JP2512241Y2 - 粘着ロ―ラの清掃装置 - Google Patents
粘着ロ―ラの清掃装置Info
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- JP2512241Y2 JP2512241Y2 JP1991104169U JP10416991U JP2512241Y2 JP 2512241 Y2 JP2512241 Y2 JP 2512241Y2 JP 1991104169 U JP1991104169 U JP 1991104169U JP 10416991 U JP10416991 U JP 10416991U JP 2512241 Y2 JP2512241 Y2 JP 2512241Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、粘着ローラの清掃装置
の改良に関する。
の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば従来より図5に示すような清掃用
の粘着ローラがあった。これは、外周面に粘着部eを有
する筒状の芯部材fが嵌められたロールaを、回動自在
に保持する保持部bへ固定したものである。保持部b
は、ロールaを回動自在に貫く軸部cと、ロールa外周
の粘着部eを他者の表面に押圧・転動するための把手と
を備える。このようなローラを被清掃面上に押さえ付
け、転がすことによって除塵を行うのである。最近この
粘着部eの素材は、水で洗い、乾燥させた後に元の粘着
力を復活し、何度の使用にも耐えるものが一般的になっ
ている。
の粘着ローラがあった。これは、外周面に粘着部eを有
する筒状の芯部材fが嵌められたロールaを、回動自在
に保持する保持部bへ固定したものである。保持部b
は、ロールaを回動自在に貫く軸部cと、ロールa外周
の粘着部eを他者の表面に押圧・転動するための把手と
を備える。このようなローラを被清掃面上に押さえ付
け、転がすことによって除塵を行うのである。最近この
粘着部eの素材は、水で洗い、乾燥させた後に元の粘着
力を復活し、何度の使用にも耐えるものが一般的になっ
ている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし粘着部eの粘着
力の向上により、一回の使用で吸着する塵等の量が著し
く増大し、清掃の度頻繁に粘着部eを水洗いして、塵等
の粘着物を洗い落としてやらねばならなかった。これ
は、いちいち清掃の中断を要されるので、面倒なもので
あった。この点実願昭63−84369号なる考案が提
案されていた。これは、ローラに取り付け可能な本体
と、この本体に保持される適宜数の乾燥した吸湿手段
(吸水部材)と、水或いは洗剤を含み且つ本体に保持さ
れる適宜数の給水手段(清掃・清拭用部材:含水部材)
とを備えてなり、上記本体は、乾燥した吸湿手段と給水
手段をローラの周面に接触するように保持し、ローラの
回転に伴ってこのローラの周面を漸次清掃することを特
徴とするローラの清掃装置である。詳述すると、給水手
段は、粘着部eへ水分を与えることにより、粘着部eの
粘着力を緩和する。このとき粘着部e表面に張りついて
いた塵は、水分に混じって粘着部e表面から開放され
る。そして、この水分に混じった塵を、吸湿手段が、水
分と共に吸収するものであった。このローラの清掃装置
の実施により、清掃の都度いちいちローラの筒状体を取
り外し、その粘着部を水洗いする手間が省けた。ところ
が、このような有用なローラの清掃装置も長期の使用中
に、吸湿手段の目が塵によって詰まり、水分の吸収に支
障を来す事態が往々にして生じた。吸湿部材が上述のよ
うに機能しない事態に陥ると、ローラの乾燥が充分に行
えず、その粘着力が著しく低下するものである。本願考
案は、このような課題の解決を目的とする。
力の向上により、一回の使用で吸着する塵等の量が著し
く増大し、清掃の度頻繁に粘着部eを水洗いして、塵等
の粘着物を洗い落としてやらねばならなかった。これ
は、いちいち清掃の中断を要されるので、面倒なもので
あった。この点実願昭63−84369号なる考案が提
案されていた。これは、ローラに取り付け可能な本体
と、この本体に保持される適宜数の乾燥した吸湿手段
(吸水部材)と、水或いは洗剤を含み且つ本体に保持さ
れる適宜数の給水手段(清掃・清拭用部材:含水部材)
とを備えてなり、上記本体は、乾燥した吸湿手段と給水
手段をローラの周面に接触するように保持し、ローラの
