JPH0677823A - 周波数シンセサイザ - Google Patents

周波数シンセサイザ

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JPH0677823A
JPH0677823A JP4224445A JP22444592A JPH0677823A JP H0677823 A JPH0677823 A JP H0677823A JP 4224445 A JP4224445 A JP 4224445A JP 22444592 A JP22444592 A JP 22444592A JP H0677823 A JPH0677823 A JP H0677823A
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JP
Japan
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frequency
output
signal
voltage controlled
controlled oscillator
Prior art date
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Application number
JP4224445A
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English (en)
Inventor
Shosaku Tsukagoshi
昌作 塚越
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0677823A publication Critical patent/JPH0677823A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03LAUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
    • H03L7/00Automatic control of frequency or phase; Synchronisation
    • H03L7/06Automatic control of frequency or phase; Synchronisation using a reference signal applied to a frequency- or phase-locked loop
    • H03L7/16Indirect frequency synthesis, i.e. generating a desired one of a number of predetermined frequencies using a frequency- or phase-locked loop
    • H03L7/22Indirect frequency synthesis, i.e. generating a desired one of a number of predetermined frequencies using a frequency- or phase-locked loop using more than one loop
    • H03L7/23Indirect frequency synthesis, i.e. generating a desired one of a number of predetermined frequencies using a frequency- or phase-locked loop using more than one loop with pulse counters or frequency dividers
    • H03L7/235Nested phase locked loops

Landscapes

  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
  • Synchronizing For Television (AREA)
  • Television Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 出力信号にスプリアスが混入せず、ジッタの
ない安定した出力信号が得られ、しかも1チップの半導
体集積回路に適する周波数シンセサイザを提供する。 【構成】 入力信号INが1/N分周器20で分周さ
れ、その分周出力と1/M分周器24の分周出力との位
相が、位相比較器21で比較される。位相比較器21の
出力信号は、PLL回路40で高周波成分が除去された
