JP2003001798A - 印刷機のインキ供給装置 - Google Patents

印刷機のインキ供給装置

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JP2003001798A
JP2003001798A JP2001192897A JP2001192897A JP2003001798A JP 2003001798 A JP2003001798 A JP 2003001798A JP 2001192897 A JP2001192897 A JP 2001192897A JP 2001192897 A JP2001192897 A JP 2001192897A JP 2003001798 A JP2003001798 A JP 2003001798A
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ink
roller
ink fountain
printing
area ratio
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JP2001192897A
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Hideki Ikeda
秀樹 池田
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Ryobi Ltd
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  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 刷版の絵柄によらず常に定常印刷状態に至る
までの損紙と所要時間を削減できるように、従来以上に
適切なインキ膜を印刷開始前にインキローラに形成する
ことができる印刷機のインキ供給装置の提供。 【解決手段】 印刷開始前に、刷版の絵柄に応じて軸方
向に膜厚が分布するインキ膜をインキローラに予め形成
する印刷機のインキ供給装置において、インキ壺キーゾ
ーン毎の絵柄面積率が入力され、入力された絵柄面積率
から刷版全体の絵柄面積率の平均値を算出し、入力され
たインキ壺キーゾーン毎の絵柄面積率と算出した刷版全
体の絵柄面積率の平均値とに基づいて、印刷開始前に前
記インキ膜を形成する際にインキ壺からインキローラに
送り出すインキ量を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷機のインキ供
給装置に関し、特に、印刷開始前に絵柄に応じたインキ
膜をインキローラに形成するものに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、印刷機に用いられる版胴には、
その外周面に刷版が巻き付けられ、この刷版にインキ及
び湿し水が供給されて印刷が行われる。図4に印刷機の
インキ供給装置を概略的に示している。該装置の構成に
ついて説明すると、該印刷機は、オフセット枚葉印刷機
であり、刷版4が巻き付けられる版胴1からゴム胴2
(ブランケット胴)を介して、圧胴3とゴム胴2との間
を通過する枚葉紙等の印刷用紙に印刷される。
【0003】版胴1毎に、版胴1の刷版4にインキを供
給するインキ供給装置5と、刷版4に水を供給する水供
給装置6とが設けられている。インキ供給装置5は、イ
ンキ壺ローラ8とブレード9とから構成されるインキ壺
7を備え、該インキ壺7に溜められたインキ10はイン
キ壺ローラ8とブレード9との間のギャップGから流出
し、回転するインキ壺ローラ8の外周面に供給される。
該ギャップGは、ブレード9を開閉させることで調節可
能となっており、ブレード9の開き度を大きくするとギ
ャップGが広がってインキ壺7から出ていくインキ量が
増加し、逆にブレード9の開き度を小さくするとギャッ
プGが狭くなって出ていくインキ量が少なくなる。
【0004】また、ブレード9は、インキ壺ローラ8の
軸方向(印刷用紙の幅方向)に沿って並設された複数の
インキ壺キーから構成され、各インキ壺キーは個々にそ
の開き度が調節可能となっている。そして、刷版4の絵
柄面積率に応じて各インキ壺キーの開き度が設定され
る。図6(イ)に示すように、印刷方向(Y方向)に平
行な直線によって刷版4を幅方向(X方向)に等分に区
画、例えばインキ壺キーの幅毎に区画し、区画した各ゾ
ーンZ毎にその絵柄面積率を絵柄面積率計Mで測定す
る。例えば、印刷機のインキ壺キーが21個であれば、
インキ壺キーと同数の21個のゾーンZ1,Z2,・・
・,Z21に刷版4を等分割し、各ゾーンZ1,Z2,・・
・,Z21毎に絵柄面積率を求める。このインキ壺キーに
対応したゾーンを本発明においてインキ壺キーゾーンと
称する。従って、インキ壺キーゾーンとインキ壺キーと
は、その幅が等しい場合のみならず、両者の幅に広狭が
あるが一定の関係を有して両者が対応している場合であ
ってもよい。インキ壺キーゾーンZ毎の絵柄面積率デー
タは、図6(ロ)のように、各々パーセンテージで表さ
