JPH0687816A - 4,4’−メチレン−ビス−(n−フェニルカルバミン酸アルキル)の選択的製造方法 - Google Patents
4,4’−メチレン−ビス−(n−フェニルカルバミン酸アルキル)の選択的製造方法Info
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- JPH0687816A JPH0687816A JP4167504A JP16750492A JPH0687816A JP H0687816 A JPH0687816 A JP H0687816A JP 4167504 A JP4167504 A JP 4167504A JP 16750492 A JP16750492 A JP 16750492A JP H0687816 A JPH0687816 A JP H0687816A
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Abstract
−フェニルカルバミン酸アルキル)の選択的製造方法を
提供するものである。 【構成】 下記一般式(I)で表わされる4,4'−メ
チレン−ビス−(N−フェニルカルバミン酸アルキル)
の製造方法において、下記一般式(II)で表わされるN
−フェニルカルバミン酸アルキルとメチレン化剤を、触
媒として酸性イオン交換樹脂または酸溶液の存在下、非
極性非プロトン性溶媒中で縮合反応させた後、生成した
縮合生成物をN−フェニルカルバミン酸アルキルの融点
以上の温度で4,4'−メチレン−ビス−(N−フェニ
ルカルバミン酸アルキル)を分離することを特徴とする
方法。 【化1】
Description
ビス−(N−フェニルカルバミン酸アルキル)を選択的
に製造する方法に関する。具体的に、本発明は、N−フ
ェニルカルバミン酸アルキルとメチレン化剤とを、酸性
イオン交換樹脂もしくは酸溶液などの触媒存在下、非極
性非プロトン性溶媒中で縮合反応させることによって乳
濁状態の生成物を得て、これをN−フェニルカルバミン
酸アルキルの融点以上の温度で瀘過して、4,4'−メ
チレン−ビス−(N−フェニルカルバミン酸アルキル)
のみを選択的に分離する方法に関するものである。
−メチレン−ビス−(N−フェニルカルバミン酸アルキ
ル)は、4、4−ジフェニルメタンジイソシアネ−ト
(以下“純MDI”と称する)の前駆体であって、これ
らの前駆体は、ポリウレタンの原料として用いられ、か
つ様々の他の用途にも広く用いられて需要が急増してお
り、たとえば、純MDIは、ポリウレタンエラストマ
−、スパンデックス、レザ−クロスの原料であり、粗M
DIは2,4'−メチレン−ビス−(N−フェニルカル
バミン酸アルキル)およびこの三量体または四量体から
形成することができ、冷蔵庫、エアコンなどの断熱材、
自動車のハンドル、バンパ−などの自動車部品用エンジ
ニアリングプラスチック材料または合成木材の原料とし
て用いられているので、工業的に非常に重要な物質であ
る。
フェニルカルバミン酸アルキル)は下記反応経路(I)
で示したようにN−フェニルカルバミン酸アルキルをホ
ルマリンなどのメチレン化剤と酸触媒および適当な溶媒
の存在下で反応させることによって得られる。 反応経路(I)
よびmは各々1ないし5の整数である]
4,4'−メチレン−ビス−(N−フェニルカルバミン
酸アルキル)のみならず、2,4'−メチレン−ビス−
(N−フェニルカルバミン酸アルキル)とその三量体ま
たは四量体、(またはポリメチレンポリフェニルカルバ
ミン酸アルキル)および望ましくないN−ベンゾル化合
物、たとえば、N−アルコキシカルボニルフェニルアミ
ノメチルフェニルおよびその三量体または四量体などの
異性体副産物が多量生成され、この副産物を分離除去す
るための別の工程がさらに必要になる。たとえば、水を
溶媒として用いて前記反応を行う場合、N−フェニルカ
