JP2010034662A - 撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】アーティファクトを低減させることができる撮像装置を提供することを目的とする。
【解決手段】蓄積・読み出し回路(検出素子用回路2)を駆動させる駆動周波数CLK_A,電荷電圧変換回路3を駆動させる駆動周波数CLK_Bまたはアナログ/ディジタル変換回路4を駆動させる駆動周波数CLK_Cのうち、1つの駆動周波数CLK_Bを基準として、その基準とする駆動周波数CLK_Bと、残りの回路の駆動周波数CLK_A,CLK_Cとが、整数倍または整数分の一の関係となるように各々の駆動周波数を設定するので、回路2〜4のいずれかの回路に他の回路のノイズが重畳しても、駆動周波数の周期毎にノイズが一定量となり、一定量となったノイズについては除去すれば、アーティファクトを低減させることができる。
【選択図】図4
【解決手段】蓄積・読み出し回路(検出素子用回路2)を駆動させる駆動周波数CLK_A,電荷電圧変換回路3を駆動させる駆動周波数CLK_Bまたはアナログ/ディジタル変換回路4を駆動させる駆動周波数CLK_Cのうち、1つの駆動周波数CLK_Bを基準として、その基準とする駆動周波数CLK_Bと、残りの回路の駆動周波数CLK_A,CLK_Cとが、整数倍または整数分の一の関係となるように各々の駆動周波数を設定するので、回路2〜4のいずれかの回路に他の回路のノイズが重畳しても、駆動周波数の周期毎にノイズが一定量となり、一定量となったノイズについては除去すれば、アーティファクトを低減させることができる。
【選択図】図4
Description
この発明は、医療分野、工業分野、さらには原子力分野などに用いられる撮像装置に関する。
電荷情報に基づいて画像を得る撮像装置についてX線を入射して電荷情報に変換する場合を例に採って説明する。撮像装置は、X線感応型のX線変換層を備えており、X線の入射によりX線変換層はキャリア(電荷情報)に変換する。X線変換層としては非晶質のアモルファスセレン(a−Se)膜が用いられる。
また、撮像装置は、X線変換層で変換されたキャリアを蓄積して読み出す回路を備えている。この回路は、図9に示すように、2次元状に配列した複数のゲートラインGおよびデータラインDで構成されているとともに、キャリアを蓄積するコンデンサCaおよびそのコンデンサCaに蓄積されたキャリアをON/OFFの切り換えで読み出す薄膜トランジスタ(TFT)Trを2次元状に配列して構成されている。ゲートラインGは、各々の薄膜トランジスタTrのON/OFF切り換えを制御し、かつ各々の薄膜トランジスタTrのゲートに電気的に接続されている。データラインDは、薄膜トランジスタTrの読み出し側に電気的に接続されている。
例えば、図9に示すように、ゲートラインGが10本のゲートラインG1〜G10からなり、データラインDが10本のデータラインD1〜D10からなるときの制御シーケンスは以下のようになる。先ず、X線の入射によってキャリアが生成されて、そのキャリアがキャリアとしてコンデンサCaに蓄積される。ゲート駆動回路101からゲートラインG1を選択して、選択されたゲートラインG1に接続されている各薄膜トランジスタTrが選択指定される。その選択指定された各薄膜トランジスタTrに接続されているコンデンサCaから蓄積されたキャリアが読み出されて、データラインD1〜D10の順に読み出される。次に、ゲート駆動回路101からゲートラインG2を選択して、同様の手順で、選択されたゲートラインG1および各薄膜トランジスタTrに接続されているコンデンサCaから蓄積されたキャリアが読み出されて、データラインD1〜D10の順に読み出される。残りのゲートラインGについても同様に順に選択することで、2次元状のキャリアを読み出す。読み出された各キャリアは電荷電圧変換アンプで電圧に変換された状態でそれぞれ増幅されて、A/D変換器でアナログ値からディジタル値に変換される。このディジタル値に変換されたキャリアに基づいて2次元状の画像を得る。なお、電荷電圧変換アンプやA/D変換器は、図9に示すように回路基板102に搭載されている。
ゲートラインGの1本分のキャリアを読み出す時間の間隔である読み出し間隔は、図10(b)に示すように、アンプリセットの時間、薄膜トランジスタのゲートONの時間、アンプ出力ホールド(サンプルホールドがON)の時間、A/D変換の変換時間などで決定される。なお、各フレームレートごとの読み出しの時間を「読み出し期間」とすると、図10(a)に示すように、読み出し間隔×10(ゲートラインG1〜G10までの10本のライン)となる。また、フレームレートは、フレーム同期信号間の時間間隔でもあり、このフレーム同期信号に同期して画像単位を表わすフレームの出力(すなわちフレームの読み出し)のタイミングが制御される。すなわち、一定周期のフレーム同期信号に対して同期信号から固定時間後(図10では固定時間「0」)にキャリアの読み出しが開始される。図10においては、上述した読み出し間隔は、電荷電圧変換アンプによる電荷電圧変換期間にも相当する。また、読み出し終了から次の読み出し開始までの期間を「ブランク期間」とすると、そのブランク期間の間でX線の照射が行われてX線がX線変換層に入射される。なお、X線照射(入射)終了から次のフレーム同期信号までの期間を、図10に示すようにaとする。
次に、上述した回路基板中の各回路について説明する。回路基板には、図11に示すように、上述した電荷電圧変換アンプを搭載した電荷電圧変換回路Bと、上述したA/D変換器を搭載したアナログ/ディジタル変換回路Cと、ディジタルデータ収集回路Dと、ディジタルデータ転送回路Eとを備えている。また、キャリアを蓄積して読み出す蓄積・読み出し回路Aが電荷電圧変換回路Bの前段に配設されている。上述したこれらの回路をそれぞれ駆動させるには、各々の回路を駆動させる駆動周波数に同期して行われる(例えば、特許文献1、2参照)。
例えば、蓄積・読み出し回路Aを駆動させる駆動周波数をCLK_Aとするとともに、電荷電圧変換回路Bを駆動させる駆動周波数をCLK_Bとし、アナログ/ディジタル変換回路Cを駆動させる駆動周波数をCLK_Cとし、ディジタルデータ収集回路Dを駆動させる駆動周波数をCLK_Dとし、ディジタルデータ転送回路Eを駆動させる駆動周波数をCLK_Eとする。これらの駆動周波数CLK_A〜CLK_Eについては、それぞれの回路で最適な動作が可能な周波数のクロックが使用されている。また、ディジタルデータ収集回路Dの駆動周波数CLK_Dは特に高速であり、画像の演算を行う(画像処理を行う)ための集積回路(IC: Integrated Circuit) の駆動周波数や、画像バッファ(画像データを記憶するメモリ部)へのデータ保存のための駆動周波数とは異なる周波数のものを用いることが多い。また、ディジタルデータ転送回路EのCLK_Eについては、データ転送規格に合わせた周波数のものが採用されることが多い。
