット洗浄装置17につい
ては本出願人による実開平6−55743号等にその詳
細が示されている。また、メニュー画面Mには、本刷り
作業の終了と連動してインキリムービング動作を開始さ
せるか否か、すなわちインキリムービング機能に対する
動作モードを「連動」とするか「単独」とするかの設定
を可能とするモード選択キーK6,K7が設けられてい
る。また、本刷り作業の終了と連動してブランケット洗
浄動作を開始させるか否か、すなわちブランケット洗浄
機能に対する動作モードを「連動」とするか「単独」と
するかの設定を可能とするモード選択キーK8,K9が
設けられている。
【0020】図6は図2に示した輪転印刷機の排紙部1
2に設けられた操作プレート21を示す正面図である。
この操作プレート21にはプリセットカウンタ21−
1,トータルカウンタ21−2および生産管理用操作釦
21−3が設けられている。プリセットカウンタ21−
1には生産計画に基づいて策定される必要生産量(印刷
枚数)がセットされる。トータルカウンタ21−2には
これまでの印刷枚数の累計が表示される。生産管理用操
作釦21−3をオンとすることによって本刷り作業が開
始される。本刷り作業は、プリセットカウンタ21−1
にセットされた印刷枚数に到達すると、自動的に終了す
る。なお、生産管理用操作釦21−3をオフとすること
によって、本刷り作業を一時的に中断させることもでき
る。
【0021】この輪転印刷機において印刷ユニット11
(11−1〜11−4)における刷版交換に際してのイ
ンキローラ群6へのインキ膜厚分布の形成は次のように
して行われる。
【0022】試刷りシステム14の電源を入れると、そ
のディスプレイ上に、メニュー画面Mが出現する。この
メニュー画面Mには選択し得る機能として「プレインキ
ング1」,「プレインキング2」,「ブランケット洗
浄」,「インキリムービング」,「試刷」が表示され
る。また、予め標準化されて搭載されている試刷りデー
タの一部が、具体的な数値として表示される。
【0023】すなわち、印刷ユニット11−1〜11−
4について、そのプレインキング1,プレインキング2
動作におけるインキ移し回数が「プレインキング1」,
「プレインキング2」の横に表示される。また、インキ
リムービング動作における印刷枚数が「インキリムービ
ング」の横に、試刷り枚数が「試刷」の横に表示され
る。また、「ユニット選択」として、印刷ユニット11
−1〜11−4に対応する番号「1」〜「4」が表示さ
れる。
【0024】ここで、刷版7による本刷り作業の終了後
(図1に示すステップ105)、印刷ユニット11−1
について、旧刷版7から新刷版7’への交換を行うもの
とする。
【0025】この場合、オペレータは、前もって、刷版
7による試刷り作業(ステップ103)に入る前に、刷
版7による本刷り作業の終了後に予定されている刷版
7’による印刷作業に関する印刷データおよび印刷原稿
の確認と合わせて、これから実施する刷版7を用いての
本刷り作業における印刷枚数の大小,印刷資材の条件等
を判断基準として、インキリムービング機能とブランケ
ット洗浄機能の選択と各機能に対する「連動」,「単
独」の設定を行っておく(ステップ101)。
【0026】すなわち、試刷りシステム14のメニュー
画面Mにおいて、「ユニット選択」の「1」を選択のう
え、選択キーK4をタッチしてインキリムービング機能
を選択すると共に、モード選択キーK6あるいはK7を
タッチすることによってインキリムービング機能に対す
る動作モードを設定する。また、選択キーK3をタッチ
してブランケット洗浄機能を選択すると共に、モード選
択キーK8あるいはK9をタッチすることによってブラ
ンケット洗浄機能に対する動作モードを設定する。すな
わち、各種の条件によって、インキリムービング作業や
ブランケット洗浄作業を実施する条件が異なるので、刷
版7による試刷り作業に入る前に最適な条件を前もって
設定しておく。
【0027】続いて、オペレータは、操作プレート21
に設けられているプリセットカウンタ21−1に、生産
計画に基づいて策定される必要生産量を設定する(ステ
ップ102)。
【0028】そして、刷版7による試刷り作業を実施し
(ステップ103)、試刷りされた印刷物について満足
すべき色調が得られれば、本刷り作業を開始する(ステ
ップ104)。この本刷り作業の開始と同時に、プリセ
ットカウンタ21−1がオンとなり、そのカウント動作
が開始される。この刷版7による本刷り作業が終了する
と、すなわち本刷り開始後の印刷枚数がプリセットカウ
ンタ21−1にセットされた印刷枚数に到達すると(ス
テップ105)、プリセットカウンタ21−1のカウン
ト動作がオフとなる。試刷りシステム14は、このプリ
セットカウンタ21−1からのオフ信号を受けて、イン
キリムービング機能に対する動作モードが「連動」とさ
れているか否かをチェックする(ステップ106)。
【0029】インキリムービング機能に対する動作モー
ドが「連動」とされていれば、制御プログラムが起動
