JPH069818A - 有機光学材料 - Google Patents

有機光学材料

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JPH069818A
JPH069818A JP4202849A JP20284992A JPH069818A JP H069818 A JPH069818 A JP H069818A JP 4202849 A JP4202849 A JP 4202849A JP 20284992 A JP20284992 A JP 20284992A JP H069818 A JPH069818 A JP H069818A
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JP
Japan
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acid group
weight
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ions
group
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JP4202849A
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English (en)
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Makoto Igari
允 猪狩
Michisaburo Taira
至三郎 平
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TOKYO SEIHIN KAIHATSU KENKYUSH
TOKYO SEIHIN KAIHATSU KENKYUSHO KK
Original Assignee
TOKYO SEIHIN KAIHATSU KENKYUSH
TOKYO SEIHIN KAIHATSU KENKYUSHO KK
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Publication date
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Priority to US08/076,882 priority patent/US5315443A/en
Priority to EP93109613A priority patent/EP0575882B1/en
Priority to DE69310028T priority patent/DE69310028T2/de
Priority to CA002098797A priority patent/CA2098797C/en
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F8/00Chemical modification by after-treatment
    • C08F8/44Preparation of metal salts or ammonium salts
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B1/00Optical elements characterised by the material of which they are made; Optical coatings for optical elements
    • G02B1/04Optical elements characterised by the material of which they are made; Optical coatings for optical elements made of organic materials, e.g. plastics
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
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    • Y10T428/3154Of fluorinated addition polymer from unsaturated monomers

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  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Optical Filters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 シリコンや硫化カドミウムのセンサは赤の感
度が高いためにフィルターで感度を補正する必要がある
が、そのため可視領域で吸収が少なく近赤外領域で吸収
が大きいフィルター材料を開発する必要がある。 【構成効果】 高分子マトリックス樹脂にカルボン酸、
リン酸、スルフォン酸基を有する化合物と必要量の金属
銅化合物とを添加して均一固化させることにより、可視
領域で吸収が少なく近赤外領域で吸収が大きい有機材料
を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は有機光学材料に関するも
ので、特に可視領域に大きな吸収がなく、近紫外領域に
大きな吸収を有する有機光学材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】可視領域に大きな吸収がなく、近紫外領
域に大きな吸収を有する材料は光学材料として極めて重
要なものである。特に最近頻用されるシリコンや硫化カ
ドミウムのセンサは赤の感度が高くフィルターで感度を
補正する必要があるが、そのためのフィルター材料とし
て適切な樹脂系材料は殆ど知られていない。これまでも
各種の材料が提案されてきているが、一般にガラスでは
耐久性、耐水性に乏しく、また樹脂系材料では染料、顔
料等の色素の退色性に問題のあることも周知の通りであ
る。このため樹脂系材料に金属イオンを使用することが
提案されてきているが、この場合金属イオンをいかに均
一に分散させて光学材料として透過率の高い透明な材料
とするか、また簡単に経時変化を来さないようにするに
はどうすべきか等、各種の問題があることは周知の通り
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】金属イオンを使用した
樹脂系材料では有機高分子マトリックス中に、金属イオ
ンを均一に安定して如何に固定するか、又、安定して如
何に金属イオンとしての特性を有効に発揮させ得るかは
最も重要な課題であるが、単に透明な樹脂にこれら金属
イオンを含む化合物を物理的に混合しただけでは、充分
なイオンの特徴を発揮出来ないばかりか、完全に均一に
分散した光学的に透明な材料を得ることはできない。本
発明はこの問題を解決するためのものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、これらの課題
を解決するために、有機高分子マトリックス中にCu
++イオンを主とするイオンを安定して固定させ、且つ
これらイオンが充分なイオンの特徴を発揮出来るように
するため、カルボン酸基、リン酸基及び/またはスルフ
ォン酸基を含む化合物を有機高分子中に存在させるもの
であって、これらの酸性の極性基を高分子有機マトリッ
クス中に特定の濃度を存在させることにより、Cu++
イオンを主とするイオンを安定して固定させ、且つこれ
らイオンが充分なイオンの特徴を発揮出来るようにする
ものである。即ち本発明は、有機高分子マトリックス樹
脂中に100重量部当り、カルボン酸、リン酸、スルフ
ォン酸、硝酸の各基を含む化合物をカルボン酸基、リン
酸基、スルフォン酸基の重量として、0.05ないし、
50重量部及び主成分とするCu++イオンを80重量
%以上含有するイオン供給原料をイオン重量として0.
