JPH1141623A - クロック生成回路 - Google Patents
クロック生成回路Info
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- JPH1141623A JPH1141623A JP9190096A JP19009697A JPH1141623A JP H1141623 A JPH1141623 A JP H1141623A JP 9190096 A JP9190096 A JP 9190096A JP 19009697 A JP19009697 A JP 19009697A JP H1141623 A JPH1141623 A JP H1141623A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- signal
- frequency
- clock
- generation circuit
- phase
- Prior art date
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- Pending
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- Television Signal Processing For Recording (AREA)
- Processing Of Color Television Signals (AREA)
- Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
- Synchronizing For Television (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 テレビジョン放送に使用される映像信号をデ
ジタル信号として処理する記録装置に用いるクロック生
成回路において、複数の水晶発振器や電圧制御発振器を
必要とすることなく、複数のサンプリングクロックを生
成することの可能なクロック生成回路を提供する。 【解決手段】 基準発振周波数と、ハイビジョン信号の
水平同期信号の周波数とを同期させたクロックから、ク
ロック演算回路1による積分、波形変換、デジタル−ア
ナログ変換、および周波数逓倍処理を行うことによっ
て、ハイビジョン輝度信号サンプリングクロックを生成
するものとした。
ジタル信号として処理する記録装置に用いるクロック生
成回路において、複数の水晶発振器や電圧制御発振器を
必要とすることなく、複数のサンプリングクロックを生
成することの可能なクロック生成回路を提供する。 【解決手段】 基準発振周波数と、ハイビジョン信号の
水平同期信号の周波数とを同期させたクロックから、ク
ロック演算回路1による積分、波形変換、デジタル−ア
ナログ変換、および周波数逓倍処理を行うことによっ
て、ハイビジョン輝度信号サンプリングクロックを生成
するものとした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クロック生成回路
に関し、特にハイビジョン信号をデジタル化して記録再
生するVTRの信号処理で必要となる、水平同期信号の
整数倍に同期したクロックを生成するクロック生成回路
に関するものである。
に関し、特にハイビジョン信号をデジタル化して記録再
生するVTRの信号処理で必要となる、水平同期信号の
整数倍に同期したクロックを生成するクロック生成回路
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、DVC(デジタル・ビデオ・カセ
ットレコーダ),DVD(デジタル・ビデオ・ディス
ク)に代表される、デジタル化された映像信号を扱うA
V機器が、民生用の分野において本格的に普及し始めて
いる。現行のテレビジョン放送においては、NTSC、
PAL、およびハイビジョンの3つの信号が使われてい
る。これら信号をデジタル信号として処理する上記のA
V機器の動作においては、例えば、DVCによってNT
SC信号を記録する場合には、輝度信号と色差信号のサ
ンプリング周波数は、ラインロックした、すなわち元の
輝度信号、および色差信号の水平同期信号に同期した1
3.5MHz と6.75MHz であることがフォーマットに明記さ
れている。このサンプリングクロックをラインロックさ
せる方法としては、上記サンプリングクロックの周波数
を、上記水平同期信号の周波数にまで分周した信号と、
水平同期信号自身との位相比較を行い、その結果から得
られた誤差分を、電圧制御発振器にフィードバックさせ
る、いわゆるPLL(Phase Locked Loop )制御を用い
ることが一般的である。以下、上記PLL制御の動作を
行うPLL制御回路について説明する。
ットレコーダ),DVD(デジタル・ビデオ・ディス
ク)に代表される、デジタル化された映像信号を扱うA
V機器が、民生用の分野において本格的に普及し始めて
いる。現行のテレビジョン放送においては、NTSC、
PAL、およびハイビジョンの3つの信号が使われてい
る。これら信号をデジタル信号として処理する上記のA
V機器の動作においては、例えば、DVCによってNT
SC信号を記録する場合には、輝度信号と色差信号のサ
ンプリング周波数は、ラインロックした、すなわち元の
輝度信号、および色差信号の水平同期信号に同期した1
3.5MHz と6.75MHz であることがフォーマットに明記さ
れている。このサンプリングクロックをラインロックさ
せる方法としては、上記サンプリングクロックの周波数
を、上記水平同期信号の周波数にまで分周した信号と、
水平同期信号自身との位相比較を行い、その結果から得
られた誤差分を、電圧制御発振器にフィードバックさせ
る、いわゆるPLL(Phase Locked Loop )制御を用い
ることが一般的である。以下、上記PLL制御の動作を
行うPLL制御回路について説明する。
【0003】図9は従来の技術によるPLL制御回路の
構成を示すブロック図である。1bは基準発振周波数発
振端子であり、基準発振周波数をもった信号を発振す
る。1eは入力端子であり、回路に対してNTSC水平
同期信号HSYNC_SDを入力する。1fは出力端子
であり、電圧制御発振器(VCO)3が出力した信号で
あるNTSC輝度信号サンプリングクロックSCK_S
DYを当該回路の外部へ出力する。3は電圧制御発振器
(VCO)であり、上記基準発振周波数発振端子1bよ
り入力した信号によって発振し、その結果得られた信号
を出力端子1f、および分周器5へ出力する。4は低域
通過フィルタ(LPF)であり、ある一定の周波数以下
の信号のみを通過させる。5は分周器であり、入力した
信号の周波数を分割する。6は位相比較器であり、分周
器5より入力した信号と、外部より入力した信号との位
相を比較する。このように構成される、従来技術による
PLL制御回路の動作を以下に説明する。
構成を示すブロック図である。1bは基準発振周波数発
振端子であり、基準発振周波数をもった信号を発振す
る。1eは入力端子であり、回路に対してNTSC水平
同期信号HSYNC_SDを入力する。1fは出力端子
であり、電圧制御発振器(VCO)3が出力した信号で
あるNTSC輝度信号サンプリングクロックSCK_S
DYを当該回路の外部へ出力する。3は電圧制御発振器
(VCO)であり、上記基準発振周波数発振端子1bよ
り入力した信号によって発振し、その結果得られた信号
を出力端子1f、および分周器5へ出力する。4は低域
通過フィルタ(LPF)であり、ある一定の周波数以下
の信号のみを通過させる。5は分周器であり、入力した
信号の周波数を分割する。6は位相比較器であり、分周
器5より入力した信号と、外部より入力した信号との位
相を比較する。このように構成される、従来技術による
PLL制御回路の動作を以下に説明する。
【0004】ここではNTSC信号を例にとり、基準発
振周波数発振端子1bから出力される信号の基準発振周
波数を13.5MHz とおく。VCO3は、上記13.5MHz の基
準発振周波数によって発振し、その結果得られた信号を
分周器5へ出力するとともに、NTSC輝度信号サンプ
リングクロックSCK_SDYとして出力端子1fへ出
力する。分周器5はVCO3より信号を取得すると、そ
の信号を分周する。いま上記信号の周波数は基準発振周
波数 13.5MHzとなっているが、これはNTSC水平同期
信号HSYNC_SDの周波数の858 倍である。よって
分周器5は上記VCO3より出力した信号を1/858 分周
した分周信号を、位相比較器6へ出力する。
振周波数発振端子1bから出力される信号の基準発振周
波数を13.5MHz とおく。VCO3は、上記13.5MHz の基
準発振周波数によって発振し、その結果得られた信号を
分周器5へ出力するとともに、NTSC輝度信号サンプ
リングクロックSCK_SDYとして出力端子1fへ出
力する。分周器5はVCO3より信号を取得すると、そ
の信号を分周する。いま上記信号の周波数は基準発振周
波数 13.5MHzとなっているが、これはNTSC水平同期
信号HSYNC_SDの周波数の858 倍である。よって
分周器5は上記VCO3より出力した信号を1/858 分周
した分周信号を、位相比較器6へ出力する。
【0005】位相比較器6は上記分周信号を取得する
と、入力端子1eより入力したHSYNC_SDと位相
の比較を行い、誤差信号を取得する。さらに位相比較器
6は、低域通過フィルタ(LPF)4に対し、上記誤差
信号を電圧レベルで出力する。LPF4は上記電圧レベ
ルの誤差信号を取得すると、これを平滑化し、VCO3
の発振周波数を変化させる制御電圧に変換して、VCO
3へと帰還させる。VCO3は上記制御電圧を取得する
と、これに基づいて、発振周波数を変化させ、さらにこ
の変化させられた周波数をもつ信号を分周器5、および
端子1fに出力する。上記変化した信号は上述と同様の
処理を施され、新たな制御電圧をVCO3に帰還させ
る。このように、上記制御電圧のフィードバック動作を
繰り返すことで、上記変化させられた発振周波数と、水
平同期信号HSYNC_SDとを同期状態に引き込む、
いわゆるPLL制御を実現する。
と、入力端子1eより入力したHSYNC_SDと位相
の比較を行い、誤差信号を取得する。さらに位相比較器
6は、低域通過フィルタ(LPF)4に対し、上記誤差
信号を電圧レベルで出力する。LPF4は上記電圧レベ
ルの誤差信号を取得すると、これを平滑化し、VCO3
の発振周波数を変化させる制御電圧に変換して、VCO
3へと帰還させる。VCO3は上記制御電圧を取得する
と、これに基づいて、発振周波数を変化させ、さらにこ
の変化させられた周波数をもつ信号を分周器5、および
端子1fに出力する。上記変化した信号は上述と同様の
処理を施され、新たな制御電圧をVCO3に帰還させ
る。このように、上記制御電圧のフィードバック動作を