ルバミン酸アルキルの窒素原子位置で主に反応が行われ
るため、望ましくないN−ベンジル化合物が多量生成さ
れる。N−フェニルカルバミン酸アルキルとメチレン化
剤との縮合反応により生成された、4,4'−メチレン
−ビス−(N−フェニルカルバミン酸アルキル)、2,
4'−メチレン−ビス−(N−フェニルカルバミン酸ア
ルキル)、ポリメチレン ポリフェニルカルバミン酸アルキルおよびN−ベンジル
化合物などの縮合物は物性が互いに殆ど類似で、沸点が
高く、高温で不安定であるので蒸留などの常法では、前
記縮合物から4,4'−メチレン−ビス−(N−フェニ
ルカルバミン酸アルキル)のみを選択的に分離すること
が困難である。
キルの縮合方法としては、日本特開昭59−17245
1号に記載された発明においては、N−フェニルカルバ
ミン酸アルキルを触媒として塩酸、硫酸、リン酸などの
無機酸水溶液と溶媒として水との存在下、ホルマリン、
p−ホルムアルデヒド、トリオキサンなどのメチレン化
剤と縮合させる。しかしながら、該方法は、目的物であ
る4,4'−メチレン−ビス−(N−フェニルカルバミ
ン酸アルキル)以外にもN−ベンジル化合物などの反応
副産物が多量生成して、目的物を高い選択率として得る
ことができず、さらに、生成した目的物が副産物と共に
反応器の壁面に厚いチャンク塊を形成するので、回収お
よび分離しにくいという短所を有している。
57−171953、昭58−62151、米国特許第
4、162、362号では、触媒としてトリフルオロメ
タンスルホン酸、フッ化スルホン酸、カルボキシル酸な
どの多様なブレンステッド酸または黒鉛上に支持された
塩化鉄、三フッ化ホウ素などのルイス酸類を用いてニト
ロベンゼン、ベンゼンおよびスルホランなどの有機溶媒
存在下で縮合反応させる方法が述べているが、この方法
やはり用いた触媒の酸性が高く、また目的物以外のポリ
メチレン ポリフェニルカルバミン酸アルキルが多量生
成して、目的物である4,4'−メチレン−ビス−(N
−フェニルカルバミン酸アルキル)を選択的に分離しに
くいので、4,4'−メチレン−ビス−(N−フェニル
カルバミン酸アルキル)の収率が30ないし50%程度
で低い。
開昭60−237058および60−231640号の
発明においては、メチレン−(N−フェニルカルバミン
酸アルキル)とポリメチレン ポリフェニルカルバミン
酸アルキルとの混合物を適当な溶媒および触媒の存在下
で高温熱分解させて4、4−ジフェニルメタンジイソシ
アネ−トおよびポリメチレン ポリフェニルジイソシア
ネ−トの混合物を製造した後、これらを英国特許第13
98975号および第1520055号に記述されたよ
うに生成物の重合を防ぐために高温真空条件下で薄膜蒸
発器を用いて4、4−ジフェニルメタンジイソシアネ−
トを一部分離する方法が知られてきた。しかしながら、
このような方法は純MDIである4、4−ジフェニルメ
タンジイソシアネ−トの選択率が低く、とくに分離時、
相当な高温真空状態を維持しなければならないので、莫
大なエネルギ−が消耗され、高価の装備と複雑な技術を
必要とするという欠点がある。したがって、望ましくな
い副産物が殆ど生成されなく、4,4'−メチレン−ビ
ス−(N−フェニルカルバミン酸アルキル)のみを選択
的に分離できる方法が要求されてきた。
ような課題に鑑みて、触媒として、酸性イオン交換樹脂
または酸水溶液を用い、非極性非プロトン性溶媒を用い
て縮合反応を行なった後、結晶性反応生成物を反応物で
あるN−フェニルカルバミン酸アルキルの融点以上の温
度で瀘過分離することによって望ましくない反応副産物
が殆ど生成せず、高い反応率および選択率で純MDIの
前駆体である4,4'−メチレン−ビス−(N−フェニ
ルカルバミン酸アルキル)のみを選択的に製造できる方
法を提供して上記のような課題を解決しようとする。
