JP2002001237A - 回転体の洗浄装置 - Google Patents

回転体の洗浄装置

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JP2002001237A
JP2002001237A JP2000192542A JP2000192542A JP2002001237A JP 2002001237 A JP2002001237 A JP 2002001237A JP 2000192542 A JP2000192542 A JP 2000192542A JP 2000192542 A JP2000192542 A JP 2000192542A JP 2002001237 A JP2002001237 A JP 2002001237A
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peripheral surface
rotating body
blanket cylinder
cleaning liquid
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Chuzaburo Motohashi
忠三郎 本橋
Toshihiko Ebina
敏彦 蛯名
Tsugio Tokita
次男 時田
Masayuki Hirai
雅之 平井
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Original Assignee
Komori Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗浄液の飛散や残留を防止することができる
回転体の洗浄装置を提供する。 【解決手段】 エアシリンダ17の作動によりゴム胴2
の周面に対して着脱可能に設けられ、洗浄液を含浸され
た帯状の洗浄布14をエアシリンダ21の作動によりパ
ッド13の前方に繰り出してゴム胴2の周面を洗浄する
洗浄部10と、エアシリンダ106の作動および引張コ
イルばね107の作用によりゴム胴2の周面に対して着
脱可能に設けられ、ゴム胴2の周面に付着している洗浄
液を掻き取って受け皿108に回収するスクレーパ10
3を有する除去部100とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転体を洗浄する
装置に関し、特に、輪転印刷機のゴム胴や圧胴や渡胴な
どを洗浄する場合に適用すると有効である。
【0002】
【従来の技術】輪転印刷機のゴム胴を洗浄する従来の洗
浄装置としては、特開平5−200995号公報に記載
されたものが知られている。この洗浄装置は、図28に
示すように、スプレノズル6から洗浄液をブラシロール
7に噴き付けながら当該ブラシロール7でゴム胴2の周
面に付着しているインキや紙粉等の汚れを掻き落とした
後、洗浄布8をゴム胴2の周面に当接させて上記汚れを
拭き取ることにより、ゴム胴2の周面の洗浄を行うよう
にしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の洗浄
装置においては、スプレノズル6から洗浄液をブラシロ
ール7に噴き付けながら当該ブラシロール7でゴム胴2
の周面を洗浄するため、洗浄液が飛散して版胴やインキ
ローラ群等に付着し、次の印刷時に印刷障害を引き起こ
す虞があった。そこで、洗浄液をあらかじめ含浸させた
洗浄布を用いることにより、洗浄液の飛散を防止するこ
とが考えられている。
【0004】しかしながら、洗浄布に洗浄液をあらかじ
め含浸させておく場合には、洗浄前の洗浄布から洗浄液
が揮発して消耗しないようにしなければならないため、
低揮発性の洗浄液を用いなければならないことから、ゴ
ム胴2の表面に洗浄液が残留しやすく、次の印刷時に印
刷障害を引き起こす虞を生じてしまう。
【0005】このような問題は、輪転印刷機のゴム胴2
を洗浄する場合に限らず、輪転印刷機の圧胴や渡胴等の
他の胴を始めとして、回転体を洗浄する場合であれば、
上述した場合と同様に起こり得ることである。
【0006】このようなことから、本発明は、洗浄液の
飛散や残留を防止することができる回転体の洗浄装置を
提供することを目的とした。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ための、第一番目の発明による回転体の洗浄装置は、回
転体の周面に対して着脱可能に設けられ、洗浄液を含浸
された帯状体を繰り出して当該回転体の周面を洗浄する
洗浄手段と、回転体の周面に対して着脱可能に設けら
れ、当該回転体の周面に付着している洗浄液を除去する
除去手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】第二番目の発明による回転体の洗浄装置
は、第一番目の発明において、前記除去手段が、回転体
の周面に対して着脱可能に設けられ、当該回転体の周面
に付着している洗浄液を掻き取るスクレーパを備えてい
ることを特徴とする。
【0009】第三番目の発明による回転体の洗浄装置
は、第一番目の発明において、前記除去手段が、回転体
の周面に対して着脱可能に設けられ、当該回転体の周面
に付着している洗浄液を周面に転移させる着脱ローラ
と、前記着脱ローラの周面に当接し、当該着脱ローラの
周面に付着している洗浄液を掻き取るスクレーパとを備
えていることを特徴とする。
【0010】第四番目の発明による回転体の洗浄装置
は、第二番目または第三番目の発明において、前記除去
手段の前記スクレーパが、掻き取った洗浄液を前記洗浄
手段の前記帯状体へ流下させることを特徴とする。
【0011】第五番目の発明による回転体の洗浄装置
は、第一番目の発明において、前記除去手段が、回転体
の周面および前記洗浄手段の前記帯状体に対して着脱可
能に設けられ、当該回転体の周面に付着している洗浄液
