JP2011179536A - センサー付車軸支持用軸受ユニット - Google Patents

センサー付車軸支持用軸受ユニット Download PDF

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Abstract

【課題】エンコーダのカバーとセンサーとの間から、細かい泥水や塵埃が侵入することを防止し、防水性を持たせ、省スペースで低コストなセンサー付き車輪支持用転がり軸受ユニットを提供する。
【解決手段】
静止輪と回転輪と転動体と、回転輪に装着されたエンコーダと、静止輪に固定されエンコーダを覆うカバーと、カバーを貫通してエンコーダを臨む窓孔と、窓孔に挿入されエンコーダの信号を検出するセンサーとを備え、センサーは、カバーの窓孔の孔寸法よりも大きな幅寸法で形成され、カバーの反エンコーダ側に配された検出部本体と、孔寸法よりも小さな幅寸法で、検出部本体から突出して形成され、窓孔から挿入されてエンコーダと対峙するセンサーエレメントと、センサーエレメントとカバーの窓孔との間、および、検出部本体とカバーの反エンコーダ面側との間にラビリンス空間が形成される。
【選択図】図1

Description

この発明は、車輪支持用軸受ユニットのセンサーの防水構造に関する。
自動車の車輪を懸架装置に対して回転自在に支持するのに、転がり軸受ユニットを使用する。また、アンチロックブレーキシステム(ABS)やトラクションコントロールシステム(TCS)を制御する為には、上記車輪の回転速度を検出する必要がある。この為、上記転がり軸受ユニットに回転速度検出装置を組み込んだセンサー付車輪支持用転がり軸受ユニットにより、上記車輪を懸架装置に対して回転自在に支持すると共に、この車輪の回転速度を検出することが、一般的に行なわれている。
例えば図2(a)に示された軸受ユニットは、固定フランジ2aを介して車体側に固定される静止輪(例えば外輪)2と、外輪2の内側に対向して設けられ且つ車輪側に接続(固定)され、車輪側構成品(例えば自動車のディスクホイールやブレーキローター)を支持しつつ回転する略円筒形状のハブ12と、ハブ12の外周面車体側に嵌め合わされた内輪構成体4aとで構成される回転輪(例えば内輪4)と、外輪2と内輪4との間に複列(例えば2列)で回転可能に組み込まれた複数の転動体6,7と、外輪2の車体側側面を覆うカバー8を備えている。
上述の様な転がり軸受ユニットに回転速度検出装置を組み込むべく、例えば、図2(b)に示すように、上記内輪4の内端部で内輪軌道4bから外れた部分の外周面に、エンコーダ3を外嵌固定するとともに、エンコーダ3の信号を検出するセンサー5をエンコーダ3に対向して配している。
エンコーダ3は、軟鋼板等の磁性金属板に塑性加工を施すことにより、円筒部31と円輪部32とからなる断面L字形に形成した円環状のエンコーダシール3cと、円輪部32に備えられ、回転によって磁気特性が変化するエンコーダ面3aで構成されている。このうちの円筒部31が、上記内輪4の内端部に締まり嵌めで外嵌されることにより、内輪4の内端部に固定される。
エンコーダ面3aは、例えば、それぞれがこの円輪部32の直径方向に長いスリット状の透孔を多数、放射状に、円周方向に関して等間隔で形成する事により、エンコーダ面3aの磁気特性を、円周方向に亙って交互に且つ等間隔に変化させている。
カバー8は、外輪2の車体側の外周面に外嵌固定されている筒状部80bと、その筒状部80bから、外輪2の側面へと屈曲して、エンコーダ面3aと微小隙間を介して対向する近接部80cが形成されている。さらに、筒状部80bから近接部80cにわたって、カバー8を貫通した窓(スリット)80aが配されている。
センサー5は、エンコーダ3の磁気特性の変化(信号)を検出するエレメント5aを有し、エレメント5aは、カバー8のスリット80aを介して、エンコーダ3のエンコーダ面3aと対向するように配されている。
なお、エレメント5aが検出した信号は、センサー5の出力として、図示しない制御器に送出されている(図2(a)、図2(b)及び特許文献1参照)。
上述の様なセンサー付車輪支持用転がり軸受ユニットの使用時には、懸架装置のナックルに対して、図示しないボルトにより上記外輪2の外周面に形成された固定フランジ21を固定するとともに、前記ハブ12の外径側に配したハブフランジ11に対して、ハブボルト18により車輪を固定することで、上記懸架装置に対して上記車輪を回転自在に支持する。