後、電圧制御発振器23へ送られ、該電圧制御発振器2
3から所望周波数の出力信号OUTが出力される。高周
波成分除去手段をPLL回路40で構成することによ
り、出力信号OUTに混入するジッタ成分を除去し、ス
プリアスのない安定な出力信号OUTが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハイビジョンの衛生放
送に用いられているMUSE方式の信号をテレビジョン
標準方式であるNTSC方式の信号に変換するためのM
USE−NTSCコンバータの変換方式等に用いられ
る、各種のクロック信号を発生するための周波数制御を
行う周波数シンセサイザに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
例えば次のような文献に記載されるものがある。 文献1;テレビジョン学会誌、45[11](199
1)水谷芳樹著「MUSE−NTSCコンバータ」P.
1374−1377 文献2;柳沢健編「PLL(位相同期ループ)応用回
路」6版(昭62−2−20)総合電子出版社、P.1
24−148 MUSE方式によるハイビジョンの衛生放送は、試験放
送の段階から本放送への移行が計画されている。MUS
E方式は現行の標準方式であるNTSC方式とは両立性
がなく、ハイビジョン放送を受信するには、MUSE信
号をNTSC信号に変換するためのMUSE−NTSC
コンバータを内蔵したハイビジョン受信機(HDTV)
が必要である。そして、このMUSE−NTSCコンバ
ータの方式変換に必要な各種のクロック信号は、例え
ば、フェーズロックループ(以下、PLLという)回路
で構成される周波数シンセサイザから発生するようにな
っている。
【0003】文献1に記載されているように、MUSE
方式とNTSC方式では、次の表1に示すように、走査
線数、アスペクト比、及びフィールド周波数が異なって
おり、MUSE方式からNTSC方式への変換は、これ
らの項目について考慮する必要がある。
【0004】
【表1】 表1において、フィールド周波数の変換は、両者の相違
がわずか0.1%であり、家庭用機器として実用上大き
な問題がないので、省略されることが多い。走査線数の
変換とは、MUSE方式の1125本の走査線数をNT
SC方式の走査線数に減らすことであり、MUSE信号
を525本、2:1インタレース信号に変換するもの
と、クリアビジョン受信機に対応する525本、1:1
ノンインタレース信号に変換するものとがある。アクペ
クト比の変換は、MUSE方式のアスペクト比が16:
9であり、NTSC方式のアスペクト比が4:3(1
2:9)であるために必要であり、例えば次のような4
種の変換モード(1/3ワイドモード、2/5ワイドモ
ード、ズームモード、及びフルモード)が提案されてい
る。
【0005】1/3ワイドモードは、16:9のアスペ
クト比を持つMUSE方式の画像を、4:3(12:
9)のアスペクト比の画像を得るために、3本の走査線
から1本の走査線を生成するモードである。2/5ワイ
ドモードは、5本の走査線から2本の走査線を生成する
モードである。ズームモードは、MUSE信号の1水平
走査期間当り320サンプル、1フレーム当り1032
本の信号から、NTSC方式のフレーム当り525本の
走査線の画像の情報を生成する演算を行うモードであ
る。フルモードは、水平方向にMUSEの全ての画像情
報が押し込まれ、垂直方向にフレーム当り1032/2
本の走査線が設けられるモードである。
【0006】図2は、前記文献1等に記載されたMUS
E−NTSCコンバータにおける映像変換処理部の一構
成例を示すブロック図である。この映像変換処理部で
は、入力されるMUSE信号をディジタル信号に変換す
るアナログ/ディジタル変換器(以下、A/D変換器と
いう)1を有し、その出力側にメモリ書込み制御用のハ
イビジョン(HDTV)系信号処理回路2を介して時間
軸変換メモリ3が接続されている。時間軸変換メモリ3
の出力側には、該メモリ読出し制御用のNTSC系信号
処理回路4を介して、輝度信号Y及び色差信号R−Y,
B−Yを出力するディジタル/アナログ変換器(以下、
D/A変換器という)5が接続されている。
【0007】HDTV系信号処理回路2に与える書込み
クロックFi と、NTSC系信号処理回路4に与える読
出しクロックFo とは、PLL回路から発生される。こ
のPLL回路は、HDTV系信号処理回路2の信号をア
ナログ信号に変換するD/A変換器10と、該D/A変
換器10の出力に応じた周波数の書込みクロックFi
出力する電圧制御発振器(VCXO)11と、該書込み
クロックFi を入力してモード切替信号m1,m2,m
3,m4に応じた周波数の読出しクロックFoを出力す
る周波数シンセサイザ12とで、構成されている。電圧