を掻き取ると共に、掻き取った洗浄液を上記帯状体に拭
い付けるスクレーパを備えていることを特徴とする。
【0012】第六番目の発明による回転体の洗浄装置
は、第三番目または第五番目の発明において、前記除去
手段の前記スクレーパが、前記洗浄手段の回転体の周面
に対する着脱動作と一体的に連動して当該回転体に対し
て着脱することを特徴とする。
【0013】第七番目の発明による回転体の洗浄装置
は、第一番目の発明において、前記除去手段が、回転体
の周面に対して着脱可能に設けられ、当該回転体の周面
に付着している洗浄液を吸収する吸収体を備えているこ
とを特徴とする。
【0014】第八番目の発明による回転体の洗浄装置
は、第一番目の発明において、前記除去手段が、回転体
の周面に対して着脱可能に設けられ、当該回転体の周面
に付着している洗浄液を周面に転移させる着脱ローラ
と、前記着脱ローラの周面に当接し、当該着脱ローラの
周面に付着している洗浄液を吸収する吸収体とを備えて
いることを特徴とする。
【0015】第九番目の発明による回転体の洗浄装置
は、第七番目または第八番目の発明において、前記除去
手段の前記吸収体に吸収された洗浄液を当該吸収体から
吸引除去する吸引手段を設けたことを特徴とする。
【0016】第十番目の発明による回転体の洗浄装置
は、第七番目から第九番目の発明のいずれかにおいて、
前記除去手段の前記吸収体が、スポンジ製の拭き取りロ
ーラもしくは拭き取りパッドまたは帯状の拭取布である
ことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明による回転体の洗浄装置の
実施の形態を図面を用いて以下に説明するが、本発明
は、これらの実施の形態に限定されるものではない。
【0018】[第一番目の実施の形態]本発明による回
転体の洗浄装置を輪転印刷機のゴム胴の洗浄に適用した
場合の第一番目の実施の形態を図1〜6を用いて説明す
る。図1は、洗浄装置の概略構成図、図2は、図1の洗
浄部の展開平面図、図3は、図1の除去部の展開平面
図、図4は、洗浄装置の作用説明図、図5は、図4に続
く作用説明図、図6は、図5に続く作用説明図である。
【0019】<洗浄部10の構造>図1に示すように、
回転体であるゴム胴2の近傍には、洗浄手段である洗浄
部10が設けられており、当該洗浄部10は、以下のよ
うな構造をなしている。
【0020】図1,2に示すように、輪転印刷機の幅方
向両側の本体フレーム1にそれぞれ取り付けられたフレ
ーム11には、揺動プレート12の上端側が支点ピン1
2aを介して揺動可能にそれぞれ支持されている。これ
ら揺動プレート12の間のゴム胴2側の端部には、弾性
を有するパッド13が取り付けられている。これら揺動
プレート12の間の下方寄りには、低揮発性の洗浄液を
含浸した帯状体である洗浄布14を巻き付けられた送出
ロール15が回転可能に支持されている。これら揺動プ
レート12の間の上方寄りには、上記送出ロール15に
巻き付けられた上記洗浄布14を巻き取る巻取ロール1
6が回転可能に支持されている。この洗浄布14は、送
出ロール15から前記パッド13のゴム胴2側の端部を
通って巻取ロール16に巻き取られるようになってい
る。
【0021】輪転印刷機の幅方向両側の本体フレーム1
の前記揺動プレート12の下方部分には、エアシリンダ
17の基端側がそれぞれ支持されている。一方、フレー
ム11には、先端側に係合溝18bを形成された係合プ
レート18の先端と基端との間が支点ピン18aを介し
て揺動可能にそれぞれ支持されている。これら係合プレ
ート18の前記係合溝18bは、前記揺動プレート12
に各々突設された係合ピン19にそれぞれ差し込まれて
いる。これら係合プレート18の基端側には、前記エア
シリンダ17の先端側が支点ピン17aを介してそれぞ
れ揺動可能に連結されている。
【0022】つまり、エアシリンダ17を伸縮させて係
合プレート18を揺動させると、前記支点ピン12aを
中心に揺動プレート12を揺動させて、ゴム胴2の外周
面に対して前記パッド13を当接離反させることができ
るようになっているのである。
【0023】前記巻取ロール16の一方の軸端に内装さ
れたワンウェイクラッチのレバー20の近傍の前記フレ
ーム11部分には、当該巻取ロール16を回転させる方
向へ当該レバー20の先端を揺動させるエアシリンダ2
1が取り付けられている。上記ワンウェイクラッチのレ
バー20の基端には、引張コイルばね22の一端が連結
されている。引張コイルばね22の他端は、揺動プレー
ト12に連結されており、当該引張コイルばね22は、
レバー20の先端をエアシリンダ21の先端に常に当接
させるように当該レバー20を付勢するようになってい
る。
【0024】つまり、エアシリンダ21を伸長させる
と、ワンウェイクラッチのレバー20が揺動し、巻取ロ
ール16で洗浄布14を巻き取らせるように当該巻取ロ
ール16を回転させる一方、エアシリンダ21を収縮さ
せると、引張コイルばね22の付勢力および上記ワンウ
ェイクラッチの作用により、巻取ロール16を逆回転さ
せることなくワンウェイクラッチのレバー20を当初の
状態に戻すように揺動させることができるようになって
いるのである。
【0025】<除去部100の構造>図1に示すよう
に、前記洗浄部10のゴム胴2の回転方向下流側には、
除去手段である除去部100が設けられており、当該除
去部100は、以下のような構造をなしている。
【0026】図1,3に示すように、輪転印刷機の幅方
向両側の本体フレーム1の間には、支持ブロック101
を介して支持軸102が回動可能に支持されている。支
持軸102には、当該支持軸102の長手方向にわたっ
てスクレーパ103が取り付けられている。支持軸10
2の一方の軸端側には、レバー104の基端側が当該支
持軸102と一体的に連結されている。レバー104の
先端側には、一方側の前記本体フレーム1にブラケット
