JPH0681833A - センサを内蔵したローラベアリングのシールアッセンブリ - Google Patents

センサを内蔵したローラベアリングのシールアッセンブリ

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JPH0681833A JP5027169A JP2716993A JPH0681833A JP H0681833 A JPH0681833 A JP H0681833A JP 5027169 A JP5027169 A JP 5027169A JP 2716993 A JP2716993 A JP 2716993A JP H0681833 A JPH0681833 A JP H0681833A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 正確に回転数を検知し且つ低コストのセンサ
を内蔵したローラーベアリングのシールアッセンブリを
得ることを目的とする。さらに他の形式のセンサ、特に
ベアリングの内部温度を検知するセンサを装着したシー
ルアッセンブリを得ることを目的とする。 【構成】 第１リング（４）と第２リング（５）とそれ
らの間の空間（８）に収容された多数のローラー（６）
とを有し、空間（８）を密閉しその１側部、ベアリング
（３）の外側に位置して第２リング（５）に結合する装
着部（１３）を有する少なくとも１個の密封環（１１）
と、この密封環（１１）の内側に形成された第１シート
（１２）に収容された少なくとも１個のセンサ（２）と
を有するシールアッセンブリ。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はセンサを内蔵したシール
アッセンブリ、特にローラベアリングのシールアッセン
ブリに関する。
【０００２】
【従来の技術】ローラベアリングのローラーを外部から
侵入する主として固体あるいは液体から成る塵埃から保
護するためシールアッセンブリは通常ベアリングリング
の間に装着されている。シールアッセンブリはベアリン
グリングと一体の１またはそれ以上の環状シールドを有
しており、弾性リップもしくはラビリンスシールによっ
て他方のベアリングリングに対して摺動している。リン
グの回転速度、従ってそれと一体の軸の回転速度はホー
ル効果あるいは磁気抵抗効果を有するスピードセンサを
使用することによって通常定められる。フォニックホイ
ール（ｐｈｏｎｉｃ ｗｈｅｅｌ）は磁性材料から作ら
れ、等間隔の磁気的に不均一な多くの部分から成ってい
る。以降「磁気的に不均一な多くの部分」とは、例えば
構造的に欠落した部分とそうでない部分、もしくはセン
サに対向する面に形成された突起があることを意味す
る。そして、それが磁界を通過するとそこに磁界の変化
を生じる。フォニックホイールが軸と共に回転するとセ
ンサを交互に通過する磁気的に不均一な多くの部分は磁
気的インダクタンスに変化を齎し、磁気センサによって
周期的に信号を発生する。この信号は中央の制御装置に
送られ、信号の周期に基づき軸の単位時間当り回転数を
計算する。上記の構成における主な欠点は正確な回転数
の検知を保証するためにはフォニックホイールおよびセ
ンサは可能な限り最低の寸法誤差で相互に対向して装着
しなければならないことである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の欠点
を克服すると共に正確に回転数を検知し且つ低コストの
センサを内蔵したローラーベアリングのシールアッセン
ブリを得ることを目的とする。さらに本発明は他の形式
のセンサ、特にベアリングの内部温度を検知するセンサ
を装着したシールアッセンブリを得ることを目的とす
る。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明は、第２リングに関して回転可能な第１リン
グと、該第１および第２リングの間に配置され該第１お
よび第２リングの間の空間に収容された多数のローラー
とを有し、センサを内蔵したローラーベアリングのシー
ルアッセンブリにおいて、このシールアッセンブリは上
記空間を密閉しこの空間の１側部でベアリングの外側に
位置すると共に、ベアリングの第２リングに結合する装
着部を有する少なくとも１個の密封環と、密封環の内側
に形成された第１シートに収容された少なくとも１個の
センサとを有するシールアッセンブリによって上記の目
的を達成する。
【０００５】
【実施例】添付の図面は本発明の１実施例を示す。 図
中符号１はセンサ２を内蔵したシールアッセンブリ１
で、ベアリング３は相互に回転可能な第１および第２リ
ング４、５を有し、これらリング４、５の間の空間８に
ローラー６が配置されてリテーナ７で所定に位置に保持
されている。シールアッセンブリ１は空間８およびベア
リング３の外側に装着されて空間８を密封する環状の密
封環１１を有する。密封環１１はセンサ２を保持する第
１シート１２と装着部１３とを有している。装着部１３
は密封環１１をリング５に装着するためのもので、リン
グ５に対向する内面１５から突出する突起部１４を有
し、リング５の内周面１８に対向して設けられた溝１６
に嵌合する。溝１６は通常のシール（図示しないが密封
環１１の代りに取り付ける事が出来る）が装着できるよ
うな形状になっている。図１に示す如く第１シート１２
はセンサ２の外側においてプラグ９により密封される。
回転するリング４にはスリーブの形状をした第２密封環
２１が一体に固着されている。第２密封環２１は磁性材
料で作られセンサ２に対向する縦方向の壁２２は磁性的
に不均一な部分２３例えば開口２４を有している。 密
封環１１に装着されたセンサ２はホール効果あるいは磁
気抵抗効果を有するマグネチックセンサと、実質的にフ
ォニックホイールである第２密封環２１とから成り、セ
ンサ２と第２密封環２１とが回転スピードセンサを形成
している。
【０００６】図２に示す如く密封環１１は異なる形状の
複数個のシート１２を備えるように設計され夫々に異な
る形状のセンサが装着される。又、密封環１１にはセン
サ２と共に周知の小型温度センサ２５（詳細は図示せ
ず）角度的に異なった位置に同時に配置してベアリング
３の内部温度を連続的に正確に計測する。第１センサ２
のシート１２に関して所定の角度だけずらせて第２のセ
ンサ２（点線で示す）が第３のシート１２に配置され、
これらの異なる角度で配置された２つのスピードセンサ
は第２密封環２１と協同してリング４の回転方向を検知
する。即ち、２つのセンサが順序に従って信号を検知す
ると軸の回転速度のみならずリング４の回転方向をも決
定する。
【０００７】使用するに当っては計測装置（図示せず）
に結合されたセンサ２は密封環１１の１つのシート１２
の内側に第２密封環２１に対向して装着される。リング
５に対してリング４が回転すると磁性的に不均一な部分
２３が連続してセンサ２を通過することにより磁性の第
２密封環２１に対向するセンサ２によって生じた磁気回
路を変えてマグネチックインダクタンスに変化を与え、
センサ２の作動パラメータに変化を与える。センサ２に
与えられたパラメータの変化は計測装置（図示せず）に
よって記録され、単時間内の回数を決定し、リング５に
対するリング４の回転数を決定する。
【０００８】
【発明の効果】本発明によれば、センサを非常に小型化
したのでシールの形に一体化してベアリングリングの間
の空間に対面して沢山並べる事が可能となる。速度の検
知に関しては、フォニックホイールをベアリング内部空
間の配置したのでこれが回転数を積極的に計測する要素
となるのみならず積極的に第２のシールの形を与えて内
部のボールを保護することができる。なお、従来のフォ
ニックホイールを取り去り密封環の内側にセンサを一体
化して装着したので構造を簡略化し組立の費用を低減す
ることができる、という本発明特有の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図１】シールアッセンブリを適用したローラベアリン
グの部分断面図である。
【図２】図１のシールアッセンブリの詳細を示す正面図
である。
【符号の説明】
１ シールアッセンブリ ２ センサ ３ ベアリング ４ リング ５ リング ６ ボール ７ リテーナ ８ 空間 ９ プラグ １１ 密封環 １２ シート １３ 装着部 １４ 突起部 １６ 溝 ２１ 第２密封環 ２２ 縦方向の壁 ２３ 磁性的に不均一な部分 ２４ 開口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マリオ ミカ イタリア 10127 トリノ ビア ジェノ バ 257 (72)発明者 ロバート モレッティー イタリア 10024 モンカリエリ ストラ ダ トリノ 73