繰り返すことで、上記変化させられた発振周波数と、水
平同期信号HSYNC_SDとを同期状態に引き込む、
いわゆるPLL制御を実現する。
【0006】次に、PLL制御の動作における各信号の
対応関係を説明する。図10は上記従来の技術によるP
LL制御の動作を説明するための波形図である。水平同
期信号HSYNC_SDの立上がりエッジが原点Oに一
致しているのに対して、分周信号(1) のように立上りエ
ッジが原点後方に位置している位相遅れの場合には、位
相比較器6は例えば電圧レベル“1”の位相誤差(1) を
出力する。また、分周信号(2) のように、上記HSYN
C_HDに対して位相が進んでいる場合には、位相比較
器6は電圧レベル“0”の位相誤差(2) を出力する。
対応関係を説明する。図10は上記従来の技術によるP
LL制御の動作を説明するための波形図である。水平同
期信号HSYNC_SDの立上がりエッジが原点Oに一
致しているのに対して、分周信号(1) のように立上りエ
ッジが原点後方に位置している位相遅れの場合には、位
相比較器6は例えば電圧レベル“1”の位相誤差(1) を
出力する。また、分周信号(2) のように、上記HSYN
C_HDに対して位相が進んでいる場合には、位相比較
器6は電圧レベル“0”の位相誤差(2) を出力する。
【0007】なお、点線部分はフローティング、すなわ
ち位相が一致した状態を表している。LPF4の動作
は、上述の位相誤差を平滑化して電圧化し、この電圧の
高低によってVCO3は周波数を変化させ、位相引込み
を行う。そして最終的に周波数および位相が同期した状
態では分周信号(3) の立上りエッジは上記HSYNC_
SDの立上りエッジと一致し、位相比較器6の出力は位
相誤差(3) のように、ほとんどフローティングの状態と
なる。
ち位相が一致した状態を表している。LPF4の動作
は、上述の位相誤差を平滑化して電圧化し、この電圧の
高低によってVCO3は周波数を変化させ、位相引込み
を行う。そして最終的に周波数および位相が同期した状
態では分周信号(3) の立上りエッジは上記HSYNC_
SDの立上りエッジと一致し、位相比較器6の出力は位
相誤差(3) のように、ほとんどフローティングの状態と
なる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来の技術によ
るPLL制御回路の動作の説明は、NTSC信号の場合
であったが、DVCにおいては、NTSC信号やPAL
信号を記録再生するSD規格とは別に、ハイビジョン信
号を記録再生するHD規格がある。このHD規格の場
合、輝度信号および色差信号のサンプリング周波数は、
ラインロックした40.5MHz および 13.5MHzとなる。した
がって、NTSCあるいはPAL信号、およびハイビジ
ョン信号の記録再生を行うためには、2種のサンプリン
グ周波数が用いられるため、上記PLL回路が2系統以
上必要となる。また、発振周波数に特に精度が求められ
る場合は、基準周波数の発振は水晶発振子によらなけれ
ばならないため、これも2種類以上必要となる。VCO
やLPFはアナログ部品であるため、回路の構成におけ
る単純化は困難であり、よって部品点数の増加、ひいて
はコストアップの原因となる。
るPLL制御回路の動作の説明は、NTSC信号の場合
であったが、DVCにおいては、NTSC信号やPAL
信号を記録再生するSD規格とは別に、ハイビジョン信
号を記録再生するHD規格がある。このHD規格の場
合、輝度信号および色差信号のサンプリング周波数は、
ラインロックした40.5MHz および 13.5MHzとなる。した
がって、NTSCあるいはPAL信号、およびハイビジ
ョン信号の記録再生を行うためには、2種のサンプリン
グ周波数が用いられるため、上記PLL回路が2系統以
上必要となる。また、発振周波数に特に精度が求められ
る場合は、基準周波数の発振は水晶発振子によらなけれ
ばならないため、これも2種類以上必要となる。VCO
やLPFはアナログ部品であるため、回路の構成におけ
る単純化は困難であり、よって部品点数の増加、ひいて
はコストアップの原因となる。
【0009】さらに、13.5MHz のラインロッククロック
を上述のPLL制御回路で生成する場合には、サンプリ
ングクロックの元信号であるアナログ信号の特性に起因
する遅延のばらつきが生ずるために、水平同期信号、輝
度信号サンプリングクロック、および色差信号サンプリ
ングクロックの厳密な位相合わせは困難となる。
を上述のPLL制御回路で生成する場合には、サンプリ
ングクロックの元信号であるアナログ信号の特性に起因
する遅延のばらつきが生ずるために、水平同期信号、輝
度信号サンプリングクロック、および色差信号サンプリ
ングクロックの厳密な位相合わせは困難となる。
【0010】加えて、テレビジョンの利用においては、
受信チャンネル等の切換えによりラインロックが外れた
場合、輝度信号と色差信号のPLLの過渡応答は必ずし
も一致しないため、定常状態に戻った後の、水平同期信
号、輝度信号サンプリングクロック、および色差信号サ
ンプリングクロックの位相関係は保証されない。
受信チャンネル等の切換えによりラインロックが外れた
場合、輝度信号と色差信号のPLLの過渡応答は必ずし
も一致しないため、定常状態に戻った後の、水平同期信
号、輝度信号サンプリングクロック、および色差信号サ
ンプリングクロックの位相関係は保証されない。
【0011】本発明は、上記のPLL制御回路の問題点
を解決するためになされたもので、基準発振周波数とハ
イビジョン信号の水平同期信号とを同期させて生成した
クロックを基に、デジタル信号処理を用いて輝度信号サ
ンプリングクロックを生成することで、単純化した構成
であって、かつ安定した動作を実現できるクロック生成
回路を提供することを目的とする。
を解決するためになされたもので、基準発振周波数とハ
イビジョン信号の水平同期信号とを同期させて生成した
クロックを基に、デジタル信号処理を用いて輝度信号サ
ンプリングクロックを生成することで、単純化した構成
であって、かつ安定した動作を実現できるクロック生成
回路を提供することを目的とする。
【0012】また、本発明は、ラインロックした輝度信
号サンプリングクロックから、位相の選択が可能な色差
信号サンプリングクロックをデジタル処理によって生成
することにより、上記サンプリングクロックの元とな
る、アナログ信号である輝度信号および色差信号の絶対
的な遅延関係が不明でも、サンプリングクロックの位相
合わせが容易にできるクロック生成回路を提供すること
を目的とする。
号サンプリングクロックから、位相の選択が可能な色差
信号サンプリングクロックをデジタル処理によって生成
することにより、上記サンプリングクロックの元とな
る、アナログ信号である輝度信号および色差信号の絶対
的な遅延関係が不明でも、サンプリングクロックの位相
合わせが容易にできるクロック生成回路を提供すること
を目的とする。
【0013】また、本発明は、受信チャンネル等の切換
えにより水平同期信号の位相が変化しても、水平同期信
号に対して輝度信号サンプリングクロックと色差信号サ
ンプリングクロックの位相関係を常に一定に保つことが
できるクロック生成回路を提供することを目的とする。
えにより水平同期信号の位相が変化しても、水平同期信
号に対して輝度信号サンプリングクロックと色差信号サ
ンプリングクロックの位相関係を常に一定に保つことが
できるクロック生成回路を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に係るクロック生成回路は、NTSC、P
AL、およびハイビジョン信号の水平同期周波数の整数
倍に同期するクロックを生成するクロック生成回路にお
いて、NTSC、PAL、およびハイビジョンの水平同
期信号の周波数が、それぞれfN ,fP ,fH であると
き、f=NfN=PfP =HfH (N,P,Hは整数)
の関係を満たす周波数fを基準発振周波数として発振す
る基準周波数発振器と、上記基準発振周波数を、入力さ
れる制御電圧に基づいて、上記水平同期周波数に位相同
期および周波数同期させることにより第一のクロックを
生成する電圧制御発振器と、上記第一のクロックを1/
N、あるいは1/Pに分周して、その結果を第一の分周
信号として出力する第1の分周器と、上記第一の分周信
号の位相と、上記NTSC信号、またはPAL信号の水
平同期信号の位相とを比較して、その結果を第一の誤差
信号として出力する第1の位相比較器と、上記第一のク
ロックを1/Hに分周して、その結果を第二の分周信号
として出力する第2の分周器と、上記第二の分周信号の
位相と、上記ハイビジョン信号の水平同期信号の位相と
を比較し、その結果を第二の誤差信号として出力する第
2の位相比較器と、上記第一および第二の誤差信号を取
得して、いずれか一方を出力する第1のスイッチと、上
記第1のスイッチより入力した誤差信号を平滑化し、上
記電圧制御発振器を制御する電圧である制御電圧として
出力する低域通過フィルタと、上記第一のクロックに、
当該クロック生成回路の外部より与えられる整数である
定数Aを累積加算した信号である加算信号を出力する積
分器と、上記加算信号を正弦波信号に変換する正弦波変
換器と、上記正弦波信号を、上記第一のクロックを用い
てデジタル−アナログ変換するデジタル−アナログ変換
器と、上記デジタル−アナログ変換器より入力する信号
を周波数逓倍して出力する逓倍器と、上記逓倍器の出力
する信号から、当該逓倍周波数の近傍成分のみを含む信
号を第2のクロックとして出力する帯域通過フィルタと
を備えたものである。
に、請求項1に係るクロック生成回路は、NTSC、P
AL、およびハイビジョン信号の水平同期周波数の整数
倍に同期するクロックを生成するクロック生成回路にお
いて、NTSC、PAL、およびハイビジョンの水平同
期信号の周波数が、それぞれfN ,fP ,fH であると
き、f=NfN=PfP =HfH (N,P,Hは整数)
の関係を満たす周波数fを基準発振周波数として発振す
る基準周波数発振器と、上記基準発振周波数を、入力さ
れる制御電圧に基づいて、上記水平同期周波数に位相同
期および周波数同期させることにより第一のクロックを
生成する電圧制御発振器と、上記第一のクロックを1/
N、あるいは1/Pに分周して、その結果を第一の分周
信号として出力する第1の分周器と、上記第一の分周信
号の位相と、上記NTSC信号、またはPAL信号の水
平同期信号の位相とを比較して、その結果を第一の誤差
信号として出力する第1の位相比較器と、上記第一のク
ロックを1/Hに分周して、その結果を第二の分周信号
として出力する第2の分周器と、上記第二の分周信号の
位相と、上記ハイビジョン信号の水平同期信号の位相と
を比較し、その結果を第二の誤差信号として出力する第
2の位相比較器と、上記第一および第二の誤差信号を取
得して、いずれか一方を出力する第1のスイッチと、上
記第1のスイッチより入力した誤差信号を平滑化し、上