この状態で車輪が回転すると、センサー5のエレメント5aの近傍をエンコーダ3が通過する。この結果、上記センサー5内を流れる磁束の密度が変化し、このセンサー5の出力が変化する。この様にしてセンサー5の出力が変化する周波数は、上記車輪の回転数に比例する。従って、上記センサー5の出力を図示しない制御器に送れば、ABSやTCSを適切に制御できる。
また、カバー8の近接部80cがエンコーダ面3aに対して微小隙間を介して対向しているので、エンコーダ3が永久磁石製の場合に、エンコーダ面3aに付着しようとする異物(磁性粉末)のうち、微小隙間の軸方向寸法よりも大きい異物を除去することができる。
しかし、この形式の場合、センサーはナックルに支持されて位置が決まるのに対し、カバー8の圧入時の位相には不可避な誤差が発生するため、センサー5をカバー8のスリット80aに挿入するためには、スリット80aの周方向すきまをある程度大きくする必要があった。そのため、泥水や塵埃は、カバー8のスリット80aとセンサー5との間から侵入し易く、侵入した泥水や塵埃がエンコーダ3に付着するので、たまった泥や塵埃がエンコーダを削った場合には、検出する信号に悪影響を及ぼすこともあり、さらに防水性を持たせたセンサー付き車輪支持用転がり軸受ユニットを開発する余地が残されていた。
また、この形式では、カバー8には、外輪2の車体側の外周面に外嵌固定され筒状部80bからエンコーダ面3aと微小隙間を介して対向する近接部80cにわたってスリット80aが設けられているので、屈曲部(筒状部80bと近接部80cとの境界部分)を含むスリット加工が必要となる。このため、カバー8にスリット80aを設ける加工が難しく、エンコーダ面3aを保護する近接部80cの剛性も失われ易い。また、カバー8を変形なく圧入することも困難になる。
また、センサー付き車輪支持用転がり軸受ユニットが懸架支持されるナックルに、軸受ユニットから着脱自在なセンサー(サービスブルセンサー)を装着した場合には、カバー8のスリット80aの位置にセンサー5をあわせるために、コスト高となる高精度な組立技術が要求されてしまう。また、取り付け公差などを考慮すると、センサー5とカバー8とのすきまを減らしたり、密着させたりすることが難しかった。
例えば、実開平07−31539号公報に見られるように、センサー5をカバー8に固定することで、センサー5とカバー8のスリット80aとのすきまを小さくすることもできるが、この場合には、カバー8にセンサー取り付け機構(例えばボルト)を取り付ける必要があり、軸受ユニットの幅が増加してしまう。
特に、軸受ユニット内側に駆動機構を持っている駆動輪は、幅方向の制約を受けやすく、このような駆動輪にも好適な、軸受ユニットの幅の増加を抑えた、センサーの装着方法の開発も望まれていた。
特開2005−9525号公報
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、エンコーダのカバーとセンサーとの間から、細かい泥水や塵埃が侵入することを防止し、防水性を持たせ、省スペースで低コストなセンサー付き車輪支持用転がり軸受ユニットを提供することである。
上記課題を達成するために、本発明が成した第1の技術的手段は、車体側に固定される静止輪と、静止輪に対向して設けられ且つ車輪側に配された車輪側構成品が固定されて車輪と共に回転する回転輪と、当該回転輪と静止輪のそれぞれの対向面に形成される軌道面間に転動自在に組み込まれた複数の転動体と、回転輪に装着されたエンコーダと、静止輪に固定され、エンコーダを覆うカバーと、カバーを貫通して形成され、エンコーダを臨む窓孔と、窓孔に挿入されてエンコーダの信号を検出するセンサーとを備えたセンサー付き車輪支持用軸受ユニットにおいて、センサーは、カバーの窓孔の孔寸法よりも大きな幅寸法で形成され、カバーの反エンコーダ側に配された検出部本体と、カバーの窓孔の孔寸法よりも小さな幅寸法で窓孔から挿入されてエンコーダと対峙する、センサーエレメント本体(半導体素子)が樹脂モールドされ、検出部本体から突出して形成されたセンサーエレメントとを有し、センサーエレメントとカバーの窓孔との間、および、検出部本体とカバーの反エンコーダ面側との間にラビリンス空間が形成されることを特徴としたセンサー付き車輪支持用軸受ユニットとしたことである。