れ、値が大きいほどインキ量も多く必要となる。そし
て、該ゾーンZ毎の絵柄面積率はインキ壺キー開き度デ
ータに変換され、その開き度データに基づいて各インキ
壺キーの開き度が設定され、印刷が開始される。これ
は、いわゆるインキプリセットと称され、印刷開始前に
絵柄に応じたインキ供給量の調整を行うことにより、刷
り始めの損紙の削減や、定常印刷運転に移行するまでの
時間の短縮を図ることが可能となるものである。
【0005】図4に戻って、インキ壺7からインキ壺ロ
ーラ8上に流出したインキは、多数のインキローラ17
から構成されたインキローラ群11を介して刷版4に供
給される。インキローラ17は、インキ壺ローラ8や版
胴1等と平行に設けられており、互いに接するように設
けられることで上流側から下流側へと順にインキを移す
よう構成されている。尚、最も下流に位置するインキ着
けローラ12,13,14,15は、版胴1に対して接
離可能に構成されている。また、最も上流に位置するイ
ンキローラ17とインキ壺ローラ8との間には、両ロー
ラ間を揺動自在なインキ移しローラ16が位置してい
る。該インキ移しローラ16は、両ローラ間を矢印9
1,92方向に往復する呼び出し動作を行い、この呼び
出し動作によってインキ壺ローラ8の外周面に付着した
インキをインキローラ17に転移する。このようにイン
キ壺7のインキ10は、インキ壺ローラ8からインキ移
しローラ16、インキローラ17へと移り、インキ着け
ローラ12,13,14,15が刷版4に接触すること
により刷版4に供給される。
【0006】ところで、各インキローラ17には、印刷
中に必要とされる最低限の基本インキ膜を付着させてお
くことが必要である。図5(イ)に、基本インキ膜10
aを付着させたインキローラ17を示しており、基本イ
ンキ膜10aはインキローラ17の軸方向に沿って均一
厚である。そして、この基本インキ膜10a上に、刷版
4の絵柄に応じた画像インキ膜10bを重畳させる。該
画像インキ膜10bは、インキローラ17の軸方向に沿
ってその厚みが変化している。例えば、図5(ロ)のよ
うなインキ膜厚分布が必要である場合、測定された絵柄
面積率に応じて各インキ壺キーの開き度を調節すること
によりインキ壺7から絵柄に応じたインキをインキロー
ラ17に送り出し、均一厚の基本インキ膜10a上に画
像インキ膜10bを重畳することによってインキローラ
17上に刷版4の絵柄に応じて軸方向に膜厚が分布する
インキ膜を形成する。
【0007】尚、各インキローラ17に付着するインキ
は、上流のインキローラ17から下流のインキローラ1
7に向けて徐々に薄くなる。従って、基本インキ膜10
aも図5(ニ)に示すように上流側から下流側へと徐々
に薄くなり、その上に重畳される画像インキ膜10bも
図5(ホ)、(ヘ)の如く徐々に薄くなる。尚、図5
(ハ)におけるラインL1、L2に対応したインキ量を
図5(ホ)、(ヘ)にそれぞれ示している。
【0008】尚、ブレード9の開き度が大きいほど、ま
た、インキ壺ローラ8の回転数が大きいほど、また、イ
ンキ移しローラ16の呼び出し回数が多いほど、インキ
壺7からインキローラ17に送り出されるインキ量は多
くなってインキローラ17上に形成されるインキ膜も厚
くなり、従って、印刷された画像の濃度も濃くなる。
【0009】一方、近年では、インキプリセットに加え
て更に各インキローラ17に予め所定のインキ膜を印刷
開始前に形成しておくことが行われている。例えば、イ
ンキローラ17にインキが付着していない状態で印刷作
業を開始する場合、まず、全てのインキ壺キーの開き度
を同じにし、インキ移しローラ16を所定回数呼び出し
動作させてインキローラ17に基本インキ膜10aを形
成する。その後、刷版4の絵柄面積率に基づいて各イン
キ壺キー開き度を上述したようにプリセットし、インキ
移しローラ16を所定回数呼び出し動作させてインキロ
ーラ17の基本インキ膜10a上に画像インキ膜10b
を重畳させ、かかるインキ膜形成工程が完了した後、そ
のプリセットされたインキ壺キー開き度で実際の印刷作
業が開始される。このように、印刷開始前に、刷版4の
絵柄に応じた軸方向のインキ膜厚分布をインキローラ1
7上に予め形成することにより、インキプリセットと相
まって、印刷開始後、早期に良好な印刷状態が得られ、
その時点までに発生する損紙をより一層少なくすること
が可能になる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、印刷
開始前にインキローラ上に形成される画像インキ膜10
bは、絵柄面積率から変換されたインキ壺キー開き度に
より自動的に決定される。従って、このシステムを使用
する限り、刷版4を交換しても、定常印刷状態に至るま
での損紙や所要時間も常に一定となるはずであるが、実
際には、刷版4が替わると損紙や所要時間も変化するこ
とがあり、印刷開始前にインキローラ17に付着させた
インキ量に過不足が生じていたことが印刷開始後に結果
的にわかることがある。
【0011】そこで、本発明は上記従来の問題に鑑みて
