JP2009257474A - センサ付き転がり軸受装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 メンテナンス性の高いセンサ付き転がり軸受装置を提供する。
【解決手段】 本発明のセンサ付き転がり軸受装置1は、外輪3と内軸2との相対回転を検出するためのセンサ機構と、外輪3と内軸2との環状開口を密封する密封機構とを備えている。密封機構は、内軸2の端部外周面に一体回転可能に固定されたスリンガ10と、外輪3の内周面3cに内嵌された環状の芯金11とを備えている。センサ機構は、スリンガ10に一体回転可能に固定された着磁パルサリング12と、磁気センサ13と、磁気センサ13が固定された状態で外輪3の外周面3dに外嵌固定され、当該磁気センサ13を外輪3に対して着脱可能に固定している環状の固定部材15とを備えている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、例えば、自動車等の車輪を支持するためのセンサ付き転がり軸受装置に関する。
自動車などの車輪を支持する転がり軸受装置には、アンチロックブレーキシステム等を制御するために、当該車輪の回転速度を検出するためのセンサが組み込まれたものがある。
このようなセンサ付き転がり軸受装置において、内外輪間を密封するための密封機構にセンサ機構を一体に組み込んだ、センサ付きの密封装置が用いられる場合がある。
上記センサ付き密封装置としては、例えば、回転輪である内輪に一体回転可能に固定されたスリンガと、このスリンガに一体回転可能に固定された着磁パルサリングと、固定輪である外輪に固定されるとともに前記スリンガに摺接しているシール部材を備えた環状の芯金と、この芯金に一体成形された樹脂リングと、この樹脂リング内部に埋包固定され前記エンコーダに近接配置された磁気センサとを有したものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−127142号公報
上記従来例のセンサ付き転がり軸受装置において、磁気センサは、芯金に一体成形された樹脂リングに埋包固定されているため、例えば、磁気センサを交換しようとすると、密封機構を構成している芯金ごと取り外し、シール部材を有する芯金ごと交換する必要がある。このため、メンテナンスに手間がかかるという問題を有していた。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、メンテナンス性の高いセンサ付き転がり軸受装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明であるセンサ付き転がり軸受装置は、車体側に固定される外輪と、車輪が固定される内輪部材と、前記外輪と前記内輪部材との間に介在している複数の転動体と、前記外輪と前記内輪部材との相対回転を検出するためのセンサ機構と、前記外輪と前記内輪部材との環状開口を密封する密封機構と、を備え、前記密封機構は、前記内輪部材の端部の外周面に一体回転可能に固定された環状のスリンガと、前記外輪の端部の内周面に内嵌されているとともに、前記スリンガに摺接しているシール部材を備えた環状の芯金と、を備え、前記センサ機構は、前記密封機構が密封している密封空間内で前記スリンガに一体回転可能に固定されているとともに、外周面側が被検出面とされた環状の着磁パルサリングと、前記着磁パルサリングの被検出面に近接配置され前記着磁パルサリングによる磁極の変化に基づいて前記外輪と前記内輪部材との間の相対回転を検出する磁気センサと、前記磁気センサが固定された状態で外輪の外周面に外嵌固定され、当該磁気センサを前記外輪に対して着脱可能に固定している環状の固定部材と、を有していることを特徴としている。
上記のように構成されたセンサ付き転がり軸受装置によれば、磁気センサは、外輪の外周面に外嵌固定された固定部材によって、外輪に対して着脱可能に固定されているので、外輪の内周面に内嵌されている芯金に対して別個独立に着脱することができ、磁気センサの交換に際して、上記従来例のように、芯金ごと交換する必要がない。この結果、当該センサ付き転がり軸受装置のメンテナンス性を高めることができる。
また、前記固定部材は、その一端部が前記外輪の端部の外周面に外嵌固定され当該外輪の端面よりも外輪外方側に突出して前記密封機構の外周側を覆っている筒部と、前記筒部の他端部から径方向内側に延びて前記密封機構の外方端部側を覆っている環状部とを有し、前記環状部の先端と前記内輪部材の外周面との間の隙間でラビリンスシールを構成していることが好ましい。
