JPH0682927U - リュックザックの背当部 - Google Patents

リュックザックの背当部

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JPH0682927U
JPH0682927U JP1163393U JP1163393U JPH0682927U JP H0682927 U JPH0682927 U JP H0682927U JP 1163393 U JP1163393 U JP 1163393U JP 1163393 U JP1163393 U JP 1163393U JP H0682927 U JPH0682927 U JP H0682927U
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elastic core
backrest
backpack
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友美 佐藤
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日本用品株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【日的】 人体背部になじんで形が崩れにくく、弾性を
有しかつ軽く強靭で背部との間の通気性が良好なリュッ
クザックの背当部を提供する。 【構成】 リュックザックの背布2の外面に、硬質の合
成樹脂製の細線を表裏に位置させてマス目状に並べて配
置し交差部を加熱融着して形成したマス目状の弾性芯材
4が、重ねて配置されており、その外側には通気制を有
する背当材6が重ねられている。そしてこの背当材6の
周縁部は、背布2とともにザック本体8に固着され、背
当部1が形成されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、弾性を有しかつ背部になじみ易く通気性が良好で定形保持性に優れ たリュックザックの背当部に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来からリュックザックは、その背面形状が収容する荷物の形状により凹凸を 生じることがなく、人体背部になじんで背負い心地が良いように、しかも背部と の間の風通しが良く発汗等による蒸れがないように、背当部を形成している。
【0003】 すなわち、従来のリュックザック背当部としては、(A)硬質の合成樹脂等か らなり多数の透孔が設けられた板状体に、人体背部との間に間隙が生じるように 、背面側に曲がるとう曲部を形成した背当板を、リュックザックの背布に縫着し て取り付けた構造のもの、あるいは (B)リュックザックの背市に、枠体と、網目体(メッシュ)を取着した背当布 とを順に重ねて取り付け、背当布の網目体等を緊張して枠体との間に間隙を形成 するように構成した背当部などが用いられている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来からのリュックザックの背当部のうちで、(A )の背当部においては、背当板が、硬質の材料により所定の形状の板状体として 形成されているため、人体背部とのなじみや密着が不十分で、背部が痛くなるこ とがあった。また(B)の背当部においては、網目体を有する背当布が硬質の枠 体に間隙を設けて張られているが、ザック本体に荷物を入れて背負った場合に、 その荷重により背当布の網目体に歪みや変形が生じ、また雨等で濡れた場合には 網目体が伸長する。その結果、網目体が枠体に密着して間隔がなくなり、背当部 の緩衝作用や通気性が不十分になるおそれがあった。
【0005】 本考案は、これらの問題を解決するためになされたもので、人体背部になじん で形が崩れにくく、かつ軽く強靭で背部との間の通気性が良好なリュックザック の背当部を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案のリュックザックの背当部は、リュックザックの背布の外面に、硬質の 合成樹脂製の細線を表裏に位置させて交叉して形成されたマス目状の弾性芯材を 重ねるとともに、その外側に通気性を有する背当材を配置し、かつ前記背当材の 周縁部を、前記背布に固着してなることを特徴とする。
【0007】
【作用】
本考案のリュックザックの背当部においては、芯材として硬質の合成樹脂製の 細線を表裏に位置させて交叉して形成されたマス目状の弾性芯材が使用されてお り、これが、リュックザックの背布と網目体のような通気性を有する背当材との 間に挟持されているので、軽量で強度が高く、かつ定形保持性に優れ形が崩れに くい。また、このように二軸延伸成型されて形成された芯材の両面側では、マス 目状の弾性芯材を形成する縦横の細線の一方は芯材の表面に、他方は裏面に突出 して厚みが厚くなり、背布と背当材との間に大なる間隙を形成することができ、 従って全面に形成されたマス目を通して空気の流通が極めて良好に行われ、しか もその外側に通気性を有する背当材が配置されているので、発汗等により人体の 背部が蒸れることがない。さらに、適度の弾性と柔軟性に富み、背部によくフィ ットするうえに、これらの特性が温度変化に影響されない。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基いて説明する。
【0009】 図1は、本考案のリュックザック背当部の一実施例を示す背面図、図2は本考 案に使用するマス目状の弾性芯材を拡大して示す平面図および断面図、図3〜5 はその要部である芯材を分解して示す斜視図である。
【0010】 本考案のリュックザックの背当部1は、帆布等からなるリュックザックの背布 2の外面に、硬質の合成樹脂製の細線を例えば二軸延伸成型等の手段により表裏 に位置させて交叉して形成されたマス目状の弾性芯材4が重ねられている。そし て、上記弾性芯材4の外側には、軟質の合成樹脂繊条体等を網目状に編んだ網目 状シート等で構成される背当材6が重ねられており、この背当材6の周縁部は、 中央部が張設された腰当部7とともにザック本体8の背布2に縫着、接着、熱融 着などの方法で固着されている。
【0011】 このマス目状の弾性芯材4は、図2(a)に示すように、二軸延伸成型により 形成されている。すなわち硬質の合成樹脂材料から押出成形された縦の細線4a と横の細線4bを表裏に位置させて交叉させることによりマス目を形成するよう に縦横両方向にそれぞれ並べて配置し、交叉部4cを直接加熱融着していわゆる 二軸延伸成型により形成したものである。この表裏に位置する縦横の細線4a、 4bで形成されるマス目状の弾性芯材4は、図2(b)に示すように、板状体の 外観を呈し、縦横の細線が交叉した多くの間隙が形成され、縦横の細線4a、4 bの一方は芯材の表面側に、他方は裏面側に位置するので、厚みが厚くなり、従 って背布2と背当材6との間に大なる間隙を形成することになる。この芯材4は 、一辺が1〜2cmの大きなマス目状の弾性芯材4単独で構成することもできる (図3)。あるいは一辺が3〜6mmの小さいマス目状の弾性芯材4単独でも構 成することができる(図4)。または上記の大ききなマス目状の弾性芯材4に上 記の他の小さいマス目状の弾性芯材4を重ね合わせて二重構造に形成したもの( 図5)とすることもできる。なお、図1において、符号11はリュックザックの 背負いバンドを示す。
【0012】 このように構成される本考案のリュックザックの背当部においては、背布2と 背当材6との間に、マス目状の弾性芯材4の単独あるいは重ね合せからなる芯材 4、4が挟持されており、この芯材4が軽量、強靭で定形保持性に優れているの で、軽くて強度が高くかつ形が崩れにくい背当部1が形成される。また、この芯 材4が二軸延伸成型された細線から形成されて全面にマス目を有しており、これ らのマス目を通して空気の極めて良好な流通が得られるうえに、その外側に通気 性の良好な網目状シート5等からなる背当材6が配置されているので、背布2と 背当材6の間隙が大となり、発汗等により人体の背部が蒸れることがない。さら に、背部に直接当接する最外側のに、軟質の素材から構成される腰当部7が設け られているので、弾性と柔軟性に富み背部によくフィットする。
【0013】 このように構成されるリュックザックの背当部においては、軽量・強靭で形が 崩れ難いうえに、通気性が良好で背部によくフィットする。
【0014】 なお、以上の実施例においては、芯材4が背布2と背当材6との間に単に挟み 込まれている例について説明したが、背当材6等の内面あるいは背布2の外面に 袋状の収納部を形成し、その中に芯材4を挿入して固定しても良く、また芯材4 の周縁部を背布2等に貼着するなどの方法で固定一体化しても良い。
【0015】 さらに、背布2においては、一枚の帆布で構成するだけでなく、帆布等の繊維 シートの内面に硬質や軟質のプラスチックシート3を内張材として当て、さらに 繊維シートを内側に重ねて縫着、溶着又は接着して積層構造とすることも可能で ある。
【0016】
【考案の効果】
以上説明したように本考案のリュックザックの背当部は、芯材として硬質合成 樹脂で形成された細線を表裏に位置させて交叉させて形成されたマス目状の背当 部が使用され、この芯材が、通気性を有する背当材とリュックザックの背布との 間に挟持されて構成されているので、表裏に位置する細線により厚みが生じ布も 、軽量・強靭で人体背部になじんで背負い心地が良く、かつ通気性が良好で背部 が蒸れることがない。また、マス目状の部分が弾性体であってザック本体内の荷 重が背部に均等に配分されて、快適な歩行が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のリュックザックの一実施例を示す背面
図。
【図2】(a)マス目状の弾性体を拡大して示す平面
図、(b)はその断面図。
【図3】本考案の要部である背当部を分解して示す斜視
図。
【図4】本考案の他の実施例の背当部を分解して示す斜
視図。
【図5】本考案の他の実施例の背当部を分解して示す斜
視図。
【符号の説明】
1………背当部 2………背布 4………芯材 4a……芯材の縦細線 4b……芯材の横細線 6………背当材 7………腰当部 8………ザック本体 11………背負いバンド