なされ、刷版の絵柄によらず常に定常印刷状態に至るま
での損紙と所要時間を削減できるように、従来以上に適
切なインキ膜を印刷開始前にインキローラに形成するこ
とができる印刷機のインキ供給装置を提供することを課
題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題を解
決すべく鋭意研究を重ねた結果、印刷開始前のインキ膜
形成に必要なインキ量が刷版全体の絵柄面積率の平均値
と関係していることを見出した。即ち、刷版全体の絵柄
面積率の平均値が大きい場合には全体的にインキ量を更
に多く供給する必要があり、その平均値が小さい場合に
はインキ量を全体的に更に抑える必要のあることが判明
したのである。従来、印刷開始前にインキ膜を形成する
際、各インキ壺キーゾーン毎の絵柄面積率に基づいて各
インキ壺キーを個々に制御することにより、インキロー
ラに送り出すインキ量を制御していた。従って、刷版全
体としての絵柄面積率、即ち、インキ壺キーゾーン毎の
絵柄面積率の平均値が刷版によって異なる場合であって
も、特定のインキ壺キーゾーンの絵柄面積率が同じであ
れば、それに対応したインキ壺キーの開き度は等しく、
そのインキ壺キーから送り出されるインキ量も同じにな
る。このように、従来のインキ供給装置は、インキ壺キ
ー単位でインキ量を制御するに留まっていたのである。
そこで、本発明においては従来の装置を改良すべく、イ
ンキ壺キー単位でインキ量を制御することに加え、刷版
全体の絵柄面積率の平均値でもインキ量を制御すること
としたものである。
【0013】即ち、本発明に係る印刷機のインキ供給装
置は、インキ壺ローラとブレードとからインキ壺が構成
され、インキ壺ローラの軸方向に沿って並設された複数
のインキ壺キーからブレードが構成され、インキ移しロ
ーラの呼び出し動作によってインキ壺ローラからインキ
ローラにインキを転移し、該インキローラを介して刷版
にインキを供給するよう構成され、印刷開始前に、刷版
の絵柄に応じて軸方向に膜厚が分布するインキ膜をイン
キローラに予め形成する印刷機のインキ供給装置におい
て、インキ壺キーゾーン毎の絵柄面積率が入力され、入
力された絵柄面積率から刷版全体の絵柄面積率の平均値
を算出し、入力されたインキ壺キーゾーン毎の絵柄面積
率と算出した刷版全体の絵柄面積率の平均値とに基づい
て、印刷開始前に前記インキ膜を形成する際にインキ壺
からインキローラに送り出すインキ量を制御することを
特徴とする。
【0014】この構成においては、インキ壺キーゾーン
毎の絵柄面積率が入力されると、その平均値を算出し、
入力されたインキ壺キーゾーン毎の絵柄面積率と算出し
たその平均値とに基づいてインキ量を制御して印刷開始
前にインキ膜を形成する。即ち、入力されたインキ壺キ
ーゾーン毎の絵柄面積率に基づいてインキ壺キー単位で
インキ量を制御すると共に、算出した絵柄面積率の平均
値に基づいてブレード単位でもインキ量を制御する。
【0015】また、本発明に係る印刷機のインキ供給装
置は、インキ壺ローラとブレードとからインキ壺が構成
され、インキ壺ローラの軸方向に沿って並設された複数
のインキ壺キーからブレードが構成され、インキ移しロ
ーラの呼び出し動作によってインキ壺ローラからインキ
ローラにインキを転移し、該インキローラを介して刷版
にインキを供給するよう構成され、印刷開始前に、刷版
の絵柄に応じて軸方向に膜厚が分布するインキ膜をイン
キローラに予め形成する印刷機のインキ供給装置におい
て、インキ壺キーゾーン毎の絵柄面積率と刷版全体の絵
柄面積率の平均値とが入力され、入力されたインキ壺キ
ーゾーン毎の絵柄面積率と刷版全体の絵柄面積率の平均
値とに基づいて、印刷開始前に前記インキ膜を形成する
際にインキ壺からインキローラに送り出すインキ量を制
御することを特徴とする。
【0016】この構成においては、入力されたインキ壺
キーゾーン毎の絵柄面積率とその平均値とに基づいてイ
ンキ量を制御して印刷開始前にインキ膜を形成する。即
ち、入力されたインキ壺キーゾーン毎の絵柄面積率に基
づいてインキ壺キー単位でインキ量を制御すると共に、
絵柄面積率の平均値に基づいてブレード単位でもインキ
量を制御する。
【0017】特に、インキ壺キーゾーン毎の絵柄面積率
に基づいて各インキ壺キーを制御し、絵柄面積率の平均
値に基づいてインキ移しローラの呼び出し回数を制御す
ることが好ましい。絵柄面積率の平均値が大きい場合に
はインキ移しローラの呼び出し回数を多くし、逆に絵柄
面積率の平均値が小さい場合には呼び出し回数を少なく
する。従って、インキローラに送り出すインキ量をその
軸方向に沿って一律に容易に変化させることができ、イ
ンキ壺キー単位でのインキ量の制御に加えて、ブレード
単位でのインキ量の制御も容易に行うことができる。
【0018】また、本発明に係る印刷機のインキ供給装
置は、インキ壺ローラとブレードとからインキ壺が構成
され、インキ壺ローラの軸方向に沿って並設された複数
のインキ壺キーからブレードが構成され、インキ移しロ
ーラの呼び出し動作によってインキ壺ローラからインキ
ローラにインキを転移し、該インキローラを介して刷版