105を介して基端側を支持されたエアシリンダ106
の先端側が接近しており、当該エアシリンダ106を伸
長させることにより、レバー104を介して支持軸10
2を回動させて前記スクレーパ103の先端側をゴム胴
2の外周面に当接させることができるようになってい
る。
【0027】前記支持軸102の前記スクレーパ103
の先端側近傍部分には、引張コイルばね107の一端側
が連結されている。引張コイルばね107の他端側は、
本体フレーム1に対して連結されており、当該引張コイ
ルばね107は、上記スクレーパ103の先端側をゴム
胴2の外周面から引き離す方向へ上記支持軸102を回
動させるように当該支持軸102を付勢している。
【0028】前記支持軸102の下方の前記支持ブロッ
ク101間には、当該間にわたって上方を開口した受け
皿108が取り付けられている。受け皿108の下部に
は、ホース109の一端が連結されている。ホース10
9の他端は、図示しない吸引ポンプに接続している。な
お、図1,3中、110は、レバー104の回動を規制
するストッパである。
【0029】<洗浄装置の作用効果>このような構造を
なす洗浄装置を用いてゴム胴2を洗浄する場合には、ま
ず、洗浄部10のエアシリンダ17を収縮し、係合プレ
ート18および係合ピン19を介して支点ピン12aを
中心に揺動プレート12を揺動させて、回転するゴム胴
2の外周面にパッド13を当接させると、パッド13の
前方に位置する洗浄布14がゴム胴2の外周面に付着し
ているインキや紙粉等の汚れを拭き取る(図4参照)。
【0030】このようにしてゴム胴2の外周面を洗浄
し、パッド13の前方に位置する洗浄布14が汚れた
ら、洗浄部10のエアシリンダ21を伸長させ、ワンウ
ェイクラッチのレバー20を回動させることにより、巻
取ロール16を回転させ、送出ロール15から洗浄布1
4を送出してパッド13の前方に洗浄布14の新たな面
を繰り出して、ゴム胴2の外周面に当接する洗浄布14
を新たな面に更新する。続いて、上記エアシリンダ21
を収縮すると、引張コイルばね22の付勢力およびワン
ウェイクラッチの作用により、巻取ロール16が逆回転
することなくワンウェイクラッチのレバー20が当初の
位置に戻る。
【0031】このような洗浄布14の更新を繰り返して
いき、ゴム胴2の外周面に付着する洗浄液の量が多くな
ったら、除去部100のエアシリンダ106を伸長する
ことにより、レバー104を揺動させ、支持軸102を
回動させてスクレーパ103の先端側をゴム胴2の外周
面に当接させ、ゴム胴2の外周面に残存している洗浄液
を掻き取って受け皿108に回収し、ホース109を介
して前記吸引ポンプで除去する(図5参照)。
【0032】このようにしてゴム胴2の外周面に残存す
る洗浄液を回収した後、除去部100のエアシリンダ1
06を収縮すると、引張コイルばね107の付勢力によ
り、支持軸102が回動して、スクレーパ103の先端
側がゴム胴2の外周面から離反すると共に、前記レバー
104が当初の位置に戻る(図4参照)。
【0033】以上の作業を繰り返して行ってゴム胴2の
外周面の洗浄を終えたら、洗浄部10のエアシリンダ1
7を伸長し、係合プレート18および係合ピン19を介
して支点ピン12aを中心に揺動プレート12を揺動さ
せて、ゴム胴2の外周面からパッド13を離反させた
後、除去部100のエアシリンダ106を伸長させてス
クレーパ103の先端側をゴム胴2の外周面に当接させ
ることにより、当該ゴム胴2の外周面に残存する洗浄液
をすべて回収する(図6参照)。
【0034】したがって、このような洗浄装置によれ
ば、洗浄液を飛散させて版胴やインキローラ群等に付着
させてしまうことがないばかりか、低揮発性の洗浄液を
ゴム胴2の外周面に残存させることなく回収することが
できるので、次回の印刷時の印刷障害を防止することが
できる。
【0035】[第二番目の実施の形態]本発明による回
転体の洗浄装置を輪転印刷機のゴム胴の洗浄に適用した
場合の第二番目の実施の形態を図7〜11を用いて説明
する。図7は、洗浄装置の概略構成図、図8は、図7の
除去部の展開平面図、図9は、洗浄装置の作用説明図、
図10は、図9に続く作用説明図、図11は、図10に
続く作用説明図である。ただし、前述した第一番目の実
施の形態の部材と同様な部材については、前述した第一
番目の実施の形態の説明で用いた符号と同一の符号を用
いることにより、その説明を省略する。
【0036】<洗浄部10の構造>図7に示すように、
ゴム胴2の近傍には、洗浄部10が設けられており、当
該洗浄部10は、前述した第一番目の実施の形態と同一
の構造をなしている。
【0037】<除去部200の構造>図7に示すよう
に、前記洗浄部10のゴム胴2の回転方向下流側には、
除去手段である除去部200が設けられており、当該除
去部200は、図7,8からわかるように、前述した第
一番目の実施の形態の除去部100において、受け皿1
08やホース109や前記吸引ポンプ等を省いた構造を
なすと共に、スクレーパ103の先端側がゴム胴2の外
周面から離反しているときに洗浄部10の洗浄布14に
当接するように設定されている。
【0038】<洗浄装置の作用効果>このような構造を
なす洗浄装置を用いてゴム胴2を洗浄する場合には、前
述した第一番目の実施の形態の場合と同様に洗浄部10
を作動させて、ゴム胴2の外周面に洗浄部10のパッド
13を当接させることにより、パッド13の前方に位置
する洗浄布14でゴム胴2の外周面に付着している汚れ
を拭き取る(図9参照)。
【0039】このようにしてゴム胴2の外周面を洗浄
し、パッド13の前方に位置する洗浄布14が汚れた
ら、前述した第一番目の実施の形態の場合と同様に洗浄
部10を作動させて、パッド13の前方に洗浄布14の
新たな面を繰り出して、ゴム胴2の外周面に当接する洗
浄布14を新たな面に更新する。