回転に伴ってこのローラの周面を漸次清掃することを特
徴とするローラの清掃装置である。詳述すると、給水手
段は、粘着部eへ水分を与えることにより、粘着部eの
粘着力を緩和する。このとき粘着部e表面に張りついて
いた塵は、水分に混じって粘着部e表面から開放され
る。そして、この水分に混じった塵を、吸湿手段が、水
分と共に吸収するものであった。このローラの清掃装置
の実施により、清掃の都度いちいちローラの筒状体を取
り外し、その粘着部を水洗いする手間が省けた。ところ
が、このような有用なローラの清掃装置も長期の使用中
に、吸湿手段の目が塵によって詰まり、水分の吸収に支
障を来す事態が往々にして生じた。吸湿部材が上述のよ
うに機能しない事態に陥ると、ローラの乾燥が充分に行
えず、その粘着力が著しく低下するものである。本願考
案は、このような課題の解決を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本願考案は、前方
側と後方側とがローラ1に接近離反するように中央部分
を中心として揺動するようローラの外周に配位された本
体5を有し、この本体5の中央部分にローラの表面の水
分を吸収する吸湿手段3が配位され、この本体の吸湿部
材3の前方と後方の双方にローラの表面へ水分を供給す
るための給水手段2,2が配位された粘着ローラの清掃
装置において、次の構成を有するものを提供する。本願
考案係る粘着ローラの清掃装置は、本体5の吸湿部材3
とその前方の給水手段2との間、及び、本体の吸湿部材
3とその後方の給水手段2との間、の夫々に、へら状の
塵取り手段4が設けられている。この塵取り手段4は、
押し発条等の弾発部材を介して本体に取り付けられるこ
とによりローラ表面に付勢され、ローラ1表面に付着し
且つ給水手段2によって水分を与えられた塵が、吸湿手
段に入り混まないよう、この塵を事前に掬い取るもので
ある。
側と後方側とがローラ1に接近離反するように中央部分
を中心として揺動するようローラの外周に配位された本
体5を有し、この本体5の中央部分にローラの表面の水
分を吸収する吸湿手段3が配位され、この本体の吸湿部
材3の前方と後方の双方にローラの表面へ水分を供給す
るための給水手段2,2が配位された粘着ローラの清掃
装置において、次の構成を有するものを提供する。本願
考案係る粘着ローラの清掃装置は、本体5の吸湿部材3
とその前方の給水手段2との間、及び、本体の吸湿部材
3とその後方の給水手段2との間、の夫々に、へら状の
塵取り手段4が設けられている。この塵取り手段4は、
押し発条等の弾発部材を介して本体に取り付けられるこ
とによりローラ表面に付勢され、ローラ1表面に付着し
且つ給水手段2によって水分を与えられた塵が、吸湿手
段に入り混まないよう、この塵を事前に掬い取るもので
ある。
【0005】
【作用】上記のような構成を採ることにより、本願考案
に係る粘着ローラの清掃装置は、上記塵取り手段4が、
水分に混じった塵を事前に掬い取ることが可能であるた
め、ローラの長期の使用によっても、吸湿手段3に塵に
よる目詰まりを生じさせない。特に、塵取り手段4は、
押し発条等の弾発部材を介して本体に取り付けられるこ
とによりローラ表面に付勢されているため、ローラ1の
表面に密着して、水分に混じった塵を良好に掬い取るこ
とができる。特に、本願考案に係る粘着ローラの清掃装
置の本体5は、前方側と後方側とがローラ1に接近離反
するように中央部分を中心として揺動するため、粘着ロ
ーラを一方向に回転させている場合でも、本体5に小さ
な揺動が生ずるおそれがある。このような場合、塵取り
手段4を本体5に単に固定しているに止めると、塵取り
手段4がローラの外周面から遊離するおそれがあるが、
塵取り手段4は、押し発条等の弾発部材を介して本体に
取り付けられているため、ローラの外周面から塵取り手
段4が遊離することを防止することができ、継続的に塵
の良好な掬い取り作用を発揮し得る。
に係る粘着ローラの清掃装置は、上記塵取り手段4が、
水分に混じった塵を事前に掬い取ることが可能であるた
め、ローラの長期の使用によっても、吸湿手段3に塵に
よる目詰まりを生じさせない。特に、塵取り手段4は、
押し発条等の弾発部材を介して本体に取り付けられるこ
とによりローラ表面に付勢されているため、ローラ1の
表面に密着して、水分に混じった塵を良好に掬い取るこ
とができる。特に、本願考案に係る粘着ローラの清掃装
置の本体5は、前方側と後方側とがローラ1に接近離反