−メチレン−ビス−(N−フェニルカルバミン酸アルキ
ル)を製造する方法において、酸性イオン交換樹脂また
は酸水溶液の触媒存在下、非極性非プロトン性溶媒中で
一般式(II)のN−フェニルカルバミン酸アルキルをメ
チレン化剤と縮合反応させて乳濁状態の一般式(III)
結晶性反応生成物を得た後、これをN−フェニルカルバ
ミン酸アルキルの融点以上の温度で瀘過分離することを
特徴とする一般式(I)の化合物の選択的製造方法を提
供するものである。
よびmは各々1ないし5の整数である]
ましいことはたとえば、N−フェニルカルバミン酸メチ
ル、N−フェニルカルバミン酸エチル、N−フェニルカ
ルバミン酸−n−プロピル、N−フェニルカルバミン酸
イソプロピル、N−フェニルカルバミン酸−n−ブチ
ル、N−フェニルカルバミン酸イソブチル、N−フェニ
ルカルバミン酸−t−ブチル、N−フェニルカルバミン
酸ペンチル(異性体も含む)、N−フェニルカルバミン
酸ヘキシル(異性体も含む)、N−フェニルカルバミン
酸シクロヘキシル、N−フェニルカルバミン酸ヘプチル
(異性体も含む)、N−フェニルカルバミン酸オクチル
(異性体も含む)などである。これらの中で、N−フェ
ニルカルバミン酸メチル、N−フェニルカルバミン酸エ
チルおよびN−フェニルカルバミン酸プロピルがとくに
望ましい。
化剤としては、ホルマリン、p−ホルムアルデヒド、ト
リオキサン、ジアルコキシメタン、1、3−ジオキサ
ン、ヘキサメチレンテトラミンなどが挙げられる。これ
らの中で、ホルマリン、p−ホルムアルデヒド、トリオ
キサン、ジアルコキシメタンが望ましく、ジアルコキシ
メタン中に存在するアルコキシ基は炭素原子1ないし6
個を有するのが望ましく、、たとえば、ジメトキシメタ
ン、ジエトキシメタン、ジプロポキシメタン、ジペント
キシメタン、ジヘキソキシメタンなどが挙げられる。前
記メチレン化剤は単独で或いは任意の比率で混合して用
いることができる。
樹脂はスチレンを基材とするスルホン酸樹脂として、ス
ルホン酸価が3ミリ当量(meq/g)以上であり、重
量比表面積が少なくとも50m2 /gである一般式(I
V)の構造を有するものである。
脂の膨潤性は前記k値、すなわち、分子量に応じて異な
る。
されるスルホン酸基は、オルト、メタ、パラ位のうち、
どの位置に存在しても構わず、とくにパラ位に存在する
のが望ましい。また、本発明のスチレン樹脂母材は反応
の容易性以外にも触媒の分離、回収などの種々の点で
0.1−1.0mmの粒径を有する球形粒体が望ましい。
触媒樹脂は反応物と生成物の吸、脱着が容易な程度の架
橋結合密度を有する網状構造を有していることが要求さ
れる。スチレン樹脂基材を適当な架橋剤であるジビニル
ベンゼン10〜25重量%を含むように架橋させるのが
好適である。一般に架橋結合密度がより大きいと、固体
酸性樹脂の機械的特性はよくなる反面、反応物が固体酸
性樹脂の内部気孔内には浸透されにくい短所があり、そ
の反対の場合、架橋結合密度が小さいと、触媒の全般に
亘って反応が均一に進行され得る長所があるが、劣化し
易くて触媒の寿命が短くなる恐れがあるか、または反応
生成物を溶媒から分離することが難しいという短所があ
る。
性イオン交換樹脂におけるスルホン酸基の配位も重要で
あるが、その理由は反応が必ず触媒の表面上でのみなら
ず内部気孔でも行わなければならないためである。した
がって、触媒の表面と内部気孔に存在するスルホン酸基
の比が触媒性質の決定因子になり、本発明では、スルホ
ン酸基の総数が最大5%以上まで触媒内部の気孔に存在
することが要求される。 固体酸樹脂の特徴は、液体酸
の使用と比較して少量使用しても同一時間内に類似した
収率を得ることができるので、液体酸を用いて反応を行
なう場合にこれに伴う様々な問題点を根本的に解決する
ことができる。かかる固体酸性樹脂の使用量は、その固
体酸性樹脂に存在するスルホン酸基の数とそれらが触媒