【0040】このような洗浄布14の更新を繰り返して
いき、ゴム胴2の外周面に付着する洗浄液の量が多くな
ったら、除去部200のエアシリンダ106を伸長する
ことにより、レバー104を揺動させ、支持軸102を
回動させてスクレーパ103の先端側をゴム胴2の外周
面に当接させ、ゴム胴2の外周面に残存している洗浄液
を掻き取り始める(図9参照)。
【0041】このようにしてゴム胴2の外周面に残存す
る洗浄液をある程度掻き取ったら、除去部200のエア
シリンダ106を収縮し、引張コイルばね107の付勢
力で支持軸102を回動させると、前記レバー104が
当初の位置に戻ると共に、スクレーパ103の先端側が
ゴム胴2の外周面から離反して洗浄布14に当接し、掻
き取った洗浄液を洗浄布14に拭い付ける(図10参
照)。
【0042】スクレーパ103に付着している洗浄液を
洗浄布14で拭き取り終えたら、除去部200のエアシ
リンダ106を伸長して、当該スクレーパ103の先端
側をゴム胴2の外周面に再び当接させ、ゴム胴2の外周
面に残存している洗浄液の掻き取りを再開することによ
り、洗浄部10によるゴム胴2の外周面の洗浄作業を継
続しながら、除去部200のスクレーパ103による洗
浄液の掻き取りおよび掻き取った洗浄液の洗浄部10の
洗浄布14への拭い付けを繰り返し行う。
【0043】このようにしてゴム胴2の外周面を洗浄し
終えたら、前述した第一番目の実施の形態の場合と同様
に洗浄部10を作動してパッド13をゴム胴2の外周面
から離反させる一方、除去部200のスクレーパ103
による上述した洗浄液の掻き取りおよび洗浄布14への
拭い付けをしばらくの間繰り返し行って、ゴム胴2の外
周面に残存する洗浄液をすべて回収する(図11参
照)。
【0044】つまり、前述した第一番目の実施の形態で
は、除去部100のスクレーパ103の下方に受け皿1
08を設けることにより、当該スクレーパ103で掻き
取った洗浄液を受け皿108に回収するようにしたが、
本実施の形態では、除去部200のスクレーパ103を
ゴム胴2から離反させたときに洗浄部10の洗浄布14
に当該スクレーパ103の先端側を当接させるように設
定することにより、当該スクレーパ103で掻き取った
洗浄液を洗浄布14で拭き取り除去できるようにしたの
である。
【0045】したがって、本実施の形態の洗浄装置によ
れば、前述した第一番目の実施の形態の場合と同様な効
果を得ることができるのはもちろんのこと、前述した第
一番目の実施の形態における受け皿108やホース10
9や吸引ポンプ等を省くことができるので、前述した第
一番目の実施の形態の場合よりも小型化および低コスト
化を図ることができる。
【0046】[第三番目の実施の形態]本発明による回
転体の洗浄装置を輪転印刷機のゴム胴の洗浄に適用した
場合の第三番目の実施の形態を図12〜14を用いて説
明する。図12は、洗浄装置の概略構成図、図13は、
図12の除去部の展開平面図、図14は、洗浄装置の作
用説明図である。ただし、前述した第一,二番目の実施
の形態の部材と同様な部材については、前述した第一,
二番目の実施の形態の説明で用いた符号と同一の符号を
用いることにより、その説明を省略する。
【0047】<洗浄部10の構造>図12に示すよう
に、ゴム胴2の近傍には、洗浄部10が設けられてお
り、当該洗浄部10は、前述した第一,二番目の実施の
形態と同一の構造をなしている。
【0048】<除去部300の構造>図12に示すよう
に、前記洗浄部10のゴム胴2の回転方向下流側には、
除去手段である除去部300が設けられており、当該除
去部300は、図12,13からわかるように、前述し
た第二番目の実施の形態の除去部200において、レバ
ー104やブラケット105やエアシリンダ106等を
省いた構造をなすと共に、スクレーパ103の先端側が
洗浄部10の洗浄布14に常に当接するように設定され
ている。
【0049】<洗浄装置の作用効果>このような構造を
なす洗浄装置を用いてゴム胴2を洗浄する場合には、前
述した第一,二番目の実施の形態の場合と同様に洗浄部
10を作動させると、ゴム胴2の外周面に洗浄部10の
パッド13が当接すると共に、除去部300のスクレー
パ103が上記パッド13の上記移動と一体的に連動し
てゴム胴2の外周面に当接するように押し出され、上記
パッド13の前方に位置する洗浄布14がゴム胴2の外
周面に付着している汚れを拭き取ると同時に、ゴム胴2
の外周面に残存する洗浄液をスクレーパ103が掻き取
って上記洗浄布14に拭い付ける(図14参照)。
【0050】このようにしてゴム胴2の外周面の洗浄お
よび洗浄液の除去を行い、パッド13の前方に位置する
洗浄布14が汚れたら、前述した第一,二番目の実施の
形態の場合と同様に洗浄部10を作動させて、パッド1
3の前方に洗浄布14の新たな面を繰り出して、ゴム胴
2の外周面に当接する洗浄布14を新たな面に更新す
る。
【0051】以上の作業を繰り返してゴム胴2の外周面
の洗浄および洗浄液の除去を終えたら、前述した第一,
二番目の実施の形態の場合と同様に洗浄部10を作動し
てパッド13をゴム胴2の外周面から離反させると、除
去部300の引張コイルばね107の付勢力により、ス
クレーパ103もゴム胴2の外周面から離反して、当初
の状態に戻る。
【0052】つまり、前述した第二番目の実施の形態で
は、洗浄部10の洗浄布14によるゴム胴2の洗浄時に
おいて、除去部200のスクレーパ103による洗浄液
の掻き取りおよび上記洗浄布14への拭い付けを交互に
行うようにしたが、本実施の形態では、洗浄部10の洗
浄布14によるゴム胴2の洗浄時において、除去部30
0のスクレーパ103による洗浄液の掻き取りおよび上
記洗浄布14への拭い付けを同時に行うようにしたので
ある。
【0053】したがって、本実施の形態の洗浄装置によ
れば、前述した第一番目の実施の形態の場合と同様な効
果を得ることができるのはもちろんのこと、前述した第