するように中央部分を中心として揺動するため、粘着ロ
ーラを一方向に回転させている場合でも、本体5に小さ
な揺動が生ずるおそれがある。このような場合、塵取り
手段4を本体5に単に固定しているに止めると、塵取り
手段4がローラの外周面から遊離するおそれがあるが、
塵取り手段4は、押し発条等の弾発部材を介して本体に
取り付けられているため、ローラの外周面から塵取り手
段4が遊離することを防止することができ、継続的に塵
の良好な掬い取り作用を発揮し得る。
【0006】
【実施例】以下、図面を基に本願考案の実施例を具体的
に説明する。図1に本願考案の一実施例を示す。先ず外
周面に粘着部材10が設けられた円柱状のローラ1は、
シャフト100の先端101に軸止されている。詳述す
ると、このシャフト100は、後端に把手110が設け
られており、先端部分111は、略コの字形に形成され
ている。この略コの字形の一端が、上記シャフト100
の先端101を形成しているのである。
に説明する。図1に本願考案の一実施例を示す。先ず外
周面に粘着部材10が設けられた円柱状のローラ1は、
シャフト100の先端101に軸止されている。詳述す
ると、このシャフト100は、後端に把手110が設け
られており、先端部分111は、略コの字形に形成され
ている。この略コの字形の一端が、上記シャフト100
の先端101を形成しているのである。
【0007】このシャフト100の先端部分111のコ
の字のもう一端、即ち把手110側へ向かう屈曲部分1
12には、第1ヒンジ部51を介して、短シャフト50
がシャフト100へ吊着されている。
の字のもう一端、即ち把手110側へ向かう屈曲部分1
12には、第1ヒンジ部51を介して、短シャフト50
がシャフト100へ吊着されている。
【0008】この短シャフト50先端には、第2ヒンジ
部52及び第3ヒンジ部53を介して、給水本体5が設
けられている。
部52及び第3ヒンジ部53を介して、給水本体5が設
けられている。
【0009】図2を用いて詳述すると、上記第1ヒンジ
部51は、シャフト100に対して短シャフト50を、
矢印X方向に回動可能に接続するものである。このシャ
フト100と短シャフト50との間には、図2へ示す通
り、押し発条105が介されている。この押し発条10
5の弾発力によって、短シャフト50は、矢印V方向に
常時付勢を受ける。
部51は、シャフト100に対して短シャフト50を、
矢印X方向に回動可能に接続するものである。このシャ
フト100と短シャフト50との間には、図2へ示す通
り、押し発条105が介されている。この押し発条10
5の弾発力によって、短シャフト50は、矢印V方向に
常時付勢を受ける。
【0010】上記第2ヒンジ部52及び第3ヒンジ部5
3の動作について説明する。図3に示す通り、短シャフ
ト50の先端に第2ヒンジ部52が設けられており、こ
の第2ヒンジ部52を介して第3ヒンジ部53が設けら
れている。第2ヒンジ部52は、第3ヒンジ部53を矢
印Y方向に回動可能に軸止するものである。更に第3ヒ
ンジ部53は、上記第2ヒンジ部52と、給水本体5と
の間に介され、給水本体5を矢印Z方向へ回動可能に軸
止するものである。
3の動作について説明する。図3に示す通り、短シャフ
ト50の先端に第2ヒンジ部52が設けられており、こ
の第2ヒンジ部52を介して第3ヒンジ部53が設けら
れている。第2ヒンジ部52は、第3ヒンジ部53を矢
印Y方向に回動可能に軸止するものである。更に第3ヒ
ンジ部53は、上記第2ヒンジ部52と、給水本体5と
の間に介され、給水本体5を矢印Z方向へ回動可能に軸
止するものである。
【0011】再び図2を用いて説明する。給水本体5
は、内部に液体収容部54が形成され、ここに水或いは
洗浄液等が収容される。55は、その注入口56を塞ぐ
蓋体である。この給水本体5は、その上面のほぼ中央に
上記の第3ヒンジ部53が設けられている。そして、そ
の裏面中央に、一方の側部付近から他の側部付近に向か
って、吸湿手段3が、設けられている。この吸湿手段3
は、下方に向かって突出している。吸湿手段3は、スポ
ンジその他の吸水性を有する素材によって形成されてい
る。そして、給水本体5の裏面において、この吸湿手段
3の前後に適宜間隔を隔てて、給水手段2,2が設けら
れている。給水手段2,2は、給水本体5の裏面におい
て、一方の側部付近から他の側部付近に向かって設けら
れている。給水手段2,2は、スポンジその他の吸水性
を有する素材によって形成されている。この給水手段