第2の技術的手段は、第1の技術的手段において、ラビリンス空間を断面視L字型に形成したことである。
第3の技術的手段は、第1又は第2の技術的手段のいずれかのセンサーを静止輪に保持したことである。
本発明によれば、エンコーダのカバーとセンサーとの間から、細かい泥水や塵埃が侵入することを防止し、防水性を持たせ、省スペースで低コストなセンサー付き車輪支持用転がり軸受ユニットを提供することができる。
本発明によるセンサー付き車輪支持用軸受ユニットの一実施例による構成を示す説明図であり、(a)は、軸受ユニットの上半部を示す断面図であり、(b)は、カバーの孔窓とセンサーとの関係を示す要部拡大断面図であり、(c)は、センサーの外観を示す斜視図である。 従来のセンサー付き車輪支持用軸受ユニットの構成を示す説明図であり、(a)は、センサー付き車輪支持用軸受ユニットの断面図、(b)は、要部断面図である。
以下、本発明の一実施の形態に係るセンサー付き車輪支持用転がり軸受ユニットについて、添付図面に基づいて説明する。
本実施例では、図1(a)及び図1(b)に示すように、車体側に固定されて常時非回転状態に維持される静止輪(外輪2)と、車輪側に接続(固定)された車輪側構成品を支持し、外輪2の内側に対向して設けられ、車輪と共に回転する回転輪(内輪4)と、外輪2と内輪4との間に複列(例えば2列)で回転可能に組み込まれた複数の転動体6,7とを備えている。
なお、転動体6,7として図面では、玉を例示しているが、軸受ユニットの構成や種類に応じて、ころが適用される場合もある。
内輪4は、車輪側構成品(例えば、図示しない自動車のディスクホイールやブレーキローター)を支持しつつ共に回転する中実円筒形状のハブ12と、ハブ12の外周面車体側の段部4cに嵌め合わされた内輪構成体4aとで構成されている。
また、内輪4(ハブ12、内輪構成体4a)の周方向に連続し、前記転動体6,7が転動する内輪軌道4bが、外輪2と対向して形成されている。
内輪構成体4aの車体側側面4gは、外輪2の車体側側面2bよりも車体側に突出して形成されている。また、内輪構成体4aの外径面4eの車体側には、外径面4eよりも小径に形成された車体側小径部4fが形成されるとともに、車体側小径部4fと外径面4eとの間を繋いでいる垂直面4hは、外輪2の車体側側面2bよりも反車体側に下がって形成されている。
ハブ12の外周面車輪側には、車輪側構成品が固定される円板状のハブフランジ11が突設されている。ハブフランジ11は、ハブ12の車輪側の転動体7が接触する軌道面12eから車輪方向に所定距離をあけた位置から外方(ハブ12の半径方向外側)に向って円板状に形成されており、その外径付近には、周方向に沿って所定間隔で配置された複数のハブボルト穴12aが設けられ、複数のハブボルト穴12aにはハブボルト18が車輪側に向けて圧入されている。
外輪2は、内輪4の外周を覆うように配置された中空円筒状を成しており、外輪2と内輪4との間には、軸受ユニット内部を密封するためのシール部材(車体側のパックシール10a、車輪側のリップシール10b)が設けられている。
車体側のパックシール10aは、円筒部31と円輪部32とで断面L字形に形成され、内輪4(内輪構成体4a)に外嵌された円環状のエンコーダシール3cと、エンコーダシール3cの円筒部31と円輪部32に対向して断面L字形に形成され、外輪2に内嵌された芯金33と、その芯金33に備えられ、エンコーダシール3cの円筒部31と円輪部32の全周にわたって摺接するリップ33aとで構成されている。
エンコーダシール3cは、円筒部31が、上記内輪4の内端部で内輪軌道4bから外れた部分の外周面4eに、円輪部32を車体側に向けて、締まり嵌めで外嵌されることにより固定されている。
そして、円輪部32の車体側の面に、エンコーダ面3aが形成されている。このエンコーダ面3aの構成については、特に限定しないが、例えば、前述した従来のエンコーダ面3aの構成によって、エンコーダ面3aの磁気特性を、円周方向に亙って交互に且つ等間隔に変化させることができる。