にインキを供給するよう構成され、印刷開始前に、刷版
の絵柄に応じて軸方向に膜厚が分布するインキ膜をイン
キローラに予め形成する印刷機のインキ供給装置におい
て、絵柄面積率から変換されたインキ壺キー開き度が入
力され、入力されたインキ壺キー開き度からブレード全
体のインキ壺キー開き度の平均値を算出し、入力された
インキ壺キー開き度と算出したブレード全体のインキ壺
キー開き度の平均値とに基づいて、印刷開始前に前記イ
ンキ膜を形成する際にインキ壺からインキローラに送り
出すインキ量を制御することを特徴とする。
【0019】この構成においては、絵柄面積率から変換
されたインキ壺キー開き度が入力されると、その平均値
を算出し、入力されたインキ壺キー開き度と算出したそ
の平均値とに基づいてインキ量を制御して印刷開始前に
インキ膜を形成する。即ち、入力されたインキ壺キー開
き度に基づいてインキ壺キー単位でインキ量を制御する
と共に、算出したブレード全体のインキ壺キー開き度の
平均値に基づいてブレード単位でもインキ量を制御す
る。
【0020】また、本発明に係る印刷機のインキ供給装
置は、インキ壺ローラとブレードとからインキ壺が構成
され、インキ壺ローラの軸方向に沿って並設された複数
のインキ壺キーからブレードが構成され、インキ移しロ
ーラの呼び出し動作によってインキ壺ローラからインキ
ローラにインキを転移し、該インキローラを介して刷版
にインキを供給するよう構成され、印刷開始前に、刷版
の絵柄に応じて軸方向に膜厚が分布するインキ膜をイン
キローラに予め形成する印刷機のインキ供給装置におい
て、絵柄面積率から変換されたインキ壺キー開き度とブ
レード全体のインキ壺キー開き度の平均値とが入力さ
れ、入力されたインキ壺キー開き度とブレード全体のイ
ンキ壺キー開き度の平均値とに基づいて、印刷開始前に
前記インキ膜を形成する際にインキ壺からインキローラ
に送り出すインキ量を制御する。
【0021】この構成においては、入力されたインキ壺
キー開き度とその平均値とに基づいてインキ量を制御し
て印刷開始前にインキ膜を形成する。即ち、入力された
インキ壺キー開き度に基づいてインキ壺キー単位でイン
キ量を制御すると共に、ブレード全体のインキ壺キー開
き度の平均値に基づいてブレード単位でもインキ量を制
御する。
【0022】特に、絵柄面積率から変換されたインキ壺
キー開き度に基づいて各インキ壺キーを制御し、ブレー
ド全体のインキ壺キー開き度の平均値に基づいてインキ
移しローラの呼び出し回数を制御することが好ましい。
インキ壺キー開き度の平均値が大きい場合にはインキ移
しローラの呼び出し回数を多くし、逆にインキ壺キー開
き度の平均値が小さい場合には呼び出し回数を少なくす
る。従って、インキローラに送り出すインキ量を軸方向
に沿って一律に容易に変化させることができ、インキ壺
キー単位でのインキ量の制御に加えて、ブレード単位で
のインキ量の制御も容易に行うことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の印刷機のインキ供
給装置の一実施形態について図面を参酌しつつ説明す
る。図1は、本実施形態におけるインキ供給装置の主要
部のハードウエア構成図である。バスライン24にはC
PU21、ROM22、RAM23が接続されている。
CPU21は、ROM22に格納されたプログラムに従
って各部を制御する。バスライン24には、I/Oイン
ターフェース36を介して本機制御部25、給紙制御部
26が接続されている。本機制御部25は、印刷機の各
胴、各ローラの回転を制御し、給紙制御部26はフィー
ダ部を制御して給紙を行う。
【0024】また、バスライン24には、I/Oインタ
ーフェース36を介してインキ壺キー制御部31、イン
キ壺ローラ制御部32、インキ移しローラ制御部33、
インキ着けローラ制御部34、フロッピー(登録商標)
ディスクドライブ35が接続されている。インキ着けロ
ーラ制御部34は、インキローラ群11のインキ着けロ
ーラ12,13,14,15の版胴1に対する接触、非
接触を制御する。インキ壺キー制御部31は、インキ壺
7の各インキ壺キーをそれぞれ移動制御してその開き度
を制御する。インキ壺ローラ制御部32は、インキ壺ロ
ーラ8の回転数を制御する。インキ移しローラ制御部3
3は、インキ移しローラ16の呼び出し動作の停止、駆
動を制御する。
【0025】更に、バスライン24にはI/Oインター
フェース36を介して用紙種選択入力部27、開始パタ
ーン入力部28、本機スタート入力部29、インキング
スタート入力部30が接続されている。オペレータは用
紙種選択入力部27を通じて用紙種を選択、入力し、開
始パターン入力部28を通じてインキング内容、即ち、
スタートインキングかプリセットインキングかを選択
し、入力する。CPU21はこの入力を認識し、入力に
従った制御を実行する。また、オペレータが本機スター
ト入力部29を通じて入力を行った場合、CPU21は
この入力を認識して上述の本機制御部25を制御する。
オペレータがインキングスタート入力部30を通じて入