この場合、固定部材は、内輪部材の外周面との間で、ラビリンスシールを構成しつつ密封機構の外周側及び外方端部側を覆うことで、内輪部材の相対回転を阻害することなく密封機構が外部の塵埃や泥水等に直接曝されるのを防止することができ、その結果、密封機構の密封性や耐久性を高めることができる。
本発明のセンサ付き転がり軸受装置によれば、メンテナンス性を高めることができる。
次に、本発明の好ましい実施形態について添付図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施形態に係るセンサ付き転がり軸受装置の構成を示す断面図である。このセンサ付き転がり軸受装置1は、自動車など車両の駆動輪を懸架装置に対して回転自在に支持するものである。
図1において、センサ付き転がり軸受装置1は、複列のアンギュラ玉軸受を構成しており、図示しない駆動輪が取り付けられるフランジ部2aを有する内軸2と、内軸2の外周側に同心に配置された外輪3と、内軸2と外輪3の間に介在した転動体としての複数の玉4と、これら玉4を周方向に等配に保持する保持器5とを備えている。また、このセンサ付き転がり軸受装置1は、さらに、内軸2及び外輪3間の環状空間におけるフランジ部2a側である軸方向一端側の環状開口を密封するシール6と、軸方向他端側の環状開口を密封するとともに内軸2の回転速度を検出するためのセンサ機構を備えたセンサ付き密封装置7とを備えている。
外輪3は、車両側に固定される固定輪であり、外周面には車両の懸架装置に取り付けるための取付フランジ3aが形成されている。また、その内周面には玉4が転動する複列の外輪軌道3bが形成されている。
内軸2は、前記駆動輪が取り付けられる車軸であるとともに、当該センサ付き転がり軸受装置1の内輪部材を構成しており、フランジ部2aが形成された内軸本体8と、この内軸本体8の車両内側(図1中紙面左側)他端に嵌合固定された円環状の内輪環9とを備えている。
内軸2に形成されたフランジ部2aには、前記駆動輪を当該フランジ部2aに固定するための複数のハブボルト2a1が固定されている。また、内軸2の外周面には、複列の外輪軌道3bに対向して複列の内輪軌道2bが形成されており、複数の玉4は、内輪軌道2b及び外輪軌道3bとの間に転動自在に配置されている。
また、内軸2には、軸方向に貫通する貫通孔2cが設けられており、この貫通孔2cには、前記駆動輪を駆動するためのドライブシャフト(図示せず)と連結するための等速ジョイントのシャフト部(図示せず)が挿入される。前記シャフト部と、内軸2とは、互いにスプライン嵌合されることで、一体回転可能に固定される。
上記構成によって、センサ付き転がり軸受装置1は、内軸2を外輪3に対して回転自在に支持しており、内軸2に固定される前記駆動輪を回転自在に支持する。
内軸2と外輪3との間の環状開口を密封しているセンサ付き密封装置7は、内輪環9の外周面に一体回転可能に外嵌固定された円環状のスリンガ10と、外輪3端部の内周面3cに内嵌固定された環状の芯金11と、スリンガ10に一体回転可能に固定された円環状の着磁パルサリング12と、内部に磁気センサ13を備えたセンサ部14と、外輪3端部の外周面3dに外嵌固定された環状の固定部材15とを有している。
図2は、図1中の要部を拡大した断面図である。図において、芯金11は、オーステナイト系ステンレス鋼板といった非磁性の金属板等をプレス加工することによって形成された部材であり、外輪3の内周面3cに内嵌固定された外筒部11aと、外筒部11aの内周側に位置する内筒部11bと、両筒部11a,11bの軸方向一端部を繋ぐ円環部11cとを有することで断面ほぼU字型に形成されている。これら両筒部11a,11b、及び円環部11cは、断面ほぼU字型に形成されることで、後述するセンサ部14の突出部14cが挿入された環状空間を形成している。
外筒部11aの他端部側の端面は、外輪3の端面3eと面一とされている。
また、内筒部11bの他端部には、径内方向に延びる縁部11dが形成されており、縁部11dの内周端部には、環状のシール部材16が加硫接着等によって固定されている。
シール部材16は、ゴム等の弾性体によって円環状に形成された部材であり、内輪環9に固定されたスリンガ10の外周面に摺接する複数のシールリップ16aを有している。