05ないし、40重量部含有することを特徴とする可視
光線の透過率が高く、且つ、700〜800nmの近赤
外領域の透過率40%以下で吸水性の低い有機光学材料
を提供するものである。
【0005】本発明で用いられる金属イオンはCu++
が主で全イオン中Cu++イオンが80%以上使用され
る。80%に満たないで20%以上他の副イオンが入っ
ている場合には、本発明の目的である可視領域に大きな
吸収がなく、近紫外領域に大きな吸収を有する材料を得
ることはできないためである。また、本発明の主要成分
であるCu++イオンを主とするイオンは、これもイオ
ン重量換算として樹脂材料100重量部当り、0.05
ないし40重量部が使用される。0.05重量部に満た
ないと目的とする可視光線の透過率が高く、且つ、70
0〜800nmの近赤外領域の光を透過率40%以下に
遮蔽出来ると言う本発明の特性吸収が得られない。ま
た、40重量部を越えて用いられるとイオンの種類によ
っては、均一な分散が不可能になり、透明な材料が得ら
れにくい為である。このことから、本発明の主要成分で
あるCu++イオンを主とするイオンの使用料は、主材
料100重量部当り、0.05ないし、40重量部が適
当な範囲として用いられる。
【0006】本発明では、有機高分子中に主にCu++
イオン及びその他の金属イオンが完全に均一な状態で分
散されているが、Cu++イオンを有機高分子中に分散
するための原料は、本発明では特に限定はなく、例えば
酢酸銅、ギ酸銅、しゅう酸銅、オレイン酸銅、ステアリ
ン酸銅、フマール酸銅、ラウリル酸銅、安息香酸銅、銅
アセチルアセトナート、クエン酸銅、シクロヘキサン酪
酸銅、エチルアセト酢酸銅、銅ベンゾイルアセトナー
ト、及びこれらの水和物等の有機銅化合物や塩化銅、硫
酸銅、リン酸銅、炭酸銅、水酸化銅、塩化アンモニユウ
ム銅等の無機銅化合物等が用いられるが本発明は、これ
らに限定されるものではない。また銅イオン以外の金属
イオンも副イオンとして本発明で用いることができる。
目的とする吸収特性によって異なるが、一例を示すな
ら、鉄、コバルト、ニッケル、アンチモン、チタン、カ
リュウム、マンガン、カドミュウム、タリューム、セリ
ューム等が使用でき、特に、鉄(Fe++)イオンが好
ましい副イオンとして用いられる。この理由は、鉄イオ
ンは、近紫外領域に大きな吸収を有するためである。ま
た、本発明で言うカルボン酸基、リン酸基、スルフォン
酸基を含む化合物とは、有機化合物、ないしは、無機化
合物であって、これらカルボン酸基、リン酸基、スルフ
ォン酸基を含む物であれば特に、限定はない。一例を示
すなら、正リン酸、硫酸等のほか、各種のアルキル基、
フェニル基等の有機化合物と結合したカルボン酸、リン
酸、スルフォン酸誘導体等をあげることが出来る。具体
的には、ギ酸、酢酸、酪酸、しゅう酸、安息香酸、ステ
アリン酸、フマール酸、ラウリル酸、オレイン酸、クエ
ン酸等、亜リン酸、メタリン酸、リン酸ジエチル、リン
モリブデン酸、リン酸水素ビス(2−エチルヘキシ
ル)、フェニルフォスフィン酸、リン酸フェニル、ベン
ゼンスルフォン酸等であり、これらは、ほんの一例であ
り、本発明は、これらに限定されるものではない。
【0007】本発明の光学材料の作製方法には二つの方
法がある。第一は、透明樹脂例えば、アクリル樹脂、ポ
リカーボネート樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ナイロン樹
脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリスチレン樹
脂、各種の透明ポリオレフィン樹脂及びこれらの樹脂の
誘導体(共重合体)樹脂等に、カルボン酸基、リン酸
基、スルフォン酸基等を含む有機化合物ないしは、無機
化合物及びCu++イオンを主とする各種のイオン原料
を混合するもので、混合方法は、特に限定されないが、
通常透明樹脂の軟化点以上の温度でロールやブラベンダ
ー、エクストルーダー、プレス、カレンダー等の手段を