二番目の実施の形態におけるレバー104やブラケット
105やエアシリンダ106等を省くことができるの
で、前述した第二番目の実施の形態の場合よりも小型化
および低コスト化をさらに図ることができる。
【0054】[第四番目の実施の形態]本発明による回
転体の洗浄装置を輪転印刷機のゴム胴の洗浄に適用した
場合の第四番目の実施の形態を図15〜17を用いて説
明する。図15は、洗浄装置の概略構成図、図16は、
図15の除去部の展開平面図、図17は、洗浄装置の作
用説明図である。ただし、前述した第一〜三番目の実施
の形態の部材と同様な部材については、前述した第一〜
三番目の実施の形態の説明で用いた符号と同一の符号を
用いることにより、その説明を省略する。
【0055】<洗浄部10の構造>図15に示すよう
に、ゴム胴2の近傍には、洗浄部10が設けられてお
り、当該洗浄部10は、前述した第一〜三番目の実施の
形態と同一の構造をなしている。
【0056】<除去部400の構造>図15に示すよう
に、前記洗浄部10のフレーム11間のゴム胴2の回転
方向下流側には、除去手段である除去部400が取り付
けられており、当該除去部400は、図16に示すよう
に、洗浄部10の前記フレーム11に軸端を回動可能に
支持された支持軸102と、前記支持軸102に取り付
けられたスクレーパ103と、一端が支持軸102のス
クレーパ103の先端側に取り付けられて他端が前記フ
レーム11に取り付けられた引張コイルばね107とを
備えてなり、スクレーパ103の先端側が洗浄部10の
洗浄布14に常に当接するように設定されている。
【0057】<洗浄装置の作用効果>このような構造を
なす洗浄装置を用いてゴム胴2を洗浄する場合には、前
述した第一〜三番目の実施の形態の場合と同様に洗浄部
10を作動させると、ゴム胴2の外周面に洗浄部10の
パッド13が当接すると共に、前述した第三番目に実施
の形態の場合と同様に除去部400のスクレーパ103
も当該パッド13の上記移動と一体的に連動してゴム胴
2の外周面に当接し、パッド13の前方に位置する洗浄
布14がゴム胴2の外周面に付着している汚れを拭き取
ると同時に、ゴム胴2の外周面に残存する洗浄液をスク
レーパ103が掻き取って拭い付ける(図17参照)。
【0058】このようにしてゴム胴2の外周面の洗浄お
よび洗浄液の除去を行い、パッド13の前方に位置する
洗浄布14が汚れたら、前述した第一〜三番目の実施の
形態の場合と同様に洗浄部10を作動させて、パッド1
3の前方に洗浄布14の新たな面を繰り出して、ゴム胴
2の外周面に当接する洗浄布14を新たな面に更新す
る。
【0059】以上の作業を繰り返してゴム胴2の外周面
の洗浄および洗浄液の除去を終えたら、前述した第一〜
三番目の実施の形態の場合と同様に洗浄部10を作動し
てパッド13をゴム胴2の外周面から離反させると、前
述した第三番目の実施の形態の場合と同様にスクレーパ
103もゴム胴2の外周面から離反して当初の状態に戻
る。
【0060】つまり、前述した三番目の実施の形態で
は、除去部300を印刷機の本体フレーム1に支持ブロ
ック101を介して支持するようにしたが、本実施の形
態では、除去部400を洗浄部10のフレーム11に支
持するようにしたのである。
【0061】したがって、本実施の形態の洗浄装置によ
れば、前述した第一番目の実施の形態の場合と同様な効
果を得ることができるのはもちろんのこと、前述した第
三番目の実施の形態における支持ブロック101等を省
くことができるので、前述した第三番目の実施の形態の
場合よりも小型化および低コスト化をさらに図ることが
できる。
【0062】なお、前述した第一〜四番目の実施の形態
においては、ゴム胴2の外周面に除去部100,20
0,300,400のスクレーパ103の先端側を直接
当接させて、ゴム胴2の外周面に残存する洗浄液を掻き
取るようにしたが、場合によっては、例えば、図18
(a)に示すように、ゴム胴2とスクレーパ103との
間に着脱ローラ311を設け、ゴム胴2の外周面に残存
する洗浄液を着脱ローラ311に転移させてから、当該
ローラ311に付着した洗浄液をスクレーパ103で掻
き取って洗浄部10の洗浄布14へ流下させることも可
能である。
【0063】このとき、ローラ311を図示しない偏心
軸受で回動可能に支持し、当該偏心軸受を回動させれ
ば、図18(b)に示すように、ゴム胴2に対してロー
ラ311を当接離反させることができ、当該ローラ31
1の当接離反に伴って、スクレーパ103も移動させる
ことができる。
【0064】[第五番目の実施の形態]本発明による回
転体の洗浄装置を輪転印刷機のゴム胴の洗浄に適用した
場合の第五番目の実施の形態を図19〜22を用いて説
明する。図19は、洗浄装置の概略構成図、図20は、
図19の除去部の展開平面図、図21は、洗浄装置の作
用説明図、図22は、図21に続く洗浄装置の作用説明
図である。ただし、前述した第一〜四番目の実施の形態
の部材と同様な部材については、前述した第一〜四番目
の実施の形態の説明で用いた符号と同一の符号を用いる
ことにより、その説明を省略する。
【0065】<洗浄部10の構造>図19に示すよう
に、ゴム胴2の近傍には、洗浄部10が設けられてお
り、当該洗浄部10は、前述した第一〜四番目の実施の
形態と同一の構造をなしている(ただし、図中、エアシ
リンダ21等の記載は省略している。)。
【0066】<除去部500の構造>図19に示すよう
に、前記洗浄部10のゴム胴2の回転方向下流側には、
除去手段である除去部500が設けられており、当該除
去部500は、以下のような構造をなしている。
【0067】図19,20に示すように、支持軸102
の両端寄りには、対をなした支持アーム512の基端側
がそれぞれ連結固定されている。一方の支持アーム51
2の先端側には、回転軸514の一端側が回動可能に嵌