力を行った場合、CPU21はこの入力を認識してイン
キ壺キー制御部31、インキ壺ローラ制御部32、イン
キ移しローラ制御部33等を制御してインキングを実行
する。
【0026】次に、ROM22に格納されたプログラム
の内容を図2、図3のフローチャートに基づいて説明す
る。まず、CPU21は用紙種選択入力部27を通じて
印刷用紙の用紙種が選択、入力されたか否かを判別する
(ステップS2)。用紙種選択入力部27は操作パネル
上に各用紙種毎に釦として設けられており、オペレータ
は、今回の印刷に使用する印刷用紙の用紙種に対応した
釦を押す。オペレータが用紙種に対応した釦を押したこ
とをCPU21はI/Oインターフェース36を通じて
認識し、選択された用紙種をRAM23に記憶する(ス
テップS4)。
【0027】次に、CPU21は画像情報を取り込む
(ステップS6)。画像情報とは、刷版4の絵柄に応じ
て必要とされるインキ量に関する情報であり、フロッピ
ーディスクドライブ24にセットされたフロッピーディ
スクから読み出される。フロッピーディスクに画像情報
として図6(ロ)に示すような各ゾーンZ毎の絵柄面積
率データが記憶されている場合、後のステップにおいて
この絵柄面積率データをインキ壺7のインキ壺キー開き
度に変換する。尚、絵柄面積率計から通信インターフェ
ースを介して絵柄面積率データを直接取り込むこともで
きる。また、絵柄面積率データが開き度変換装置でイン
キ壺キー開き度データに変換され、そのインキ壺キー開
き度データがフロッピーディスクに記憶されている場合
には、後のステップでデータ変換はしない。
【0028】ステップS6で画像情報を取り込んだ後、
CPU21は開始パターン入力部28を通じて開始パタ
ーンが入力されたか否かを判別する(ステップS8)。
開始パターンとしては、スタートインキング、プリセッ
トインキングの2種類があり、オペレータはいずれかの
パターンを選択釦を通じて入力する。スタートインキン
グは、例えば、朝の始業時等のようにインキローラ17
にインキが付着していない場合に選択され、プリセット
インキングは、例えば、前回の印刷終了後、刷版4を交
換して新たな印刷を行うような場合等のように、インキ
ローラ17にインキが既に付着している場合に選択され
る。オペレータにより開始パターンが開始パターン入力
部28に入力されると、CPU21は入力された開始パ
ターンをI/Oインターフェース36を通じて認識し、
RAM23に記憶する(ステップS10)。
【0029】オペレータが本機スタート入力部29を操
作して本機スタートを指示すると、CPU21は本機制
御部25に信号を与えて本機をスタートさせ(ステップ
S12、S14)、オペレータがインキングスタート入
力部30を操作してインキングスタートを指示するとス
テップS10で記憶した開始パターンを判別する(ステ
ップ16、ステップ18)。
【0030】開始パターンがスタートインキングの場
合、CPU21はI/Oインターフェース36を通じ
て、インキ壺キー制御部31に信号を与えて全てのイン
キ壺キーを予め設定されている初期開き度に従って平行
に開く(ステップS20)と共に、インキ壺ローラ制御
部32に信号を与えてインキ壺ローラ8を予め設定され
ている基準回転数に従って回転させる(ステップS2
2)。尚、初期開き度としては例えば10%が、また、
基準回転数としては例えば40%が設定されている。
尚、開き度はインキ壺キーの最大開き状態を100%と
したパーセンテージによって表され、インキ壺ローラ8
の回転数は最大速度の回転を100%としたパーセンテ
ージによって表される。
【0031】続いて、CPU21はI/Oインターフェ
ース36を通じてインキ移しローラ制御部33に信号を
与えてインキ移しローラ16を作動させ、予め設定され
ている呼び出し回数、例えば80回の呼び出し動作を行
わせる(ステップS24、ステップS26)。以上のス
テップS20乃至ステップS26が基本インキ膜形成工
程であり、これにより各インキローラ17には基本イン
キ膜10aが形成される。
【0032】尚、ステップS10において開始パターン
としてプリセットインキングが選択された場合、インキ
ローラ17が予め設定されているアイドリング回数、例
えば50回に達するまでアイドリングを行って(ステッ
プS28)、各インキローラ17間のインキ量の均一化
を図る。
【0033】次に、CPU21は上述のステップS6に
おいて記憶されている画像情報が「絵柄面積率データ」
であるか否かを判別し(ステップS30)、絵柄面積率
データが記憶されている場合は、ステップS32に進ん
で各ゾーンZ毎の絵柄面積率から刷版4全体の絵柄面積
率の平均値を算出する。例えば、上述したようにインキ
壺キーが21個の場合、21個の絵柄面積率データが記
憶されており、その21個の絵柄面積率の平均値を算出
するのである。そして、ステップS34に進んでゾーン
Z毎の絵柄面積率データを各インキ壺キーのインキ壺キ
ー開き度データに変換し、インキ壺キー制御部31に信
号を与えてインキ壺キー開き度データに従って各インキ
壺キーを制御する。