用いて均一混合させた後、目的とする形状に成形すれば
よい。また、アクリル樹脂やその他の透明樹脂を重合さ
せる前の単量体(モノマー)の状態でカルボン酸基、リ
ン酸基、スルフォン酸基を含む有機化合物、ないしは、
無機化合物及び、Cu++イオンを主とする各種のイオ
ン原料を混合し、これらをそのまま重合することによ
り、目的とするカルボン酸基、リン酸基、スルフォン酸
基を含む有機化合物、ないしは、無機化合物及びCu
++イオンを主とする各種のイオンを含有する樹脂を
得、目的とする形状に成形することもできる。第二の方
法は、アクリル(メタクリル)基やビニル基やアリル基
等のラジカル重合性の官能基とカルボン酸基、リン酸
基、スルフォン酸基等の基を両方含む有機化合物を有機
高分子のモノマー成分とし、例えばメチルメタクリレー
ト等のモノマーと共重合させ、カルボン酸基、リン酸
基、スルフォン酸基等の基を含有する透明なポリマーを
得るか、水酸基やイソシアネート基とカルボン酸基、リ
ン酸基、スルフォン酸基等の基を両方含む有機化合物を
透明な有機高分子中に存在するこれらの水酸基やイソシ
アネート基と反応する基と化学結合させカルボン酸基、
リン酸基、スルフォン酸基等の基を含有する透明なポリ
マーを得て、この透明な樹脂にCu++イオンを主とす
る各種のイオン原料を混合する方法もしくは、アクリル
(メタクリル)基やビニル基やアリル基等のラジカル重
合性の官能基とカルボン酸基、リン酸基、スルフォン酸
基等の基を両方含む有機化合物を有機高分子のモノマー
成分とし、例えばメチルメタクリレート等のモノマーと
共重合させる前のモノマーの段階でCu++イオンを主
とする各種のイオン原料を均一に溶解させ、イオンを含
有した状態のモノマーをそのまま重合させ、目的とする
カルボン酸基、リン酸基、スルフォン酸基を含む有機化
合物、ないしは、無機化合物及び、Cu++イオンを主
とする各種のイオンを含有する樹脂を得、目的とする形
状に、成形するやり方である。この際、アクリル(メタ
クリル)基やビニル基やアリル基等のラジカル重合性の
官能基とカルボン酸基、リン酸基、スルフォン酸基等の
基を両方含む有機化合物を有機高分子のモノマー成分と
し、共重合させる場合、相手のモノマーは特に限定はな
く、メチルメタクリレートの他、ブチルアクリレート、
エチルメタクリレート、イソプロピルメタクリレート等
の各種のアクリル(メタクリル)エステルや、スチレ
ン、αメチルスチレン等の各種の芳香族ビニル化合物等
が使用される。また、相手のモノマー成分がラジカル重
合性の官能基であるアクリル(メタクリル)基やビニル
基やアリル基等を2個以上有する単量体を含む場合には
出来た共重合体は架橋されており、熱溶融させることは
出来ないが、架橋により、吸水率の小さい有用な材料と
なる場合もあり、この架橋された本発明の材料の場合、
研削、研磨等の手段によって目的とする形状の製品を得
ることも可能である。
【0008】以上の方法により、高分子有機マトリック
ス中にカルボン酸基、リン酸基、スルフォン酸基を含ま
せることが出来るが、高分子有機マトリックス中のこれ
らカルボン酸基、リン酸基、スルフォン酸基の濃度は、
目的とするイオン、特性吸収により変化する。しかし、
本発明では、最終的な本発明の材料100重量部当りカ
ルボン酸基、リン酸基、スルフォン酸基の重量換算とし
て、0.05ないし、50重量部が用いられる。0.0
5重量部に満たないとCu++イオンを主とするイオン
を主とするイオンを安定して固定させることが出来ない
ばかりか、これらイオンが充分なイオンの特徴を発揮さ
せることもできないためである。また逆に、50重量部
を越えて用いられると、給水率が大きくなり導入される
イオンが安定して存在し得なくなる。このため、本発明
では、0.05ないし50重量部が適当な範囲として用
いられる。
【0009】
【実施例】以下に本発明の実施例を示すが、これらの実
施例は単に本発明の理解を助けるための手段に過ぎず、
これらの実施例によって本発明が何等限定されるもので