また、外輪2は、外輪2の外周面から軸受ユニットの回転軸に対して直交して立ち上がった固定フランジ21を備える。その固定フランジ21が、図示しない固定用ボルトで、車体側のハウジング(ナックル)に締結されることで、外輪2が車体の懸架装置に固定される。
また、外輪2の車体側には、軸受ユニット内外の空間を仕切る環状のカバー8を備えている。
カバー8は、筒状部8bと円環部8cとで薄肉の板状に形成されている。
筒状部8bは、外輪2の車体側の外周面2cに外嵌固定されている。
円環部8cは、筒状部8bの車体側から連続し、外輪2の側面2bと接触しつつ、軸受ユニットの内径方向に向けて屈曲して形成されるとともに、外輪2と内輪構成体4a(内輪4)との車体側開口を覆うように配されている。これにより、内輪構成体4a(内輪4)に外嵌されたエンコーダ3のエンコーダ面3aが、軸受ユニットの外空間から仕切られている。
また、円環部8cの内径側8fにおいて、円環部8cのエンコーダ3側の面8eは、内輪構成体4aの垂直面4hと、所定のすきまを有して対向しており、円環部8cの内径端部8gは、内輪構成体4aの車体側小径部4fの外径面4kと、所定のすきまを有して対向している。
これにより、円環部8cの内径側8fと車輪構成体4aとの間にラビリンス空間が形成され、軸受内部への異物の侵入を防止している。
なお、カバー8の材質は、エンコーダ3の磁気信号への影響を避けるため、非磁性材が選択されている。
さらに、円環部8cは、エンコーダ面3aと対向する位置に、円環部8cを貫通して、円環部8cの車体側(反エンコーダ3側)からエンコーダを臨む四角形状の窓孔8aが形成されている。また、カバー8の窓孔8aの幅寸法については、カバー8を外輪2に外嵌するために圧入した際の位相公差を考慮して設定されていることが好ましい。
なお、カバー8の円環部8cには、外輪2の車体側の外周面2cに外嵌固定された状態で下側となる位置に、図示しない水抜き用の穴を有している。
車輪支持用転がり軸受ユニットは、エンコーダシール3cのエンコーダ面3aの磁気特性の変化(信号)を検出すべく、センサー5を備えている。
センサー5は、ほぼ板状に形成された検出部本体51と、検出部本体51の下端側5dに配され、エンコーダ3の信号を検出するセンサーエレメント52と、検出部本体51の上端側5fに配され、センサーエレメント52が検出した信号を図示しない制御器へと送出するコネクタ部60と、センサーエレメント52とコネクタ部60との間に配され、センサー5を外輪2に固定するため、固定フランジ21に向けて配された取付フランジ5cとを有している。
取り付けフランジ5cは、検出部本体51から所定長さに形成されるとともに、外輪2の固定フランジ21にボルト固定するためのボルト穴5bを備えている。このボルト穴5bにボルトBが挿入され、固定フランジ21に着脱可能に固定されることによって、センサー5が外輪2に固定され、検出部本体51のセンサーエレメント52が、カバー8の窓孔8aに対して所定位置に支持される。
なお、本実施例では、センサー5を外輪2に固定したが、センサーエレメント52がカバー8の窓孔8aに挿入されるように保持されれば、これに限定されず、センサー5が車両側の懸架装置(例えば、ナックル)に固定されても良い。
また、本実施例では、検出部本体51の上端部5fに、検出した信号を車体側の制御器に送出するためのコネクタ60を備えた例を説明したが、コネクタ60を介さずに、信号を伝送するコードが直接接続されていても良い。
検出部本体51は、カバー8の窓孔8aの孔寸法S1よりも大きな幅寸法S2を有する平面部51aを備えた直方体に形成されている。
また、検出部本体51の車体側の下端51bは、車体側のCVJ(等速ジョイント:CONSTANT VELOCITY JOINT )との干渉を避けるために、面取りが施されている。
センサーエレメント52は、検出部本体51の平面部51aから、平面部51aに直交して一体に突出した直方形状に形成されている。具体的には、センサーエレメント52は、センサーエレメント本体(半導体素子)を樹脂モールドにて直方形状に形成したものである。
また、センサーエレメント52は、平面部51aよりも幅寸法が小さく設定され、センサーエレメント52周りの領域52aが残されるように形成されている。
