JP2021194157A - 枕 - Google Patents
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Abstract
【課題】全体として軽量であり、通気性が良く、しかも丸洗いをすることができる枕を提供する。【解決手段】立体網状構造体とした芯材1の周囲にポリエステル綿2を巻いたものを通気性の布地からなる袋体3内に収容したものとしている。【選択図】図1
Description
本発明は、就寝時に使用するのに適した枕に関するものである。
枕の素材としては、従来からそば殻、もみ殻、羽毛などが使用されたものが存在し、また近年では発泡ウレタンなどの低反発性材料が使用されたものが存在する。
そば殻、もみ殻、羽毛などが使用された枕は、軽量であり、通気性が良く、また低反発性素材が使用された枕は、使用者が頭をのせたときに後頭部や頸部にフィットし易く、いずれも寝心地に優れている。
しかしながら、そば殻、もみ殻、羽毛などが使用され枕では、使用者が頭をのせたときに形状の変化を起こしやすく、使用中に後頭部や頸部にフィットしなくなるという課題があり、また低反発性素材が使用された枕は、重量が大きく、通気性が悪いという課題を有していた。
そこで、適度な変形を維持しつつ、後頭部や頸部がフィットし易い枕として、板状の発泡ウレタンを芯材とし、その周囲をポリエステル綿で囲い、外生地を布地製とした枕が発案されている(特許文献1)。
前記枕では、板状の芯材の上下部を円形または楕円形の凸状部とし、中央部に平らな窪みを付けた形状の発泡ウレタンとしているため、枕の中央部に後頭部をのせると、この中央部の平らな窪みに後頭部が当たり、下部の凸状部に頸部が当たるので、適度な変形を維持しつつ、後頭部や頸部がフィットするとしている。
しかしながら、特許文献1に記載された枕では、ポリエステル綿が軽量で、通気性に優れているといっても、芯材として使用している発泡ウレタンに、連続気泡の復元性がある軟質のものを用いたとしても、ポリエステル綿より重量が大きく、ポリエステル綿に比べ通気性が悪いため、全体として軽量化や通気性の面で、充分に満足のいくものが得られていなかった。
さらに、特許文献1に記載された枕では、芯材として使用している発泡ウレタンの水捌けが悪く、臭いが付いたり、汚れた場合にも丸洗いをすることができなかった。
そこで、本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、全体として軽量であり、通気性が良く、しかも丸洗いをすることができる枕を提供することを目的としてなされたものである。
そのため、本発明の枕は、立体網状構造体とした芯材1の周囲にポリエステル綿2を巻いたものを通気性の布地からなる袋体3内に収容したものとしている。
本発明の枕において、前記芯材1は、平面形状を略長方形としており、上下部を凸状部1a、1bとし、これら凸状部1a、1b間を連結する上下間部を平板状部1cとしている。
本発明の枕において、前記芯材1の上下部の凸状部1a、1bは、互いの高さを異なるものとしている。
本発明の枕において、前記芯材1の凸状部1a、1bと平板状部1cとの間には、凹曲面とした傾斜部1dを形成している。
本発明の枕は、以上のように構成されているので、ポリエステル綿が軽量であり、さらに立体網状構造体も軽量であるので、全体として非常に軽量なものとなった。
本発明の枕は、ポリエステル綿が通気性を有し、さらに立体網状構造体もポリエステル綿以上に通気性を有するので、全体として非常に通気性に優れたものとなった。
さらに、本発明の枕は、通気性に優れており、水捌けもよいので、丸洗いをすることができるものとなった。
また、本発明の枕は、立体網状構造体の上下の凸状部の高さが相違するので、上下を逆にすれば高さを変えることができ、後頭部や頸部へのフィット感を体調などによって変えることにより、寝心地がよくなり、熟睡できるものとなる。
以下、本発明の枕を実施するための形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
本発明の枕は、図1、2に示したように、立体網状構造体とした芯材1の周囲にポリエステル綿2を巻いたものを通気性の布地からなる袋体3内に収容したものとしている。
前記芯材1は、ポリエチレンなどの熱可塑性樹脂からなる連続した線条をループ状に曲がりくねらせランダムに絡まり合わせ、その接触部の大部分が熱溶着された立体網状構造体としており、平面形状を略長方形としており、上下部を凸状部1a、1bとし、これら凸状部1a、1b間を連結する上下間部を平板状部1cとしている。
前記芯材1の凸状部1a、1bは、枕使用時に使用者の頸部が位置する個所であり、略円柱形、略楕円柱形、多角形としたり、さらに多角柱の角を丸めて略円柱形に近づけた形状などとすることができ、長さを45〜55cmとしており、高さを5〜8cmとしており、互いの高さを異なるものとしている。図示したものでは、前記凸状部1a、1bを略円柱形としており、長さLをいずれも約50cmとし、凸状部1aの高さ(略円柱形の直径)Haを約5. 5cm、凸状部1bの高さ(略円柱形の直径)Hbを約7cmとしている。また、前記凸状部1a、1bを略楕円柱形とした場合は、長さLをいずれも約50cmとし、凸状部1aの高さ(略楕円柱形の短径)Haを約5. 5cm、凸状部1bの高さ(略楕円柱形の短径)Hbを約7cmとすることができる。