装されている。他方の支持アーム512の先端側には、
上記回転軸514の他端側を回動可能に嵌装されるホル
ダ513がボルト513aを介して着脱可能に取り付け
られている。回転軸514の外周面には、円筒型をなす
スポンジ製の吸収体である拭き取りローラ515が同軸
をなして一体的に取り付けられている。
【0068】つまり、本実施の形態は、前述した第一番
目の実施の形態におけるスクレーパ103に代えて、拭
き取りローラ515を用いるようにしたのである。な
お、図19中、512aは、支持軸102に一体的に連
結されてストッパ110に当接することにより支持アー
ム512の揺動を規制する規制プレートである。
【0069】<洗浄装置の作用効果>このような構造を
なす洗浄装置を用いてゴム胴2を洗浄する場合には、前
述した第一〜四番目の実施の形態の場合と同様に洗浄部
10を作動させて、ゴム胴2の外周面に洗浄部10のパ
ッド13を当接させることにより、パッド13の前方に
位置する洗浄布14でゴム胴2の外周面に付着している
汚れを拭き取る(図21参照)。
【0070】このようにしてゴム胴2の外周面を洗浄
し、パッド13の前方に位置する洗浄布14が汚れた
ら、前述した第一〜四番目の実施の形態の場合と同様に
洗浄部10を作動させて、パッド13の前方に洗浄布1
4の新たな面を繰り出して、ゴム胴2の外周面に当接す
る洗浄布14を新たな面に更新する。
【0071】このような洗浄布14の更新を繰り返して
いき、ゴム胴2の外周面に付着する洗浄液の量が多くな
ったら、除去部500のエアシリンダ106を伸長する
ことにより、レバー104を揺動させ、支持軸102を
回動させて支持アーム512および回転軸514を介し
て拭き取りローラ515をゴム胴2の外周面に当接さ
せ、ゴム胴2の外周面に残存している洗浄液を拭き取
る。
【0072】このようにしてゴム胴2の外周面に残存す
る洗浄液を拭き取った後、除去部500のエアシリンダ
106を収縮すると、引張コイルばね107の付勢力に
より、支持軸102が回動して、支持アーム512およ
び回転軸514を介して拭き取りローラ515がゴム胴
2の外周面から離反すると共に、前記レバー104が当
初の位置に戻る。
【0073】以上の作業を繰り返して行ってゴム胴2の
外周面の洗浄を終えたら、前述した第一〜四番目の実施
の形態の場合と同様に洗浄部10を作動させてゴム胴2
の外周面からパッド13を離反させた後、除去部500
のエアシリンダ106を伸長させて拭き取りローラ51
5をゴム胴2の外周面に当接させることにより、当該ゴ
ム胴2の外周面に残存する洗浄液をすべて拭き取る(図
22参照)。
【0074】このようにして拭き取りローラ515によ
る洗浄液の拭き取りが飽和状態となったら、ホルダ51
3を支持アーム512から取り外して回転軸514を支
持アーム512から取り外し、拭き取りローラ515か
ら洗浄液を回収した後、回転軸514を支持アーム51
2に再び装着することにより、拭き取りローラ515を
当初の状態に復元させることができる。
【0075】したがって、このような洗浄装置によれ
ば、前述した第一番目の実施の形態の場合と同様な効果
を得ることができる。
【0076】なお、前述した第五番目の実施の形態にお
いては、ゴム胴2の外周面に除去部500の拭き取りロ
ーラ515を直接当接させて、ゴム胴2の外周面に残存
する洗浄液を拭き取るようにしたが、場合によっては、
例えば、図23(a)に示すように、ゴム胴2と拭き取
りローラ515との間に着脱ローラ311を設け、ゴム
胴2の外周面に残存する洗浄液を着脱ローラ311に転
移させてから、当該ローラ311に付着した洗浄液を拭
き取りローラ515で拭き取るようにしてもよい。
【0077】このとき、ローラ311を図示しない偏心
軸受で回動可能に支持し、当該偏心軸受を回動させれ
ば、図23(b)に示すように、ゴム胴2に対してロー
ラ311を当接離反させることができ、当該ローラ31
1の当接離反に伴って、拭き取りローラ515も移動さ
せることができるので、除去部500のレバー104や
ブラケット105やエアシリンダ106を省くことがで
き、小型化および低コスト化を図ることができる。
【0078】また、前述した第五番目の実施の形態で
は、回転軸514に拭き取りローラ515を取り付けた
が、これに代えて、例えば、図24に示すように、支持
アーム512の先端側に支持板516を固定支持し、当
該支持板516に角柱状をなすスポンジ製の吸収体であ
る拭き取りパッド517を固定支持することでも、前述
した第五番目の実施の形態の場合と同様な効果を得るこ
とができる。
【0079】[第六番目の実施の形態]本発明による回
転体の洗浄装置を輪転印刷機のゴム胴の洗浄に適用した
場合の第六番目の実施の形態を図25,26を用いて説
明する。図25は、洗浄装置の概略構成図、図26は、
図25の除去部の展開平面図である。ただし、前述した
第一〜五番目の実施の形態の部材と同様な部材について
は、前述した第一〜五番目の実施の形態の説明で用いた
符号と同一の符号を用いることにより、その説明を省略
する。
【0080】<洗浄部10の構造>図25に示すよう
に、ゴム胴2の近傍には、洗浄部10が設けられてお
り、当該洗浄部10は、前述した第一〜五番目の実施の
形態と同一の構造をなしている(ただし、図中、エアシ
リンダ21等の記載は省略している。)。
【0081】<除去部600の構造>図25に示すよう
に、前記洗浄部10のゴム胴2の回転方向下流側には、
除去手段である除去部600が設けられており、当該除
去部600は、以下のような構造をなしている。
【0082】図25,26に示すように、拭き取りロー
ラ515を外周面上に同軸をなしてに一体的に取り付け
られた回転軸618は、内部中空の管からなり、一端が
閉塞すると共に、内側と拭き取りローラ515とを連通
する連通孔618aが外周面に多数設けられている。回