制御発振器11は、例えば発振周波数32.4MHzの
水晶発振器を用いて構成されている。
【0008】次に、図2の動作を説明する。MUSE信
号が入力されると、該MUSE信号がA/D変換器1に
より、量子化レベル8ビット、及び標本化周波数16.
2MHzでディジタル化され、そのディジタル化された
画像情報がHDTV系信号処理回路2へ送られる。A/
D変換器1からのディジタル化された画像情報は、HD
TV系信号処理回路2により、周波数16.2MHzの
書込みクロックFi で、時間軸変換メモリ3に書込まれ
る。ここで、16.2MHzの標本化周波数及び書込み
クロックFi は、D/A変換器10、電圧制御発振器1
1、及び周波数シンセサイザ12で構成されるPLL回
路により、MUSE信号の水平走査周波数33.750
KHzを960/2逓倍して生成される。
【0009】16.2MHzの書込みクロックFi で時
間軸変換メモリ3に書込まれ、記憶された画像情報は、
書込みクロックFi に同期して周波数シンセサイザ12
から出力される読出しクロックFo により、NTSC系
信号処理回路4で読出される。読出しクロックFo の周
波数として、NTSC信号の水平走査周波数15.75
KHzの930倍の14.6475MHzを選択するこ
とにより、時間軸変換メモリ3に書込まれたMUSE信
号の1水平走査期間の画像情報が、NTSC信号の1水
平走査期間の画像情報に時間変換される。
【0010】この時間軸変換処理を行うNTSC系信号
処理回路4は、16:9のアスペクト比を持つMUSE
方式の画像を、4:3(12:9)のアスペクト比の画
像を得るために、3本の走査線から1本の走査線を生成
する演算を行う。このNTSC系信号処理回路4の出力
信号は、D/A変換器5でアナログ信号に変換され、N
TSC方式の輝度信号Y、及び色差信号R−Y,B−Y
が出力される。MUSE−NTSCコンバータの変換モ
ードには、1/3ワイドモード、2/5ワイドモード、
ズームモード、及びフルモードの合計4つのモードがあ
るが、これらの変換モードに必要な周波数シンセサイザ
12の読出しクロックFo の2倍の周波数2F0 (=f
o )を表2に示す。
【0011】
【表2】 この周波数2F0 (=fo )は、書込みクロックFi
2倍の周波数2Fi (=fi =32.4MHz)に同期
していることが必要とされる。図3は、前記文献2等に
記載された図2中の周波数シンセサイザ12の一構成例
を示すブロック図である。この周波数シンセサイザは、
一般に半導体集積回路で構成され、例えば、32.4M
Hzの書込みクロックfi の入力信号INを分周比Nで
分周して入力クロックfr を出力する1/N分周器20
を備え、その出力側に位相比較器(φD )21が接続さ
れている。位相比較器21は、入力クロックfr とフィ
ードバッククロックfr1との位相を比較し、その比較結
果に応じた信号を出力する回路であり、その出力側に、
ループフィルタ22を介して電圧制御発振器(VCO)
23が接続されている。ループフィルタ22は、位相比
較器21の出力の高周波成分を除去する回路であり、一
般にオペアンプを用いたアクティブローパスフィルタ
(LPF)で構成されている。
【0012】電圧制御発振器23は、ループフィルタ2
2の出力電圧に応じた読出しクロックfo の出力信号O
UTを出力する回路であり、CR発振器(例えば、マル
チバイブレータ)を用いた電圧制御発振回路(VCM)
等で構成されている。この電圧制御発振器23の出力側
は、1/M分周器24を介して位相比較器21の入力側
にフィードバック接続されている。1/M分周器24
は、出力信号OUTの読出しクロックfo を分周比Mで
分周してフィードバッククロックfr1を出力する回路で
ある。この周波数シンセサイザでは、1/N分周器20
及び1/M分周器24の分周比N,Mがモード切替信号
m1,m2,m3,m4によって制御され、書込みクロ
ックfi 、読出しクロックfo 、分周比M,N、及び位
相比較器21の入力クロックfr が変化するようになっ
ている。この周波数シンセサイザのクロックと変換モー
ドの関係を表3に示す。
【0013】
【表3】 次に、表3を参照しつつ、図3に示す周波数シンセサイ
ザの動作を説明する。モード切替信号m4を入力し、3
本の走査線から1本の走査線を生成する1/3ワイドモ
ードに設定すると、分周器20,24の分周比がそれぞ
れN=240、M=217に設定される。そのため、位
相比較器21の入力クロックfr の周波数が32.4
(MHz)/240=0.135(MHz)となり、電
圧制御発振器23の発振周波数が0.135(MHz)
×217=29.295(MHz)となったとき、図3
の周波数シンセサイザがロック状態となる。このとき、