の表面と内部気孔に存在する比とも密接な関係があり、
スルホン酸基の数がN−フェニルカルバミン酸アルキル
1モルに対し0.1モル当量以下の場合反応が殆ど行わ
れず、1.0〜10モル当量の場合には反応が適当な反
応速度で行われる。イオン交換重量に対するスルホン酸
基のミリ当量をQ(meq/g)という場合101/Q
〜105 /Q範囲の樹脂が好適である。
無機酸水溶液であり、望ましくは、硫酸、塩酸、硝酸、
リン酸、ホウ酸などの水溶液または含水溶液であり、こ
れら中で、硫酸およびリン酸水溶液がとくに望ましい。
無機酸水溶液の濃度は30ないし80重量%、望ましく
は40ないし70重量%である。30重量%未満の無機
酸水溶液を用いると、水によって酸性度が十分減少する
ことによって前記一般式(III)でnが2ないし5であ
るポリメチレン ポリフェニルカルバミン酸アルキルの
生成を抑制することができるが、反応速度が減少して反
応完了時に副産物であるN−(アルコキシカルボニル)
フェニルアミノメチルフェニルおよびこの二量体、三量
体、四量体などのN−ベンジル化合物が多量生成するの
で目的の4,4'−メチレン−ビス−(N−フェニルカ
ルバミン酸アルキル)の収率は極めて低くなる。反面、
80重量%以上の無機酸水溶液を用いると副産物である
N−ベンジル化合物の生成を最小限に減らすことができ
るが、触媒の大きい酸性度のため、ポリメチレンポリフ
ェニルカルバミン酸アルキル、すなわち、多核化合物が
多量生成して目的物である4,4'−メチレン−ビス−
(N−フェニルカルバミン酸アルキル)の収率が低下す
る。無機酸水溶液の使用量は、反応速度に重要な要因で
あり、一般に、N−フェニルカルバミン酸アルキルの重
量に対し0.1ないし5、望ましくは0.5ないし3の重
量比である。
化剤と前記一般式(II)のN−フェニルカルバミン酸ア
ルキルとのモル比は目的物の選択率に直接的な影響を及
ぼすので重要である。4,4'−メチレン−ビス−(N
−フェニルカルバミン酸アルキル)を高い選択率で製
造、分離するためには、前記モル比が0.01ないし1.
0、望ましくは0.1ないし0.7の範囲内である。メチ
レン化剤を前記に示したモル比より低い比で用いる場
合、多量のN−フェニルカルバミン酸アルキルが反応せ
ず残存することになって、生産率が低下するのみなら
ず、残留のN−フェニルカルバミン酸アルキルの分離回
収および再使用に多くのエネルギ−が消耗されるので望
ましくない。一方、メチレン化剤を前記で示したモル比
より高い比で用いる場合、フェニル基が3個以上有して
いる多核性ポリメチレン ポリフェニルカルバミン酸ア
ルキルが多量生産されるので生成比が高くなって、やは
り望ましくない。
媒は、水に対する溶解度が極めて低く、反応終了後、生
成物および反応物から分離することが容易であるべきも
のであるが、その理由は反応のうちに生成される可能性
のある極微量の4級アンモニウムおよび残存する酸基が
最終製品に混在されて、致命的な影響を及ぼすことがで
きるので、反応後これを分離して純粋な4,4'−メチ
レン−ビス−(N−フェニルカルバミン酸アルキル)を
容易に得るようにするためのものである。また、非極性
非プロトン性溶媒の場合のみ、触媒のプロトンを溶媒和
しないことによって反応が完全に行なわれ得る。
応じてN−フェニルカルバミン酸アルキルと縮合物の溶
解度が決定されるが、炭素数10以上の高沸点溶媒は本
発明の目的に不適合で、炭素数10以下のものとして、
フェニル、ハロゲンおよびエステル基などを1種ないし
2種以上有していることが適当であり、それらの溶解度
が10%(w/w)未満が望ましい。たとえば、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、ニトロベンゼン、シクロヘキ
酸、ジエチルエ−テル、酢酸メチル、酢酸エチルなどが