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 第２リング（５）に対して回転可能な第
    １リング（４）と、該第１および第２リング（４、５）
    の間に配置され該第１および第２リング（４、５）の間
    の空間（８）に収容された多数のローラー（６）とを有
    しセンサ（２）を内蔵したローラーベアリングのシール
    アッセンブリ（１）において、 該シールアッセンブリ（１）は、前記空間（８）を密閉
    し該空間（８）の１側部で前記ベアリング（３）の外側
    に位置すると共に、前記ベアリング（３）の前記第２リ
    ング（５）に結合する装着部（１３）を有する少なくと
    も１個の密封環（１１）と、 該密封環（１１）の内側
    に形成された第１シート（１２）に収容された少なくと
    も１個のセンサ（２）とを有することを特徴とするロー
    ラーベアリングのシールアッセンブリ。
  2. 【請求項２】 請求項１に記載のシールアッセンブリに
    おいて、該シールアッセンブリ（１）は前記ベアリング
    （３）の前記第１リング（４）に一体に固着され磁性材
    料から作られ磁気的に不均一な部分を有する第２密封環
    （２１）を備えるシールアッセンブリ。
  3. 【請求項３】 請求項１に記載のシールアッセンブリに
    おいて、前記第１密封環（１１）の前記センサ（２）は
    磁気センサから成り前記第２密封環（２１）はフォニッ
    クホイールであるシールアッセンブリ。
  4. 【請求項４】 請求項２または３に記載のシールアッセ
    ンブリにおいて、前記第２密封環（２１）は実質的にス
    リーブの形状であるシールアッセンブリ。
  5. 【請求項５】 請求項３に記載のシールアッセンブリに
    おいて、前記磁気センサ（２）は好ましくはホール効果
    を有し磁気抵抗型センサであるシールアッセンブリ。
  6. 【請求項６】 前記請求項の何れか１つに記載のシール
    アッセンブリにおいて、前記第１密封環（１１）の中に
    形成され、且つ前記第１シート（１２）に関して異なる
    角度関係に位置する第２シート（１２）に収容されベア
    リングの内部温度を検知するセンサを有するシールアッ
    センブリ。
  7. 【請求項７】 請求項６に記載のシールアッセンブリに
    おいて、前記ベアリング（３）の前記回転するリング
    （４）の回転方向を決定する少なくとも２個のスピード
    センサ（２）を有するシールアッセンブリ。
  8. 【請求項８】 前記請求項の何れか１つに記載のシール
    アッセンブリにおいて、前記第１密封環（１１）を前記
    ベアリング（３）の前記リング（５）に連結する前記装
    着部（１３）は、前記リング（５）に対向する前記第１
    密封環（１１）の側部（１５）から突出し前記第２リン
    グ（５）の内壁（１８）に形成された溝（１６）に嵌合
    する環状突起（１４）を有するシールアッセンブリ。
JP5027169A 1992-01-28 1993-01-25 転がり軸受のセンサを内蔵したシールアッセンブリ Expired - Fee Related JP2618795B2 (ja)

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