し、試刷りシステム14はインキリムービング動作を開
始する(ステップ107)。すなわち、刷版7による本
刷り作業の終了と連動して、印刷機の運転速度を印刷速
度から試刷りシステム14で設定されている速度に切り
替えたうえ、インキリムービング作業を自動的に実施す
る。そして、このインキリムービング作業の終了後、ブ
ランケット洗浄機能に対する動作モードが「連動」とさ
れているか否かをチェックする(ステップ108)。
【0030】ブランケット洗浄機能に対する動作モード
が「連動」とされていれば、試刷りシステム14は、印
刷機の運転速度を低速へと切り替えたうえ(ステップ1
09)、また胴抜きを行ったうえ、ブランケット洗浄動
作を開始する(ステップ110)。すなわち、刷版7に
よる本刷り作業の終了と連動して、インキリムービング
作業の実施後、ブランケット洗浄作業を自動的に実施す
る。この場合、胴抜きによって、インキローラ群6にお
けるインキ着けローラ6−1は版胴8に装着されている
刷版7より離れた状態となっており、ブランケット胴1
8の表面に装着されているブランケットがブランケット
洗浄装置17によって自動的に洗浄される。このブラン
ケット洗浄作業が終了すると、制御プログラムの機能が
解除されて、印刷機は回転を停止する(ステップ11
1)。
【0031】ステップ106〜110での作業中、印刷
機は印刷用紙の供給を含めて一切停止することなく、連
続して設定された作業の処理を行う。これにより、刷版
7による本刷り作業の終了からインキリムービング作業
およびブランケット洗浄作業が印刷機の運転と印刷用紙
の供給を一切停止することなく全て自動で行われるもの
となり、作業効率が高まる。なお、プリセットカウンタ
21−1にセットされた印刷枚数に到達した時点でフィ
ーダポンプ(図示せず)を停止し、印刷機の運転速度が
試刷りシステム14による設定速度に切り替わった時に
フィーダポンプの運転を行い、インキリムービングとブ
ランケット洗浄作業を連続して行うようにしてもよい。
この場合、印刷用紙の供給が一時停止されるが、目的の
達成は可能である。
【0032】なお、上述においては、インキリムービン
グ機能に対する動作モードおよびブランケット洗浄機能
に対する動作モードが共に「連動」とされている場合に
ついて説明したが、インキリムービング機能に対する動
作モードのみを「連動」としておけば、ステップ108
でのNOに応じてステップ111へ進み、刷版7による
本刷り作業の終了と連動してインキリムービング作業の
みが自動的に実施される。また、ブランケット洗浄機能
に対する動作モードのみを「連動」としておけば、ステ
ップ106でのNOに応じてステップ108へ進み、刷
版7による本刷り作業の終了と連動してブランケット洗
浄作業のみが自動的に実施される。
【0033】インキリムービング機能およびブランケッ
ト洗浄機能に対する動作モードを共に「単独」としてお
けば、ステップ106およびステップ108でのNOに
応じて直ちにステップ111へ進み、刷版7による本刷
り作業が終了してもインキリムービング作業およびブラ
ンケット洗浄作業は実施されない。
【0034】なお、本刷り作業における生産枚数が多い
場合、印刷作業の途中でブランケット洗浄作業を実施す
ることがある。この場合、印刷中に試刷りシステム14
のメニュー画面Mでブランケット洗浄機能に対する動作
モードを「単独」に設定し、運転操作を行うことによ
り、印刷作業の途中でもブランケット洗浄作業を実施す
ることができる。
【0035】また、本刷り作業において顧客の要求する
印刷品質に対応するために、インキリムービング作業を
行うことがある。この場合、印刷中に試刷りシステム1
4のメニュー画面Mでインキリムービング機能に対する
動作モードを「単独」に設定し、運転操作を行うことに
より、印刷作業の途中でもインキリムービング作業を実
施することができる。
【0036】以上説明したように、この実施の形態によ
れば、インキリムービング機能およびブランケット洗浄
機能に対する動作モードを「連動」としておくことによ
り、旧刷版7による本刷り作業が終了する度に、試刷り
システム14のメニュー画面M上でオペレータがインキ
リムービング機能やブランケット洗浄機能を一々選択す
る必要がなくなり、またインキリムービング作業やブラ
ンケット洗浄作業を忘れることもなくなり、生産性の向
上、生産コストと印刷資材消耗量の削減、オペレータの
作業負荷の軽減を図ることができるようになる。
【0037】また、この実施の形態によれば、本刷り作
業の終了後に予定されている印刷作業の諸条件を含めた
各種の条件を考慮に入れて、本刷り作業の終了後にイン
キリムービング作業やブランケット洗浄作業を自動的に
実施するか否かを事前に設定することができるので、種
々の条件に柔軟に対応することができる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように本
発明によれば、第1のスイッチ手段および第2のスイッ
チ手段による動作モードの設定状況に応じ、印刷作業の