ないことは充分理解されなければならない。
【0010】実施例1 メチルメタクリレート 94.7重量部、 αメチルス
チレン 3重量部、メタクリル酸 2重量部、 無水酢
酸銅 0.3重量部 を良く混合し、溶解させ均一なモ
ノマー溶液とした。これに、ラジカル重合開始剤として
ベンゾイルパーオキサイド 1.0重量部添加し、次の
条件で重合を行い、青色透明な共重合体を得た。 ここで、共重合体中のCu及びメタクリル酸に基づく−
COOH濃度は、 Cu : 0.1% −COOH : 1.04% である。 得られた成形体を1.2mmの板状にプレスし、表面を
研磨し、厚さ1mmの透明なフィルターを得た。このフ
ィルターの透過率の波長依存性は従来品と比較して充分
に満足できるものであった。このフィルターの吸水率は
約0.25%程度で小さい値であった。なお、吸水率
は、フィルターを25℃のイオン交換水中に2時間浸漬
した時の前後の重量増加率を示す。
【0011】実施例2 メチルメタクリレート 85重量部、 αメチルスチレ
ン 4.5重量部、メタクリル酸 10重量部を良く混
合し、均一なモノマー溶液とした。これに、ラジカル重
合開始剤としてベンゾイルパーオキサイド 1.0重量
部添加し、次の条件で重合を行い、成形体を得た。 この共重合体 95.5重量部に、シクロヘキサン酪酸
銅0.5重量部を120℃でロールブレンドし、更にプ
レスして厚さ1.2mmの板状成形物を得た。ここで、
この樹脂中のCu及びメタクリル酸に基づく−COOH
濃度は、 Cu : 0.078% −COOH : 5.2% である。 この成形物の表面を研磨し、厚さ1mmの透明なフィル
ターを得た。このフィルターの透過率の波長依存性は従
来品と比較して充分に満足できるものであった。また、
このフィルターの吸水率は実施例1と同じ測定方法で約
0.12%程度で小さい値であった。
【0012】実施例3 市販のアクリル樹脂 67重量部、 ステアリン酸銅
(銅含有8%) 3重量部、 実施例2で得たシクロヘ
キサン酪酸銅を加える前の樹脂 30重量部を120℃
でロール混合し、この混合物をプレス成形し、厚さ1.
2mmの板状成形物を得た。この成形物の表面を研磨
し、厚さ1mmの透明なフィルターを得た。ここで、こ
の樹脂中のCu及びメタクリル酸に基づく−COOH濃
度は、 Cu : 0.22% −COOH : 1.57% である。 このフィルターの透過率の波長依存性は従来品と比較し
て充分に満足できるものであった。このフィルターの吸
水率は、約0.2%程度で小さい値であった。
【0013】実施例4 イソブチルメタクリレート 90重量部、 αメチルス
チレン 2重量部、酢酸銅(一水和物) 3重量部、
モノ(2−メタクリロイルオキシエチル)アッシドフォ
スフェート 4.5重量部、 リン酸鉄(8水和物)
(Fe++)0.5重量部を良く混合し、溶解させ、均
一なモノマー溶液とした。これに、ラジカル重合開始剤
として、 ベンゾイルパーオキサイド 1.0重量部添
加し、次の条件で重合を行い、成形体を得た。 得られた成形体を1.2mmの板状にプレスし、表面を
研磨し、厚さ1mmの透明なフィルターを得た。ここ
で、この樹脂中のCu、Fe及びリン酸濃度は、 Cu : 0.95% Fe : 0.056% このフィルターの透過率の波長依存性は従来品と比較し
て充分に満足できるものであった。このフィルターの吸
水率は、約0.23%程度で小さい値であった。
【0014】実施例5 メチルメタクリレート 81重量部、 αメチルスチレ
ン 3重量部、 ジビニルベンゼン 5重量部、 無水
酢酸銅 5重量部、 メタクリル酸 3重量部、 オル
ソリン酸(98%) 3重量部を良く混合し、溶解さ
せ、均一なモノマー溶液とした。これに、ラジカル重合
開始剤としてベンゾイルパーオキサイド 1.0重量部
添加し、次の条件で重合を行い、成形体を得た。 得られた成形体を板状に研削、表面を研磨し、厚さ1m
mの透明なフィルターを得た。ここで、この樹脂中のC
u、−COOH、及びリン酸濃度は、Cu : 1.