センサーエレメント52の突出長さ寸法L1は、カバー8の厚み寸法L2とほぼ同一に設定され、センサーエレメント52の径方向の幅寸法S3は、カバー8の窓孔8aの孔寸法S1よりも僅かに小さく設定されている。これに対し、センサーエレメント52の周方向の幅寸法は、カバー位相誤差を考慮し、径方向の幅寸法S3よりも大きく設定されている。
このように構成されたセンサー5は、センサーエレメント52が、カバー8の窓孔8aに、窓孔8aの反エンコーダ3側から挿入されている。これにより、センサーエレメント52の突出端52bは、カバー8のエンコーダ3側のエンコーダ3と対峙して配されるので、エンコーダ3の信号を検出することが可能となる。
このとき、センサーエレメント52の幅寸法S3が、カバー8の窓孔8aの孔寸法S1よりも僅かに小さく設定されているので、センサーエレメント52の外周面52cと窓孔8aの内周面81との間には、全周にわたって、所定のすきまG1が形成されている。
また、検出部本体51の平面部51aは、センサーエレメント52が窓孔8aに挿入された状態において、カバー8の円環部8cの反エンコーダ3側の面8dに対して平行に、かつ、所定のすきまG2を有して対向するように配されている。
また、センサーエレメント52の外周面52cと窓孔8aの内周面81との間のすきまG1と、検出部本体51の平面部51aとカバー8の反エンコーダ3側の面8dとの間のすきまG2は連通しており、これにより、断面視L字形のラビリンス空間を形成する。
なお、平面部51aのセンサーエレメント52周りの領域52aは、前記センサーエレメント52の外周面52cと窓孔8aの内周面81との間に形成された所定のすきまG1を覆うとともに、カバー8の窓孔8aの周辺領域と対向してラビリンスを形成するため、少なくとも、前記所定のすきまG1(カバー8の窓孔8aの大きさ)よりも大きくなるように設定されている。
このように設定されれば、カバー8の圧入時に多少の位相のずれが生じたとしても、前記所定のすきまG1を平面部51aで確実に覆ってラビリンス空間を形成することができる。
本実施例では、センサーエレメント52の突出長さ寸法L1は、カバー8の厚み寸法L2とほぼ同一に設定されているため、センサーエレメント52の突出端52bは、上記所定のすきまG2の長さだけ、窓孔8aに引っ込んで配されている。
なお、センサーエレメント52の突出長さ寸法L1は、センサーエレメント52の外周面52cと窓孔8aの内周面81との間に、全周にわたって所定のすきまG1が形成されるように構成され、さらに、エンコーダ3の信号を検出する際に好適な、センサーエレメント52の突出端52bとエンコーダ面3aとのエアギャップとなるように、自由に設定されればよい。
例えば、センサーエレメント52の突出端52bがカバー8から突出するように設定されていても良いし、あるいは、センサーエレメント52の突出端52bがカバー8から突出せずに、カバー8と面一(同一面)となるように設定されていても良い。
センサー5とカバー8との間に断面視L字形のラビリンス空間(すきまG1、すきまG2)が形成されることにより、センサー5とカバー8との間の防水性が高くなり、センサー5とカバー8との間から、細かい泥水や塵埃が侵入することを防止し得る。
センサー5はカバー8と接触していないため、エンドキャップを外輪2の外周面に圧入する際の位相精度にふらつきが生じた場合であっても、センサー5とカバー8との間のラビリンス空間による防水性を確保することができる。言い換えれば、エンドキャップ圧入時の位相精度を緩和することができるので、圧入不良率の低減や作業コストが低減される効果を得ることができる。
また、センサー5のセンサーエレメント52を、外輪2の車体側の外周面2bと接触しているカバー8に形成された窓孔8aに挿入しているので、センサー5の軸受ユニット回転軸方向の幅を減らしてコンパクトにできるので、省スペース化を図ることができる。
また、窓孔8aは、カバー8の円環部8cのみに形成すれば良いので、プレス打ち抜き等で容易に窓孔8aを形成加工することが可能となり、製造コストを低減することができる。さらに、カバー8の筒状部8bに窓孔8aを備えないことから、カバー8の圧入面(筒状部8b)の強度を確保することができるので、圧入時のカバー8の変形が防止される。