終了と連動して、インキ除去手段およびブランケット洗
浄手段の両方あるいは何れか一方を自動的に動作させる
ようにしたので、例えば両方を自動的に動作させるよう
にすれば、本刷り作業が終了する度にインキリムービン
グ機能やブランケット洗浄機能を一々選択する必要がな
くなり、またインキリムービング作業やブランケット洗
浄作業を忘れることもなくなり、生産コストと印刷資材
消耗量の削減、オペレータの作業負荷の軽減を図ること
ができるようになる。また、本発明によれば、本刷り作
業の終了後に予定されている印刷作業の諸条件を含めた
各種の条件を考慮に入れて、本刷り作業の終了後にイン
キリムービング作業やブランケット洗浄作業を自動的に
実施するか否かを事前に設定することができるので、種
々の条件に柔軟に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の特徴的な動作を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図2】 本発明を適用してなる4色枚葉輪転印刷機を
示す図である。
【図3】 この輪転印刷機に付設された操作デスクを示
す図である。
【図4】 印刷データが記録された記録媒体を例示する
図である。
【図5】 試刷りシステムのディスプレイに出現するメ
ニュー画面を示す図である。
【図6】 この輪転印刷機の排紙部に設けられた操作プ
レートを示す正面図である。
【図7】 印刷ユニットにおける各種洗浄装置等の配置
状況を示す図である。
【図8】 輪転印刷機における各印刷ユニット内のイン
キ供給装置の要部を示す図である。
【図9】 このインキ供給装置のインキローラ群上に形
成されるインキ膜厚分布MaおよびMbを示す図であ
る。
【符号の説明】
1…インキツボ、2…インキ、3…インキツボローラ、
4(4−1〜4−n)…インキツボキー、5…インキ移
しローラ、6…インキローラ群、7(7’)…刷版、8
…版胴、11(11−1〜11−4)…印刷ユニット、
12…排紙部、13…操作デスク、14…試刷りシステ
ム、17…ブランケット洗浄装置、18…ブランケット
胴、21…操作プレート、21−1…プリセットカウン
タ、21−2…トータルカウンタ、21−3…生産管理
用操作釦。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インキツボキーを複数備え、これらイン
    キツボキーの開度調整によってインキツボ内のインキを
    インキツボローラに供給し、このインキツボローラに供
    給されたインキをインキ移しローラの呼び出し動作によ
    りインキローラ群を介して刷版へ供給するインキ供給装
    置において、 前記インキローラ群に形成されているインキ膜厚分布か
    ら前記刷版の絵柄に応じたインキ膜厚分布を除去するイ
    ンキ除去手段と、 ブランケット胴に対する洗浄を行うブランケット洗浄手
    段と、 前記インキ除去手段に対してその動作モードを設定する
    第1のスイッチ手段と、 前記ブランケット洗浄手段に対してその動作モードを設
    定する第2のスイッチ手段とを設け、 前記第1のスイッチ手段および第2のスイッチ手段によ
    る動作モードの設定状況に応じ、印刷作業の終了と連動
    して、前記インキ除去手段および前記ブランケット洗浄
    手段の両方あるいは何れか一方を自動的に動作させるよ
    うにしたことを特徴とするインキ膜厚の制御方法。
  2. 【請求項2】 インキツボキーを複数備え、これらイン
    キツボキーの開度調整によってインキツボ内のインキを
    インキツボローラに供給し、このインキツボローラに供
    給されたインキをインキ移しローラの呼び出し動作によ
    りインキローラ群を介して刷版へ供給するインキ供給装
    置において、 前記インキローラ群に形成されているインキ膜厚分布か
    ら前記刷版の絵柄に応じたインキ膜厚分布を除去するイ
    ンキ除去手段と、 ブランケット胴に対する洗浄を行うブランケット洗浄手
    段と、 前記インキ除去手段に対してその動作モードを設定する
    第1のスイッチ手段と、 前記ブランケット洗浄手段に対してその動作モードを設
    定する第2のスイッチ手段と、 前記第1のスイッチ手段により連動モードが設定されて
    いる場合、印刷作業の終了と連動して、前記インキ除去
    手段を自動的に動作させる手段と、 前記第2のスイッチ手段により連動モードが設定されて
    いる場合、印刷作業の終了と連動して、前記ブランケッ
    ト洗浄手段を自動的に動作させる手段とを備えたことを
    特徴とするインキ供給装置。
JP10023071A 1998-02-04 1998-02-04 インキ膜厚の制御方法およびインキ供給装置 Pending JPH11216845A (ja)

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