【0034】そして、ステップS36において、インキ
壺ローラ8の基準回転数(40%)に対して、ステップ
S4で記憶した用紙種に対応する用紙係数を乗算して調
整回転数を求める。各用紙種の用紙係数はROM22に
テーブルとして記憶されており、コート紙、マットコー
ト紙、及び非コート紙の用紙係数は、それぞれ「1」、
「1.1」、「1.2」となっている。例えば、ステッ
プS4で非コート紙が記憶された場合、基準回転数40
%に「1.2」を乗算して調整回転数48%を得る。
【0035】次にステップS38に進み、インキ移しロ
ーラ16の基準呼び出し回数(本実施形態では10回)
に対して、ステップS4で記憶した用紙種に対応する用
紙係数と、ステップS32で算出した絵柄面積率の平均
値に対応する絵柄係数とを、共に乗算して調整呼び出し
回数を求める。ここで、絵柄面積率の平均値に対応した
絵柄係数もROM22に記憶されている。本実施形態で
は、絵柄面積率の平均値と絵柄係数との関係がテーブル
に記憶されており、具体的には、絵柄面積率の平均値を
「小(0乃至10%)」、「中(10乃至30%)」、
「大(30乃至100%)」の三つに区分にし、各区分
毎にそれぞれ「0.7」、「1」、「1.3」の絵柄係
数が設定されている。従って、CPU21は、ステップ
S32で絵柄面積率の平均値を算出すると共に、算出し
た絵柄面積率の平均値が何れの区分に該当するかを判別
し、該当する絵柄係数を基準呼び出し回数に乗算するの
である。尚、基準呼び出し回数は、RAM23に記憶さ
れている。例えば、用紙種が非コート紙で、且つ、絵柄
面積率の平均値が50%の場合、基準呼び出し回数の1
0回に用紙係数「1.2」と絵柄係数「1.3」とを乗
算して調整呼び出し回数の16回を得る。尚、小数点以
下は例えば四捨五入とする。
【0036】そして、インキ移しローラ16を調整呼び
出し回数分だけ往復動作させて、インキ壺ローラ8から
インキローラ17にインキを転移させてインキローラ1
7に画像インキ膜10bを形成する(ステップS4
0)。この画像インキ膜形成工程が終了すると、CPU
21はインキ着けローラ制御部34と給紙制御部26に
信号を与えて、インキ着けローラ12,13,14,1
5を刷版4に接触させると共にフィーダー部からの給紙
を開始する(ステップS50)。
【0037】続いて、印刷枚数が入力され、入力された
印刷枚数はRAM23に記憶されて(ステップS52、
S54)、印刷が開始される。予め設定されている直前
設定枚数まで印刷すると、CPU21はインキ移しロー
ラ制御部33に信号を与えてインキ移しローラ16の動
作を停止させ(ステップS56、S58)、それ以降
は、インキローラ17に付着していたインキによって印
刷を続行し、印刷枚数がステップS50で記憶した枚数
に達した時点で印刷を終了する(ステップS60)。
【0038】一方、ステップS6において画像情報とし
てインキ壺キー開き度データが記憶されている場合、ス
テップS30からステップS42に進み、CPU21
は、まず読み込んだ各インキ壺キー毎のインキ壺キー開
き度からその平均値を算出する。即ち、例えば、インキ
壺キー開き度データが21個の場合、その21個の平均
値を算出し、ブレード9全体としての開き度を算出する
のである。続いて、CPU21は、インキ壺キー制御部
31に信号を与えて、インキ壺キー開き度データに従っ
て各インキ壺キーを制御して開き、ステップS36の場
合と同様に基準回転数に用紙係数を乗算して調整回転数
を求め、インキ壺ローラ8をその調整回転数で回転させ
る(ステップS44、ステップS46)。
【0039】更に、ステップS48に進んで、インキ移
しローラ16の基準呼び出し回数に、ステップS42で
算出したインキ壺キー開き度の平均値に対応する絵柄係
数と用紙係数とを共に乗算して調整呼び出し回数を求
め、インキ移しローラ16を作動させる。尚、インキ壺
キー開き度の平均値に対応した絵柄係数も、上述した絵
柄面積率の平均値の場合と同様にROM22のテーブル
に記憶されている。具体的には、絵柄面積率の場合と同
様に、インキ壺キー開き度の平均値を「小(0乃至10
%)」、「中(10乃至30%)」、「大(30乃至1
00%)」の三つに区分にし、各区分毎にそれぞれ
「0.7」、「1」、「1.3」の絵柄係数を設定して
いる。
【0040】以上のように、絵柄面積率の平均値あるい
は絵柄面積率から変換されたインキ壺キー開き度の平均
値が大きければ呼び出し回数を多くしてインキローラ1
7に送り出すインキ量をインキローラ17の軸方向に亘
って一律に多くして画像インキ膜10bを全体的に厚め
に形成し、逆に、それらの平均値が小さければ呼び出し
回数を少なくして画像インキ膜10bを全体的に薄めに
形成する。従って、仮に特定箇所のインキ壺キーゾーン
の絵柄面積率が同じであっても、刷版4全体の絵柄面積
率の平均値が異なれば、その特定箇所に対応した部分の
インキ量、インキ膜の膜厚も変化することとなる。
【0041】このように、インキ壺キーゾーン毎の絵柄
面積率あるいは変換されたインキ壺キー開き度データに