転軸618の他端には、ロータリジョイント619を介
してホース109の一端が連結されている。ホース10
9の他端は、図示しない吸引ポンプに接続されている。
このような回転軸618、ロータリジョイント619、
ホース109、前記吸引ポンプなどにより、本実施の形
態では吸引手段を構成している。
【0083】<洗浄装置の作用効果>このような構造を
なす洗浄装置を用いてゴム胴2を洗浄する場合には、前
述した第一〜五番目の実施の形態の場合と同様に洗浄部
10を作動させて、ゴム胴2の外周面に洗浄部10のパ
ッド13を当接させることにより、パッド13の前方に
位置する洗浄布14でゴム胴2の外周面に付着している
汚れを拭き取る。
【0084】このようにしてゴム胴2の外周面を洗浄
し、パッド13の前方に位置する洗浄布14が汚れた
ら、前述した第一〜五番目の実施の形態の場合と同様に
洗浄部10を作動させて、パッド13の前方に洗浄布1
4の新たな面を繰り出して、ゴム胴2の外周面に当接す
る洗浄布14を新たな面に更新する。
【0085】このような洗浄布14の更新を繰り返して
いき、ゴム胴2の外周面に付着する洗浄液の量が多くな
ったら、前述した第五番目の実施の形態の場合と同様に
して除去部600を作動して拭き取りローラ515をゴ
ム胴2の外周面に当接させ、さらに、前記吸引ポンプを
作動させると、ゴム胴2の外周面に残存している洗浄液
を拭き取りローラ515が拭き取ると共に、前記吸引ポ
ンプがホース109、ロータリジョイント619を介し
て回転軸618の内部を吸引するので、拭き取りローラ
515で拭き取られた洗浄液が回転軸618の連通孔6
18aを介して回転軸518内に吸い込まれ、ロータリ
ジョイント619、ホース109を介して前記吸引ポン
プへ吸い出される。
【0086】このようにしてゴム胴2の外周面に残存す
る洗浄液を拭き取ったら、前記吸引ポンプの作動を停止
する一方、前述した第五番目の実施の形態の場合と同様
に除去部600を作動して拭き取りローラ515をゴム
胴2の外周面から離反させると共に、レバー104を当
初の位置に戻す。
【0087】以上の作業を繰り返して行ってゴム胴2の
外周面の洗浄を終えたら、前述した第一〜五番目の実施
の形態の場合と同様に洗浄部10を作動させてゴム胴2
の外周面からパッド13を離反させた後、前述した第五
番目の実施の形態の場合と同様に除去部600を作動し
て拭き取りローラ515をゴム胴2の外周面に当接させ
ると共に前記吸引ポンプを作動して、当該ゴム胴2の外
周面に残存する洗浄液をすべて回収する。
【0088】つまり、前述した第五番目の実施の形態で
は、除去部500の回転軸514を支持アーム512か
ら取り外して拭き取りローラ515から洗浄液を取り除
くようにしたが、本実施の形態では、吸引ポンプにより
内部中空の回転軸618を介して拭き取りローラ515
の洗浄液を吸い出すようにしたのである。
【0089】したがって、このような洗浄装置によれ
ば、前述した第五番目の実施の形態の場合と同様な効果
を得ることができるのはもちろんのこと、拭き取りロー
ラ515の着脱作業を大幅に削減することができるの
で、作業効率を大幅に向上させることができる。
【0090】なお、前述した第六番目の実施の形態で
は、回転軸618に拭き取りローラ515を取り付けた
が、これに代えて、例えば、図27に示すように、支持
アーム512の先端側に支持板516を固定支持し、当
該支持板516に角柱状をなすスポンジ製の拭き取りパ
ッド517を固定支持し、内部と外部とを連通する連通
孔620aを外周面に多数有すると共に一端側を閉塞さ
れた吸引管620を上記拭き取りパッド517の内部に
挿入し、当該吸引管620の他端にホース109を介し
て吸引ポンプを接続するようにしても、前述した第五番
目の実施の形態の場合と同様な効果を得ることができ
る。
【0091】また、前述した各実施の形態では、輪転印
刷機のゴム胴2を洗浄する場合について説明したが、輪
転印刷機の圧胴や渡胴等の他の胴を始めとして、回転体
を洗浄する場合であれば、前述した各実施の形態の場合
と同様にして適用することができる。
【0092】
【発明の効果】本発明の回転体の洗浄装置によれば、洗
浄液の飛散や残留を防止することができるので、例え
ば、輪転印刷機のゴム胴の洗浄に適用すれば、洗浄後の
次の印刷時に印刷障害を引き起こしてしまうことを確実
に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による回転体の洗浄装置を輪転印刷機の
ゴム胴の洗浄に適用した場合の第一番目の実施の形態の
概略構成図である。
【図2】図1の洗浄部の展開平面図である。
【図3】図1の除去部の展開平面図である。
【図4】図1の洗浄装置の作用説明図である。
【図5】図4に続く作用説明図である。
【図6】図5に続く作用説明図である。
【図7】本発明による回転体の洗浄装置を輪転印刷機の
ゴム胴の洗浄に適用した場合の第二番目の実施の形態の
概略構成図である。
【図8】図7の除去部の展開平面図である。
【図9】図7の洗浄装置の作用説明図である。
【図10】図9に続く作用説明図である。
【図11】図10に続く作用説明図である。
【図12】本発明による回転体の洗浄装置を輪転印刷機
のゴム胴の洗浄に適用した場合の第三番目の実施の形態
の概略構成図である。
【図13】図12の除去部の展開平面図である。
【図14】図12の洗浄装置の作用説明図である。
【図15】本発明による回転体の洗浄装置を輪転印刷機
のゴム胴の洗浄に適用した場合の第四番目の実施の形態
の概略構成図である。
【図16】図15の除去部の展開平面図である。
【図17】図17の洗浄装置の作用説明図である。
【図18】第一〜四番目の実施の形態の他の例の概略構
成図および作用説明図である。
【図19】本発明による回転体の洗浄装置を輪転印刷機
のゴム胴の洗浄に適用した場合の第五番目の実施の形態
の概略構成図である。