挙げられる。とくに、望ましくは安価で、触媒およひ生
成物から分離し易いベンゼン、トルエン、キシレン、シ
クロヘキサンなどが挙げられる。
式(III)の化合物を50%以下まで反応温度で溶解で
きる程度の量で前記溶媒を用いることが重要である。溶
解されない生成物も小さい結晶で析出される。この時、
収率は一般式(III)の化合物を100%溶解すること
ができる量で溶媒を用いる場合より5ないし20%増え
る。本発明において、触媒として固体酸性樹脂を用いる
場合には前記一般式(II)で表されるN−フェニルカル
バミン酸アルキルの重量に対し5以下の重量比で溶媒を
用いるのが望ましく、触媒として、酸水溶液を用いる場
合には1ないし10の重量比で溶媒を用いるのが望まし
く、さらに望ましくは2ないし8の重量比で用いる。
通常120℃以下、望ましくは30ないし100℃の温
度範囲である。反応温度は生成物中の異性体組成および
反応速度と直接的な関係にあるため、前記温度範囲で反
応を実施するのがとくに重要である。
ことができ、必要によって減圧下で行なうこともでき
る。反応時間は、反応速度、触媒の使用量、溶媒の種類
および使用量に応じて決められるが、通常数分ないし数
時間である。
を防ぐためにガラスまたはテフロン製が望ましい。とき
に、生成物の自己凝集により反応器の壁面上に厚いチャ
ンク(chunk)が形成されことを防ぐためには、テフロン
製がさらに望ましい。また、反応は固体酸性樹脂を反応
混合物中に連続的またはバッチ式で懸濁させるか、固体
酸性樹脂を固定床として用いるか、無機酸が溶解した水
溶液と有機溶媒にN−フェニルカルバミン酸アルキルが
溶解した溶液により構成した2相系で反応を行なう。本
発明において、とくに重要なことは前記のような方法に
よって反応させて得た乳濁状態の反応生成物から、特定
温度で結晶形態で析出された生成物は殆ど4,4'−メ
チレン−ビス−(N−フェニルカルバミン酸アルキル)
である。他に、二環もしくはそれ以上のポリメチレンポ
リフェニルカルバミン酸アルキルは大部分用いられた溶
媒中に溶かして液相に存在するために簡単に瀘過によっ
て4,4'−メチレン−ビス−(N−フェニルカルバミ
ン酸アルキル)のみを選択的に分離することができる。
分離時の温度は目的物の4,4'−メチレン−ビス−
(N−フェニルカルバミン酸アルキル)の純度に直接的
な影響を及ぼすのでとくに重要である。したがって、高
純度の4,4'−メチレン−ビス−(N−フェニルカル
バミン酸アルキル)を得るためには、反応物であるN−
フェニルカルバミン酸アルキルの融点以上の温度で分離
すべきであるが、これはその融点以下の温度で分離する
と未反応物であるN−フェニルカルバミン酸アルキルが
固体として一部析出して純粋な4,4'−メチレン−ビ
ス−(N−フェニルカルバミン酸アルキル)を得にく
い。分離時の温度は前記一般式(III)のアルキル基置
換に応じて変化するが、通常40ないし120℃、望ま
しくは50ないし90℃範囲である。分離後、生成物の
中に残存している少量の反応溶媒、酸および未反応物を
除去するために水洗および乾燥段階を行なうことが望ま
しく、乾燥温度は200℃以下、望ましくは50ないし
120℃範囲である。必要に応じて分離段階の前および
/または後に水洗によりメチレン化剤を除去することが
できる。
−ビス−(N−フェニルカルバミン酸アルキル)の収率
はメチレン化剤と前記一般式(II)のN−フェニルカル
バミン酸アルキルとのモル比、用いられる溶媒の構造、
極性および量などによって異なることになる。分離段階
は、4,4'−メチレン−ビス−(N−フェニルカルバ
ミン酸アルキル)の粒度に鑑みて減圧瀘過、遠心分離な
どの常法によって行なうことができる。
る。しかしながら、これらの実施例が本発明の範囲を限
定するものではない。反応後、生成物は高速液体クロマ