74%−COOH : 1.56% このフィルターの透過率の波長依存性は従来品と比較し
て充分に満足できるものであった。また、このフィルタ
ーの吸水率は約0.11%程度で小さい値であった。
【0015】実施例6 メチルメタクリレート 86重量部、 αメチルスチレ
ン 5重量部、 安息香酸銅 5重量部、 メタクリル
酸 3.5重量部、 ビニルスルフォニックアシッド
0.5重量部を良く混合し、溶解させ、均一なモノマー
溶液とした。これに、ラジカル重合開始剤としてベンゾ
イルパーオキサイド 1.0重量部添加し、次の条件で
重合を行い、成形体を得た。重合条件 50℃
15時間80℃ 3時間100℃ 3時間得ら
れた成形体を1.2mmの板状にプレスし、表面を研磨
し、厚さ1mmの透明なフィルターを得た。ここで、こ
の樹脂中のCu、−COOH、及びスルフォン酸濃度
は、 Cu : 1.03% −COOH : 1.82% −SOH : 0.37% である。 このフィルターの透過率の波長依存性は従来品と比較し
て充分に満足できるものであった。このフィルターの吸
水率は約0.22%程度で小さい値であった。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば可視領域の吸収がなく近
紫外領域に大きな吸収を有する優れた有機光学材料を容
易に得ることができる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年7月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 有機光学材料
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は有機光学材料に関するも
ので、特に可視領域に大きな吸収がなく、近赤外領域に
大きな吸収を有する有機光学材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】可視領域に大きな吸収がなく、近赤外
域に大きな吸収を有する材料は光学材料として極めて重
要なものである。特に最近頻用されるシリコンや硫化カ
ドミウムのセンサは赤の感度が高くフィルターで感度を
補正する必要があるが、そのためのフィルター材料とし
て適切な樹脂系材料は殆ど知られていない。これまでも
各種の材料が提案されてきているが、一般にガラスでは
耐久性、耐水性に乏しく、また樹脂系材料では染料、顔
料等の色素の退色性に問題のあることも周知の通りであ
る。このため樹脂系材料に金属イオンを使用することが
提案されてきているが、この場合金属イオンをいかに均
一に分散させて光学材料として透過率の高い透明な材料
とするか、また簡単に経時変化を来さないようにするに
はどうすべきか等、各種の問題があることは周知の通り
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】金属イオンを使用した
樹脂系材料では有機高分子マトリックス中に、金属イオ
ンを均一に安定して如何に固定するか、又、安定して如
何に金属イオンとしての特性を有効に発揮させ得るかは
最も重要な課題であるが、単に透明な樹脂にこれら金属
イオンを含む化合物を物理的に混合しただけでは、充分
なイオンの特徴を発揮出来ないばかりか、完全に均一に
分散した光学的に透明な材料を得ることはできない。本
発明はこの問題を解決するためのものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、これらの課題
を解決するために、有機高分子マトリックス中にCu
++イオンを主とするイオンを安定して固定させ、且つ
これらイオンが充分なイオンの特徴を発揮出来るように
するため、カルボン酸基、リン酸基及び/またはスルフ
ォン酸基を含む化合物を有機高分子中に存在させるもの
であって、これらの酸性の極性基を高分子有機マトリッ
クス中に特定の濃度を存在させることにより、Cu++
イオンを主とするイオンを安定して固定させ、且つこれ
らイオンが充分なイオンの特徴を発揮出来るようにする
ものである。即ち本発明は、有機高分子マトリックス樹
脂中に100重量部当り、カルボン酸、リン酸、スルフ
ォン酸、硝酸の各基を含む化合物をカルボン酸基、リン
酸基、スルフォン酸基の重量として、0.05ないし、
50重量部及び主成分とするCu++イオンを80重量
%以上含有するイオン供給原料をイオン重量として0.
05ないし、40重量部含有することを特徴とする可視
光線の透過率が高く、且つ、700〜800nmの近赤
外領域の透過率40%以下で吸水性の低い有機光学材料
を提供するものである。
【0005】本発明で用いられる金属イオンはCu++
が主で全イオン中Cu++イオンが80%以上使用され
る。80%に満たないで20%以上他の副イオンが入っ
ている場合には、本発明の目的である可視領域に大きな