2,2は、夫々給水本体5内部の上記液体収容部54と
連絡しており、この液体収容部54に収容された水或い
は洗浄液等が、この給水手段2,2へ供給される。給水
手段2,2の何れかから、ローラ1表面の粘着部10へ
塗布された水或いは洗浄液等は、上記吸湿手段3によっ
て吸収される。
は、内部に液体収容部54が形成され、ここに水或いは
洗浄液等が収容される。55は、その注入口56を塞ぐ
蓋体である。この給水本体5は、その上面のほぼ中央に
上記の第3ヒンジ部53が設けられている。そして、そ
の裏面中央に、一方の側部付近から他の側部付近に向か
って、吸湿手段3が、設けられている。この吸湿手段3
は、下方に向かって突出している。吸湿手段3は、スポ
ンジその他の吸水性を有する素材によって形成されてい
る。そして、給水本体5の裏面において、この吸湿手段
3の前後に適宜間隔を隔てて、給水手段2,2が設けら
れている。給水手段2,2は、給水本体5の裏面におい
て、一方の側部付近から他の側部付近に向かって設けら
れている。給水手段2,2は、スポンジその他の吸水性
を有する素材によって形成されている。この給水手段
2,2は、夫々給水本体5内部の上記液体収容部54と
連絡しており、この液体収容部54に収容された水或い
は洗浄液等が、この給水手段2,2へ供給される。給水
手段2,2の何れかから、ローラ1表面の粘着部10へ
塗布された水或いは洗浄液等は、上記吸湿手段3によっ
て吸収される。
【0012】上記給水本体5の裏面において、給水手段
2,2と吸湿手段3との間には、塵取り手段4,4が形
成されている。塵取り手段4,4は、給水本体5の裏面
において、一方の側部付近から他の側部付近に向かって
設けられている。この塵取り手段4,4の給水本体5の
裏面への固定は、押し発条等の弾発部材を介してなさ
れ、ローラ1表面への付勢がなされる。塵取り手段4,
4は、へら状であり、ローラ1の回転時、その表面の塵
を掬う部分が鋭利な傾斜部40を形成している。
2,2と吸湿手段3との間には、塵取り手段4,4が形
成されている。塵取り手段4,4は、給水本体5の裏面
において、一方の側部付近から他の側部付近に向かって
設けられている。この塵取り手段4,4の給水本体5の
裏面への固定は、押し発条等の弾発部材を介してなさ
れ、ローラ1表面への付勢がなされる。塵取り手段4,
4は、へら状であり、ローラ1の回転時、その表面の塵
を掬う部分が鋭利な傾斜部40を形成している。
【0013】前述の短シャフト50は、押し発条105
の弾発力により、矢印V方向の力を受け、矢印X方向
(特に図2中時計と反対回りの方向)への回動の規制を
受ける。しかし給水本体5は、第3ヒンジ部53の介在
により、Z方向(図3)への回動に対して、何ら規制を
受けない。従って、給水本体5は、ローラ1が回転して
いない状態において、吸湿手段2を支点として、他から
何れの方向へもモーメントを受けないものである(図2
は、ローラ1表面へ右方の給水手段2が接触している
が、ローラが回転していないときは、何れの給水手段
2,2もローラ1表面へ押し付けられるものではない。
従ってローラ1が回転していないときは、右方の給水手
段2も、左方の給水手段2もローラ1表面へ接触しない
状態になることもある。これは、ローラ1回転時におい
て、後述する動作をとるためであり、天秤或いは野次郎
兵衛の如く、吸湿部材3を支点とする給水本体5の前後
のバランスが事前にこのように設定される)。
の弾発力により、矢印V方向の力を受け、矢印X方向
(特に図2中時計と反対回りの方向)への回動の規制を
受ける。しかし給水本体5は、第3ヒンジ部53の介在
により、Z方向(図3)への回動に対して、何ら規制を
受けない。従って、給水本体5は、ローラ1が回転して
いない状態において、吸湿手段2を支点として、他から
何れの方向へもモーメントを受けないものである(図2
は、ローラ1表面へ右方の給水手段2が接触している
が、ローラが回転していないときは、何れの給水手段
2,2もローラ1表面へ押し付けられるものではない。
従ってローラ1が回転していないときは、右方の給水手
段2も、左方の給水手段2もローラ1表面へ接触しない
状態になることもある。これは、ローラ1回転時におい
て、後述する動作をとるためであり、天秤或いは野次郎
兵衛の如く、吸湿部材3を支点とする給水本体5の前後
のバランスが事前にこのように設定される)。
【0014】清掃時において、ローラ1が図2の矢印A
方向へ転がされた場合、ローラ1自身は、矢印B方向へ