スリンガ10は、SPCC,SPCD,SPCE等の冷延鋼板やステンレス鋼板をプレス加工することによって形成された部材であり、内輪環9に外嵌された円筒部10a、及びこの円筒部10aの軸方向他端部から径外方向に延びる環状部10bを有することで断面L型に形成されている。環状部10bは、芯金11の縁部11dに対して対向配置するように形成されている。縁部11dに固定されたシール部材16の複数のシールリップ16aは、その先端が環状部10bの側面、及び円筒部10aの外周面に摺接するように形成されており、このシール部材16によって、スリンガ10と芯金11との間をシールしている。
このように、外輪3の内周面3cに内嵌された芯金11、及び芯金11が有するシール部材16が摺接するとともに内輪環9に外嵌されたスリンガ10は、外輪3と内輪環9(内軸2)との環状開口を密封する密封機構を構成している。
また、スリンガ10は、円筒部10aの外周面に外嵌固定されるとともにその外周側で着磁パルサリング12を支持している支持部材17をさらに有している。この支持部材17は、断面U字型で円環状に形成されており、芯金11の内筒部11bの内周側に配置されるように円筒部10aの外周面に外嵌固定されている。
上記支持部材17を介してスリンガ10に一体回転可能に支持されている着磁パルサリング12は、プラスチック磁石等を用いて円筒状に形成されており、芯金11の内筒部11bに対して僅かな隙間を置いて対向するように配置されている。
また、着磁パルサリング12の外周面12aは、周方向に沿ってN極とS極が所定位置に配列されるように着磁されている。このため、着磁パルサリング12は、内軸2と一体回転することで、内軸2の回転速度に応じて、センサ部14に対する磁極を変化させることができる。
センサ部14は、樹脂等を用い、固定部材15に対してインサート成形によって一体的に形成固定された部材であり、着磁パルサリング12の磁力を検出するための磁気センサ13を内部に備えた本体部14aと、本体部14aから径方向外側に突出して形成されたコネクタ14b(図1参照)とを有している。
図3(a)は、センサ部14及び固定部材15の外観図である。図2及び図3(a)を参照して、センサ部14は、上述のようにインサート成形によって固定部材15の上部に形成、固定されており、固定部材15を介して外輪3に固定されている。
本体部14aは、後述する固定部材15の筒部15a及び環状部15bの一部を埋包しており、筒部15aの径方向両側に突出するように形成されている。
本体部14aの筒部15a内側に位置する端部には、外輪3側に向かって軸方向に突出した突出部14cが形成されている。突出部14cは、センサ部14が外輪3に固定された状態で、芯金11の外筒部11a、内筒部11b、及び円環部11cとによって構成されている環状空間に挿入されており、芯金11の外筒部11aの内周面、内筒部11bの外周面、及び円環部11cの端面、それぞれに沿う円弧状に形成されている。
センサ部14は、本体部14aの側面が外輪3の端面3eに当接した状態で固定されており、この状態で、突出部14cは、その先端14c1、及び内径面14c2がそれぞれ円環部11cの内側面、及び内筒部11bの外周面に接している。
突出部14cの内部には、上述の磁気センサ13が埋包されている。磁気センサ13は、突出部14cに埋包されることで、芯金11の内筒部11bの外周側に位置することとなり、内筒部11bを介在して着磁パルサリング12の外周面12aに近接配置されている。
磁気センサ13は、磁極の変化を検出し、その検出結果を信号として出力するものである。磁気センサ13は、着磁パルサリング12の外周面12aに近接配置されることで、着磁パルサリング12が内軸2とともに一体回転することにより生じさせる、内軸2の回転に応じた磁極の変化を検出する。磁気センサ13は、コネクタ12bに接続されており、検出信号をコネクタ12bを介して外部に出力する。
コネクタ12bには、当該センサ付き転がり軸受装置1が搭載される車両の制御装置からのハーネスが接続され、磁気センサ13の検出信号を前記制御装置に出力することができるように構成されている。前記制御装置は、磁気センサ13の検出信号に基づいて、内輪2の回転速度を認識し、車両のアンチロックブレーキシステム等の制御に反映する。
このように、着磁パルサリング12、センサ部14、及び固定部材15は、外輪3と内軸2との相対回転による内軸2の回転速度を検出するセンサ機構を構成している。