記電圧制御発振器を制御する電圧である制御電圧として
出力する低域通過フィルタと、上記第一のクロックに、
当該クロック生成回路の外部より与えられる整数である
定数Aを累積加算した信号である加算信号を出力する積
分器と、上記加算信号を正弦波信号に変換する正弦波変
換器と、上記正弦波信号を、上記第一のクロックを用い
てデジタル−アナログ変換するデジタル−アナログ変換
器と、上記デジタル−アナログ変換器より入力する信号
を周波数逓倍して出力する逓倍器と、上記逓倍器の出力
する信号から、当該逓倍周波数の近傍成分のみを含む信
号を第2のクロックとして出力する帯域通過フィルタと
を備えたものである。
【0015】また、請求項2に係るクロック生成回路
は、請求項1に記載のクロック生成回路において、上記
第二のクロックをハイビジョン輝度信号サンプリングク
ロックとして用いるものであり、当該クロック生成回路
の外部より入力する第1の信号である第一のリセット信
号と、上記ハイビジョン信号の水平同期信号と、上記ハ
イビジョン輝度信号サンプリングクロックとを取得し
て、上記ハイビジョン輝度信号サンプリングクロックを
1/3に分周した、3種類の位相をもつ分周信号群を生
成する分周回路と、上記3種類の位相をもつ分周信号群
中から1つの分周信号のみを選択し、これをハイビジョ
ン色度信号サンプリングクロックとして、当該クロック
生成回路の外部へと出力する第2のスイッチとをさらに
備えたものである。
は、請求項1に記載のクロック生成回路において、上記
第二のクロックをハイビジョン輝度信号サンプリングク
ロックとして用いるものであり、当該クロック生成回路
の外部より入力する第1の信号である第一のリセット信
号と、上記ハイビジョン信号の水平同期信号と、上記ハ
イビジョン輝度信号サンプリングクロックとを取得し
て、上記ハイビジョン輝度信号サンプリングクロックを
1/3に分周した、3種類の位相をもつ分周信号群を生
成する分周回路と、上記3種類の位相をもつ分周信号群
中から1つの分周信号のみを選択し、これをハイビジョ
ン色度信号サンプリングクロックとして、当該クロック
生成回路の外部へと出力する第2のスイッチとをさらに
備えたものである。
【0016】また、請求項3に係るクロック生成回路
は、請求項2に記載のクロック生成回路において、当該
クロック生成回路の外部より入力する第2の信号である
制御信号を用いるものであり、上記第2のスイッチは、
上記制御信号に基づいて上記分周信号群の選択を行うも
のである。
は、請求項2に記載のクロック生成回路において、当該
クロック生成回路の外部より入力する第2の信号である
制御信号を用いるものであり、上記第2のスイッチは、
上記制御信号に基づいて上記分周信号群の選択を行うも
のである。
【0017】また、請求項4に係わるクロック生成回路
は、請求項2または3のいずれかに記載のクロック生成
回路において、上記ハイビジョン輝度信号サンプリング
クロックと、ハイビジョン信号の水平同期信号期間との
演算を行い、その結果によって非標準検出信号として出
力する非標準検出回路をさらに備えたものであり、上記
非標準検出信号を、第2のリセット信号として用いるも
のであり、上記第1のリセット信号または上記第2のリ
セット信号により、上記分周回路の動作を行うものであ
る。
は、請求項2または3のいずれかに記載のクロック生成
回路において、上記ハイビジョン輝度信号サンプリング
クロックと、ハイビジョン信号の水平同期信号期間との
演算を行い、その結果によって非標準検出信号として出
力する非標準検出回路をさらに備えたものであり、上記
非標準検出信号を、第2のリセット信号として用いるも
のであり、上記第1のリセット信号または上記第2のリ
セット信号により、上記分周回路の動作を行うものであ
る。
【0018】
(実施の形態1.)本発明の実施の形態1によるクロッ
ク生成回路は、基準発振周波数とハイビジョン信号の水
平同期信号とを同期させたクロックから、デジタル信号
処理によって輝度信号サンプリングクロックを生成する
ものである。
ク生成回路は、基準発振周波数とハイビジョン信号の水
平同期信号とを同期させたクロックから、デジタル信号
処理によって輝度信号サンプリングクロックを生成する
ものである。
【0019】図1は、本発明の実施の形態1によるクロ
ック生成回路の構成を示すブロック図である。
ック生成回路の構成を示すブロック図である。
【0020】1aは入力端子であり、積分器10で使わ
れる定数Aを入力する。1bは基準発振周波数発振端子
であり、NTSC、PAL、およびハイビジョン信号に
おける水平同期信号の基準となる基準発振周波数をもっ
た信号を発振する。1cは出力端子であり、クロック演
算回路1によって生成されたハイビジョン輝度信号サン
プリングクロックSCK_HDYを外部へ出力する。1
dは入力端子であり、位相比較器9に対してハイビジョ
ン水平同期信号HSYNC_HDを入力する。1eは入
力端子であり、位相比較器6に対してNTSC水平同期
信号HSYNC_SDを入力する。1fは出力端子であ
り、VCO3より出力されたNTSC輝度信号サンプリ
ングクロックSCK_SDYを当該回路外部へ出力す
る。1はクロック演算回路であり、積分器10、正弦波
変換器11、デジタル−アナログ変換器(DAC)1
2、逓倍器13、および帯域通過フィルタ(BPF)1
4より構成される。2は位相誤差検出回路であり、分周
器5および位相比較器6から構成される。3は電圧制御
発振器(VCO)であり、後述する制御電圧により基準
発振周波数発振端子1bより入力した基準発振周波数の
値を変化させ、NTSC輝度信号サンプリングクロック
SCK_SDYとして出力する。4は低域通過フィルタ
(LPF)であり、入力した信号から、ある一定の周波
数以下のものだけを選択して通過させる。5は分周器で
あり、VCO3より入力した信号の周波数を分割する。
6は位相比較器であり、分周器5、および入力端子1e
から入力した信号の位相を比較する。7はスイッチであ
り、位相比較器6および位相比較器9から出力される信
号の切り替えを行い、そのどちらか一方をLPF4へと
接続する。8は分周器であり、VCO3より入力した上
記SCK_HDYの周波数を分割し、位相比較器9へ出
力する。9は位相比較器であり、分周器8から出力され
た信号の位相と、入力端子1dより入力した上記HSY
NC_HDの位相とを比較する。10は積分器であり、
VCO3より入力した上記SCK_HDYを累積加算す
る積分処理を行う。11は正弦波変換器であり、積分器
11より入力した信号を正弦波の形に変換する。12は
デジタル−アナログ変換器(DAC)であり、正弦波変
換器11より入力したデジタル信号をアナログ信号に変
換する。13は逓倍器であり、DAC12より入力した
正弦波信号の周波数を逓倍する。14は帯域通過フィル
タ(BPF)であり、周波数逓倍された信号から、当該
逓倍周波数近傍の信号だけを選択して通過させる。この
ように構成される本発明の実施の形態1によるクロック
生成回路の動作を以下に説明する。
れる定数Aを入力する。1bは基準発振周波数発振端子
であり、NTSC、PAL、およびハイビジョン信号に
おける水平同期信号の基準となる基準発振周波数をもっ
た信号を発振する。1cは出力端子であり、クロック演
算回路1によって生成されたハイビジョン輝度信号サン
プリングクロックSCK_HDYを外部へ出力する。1
dは入力端子であり、位相比較器9に対してハイビジョ
ン水平同期信号HSYNC_HDを入力する。1eは入
力端子であり、位相比較器6に対してNTSC水平同期
信号HSYNC_SDを入力する。1fは出力端子であ
り、VCO3より出力されたNTSC輝度信号サンプリ
ングクロックSCK_SDYを当該回路外部へ出力す
る。1はクロック演算回路であり、積分器10、正弦波
変換器11、デジタル−アナログ変換器(DAC)1
2、逓倍器13、および帯域通過フィルタ(BPF)1
4より構成される。2は位相誤差検出回路であり、分周
器5および位相比較器6から構成される。3は電圧制御
発振器(VCO)であり、後述する制御電圧により基準
発振周波数発振端子1bより入力した基準発振周波数の
値を変化させ、NTSC輝度信号サンプリングクロック
SCK_SDYとして出力する。4は低域通過フィルタ
(LPF)であり、入力した信号から、ある一定の周波
数以下のものだけを選択して通過させる。5は分周器で
あり、VCO3より入力した信号の周波数を分割する。
6は位相比較器であり、分周器5、および入力端子1e
から入力した信号の位相を比較する。7はスイッチであ
り、位相比較器6および位相比較器9から出力される信
号の切り替えを行い、そのどちらか一方をLPF4へと
接続する。8は分周器であり、VCO3より入力した上
記SCK_HDYの周波数を分割し、位相比較器9へ出
力する。9は位相比較器であり、分周器8から出力され
た信号の位相と、入力端子1dより入力した上記HSY
NC_HDの位相とを比較する。10は積分器であり、
VCO3より入力した上記SCK_HDYを累積加算す
る積分処理を行う。11は正弦波変換器であり、積分器
11より入力した信号を正弦波の形に変換する。12は
デジタル−アナログ変換器(DAC)であり、正弦波変
換器11より入力したデジタル信号をアナログ信号に変
換する。13は逓倍器であり、DAC12より入力した
正弦波信号の周波数を逓倍する。14は帯域通過フィル
タ(BPF)であり、周波数逓倍された信号から、当該
逓倍周波数近傍の信号だけを選択して通過させる。この
ように構成される本発明の実施の形態1によるクロック
生成回路の動作を以下に説明する。
【0021】本実施の形態1の説明においては、基準発
振周波数発振端子1bに入力される基準発振周波数fを
f=27MHz とおく。VCO3は上記発振端子1bの基準
発振周波数に基づいて、分周器5に対して上述のf=27
MHz の値を持つ基準信号を出力する。NTSC信号の処
理を行う場合、水平同期周波数fN と基準発振周波数f
との関係はf=1716fN となるため、分周器5は上記基
準信号の周波数を1/1716分周し、この結果を分周信号と
して位相比較器6に出力する。位相比較器6は、上記分
周信号と、入力端子1eから入力したNTSC水平同期
信号HSYNC_SDとの位相の比較を行い、両者が非
同期、すなわち同相でない状態にあるときは、誤差信号
を出力する。
振周波数発振端子1bに入力される基準発振周波数fを
f=27MHz とおく。VCO3は上記発振端子1bの基準
発振周波数に基づいて、分周器5に対して上述のf=27
MHz の値を持つ基準信号を出力する。NTSC信号の処
理を行う場合、水平同期周波数fN と基準発振周波数f
との関係はf=1716fN となるため、分周器5は上記基
準信号の周波数を1/1716分周し、この結果を分周信号と
して位相比較器6に出力する。位相比較器6は、上記分