よってインキ壺キー単位でインキ量を制御することに加
えて、ブレード9単位でもインキ量を一律に制御するこ
とにより、定常印刷状態に至るまでの損紙と所要時間が
刷版4の絵柄によって変化することが少なくなり、安定
した損紙及び所要時間の削減を達成できる。
【0042】しかも、呼び出し回数によってインキ量を
制御するため、インキローラ17の軸方向に沿って一律
にインキ量を変化させることが容易であり、インキプリ
セットの状態、即ち、各インキ壺キーの開き度を実際の
印刷状態から変更することなく全体のインキ量を制御す
ることができる。
【0043】尚、本実施形態では、絵柄面積率の平均値
を段階的に区分し、区分毎の絵柄係数を設定していた
が、絵柄面積率の平均値と絵柄係数との関係を所定の式
として、あるいはグラフとして記憶しておくこともで
き、区分毎に絵柄係数を設定する場合に比してより一層
細かな制御が可能になる。
【0044】また、上記実施形態では、インキ壺キーゾ
ーン毎の絵柄面積率あるいはそれから変換されたインキ
壺キー毎のインキ壺キー開き度が入力され、入力された
データからそれらの平均値を算出する場合について説明
したが、絵柄面積率計や開き度変換装置等の装置で予め
それらの平均値が算出され、インキ壺キーゾーン毎の絵
柄面積率等と共に平均値も入力される構成であってもよ
い。その場合、平均値を算出する構成が不要となり、直
接入力された平均値に基づいて調整呼び出し回数を求め
ることができる。
【0045】尚、上記実施形態では、呼び出し回数によ
ってインキ量を制御する構成について説明したが、絵柄
面積率の平均値あるいはインキ壺キー開き度の平均値に
基づいて、ブレード9全体の開き度を重畳的に一律に制
御したり、あるいは、インキ壺ローラ8の回転数を制御
したりして、インキ壺7からインキローラ17に送り出
すインキ量を制御してもよい。但し、ブレード9全体の
開き度やインキ壺ローラ8の回転数を制御する構成で
は、印刷開始前に画像インキ膜10bを形成するときの
状態と、実際に印刷を実行するときの状態とが異なるこ
とになるため、画像インキ膜10bを形成した後印刷を
開始する前にブレード9の開き度やインキ壺ローラ8の
回転数を印刷時の状態に戻すことが必要である。
【0046】また、絵柄面積率やインキ壺キー開き度の
データが通信インターフェースを介して入力される構成
とすることも可能である。
【0047】
【発明の効果】以上のように、刷版全体の絵柄面積率の
平均値あるいはブレード全体のインキ壺キー開き度の平
均値に基づいてブレード単位でもインキ量を制御するこ
とにより、従来のインキ壺キー単位のみのインキ量の制
御に比してより一層適切な膜厚のインキ膜を印刷開始前
に形成することができ、従って、刷版の絵柄によらず常
に定常印刷状態に至るまでの損紙と所要時間を安定して
削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における印刷機のインキ供
給装置のハードウエア構成図。
【図2】図1のROMに格納されたプログラムのフロー
チャート。
【図3】同フローチャート。
【図4】インキ供給装置の概略側面図。
【図5】(イ)及び(ハ)はインキローラに付着したイ
ンキ量を示す模式図。(ロ)は刷版の画像に応じたイン
キの必要量の一例を示すグラフ。(ニ)及び(ホ)及び
(ヘ)はインキローラ群におけるインキ量を示す模式
図。
【図6】(イ)は絵柄面積率測定を概略的に示す図。
(ロ)は測定した絵柄面積率の一例を示すグラフ。
【符号の説明】
1…版胴、2…ゴム胴、3…圧胴、4…刷版、5…イン
キ供給装置、7…インキ壺、8…インキ壺ローラ、9…
ブレード、10…インキ、10a…基本インキ膜、10
b…画像インキ膜(インキ膜)、11…インキローラ
群、12,13,14,15…インキ着けローラ、16
…インキ移しローラ、17…インキローラ、33…イン
キ移しローラ制御部、M…絵柄面積率計、Z…インキ壺
キーゾーン

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インキ壺ローラ(8)とブレード(9)
    とからインキ壺(7)が構成され、インキ壺ローラ
    (8)の軸方向に沿って並設された複数のインキ壺キー
    からブレード(9)が構成され、インキ移しローラ(1
    6)の呼び出し動作によってインキ壺ローラ(8)から
    インキローラ(17)にインキを転移し、該インキロー
    ラ(17)を介して刷版(4)にインキを供給するよう
    構成され、印刷開始前に、刷版(4)の絵柄に応じて軸
    方向に膜厚が分布するインキ膜(10b)をインキロー
    ラ(17)に予め形成する印刷機のインキ供給装置にお
    いて、インキ壺キーゾーン毎の絵柄面積率が入力され、
    入力された絵柄面積率から刷版(4)全体の絵柄面積率
    の平均値を算出し、入力されたインキ壺キーゾーン毎の
    絵柄面積率と算出した刷版(4)全体の絵柄面積率の平
    均値とに基づいて、印刷開始前に前記インキ膜(10
    b)を形成する際にインキ壺(7)からインキローラ