特開2005−177113号公報(第3,9,10−14頁、図4,8)
特開2007−215760号公報(第10,12−15,18,20−22頁、図3,7,8,14,21,22)
しかしながら、上述したような各々の回路で互いに独立して駆動周波数を用いる場合には、画像上にアーティファクトが生じるという問題がある。特に、電荷電圧変換アンプが駆動しているときに、アンプの制御信号(例えば図10のアンプリセットなど)を生成しているクロックと周波数の異なるクロックを用いた他の回路のノイズがアンプに入ると、アンプに電気的に接続されたデータラインごとに異なる量のノイズが画像に重畳するので、画像上に縞状のアーティファクトが生じる。また、1ラインの中でも、アンプのリードクロック(読出しクロック)と周波数の異なるクロックを用いた他の回路のノイズがアンプに入ると、画像上に点々状のアーティファクトが生じる。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、アーティファクトを低減させることができる撮像装置を提供することを目的とする。
この発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載の発明は、光または放射線の入射により前記光または放射線の情報を電荷情報に変換する変換層と、その変換層で変換された電荷情報を蓄積して読み出す蓄積・読み出し回路と、その蓄積・読み出し回路で読み出された電荷情報を電圧情報に変換して保持する電荷電圧変換回路と、その電荷電圧変換回路で保持された電圧情報のアナログ値からディジタル値に変換するアナログ/ディジタル変換回路と、そのアナログ/ディジタル変換回路で変換されたディジタル値に基づいて画像を得る撮像装置であって、前記蓄積・読み出し回路を駆動させる駆動周波数,前記電荷電圧変換回路を駆動させる駆動周波数または前記アナログ/ディジタル変換回路を駆動させる駆動周波数のうち、1つの駆動周波数を基準として、その基準とする駆動周波数と、残りの回路の駆動周波数とが、整数倍または整数分の一の関係となるように各々の駆動周波数を設定する駆動周波数設定手段を備えることを特徴とするものである。
すなわち、請求項1に記載の発明は、光または放射線の入射により前記光または放射線の情報を電荷情報に変換する変換層と、その変換層で変換された電荷情報を蓄積して読み出す蓄積・読み出し回路と、その蓄積・読み出し回路で読み出された電荷情報を電圧情報に変換して保持する電荷電圧変換回路と、その電荷電圧変換回路で保持された電圧情報のアナログ値からディジタル値に変換するアナログ/ディジタル変換回路と、そのアナログ/ディジタル変換回路で変換されたディジタル値に基づいて画像を得る撮像装置であって、前記蓄積・読み出し回路を駆動させる駆動周波数,前記電荷電圧変換回路を駆動させる駆動周波数または前記アナログ/ディジタル変換回路を駆動させる駆動周波数のうち、1つの駆動周波数を基準として、その基準とする駆動周波数と、残りの回路の駆動周波数とが、整数倍または整数分の一の関係となるように各々の駆動周波数を設定する駆動周波数設定手段を備えることを特徴とするものである。
[作用・効果]蓄積・読み出し回路,電荷電圧変換回路またはアナログ/ディジタル変換回路のいずれかの回路に他の回路のノイズがばらついて重畳しやすく、特に、電荷電圧変換回路に他の回路のノイズが重畳すると電荷電圧変換回路で増幅されたときにノイズまでがばらついて増幅されてしまう。そこで、請求項1に記載の発明によれば、駆動周波数設定手段を備え、その駆動周波数設定手段は、蓄積・読み出し回路を駆動させる駆動周波数,電荷電圧変換回路を駆動させる駆動周波数またはアナログ/ディジタル変換回路を駆動させる駆動周波数のうち、1つの駆動周波数を基準として、その基準とする駆動周波数と、残りの回路の駆動周波数とが、整数倍または整数分の一の関係となるように各々の駆動周波数を設定する。したがって、蓄積・読み出し回路,電荷電圧変換回路またはアナログ/ディジタル変換回路のいずれかの回路に他の回路のノイズが重畳しても、基準とする駆動周波数と、残りの回路の駆動周波数とが、整数倍または整数分の一の関係であるので、駆動周波数の周期毎にノイズが一定量となる。したがって、一定量となったノイズについては除去すれば、アーティファクトを低減させることができる。
上述した発明において、ディジタル値に関するディジタルデータを収集するディジタルデータ収集回路をさらに備え、駆動周波数設定手段は、上述した基準とする駆動周波数と、ディジタルデータ収集回路を駆動させる駆動周波数とが、整数倍または整数分の一の関係となるように駆動周波数を設定するのが好ましい(請求項2に記載の発明)。したがって、蓄積・読み出し回路,電荷電圧変換回路またはアナログ/ディジタル変換回路のいずれかの回路にディジタルデータ収集回路のノイズが重畳しても、逆に、ディジタルデータ収集回路に他の回路のノイズが重畳しても、基準とする駆動周波数と、ディジタルデータ収集回路を駆動させる駆動周波数とが、整数倍または整数分の一の関係であるので、駆動周波数の周期毎にノイズが一定量となる。
また、上述したこれらの発明において、ディジタル値に関するディジタルデータを後段に転送するディジタルデータ転送回路をさらに備え、駆動周波数設定手段は、上述した基準とする駆動周波数と、ディジタルデータ転送回路を駆動させる駆動周波数とが、整数倍または整数分の一の関係となるように駆動周波数を設定するのが好ましい(請求項3に記載の発明)。したがって、蓄積・読み出し回路,電荷電圧変換回路またはアナログ/ディジタル変換回路のいずれかの回路にディジタルデータ転送回路のノイズが重畳しても、逆に、ディジタルデータ転送回路に他の回路のノイズが重畳しても、基準とする駆動周波数と、ディジタルデータ転送回路を駆動させる駆動周波数とが、整数倍または整数分の一の関係であるので、駆動周波数の周期毎にノイズが一定量となる。
なお、m,nを自然数としたとき(ただしm≠n)、これらの駆動周波数の中で最も低い駆動周波数を基準として、その基準とする駆動周波数と、残りの一方の回路の駆動周波数とが、m倍の関係で、基準とする駆動周波数と、残りの他方の回路の駆動周波数とが、n倍の関係でも、請求項1に記載の発明の関係(基準とする駆動周波数と、残りの回路の駆動周波数とが、整数倍または整数分の一の関係)を当然満たし、アーティファクトを低減させることができる。逆に、これらの駆動周波数の中で最も高い駆動周波数を基準として、その基準とする駆動周波数と、残りの一方の回路の駆動周波数とが、m分の一の関係で、基準とする駆動周波数と、残りの他方の回路の駆動周波数とが、n分の一の関係でも、請求項1に記載の発明の関係(基準とする駆動周波数と、残りの回路の駆動周波数とが、整数倍または整数分の一の関係)を当然満たし、アーティファクトを低減させることができる。しかし、上述した一方の回路と他方の回路とに着目すると、互いの駆動周波数はn/m倍またはm/n倍の関係で、最も低い駆動周波数を基準とした場合には、その基準とする駆動周波数の周期の(n×m)分割したときの周期のmとnの最小公倍数、最も高い駆動周波数を基準とした場合には、その基準とする駆動周波数の周期のmとnの最小公倍数で同期する。特に、mとnが互いに素の関係(すなわち最大公約数が1である関係)では、最小公倍数がm×nの周期で同期する。
