JPH07101304B2 - 水なし平版印刷用原版 - Google Patents

水なし平版印刷用原版

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JPH07101304B2
JPH07101304B2 JP62047317A JP4731787A JPH07101304B2 JP H07101304 B2 JPH07101304 B2 JP H07101304B2 JP 62047317 A JP62047317 A JP 62047317A JP 4731787 A JP4731787 A JP 4731787A JP H07101304 B2 JPH07101304 B2 JP H07101304B2
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/004Photosensitive materials
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    • G03F7/023Macromolecular quinonediazides; Macromolecular additives, e.g. binders

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  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、湿し水なしに印刷が可能な水なし平版印刷用
原版に関するものであり、特に耐刷力に優れた水なし平
版印刷用の原版に関するものである。
[従来の技術] 水なし平版印刷とは、画線部と非画線部とを基本的にほ
ぼ同一平面に存在させ、画線部をインキ受容性、非画線
部をインキ反撥性とし、インキの付着性の差異を利用し
て、画線部のみにインキを着肉させた後、紙などの被印
刷体にインキを転写して印刷をする平版印刷方法におい
て、非画線部がシリコーンゴム、含フッ素化合物などの
インキ反撥性を有する物質層からなり、湿し水を用いず
に印刷可能であるような印刷方法を意味する。
ところで、この水なし平版印刷版として実用上すぐれた
性能を有しているものとしては、インキ反撥性を有して
いる物質層としてシリコーンゴム層を利用したもの、例
えば、ポジティブワーキング用としては、特公昭54-269
23などが、またネガティブワーキング用としては、特開
昭55-59466や特開昭56-80046などがある。特に特開昭56
-80046はネガティブワーキング用として実用性の高い性
能を有した版材構成について述べたものと言える。ここ
に提案された印刷版は、支持体に裏打ちされた光剥離性
感光層の上にシリコーンゴム層を設けた予備増感された
平版印刷版であり、該感光層としてナフトキノン−1,2
−ジアジド−5−スルホン酸クロライドとフェノールノ
ボラック樹脂の部分エステル化合物を多官能イソシアネ
ートで架橋したものなどが開示されている。
これらの従来技術による水なし平版印刷版には、次のよ
うな問題点があった。すなわち、感光層が比較的もろく
硬いため、印刷時に版面に加わる応力により損傷しやす
く、印刷枚数が増えるとともに非画線部のシリコーンゴ
ム層下の感光層の損傷がシリコーンゴム層にまで拡大し
てしまう。その結果、このシコーンゴム層の局部的な脱
落などが発生し、本来、非画線部であるべき部分にイン
キが付着するようになり、印刷物の汚れとなるなどの印
刷品質の低下をもたらす欠点があった。これらは主とし
て印刷版の耐刷力の不足による。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明者らは、上述の問題点を解決すべく鋭意検討した
結果、キノンジアジド基および水酸基を有するアクリル
酸誘導体共重合体を感光層の主成分として用いることに
より、画像再現性に優れ、かつ耐刷性に優れたネガティ
ブワーキング用水なし平版印刷版用原版が得られること
を見出し本発明に到達したものである。
[問題点を解決するための手段] すなわち本発明は、基板上に感光層およびインキ反撥性
層を順次積層してなる水なし平版印刷用原版において、
該感光層がキノンジアジド基および水酸基を有する、ア
クリル酸誘導体共重合体および/またはメタクリル酸誘
導体共重合体から主としてなることを特徴とする水なし