トグラフィ−を用いて分析する。 実施例1 ポリスチレン基材の数平均分子量が50、000で、重
量比表面積が60m2/gで、スルホン酸基の数が5ミ
リ当量である平均直径1mmのイオン交換樹脂16.0
g、N−フェニルカルバミン酸メチル15.55g(1
0.30×10-2モル)、37%ホルマリン1.67g
(ホルムアルデヒドの2.06×10-2モル)およびト
ルエン34.8gを1.000mlの3頸フラスコに入れ
て冷却器を装置した後、90℃で3時間撹拌した。反応
終了後、乳濁状態の反応液をホルムアルデヒドの転換
率、4,4'−メチレン−ビス−(N−フェニルカルバ
ミン酸メチル)、2,4'−メチレン−ビス−(N−フ
ェニルカルバミン酸メチル)、三以上の核を有するポリ
メチレンポリフェニルカルバメ−トおよびN−ベンジル
化合物などの副産物各々の選択率に対し分析した。その
結果を表1に示した。乳濁状態の生成物を55℃で減圧
瀘過した後、70℃で2時間乾燥して純粋な4,4'−
メチレン−ビス−(N−フェニルカルバミン酸メチル)
1.78g(5.67×10-3モル)を得たが、それは縮
合により得られた4,4'−メチレン−ビス−(N−フ
ェニルカルバミン酸メチル)総量の55%に当たるもの
である。
×10-2モル)を用いたことを除いては、実施例1と同
様に反応させた後、乳濁状態の生成物を実施例1と同様
に分析し、その結果を表1に示した。実施例1と同様に
減圧瀘過および乾燥して純粋な4,4'−メチレン−ビ
ス−(N−フェニルカルバミン酸メチル)2.78g
(8.85×10-3モル)を得た。
径50cm、高さ10cmの連続流れのための固定床反
応器に充填した後、N−フェニルカルバミン酸メチル5
9.2g(3.92×10-1モル)、37%ホルマリン
7.94g(ホルムアルデヒド9.80×10-2モル)、
トルエン132.8gを90℃で平均3時間の滞留時間
を維持しながら6時間連続的に反応させた。反応温度は
反応器外部にシリコ−ン油などの熱媒体を循環させるこ
とによって維持し、反応物の滞留時間は反応器投入流量
によって調整した。反応終了後、乳濁状態の生成物を実
施例1と同様に分析し、その結果を表1に示した。実施
例1と同様に減圧瀘過および乾燥して純粋な4,4'−
メチレン−ビス−(N−フェニルカルバミン酸メチル)
8.46g(2.70×10-2モル)を得た。
00.0gを実施例3と同様の反応器および反応条件
下、60時間連続反応させた後、N−フェニルカルバミ
ン酸メチル59.2g(3.92×10-1モル)、37%
ホルマリン7.94g(ホルムアルデヒド9.80×10
-2モル)、シクロヘキサン119.1gの反応物を反応
℃70℃で、3時間の滞留時間を維持しながら6時間連
続反応した。反応終了後、乳濁状態の生成物を実施例1
と同様に分析し、その結果を表1に示した。実施例1と
同様に減圧瀘過および乾燥して純粋な4.4−メチレン
−ビス−(N−フェニルカルバミン酸メチル)4.30
g(1.37×10-2モル)を得た。
10-2モル)、37%ホルマリン2.60g(ホルムア
ルデヒド3.21×10-2モル)、50重量%硫酸水溶
液22.5gおよびトルエン55.0gを250ml容量
の3頸ガラスフラスコに入れて冷却器を装置した後、7
0℃で3時間撹拌しながら反応させた。反応終了後、乳
濁状態の生成物を実施例1と同様に分析し、その結果を
表1に示した。生成物を55℃で減圧瀘過した後、蒸留
水で水洗し、90℃で2時間乾燥して純粋な4.4−メ
チレン−ビス−(N−フェニルカルバミン酸メチル)
2.75g(8.76×10-3モル)を得た。
×10-2モル)を用いることを除いては実施例1と同様
に反応を行なう後、乳濁状態の生成物を実施例1と同様
に分析し、その結果を表1に示した。実施例5と同様に
減圧瀘過および乾燥して純粋な4.4−メチレン−ビス
−(N−フェニルカルバミン酸メチル)1.00g(3.