の回転を行っている。このとき、ローラ1表面と接触し
ている吸湿手段3は、矢印C方向へのモーメントを受け
る。このため、給水本体5は、矢印D方向へ傾き、右方
の給水手段2がローラ1表面へ押圧さわる。この際に前
述の塵取り手段4のうち右方のものが、ローラ1表面を
倣う。そして、右方の給水手段2によって水分が与えら
れたローラ1の表面をなす粘着部10上の塵を右方の塵
取り手段4が掬い採るため、ローラ1の表面の粘着部1
0上に塵が付着した状態のまま、塵取り手段4の左側4
1に回転して行ってしまうことを防止する。尚、上記の
ように、粘着ローラの清掃装置の本体5は、前方側と後
方側とがローラ1に接近離反するように中央部分を中心
として揺動することによって、ローラの前進後退の何れ
の場合にも、ローラの清浄を実現可能にしているが、そ
の反面、粘着ローラを一方向に回転させている場合で
も、本体5に小さな揺動が生ずるおそれがある。このよ
うな場合、塵取り手段4を本体5に単に固定しているに
止めると、塵取り手段4がローラの外周面から遊離する
おそれがあるが、塵取り手段4は、押し発条等の弾発部
材を介して本体に取り付けられているため、ローラの外
周面から塵取り手段4が遊離することを防止することが
でき、継続的に塵の良好な掬い取り作用を発揮し得る。
塵が除去されたローラ1表面の水分は、吸湿手段3によ
って、水分が払拭され、乾燥して、粘着部10の粘着力
を回復する。
方向へ転がされた場合、ローラ1自身は、矢印B方向へ
の回転を行っている。このとき、ローラ1表面と接触し
ている吸湿手段3は、矢印C方向へのモーメントを受け
る。このため、給水本体5は、矢印D方向へ傾き、右方
の給水手段2がローラ1表面へ押圧さわる。この際に前
述の塵取り手段4のうち右方のものが、ローラ1表面を
倣う。そして、右方の給水手段2によって水分が与えら
れたローラ1の表面をなす粘着部10上の塵を右方の塵
取り手段4が掬い採るため、ローラ1の表面の粘着部1
0上に塵が付着した状態のまま、塵取り手段4の左側4
1に回転して行ってしまうことを防止する。尚、上記の
ように、粘着ローラの清掃装置の本体5は、前方側と後
方側とがローラ1に接近離反するように中央部分を中心
として揺動することによって、ローラの前進後退の何れ
の場合にも、ローラの清浄を実現可能にしているが、そ
の反面、粘着ローラを一方向に回転させている場合で
も、本体5に小さな揺動が生ずるおそれがある。このよ
うな場合、塵取り手段4を本体5に単に固定しているに
止めると、塵取り手段4がローラの外周面から遊離する
おそれがあるが、塵取り手段4は、押し発条等の弾発部
材を介して本体に取り付けられているため、ローラの外
周面から塵取り手段4が遊離することを防止することが
でき、継続的に塵の良好な掬い取り作用を発揮し得る。
塵が除去されたローラ1表面の水分は、吸湿手段3によ
って、水分が払拭され、乾燥して、粘着部10の粘着力
を回復する。
【0015】逆に矢印A方向とは逆方向へローラ1を転
がした場合、給水本体5は、矢印D方向と反対側の方向
へのモーメントを受けて、上記とは、逆の方向へ傾く。
従って、このとき左方の給水手段2がローラ1表面へ押
圧される。この際に前述の塵取り手段4のうち右方のも
のが、ローラ1表面を倣う。そして、左方の給水手段2
によって水分が与えられたローラ1の表面をなす粘着部
10上の塵を左方の塵取り手段4が掬い採るのである。
塵が除去されたローラ1表面が、吸湿手段3によって、
粘着部10の粘着力を回復するのは上述の通りである。
がした場合、給水本体5は、矢印D方向と反対側の方向
へのモーメントを受けて、上記とは、逆の方向へ傾く。
従って、このとき左方の給水手段2がローラ1表面へ押
圧される。この際に前述の塵取り手段4のうち右方のも
のが、ローラ1表面を倣う。そして、左方の給水手段2
によって水分が与えられたローラ1の表面をなす粘着部
10上の塵を左方の塵取り手段4が掬い採るのである。
塵が除去されたローラ1表面が、吸湿手段3によって、
粘着部10の粘着力を回復するのは上述の通りである。
【0016】既述のシャフト100が、若干可撓性を有
するものであれば、図1の把手110を押圧して、矢印
W方向にシャフト先端部分111を撓ませることによっ
て、吸湿手段3を更にローラ1表面へ押しつけることが
出来る。
するものであれば、図1の把手110を押圧して、矢印
W方向にシャフト先端部分111を撓ませることによっ
て、吸湿手段3を更にローラ1表面へ押しつけることが
出来る。