周信号と、入力端子1eから入力したNTSC水平同期
信号HSYNC_SDとの位相の比較を行い、両者が非
同期、すなわち同相でない状態にあるときは、誤差信号
を出力する。
【0022】誤差信号はスイッチ7を介してLPF4に
出力される。LPF4は上記誤差信号を入力すると、位
相誤差の平滑化を行い、これをVCO3へと帰還させ
る。上記平滑化された誤差信号は、制御電圧としてVC
O3の発振周波数を変化させる。この変化させられた発
振周波数の信号は、さらに回路内で上述の動作と同様の
処理を施された後に、新たな制御電圧をVCO3に帰還
させることとなる。このような上記制御信号のフィード
バック動作を繰り返すことで、上記変化させられた発振
周波数と、NTSC水平同期信号HSYNC_SDの周
波数とを同期状態に引込んでNTSC輝度信号サンプリ
ングクロックを生成する、いわゆるPLL(Phase-Lock
ed Loop )制御が実現される。
出力される。LPF4は上記誤差信号を入力すると、位
相誤差の平滑化を行い、これをVCO3へと帰還させ
る。上記平滑化された誤差信号は、制御電圧としてVC
O3の発振周波数を変化させる。この変化させられた発
振周波数の信号は、さらに回路内で上述の動作と同様の
処理を施された後に、新たな制御電圧をVCO3に帰還
させることとなる。このような上記制御信号のフィード
バック動作を繰り返すことで、上記変化させられた発振
周波数と、NTSC水平同期信号HSYNC_SDの周
波数とを同期状態に引込んでNTSC輝度信号サンプリ
ングクロックを生成する、いわゆるPLL(Phase-Lock
ed Loop )制御が実現される。
【0023】次にハイビジョン信号を処理する場合の動
作について説明する。まず、ハイビジョン水平同期信号
に対する制御は以下のように行われる。VCO3は分周
器8に対して上記のf=27MHz の値を持つ基準信号を発
振する。ハイビジョン信号の水平同期周波数fH と、基
準発振周波数fとの関係はf= 800fH となるため、分
周器8は上記基準信号の周波数を1/800 分周し、これを
分周信号として位相比較器9に出力する。位相比較器9
は、上記分周信号と、入力端子1dから入力したハイビ
ジョン水平同期信号HSYNC_HDとの位相の比較を
行い、両者が非同期状態のときに誤差信号を出力する。
作について説明する。まず、ハイビジョン水平同期信号
に対する制御は以下のように行われる。VCO3は分周
器8に対して上記のf=27MHz の値を持つ基準信号を発
振する。ハイビジョン信号の水平同期周波数fH と、基
準発振周波数fとの関係はf= 800fH となるため、分
周器8は上記基準信号の周波数を1/800 分周し、これを
分周信号として位相比較器9に出力する。位相比較器9
は、上記分周信号と、入力端子1dから入力したハイビ
ジョン水平同期信号HSYNC_HDとの位相の比較を
行い、両者が非同期状態のときに誤差信号を出力する。
【0024】誤差信号はスイッチ7を介してLPF4に
入力された後、制御電圧としてVCO3に帰還する。以
後は、上記NTSC信号の場合と同様にして、ハイビジ
ョン水平同期信号に対してのPLL制御の動作を行い、
ラインロックした基準クロックSCK_SDを生成す
る。
入力された後、制御電圧としてVCO3に帰還する。以
後は、上記NTSC信号の場合と同様にして、ハイビジ
ョン水平同期信号に対してのPLL制御の動作を行い、
ラインロックした基準クロックSCK_SDを生成す
る。
【0025】次に、上述のPLL制御で生成した、ライ
ンロックしたf=27MHz の基準クロックSCK_SDか
ら、ハイビジョン輝度信号サンプリングクロックである
40.5MHz の信号を生成する場合の動作を説明する。デジ
タル処理によっては27MHz のクロックから直接40.5MHz
のクロックを生成することはできないので、はじめに積
分器10によって27MHz 以下の周波数を作る。以下、積
分器10の構成と動作を説明する。
ンロックしたf=27MHz の基準クロックSCK_SDか
ら、ハイビジョン輝度信号サンプリングクロックである
40.5MHz の信号を生成する場合の動作を説明する。デジ
タル処理によっては27MHz のクロックから直接40.5MHz
のクロックを生成することはできないので、はじめに積
分器10によって27MHz 以下の周波数を作る。以下、積
分器10の構成と動作を説明する。
【0026】図2は積分器10の具体的な構成を示すブ
ロック図、および40.5MHz のサンプリングクロックを生
成する過程において取得される各信号の波形を示した図
である。2aは入力端子であり、VCO3が出力した上
記基準クロックSCK_SDを、フリップフロップ回路
20、およびDAC12へ入力する。20は加算器であ
り、出力端子1aに設定された定数Aに基づいて、フリ
ップフロップ回路21より入力した信号の累積加算を行
い、再び上記フリップフロップ回路21へ出力する。2
1はフリップフロップ回路であり、加算器20より入力
した累積加算の結果を判定して、その結果を保持する。
ロック図、および40.5MHz のサンプリングクロックを生
成する過程において取得される各信号の波形を示した図
である。2aは入力端子であり、VCO3が出力した上
記基準クロックSCK_SDを、フリップフロップ回路
20、およびDAC12へ入力する。20は加算器であ
り、出力端子1aに設定された定数Aに基づいて、フリ
ップフロップ回路21より入力した信号の累積加算を行
い、再び上記フリップフロップ回路21へ出力する。2
1はフリップフロップ回路であり、加算器20より入力
した累積加算の結果を判定して、その結果を保持する。
【0027】このように、積分器10は端子1aに設定
された定数Aとフリップフロップ回路21からの入力
を、端子2aから出力される基準クロックSCK_SD
毎に加算器20で累積加算し、その結果をフリップフロ
ップ回路21において保持する。
された定数Aとフリップフロップ回路21からの入力
を、端子2aから出力される基準クロックSCK_SD
毎に加算器20で累積加算し、その結果をフリップフロ
ップ回路21において保持する。
【0028】上述の積分器10による動作は、発振周波
数が累積加算する定数Aによって決定されることを示
す。定数Aの値は、基準クロックの周波数をfn 、発振
周波数をfo 、演算精度をn ビットとすると、A=2n
fo /fn という式で与えられる。例えばfo =10.125
MHz 、n=10ビットとおくと、今fn =27MHz である
から、A=7.5 となる。上述の定数Aを用いて累積加算
した結果は、図2(a) に示すような周波数10.125MHz の
三角波の信号となる。そしてこの三角波の信号は、正弦
波変換器11で正弦波に変換され、さらにDAC12で
デジタル−アナログ変換されて、同図(b) のような信号
となる。
数が累積加算する定数Aによって決定されることを示
す。定数Aの値は、基準クロックの周波数をfn 、発振
周波数をfo 、演算精度をn ビットとすると、A=2n
fo /fn という式で与えられる。例えばfo =10.125
MHz 、n=10ビットとおくと、今fn =27MHz である
から、A=7.5 となる。上述の定数Aを用いて累積加算
した結果は、図2(a) に示すような周波数10.125MHz の
三角波の信号となる。そしてこの三角波の信号は、正弦
波変換器11で正弦波に変換され、さらにDAC12で
デジタル−アナログ変換されて、同図(b) のような信号
となる。
【0029】逓倍器13は、DAC12から取得した信
号の周波数を逓倍する。今回の場合、上記アナログ−デ
ジタル変換された信号の逓倍後の周波数は、ハイビジョ
ン輝度信号サンプリングクロックの周波数である 40.5M
Hzとならなければならないから、逓倍器13の逓倍率は
4倍である。逓倍器13から出力された信号は、BPF
14を介することによって基本波のみが抜き出され、同
図(c) に示す40.5MHzのハイビジョン輝度信号サンプリ
ングクロックSCK_HDYとして、出力端子1cを介
して出力される。ここで、図2(a) の三角波および(b)
の正弦波は実際にはステップ状に変化する信号となる
が、図示を簡単とするために、波形の変化の描写はいず
れもなめらかな形とした。
号の周波数を逓倍する。今回の場合、上記アナログ−デ
ジタル変換された信号の逓倍後の周波数は、ハイビジョ
ン輝度信号サンプリングクロックの周波数である 40.5M
Hzとならなければならないから、逓倍器13の逓倍率は
4倍である。逓倍器13から出力された信号は、BPF
14を介することによって基本波のみが抜き出され、同
図(c) に示す40.5MHzのハイビジョン輝度信号サンプリ
ングクロックSCK_HDYとして、出力端子1cを介
して出力される。ここで、図2(a) の三角波および(b)
の正弦波は実際にはステップ状に変化する信号となる
が、図示を簡単とするために、波形の変化の描写はいず
れもなめらかな形とした。
【0030】このように、本実施の形態1によるクロッ
ク生成回路によれば、入力端子1a、1d、および1
e、基準発振周波数発振端子1b,出力端子1cおよび
1f、クロック演算回路1、位相誤差検出回路2、電圧
制御発振器(VCO)3、および低域通過フィルタ(L
PF)4を備えたことで、基準信号の基準発振周波数と
ハイビジョン信号の水平同期信号とを同期させることで
生成したクロックをデジタル処理することにより、輝度
信号サンプリングクロックを生成できるので、複数のク
ロックを生成する場合においても、VCOやLPFとい
ったアナログ部品の共有化を図ることができ、また安定
したクロックを得ることが可能となる。
ク生成回路によれば、入力端子1a、1d、および1
e、基準発振周波数発振端子1b,出力端子1cおよび
1f、クロック演算回路1、位相誤差検出回路2、電圧
制御発振器(VCO)3、および低域通過フィルタ(L
PF)4を備えたことで、基準信号の基準発振周波数と
ハイビジョン信号の水平同期信号とを同期させることで
生成したクロックをデジタル処理することにより、輝度
信号サンプリングクロックを生成できるので、複数のク
ロックを生成する場合においても、VCOやLPFとい
ったアナログ部品の共有化を図ることができ、また安定
したクロックを得ることが可能となる。
【0031】なお、本実施の形態1では、図1に示すよ
うに分周器5と8、および位相比較器6と9といったよ
うに、同様の動作を行う部品が二重に存在しているが、
一個のLSI内において当該クロック生成回路を構成す
る場合には、分周比の変換を行うことで、分周器および
位相比較器はそれぞれ一個にまとめることができる。
うに分周器5と8、および位相比較器6と9といったよ
うに、同様の動作を行う部品が二重に存在しているが、
一個のLSI内において当該クロック生成回路を構成す
る場合には、分周比の変換を行うことで、分周器および
位相比較器はそれぞれ一個にまとめることができる。