18×10-3モル)を得た。
用い、テフロン製の反応器を用いることを除いては実施
例1と同様に反応を行なった後、乳濁状態の生成物を実
施例1と同様に分析し、その結果を表1に示した。実施
例5と同様に減圧瀘過および乾燥して純粋な4,4'−
メチレン−ビス−(N−フェニルカルバミン酸メチル)
2.65g(8.44×10-3モル)を得た。
施例1と同様に反応を行なった後、乳濁状態の生成物を
実施例1と同様に分析し、その結果を表1に示した。目
的物である4,4'−メチレン−ビス−(N−フェニル
カルバミン酸メチル)は析出せず分離されなかった。
チルスルホキシドを用いたことを除いては実施例1と同
様に反応を行なった。生成物を実施例1と同様に分析
し、その結果を表1に示した。目的物である4,4'−
メチレン−ビス−(N−フェニルカルバミン酸メチル)
は析出せず分離されなかった。
の量を80.0gで変更したことを除いては実施例5と
同様に反応を行なった。反応生成物は、乳濁状態に存在
せず、自己凝集により反応器の壁面に厚いチャンクを形
成して4,4'−メチレン−ビス−(N−フェニルカル
バミン酸メチル)の選択的な分離が不可能であった。過
剰の酢酸エチルを用いて厚いチャンクをすべて溶かした
後、水洗し、NaOH溶液で中和して生成物を実施例1
と同様に分析し、その結果を表1に示した。
を用いたことを除いては実施例5と同様に反応を行なっ
た。濃茶色液体の生成物が得られたが、4,4'−メチ
レン−ビス−(N−フェニルカルバミン酸メチル)の選
択的な分離が不可能であり、比較例5と同様の方法によ
り後処理して実施例1と同様に分析し、その結果を表1
に示した。 表1 実施例 ホルムアルデ 選 択 率(%) 番号 ヒドの転換率 *4,4-MDU **PMPPU 2,4-MDU N-ベンジル 4,4-MDU 化合物 (収率%) 1 70 72 10 18 − 55 2 68 69 16 15 − 54 3 70 70 15 15 − 55 4 30 68 3 9 20 69 5 67 72 3 4 21 57 6 75 81 2 4 13 46 7 63 68 2 11 19 61 比較例 番号 1 50 75 10 15 − − 2 5 2 − − 98 − 3 2 − − − 100 − 4 1 − − − 100 − 5 75 81 3 9 7 − 6 38 53 29 18 − − *4,4 - MDU :4,4'−メチレン−ビス(N−フェニ
ルカルバミン酸メチル) **PMPPU : ポリメチレンポリフェニルカルバミン酸メチ
ル ***2,4-MDU:2,4'−メチレン−ビス(N−フェニル
カルバミン酸メチル)
本発明の方法は、縮合生成物から純MDIの前駆体であ
る4,4'−メチレン−ビス−(N−フェニルカルバミ
ン酸メチル)のみを選択的に分離することによって、純
MDIを分離するための特別な工程を使用しなくても純
MDIを製造することができるという優れた長所を有し
ている。 本発明を前記の具体的な実施態様に関連させ
て述べているが、請求範囲を逸脱することなく、変更お
よび修正することは当業者であれば自明である。
Claims (16)
- 【請求項1】 下記一般式(I)で表わされる4,4'
−メチレン−ビス−(N−フェニルカルバミン酸アルキ