位相比較器21から、直流分に0.135MHz及びそ
の高調波成分が重畳された信号が出力される。0.13
5MHz及び高調波成分は、ループフィルタ22によっ
て除去され、電圧制御発振器23の入力信号である制御
信号が、直流成分のみとなる。
【0014】ループフィルタ22によって0.135M
Hz及びその高調波成分が充分に除去されない場合、こ
の成分は電圧制御発振器23の出力周波数にスプリアス
(spurious)として混入し、ジッタ(jitter)の多い出
力信号OUTとなる。モード切替信号m1を入力してズ
ームモードに設定すると、分周器20,24の分周比は
それぞれN=45、M=28に設定され、位相比較器2
1の入力クロックfr の周波数が32.4(MHz)/
45=0.72(MHz)となる。そのため、電圧制御
発振器23の発振周波数が0.72(MHz)×28=
20.16(MHz)となったとき、図3の周波数シン
セサイザがロック状態となる。このとき、ループフィル
タ22で除去されずに電圧制御発振器23へ入力されて
出力周波数に混入するスプリアス成分は、0.72MH
z及びその高調波成分である。
【0015】電圧制御発振器23は、20.16MHz
〜29.295MHzの周波数範囲を充分カバーする必
要があるため、マルチバイブレータを用いて構成するこ
とが望ましい。マルチバイブレータを用いた電圧制御発
振器23は、広い周波数範囲をカバーできるという利点
があるが、周波数の安定度が低いという欠点がある。そ
のため、ループフィルタ22によって高調波成分(高周
波成分)が充分除去できない場合、電圧制御発振器23
の出力周波数にはスプリアス成分が重畳し、その出力波
形にジッタが多いため、MUSE−NTSCコンバータ
用の周波数シンセサイザとしては使用できない。
【0016】ループフィルタ22には、前記文献2に記
載されているように、一般にオペアンプを用いたアクテ
ィブローパスフィルタが使用されるが、該ループフィル
タ22が除去すべき高周波成分は、表3に示すfr とな
り、0.135MHz、0.72MHz、及び0.9M
Hzとなる。従って、0.135MHzの高周波成分を
アクティブローパスフィルタによって充分減衰させるこ
とは、該ループフィルタ22が周波数シンセサイザのル
ープに組み込まれて回路形成面積が小さいこともあり、
困難であるので、読出しクロックfo にはスプリアス成
分が混入し、ジッタの多い出力信号OUTとなる。
【0017】そこで、これらの欠点を除去するため、図
4のような周波数シンセサイザも提案されている。図4
は、図2に示す他の周波数シンセサイザの構成ブロック
図であり、図3中の要素と共通の要素には共通の符号が
付されている。この周波数シンセサイザでは、図3にお
けるマルチバイブレータで構成された電圧制御発振器2
3に代えて、LC発振器を用いて構成した電圧制御発振
器30が設けられている。この電圧制御発振器30は、
LC発振器を用いた電圧制御発振回路31と、モード切
替信号m1〜m4によって切替えられるスイッチ32
と、該スイッチ32の片方の端子に接続された4個のコ
ンデンサC1,C2,C3,C4とで、構成されてい
る。コンデンサC1〜C4は、モード切替信号m1〜m
4と連動してスイッチ32によって切替えられる。
【0018】電圧制御発振回路31内に含まれるコイル
LとコンデンサC1〜C4とは、表3に示すfo を中心
周波数とする共振回路を構成している。そのため、スイ
ッチ32がコンデンサC1と接続されたときの共振周波
数は20.16MHz、コンデンサC2と接続されたと
きの共振周波数は27.405MHz、コンデンサC3
と接続されたときの共振周波数は25.2MHz、及び
コンデンサC4と接続されたときの共振周波数は29.
295MHzとなる。このように、Qの高いLC発振器
で構成される電圧制御発振器30を用いることにより、
安定度が高く、スプリアスの少ない出力信号OUTが得
られる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成の周波数シンセサイザでは、次のような課題があっ
た。 (a) 図3の周波数シンセサイザでは、アクティブフ
ィルタで構成されるループフィルタ22が、0.135
MHzの高周波成分を充分除去できない。そのため、出
力信号OUTにスプリアスが混入し、ジッタの多い信号
になるという問題がある。 (b) 図4の周波数シンセサイザでは、LCからなる
共振回路のコンデンサC1〜C4をスイッチ32で切替
えるために、オン抵抗の少ないメカニカルな接点のスイ
ッチを必要とする。そのため、回路形成面積に制約のあ
る半導体集積回路上にスイッチ32とコンデンサC1〜
C4をオンチップ化できないばかりか、大きな回路形成