前記芯材1の平板状部1cは、枕使用時に使用者の後頭部が位置する個所であり、略長方形としており、横を45〜55cmとし、縦を15〜25cmとし、厚さを2〜3cmとしている。図示したものでは、略長方形の横Lwを50cmとし、縦Lvを20cmとし、厚さTを2cmとしている。
さらに、前記芯材1の凸状部1a、1bと平板状部1cとの間には、曲率半径Raが3〜5cm、曲率半径Rbが4〜6cmの凹曲面とした傾斜部1dを形成している。この傾斜部1dは、枕使用時に使用者の頸部と後頭部の境目が位置する個所である。
前記ポリエステル綿2は、前記芯材1を二重に巻いたものとしている。すなわち、図示したように、先ず芯材1の上下方の一方から、この芯材1の上下左右・前後を取り囲むようにポリエステル綿2を一重に巻き、さらにこのポリエステル綿2の上下・前後を取り囲むように、前記芯材1の上下方の他方から、ポリエステル綿2をもう一重に巻き、前記芯材1を二重に巻いたものとしている。このようにすれば、芯材1の周囲に均一な厚さにポリエステル綿2を簡単に巻くことができるので好ましいが、単にロール状に二重に巻いたものとしてもよい。
前記袋体3は、通気性の布地からなるものであればよく、絹や綿、麻などの天然繊維、ポリエステルやナイロン、アクリルなどの合成繊維、またはこれらの混紡繊維などからなるものとしている。
本発明の枕は、以上のように構成されているので、使用時には図4に示したように、芯材1の凸状部1aが配置された側や、図5図に示したように、芯材1の凸状部1bが配置された側の何れかを下にして、この枕の下部に頸部が当たるようにして、枕の中央部に後頭部をのせる。すると、頸部は芯材1の凸状部1aまたは凸状部1bが配置された位置になり、後頭部は平板状部1cが配置された位置になり、頸部と後頭部の境目は芯材1の傾斜部1dが配置された位置になるので、枕が適度な変形を維持しつつ、これら頸部、後頭部および頸部と後頭部の境目が枕にフィットすることになる。
したがって、本発明の枕では、芯材1の凸状部1aが配置された側や、芯材1の凸状部1bが配置された側の何れか一方を下にすれば、枕の高さが変わるので、後頭部や頸部へのフィット感を体調などによって変えることにより、寝心地がよくなり、熟睡できるものとなる。
さらに、本発明の枕は、先にも述べたように、ポリエステル綿2が軽量であり、さらに立体網状構造体とした芯材1も軽量であるので、全体として非常に軽量なものとなる。
また、本発明の枕は、ポリエステル綿2が通気性を有し、さらに立体網状構造体とした芯材1もポリエステル綿2以上に通気性を有するので、全体として非常に通気性に優れたものとなり、しかもこれらは水捌けもよいので、丸洗いをすることができるものとなる。
1 芯材
1a 凸状部
1b 凸状部
1c 平板状部
1d 傾斜部
2 ポリエステル綿
3 袋体
1a 凸状部
1b 凸状部
1c 平板状部
1d 傾斜部
2 ポリエステル綿
3 袋体
Claims (4)
- 立体網状構造体とした芯材の周囲にポリエステル綿を巻いたものを通気性の布地からなる袋体内に収容したことを特徴とする枕。
- 前記芯材は、平面形状を略長方形としており、上下部を凸状部とし、これら凸状部間を連結する上下間部を平板状部としたことを特徴とする請求項1に記載の枕。
- 前記芯材の上下部の凸状部は、互いの高さを異なるものとしたことを特徴とする請求項2に記載の枕。
- 前記芯材1の凸状部と平板状部との間には、凹曲面とした傾斜部を形成したことを特徴とする請求項2または3に記載の枕。
Priority Applications (1)
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Family Applications (1)
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Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6025474U (ja) * | 1983-07-28 | 1985-02-21 | 新日本ヘルス株式会社 | 安眠枕用芯材 |
JPH0928534A (ja) * | 1995-07-14 | 1997-02-04 | Toyobo Co Ltd | 枕及びその製法 |
JP3155846U (ja) * | 2009-09-21 | 2009-12-03 | 株式会社 ラック | 枕 |
-
2020
- 2020-06-11 JP JP2020101501A patent/JP2021194157A/ja active Pending
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