【図20】図19の除去部の展開平面図である。
【図21】図19の洗浄装置の作用説明図である。
【図22】図21に続く洗浄装置の作用説明図である。
【図23】第五番目の実施の形態の他の例の概略構成図
および作用説明図である。
【図24】第五番目の実施の形態のさらに他の例の要部
の概略構成図である。
【図25】本発明による回転体の洗浄装置を輪転印刷機
のゴム胴の洗浄に適用した場合の第六番目の実施の形態
の概略構成図である。
【図26】図25の除去部の展開平面図である。
【図27】第六番目の実施の形態の他の例の要部の概略
構成図である。
【図28】輪転印刷機のゴム胴の従来の洗浄装置の一例
の説明図である。
【符号の説明】
1 本体フレーム 2 ゴム胴 3 圧胴 10 洗浄部 11 フレーム 12 揺動プレート 12a 支点ピン 13 パッド 14 洗浄布 15 送出ロール 16 巻取ロール 17 エアシリンダ 18 係合プレート 18a 支点ピン 18b 係合溝 19 係合ピン 20 レバー 21 エアシリンダ 22 引張コイルばね 100,200,300,400,500,600 除
去部 101 支持ブロック 102 支持軸 103 スクレーパ 104 レバー 105 ブラケット 106 エアシリンダ 107 引張コイルばね 108 受け皿 109 ホース 110 ストッパ 311 着脱ローラ 500 除去部 512 支持アーム 513 ホルダ 513a ボルト 514 回転軸 515 拭き取りローラ 516 支持板 517 拭き取りパッド 618 回転軸 618a 連通孔 619 ロータリジョイント 620 吸引管 620a 連通孔
フロントページの続き (72)発明者 時田 次男 茨城県取手市東4丁目5番1号 株式会社 小森コーポレーション取手プラント内 (72)発明者 平井 雅之 茨城県取手市東4丁目5番1号 株式会社 小森コーポレーション取手プラント内 Fターム(参考) 2C250 FA09 FA11 FB02 FB07 FB12 FB17 3B116 AA41 AB53 BA03 BA08 BA14 BA22 BA34 CC03 CD22 CD23 3B201 AA41 AB53 BA03 BA08 BA22 BA34 BB92 CB22 CC14 CD22 CD23

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転体の周面に対して着脱可能に設けら
    れ、洗浄液を含浸された帯状体を繰り出して当該回転体
    の周面を洗浄する洗浄手段と、 回転体の周面に対して着脱可能に設けられ、当該回転体
    の周面に付着している洗浄液を除去する除去手段とを備
    えたことを特徴とする回転体の洗浄装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記除去手段が、 回転体の周面に対して着脱可能に設けられ、当該回転体
    の周面に付着している洗浄液を掻き取るスクレーパを備
    えていることを特徴とする回転体の洗浄装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記除去手段が、 回転体の周面に対して着脱可能に設けられ、当該回転体
    の周面に付着している洗浄液を周面に転移させる着脱ロ
    ーラと、 前記着脱ローラの周面に当接し、当該着脱ローラの周面
    に付着している洗浄液を掻き取るスクレーパとを備えて
    いることを特徴とする回転体の洗浄装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または3において、 前記除去手段の前記スクレーパが、掻き取った洗浄液を
    前記洗浄手段の前記帯状体へ流下させることを特徴とす
    る回転体の洗浄装置。
  5. 【請求項5】 請求項1において、 前記除去手段が、 回転体の周面および前記洗浄手段の前記帯状体に対して
    着脱可能に設けられ、当該回転体の周面に付着している
    洗浄液を掻き取ると共に、掻き取った洗浄液を上記帯状
    体に拭い付けるスクレーパを備えていることを特徴とす
    る回転体の洗浄装置。
  6. 【請求項6】 請求項3または5において、 前記除去手段の前記スクレーパが、前記洗浄手段の回転
    体の周面に対する着脱動作と一体的に連動して当該回転
    体に対して着脱することを特徴とする回転体の洗浄装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1において、 前記除去手段が、 回転体の周面に対して着脱可能に設けられ、当該回転体
    の周面に付着している洗浄液を吸収する吸収体を備えて
    いることを特徴とする回転体の洗浄装置。
  8. 【請求項8】 請求項1において、 前記除去手段が、 回転体の周面に対して着脱可能に設けられ、当該回転体
    の周面に付着している洗浄液を周面に転移させる着脱ロ
    ーラと、 前記着脱ローラの周面に当接し、当該着脱ローラの周面
    に付着している洗浄液を吸収する吸収体とを備えている
    ことを特徴とする回転体の洗浄装置。
  9. 【請求項9】 請求項7または8において、 前記除去手段の前記吸収体に吸収された洗浄液を当該吸
    収体から吸引除去する吸引手段を設けたことを特徴とす
    る回転体の洗浄装置。
  10. 【請求項10】 請求項7から9のいずれかにおいて、 前記除去手段の前記吸収体が、スポンジ製の拭き取りロ
    ーラもしくは拭き取りパッドまたは帯状の拭取布である
    ことを特徴とする回転体の洗浄装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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