面積を必要とする電圧制御発振回路31内のコイルを、
該半導体集積回路上にオンチップ化できないという問題
があり、未だ技術的に充分満足のゆく周波数シンセサイ
ザを提供することが困難であった。
【0020】本発明は、前記従来技術が持っていた課題
として、位相比較器の比較周波数が低いので、ループフ
ィルタが高周波成分を充分除去できず、出力信号にスプ
リアスが混入してジッタの多い出力波形になるという点
と、1チップの半導体集積回路で構成することが困難
で、外付けのスイッチ、コイル、及びコンデンサが必要
になるという点について解決し、出力信号にスプリアス
が混入せずにジッタのない出力波形が得られ、1チップ
の半導体集積回路構成に適する周波数シンセサイザを提
供するものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、前記課題
を解決するために、モード切替信号により分周比Nが制
御され、該分周比Nによって入力信号を分周する1/N
分周器と、前記モード切替信号により分周比Mが制御さ
れ、該分周比Mによって出力信号を分周する1/M分周
器と、前記1/N分周器の出力と前記1/M分周器の出
力との位相を比較し、その比較結果に応じた信号を出力
する位相比較器と、前記位相比較器の出力の高周波成分
を除去する高周波成分除去手段と、前記高周波成分除去
手段の出力電圧に応じた周波数の前記出力信号を出力し
て前記1/M分周器に与える電圧制御発振器とを、備え
た周波数シンセサイザにおいて、高周波成分除去手段を
PLL回路で構成している。このPLL回路は、前記位
相比較器の出力に応じた周波数で発振する電圧制御発振
手段の出力と、前記電圧制御発振器の出力信号との位相
を位相比較手段で比較し、その比較結果に応じた信号を
前記電圧制御発振器に与える機能を有している。
【0022】第2の発明では、第1の発明の電圧制御発
振手段を、水晶発振器を用いて構成している。第3の発
明では、第1の発明のPLL回路内に、前記モード切替
信号により分周比Pが制御され、該分周比Pにより前記
電圧制御発振手段の出力を分周して前記位相比較手段に
与える1/P分周器と、前記モード切替信号により分周
比Qが制御され、該分周比Qにより前記電圧制御発振器
の出力信号を分周して前記位相比較手段に与える1/Q
分周器とを、設けている。
【0023】
【作用】第1の発明によれば、以上のように周波数シン
セサイザを構成したので、位相比較器により、1/N分
周器の出力と1/M分周器の出力との位相が比較され、
その比較結果がPLL回路に与えられると、該PLL回
路では、該位相比較器の出力信号に含まれる高周波成分
を的確に除去し、電圧制御発振器へ与える働きがある。
第2の発明によれば、水晶発振器を用いて構成されたP
LL回路内の電圧制御発振手段は、位相比較器の出力信
号中に含まれる高周波成分を除去して該出力信号に応じ
た周波数で発振する。第3の発明によれば、PLL回路
内の1/P分周器及び1/Q分周器は、モード切替信号
により分周比が変わる1/N分周器及び1/M分周器と
連動して分周比が変わり、安定したPLL回路動作を補
償する。従って、前記課題を解決できるのである。
【0024】
【実施例】図1は、本発明の実施例を示す周波数シンセ
サイザの構成ブロック図であり、従来の周波数シンセサ
イザを示す図3中の要素と共通の要素には共通の符号が
付されている。この周波数シンセサイザは、従来と同様
に、例えば図2に示すMUSE−NTSCコンバータに
おける映像変換処理部内に設けられるもので、1チップ
の半導体集積回路で構成されている。この周波数シンセ
サイザが従来の図3に示す周波数シンセサイザと異なる
点は、その図3のループフィルタ22に代えて、高周波
成分除去手段であるPLL回路40が設けられている点
である。
【0025】PLL回路40は、位相比較器21の出力
から高周波成分を除去するローパスフィルタ(LPF
1)41を有し、その出力側に、電圧制御発振器(VC
XO)42及び1/P分周器43を介して位相比較器
(φD1)44が接続されている。電圧制御発振器42
は、ローパスフィルタ41の出力電圧に応じた周波数の
出力クロックfx を発生する回路であり、例えば、発振
周波数1.89MHzの水晶発振器で構成されている。
1/P分周器43は、モード切替信号m1〜m4により
分周比Pが制御され、該分周比Pによって出力クロック
x を分周して位相比較器44の入力クロックfs を出
力する回路である。
【0026】位相比較器44は、入力クロックfs とフ
ィードバッククロックfs1との位相を比較し、その比較
結果に応じた信号を出力する回路である。この位相比較
器44の出力側には、ローパスフィルタ(LPF2)4
5が接続され、さらに出力信号OUTをフィードバック