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リュックザックの背布の外面に、硬質の
    合成樹脂製の細線を表裏に位置させて交叉して形成され
    たマス目状の弾性芯材を重ねるとともに、その外側に通
    気性を有する背当材を配置し、かつ前記背当材の周縁部
    を、前記背布に固着してなることを特徴とするリュック
    ザックの背当部。
  2. 【請求項2】 マス目状の弾性芯材が、硬質の合成樹製
    の細線を表裏に位置させて交叉して形成された大きいマ
    ス目状であることを特徴とする請求項1記載のリュック
    ザックの背当部。
  3. 【請求項3】 マス目状の弾性芯材が、硬質の合成樹製
    の細線を表裏に位置させて交叉して形成された小さいマ
    ス目状であることを特徴とする請求項1記載のリュック
    ザックの背当部。
  4. 【請求項4】 マス目状の弾性芯材が、硬質の合成樹製
    の細線を表裏に位置させて交叉して形成された大きいマ
    ス目状の弾性芯材と小さいマス目状の弾性芯材とを重ね
    合わせて形成したものであることを特徴とする請求項1
    記載のリュックザックの背当部。
JP1993011633U 1993-02-05 1993-02-05 リュックザックの背当部 Expired - Lifetime JPH0753534Y2 (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5735249A (en) * 1980-08-11 1982-02-25 Sumitomo Electric Ind Ltd Heat insulating piping
JPH0371881A (ja) * 1989-08-10 1991-03-27 Reiko Co Ltd 基材表面の接着剤及び印刷インキ等に対する接着性を高めるための処理方法、それによって得られた接着性に優れた表面を有するシート及び転写箔

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5735249A (en) * 1980-08-11 1982-02-25 Sumitomo Electric Ind Ltd Heat insulating piping
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JPH0753534Y2 (ja) 1995-12-13

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