【0017】図4に示す通り、給水手段2,2或いは吸
湿手段3を交換する際は、給水本体5を撥ね上げて行え
ば、交換作業が簡単に済む。
湿手段3を交換する際は、給水本体5を撥ね上げて行え
ば、交換作業が簡単に済む。
【0018】
【考案の効果】本願考案に係る装置を実施することによ
り、水洗いにより塵を落とし再利用可能な清掃用の粘着
ローラにあって、自動的に水洗いによる塵落としと乾燥
を行うこととを可能とし、この際、乾燥を行う手段の塵
による目詰まりを排除し、上記自動化によってもローラ
の粘着力の低下を生じさせない。
り、水洗いにより塵を落とし再利用可能な清掃用の粘着
ローラにあって、自動的に水洗いによる塵落としと乾燥
を行うこととを可能とし、この際、乾燥を行う手段の塵
による目詰まりを排除し、上記自動化によってもローラ
の粘着力の低下を生じさせない。
【図1】本考案の一実施例を示す要部斜視図である。
【図2】上記実施例の一部切欠要部側面図である。
【図3】上記実施例の要部斜視図である。
【図4】上記実施例の略全体側面図である。
【図5】従来の粘着ローラの全体斜視図である。
1 ローラ 2 給水手段 3 吸湿手段 4 塵取り手段
Claims (1)
- 【請求項1】 前方側と後方側とがローラに接近離反す
るように中央部分を中心として揺動するようローラの外
周に配位された本体を有し、この本体の中央部分にロー
ラの表面の水分を吸収する吸湿手段が配位され、この本
体の吸湿部材の前方と後方の双方にローラの表面へ水分
を供給するための給水手段が配位された粘着ローラの清
掃装置において、 本体の吸湿部材とその前方の給水手段との間、及び、本
体の吸湿部材とその後方の給水手段との間、の夫々に、
へら状の塵取り手段が設けられ、 この塵取り手段は、押し発条等の弾発部材を介して本体
に取り付けられることによりローラ表面に付勢され、ロ
ーラ表面に付着し且つ給水手段によって水分を与えられ
た塵が、吸湿手段に入り混まないよう、この塵を事前に
掬い取るものであることを特徴とする粘着ローラの清掃
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991104169U JP2512241Y2 (ja) | 1991-11-21 | 1991-11-21 | 粘着ロ―ラの清掃装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991104169U JP2512241Y2 (ja) | 1991-11-21 | 1991-11-21 | 粘着ロ―ラの清掃装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0544054U JPH0544054U (ja) | 1993-06-15 |
JP2512241Y2 true JP2512241Y2 (ja) | 1996-09-25 |
Family
ID=14373542
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991104169U Expired - Lifetime JP2512241Y2 (ja) | 1991-11-21 | 1991-11-21 | 粘着ロ―ラの清掃装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2512241Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3051883B2 (ja) * | 1994-03-02 | 2000-06-12 | テクノロール株式会社 | 除電ロール |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6325959U (ja) * | 1986-08-05 | 1988-02-20 | ||
JPH0725166Y2 (ja) * | 1988-06-24 | 1995-06-07 | 輝幸 金城 | ローラの清掃装置 |
-
1991
- 1991-11-21 JP JP1991104169U patent/JP2512241Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0544054U (ja) | 1993-06-15 |
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