【0032】(実施の形態2.)本発明の実施の形態2
によるクロック生成回路は、実施の形態1で生成したハ
イビジョン輝度信号サンプリングクロックから、ハイビ
ジョン色差信号サンプリングクロックを生成するもので
ある。図3は本発明の実施の形態2のクロック生成回路
の構成を示すブロック図である。3a、および3bは入
力端子であり、それぞれ選択信号およびリセット信号を
入力する。3cは出力端子であり、スイッチ31より出
力された信号を当該回路外部へ出力する。30は分周回
路であり、上記入力端子1dより入力した信号に基づい
て、上記クロック演算回路1より入力された信号を分周
する。31はスイッチで、上記選択信号に基づいて分周
回路30より入力した信号の切り替えを行い、出力端子
3cへと接続する。他の構成については実施の形態1と
同様である。このように構成される本実施の形態2によ
るクロック生成回路の動作を以下に説明する。
によるクロック生成回路は、実施の形態1で生成したハ
イビジョン輝度信号サンプリングクロックから、ハイビ
ジョン色差信号サンプリングクロックを生成するもので
ある。図3は本発明の実施の形態2のクロック生成回路
の構成を示すブロック図である。3a、および3bは入
力端子であり、それぞれ選択信号およびリセット信号を
入力する。3cは出力端子であり、スイッチ31より出
力された信号を当該回路外部へ出力する。30は分周回
路であり、上記入力端子1dより入力した信号に基づい
て、上記クロック演算回路1より入力された信号を分周
する。31はスイッチで、上記選択信号に基づいて分周
回路30より入力した信号の切り替えを行い、出力端子
3cへと接続する。他の構成については実施の形態1と
同様である。このように構成される本実施の形態2によ
るクロック生成回路の動作を以下に説明する。
【0033】分周回路30は、実施の形態1において説
明したように、クロック演算回路1によって生成される
周波数40.5MHz のハイビジョン輝度信号サンプリングク
ロックSCK_HDY、ハイビジョン水平同期信号HS
YNC_HDとを入力するほか、さらに入力端子3bか
ら入力されるリセット信号を取得する。「発明が解決す
る課題」の項において説明したように、ハイビジョン信
号の記録再生において使用されるHD規格においては、
色差信号のサンプリング周波数は13.5MHz であるから、
分周回路30はSCK_HDYを 1/3分周する。またこ
の分周動作においては、上記リセット信号が分周位相の
基準となる。
明したように、クロック演算回路1によって生成される
周波数40.5MHz のハイビジョン輝度信号サンプリングク
ロックSCK_HDY、ハイビジョン水平同期信号HS
YNC_HDとを入力するほか、さらに入力端子3bか
ら入力されるリセット信号を取得する。「発明が解決す
る課題」の項において説明したように、ハイビジョン信
号の記録再生において使用されるHD規格においては、
色差信号のサンプリング周波数は13.5MHz であるから、
分周回路30はSCK_HDYを 1/3分周する。またこ
の分周動作においては、上記リセット信号が分周位相の
基準となる。
【0034】ここで上記分周回路30の一構成例につい
て、構成および動作の説明を行う。図4は分周回路30
の内部構成を示すブロック図である。4aは入力端子で
あり、上記クロック生成回路1によって生成された輝度
信号サンプリングクロックSCK_HDYを入力する。
40はRSフリップフロップ回路であり、上記リセット
信号および上記HSYNC_HDの論理判断を行い、そ
の結果に基づいて分周カウンタ41へ信号RSOを出力
する。41は分周カウンタであり、上記信号RSOに基
づいて、入力端子4aより入力した上記SCK_HDY
の分周を行う。42は正相シフタであり、分周カウンタ
41より入力した信号と、上記SCK_HDYとを用い
て、正相の信号を作り出し、デコーダ44へ出力する。
43は逆相シフタであり、分周カウンタ41から出力さ
れた信号と、上記SCK_HDYの極性を反転させた信
号とを用いて、逆相の信号を作り出し、デコーダ44へ
出力する。44はデコーダであり、正相シフタ42、お
よび逆相シフタ43より入力した上記正相、および逆相
の信号に論理演算を施して、信号SCK_HDC
(a)、SCK_HDC(b)、およびSCK_HDC
(c)を生成する。45はインバータであり、入力端子
4aより入力する上記SCK_HDYの極性を反転させ
る。4b、4c、および4dは出力端子で、それぞれ上
記SCK_HDC(a)、SCK_HDC(b)、およ
びSCK_HDC(c)をスイッチ31へ出力する。以
上が分周回路30の内部の構成である。
て、構成および動作の説明を行う。図4は分周回路30
の内部構成を示すブロック図である。4aは入力端子で
あり、上記クロック生成回路1によって生成された輝度
信号サンプリングクロックSCK_HDYを入力する。
40はRSフリップフロップ回路であり、上記リセット
信号および上記HSYNC_HDの論理判断を行い、そ
の結果に基づいて分周カウンタ41へ信号RSOを出力
する。41は分周カウンタであり、上記信号RSOに基
づいて、入力端子4aより入力した上記SCK_HDY
の分周を行う。42は正相シフタであり、分周カウンタ
41より入力した信号と、上記SCK_HDYとを用い
て、正相の信号を作り出し、デコーダ44へ出力する。
43は逆相シフタであり、分周カウンタ41から出力さ
れた信号と、上記SCK_HDYの極性を反転させた信
号とを用いて、逆相の信号を作り出し、デコーダ44へ
出力する。44はデコーダであり、正相シフタ42、お
よび逆相シフタ43より入力した上記正相、および逆相
の信号に論理演算を施して、信号SCK_HDC
(a)、SCK_HDC(b)、およびSCK_HDC
(c)を生成する。45はインバータであり、入力端子
4aより入力する上記SCK_HDYの極性を反転させ
る。4b、4c、および4dは出力端子で、それぞれ上
記SCK_HDC(a)、SCK_HDC(b)、およ
びSCK_HDC(c)をスイッチ31へ出力する。以
上が分周回路30の内部の構成である。
【0035】次に上記分周回路30の動作を内部構成に
即して説明する。RSフリップフロップ回路40は、入
力端子3bより入力した上記リセット信号をHiレベル
とみなしたときにセットされ、信号RSOを出力する。
一方、入力端子1dより入力した上記ハイビジョン水平
同期信号HSYNC_HDをHiレベルとみなしたとき
にはリセットされる。
即して説明する。RSフリップフロップ回路40は、入
力端子3bより入力した上記リセット信号をHiレベル
とみなしたときにセットされ、信号RSOを出力する。
一方、入力端子1dより入力した上記ハイビジョン水平
同期信号HSYNC_HDをHiレベルとみなしたとき
にはリセットされる。
【0036】RSフリップフロップ40より入力する信
号RSOがHiレベルである間は、分周カウンタ41は
リセットされ続ける。信号RSOがLoレベルとなると
き、リセットは解除され、上記分周カウンタ41は、入
力端子4aより入力した上記輝度信号サンプリングクロ
ックSCK_HDYを1/6 分周した信号である分周信号
を正相シフタ42および逆相シフタ43に出力する。正
相シフタ42は、上記分周信号と、上記SCK_HDY
とを用いて正相の信号P(a) 、P(b) 、およびP(c) を
生成し、デコーダ44に出力する。逆相シフタ43は上
記分周信号と、上記SCK_HDYをインバータ45を
通過させることで極性を反転した信号とを用いて逆相の
信号N(a) 、N(b) 、およびN(c) を生成し、デコーダ
44に出力する。デコーダ44は上記正相の信号P(a)
、P(b) 、およびP(c) と、逆相の信号N(a) 、N(b)
、およびN(c) とを取得すると、論理演算を行い、そ
の結果となる信号を、SCK_HDYを1/3 分周した信
号SCK_HDC(a) 、SCK_HDC(b) 、およびS
CK_HDC(c) として、出力端子4b、4c、および
4dを介してスイッチ31へ出力する。なお、図5にも
示すように、上記の1/3 分周信号SCK_HDCにおい
て、三つの信号(a) (b) (c) の位相は互いに異なる。
号RSOがHiレベルである間は、分周カウンタ41は
リセットされ続ける。信号RSOがLoレベルとなると
き、リセットは解除され、上記分周カウンタ41は、入
力端子4aより入力した上記輝度信号サンプリングクロ
ックSCK_HDYを1/6 分周した信号である分周信号
を正相シフタ42および逆相シフタ43に出力する。正
相シフタ42は、上記分周信号と、上記SCK_HDY
とを用いて正相の信号P(a) 、P(b) 、およびP(c) を
生成し、デコーダ44に出力する。逆相シフタ43は上
記分周信号と、上記SCK_HDYをインバータ45を
通過させることで極性を反転した信号とを用いて逆相の
信号N(a) 、N(b) 、およびN(c) を生成し、デコーダ
44に出力する。デコーダ44は上記正相の信号P(a)
、P(b) 、およびP(c) と、逆相の信号N(a) 、N(b)
、およびN(c) とを取得すると、論理演算を行い、そ
の結果となる信号を、SCK_HDYを1/3 分周した信
号SCK_HDC(a) 、SCK_HDC(b) 、およびS
CK_HDC(c) として、出力端子4b、4c、および
4dを介してスイッチ31へ出力する。なお、図5にも
示すように、上記の1/3 分周信号SCK_HDCにおい
て、三つの信号(a) (b) (c) の位相は互いに異なる。
【0037】以後の動作は、再び図3によって説明を行
う。スイッチ31は、入力端子3aより入力した選択信
号に基づいて、上記1/3 分周信号SCK_HDC(a)(b)
(c)の中からいずれか1つの信号を選択し、これをあら
ためて色差信号サンプリングクロックSCK_HDCと
して出力端子3cへと出力する。以上の動作によって水
平同期信号および輝度信号サンプリングクロックより、
色差信号サンプリングクロックが生成される。
う。スイッチ31は、入力端子3aより入力した選択信
号に基づいて、上記1/3 分周信号SCK_HDC(a)(b)
(c)の中からいずれか1つの信号を選択し、これをあら
ためて色差信号サンプリングクロックSCK_HDCと
して出力端子3cへと出力する。以上の動作によって水
平同期信号および輝度信号サンプリングクロックより、
色差信号サンプリングクロックが生成される。
【0038】図5は分周回路30の動作を説明するため
の波形図である。以下、図5によって説明を行う。輝度
信号サンプリングクロックSCK_HDYの周期をTY
とし、ハイビジョン水平同期信号HSYNC_HDを基
準とした場合、分周信号SCK_HDC(a) においては
3KTY 、SCK_HDC(b) では(3K+1)TY 、またSC
K_HDC(c) では (3K+2 )TY の位置に、立上りエッ