そこで、上述したこれらの発明において、nを自然数としたときに、駆動周波数設定手段は、上述した基準とする駆動周波数と、残りの回路の駆動周波数とが、nのべき乗倍またはnのべき乗分の一の関係となるように各々の駆動周波数を設定する(請求項4に記載の発明)ことで、上述した一方の回路と他方の回路とに着目すると、互いの駆動周波数も、nのべき乗倍またはnのべき乗分の一の関係で、周波数が低い方の周期のn倍、周波数が高い方の周期で同期するので、同期の制御が行いやすくなる。
上述したnのべき乗倍またはnのべき乗分の一の関係となるように各々の駆動周波数を設定する一例として下記のような手段が挙げられる。すなわち、これらの駆動周波数の中で最も高い駆動周波数に対して、あるいはその最も高い駆動周波数よりもさらに高い周波数に対してnのべき乗分の一に分周する分周手段を備え、その分周手段で分周して得られた各々の駆動周波数を駆動周波数設定手段は設定する(請求項5に記載の発明)。このような分周手段を備えることで、nのべき乗倍またはnのべき乗分の一の関係となるような各々の駆動周波数の設定を簡易に実現することができる。もちろん、分周せずに各々の駆動周波数を駆動周波数設定手段が設定してもよい。
上述したこれらの発明において、各々の駆動周波数の立ち上がりを揃える立ち上がり設定手段を備えるのがより好ましい(請求項6に記載の発明)。立ち上がりを揃えて立ち上がりの周期毎に同期をとることで、同期の制御が行いやすくなる。
この発明に係る撮像装置によれば、駆動周波数設定手段は、蓄積・読み出し回路を駆動させる駆動周波数,電荷電圧変換回路を駆動させる駆動周波数またはアナログ/ディジタル変換回路を駆動させる駆動周波数のうち、1つの駆動周波数を基準として、その基準とする駆動周波数と、残りの回路の駆動周波数とが、整数倍または整数分の一の関係となるように各々の駆動周波数を設定するので、蓄積・読み出し回路,電荷電圧変換回路またはアナログ/ディジタル変換回路のいずれかの回路に他の回路のノイズが重畳しても、駆動周波数の周期毎にノイズが一定量となり、一定量となったノイズについては除去すれば、アーティファクトを低減させることができる。
以下、図面を参照してこの発明の実施例を説明する。
図1は、実施例に係るX線撮影装置の概略ブロック図であり、図2は、X線撮影装置のX線変換層周辺の概略断面図であり、図3は、X線撮影装置の電荷電圧変換回路やアナログ/ディジタル変換回路の周辺回路図である。本実施例では、入射する放射線としてX線を例に採って説明するとともに、撮像装置としてX線撮影装置を例に採って説明する。
図1は、実施例に係るX線撮影装置の概略ブロック図であり、図2は、X線撮影装置のX線変換層周辺の概略断面図であり、図3は、X線撮影装置の電荷電圧変換回路やアナログ/ディジタル変換回路の周辺回路図である。本実施例では、入射する放射線としてX線を例に採って説明するとともに、撮像装置としてX線撮影装置を例に採って説明する。
本実施例に係るX線撮影装置は、被検体にX線を照射して撮像を行う。具体的には、被検体を透過したX線像がX線変換層(本実施例ではアモルファスセレン膜)上に投影されて、像の濃淡に比例したキャリア(電荷情報)が層内に発生することでキャリアに変換される。
X線撮影装置は、図1に示すように、後述するゲートラインGを選択するゲート駆動回路1と、X線変換層23(図2を参照)で変換されたキャリアを蓄積して読み出すことでX線を検出する検出素子用回路2と、その検出素子用回路2で読み出されたキャリアを電圧に変換した状態で増幅する電荷電圧変換回路3と、その電荷電圧変換回路3で増幅された電圧のアナログ値からディジタル値に変換するアナログ/ディジタル変換回路4と、そのアナログ/ディジタル変換回路4でディジタル値に変換された電圧値をディジタルデータとして収集するディジタルデータ収集回路5と、ディジタルデータ収集回路5で収集されたディジタルデータを後段の画像処理部7に転送するディジタルデータ転送回路6と、転送されたディジタルデータに対して信号処理を行って画像を得る画像処理部7と、これらの回路1〜6や後述するメモリ部9やモニタ11などを統括制御するコントローラ8と、処理された画像などを記憶するメモリ部9と、入力設定を行う入力部10と、処理された画像などを表示するモニタ11とを備えている。その他に、本実施例では、コントローラ8と各回路1〜6との間に位相同期回路(PLL: Phase Locked Loop)12を介在させている。本明細書では、キャリアや画像などの情報を、画像に関する画像情報とする。X線変換層23は、この発明における変換層に相当し、検出素子用回路2は、この発明における蓄積・読み出し回路に相当し、電荷電圧変換回路3は、電荷電圧変換回路に相当し、アナログ/ディジタル変換回路4は、アナログ/ディジタル変換回路に相当し、ディジタルデータ収集回路5は、ディジタルデータ収集回路に相当し、ディジタルデータ転送回路6は、ディジタルデータ転送回路に相当し、位相同期回路(PLL)12は、この発明における分周手段に相当する。
ゲート駆動回路1は複数のゲートラインGに電気的に接続されている。ゲート駆動回路1から各ゲートラインGに電圧を印加することで、後述する薄膜トランジスタ(TFT)TrをONにして後述するコンデンサCaに蓄積されたキャリアの読み出しを開放し、各ゲートラインGへの電圧を停止する(電圧を−10Vにする)ことで、薄膜トランジスタTrをOFFにしてキャリアの読み出しを遮断する。なお、各ゲートラインGに電圧を印加することでOFFにしてキャリアの読み出しを遮断し、各ゲートラインGへの電圧を停止することでONにしてキャリアの読み出しを開放するように、薄膜トランジスタTrを構成してもよい。
検出素子用回路2は、2次元状に配列した複数のゲートラインGおよびデータラインDで構成されているとともに、キャリアを蓄積するコンデンサCaおよびそのコンデンサCaに蓄積されたキャリアをON/OFFの切り換えで読み出す薄膜トランジスタTrを2次元状に配列して構成されている。ゲートラインGは、各々の薄膜トランジスタTrのON/OFF切り換えを制御し、かつ各々の薄膜トランジスタTrのゲートに電気的に接続されている。データラインDは、薄膜トランジスタTrの読み出し側に電気的に接続されている。