平版印刷用原版に関するものである。
本発明で用いられるキノンジアジド基および水酸基を有
するアクリル酸誘導体共重合体および/またはメタクリ
ル酸誘導体共重合体とは、下記一般式(I)のR2部分に
アルコール性水酸基、フェノール性水酸基のいずれか一
方もしくは両方を少なくとも一個以上有するアクリル酸
誘導体共重合体またはメタクリル酸誘導体共重合体(以
下、アクリル酸誘導体とメタクリル酸誘導体をあわせて
『(メタ)アクリル酸誘導体』という。)(A)とR2
部分にキノンジアジド基を有する(メタ)アクリル酸誘
導体単量体(B)の両者を構成成分として含有し、か
つ、上記(A)と(B)の単量体成分の合計が50〜100
モル%である(メタ)アクリル酸誘導体の共重合体を意
味する。
ただし、シリコーンゴム層との接着性や、画像再現性を
損わないためには該共重合体中の(A)、(B)単量体
成分がともに10モル%以上存在することが好ましい。
R1はHまたはCH3 X1は−O−、または−NR3−(ここでR3はH、炭素数1
〜10のアルキル基、またはR2と同一) R4はH、または−COX1R2をそれぞれ意味する。
R2の部分にアルコール性水酸基、フェノール性水酸基の
いずれか一方もしくは両方を少なくとも1個以上有する
(メタ)アクリル酸誘導体単量体(A)としては、原料
の入手のしやすさや、合成の容易さ、また得られる共重
合体の柔軟性の観点から、下記の(1)から(5)の中
から好ましく選ぶことができる。また、これらの単量体
の2種類以上を混合してもよい。
(1) R2が、少なくとも1個以上の水酸基を有する炭
素数2〜30のアルキル基である(メタ)アクリル酸誘導
体単量体 例えば、2−ヒドロキシエチルアクリレート、または2
−ヒドロキシエチルメタアクリレート(以下両者を2−
ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートと略記する。ま
た以下の説明で△△(メタ)○○の記載は、全て△△○
○と△△メタ○○の両者を略記したものである。)4−
ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2,3−ジヒド
ロキシプロピル(メタ)アクリレート、トリメチロール
プロパンモノ(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエ
チル(メタ)アクリルアミド、ジ(2−ヒドロキシエチ
ル)マレエートなどがある。
(2) R2が下記の一般式(II)である(メタ)アクリ
ル酸誘導体単量体 R5は水素またはメチル基を示す。nは1〜100,000。例
えば、トリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレー
ト、テトラエチレングリコールモノ(メタ)アクリレー
トや、各種の重合度のポリエチレングリコールモノ(メ
タ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メ
タ)アクリレートなどがある。
(3) R2が下記一般式(III)により表わされる構造
を有する(メタ)アクリル酸誘導体単量体 水酸基の置換位置としては、オルト、メタ、パラのいず
れでもよく、また、水酸基の数は1〜5個のいずれでも
よい。さらに芳香核の他の置換位置には水素または炭素
数1〜30のアルキル基、アルケニル基、炭素数6〜30の
アリール基、ハロゲン、ニトロ基、アルコキシ基、カル
ボキシル基、アルコキシカルボニル基、アミノ基、シア
ノ基、クロロメチル基などが置換されてもよい。また、
これらの置換基は構造の中に他の適当な置換基を有して
いてもよく、エステル、エーテル、アミド結合などを有
していてもよい。
X2は炭素数0〜10のアルキレン基、アルケニレン基、 −Y−R6−X1を示し、これらは水酸基などの他の適当な
置換基を有していてもよい。
ここでYは−O−または−NR7−で、R6は炭素数1〜10
のアルキン基、R7はHまたは炭素数1〜10のアルキル基
を意味する。
このような化合物としては、例えば次式(IV)に示す、
p−ヒドロキシ安息香酸とグリシジルメタアクリレート
との開環反応生成物や、次式(V)に示す、サリチル酸
と2−ヒドロキシエチルメタアクリレートとの反応物な
どがある。
(4) 上記の(1)、(2)に記載されたR2の水酸基
を利用した炭素数6〜30のヒドロキシアリール基を有す