なお、本実施例では、検出部本体51が、カバー8の窓孔8aの孔寸法S1よりも大きな幅寸法S2を有する平面部51aを備えた直方体に形成された場合を説明したが、検出部本体51の形状は、カバー8の窓孔8aの孔寸法S1よりも大きな寸法で形成された面を有していれば、これに限定されず他の形状に形成されていても良い。例えば、平面部51aを備えた半球状に形成されていても良い。
また、センサーエレメント52が、検出部本体51から直方形状に突出して形成された場合を説明したが、平面部51aの幅寸法S2が、カバー8の窓孔8aの孔寸法S1よりも僅かに小さな幅寸法で形成されていれば、これに限定されず他の形状であっても良い。この場合には、カバー8の窓孔8aもセンサーエレメント52の形状に合わせて、変更されれば良い。例えば、カバー8の窓孔8aが丸形に形成され、センサーエレメント52が円柱状に形成されていても良い。
また、センサーエレメント52の横の平面(センサーエレメント52周りの領域52a)の幅は、センサーエレメント52の周方向幅と窓孔8aの周方向幅の差以上とし、片方の周方向すきまがゼロの状態(カバー位相誤差が最大の状態)であっても、窓孔8aが開口しないようにすると良い。
この場合であっても、センサー5とカバー8との間に断面視L字形のラビリンス空間が形成され、上述した本実施例の効果を得ることができる。
また、本実施例では、センサー5とカバー8との間に断面視L字形のラビリンス空間が形成された場合を説明したが、検出部本体51の平面部51aとカバー8の反エンコーダ3側の面8dとの間に形成される所定のすきまG2をなくし、センサーエレメント52の外周面52cと窓孔8aの内周面81との間に全周にわたって形成される所定のすきまG1のみが形成されていても良い。
なお、検出部本体51と車体側のCVJとの干渉を避けるため、内輪構成体4a(内輪4)の外径面を車体側に延長して形成しても良い。
2 外輪
21 固定フランジ
3 エンコーダ
4 内輪
5 センサー
51 センサーの検出部本体
51a センサーの検出部本体の平面部
52 センサーエレメント
52c センサーエレメントの外周面
52b センサーエレメントの突出端
6,7 転動体
8 カバー
8a カバーの窓孔
8d カバーの反エンコーダ側の面
81 カバーの窓孔の内周面
11 ハブフランジ
12 ハブ
G1 センサーエレメントの外周面と窓孔の内周面との間のすきま
G2 センサーエレメントの平面部とカバーの反エンコーダ側の面との間のすきま
L1 センサーエレメントの長さ寸法
L2 カバーの厚み寸法
S1 カバーの窓孔の孔寸法
S2 センサーの検出部本体の幅寸法
S3 センサーエレメントの幅寸法

Claims (3)

  1. 車体側に固定される静止輪と、
    静止輪に対向して設けられ且つ車輪側に配された車輪側構成品が固定されて車輪と共に回転する回転輪と、
    当該回転輪と静止輪のそれぞれの対向面に形成される軌道面間に転動自在に組み込まれた複数の転動体と、
    回転輪に装着されたエンコーダと、
    静止輪に固定され、エンコーダを覆うカバーと、
    カバーを貫通して形成され、エンコーダを臨む窓孔と、
    窓孔に挿入されてエンコーダの信号を検出するセンサーと
    を備えたセンサー付き車輪支持用軸受ユニットにおいて、
    センサーは、
    カバーの窓孔の孔寸法よりも大きな幅寸法で形成され、カバーの反エンコーダ側に配された検出部本体と、
    カバーの窓孔の孔寸法よりも小さな幅寸法で、検出部本体から突出して形成され、窓孔から挿入されてエンコーダと対峙するセンサーエレメントと、
    を有し、
    センサーエレメントとカバーの窓孔との間、および、検出部本体とカバーの反エンコーダ面側との間にラビリンス空間が形成される
    ことを特徴としたセンサー付き車輪支持用軸受ユニット。
  2. ラビリンス空間は、センサーエレメントとカバーの窓孔との間、および、検出部本体とカバーの反エンコーダ面側との間のすきまが連通して断面視L字型に形成されていることを特徴とした請求項1に記載のセンサー付き車輪支持用軸受ユニット。
  3. センサーは静止輪に保持されていることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載のセンサー付き車輪支持用軸受ユニット。
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