説明の便宜上、本実施例では、縦・横式2次元マトリックス状配列で10×10個の薄膜トランジスタTrおよびコンデンサCaが形成されているとする。すなわち、ゲートラインGは、10本のゲートラインG1〜G10からなり、データラインDは、10本のデータラインD1〜D10からなる。各ゲートラインG1〜G10は、図1中のX方向に並設された10個の薄膜トランジスタTrのゲートにそれぞれ接続され、各データラインD1〜D10は、図1中のY方向に並設された10個の薄膜トランジスタTrの読み出し側にそれぞれ接続されている。薄膜トランジスタTrの読み出し側とは逆側にはコンデンサCaが電気的に接続されており、薄膜トランジスタTrとコンデンサCaとの個数が一対一に対応する。
また、検出素子用回路2は、図2に示すように、検出素子DUが2次元マトリックス状配列で絶縁基板21にパターン形成されている。すなわち、絶縁基板21の表面に、各種真空蒸着法による薄膜形成技術やフォトリソグラフィ法によるパターン技術を利用して、上述したゲートラインG1〜G10およびデータラインD1〜D10を配線し、薄膜トランジスタTr,コンデンサCa,キャリア収集電極22,X線変換層23および電圧印加電極24を順に積層形成することで構成されている。
X線変換層23は、X線感応型の半導体厚膜で形成されており、本実施例では、非晶質のアモルファスセレン(a−Se)膜で形成されている。X線変換層23は、X線の入射によりX線の情報を電荷情報であるキャリアに変換する。なお、X線変換層23は、X放射線の入射によりキャリアが生成されるX線感応型の物質であれば、アモルファスセレンに限定されない。また、X線以外の放射線(γ線など)を入射して撮像を行う場合には、X線変換層23の替わりに、放射線の入射によりキャリアが生成される放射線感応型の物質を用いてもよい。また、光を入射して撮像を行う場合には、X線変換層23の替わりに、光の入射によりキャリアが生成される光感応型の物質を用いてもよい。
キャリア収集電極22は、コンデンサCaに電気的に接続されており、X線変換層23で変換されたキャリアを収集してコンデンサCaに蓄積する。このキャリア収集電極22も、薄膜トランジスタTrおよびコンデンサCaと同様に、縦・横式2次元マトリックス状配列で多数個(本実施例では10×10個)形成されている。それらキャリア収集電極22,コンデンサCaおよび薄膜トランジスタTrが各検出素子DUとしてそれぞれ分離形成されている。また、電圧印加電極24は、全検出素子DUの共通電極として全面にわたって形成されている。
電荷電圧変換回路3は、図3に示すように、各々のデータラインD(図3ではD1〜D10)に電気的に接続された電荷電圧変換アンプ31と、各々のデータラインDに電気的に接続されたアンプ用コンデンサ32と、データラインD毎の電荷電圧変換アンプ31およびアンプ用コンデンサ32に電気的に並列に接続されたサンプルホールド33と、データラインD毎のサンプルホールド33に電気的に接続されたスイッチング素子34とを備えている。その他に、電荷電圧変換回路3は、後述する図6のアンプのリードクロック(読出しクロック)やアンプリセットやサンプルホールドの制御信号を出力するアンプ制御回路35(図3では図示省略、図4を参照)を備えている。また、電荷電圧変換アンプ31と検出素子用回路2のデータラインDの端部とは、スイッチング素子SWを介して、データラインD毎に電気的に接続されている。データラインDに読みだされたキャリアを、スイッチング素子SWがONにして電荷電圧変換回路3の電荷電圧変換アンプ31およびアンプ用コンデンサ32に送り込む。送り込まれたキャリアを、電荷電圧変換アンプ31およびアンプ用コンデンサ32が電圧に変換した状態で増幅し、増幅された電圧値をサンプルホールド33は所定時間だけ一旦蓄積する。一旦蓄積された電圧値を、スイッチング素子34をONにしてアナログ/ディジタル変換回路4のA/D変換器41(図3では図示省略、図4を参照)に送り込み、送り込まれた電圧のアナログ値からディジタル値にA/D変換器41は変換する。
図2の説明に戻って、画像処理部7は、A/D変換器41でディジタル値に変換された電圧値に対して各種の信号処理を行って画像を求める。コントローラ8は、回路1〜6や画像処理部7や後述するメモリ部9やモニタ11や位相同期回路(PLL)12(以下、「PLL」と略記する)などを統括制御し、本実施例では電荷電圧変換回路3を駆動させる駆動周波数CLK_Bを基準として、その基準とする駆動周波数CLK_Bと、残りの回路1,2,4〜6の駆動周波数CLK_A,CLK_C〜CLK_Eとが、整数倍または整数分の一の関係となるように各々の駆動周波数を設定する機能(駆動周波数設定の機能)および各々の駆動周波数の立ち上がりを揃える機能(立ち上がり設定の機能)をも備えている。画像処理部7およびコントローラ8は、中央演算処理装置(CPU)などで構成されている。コントローラ8は、この発明における駆動周波数設定手段および立ち上がり設定手段に相当する。
メモリ部9は、画像情報などを書き込んで記憶し、コントローラ8からの読み出し指令に応じて画像情報などがメモリ部9から読み出される。メモリ部9は、ROM(Read-only Memory)やRAM(Random-Access Memory)などに代表される記憶媒体などで構成されている。なお、画像情報の書き込みにはRAMが用いられ、例えば制御シーケンスに関するプログラムの読み出しによって制御シーケンスをコントローラ8に実行させる場合には、制御シーケンスに関するプログラムの読み出し専用にはROMが用いられる。本実施例では、基準とする駆動周波数CLK_Bと、残りの回路1,2,4〜6の駆動周波数CLK_A,CLK_C〜CLK_Eとが、整数倍または整数分の一の関係、より好ましくはnを自然数としたときに、基準とする駆動周波数CLK_Bと、残りの回路1,2,4〜6の駆動周波数CLK_A,CLK_C〜CLK_Eとが、nのべき乗倍またはnのべき乗分の一の関係となるように各々の駆動周波数を設定する制御シーケンスに関するプログラムをメモリ部9に記憶させ、そのプログラムの読み出しによって制御シーケンスをコントローラ8に実行させる。
入力部10は、マウスやキーボードやジョイスティックやトラックボールやタッチパネルなどに代表されるポインティングデバイス、あるいはボタンやスイッチやレバーなどの入力手段で構成されている。入力部10に入力設定すると、入力設定データがコントローラ8に送り込まれ、入力設定データに基づいて回路1〜6や画像処理部7やメモリ部9やモニタ11やPLL12などが制御される。
続いて、本実施例のX線撮影装置の制御シーケンスについて説明する。電圧印加電極24に高電圧(例えば数100V〜数10kV程度)のバイアス電圧VAを印加した状態で、検出対象であるX線を入射させる。
X線の入射によってX線変換層23でキャリアが生成されて、そのキャリアが電荷情報としてキャリア収集電極22を介してコンデンサCaに蓄積される。ゲート駆動回路1の信号(ここではキャリア)読み出し用の走査信号(すなわちゲート駆動信号)によって、対象となるゲートラインGが選択される。本実施例では、ゲートラインG1,G2,G3,…,G9,G10の順に1つずつ選択されるものとして説明する。また、ゲート駆動回路1からの信号読み出し用の走査信号は、ゲートラインGに電圧(例えば15V程度)を印加する信号である。