るアルキルエステル、グリコールエステル結合を有する
(メタ)アクリル酸誘導体単量体 例えば、次式(VI)に示す、2−ヒドロキシエチルメタ
アリレートとp−ヒドロキシ安息香酸との反応物、次式
(VII)に示す、ジエチレングリコールモノメタアクリ
レートとp−ヒドロキシ安息香酸との反応物などであ
る。
(5) 上述した(3)に記載されたR2の水酸基もしく
は他の適当な反応性の高い置換基(カルボキシル基な
ど)を利用した炭素数1〜30のヒドロキシアルキルエス
テル、または各種の重合度のポリエチレングリコールモ
ノエステル、ポリプロピレングリコールエステル基を有
する(メタ)アクリル酸誘導体単量体 例えば、2−ヒドロキシエチルメタアクリレートとサリ
チル酸との反応物のフェノール性水酸基にさらにグリコ
ール酸を反応させたもの(次式(VIII)に示すもの)な
どがある。
R2の部分にキノンジアジド基を有する(メタ)アクリル
酸誘導体単量体(B)とは、分子内に1,2−キノンジア
ジドあるいは、1,2−ナフトキノンジアジド構造を有す
る化合物(通常よく用いられるのは、スルホン酸誘導
体、例えばオルトキノンジアジドスルホン酸またはその
誘導体)と上記の一般式(I)水酸基、アミノ基をもつ
アクリル酸誘導体単量体との反応で得られるエステルあ
るいはアミド化合物を意味する。
また、キノンジアジド基を導入する方法としては、 (A) (メタ)アクリル酸誘導体単量体(A)と
(B)とを共重合する方法 (B) (メタ)アクリル酸誘導体単量体(A)の重合
体に上記したキノンジアジド構造を有する化合物をグラ
フト反応して、結果として(B)成分を形成する方法 があり、いずれの方法によっても本発明の効果を充分に
発現しうる感光層を得ることができる。
また、上記(A)と(B)の単量体成分以外の単量体成
分としては上記(A)、(B)と共重合し得るものであ
れば、基本的には制限を受けない。例えば、スチレン、
メチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アク
リレートなどの各種のアクリル酸誘導体、アルリロニト
リル、酢酸ビニルなどがあるが、本発明の目的である耐
刷力向上の点から、柔軟性を増すような構造を有するも
のであることが好ましく、例えば、ラウリル(メタ)ア
クリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート
などが好ましく用いられる。
本発明で用いられるキノンジアジド基および水酸基を有
する(メタ)アクリル酸誘導体共重合体の重合度は10〜
100,000のものが好ましく用いられる。
また、本発明に適用しうる感光層としては、上記した
(メタ)アクリル酸誘導体共重合体を、多官能化合物で
架橋せしめる、あるいは、単官能化合物、例えば単官能
イソシアネートなどと結合させるなどして変性した構造
を有するものも含まれる。上記の架橋構造を導入させる
ために用いられる化合物としては、多官能イソシアナー
ト類、例えばパラフェニレンジイソシアナート、4,4′
−ジフェニルメタンジイソシアナート、ヘキサメチレン
ジイソシアナート、イソホロンジイソシアナートもしく
はこれらのアダクト体など、あるいは、多官能エポキシ
化合物、例えば、ポリエチレングリコールジグリシジル
エーテル類、ポリプロピレングリコールジグリシジルエ
ーテル類、ビスフェノールAジグリシジルエーテル、ト
リメチロールプロパントリグリシジルエーテルなどがあ
る。これらの架橋反応は、加熱することにより進行する
が、この加熱範囲は、キノンジアジド基の熱分解を急速
に進行させないためには、通常150℃以下で行なう必要
があり、一般には触媒などが併用される。また、変性せ
しめる方法としては、該感光性化合物の活性な基を、例
えば、エステル化、アミド化、ウレタン化することなど
が挙げられる。該感光性化合物の活性な基と反応させる
化合物としては、低分子であっても比較的高分子であっ
てもよいし、該感光性化合物にモノマーをグラフト重合
させるなどの方法でもよい。
本発明で用いられる感光層の厚さは、約0.1〜100ミクロ
ン、好ましくは約0.5〜10ミクロンが適当である。
また、本発明で用いられる感光層中には、本発明の効果
を損なわない範囲で、塗膜形成性向上や、支持体との接
着性向上などの目的で、上記以外の成分、例えばポリウ
レタンなどの樹脂や公知のナフトキノンジド化合物など