ル)の製造方法において、下記一般式(II)で表わされ
るN−フェニルカルバミン酸アルキルとメチレン化剤
を、触媒として酸性イオン交換樹脂または酸溶液の存在
下、非極性非プロトン性溶媒中で縮合反応させた後、生
成した縮合生成物をN−フェニルカルバミン酸アルキル
の融点以上の温度で4,4'−メチレン−ビス−(N−
フェニルカルバミン酸アルキル)を分離することを特徴
とする方法。 【化1】 (式中、Rは炭素数8以下の低級アルキルである) - 【請求項2】 前記イオン交換樹脂が官能基としてスル
ホン酸基を有するスチレン樹脂基材のイオン交換樹脂
で、重量比表面積50m2 /g以上で、スルホン酸価3
ミリ当量/g以上である、請求項1記載の方法。 - 【請求項3】 前記イオン交換樹脂を10×Q-1〜10
5 ×Q-1(この時、Qはイオン交換樹脂重量に対するス
ルホン酸基のミリ当量を示す)範囲の量で用いる、請求
項1記載の方法。 - 【請求項4】 前記酸溶液が、酸濃度30ないし80重
量%の無機酸水溶液である、請求項1記載の方法。 - 【請求項5】 前記無機酸が、硫酸、リン酸、塩酸、窒
酸もしくはホウ酸である、請求項1記載の方法。 - 【請求項6】 前記酸溶液を、N−フェニルカルバミン
酸アルキルの重量に対し0.1ないし5の重量比で用い
る、請求項1記載の方法。 - 【請求項7】 前記N−フェニルカルバミン酸アルキル
が炭素数8以下のアルキル基を有するものである、請求
項1記載の方法。 - 【請求項8】 前記メチレン化剤がジアルコキシメタ
ン、ホルムアルデヒド、p−ホルムアルデヒド、ヘキサ
メチレンテトラミン、トリオキサンもしくはこれらから
選ばれた2種以上の混合物である、請求項1記載の方
法。 - 【請求項9】 前記N−フェニルカルバミン酸アルキル
に対する前記メチレン化剤のモル比が0.01ないし1.
0である、請求項1記載の方法。 - 【請求項10】 非極性非プロトン性溶媒が10以下の
炭素原子を有するものであり、フェニル、ハロゲンおよ
びエステル基のうち、少なくとも一種を有する、請求項
1記載の方法。 - 【請求項11】 非極性非プロトン性溶媒の水に対する
溶解度が10%(w/w)未満である、請求項1または
10記載の方法。 - 【請求項12】 前記非極性非プロトン性溶媒がベンゼ
ン、トルエン、キシレン、ニトロベンゼン、シクロヘキ
サン、ジエチルエ−テル、酢酸メチル、酢酸エチルもし
くはこれらから選ばれる2種以上の混合物である、請求
項1記載の方法。 - 【請求項13】 触媒として前記イオン交換樹脂を用
い、前記非極性非プロトン性溶媒をN−フェニルカルバ
ミン酸アルキルの重量に対して5以下の重量比で用い
る、請求項1記載の方法。 - 【請求項14】 触媒として前記酸溶液を用い、前記非
極性非プロトン性溶媒をN−フェニルカルバミン酸アル
キルの重量に対して1ないし10の重量比で用いる、請
求項1記載の方法。 - 【請求項15】 前記縮合反応を30ないし120℃範
囲の温度で行う、請求項1記載の方法。 - 【請求項16】 40ないし120℃範囲の温度で縮合
物を瀘過分離する、請求項1記載の方法。
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