ゲート駆動回路1から対象となるゲートラインGを選択して、選択されたゲートラインGに接続されている各薄膜トランジスタTrが選択指定される。この選択指定で選択指定された薄膜トランジスタTrのゲートに電圧が印加されてON状態となる。その選択指定された各薄膜トランジスタTrに接続されているコンデンサCaから蓄積されたキャリアが、選択指定されてON状態に移行した薄膜トランジスタTrを経由して、データラインDに読み出される。すなわち、選択されたゲートラインGに関する検出素子DUが選択指定されて、その選択指定された検出素子DUのコンデンサCaに蓄積されたキャリアが、データラインDに読み出される。
一方、選択指定された同一のゲートラインGに関する各々の検出素子DUからの読み出し順については、データラインD1〜D10の順に1つずつ選択されて読み出されるものとして説明する。すなわち、データラインDに接続されている電荷電圧変換回路3の電荷電圧変換アンプ31がリセットされて、さらに薄膜トランジスタTrがON状態(すなわちゲートがON)に移行することで、キャリアがデータラインDに読み出され、電荷電圧変換回路3の電荷電圧変換アンプ31およびアンプ用コンデンサ32にて電圧に変換された状態で増幅される。
つまり、各検出素子DUのアドレス(番地)指定は、ゲート駆動回路1からの信号読み出し用の走査信号と、データラインDに接続されている電荷電圧変換アンプ31の選択とに基づいて行われる。
先ず、ゲート駆動回路1からゲートラインG1を選択して、選択されたゲートラインG1に関する検出素子DUが選択指定されて、その選択指定された検出素子DUのコンデンサCaに蓄積されたキャリアが、データラインD1〜D10の順に読み出される。次に、ゲート駆動回路1からゲートラインG2を選択して、同様の手順で、選択されたゲートラインG2に関する検出素子DUが選択指定されて、その選択指定された検出素子DUのコンデンサCaに蓄積されたキャリアが、データラインD1〜D10の順に読み出される。残りのゲートラインGについても同様に順に選択することで、2次元状のキャリアを読み出す。
読みだされた各キャリアは電荷電圧変換アンプ31およびアンプ用コンデンサ32で電圧に変換された状態でそれぞれ増幅されて、サンプルホールド33で一旦蓄積されて、アナログ/ディジタル変換回路4のA/D変換器41でアナログ値からディジタル値に変換される。このディジタル値に変換された電圧値をディジタルデータとしてディジタルデータ収集回路5は収集して、収集されたディジタルデータをディジタルデータ転送回路6は後段の画像処理部7に転送する。転送されたディジタルデータに基づいて、画像処理部7は各種の信号処理を行って、2次元状の画像を得る。得られた2次元状の画像やキャリアなどに代表される画像情報は、コントローラ8を介してメモリ部9に書き込まれて記憶され、必要に応じてコントローラ8を介してメモリ部9から読み出される。また、画像情報は、コントローラ8を介してモニタ11に表示される。
次に、整数倍または整数分の一の関係となるような各々の駆動周波数の設定について、図4〜図7を参照して説明する。図4は、図1のブロック図からメモリ部,入力部およびモニタを除いた、より詳細なブロック図であって、図5は、位相同期回路(PLL)の概略ブロック図であって、図6(a)は、読み出し間隔のタイミングチャートであって、図6(b)は、読み出し間隔を細分化したタイミングチャートであって、図7は、各々の駆動周波数のタイミングチャートである。
本実施例では、上述したように、電荷電圧変換回路3を駆動させる駆動周波数CLK_Bを基準として、その基準とする駆動周波数CLK_Bと、残りの回路1,2,4〜6の駆動周波数CLK_A,CLK_C〜CLK_Eとが、整数倍または整数分の一の関係となるように各々の駆動周波数を設定する。より好ましくは、基準とする駆動周波数CLK_Bと、残りの回路1,2,4〜6の駆動周波数CLK_A,CLK_C〜CLK_Eとが、nのべき乗倍またはnのべき乗分の一の関係となるように各々の駆動周波数を設定する。図4に示すように、基準とする駆動周波数CLK_Bを40MHzと設定したときに、残りの回路1,2,4〜6の駆動周波数CLK_A,CLK_C〜CLK_Eとが、2のべき乗倍または2のべき乗分の一の関係となるように各々の駆動周波数を設定する。駆動周波数CLK_Aについては、同じ40MHzに設定するとともに、駆動周波数CLK_Cについては、4分の一(すなわち1/22)の10MHzに設定し、駆動周波数CLK_Dおよび駆動周波数CLK_Eについては、2倍の80MHzに設定する。なお、図1、図4では、駆動周波数CLK_Aについては、ゲート駆動回路1を介して、この発明における蓄積・読み出し回路に相当する検出素子用回路2に入力することで、検出素子用回路2を駆動させているが、ゲート駆動回路1を検出素子用回路2に組み込んで、検出素子用回路2内のゲート駆動回路1に駆動周波数CLK_Aを入力することで、検出素子用回路2を駆動させてもよい。
上述のように設定するには、本実施例では発振閉回路として位相同期回路(PLL)12を用いる。すなわち、PLL12は、図5に示すように、位相比較器21と、低域通過フィルタ(LPF: Low Pass Filter)22と、電圧制御発信器(VCO: Voltage Controlled Oscillator)23と、プログラマブルデバイダ24とを備えている。位相比較器110は、基準(参照)周波数frefとそれぞれ掃引される各出力周波数fOとの位相を比較して、比較して得られた位相差信号を低域通過フィルタ(LPF)22(以下、「LPF」と略記する)に与える。LPF22は、位相差信号の低域側の周波数成分のみを通過させて電圧に変換させて、その電圧を電圧制御発信器(VCO)23(以下、「VCO」と略記する)に与える。VCO23は、LPF22からの電圧の大きさに応じて周波数を出力し、その出力された周波数を各出力周波数fOとして掃引する。
プログラマブルデバイダ24は、VCO23から出力された出力周波数fOに対してn倍(本実施例では2倍)して、n倍された周波数nfOを位相比較器21に与える。PLL12において、位相比較器21,LPF22,VCO23,プログラマブルデバイダ24および位相比較器110を一巡(ループ)するたびに、各出力周波数fOがfref,fref/2,fref/22,…と順に掃引される。なお、べき乗を表わすnについては、2に限定されない。したがって、2のべき乗に限定されず、例えば3や5のべき乗であってもよい。