ジが存在することになる(ここでKは整数である)。輝
度信号サンプリングクロックの位相と、色差信号サンプ
リングクロック位相とは、両者の元信号であるアナログ
信号がサンプリングされる時点における、上記アナログ
信号の相対的な遅延関係によって決定される。したがっ
て、上記元信号であるアナログ信号の絶対的な遅延関係
が決められなくとも、相対的な遅延関係をそれぞれ0,
TY , 2TY で正規化できる関係にしておくことで、こ
れらの周期に応じてSCK_HDCを選択することによ
り、デジタル信号の状態で輝度信号および色差信号のサ
ンプリングクロックの遅延関係を調整することができ
る。なお、図5による説明においては、分周後の出力遅
延は説明の簡略化のため考慮しないものとした。
の波形図である。以下、図5によって説明を行う。輝度
信号サンプリングクロックSCK_HDYの周期をTY
とし、ハイビジョン水平同期信号HSYNC_HDを基
準とした場合、分周信号SCK_HDC(a) においては
3KTY 、SCK_HDC(b) では(3K+1)TY 、またSC
K_HDC(c) では (3K+2 )TY の位置に、立上りエッ
ジが存在することになる(ここでKは整数である)。輝
度信号サンプリングクロックの位相と、色差信号サンプ
リングクロック位相とは、両者の元信号であるアナログ
信号がサンプリングされる時点における、上記アナログ
信号の相対的な遅延関係によって決定される。したがっ
て、上記元信号であるアナログ信号の絶対的な遅延関係
が決められなくとも、相対的な遅延関係をそれぞれ0,
TY , 2TY で正規化できる関係にしておくことで、こ
れらの周期に応じてSCK_HDCを選択することによ
り、デジタル信号の状態で輝度信号および色差信号のサ
ンプリングクロックの遅延関係を調整することができ
る。なお、図5による説明においては、分周後の出力遅
延は説明の簡略化のため考慮しないものとした。
【0039】このように、本発明の実施の形態2による
クロック生成回路によれば、実施の形態1の構成に、選
択信号を入力する入力端子3a、リセット信号を入力す
る入力端子3b、分周回路30、スイッチ31、および
生成した色差信号サンプリングクロックSCK_HDC
を外部へ出力する出力端子3cをさらに備えた構成とし
たことで、ラインロックした輝度信号サンプリングクロ
ックから水平同期信号を基準に、デジタル信号処理で位
相の選択が可能な色差信号サンプリングクロックを生成
することにより、アナログの輝度信号および色差信号の
絶対的な遅延関係が不明でも、輝度信号サンプリングク
ロックと、色差信号サンプリングクロックとの位相合わ
せが容易に可能となる。なお、図4は分周回路30の一
構成例を示したものであり、上記分周回路30は、他の
構成によっても実現できる。
クロック生成回路によれば、実施の形態1の構成に、選
択信号を入力する入力端子3a、リセット信号を入力す
る入力端子3b、分周回路30、スイッチ31、および
生成した色差信号サンプリングクロックSCK_HDC
を外部へ出力する出力端子3cをさらに備えた構成とし
たことで、ラインロックした輝度信号サンプリングクロ
ックから水平同期信号を基準に、デジタル信号処理で位
相の選択が可能な色差信号サンプリングクロックを生成
することにより、アナログの輝度信号および色差信号の
絶対的な遅延関係が不明でも、輝度信号サンプリングク
ロックと、色差信号サンプリングクロックとの位相合わ
せが容易に可能となる。なお、図4は分周回路30の一
構成例を示したものであり、上記分周回路30は、他の
構成によっても実現できる。
【0040】(実施の形態3.)本発明の実施の形態3
によるクロック生成回路は、水平同期信号の位相の変化
に関係なく、水平同期信号に対する輝度信号サンプリン
グクロックの位相と、色差信号サンプリングクロックの
位相との関係を常に一定に保つものである。
によるクロック生成回路は、水平同期信号の位相の変化
に関係なく、水平同期信号に対する輝度信号サンプリン
グクロックの位相と、色差信号サンプリングクロックの
位相との関係を常に一定に保つものである。
【0041】図6は本発明の実施の形態3のクロック生
成回路の構成を示すブロック図である。60は非標準検
出回路で、上記クロック演算回路1より入力する輝度信
号サンプリングクロックSCK_HDY、および上記入
力端子1dより入力するハイビジョン水平同期信号HS
YNC_HDの処理を行い、その結果を信号として出力
する。61はORゲートであり、上記非標準検出回路6
0より入力する信号または上記端子5bより入力するリ
セット信号のどちらか一方のみを分周回路30に出力す
る。非標準検出回路60、およびORゲート61を備え
たことを除けば、本実施の形態3は、実施の形態2と同
様の構成である。このように構成される本実施の形態3
によるクロック生成回路の動作を以下に説明する。
成回路の構成を示すブロック図である。60は非標準検
出回路で、上記クロック演算回路1より入力する輝度信
号サンプリングクロックSCK_HDY、および上記入
力端子1dより入力するハイビジョン水平同期信号HS
YNC_HDの処理を行い、その結果を信号として出力
する。61はORゲートであり、上記非標準検出回路6
0より入力する信号または上記端子5bより入力するリ
セット信号のどちらか一方のみを分周回路30に出力す
る。非標準検出回路60、およびORゲート61を備え
たことを除けば、本実施の形態3は、実施の形態2と同
様の構成である。このように構成される本実施の形態3
によるクロック生成回路の動作を以下に説明する。
【0042】非標準検出回路60は、ハイビジョン水平
同期信号HSYNC_HDを取得すると、これが同一周
期で連続している標準状態にあるかどうかの判定を行
う。このとき、例えば受信チャンネルの切換え等で上記
HSYNC_HDが標準状態を逸脱した場合は、非標準
検出回路60は、これを非標準状態として検出し、Hi
レベルで有効となる非標準検出信号を出力する。非標準
状態の検出の具体的な動作については、ラインロックし
たクロックにおいては水平同期信号の発振期間が常に一
定のクロック数となることを利用し、この発振期間のク
ロック数をカウントして、標準値と比較することで行わ
れる。
同期信号HSYNC_HDを取得すると、これが同一周
期で連続している標準状態にあるかどうかの判定を行
う。このとき、例えば受信チャンネルの切換え等で上記
HSYNC_HDが標準状態を逸脱した場合は、非標準
検出回路60は、これを非標準状態として検出し、Hi
レベルで有効となる非標準検出信号を出力する。非標準
状態の検出の具体的な動作については、ラインロックし
たクロックにおいては水平同期信号の発振期間が常に一
定のクロック数となることを利用し、この発振期間のク
ロック数をカウントして、標準値と比較することで行わ
れる。
【0043】ここで上記非標準検出回路60の構成、お
よび動作について説明を行う。図7は非標準検出回路6
0の一構成例の内部構成を示すブロック図であり、図8
は非標準検出回路60の動作を説明するための波形図で
ある。7aは入力端子で、上記クロック演算回路1によ
って生成された輝度信号サンプリングクロックSCK_
HDYを入力する。70はカウンタであり、上記入力端
子7a、および1dより入力した、SCK_HDYおよ
びHSYNC_HDに基づいてカウントを行い、その結
果を比較器71へ出力する。71は比較器であり、カウ
ンタ70から出力された信号の周期の値と、プリセット
されている定数値とを比較して、その結果に基づいた信
号を出力する。72はフィルタで、比較器71より入力
した信号からノイズとなる信号を取り除き、残余分を非
標準期間信号として通過させる。
よび動作について説明を行う。図7は非標準検出回路6
0の一構成例の内部構成を示すブロック図であり、図8
は非標準検出回路60の動作を説明するための波形図で
ある。7aは入力端子で、上記クロック演算回路1によ
って生成された輝度信号サンプリングクロックSCK_
HDYを入力する。70はカウンタであり、上記入力端
子7a、および1dより入力した、SCK_HDYおよ
びHSYNC_HDに基づいてカウントを行い、その結
果を比較器71へ出力する。71は比較器であり、カウ
ンタ70から出力された信号の周期の値と、プリセット
されている定数値とを比較して、その結果に基づいた信
号を出力する。72はフィルタで、比較器71より入力
した信号からノイズとなる信号を取り除き、残余分を非
標準期間信号として通過させる。
【0044】73は検出器で、上記非標準期間信号と、
入力端子1dより入力した上記HSYNC_HDとを用
いて、非標準検出信号を生成し、出力端子7bへ出力す
る。7bは出力端子で、上記非標準信号をORゲート6
1へ出力する。
入力端子1dより入力した上記HSYNC_HDとを用
いて、非標準検出信号を生成し、出力端子7bへ出力す
る。7bは出力端子で、上記非標準信号をORゲート6
1へ出力する。
【0045】次に、上記非標準検出回路60の動作を説
明する。カウンタ70は、入力端子1dより入力したハ
イビジョン水平同期信号HSYNC_HDによってリセ
ットされた後、入力端子7aより入力する輝度信号サン
プリングクロックSCK_HDYによってカウントを行
い、その結果を信号として比較器71へ出力する。ライ
ンロックされている限り上記HSYNC_HDの発振期
間は常にそのカウント値が1200となるため、比較器71
は、上記HSYNC_HDが入力される毎に、カウンタ
70より出力された信号と、上述のラインロック時のカ
ウント値にあわせて1200にプリセットされている定数と
の比較を行う。このとき比較器70は、比較した結果が
一致すればLoレベルの信号を、不一致ならばHiレベ
ルの信号をフィルタ72へ出力する。
明する。カウンタ70は、入力端子1dより入力したハ
イビジョン水平同期信号HSYNC_HDによってリセ
ットされた後、入力端子7aより入力する輝度信号サン
プリングクロックSCK_HDYによってカウントを行
い、その結果を信号として比較器71へ出力する。ライ
ンロックされている限り上記HSYNC_HDの発振期
間は常にそのカウント値が1200となるため、比較器71
は、上記HSYNC_HDが入力される毎に、カウンタ
70より出力された信号と、上述のラインロック時のカ
ウント値にあわせて1200にプリセットされている定数と
の比較を行う。このとき比較器70は、比較した結果が
一致すればLoレベルの信号を、不一致ならばHiレベ
ルの信号をフィルタ72へ出力する。
【0046】フィルタ72は、上記Hiレベルの信号を
入力されたとき、図10にNG期間として示したよう
な、上記HSYNC_HDの周期が一定でない状態が続
いていることを検出すれば、信号の出力を停止する。こ
れは、上記HSYNC_HDの周期が連続して1200以外
の値をとる場合を非標準状態とみなすことで、周期の単
発的、あるいは非連続的な不一致を、ノイズ等の影響に