吸収がなく、近赤外領域に大きな吸収を有する材料を得
ることはできないためである。また、本発明の主要成分
であるCu++イオンを主とするイオンは、これもイオ
ン重量換算として樹脂材料100重量部当り、0.05
ないし40重量部が使用される。0.05重量部に満た
ないと目的とする可視光線の透過率が高く、且つ、70
0〜800nmの近赤外領域の光を透過率40%以下に
遮蔽出来ると言う本発明の特性吸収が得られない。ま
た、40重量部を越えて用いられるとイオンの種類によ
っては、均一な分散が不可能になり、透明な材料が得ら
れにくい為である。このことから、本発明の主要成分で
あるCu++イオンを主とするイオンの使用料は、主材
料100重量部当り、0.05ないし、40重量部が適
当な範囲として用いられる。
【0006】本発明では、有機高分子中に主にCu++
イオン及びその他の金属イオンが完全に均一な状態で分
散されているが、Cu++イオンを有機高分子中に分散
するための原料は、本発明では特に限定はなく、例えば
酢酸銅、ギ酸銅、しゅう酸銅、オレイン酸銅、ステアリ
ン酸銅、フマール酸銅、ラウリル酸銅、安息香酸銅、銅
アセチルアセトナート、クエン酸銅、シクロヘキサン酪
酸銅、エチルアセト酢酸銅、銅ベンゾイルアセトナー
ト、及びこれらの水和物等の有機銅化合物や塩化銅、硫
酸銅、リン酸銅、炭酸銅、水酸化銅、塩化アンモニュウ
ム銅等の無機銅化合物等が用いられるが本発明は、これ
らに限定されるものではない。また銅イオン以外の金属
イオンも副イオンとして本発明で用いることができる。
目的とする吸収特性によって異なるが、一例を示すな
ら、鉄、コバルト、ニッケル、アンチモン、チタン、カ
リュウム、マンガン、カドミュウム、タリューム、セリ
ューム等が使用でき、特に、鉄(Fe++)イオンが好
ましい副イオンとして用いられる。この理由は、鉄イオ
ンは、近赤外領域に大きな吸収を有するためである。ま
た、本発明で言うカルボン酸基、リン酸基、スルフォン
酸基を含む化合物とは、有機化合物、ないしは、無機化
合物であって、これらカルボン酸基、リン酸基、スルフ
ォン酸基を含む物であれば特に、限定はない。一例を示
すなら、正リン酸、硫酸等のほか、各種のアルキル基、
フェニル基等の有機化合物と結合したカルボン酸、リン
酸、スルフォン酸誘導体等をあげることが出来る。具体
的には、ギ酸、酢酸、酪酸、しゅう酸、安息香酸、ステ
アリン酸、フマール酸、ラウリル酸、オレイン酸、クエ
ン酸等、亜リン酸、メタリン酸、リン酸ジエチル、リン
モリブデン酸、リン酸水素ビス(2−エチルヘキシ
ル)、フェニルフォスフィン酸、リン酸フェニル、ベン
ゼンスルフォン酸等であり、これらは、ほんの一例であ
り、本発明は、これらに限定されるものではない。
【0007】本発明の光学材料の作製方法には二つの方
法がある。第一は、透明樹脂例えば、アクリル樹脂、ポ
リカーボネート樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ナイロン樹
脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリスチレン樹
脂、各種の透明ポリオレフィン樹脂及びこれらの樹脂の
誘導体(共重合体)樹脂等に、カルボン酸基、リン酸
基、スルフォン酸基等を含む有機化合物ないしは、無機
化合物及びCu++イオンを主とする各種のイオン原料
を混合するもので、混合方法は、特に限定されないが、
通常透明樹脂の軟化点以上の温度でロールやブラベンダ
ー、エクストルーダー、プレス、カレンダー等の手段を
用いて均一混合させた後、目的とする形状に成形すれば
よい。また、アクリル樹脂やその他の透明樹脂を重合さ
せる前の単量体(モノマー)の状態でカルボン酸基、リ
ン酸基、スルフォン酸基を含む有機化合物、ないしは、
無機化合物及び、Cu++イオンを主とする各種のイオ
ン原料を混合し、これらをそのまま重合することによ
り、目的とするカルボン酸基、リン酸基、スルフォン酸
基を含む有機化合物、ないしは、無機化合物及びCu
++イオンを主とする各種のイオンを含有する樹脂を
得、目的とする形状に成形することもできる。第二の方
法は、アクリル(メタクリル)基やビニル基やアリル基
等のラジカル重合性の官能基とカルボン酸基、リン酸
基、スルフォン酸基等の基を両方含む有機化合物を有機
高分子のモノマー成分とし、例えばメチルメタクリレー
ト等のモノマーと共重合させ、カルボン酸基、リン酸
基、スルフォン酸基等の基を含有する透明なポリマーを
得るか、水酸基やイソシアネート基とカルボン酸基、リ
ン酸基、スルフォン酸基等の基を両方含む有機化合物を
透明な有機高分子中に存在するこれらの水酸基やイソシ
アネート基と反応する基と化学結合させカルボン酸基、
リン酸基、スルフォン酸基等の基を含有する透明なポリ
マーを得て、この透明な樹脂にCu++イオンを主とす
る各種のイオン原料を混合する方法もしくは、アクリル