ここでは、これらの駆動周波数CLK_A〜CLK_Eの中で最も高い駆動周波数CLK_DまたはCLK_Eに対して2のべき乗分の一に分周するために、基準周波数frefとして最も高い駆動周波数CLK_DまたはCLK_Eを用いる。もちろん、最も高い駆動周波数CLK_DまたはCLK_Eよりもさらに高い周波数(80MHzの2のべき乗倍(例えば160MHz,320MHz,…))に対して2のべき乗分の一に分周してもよい。以下の説明では、基準周波数frefとして最も高い駆動周波数CLK_DまたはCLK_Eを用いた場合を例に採って行う(fref=80MHz)。
例えば、コントローラ8からプログラマブルデバイダ24に出力周波数f0に対して1倍するように制御した場合には、出力周波数は1倍であるfref(=80MHz)となって、駆動周波数CLK_DまたはCLK_Eとして用いられる。コントローラ8からプログラマブルデバイダ24に出力周波数f0に対して2倍するように制御した場合には、出力周波数は1/2倍であるfref/2(=40MHz)となって、駆動周波数CLK_AまたはCLK_Bとして用いられる。コントローラ8からプログラマブルデバイダ24に出力周波数f0に対して8倍するように制御した場合には、出力周波数は1/8倍であるfref/8(=10MHz)となって、駆動周波数CLK_Cとして用いられる。
駆動周波数CLK_A〜CLK_Cで駆動させたときの読み出し間隔のタイミングチャートは以下のようになる。すなわち、駆動周波数CLK_Aによってゲート駆動回路1を駆動させて、ゲートラインGを選択し、駆動周波数CLK_Aに同期してフレーム同期信号を生成する。また、駆動周波数CLK_Bによってアンプ制御回路35(図4を参照)はアンプのリードクロック(読出しクロック)(図4、図6では「アンプリードCLK」で表記)を生成するとともに、このリードクロックに基づいてアンプリセットおよびサンプルホールドの制御信号を生成する。また、駆動周波数CLK_Cによってアナログ/ディジタル変換回路4のA/D制御回路42(図4を参照)はA/D変換器41のクロック(図4、図6では「A/D CLK」で表記)を生成し、このクロックに基づいてA/D変換器41でのディジタル化をONにする。なお、各タイミングの開始、終了については、駆動周波数CLK_A〜CLK_Cをさらに分周したクロック(例えばアンプのリードクロックやA/D変換器41のクロック)に基づいて行われる。
読み出し間隔は、ゲートラインGの1本分のキャリアを読み出す時間の間隔である。本明細書では、読み出し間隔は、図6(b)に示すようなタイミングチャートに細分化され、選択の対象であるゲートラインGにおける電荷電圧変換アンプ31でのアンプリセット開始から、次に選択されるゲートラインGにおける電圧変換アンプ31でのアンプリセット開始までの間隔を示す。
具体的には、図6(b)に示すように、アンプリセットが終了した後に、ゲートラインGを選択して薄膜トランジスタTrのゲートがON状態に移行する。この移行によりゲートラインGに関する各々の検出素子DUからのキャリアの読み出しが行われる。薄膜トランジスタTrのゲートがOFF状態に移行した後に、アンプリセット開始から電荷電圧変換アンプ31の出力が安定するまでの時間、より正確に述べると薄膜トランジスタTrのゲートがOFF状態に移行してから電荷電圧変換アンプ31の出力が安定するまでの時間であるアンプ出力安定待ち時間が経過した後に、アンプ出力ホールドを示すサンプルホールド33をONにする。サンプルホールド33をOFFかつスイッチング素子34をONにした後にA/D変換器41をONにしてアナログ値からディジタル値に変換される。
駆動周波数CLK_A〜CLK_Cとの関連で述べると、40MHzの駆動周波数CLK_Bによって生成されたアンプのリードクロックに基づいてアンプリセットが終了した後に、40MHzの駆動周波数CLK_Aによってゲート駆動回路1を駆動させて、ゲートラインGを選択して薄膜トランジスタTrのゲートがON状態に移行する。40MHzの駆動周波数CLK_Aによって薄膜トランジスタTrのゲートがOFF状態に移行した後で、アンプ出力安定待ち時間が経過した後に、40MHzの駆動周波数CLK_Bによって生成されたアンプのリードクロックに基づくサンプルホールドの制御信号によってサンプルホールド33をONにする。40MHzの駆動周波数CLK_Aに同期して生成されたフレーム同期信号に同期してサンプルホールド33をOFFにするのと同時に、10MHzの駆動周波数CLK_Cによって生成されたA/D変換器41のクロックに基づいてA/D変換器41をONにしてアナログ値からディジタル値に変換される。このフレーム同期信号に同期して、かつ40MHzの駆動周波数CLK_Bによって生成されたアンプのリードクロックに基づいて次のゲートラインGにおいてアンプリセットを開始する。
上述した駆動周波数CLK_A〜CLK_Cと、駆動周波数CLK_D,CLK_Eとのタイミングチャートは、図7に示す通りである。この図7から明らかなように、各々の駆動周波数の立ち上がりを揃えている。
この発明における蓄積・読み出し回路に相当する検出素子用回路2,電荷電圧変換回路3またはアナログ/ディジタル変換回路4のいずれかの回路に他の回路のノイズがばらついて重畳しやすく、特に、電荷電圧変換回路3に他の回路2,4のノイズが重畳すると電荷電圧変換回路3で増幅されたときにノイズまでがばらついて増幅されてしまう。そこで、上述した本実施例に係るX線撮影装置によれば、コントローラ8は、各々の駆動周波数を設定する駆動周波数設定の機能を備え、その駆動周波数設定の機能は、回路1〜6を駆動させる駆動周波数のうち、電荷電圧変換回路3を駆動させる駆動周波数CLK_Bを基準として、その基準とする駆動周波数CLK_Bと、残りの回路1,2,4〜6の駆動周波数CLK_A,CLK_C〜CLK_Eとが、整数倍または整数分の一の関係(本実施例では2のべき乗倍または2のべき乗分の一の関係)となるように各々の駆動周波数を設定する。したがって、検出素子用回路2,電荷電圧変換回路3またはアナログ/ディジタル変換回路4のいずれかの回路に他の回路のノイズが重畳しても、基準とする駆動周波数CLK_Bと、残りの回路1,2,4〜6の駆動周波数CLK_A,CLK_C〜CLK_Eとが、整数倍または整数分の一の関係であるので、駆動周波数CLK_A〜CLK_Eの周期毎にノイズが一定量となる。したがって、一定量となったノイズについては除去すれば、アーティファクトを低減させることができる。
本実施例では、ディジタル値に関するディジタルデータを収集するディジタルデータ収集回路5をさらに備え、好ましくは、基準とする駆動周波数と、ディジタルデータ収集回路5を駆動させる駆動周波数とが、整数倍または整数分の一の関係(本実施例では2のべき乗倍または2のべき乗分の一の関係)となるように駆動周波数を設定している。したがって、検出素子用回路2,電荷電圧変換回路3またはアナログ/ディジタル変換回路4のいずれかの回路にディジタルデータ収集回路5のノイズが重畳しても、逆に、ディジタルデータ収集回路5に他の回路のノイズが重畳しても、基準とする駆動周波数と、ディジタルデータ収集回路5を駆動させる駆動周波数とが、整数倍または整数分の一の関係(本実施例では2のべき乗倍または2のべき乗分の一の関係)であるので、駆動周波数の周期毎にノイズが一定量となる。