よってもたらされたものとして、上述の非標準状態と区
別するためである。よって上記の非連続的な周期の不一
致は、上記Hiレベルの信号から排除されることとな
る。
入力されたとき、図10にNG期間として示したよう
な、上記HSYNC_HDの周期が一定でない状態が続
いていることを検出すれば、信号の出力を停止する。こ
れは、上記HSYNC_HDの周期が連続して1200以外
の値をとる場合を非標準状態とみなすことで、周期の単
発的、あるいは非連続的な不一致を、ノイズ等の影響に
よってもたらされたものとして、上述の非標準状態と区
別するためである。よって上記の非連続的な周期の不一
致は、上記Hiレベルの信号から排除されることとな
る。
【0047】一方、上記Lo、およびHiのいずれのレ
ベルにおいても一定の周期を連続して検出したときは、
フィルタ72は、入力した信号を非標準期間信号として
検出器73へ出力する。
ベルにおいても一定の周期を連続して検出したときは、
フィルタ72は、入力した信号を非標準期間信号として
検出器73へ出力する。
【0048】検出器73は、上記非標準期間信号を取得
すると、これを上記HSYNC_HDと同期させること
で非標準検出信号を生成し、出力端子7bを通じてOR
ゲート61へと出力する。以上が非標準検出回路60の
内部で行われる動作である。
すると、これを上記HSYNC_HDと同期させること
で非標準検出信号を生成し、出力端子7bを通じてOR
ゲート61へと出力する。以上が非標準検出回路60の
内部で行われる動作である。
【0049】以後の動作は、再び図6によって説明す
る。上述の非標準状態が検出されたとき、上記非標準検
出信号はORゲート61を介して、分周回路30へ入力
される。この非標準検出信号をリセット信号として、分
周回路30は実施の形態2と同様の動作を行い、色差信
号サンプリングクロックSCK_HDC(a)(b)(c) を出
力する。スイッチ31は、入力端子3aより入力した選
択信号に基づいて、上記SCK_HDC(a)(b)(c) の中
からいずれか一つの信号を選択し、これを色差信号サン
プリングクロックSCK_HDCとして、出力端子3c
を通じて外部へと出力する。
る。上述の非標準状態が検出されたとき、上記非標準検
出信号はORゲート61を介して、分周回路30へ入力
される。この非標準検出信号をリセット信号として、分
周回路30は実施の形態2と同様の動作を行い、色差信
号サンプリングクロックSCK_HDC(a)(b)(c) を出
力する。スイッチ31は、入力端子3aより入力した選
択信号に基づいて、上記SCK_HDC(a)(b)(c) の中
からいずれか一つの信号を選択し、これを色差信号サン
プリングクロックSCK_HDCとして、出力端子3c
を通じて外部へと出力する。
【0050】このように、本発明の実施の形態3による
クロック生成回路によれば、実施の形態2の構成に、非
標準検出回路60、およびORゲート61をさらに備え
たことで、水平同期信号HSYNC_HDの周期が変化
しても、リセット信号として上記非標準検出回路60よ
り非標準検出信号を取得することにより色差信号サンプ
リングクロックSCK_HDCを生成するので、PLL
が再引き込みを完了した時点において輝度信号サンプリ
ングクロックSCK_HDYと、色差信号サンプリング
クロックSCK_HDCの位相関係を常に一定に保つこ
とを可能とする。なお、図7は非標準検出回路60の一
構成例を示したものであり、上記非標準検出回路60
は、他の構成によっても実現できる。
クロック生成回路によれば、実施の形態2の構成に、非
標準検出回路60、およびORゲート61をさらに備え
たことで、水平同期信号HSYNC_HDの周期が変化
しても、リセット信号として上記非標準検出回路60よ
り非標準検出信号を取得することにより色差信号サンプ
リングクロックSCK_HDCを生成するので、PLL
が再引き込みを完了した時点において輝度信号サンプリ
ングクロックSCK_HDYと、色差信号サンプリング
クロックSCK_HDCの位相関係を常に一定に保つこ
とを可能とする。なお、図7は非標準検出回路60の一
構成例を示したものであり、上記非標準検出回路60
は、他の構成によっても実現できる。
【0051】
【発明の効果】請求項1に記載のクロック生成回路によ
れば、NTSC、PAL、およびハイビジョン信号にお
ける水平同期周波数の整数倍に同期するクロックを生成
するクロック生成回路において、NTSC、PAL、お
よびハイビジョンの水平同期信号がそれぞれfN ,
fP ,fH であるとき、f=NfN =PfP =Hf
H (N,P,Hは整数)の関係を満たす周波数fを基準
発振周波数として発振する基準周波数発振器と、入力さ
れる電圧に基づいて、上記基準発振周波数を上記水平同
期周波数に位相同期および周波数同期させることにより
第一のクロックを生成する電圧制御発振器と、上記第一
のクロックを1/N、あるいは1/Pに分周して、その
結果を第一の分周信号として出力する第1の分周器と、
上記第一の分周信号の位相と、上記NTSC信号、また
はPAL信号の水平同期信号の位相とを比較して、その
結果を第一の誤差信号として出力する第1の位相比較器
と、上記第一のクロックを1/Hに分周して、その結果
を第二の分周信号として出力する第2の分周器と、上記
第二の分周信号の位相と、上記ハイビジョン信号の水平
同期信号の位相とを比較し、その結果を第二の誤差信号
として出力する第2の位相比較器と、上記第一および第
二の誤差信号を取得して、いずれか一方を出力する第1
のスイッチと、上記第1のスイッチより入力した誤差信
号を平滑化し、上記電圧制御発振器を制御する電圧であ
る制御電圧として出力する低域通過フィルタと、上記第
一のクロックに、当該クロック生成回路の外部より与え
られる整数である定数Aを累積加算した信号である加算
信号を出力する積分器と、上記加算信号を正弦波信号に
変換する正弦波変換器と、上記正弦波信号を、上記第一
のクロックを用いてデジタル−アナログ変換するデジタ
ル−アナログ変換器と、上記デジタル−アナログ変換器
より入力する信号を周波数逓倍して出力する逓倍器と、
上記逓倍器の出力する信号から、当該逓倍周波数の近傍
成分のみを含む信号を第2のクロックとして出力する帯
域通過フィルタとを備えたことで、複数のクロック生成
においてPLL制御に必要とされる、電圧制御発振器、
低域通過フィルタ、および水晶発振子といった部品を共
用できる、単純化した構成のクロック生成回路を実現で
き、また、デジタル信号処理によることで、安定したハ
イビジョン信号ラインロッククロックの生成を可能とす
る。
れば、NTSC、PAL、およびハイビジョン信号にお
ける水平同期周波数の整数倍に同期するクロックを生成
するクロック生成回路において、NTSC、PAL、お
よびハイビジョンの水平同期信号がそれぞれfN ,
fP ,fH であるとき、f=NfN =PfP =Hf
H (N,P,Hは整数)の関係を満たす周波数fを基準
発振周波数として発振する基準周波数発振器と、入力さ
れる電圧に基づいて、上記基準発振周波数を上記水平同
期周波数に位相同期および周波数同期させることにより
第一のクロックを生成する電圧制御発振器と、上記第一
のクロックを1/N、あるいは1/Pに分周して、その
結果を第一の分周信号として出力する第1の分周器と、
上記第一の分周信号の位相と、上記NTSC信号、また
はPAL信号の水平同期信号の位相とを比較して、その
結果を第一の誤差信号として出力する第1の位相比較器
と、上記第一のクロックを1/Hに分周して、その結果
を第二の分周信号として出力する第2の分周器と、上記
第二の分周信号の位相と、上記ハイビジョン信号の水平
同期信号の位相とを比較し、その結果を第二の誤差信号
として出力する第2の位相比較器と、上記第一および第
二の誤差信号を取得して、いずれか一方を出力する第1
のスイッチと、上記第1のスイッチより入力した誤差信
号を平滑化し、上記電圧制御発振器を制御する電圧であ
る制御電圧として出力する低域通過フィルタと、上記第
一のクロックに、当該クロック生成回路の外部より与え
られる整数である定数Aを累積加算した信号である加算
信号を出力する積分器と、上記加算信号を正弦波信号に
変換する正弦波変換器と、上記正弦波信号を、上記第一
のクロックを用いてデジタル−アナログ変換するデジタ
ル−アナログ変換器と、上記デジタル−アナログ変換器
より入力する信号を周波数逓倍して出力する逓倍器と、
上記逓倍器の出力する信号から、当該逓倍周波数の近傍
成分のみを含む信号を第2のクロックとして出力する帯
域通過フィルタとを備えたことで、複数のクロック生成
においてPLL制御に必要とされる、電圧制御発振器、
低域通過フィルタ、および水晶発振子といった部品を共
用できる、単純化した構成のクロック生成回路を実現で
き、また、デジタル信号処理によることで、安定したハ
イビジョン信号ラインロッククロックの生成を可能とす
る。
【0052】請求項2に記載のクロック生成回路によれ
ば、請求項1に記載のクロック生成回路において、上記
第二のクロックをハイビジョン輝度信号サンプリングク
ロックとして用いるものであり、当該クロック生成回路
の外部より入力する第1の信号である第一のリセット信
号と、上記ハイビジョン信号の水平同期信号と、上記ハ
イビジョン輝度信号サンプリングクロックとを取得し
て、上記ハイビジョン輝度信号サンプリングクロックを
1/3に分周した、3種類の位相をもつ分周信号群を生
成する分周回路と、上記3種類の位相をもつ分周信号群
中から1つの分周信号のみを選択し、これをハイビジョ
ン色度信号サンプリングクロックとして、当該クロック
生成回路の外部へと出力する第2のスイッチとをさらに
備えたことで、アナログ信号である輝度信号と、色差信
号との絶対的な遅延関係が不明な場合でも、輝度信号サ
ンプリングクロックと色差信号サンプリングクロックの
位相合わせを容易に実現することを可能とする。
ば、請求項1に記載のクロック生成回路において、上記
第二のクロックをハイビジョン輝度信号サンプリングク
ロックとして用いるものであり、当該クロック生成回路
の外部より入力する第1の信号である第一のリセット信
号と、上記ハイビジョン信号の水平同期信号と、上記ハ
イビジョン輝度信号サンプリングクロックとを取得し
て、上記ハイビジョン輝度信号サンプリングクロックを
1/3に分周した、3種類の位相をもつ分周信号群を生
成する分周回路と、上記3種類の位相をもつ分周信号群
中から1つの分周信号のみを選択し、これをハイビジョ
ン色度信号サンプリングクロックとして、当該クロック
生成回路の外部へと出力する第2のスイッチとをさらに
備えたことで、アナログ信号である輝度信号と、色差信
号との絶対的な遅延関係が不明な場合でも、輝度信号サ
ンプリングクロックと色差信号サンプリングクロックの
位相合わせを容易に実現することを可能とする。
【0053】請求項3に記載のクロック生成回路によれ