固定部材15は、SPCC,SPCD,SPCE等の冷延鋼板やステンレス鋼板をプレス加工することによって形成された部材であり、その上部には、上述のようにセンサ部14が一体的に形成、固定されている。固定部材15は、図2に示すように、本体部14aの側面を外輪3の端面3eに当接させ、突出部14cが芯金11の内筒部11bと外筒部11aとの間の環状空間に挿入させた状態でセンサ部14を外輪3に対して固定している。
固定部材15は、一端部が外輪3の外周面3dに着脱可能に外嵌固定された筒部15aと、筒部15aの他端部から径方向内側に延びる環状部15bとを有している。
筒部15aは、外輪3の端面3eから外輪外方側に突出して固定されており、芯金11及びスリンガ10の外周側を覆っている。筒部15aの他端部は、密封機構としての外方端部であるスリンガ10の環状部10bよりも外側にまで突出している。環状部15bは、筒部15aの他端部から径方向内側に延びることで、芯金11及びスリンガ10からなる密封機構の外方端部側を覆っている。
このように、固定部材15は、外輪3の端部において、芯金11及びスリンガ10からなる密封機構全体を覆っており、この密封機構が外部の塵埃や泥水等に直接曝されるのを防止することができ、その結果、密封機構の密封性や耐久性を高めることができる。
また、環状部15bは、その先端15b1と内輪環9の外周面9aとの間に僅かな隙間を置いて形成されることでラビリンスシールを構成しており、内輪環9の相対回転を阻害することなく、固定部材15の内部側に外部の塵埃等が侵入するのを抑制している。この先端15b1と外周面9aとの間の隙間寸法T1は、0.1mm〜1mmであることが好ましく、この場合、効果的に塵埃等の侵入を抑制することができる。
さらに、固定部材15の内部側に泥水が侵入したとしても容易に排水できるように、環状部15bにおける、センサ部14に対して軸方向反対側の位置に、固定部材15の内外を連通するドレイン穴を設けても良い。
また、スリンガ10の環状部10bにおいても、その先端10b1と、固定部材15の筒部15a内周面15a1との間に僅かな隙間を置いて形成されることでラビリンスシールを構成しており(図1参照)、これによって、外部の塵埃等の侵入をさらに抑制し、密封機構にまで塵埃等が到達するのを防止している。なお、スリンガ10の環状部10bには、筒部15a内周面15a1から突出するように固定されているセンサ部14の本体部14aを逃がすための切り欠き部10b2が形成されており(図2参照)、この切り欠き部10b2の端縁と本体部14aとの間においても、上記同様に僅かな隙間が設けられている。このスリンガ10の環状部10bと、筒部15a(本体部14a)との間の隙間寸法T2は、0.1mm〜1mmであることが好ましく、この場合、より効果的に塵埃等の侵入を抑制することができる。
また、固定部材15の筒部15aは、上述のように、外輪3の外周面3dに対して着脱可能に外嵌固定されている。このため、本実施形態のセンサ付き転がり軸受装置1にセンサ付き密封装置7を組み込むには、まず、図3(b)に示すように、外輪3、及び内輪環9に、それぞれ、芯金11、及び支持部材17を介して着磁パルサリング12が固定されたスリンガ10を嵌合固定した後、センサ部14が固定された固定部材15を外輪3に外嵌固定する。
これによって、センサ部14の突出部14cが芯金11の内筒部11bと外筒部11aとの間の環状空間に挿入され、磁気センサ13を着磁パルサリング12に近接配置した状態で当該センサ部14を外輪3に固定することができる。
一方、当該センサ付き転がり軸受装置1のメンテナンス等を行うに当たって、センサ部14を外輪3から取り外す場合には、固定部材15を軸方向に移動させて外輪3から取り外せば、芯金11やスリンガ10は外輪3及び内輪環9に嵌合したまま、固定部材15とともにセンサ部14も外輪3から取り外すことができる。
このように、固定部材15は、センサ部14が固定された状態で外輪3の外周面3dに外嵌固定されることで、センサ部14を外輪3に対して着脱可能に固定している。
上記のように構成されたセンサ付き転がり軸受装置1によれば、磁気センサ13は、外輪3の外周面3dに外嵌固定された固定部材15によって、外輪3に対して着脱可能に固定されているので、外輪3の内周面3cに内嵌されている芯金11に対して別個独立に着脱することができる。その結果、磁気センサ13の交換に際して、上記従来例のように、芯金11ごと交換する必要がない。この結果、当該センサ付き転がり軸受装置1のメンテナンス性を高めることができる。