本実施例では、ディジタル値に関するディジタルデータを後段(の画像処理部7)に転送するディジタルデータ転送回路6をさらに備え、好ましくは、基準とする駆動周波数と、ディジタルデータ転送回路6を駆動させる駆動周波数とが、整数倍または整数分の一の関係(本実施例では2のべき乗倍または2のべき乗分の一の関係)となるように駆動周波数を設定している。したがって、検出素子用回路2,電荷電圧変換回路3またはアナログ/ディジタル変換回路4のいずれかの回路にディジタルデータ転送回路6のノイズが重畳しても、逆に、ディジタルデータ転送回路6に他の回路のノイズが重畳しても、基準とする駆動周波数と、ディジタルデータ転送回路6を駆動させる駆動周波数とが、整数倍または整数分の一の関係(本実施例では2のべき乗倍または2のべき乗分の一の関係)であるので、駆動周波数の周期毎にノイズが一定量となる。
本実施例では、電荷電圧変換回路3を駆動させる駆動周波数CLK_Bを基準として、その基準とする駆動周波数CLK_Bと、残りの回路1,2,4〜6の駆動周波数CLK_A,CLK_C〜CLK_Eとが、2のべき乗倍または2のべき乗分の一の関係となるように各々の駆動周波数を設定したが、一方、駆動周波数CLK_B以外の駆動周波数を基準とした場合でも、2のべき乗倍または2のべき乗分の一の関係が成立する。40MHzの駆動周波数CLK_Aを基準として、その基準とする駆動周波数CLK_A(40MHz)と、残りの回路3〜6の駆動周波数CLK_B〜CLK_E(40MHz、10MHz、80MHz、80MHz)とも、2のべき乗倍または2のべき乗分の一の関係となる。最も低い10MHzの駆動周波数CLK_Cを基準として、その基準とする駆動周波数CLK_C(10MHz)と、残りの回路1〜3,5,6の駆動周波数CLK_A,CLK_B,CLK_D,CLK_E(40MHz、40MHz、80MHz、80MHz)とも、2のべき乗倍の関係となる。また、もっとも高い80MHzの駆動周波数CLK_D,CLK_Eのいずれかを基準として、その基準とする駆動周波数CLK_D,CLK_E(80MHz)と、残りの回路1〜4の駆動周波数CLK_A〜CLK_C(40MHz、40MHz、10MHz)とも、2のべき乗分の一の関係となる。したがって、基準とする駆動周波数については、特に限定されず、これらの駆動周波数の中から任意に選べばよい。また、基準とする駆動周波数と、残りの回路の駆動周波数とが、nのべき乗倍またはnのべき乗分の一の関係となる場合には、基準とする駆動周波数も含めたこれらの駆動周波数の中から別の駆動周波数を選んで、その選ばれた駆動周波数を基準としても、nのべき乗倍またはnのべき乗分の一の関係が常に成立する。
なお、m,nを自然数としたとき(ただしm≠n)、これらの駆動周波数の中で最も低い駆動周波数を基準として、その基準とする駆動周波数と、残りの一方の回路の駆動周波数とが、m倍の関係で、基準とする駆動周波数と、残りの他方の回路の駆動周波数とが、n倍の関係でも、この発明の関係(基準とする駆動周波数と、残りの回路の駆動周波数とが、整数倍または整数分の一の関係)を当然満たし、アーティファクトを低減させることができる。逆に、これらの駆動周波数の中で最も高い駆動周波数を基準として、その基準とする駆動周波数と、残りの一方の回路の駆動周波数とが、m分の一の関係で、基準とする駆動周波数と、残りの他方の回路の駆動周波数とが、n分の一の関係でも、この発明の関係(基準とする駆動周波数と、残りの回路の駆動周波数とが、整数倍または整数分の一の関係)を当然満たし、アーティファクトを低減させることができる。
しかし、上述した一方の回路と他方の回路とに着目すると、互いの駆動周波数はn/m倍またはm/n倍の関係で、最も低い駆動周波数を基準とした場合には、その基準とする駆動周波数の周期の(n×m)分割したときの周期のmとnの最小公倍数、最も高い駆動周波数を基準とした場合には、その基準とする駆動周波数の周期のmとnの最小公倍数で同期する。特に、mとnが互いに素の関係(すなわち最大公約数が1である関係)では、最小公倍数がm×nの周期で同期する。
図8に示すように、m=2、n=5の場合で、基準とする駆動周波数がCLK_Aで、10MHzの場合を例に採って説明する。図8(a)は、最も低い10MHzの駆動周波数CLK_Aを基準として、その基準とする駆動周波数CLK_A(10MHz)と、残りの一方の回路の駆動周波数CLK_B(20MHz)とが、m倍(ここでは2倍)の関係で、基準とする駆動周波数CLK_C(50MHz)とが、n倍(ここでは5倍)の関係のタイミングチャートであり、図8(b)は、もっとも高い10MHzの駆動周波数CLK_Aを基準として、その基準とする駆動周波数CLK_A(10MHz)と、残りの一方の回路の駆動周波数CLK_B(5MHz)とが、m分の一(ここでは2分の一)の関係で、基準とする駆動周波数CLK_C(2MHz)とが、n分の一(ここでは5分の一)の関係のタイミングチャートである。
図8(a)に示す関係でも、基準とする駆動周波数CLK_A(10MHz)と、残りの回路の駆動周波数CLK_B,CLK_C(20MHz、50MHz)とが、m倍(ここでは2倍)、n倍(ここでは5倍)を当然満たしている。逆に、図8(b)に示す関係でも、基準とする駆動周波数CLK_A(10MHz)と、残りの回路の駆動周波数CLK_B,CLK_C(5MHz、2MHz)とが、m分の一(ここでは2分の一)、n分の一(ここでは5分の一)の関係を当然満たしている。
しかし、上述した一方の回路と他方との回路に注目すると、互いの駆動周波数CLK_B,CLK_Cは、図8(a)の場合には、駆動周波数CLK_B(20MHz)に対してn/m倍(ここでは5/2倍)、図8(b)の場合には、駆動周波数CLK_B(5MHz)に対してm/n倍(ここでは2/5倍)の関係で、図8(a)に示すように、最も低い10MHzの駆動周波数CLK_Aを基準とした場合には、その基準とする駆動周波数の周期をTとしたときに、その周期Tの(n×m)分割したときの周期T/(n×m)(図8では周期T/10)のmとnの最小公倍数(ここでは“2”と“5”の最小公倍数の“10”)の周期T(図8(a)の▲で示したタイミング)で同期する。また、図8(b)に示すように、もっとも高い10MHzの駆動周波数の駆動周波数CLK_Aを基準とした場合には、その基準とする駆動周波数の周期をTとしたときに、その周期Tのmとnの最小公倍数(ここでは“2”と“5”の最小公倍数の“10”)である10T(図8(b)の▲で示したタイミング)で同期する。特に、mとnが図8のように“2”と“5”で互いに素の関係(すなわち最大公約数が1である関係)では、最小公倍数がm×n(ここでは2×5=10)の周期で同期する。