する1/Q分周器46が該位相比較器44の入力側に接
続されている。ローパスフィルタ45は、位相比較器4
4の出力の高周波成分を除去して電圧制御発振器(VC
O)23へ与える回路である。1/Q分周器46は、モ
ード切替信号m1〜m4により分周比Qが制御され、該
分周比Qによって出力信号OUTの読出しクロックfo
を分周し、位相比較器44に与えるフィードバッククロ
ックfs1を出力する回路である。
【0027】次に、図1に示す周波数シンセサイザの動
作を説明する。書込みクロックfi である入力信号IN
が入力されると、該入力信号INが分周器20で1/N
分周され、位相比較器21へ送られる。位相比較器21
では、分周器20からの入力クロックfr と、分周器2
4からのフィードバッククロックfr1との位相を比較
し、その比較結果に応じた信号を出力する。この信号
は、PLL回路40で高周波成分が除去され、電圧制御
発振器23へ送られる。電圧制御発振器23では、PL
L回路40の出力電圧に応じた周波数の読出しクロック
o の出力信号OUTを出力する。この出力信号OUT
は、PLL回路40内の分周器46へ与えられると共
に、分周器24に与えられる。分周器24では、出力信
号OUTを1/M分周してフィードバッククロックfr1
を出力し、位相比較器21へフィードバック入力する。
【0028】次に、PLL回路40の動作を説明する。
位相比較器21の出力がPLL回路40内のローパスフ
ィルタ41へ送られると、該ローパスフィルタ41で高
周波成分が除去された後、電圧制御発振器42へ入力さ
れる。水晶発振器を用いた電圧制御発振器42は、ロー
パスフィルタ41の出力電圧に応じた周波数の出力クロ
ックfx を出力し、分周器43へ送る。この水晶発振器
を用いた電圧制御発振器42では、Qが高く、安定度が
高いので、ローパスフィルタ41の出力に多少の高周波
成分が含まれていても、出力クロックfx にスプリアス
が混入せず、ジッタのない信号を出力する。
【0029】電圧制御発振器42の出力クロックf
x は、分周器43で1/P分周され、位相比較器44へ
送られる。位相比較器44では、分周器43からの入力
クロックfs と、分周器46からのフィードバッククロ
ックfs1との位相を比較し、その比較結果に応じた信号
を出力する。この出力信号は、ローパスフィルタ45で
高周波成分が除去された後、電圧制御発振器23へ送ら
れる。電圧制御発振器23は、ローパスフィルタ45の
出力電圧に応じた周波数の読出しクロックfo の出力信
号OUTを出力する。出力信号OUTは、分周器46で
1/Q分周され、比較入力信号であるフィードバックク
ロックfs1の形で位相比較器44にフィードバック入力
される。
【0030】図1の周波数シンセサイザがロック状態と
なると、入力クロックfr の周波数とフィードバックク
ロックfr1の周波数が一致し、さらに入力クロックfs
の周波数とフィードバッククロックfs1の周波数が一致
する。図1のクロックfi ,fo ,fr ,fx ,fs
及び分周比N,M,P,Qの関係は、次式(1)〜
(4)のようになる。
【0031】
【数1】 (1)式と(3)式より、次式(5)が成り立つ。
【0032】
【数2】 一般に、書込みクロックfi 、及び分周比M,Nが与え
られているとして出力クロックfx の周波数を適当な値
に決めたとき、(5)式を満足するような整数(分周
比)PとQは存在する。図1のモード切替信号m1,m
2,m3,m4に対応して各分周器20,24,43,
46の分周比N,M,P,Qを、例えば次の表4に示す
値に設定したとする。
【0033】
【表4】 書込みクロックfi =32.4MHz、及び出力クロッ
クfx =1.89MHzのときの読出しクロックfo
入力クロックfr ,fs は、前記(1)〜(4)式より
決定され、それぞれ表4に示す周波数となる。
【0034】表4より明らかなように、モード切替信号
m1〜m4による位相比較器21の入力クロックf
r は、0.135MHz〜0.9MHzの範囲で変化す
るのに対し、PLL回路40内の位相比較器44の入力
クロックfs の変化範囲は0.63MHzまたは0.9
45MHzとなる。そのため、この位相比較器44の出
力の高周波成分も、0.63MHzまたは0.945M
Hzの高調波成分となる。本実施例の周波数シンセサイ
ザと、従来の図3に示す周波数シンセサイザとを比較す
ると、電圧制御発振器23の制御電圧に混入する高周波
成分のうち、最も低い周波数成分が従来の図3の回路の
場合は0.135MHzであるのに対し、本実施例の回
路では約5倍の0.63MHzとなる。この0.63M
HzはPLL回路40内のローパスフィルタ45で充分
に除去できる。