(メタクリル)基やビニル基やアリル基等のラジカル重
合性の官能基とカルボン酸基、リン酸基、スルフォン酸
基等の基を両方含む有機化合物を有機高分子のモノマー
成分とし、例えばメチルメタクリレート等のモノマーと
共重合させる前のモノマーの段階でCu++イオンを主
とする各種のイオン原料を均一に溶解させ、イオンを含
有した状態のモノマーをそのまま重合させ、目的とする
カルボン酸基、リン酸基、スルフォン酸基を含む有機化
合物、ないしは、無機化合物及び、Cu++イオンを主
とする各種のイオンを含有する樹脂を得、目的とする形
状に、成形するやり方である。この際、アクリル(メタ
クリル)基やビニル基やアリル基等のラジカル重合性の
官能基とカルボン酸基、リン酸基、スルフォン酸基等の
基を両方含む有機化合物を有機高分子のモノマー成分と
し、共重合させる場合、相手のモノマーは特に限定はな
く、メチルメタクリレートの他、ブチルアクリレート、
エチルメタクリレート、イソプロピルメタクリレート等
の各種のアクリル(メタクリル)エステルや、スチレ
ン、αメチルスチレン等の各種の芳香族ビニル化合物等
が使用される。また、相手のモノマー成分がラジカル重
合性の官能基であるアクリル(メタクリル)基やビニル
基やアリル基等を2個以上有する単量体を含む場合には
出来た共重合体は架橋されており、熱溶融させることは
出来ないが、架橋により、吸水率の小さい有用な材料と
なる場合もあり、この架橋された本発明の材料の場合、
研削、研磨等の手段によって目的とする形状の製品を得
ることも可能である。
【0008】以上の方法により、高分子有機マトリック
ス中にカルボン酸基、リン酸基、スルフォン酸基を含ま
せることが出来るが、高分子有機マトリックス中のこれ
らカルボン酸基、リン酸基、スルフォン酸基の濃度は、
目的とするイオン、特性吸収により変化する。しかし、
本発明では、最終的な本発明の材料100重量部当りカ
ルボン酸基、リン酸基、スルフォン酸基の重量換算とし
て、0.05ないし、50重量部が用いられる。0.0
5重量部に満たないとCu++イオンを主とするイオン
を主とするイオンを安定して固定させることが出来ない
ばかりか、これらイオンが充分なイオンの特徴を発揮さ
せることもできないためである。また逆に、50重量部
を越えて用いられると、給水率が大きくなり導入される
イオンが安定して存在し得なくなる。このため、本発明
では、0.05ないし50重量部が適当な範囲として用
いられる。
【0009】
【実施例】以下に本発明の実施例を示すが、これらの実
施例は単に本発明の理解を助けるための手段に過ぎず、
これらの実施例によって本発明が何等限定されるもので
ないことは充分理解されなければならない。
【0010】実施例1 メチルメタクリレート 94.7重量部、 αメチルス
チレン 3重量部、メタクリル酸 2重量部、 無水酢
酸銅 0.3重量部 を良く混合し、溶解させ均一なモ
ノマー溶液とした。これに、ラジカル重合開始剤として
ベンゾイルパーオキサイド 1.0重量部添加し、次の
条件で重合を行い、青色透明な共重合体を得た。重合条
件 50℃ 15時間80℃ 3時間100
℃ 3時間ここで、共重合体中のCu及びメタクリ
ル酸に基づく−COOH濃度は、 Cu : 0.1% −COOH : 1.04% である。 得られた成形体を1.2mmの板状にプレスし、表面を
研磨し、厚さ1mmの透明なフィルターを得た。このフ
ィルターの透過率の波長依存性は従来品と比較して充分
に満足できるものであった。このフィルターの吸水率は
約0.25%程度で小さい値であった。なお、吸水率
は、フィルターを25℃のイオン交換水中に2時間浸漬
した時の前後の重量増加率を示す。
【0011】実施例2 メチルメタクリレート 85重量部、 αメチルスチレ
ン 4.5重量部、メタクリル酸 10重量部を良く混
合し、均一なモノマー溶液とした。これに、ラジカル重
合開始剤としてベンゾイルパーオキサイド 1.0重量
部添加し、次の条件で重合を行い、成形体を得た。 この共重合体 95.5重量部に、シクロヘキサン酪酸
銅0.5重量部を120℃でロールブレンドし、更にプ
レスして厚さ1.2mmの板状成形物を得た。ここで、
この樹脂中のCu及びメタクリル酸に基づく−COOH
濃度は、 Cu : 0.078% −COOH : 5.2% である。 この成形物の表面を研磨し、厚さ1mmの透明なフィル
ターを得た。このフィルターの透過率の波長依存性は従
来品と比較して充分に満足できるものであった。また、
このフィルターの吸水率は実施例1と同じ測定方法で約
0.12%程度で小さい値であった。
【0012】実施例3 市販のアクリル樹脂 67重量部、 ステアリン酸銅
(銅含有8%) 3重量部、 実施例2で得たシクロヘ
キサン酪酸銅を加える前の樹脂 30重量部を120℃
でロール混合し、この混合物をプレス成形し、厚さ1.