を加えてもよい。
ただし、本発明の効果を損なわないためには、感光層中
の該(メタ)アクリル酸誘導体共重合体は重量分率で50
%以上であることが好ましく、より好ましくは70%以上
である。
すなわち、該(メタ)アクリル酸誘導体共重合体以外の
樹脂や公知のキノンジアジド化合物などは感光層中に重
量分率で50%未満であることが好ましい。より好ましく
は30%未満である。
また現像時あるいは、露光時に像を可視化するために染
料などを加えたりすることも可能である。
本発明に用いられるインキ反撥性層としては、シリコー
ンゴム、含フッ素化合物(例えば分子中にフッ素を有す
るゴムなど)が挙げられるが、特にシリコーンゴムが好
ましく用いられる。このようなシリコーンゴム層は、線
状ポリジオルガノシロキサンに、必要に応じて架橋剤お
よび触媒を添加したシリコーンガム組成物を適当な溶媒
で希釈したものを、該感光層上に塗布し、加熱乾燥し硬
化させることにより形成される。ここで言う線状ポリジ
オルガノシロキサンは、下記の一般式で示されるような
繰り返し単位を有するポリマーで、RおよびR′は炭素
数1〜10のアルキル基、アルケニル基、炭素数6〜10の
アリール基であり、それらは他の適当な置換基を有して
いてもよい。また、ポリマー主鎖にそって、繰り返し単
位が異なっていてもよい。一般的には、RおよびR′の
60%以上がメチル基であり、40%以下がビニル基、フェ
ニル基、あるいはハロゲン化フェニル基などであるもの
が好ましい。
このような線状ポリジオルガノシロキサンは、例えば有
機過酸化物の添加などにより強固に架橋させることがで
きるが、本発明の目的を有利に達成するには縮合型の架
橋を行なわせるのが好ましい。なかでも、両末端が水酸
基の線状ポリジオルガノシロキサン(数平均分子量5,00
0〜1,000,000)に、縮合型の架橋剤、またはその縮合物
を添加して縮合架橋せしめるようにするのが有利であ
る。ここで述べた縮合型の架橋剤としては次の一般式て
示されるようなものが好ましい。
Rm・Si・Xn (m+n=4、nは2以上の整数) ここでRは先に説明したRと同じ意味であり、Xは次に
示すような置換基である。
Cl、Br、Iなどのハロゲン HまたはOH、OCOR1、OR2 などの有機置換基。
ここでR1、R2、R3、R4、R5、R6は炭素数1〜10のアルキ
ル基または置換アルキ基またはフェニル基、または置換
フェニル基を示す。R7は炭素数3〜10の置換または非置
換のアルキレン基を示す。このような縮合型の架橋を行
なうシリコーンガム組成物には反応促進の目的で、錫、
亜鉛、カルシウム、マンガンなどの金属の有機カルボン
酸塩、例えばラウリン酸ジブチルスズ、オクチル酸鉛、
ナフテン酸鉛など、あるいは塩化白金酸のような触媒を
添加してもよい。
本発明において用いられるシリコーンガム組成物の好ま
しい組成比は次のようなものである。
線状ポリジオルガノシロキサン (数平均分子量5,000〜1,000,000) 100重量部 縮合型架橋剤 3〜70重量部 触媒 0〜10重量部 上記のシリコーンガム組成物の溶媒としては、パラフィ
ン系炭化水素、イソパラフィン系炭化水素、シクロパラ
フィン系炭化水素および芳香族炭化水素、さらには、こ
れらの混合物などが有利に用いられる。このような炭化
水素類の代表的な例としては、石油の分留品およびその
改質品などがある。
本発明に用いられるシリコーンゴム層の厚さは、耐刷力
およびインキ反撥性をある程度以上に保ち、かつ良好な
現像性を維持する点から、約0.5〜100ミクロン、より好
ましくは約0.5〜10ミクロンがよい。
本発明に用いられる水なし平版印刷版において、基板と
感光層、感光層とシリコーンゴム層との間の接着は、画
像再現性や耐刷力などの基本的な版性能にとり、極めて
重要であるので、必要に応じて、各層間に接着剤層を設
けたり、各層に接着改良成分を添加したりすることが可
能である。特に感光層とシリコーンゴム層間の接着のた
めに、層間に公知のシリコーンプライマーやシランカッ
プリング剤層を設けたり、シリコーンゴム層あるいは感
光層にシリコーンプライマーやシランカップリング剤を
添加すると効果的である。
本発明に用いられる平版印刷版の基板としては、通常の
平版印刷機に取り付けられるたわみ性と印刷時に加わる
荷重に耐えうるものでなければならない。代表的なもの
としては、アルミ、銅、鉄などの金属板、ポリエステル