なお、本発明は、上記各実施形態に限定されるものではない。上記実施形態では、センサ部14を固定部材15に対して一体的に固定したが、着脱可能に固定してもよい。
また、上記実施形態では、固定部材15の環状部15bと、内輪環9との間でラビリンスシールを構成した場合を例示したが、例えば、図4に示すように、環状部15bと、当該センサ付き転がり軸受装置1に固定される等速ジョイントJの外周面j1との間でラビリンスシールを構成させてもよい。内輪環9(内軸2)と、等速ジョイントJとは、一体回に連結固定されて内輪部材を構成するものであるので、この場合においても、上記実施形態と同様、固定部材15の内部側に塵埃等が侵入するのを抑制できる。
また、上記実施形態では、固定部材15は、外輪3の外周面3dに外嵌することで固定したが、例えば、図4に示すように、外周面3dに周方向に沿って径方向内側に凹む溝部3fを設け、固定部材15の筒部15aの端部をかしめることで固定してもよい。この場合、筒部15a端部のかしめている部分を伸直させなければ固定部材15を取り外すことができなくなるが、固定部材15が軸方向に移動するのを規制できるとともに、当該固定部材15を確実に外輪3に固定することができる。これにより、回転速度の検出誤差の原因となる磁気センサ13の位置ずれや、センサ部14の脱落等を防止できる。
本発明の一実施形態に係るセンサ付き転がり軸受装置の構成を示す断面図である。 図1中の要部を拡大した断面図である。 (a)は、センサ部14及び固定部材15の外観図であり、(b)は、センサ付き転がり軸受装置にセンサ付き密封装置を組み込む際の態様を示す図である。 他の態様のセンサ付き転がり軸受装置の断面図である。
符号の説明
1 センサ付き転がり軸受装置
2 内軸(内輪部材)
3 外輪
3c 内周面
3d 外周面
4 玉(転動体)
9a 外周面
10 スリンガ
11 芯金
12 着磁パルサリング
12a 外周面
13 磁気センサ
15 固定部材
15a 筒部
15b 環状部
15b1 先端

Claims (2)

  1. 車体側に固定される外輪と、
    車輪が固定される内輪部材と、
    前記外輪と前記内輪部材との間に介在している複数の転動体と、
    前記外輪と前記内輪部材との相対回転を検出するためのセンサ機構と、
    前記外輪と前記内輪部材との環状開口を密封する密封機構と、を備え、
    前記密封機構は、前記内輪部材の端部の外周面に一体回転可能に固定された環状のスリンガと、
    前記外輪の端部の内周面に内嵌されているとともに、前記スリンガに摺接しているシール部材を備えた環状の芯金と、を備え、
    前記センサ機構は、前記密封機構が密封している密封空間内で前記スリンガに一体回転可能に固定されているとともに、外周面側が被検出面とされた環状の着磁パルサリングと、
    前記着磁パルサリングの被検出面に近接配置され前記着磁パルサリングによる磁極の変化に基づいて前記外輪と前記内輪部材との間の相対回転を検出する磁気センサと、
    前記磁気センサが固定された状態で外輪の外周面に外嵌固定され、当該磁気センサを前記外輪に対して着脱可能に固定している環状の固定部材と、を有していることを特徴とするセンサ付き転がり軸受装置。
  2. 前記固定部材は、その一端部が前記外輪の端部の外周面に外嵌固定され当該外輪の端面よりも外輪外方側に突出して前記密封機構の外周側を覆っている筒部と、前記筒部の他端部から径方向内側に延びて前記密封機構の外方端部側を覆っている環状部とを有し、前記環状部の先端と前記内輪部材の外周面との間の隙間でラビリンスシールを構成している請求項1に記載のセンサ付き転がり軸受装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011220513A (ja) * 2010-04-06 2011-11-04 Jrc:Kk ローラの軸受部シール装置
FR3022311A1 (fr) * 2014-06-12 2015-12-18 Skf Ab Palier a roulement, notamment pour dispositif de butee de debrayage
WO2019065717A1 (ja) * 2017-09-27 2019-04-04 Ntn株式会社 磁気式回転センサ、回転センサ付き軸受、アクチュエータ及び磁気式回転センサの取付け方法

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