【0035】このように、本実施例では、周波数シンセ
サイザのループフィルタとしてPLL回路40を用いた
ので、該PLL回路40内の位相比較器44の入力周波
数をローパスフィルタ45で簡単に除去できる値とする
ことができる。そのため、従来の図4のようなLC発振
器で構成される電圧制御発振器30を用いなくても、ス
プリアスの少ない安定な出力信号OUTが得られる。し
かも、PLL回路40は、回路形成面積を小さくできる
ので、図1の周波数シンセサイザを1チップの半導体集
積回路で容易に構成できる。なお、本発明は上記実施例
に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、図1
のPLL回路40内の電圧制御発振器42を水晶発振器
以外の発振器で構成したり、該PLL回路40を図示以
外の回路構成に変更したり、さらに、図1の周波数シン
セサイザを図2に示すMUSE−NTSCコンバータ以
外の回路に用いても良い。また、図1の周波数シンセサ
イザを1チップの半導体集積回路で構成する以外に、個
別回路で構成することも可能である。
【0036】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1の発明
によれば、高周波成分除去手段をPLL回路で構成した
ので、周波数シンセサイザの出力信号に混入するジッタ
成分を除去でき、スプリアスのない安定な出力信号を得
ることができる。しかも、PLL回路は小面積で素子の
形成が可能であるため、周波数シンセサイザを1チップ
の半導体集積回路で容易に構成できる。第2の発明によ
れば、PLL回路内の電圧制御発振手段を水晶発振器を
用いて構成したので、該水晶発振器はQが高く、安定度
が高いことから、スプリアスの除去効率が良く、ジッタ
のない、より安定な出力信号が得られる。第3の発明に
よれば、PLL回路内に1/P分周器及び1/Q分周器
を設け、それらの分周比を1/N分周器及び1/M分周
器と連動してモード切替信号により変化させるようにし
たので、簡単な構成で、出力信号に混入するジッタ成分
を精度良く除去できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す周波数シンセサイザの構
成ブロック図である。
【図2】従来のMUSE−NTSCコンバータにおける
映像変換処理部の構成ブロック図である。
【図3】図2における周波数シンセサイザの構成ブロッ
ク図である。
【図4】図2における他の周波数シンセサイザの構成ブ
ロック図である。
【符号の説明】 20 1/N分周器 21 位相比較器 23 電圧制御発振器 24 1/M分周器 40 PLL回路 41,45 ローパスフィルタ 42 電圧制御発振器 43 1/P分周器 44 位相比較器 46 1/Q分周器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モード切替信号により分周比Nが制御さ
    れ、該分周比Nによって入力信号を分周する1/N分周
    器と、 前記モード切替信号により分周比Mが制御され、該分周
    比Mによって出力信号を分周する1/M分周器と、 前記1/N分周器の出力と前記1/M分周器の出力との
    位相を比較し、その比較結果に応じた信号を出力する位
    相比較器と、 前記位相比較器の出力の高周波成分を除去する高周波成
    分除去手段と、 前記高周波成分除去手段の出力電圧に応じた周波数の前
    記出力信号を出力して前記1/M分周器に与える電圧制
    御発振器とを、備えた周波数シンセサイザにおいて、 前記高周波成分除去手段は、前記位相比較器の出力に応
    じた周波数で発振する電圧制御発振手段の出力と、前記
    電圧制御発振器の出力信号との位相を位相比較手段で比
    較し、その比較結果に応じた信号を前記電圧制御発振器
    に与えるフェーズロックループ回路で構成したことを特
    徴とする周波数シンセサイザ。
  2. 【請求項2】 前記電圧制御発振手段は、水晶発振器を
    用いて構成したことを特徴とする請求項1記載の周波数
    シンセサイザ。
  3. 【請求項3】 前記フェーズロックループ回路内に、 前記モード切替信号により分周比Pが制御され、該分周
    比Pにより前記電圧制御発振手段の出力を分周して前記
    位相比較手段に与える1/P分周器と、 前記モード切替信号により分周比Qが制御され、該分周
    比Qにより前記電圧制御発振器の出力信号を分周して前
    記位相比較手段に与える1/Q分周器とを、設けたこと
    を特徴とする請求項1記載の周波数シンセサイザ。
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