フィルムやポリプロピレンフィルムなどのプラスチック
フィルムあるいはコート紙、ゴムなどが挙げられる。該
基板は、これらが複合されたものであってもよい。ま
た、これらの基板上にハレーションなどを防止する目的
で、さらにコーティングなどを施して基板とすることも
可能である。
以上説明したようにして構成された水なし平版印刷版の
シリコーンゴム層の表面には、本発明の効果を損わない
範囲で、シリコーンゴム層を保護する目的で保護フイル
ムをラミネートすることも可能である。
以上説明したような構成を持つ水なし平版印刷版は、こ
の分野において一般に用いられるコーティングの手法に
よって製造される。
次に水なし平版印刷版の露光現像工程について説明す
る。上記の水なし平版印刷版は、例えば真空密着された
ネガフィルムを通して通常の光線により露光される。こ
の露光工程で用いられる光源としては、例えば高圧水銀
灯、カーボンアーク灯、キセノンランプ、メタルハライ
ドランプ、螢光灯などがある。このような通常の露光を
行なった後、版面を現像液を含んだ現像用パッドでこす
ると、露光部のシリコーンゴム層が除去され、インキ受
容部が露出する。該感光層が架橋されたり、変成された
りしていない場合、該感光層の一部もしくは全部が現像
処理過程において脱落し、現像処理の後、露出した表面
がインキ受容部となる。また、架橋されたり、変成され
たりすることにより現像液に対して不溶化させられた感
光層の場合は、実質的にその厚みを減ずることなく残存
し、その露出した露光層表面がインキ受容部となる。
[実施例] 以下に実施例を示す。例中の部数は重量部である。
実施例1 住友金属(株)製、化成処理アルミ板(厚さ0.3mm)
に、下記の感光層組成物を回転塗布し、120℃、2分間
加熱処理して、厚さ3.5ミクロンの感光層を設けた。
2−ヒドロキシエチルメタクリレートと2−エチル
ヘキシルアクリレートとの共重合体〔組成比;80/20(モ
ル比)、重量平均分子量125,000〕にナフトキノン−1,2
−ジアジド−5−スルホン酸クロライドをグラフト反応
して合成された部分エステル化物(エステル化度50%)
100部 4,4′−ジフェニルメタンジイソシアナート 20部 ジブチル錫ジラウレート 0.2部 エチルセロソルブアセテート 2,000部 続いて、この上に下記の組成のシリコーンガム組成物を
回転塗布後、120℃、2分で加熱硬化して、厚さ2.5ミク
ロンのシリコーンゴム層を設けた。
両末端OHのポリジメチルシロキサン (分子量:20,000) 100部 ビニルトリス(メチルエチルケトオキシム)シラン
8部 γ−アミノプロピルトリエトキシシラン 0.1部 “アイソパーE"(エッソ(株)製) 1,800部 上記のようにして得られた印刷原版に150線/インチの
網点画像を持つネガフィルムを真空密着し、メタルハラ
イドランプ(アイドルフィン20000、2kw、岩崎電気
(株)製)を用いて1mの距離から60秒間露光した。次い
で現像液(“アイソパーE"/エタノール=9/1;重量比)
に約1分間浸漬し、現像パッドで軽くこすると、露光部
のシリコーンゴム層のみが除去され、ネガフィルムの画
像を忠実に再現した感光層の露出した印刷版が得られ
た。
一方、感光層において上記したアクリル酸誘導体共重合
体の代りにエステル化度44%のフェノールノボラック樹
脂(スミライトレジンPR50235、住友デュレス製)のナ
フトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステ
ル、を使用した以外同様の構成の平版印刷版を作成し、
以下の条件で強制耐刷力試験を行なった。
印刷条件 印刷機:ハマダスター700直刷改造機 印圧 :アンダーレイ500μ インキ:大阪インキ製 “OPIプロセスUNアイ” 上記の試験の結果、前者は印刷枚数が約4,000枚で版面
の損傷によるインキ汚れが印刷物に現れたが、後者は75
0枚で汚れが発生し、明らかに印刷版の耐刷力に差が見
られた。アクリル酸誘導体共重合体を感光層として用い
た版の方が耐刷力が著しく優れていることがわかる。
実施例2 実施例1で記載たれた感光層において上記したアクリル
酸誘導体共重合体の代りに、アクリル酸トリエチレング
リコールモノエステルとラウリルメタクリレートの共重
合体〔組成比;75/25(モル比)、重量平均分子量9,00