    (17)に送り出すインキ量を制御することを特徴とす
    る印刷機のインキ供給装置。
  2. 【請求項2】 インキ壺ローラ(8)とブレード(9)
    とからインキ壺(7)が構成され、インキ壺ローラ
    (8)の軸方向に沿って並設された複数のインキ壺キー
    からブレード(9)が構成され、インキ移しローラ(1
    6)の呼び出し動作によってインキ壺ローラ(8)から
    インキローラ(17)にインキを転移し、該インキロー
    ラ(17)を介して刷版(4)にインキを供給するよう
    構成され、印刷開始前に、刷版(4)の絵柄に応じて軸
    方向に膜厚が分布するインキ膜(10b)をインキロー
    ラ(17)に予め形成する印刷機のインキ供給装置にお
    いて、インキ壺キーゾーン毎の絵柄面積率と刷版(4)
    全体の絵柄面積率の平均値とが入力され、入力されたイ
    ンキ壺キーゾーン毎の絵柄面積率と刷版(4)全体の絵
    柄面積率の平均値とに基づいて、印刷開始前に前記イン
    キ膜(10b)を形成する際にインキ壺(7)からイン
    キローラ(17)に送り出すインキ量を制御することを
    特徴とする印刷機のインキ供給装置。
  3. 【請求項3】 インキ壺キーゾーン毎の絵柄面積率に基
    づいて各インキ壺キーを制御し、絵柄面積率の平均値に
    基づいてインキ移しローラ(16)の呼び出し回数を制
    御する請求項1又は2記載の印刷機のインキ供給装置。
  4. 【請求項4】 インキ壺ローラ(8)とブレード(9)
    とからインキ壺(7)が構成され、インキ壺ローラ
    (8)の軸方向に沿って並設された複数のインキ壺キー
    からブレード(9)が構成され、インキ移しローラ(1
    6)の呼び出し動作によってインキ壺ローラ(8)から
    インキローラ(17)にインキを転移し、該インキロー
    ラ(17)を介して刷版(4)にインキを供給するよう
    構成され、印刷開始前に、刷版(4)の絵柄に応じて軸
    方向に膜厚が分布するインキ膜(10b)をインキロー
    ラ(17)に予め形成する印刷機のインキ供給装置にお
    いて、絵柄面積率から変換されたインキ壺キー開き度が
    入力され、入力されたインキ壺キー開き度からブレード
    (9)全体のインキ壺キー開き度の平均値を算出し、入
    力されたインキ壺キー開き度と算出したブレード(9)
    全体のインキ壺キー開き度の平均値とに基づいて、印刷
    開始前に前記インキ膜(10b)を形成する際にインキ
    壺(7)からインキローラ(17)に送り出すインキ量
    を制御することを特徴とする印刷機のインキ供給装置。
  5. 【請求項5】 インキ壺ローラ(8)とブレード(9)
    とからインキ壺(7)が構成され、インキ壺ローラ
    (8)の軸方向に沿って並設された複数のインキ壺キー
    からブレード(9)が構成され、インキ移しローラ(1
    6)の呼び出し動作によってインキ壺ローラ(8)から
    インキローラ(17)にインキを転移し、該インキロー
    ラ(17)を介して刷版(4)にインキを供給するよう
    構成され、印刷開始前に、刷版(4)の絵柄に応じて軸
    方向に膜厚が分布するインキ膜(10b)をインキロー
    ラ(17)に予め形成する印刷機のインキ供給装置にお
    いて、絵柄面積率から変換されたインキ壺キー開き度と
    ブレード(9)全体のインキ壺キー開き度の平均値とが
    入力され、入力されたインキ壺キー開き度とブレード
    (9)全体のインキ壺キー開き度の平均値とに基づい
    て、印刷開始前に前記インキ膜(10b)を形成する際
    にインキ壺(7)からインキローラ(17)に送り出す
    インキ量を制御することを特徴とする印刷機のインキ供
    給装置。
  6. 【請求項6】 絵柄面積率から変換されたインキ壺キー
    開き度に基づいて各インキ壺キーを制御し、ブレード
    (9)全体のインキ壺キー開き度の平均値に基づいてイ
    ンキ移しローラ(16)の呼び出し回数を制御する請求
    項4又は5記載の印刷機のインキ供給装置。
JP2001192897A 2001-06-26 2001-06-26 印刷機のインキ供給装置 Pending JP2003001798A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008247047A (ja) * 2000-12-14 2008-10-16 Heidelberger Druckmas Ag インキ量を調整する方法および被印刷体を印刷する装置
JP2015063081A (ja) * 2013-09-25 2015-04-09 リョービMhiグラフィックテクノロジー株式会社 印刷機の印刷準備方法及び印刷機の印刷準備支援装置

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