ば、請求項2に記載のクロック生成回路において、当該
クロック生成回路の外部より入力する第2の信号である
制御信号を用いるものであり、上記第2のスイッチは、
上記制御信号に基づいて上記分周信号群の選択を行うも
のとしたことで、上記の効果が得られる。
ば、請求項2に記載のクロック生成回路において、当該
クロック生成回路の外部より入力する第2の信号である
制御信号を用いるものであり、上記第2のスイッチは、
上記制御信号に基づいて上記分周信号群の選択を行うも
のとしたことで、上記の効果が得られる。
【0054】請求項4に記載のクロック生成回路によれ
ば、請求項2または3に記載のクロック生成回路におい
て、上記ハイビジョン輝度信号サンプリングクロック
と、ハイビジョン信号の水平同期信号期間との演算を行
い、その結果によって非標準検出信号を出力する非標準
検出回路をさらに備えたものであり、上記非標準検出信
号を、第2のリセット信号として用いるものであり、上
記第1のリセット信号、または上記第2のリセット信号
により、上記分周回路の動作を行うものとしたことで、
水平同期信号の周期が乱れた場合でも、その状態を検出
し、水平同期信号の周期が復旧した時点で色差信号のサ
ンプリングクロックを取得することにより、PLLがラ
インロックした状態にある限りは、水平同期信号がいか
なる状態に変化しても、水平同期信号に対する輝度信号
サンプリングクロックと、色差信号サンプリングクロッ
クとの位相関係を一定に保つことを可能とする。
ば、請求項2または3に記載のクロック生成回路におい
て、上記ハイビジョン輝度信号サンプリングクロック
と、ハイビジョン信号の水平同期信号期間との演算を行
い、その結果によって非標準検出信号を出力する非標準
検出回路をさらに備えたものであり、上記非標準検出信
号を、第2のリセット信号として用いるものであり、上
記第1のリセット信号、または上記第2のリセット信号
により、上記分周回路の動作を行うものとしたことで、
水平同期信号の周期が乱れた場合でも、その状態を検出
し、水平同期信号の周期が復旧した時点で色差信号のサ
ンプリングクロックを取得することにより、PLLがラ
インロックした状態にある限りは、水平同期信号がいか
なる状態に変化しても、水平同期信号に対する輝度信号
サンプリングクロックと、色差信号サンプリングクロッ
クとの位相関係を一定に保つことを可能とする。
【図1】本発明の実施の形態1による、クロック生成回
路の構成を示すブロック図である。
路の構成を示すブロック図である。
【図2】同実施の形態によるクロック生成回路におけ
る、クロック演算回路1の内部構成を示すブロック図、
および上記クロック演算回路1内における各信号の波形
を示す図である。
る、クロック演算回路1の内部構成を示すブロック図、
および上記クロック演算回路1内における各信号の波形
を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態2による、クロック生成回
路の構成を示すブロック図である。
路の構成を示すブロック図である。
【図4】同実施の形態によるクロック生成回路におけ
る、分周回路30の内部構成を示すブロック図である。
る、分周回路30の内部構成を示すブロック図である。
【図5】同実施の形態2によるクロック生成回路におけ
る、分周回路30内における各信号の波形、および位相
の対応を示す図である。
る、分周回路30内における各信号の波形、および位相
の対応を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態3による、クロック生成回
路の構成を示すブロック図である。
路の構成を示すブロック図である。
【図7】同実施の形態によるクロック生成回路におけ
る、非標準検出回路60の内部構成を示すブロック図で
ある。
る、非標準検出回路60の内部構成を示すブロック図で
ある。
【図8】同実施の形態3によるクロック生成回路におけ
る、非標準検出回路60内における各信号の波形、位
相、および周期の対応を示す図である。
る、非標準検出回路60内における各信号の波形、位
相、および周期の対応を示す図である。
【図9】従来技術によるPLL制御回路の構成を示すブ
ロック図である。
ロック図である。
【図10】従来技術によるPLL制御回路内における各
信号の波形、および位相の対応を示す図である。
信号の波形、および位相の対応を示す図である。
1 クロック演算回路 2 位相誤差検出回路 3 電圧制御発振器(VCO) 4 低域通過フィルタ(LPF) 5,8 分周器 7,31 スイッチ 6,9 位相比較器 10 積分器 11 正弦波変換器 12 デジタル−アナログ変換器(DAC) 13 逓倍器 14 帯域通過フィルタ 20 加算器 21 フリップフロップ回路 30 分周回路 40 RSフリップフロップ回路 41 分周カウンタ 42 正相シフタ 43 逆相シフタ 44 デコーダ 45 インバータ 60 非標準検出回路 61 ORゲート 70 カウンタ 71 比較器 72 フィルタ 73 検出器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // H03L 7/06 H03L 7/06 A
Claims (4)
- 【請求項1】 NTSC,PAL、およびハイビジョン
信号の水平同期周波数の整数倍に同期するクロックを生
成するクロック生成回路において、 NTSC、PAL、およびハイビジョンの水平同期信号
の周波数が、それぞれfN ,fP ,fH であるとき、f
=NfN =PfP =HfH (N,P,Hは整数)の関係
を満たす周波数fを基準発振周波数として発振する基準
周波数発振器と、 上記基準発振周波数を、入力される制御電圧に基づい
て、上記水平同期周波数に位相同期および周波数同期さ
せることにより第一のクロックを生成する電圧制御発振
器と、 上記第一のクロックを1/N、あるいは1/Pに分周し
て、その結果を第一の分周信号として出力する第1の分
周器と、 上記第一の分周信号の位相と、上記NTSC信号、また
はPAL信号の水平同期信号の位相とを比較して、その
結果を第一の誤差信号として出力する第1の位相比較器
と、 上記第一のクロックを1/Hに分周して、その結果を第
二の分周信号として出力する第2の分周器と、 上記第二の分周信号の位相と、上記ハイビジョン信号の
水平同期信号の位相とを比較し、その結果を第二の誤差
信号として出力する第2の位相比較器と、 上記第一および第二の誤差信号を取得して、いずれか一
方を出力する第1のスイッチと、 上記第1のスイッチより入力した誤差信号を平滑化し、
上記電圧制御発振器を制御する電圧である制御電圧とし
て出力する低域通過フィルタと、 上記第一のクロックに、当該クロック生成回路の外部よ
り与えられる整数である定数Aを累積加算した信号であ
る加算信号を出力する積分器と、 上記加算信号を正弦波信号に変換する正弦波変換器と、 上記正弦波信号を、上記第一のクロックを用いてデジタ
ル−アナログ変換するデジタル−アナログ変換器と、 上記デジタル−アナログ変換器より入力する信号を周波
数逓倍して出力する逓倍器と、 上記逓倍器の出力する信号から、当該逓倍周波数の近傍
成分のみを含む信号を第2のクロックとして出力する帯
域通過フィルタとを備えたことを特徴とするクロック生
成回路。 - 【請求項2】 請求項1に記載のクロック生成回路にお
いて、 上記第2のクロックをハイビジョン輝度信号サンプリン
グクロックとして用いるものであり、 当該クロック生成回路の外部より入力する第1の信号で
ある第一のリセット信号と、上記ハイビジョン信号の水
平同期信号と、上記ハイビジョン輝度信号サンプリング
クロックとを取得して、上記ハイビジョン輝度信号サン
プリングクロックを1/3に分周した、3種類の位相を
もつ分周信号群を生成する分周回路と、 上記3種類の位相をもつ分周信号群中から1つの分周信
号のみを選択し、これをハイビジョン色度信号サンプリ
ングクロックとして、当該クロック生成回路の外部へと
出力する第2のスイッチとをさらに備えたことを特徴と
するクロック生成回路。 - 【請求項3】 請求項2に記載のクロック生成回路にお
いて、 当該クロック生成回路の外部より入力する第2の信号で
ある制御信号を用いるものであり、上記第2のスイッチ
は、上記制御信号に基づいて上記分周信号群の選択を行
うものであることを特徴とするクロック生成回路。 - 【請求項4】 請求項2または3のいずれかに記載のク
ロック生成回路において、 上記ハイビジョン輝度信号サンプリングクロックと、ハ
イビジョン信号の水平同期信号期間との演算を行い、そ
の結果によって非標準検出信号を出力する非標準検出回
路をさらに備えたものであり、 上記非標準検出信号を、第2のリセット信号として用い
るものであり、 上記第1のリセット信号または上記第2のリセット信号
により、上記分周回路の動作を行うものであることを特
徴とするクロック生成回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9190096A JPH1141623A (ja) | 1997-07-15 | 1997-07-15 | クロック生成回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9190096A JPH1141623A (ja) | 1997-07-15 | 1997-07-15 | クロック生成回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1141623A true JPH1141623A (ja) | 1999-02-12 |
Family
ID=16252313
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9190096A Pending JPH1141623A (ja) | 1997-07-15 | 1997-07-15 | クロック生成回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1141623A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010034662A (ja) * | 2008-07-25 | 2010-02-12 | Shimadzu Corp | 撮像装置 |
-
1997
- 1997-07-15 JP JP9190096A patent/JPH1141623A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010034662A (ja) * | 2008-07-25 | 2010-02-12 | Shimadzu Corp | 撮像装置 |
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