0〕にナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸ク
ロライドをグラフト反応して合成された部分エステル化
物(エステル化度40%)を使用した以外同様の構成の平
版印刷版を作成し、実施例1と同様の条件で強制耐刷力
試験を行なった。
その結果、印刷枚数が約3,750枚で版面の損傷によるイ
ンキ汚れが印刷物に現れ、比較例1よりも耐刷力が優れ
ていた。
実施例3 実施例1で記載された感光層において上記したアクリル
酸誘導体共重合体の代りに、グリシジルメタクリレート
とp−ヒドロキシ安息香酸のグリシジル基の開環付加物
とラウリルメタクリレートの共重合体〔組成比;75/25
(モル比)、重量平均分子量12,700〕にナフトキノン−
1,2−ジアジド−5−スルホン酸クロライドをグラフト
反応して合成された部分エステル化物(エステル化度45
%)を使用した以外同様の構成の平版印刷版を作成し、
実施例1と同様の条件で強制耐刷力試験を行なった。
その結果、印刷枚数が約3,500枚で版面の損傷によるイ
ンキ汚れが印刷物に現れ、比較例1よりも耐刷力が優れ
ていた。
実施例4 実施例1で記載された感光層において上記したアクリル
酸誘導体共重合体の代りに、グリシジルメタクリレート
とp−ヒドロキシ安息香酸のグリシジル基の開環付加
物、2−ヒドロキシエチルメタクリレートとナフトキノ
ン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸クロライドとの反
応物、2−エチルヘキシルアクリレートとの三元共重合
体〔組成比;50/25/25(モル比)、重量平均分子量14,50
0〕を使用した以外同様の構成の平版印刷版を作成し、
実施例1と同様の条件で強制耐刷力試験を行なった。
その結果、印刷枚数が約4,000枚で版面の損傷によるイ
ンキ汚れが印刷物に現われ、比較例1よりも耐刷力が優
れていた。
実施例5 住友金属(株)製、化成処理アルミ板(厚さ0.3mm)
に、下記の感光層組成物を回転塗布し、120℃、2分間
加熱処理して、厚さ3.8ミクロンの感光層を設けた。
2−ヒドロキシエチルメタクリレートと2−エチル
ヘキシルアクリレートとの共重合体〔組成比;80/20(モ
ル比)、重量平均分子量125,000〕にナフトキノン−1,2
−ジアジド−5−スルホン酸クロライドをグラフト反応
して合成された部分エステル化物(エステル化度50%) 100部 ジオキサン 1,500部 続いて、この上に下記の組成のシリコーンガム組成物を
回転塗布後、120℃、2分で加熱硬化して、厚さ3ミク
ロンのシリコーンゴム層を設けた。
両末端水酸基のポリジメチルシロキサン (分子量:80,000) 100部 ビニルトリス(メチルエチルケトオキシム)シラン
6部 ジブチル錫ジアセテート 0.2部 ジ−n−ブトキシビス(アセチルアセトナート)チ
タン 2部 上記のようにして得られた印刷原版を用いて、実施例1
と同様の露光現像処理を行ない、印刷版とした。
一方、感光層ににおいて上記したアクリル酸誘導体共重
合体の代りにエステル化度44%のフェノールノボラック
樹脂(スミライトレジンPR50235、住友デュレス製)の
ナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステ
ル、を使用した以外同様の構成の平版印刷版を作成し、
実施例1と同様の条件で強制耐刷力試験を行なった。そ
の結果、前者は印刷枚数が約2,000枚で版面の損傷によ
るインキ汚れが印刷物に現われたが、後者は約500枚で
汚れが発生し、明らかに印刷版の耐刷力に差が見られ
た。
[発明の効果] 本発明の水なし平版印刷用原版は、上述のごとく構成し
たので、感光層の柔軟性および可撓性を向上させること
ができるため、印刷物の耐刷力を向上させることができ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に感光層およびインキ反撥性層を順
    次積層してなる水なし平版印刷用原版において、該感光
    層がキノンジアジド基および水酸基を有する、アクリル
    酸誘導体共重合体および/またはメタクリル酸誘導体共
    重合体から主としてなることを特徴とする水なし平版印
    刷用原版。
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