2mmの板状成形物を得た。この成形物の表面を研磨
し、厚さ1mmの透明なフィルターを得た。ここで、こ
の樹脂中のCu及びメタクリル酸に基づく−COOH濃
度は、 Cu : 0.22% −COOH : 1.57% である。 このフィルターの透過率の波長依存性は従来品と比較し
て充分に満足できるものであった。このフィルターの吸
水率は、約0.2%程度で小さい値であった。
【0013】実施例4 イソブチルメタクリレート 90重量部、 αメチルス
チレン 2重量部、酢酸銅(一水和物) 3重量部、
モノ(2−メタクリロイルオキシエチル)アッシドフォ
スフェート 4.5重量部、 リン酸鉄(8水和物)
(Fe++)0.5重量部を良く混合し、溶解させ、均
一なモノマー溶液とした。これに、ラジカル重合開始剤
として、 ベンゾイルパーオキサイド 1.0重量部添
加し、次の条件で重合を行い、成形体を得た。重合条件
50℃ 15時間80℃ 3時間100℃
3時間得られた成形体を1.2mmの板状にプレ
スし、表面を研磨し、厚さ1mmの透明なフィルターを
得た。ここで、この樹脂中のCu、Fe及びリン酸濃度
は、 Cu : 0.95% Fe : 0.056% このフィルターの透過率の波長依存性は従来品と比較し
て充分に満足できるものであった。このフィルターの吸
水率は、約0.23%程度で小さい値であった。
【0014】実施例5 メチルメタクリレート 81重量部、 αメチルスチレ
ン 3重量部、 ジビニルベンゼン 5重量部、 無水
酢酸銅 5重量部、 メタクリル酸 3重量部、 オル
ソリン酸(98%) 3重量部を良く混合し、溶解さ
せ、均一なモノマー溶液とした。これに、ラジカル重合
開始剤としてベンゾイルパーオキサイド 1.0重量部
添加し、次の条件で重合を行い、成形体を得た。 得られた成形体を板状に研削、表面を研磨し、厚さ1m
mの透明なフィルターを得た。ここで、この樹脂中のC
u、−COOH、及びリン酸濃度は、 Cu : 1.74% −COOH : 1.56% このフィルターの透過率の波長依存性は従来品と比較し
て充分に満足できるものであった。また、このフィルタ
ーの吸水率は約0.11%程度で小さい値であった。
【0015】実施例6 メチルメタクリレート 86重量部、 αメチルスチレ
ン 5重量部、 安息香酸銅 5重量部、 メタクリル
酸 3.5重量部、 ビニルスルフォニックアシッド
0.5重量部を良く混合し、溶解させ、均一なモノマー
溶液とした。これに、ラジカル重合開始剤としてベンゾ
イルパーオキサイド 1.0重量部添加し、次の条件で
重合を行い、成形体を得た。 得られた成形体を1.2mmの板状にプレスし、表面を
研磨し、厚さ1mmの透明なフィルターを得た。ここ
で、この樹脂中のCu、−COOH、及びスルフォン酸
濃度は、 Cu : 1.03% −COOH : 1.82% −SOH : 0.37% である。 このフィルターの透過率の波長依存性は従来品と比較し
て充分に満足できるものであった。このフィルターの吸
水率は約0.22%程度で小きい値であった。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば可視領域の吸収がなく
赤外領域に大きな吸収を有する優れた有機光学材料を容
易に得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 101/00 C09K 3/00 104 8517−4H 105 8517−4H G02B 1/04 7132−2K 5/22 7348−2K

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機マトリックス樹脂中に、100重量
    部当り、カルボン酸、リン酸、スルフォン酸及び/また
    は硝酸の各基を含む化合物をカルボン酸基、リン酸基、
    スルフォン酸基の重量として、0.05ないし、50重
    量部及び、主成分とするCu++イオンを80重量%以
    上のイオン供給原料をイオン重量として0.05ないし
    40重量部含有することを特徴とする可視光線の透過率
    が高く、且つ、700〜800nmの近赤外領域の透過
    率40%以下で吸水性の低い有機光学材料。
  2. 【請求項2】 光学材料がフィルターである請求項1記
    載の有機光学材料。
  3. 【請求項3】 有機マトリックス樹脂にカルボン酸基、
    及びリン酸基が化学結合されている事を特徴とする請求
    項1記載の有機光学材料。
  4. 【請求項4】 有機マトリックス樹脂に必要量の銅イオ
    ンを含有する金属化合物とカルボン酸、リン酸及び/ま
    たはスルフォン酸基を含む化合物を添加混合して均質固
    化させることを特徴とする有機光学材料の製造方法。
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