そこで、本実施例では、nを自然数としたときに、上述した基準とする駆動周波数と、残りの回路の駆動周波数とが、nのべき乗倍またはnのべき乗分の一の関係(本実施例では2のべき乗倍または2のべき乗分の一の関係)となるように各々の駆動周波数を設定することで、上述した一方の回路と他方の回路とに着目すると、互いの駆動周波数も、nのべき乗倍またはnのべき乗分の一の関係(本実施例では2のべき乗倍または2のべき乗分の一の関係)で、周波数が低い方の周期のn倍(ここでは2倍)、周波数が高い方の周期で同期するので、同期の制御が行いやすくなる。
本実施例では、上述したnのべき乗倍またはnのべき乗分の一の関係(本実施例では2のべき乗倍または2のべき乗分の一の関係)となるように各々の駆動周波数を設定するために、これらの駆動周波数の中で最も高い駆動周波数(本実施例ではCLK_DまたはCLK_E)に対して、あるいはその最も高い駆動周波数よりもさらに高い周波数に対してnのべき乗分の一(本実施例では2のべき乗分の一)に分周する位相同期回路(PLL)12を備え、そのPLL12で分周して得られた各々の駆動周波数を設定している。このようなPLL12を備えることで、nのべき乗倍またはnのべき乗分の一の関係となるような各々の駆動周波数の設定を簡易に実現することができる。もちろん、分周せずに各々の駆動周波数を設定してもよい。
また、本実施例では、コントローラ8は、好ましくは、各々の駆動周波数の立ち上がりを揃える立ち上がり設定の機能を備えている。図7に示すように、立ち上がりを揃えて立ち上がりの周期毎に同期をとることで、同期の制御が行いやすくなる。
この発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上述した実施例では、図1に示すようなX線撮影装置を例に採って説明したが、この発明は、例えばC型アームに配設されたX線透視撮影装置にも適用してもよい。また、この発明は、X線CT装置にも適用してもよい。
(2)上述した実施例では、入射したX線に代表される放射線をX線変換層(変換層)によって電荷情報に直接に変換した、「直接変換型」の検出素子用回路をこの発明は適用したが、入射した放射線をシンチレータなどの変換層によって光に変換し、光感応型の物質で形成された変換層によってその光を電荷情報に変換する「間接変換型」の検出素子用回路をこの発明は適用してもよい。
(3)上述した実施例では、X線を検出するための検出素子用回路を例に採って説明したが、この発明は、ECT(Emission Computed Tomography)装置のように放射性同位元素(RI)を投与された被検体から放射されるγ線を検出するための検出素子用回路に例示されるように、放射線を検出する検出素子用回路であれば特に限定されない。同様に、この発明は、上述したECT装置に例示されるように、放射線の入射により撮像を行う装置であれば特に限定されない。
(4)上述した実施例では、X線などに代表される放射線撮像を例に採って説明したが、この発明は、光の入射により撮像を行う装置にも適用することができる。
(5)上述した実施例では、基準とする駆動周波数と、ディジタルデータ収集回路5やディジタル転送回路6を駆動させる駆動周波数とが、整数倍または整数分の一の関係となるように駆動周波数を設定したが、必ずしも基準とする駆動周波数と、ディジタルデータ収集回路5やディジタル転送回路6を駆動させる駆動周波数とが、整数倍または整数分の一の関係となるように駆動周波数を設定する必要はない。この発明における蓄積・読み出し回路に相当する検出素子用回路2,電荷電圧変換回路3またはアナログ/ディジタル変換回路4を駆動させる駆動周波数のうち、1つの駆動周波数を基準として、その基準とする駆動周波数と、残りの回路の駆動周波数とが、整数倍または整数分の一の関係となるように各々の駆動周波数を設定すれば、ディジタルデータ収集回路5やディジタル転送回路6を駆動させる駆動周波数までを設定する必要はない。逆に、基準とする駆動周波数と、ディジタルデータ収集回路5やディジタル転送回路6以外の回路を駆動させる駆動周波数とが、整数倍または整数分の一の関係となるように駆動周波数を設定してもよい。
(6)上述した実施例では、基準とする駆動周波数と、残りの回路の駆動周波数とが、nのべき乗倍またはnのべき乗分の一の関係となるように各々の駆動周波数を設定したが、図8でも述べたように、必ずしもnのべき乗倍またはnのべき乗分の一の関係となる必要はない。
(7)上述した実施例では、図7に示すように、各々の駆動周波数の立ち上がりを揃えたが、必ずしも揃える必要はない。立ち上がりを揃えなくとも、駆動周波数の周期毎にノイズは一定量となるが、同期の制御を行いやすくするために、上述した実施例のように、立ち上がりを揃えるのがより好ましい。
2 … 検出素子用回路
3 … 電荷電圧変換回路
4 … アナログ/ディジタル変換回路
5 … ディジタルデータ収集回路
6 … ディジタルデータ転送回路
8 … コントローラ
12 … 位相同期回路(PLL)
23 … X線変換層
CLK_A〜CLK_E … 駆動周波数
3 … 電荷電圧変換回路
4 … アナログ/ディジタル変換回路
5 … ディジタルデータ収集回路
6 … ディジタルデータ転送回路
8 … コントローラ
12 … 位相同期回路(PLL)
23 … X線変換層
CLK_A〜CLK_E … 駆動周波数
Claims (6)
- 光または放射線の入射により前記光または放射線の情報を電荷情報に変換する変換層と、その変換層で変換された電荷情報を蓄積して読み出す蓄積・読み出し回路と、その蓄積・読み出し回路で読み出された電荷情報を電圧情報に変換して保持する電荷電圧変換回路と、その電荷電圧変換回路で保持された電圧情報のアナログ値からディジタル値に変換するアナログ/ディジタル変換回路と、そのアナログ/ディジタル変換回路で変換されたディジタル値に基づいて画像を得る撮像装置であって、前記蓄積・読み出し回路を駆動させる駆動周波数,前記電荷電圧変換回路を駆動させる駆動周波数または前記アナログ/ディジタル変換回路を駆動させる駆動周波数のうち、1つの駆動周波数を基準として、その基準とする駆動周波数と、残りの回路の駆動周波数とが、整数倍または整数分の一の関係となるように各々の駆動周波数を設定する駆動周波数設定手段を備えることを特徴とする撮像装置。
- 請求項1に記載の撮像装置において、前記ディジタル値に関するディジタルデータを収集するディジタルデータ収集回路をさらに備え、前記駆動周波数設定手段は、前記基準とする駆動周波数と、前記ディジタルデータ収集回路を駆動させる駆動周波数とが、整数倍または整数分の一の関係となるように駆動周波数を設定することを特徴とする撮像装置。
- 請求項1または請求項2に記載の撮像装置において、前記ディジタル値に関するディジタルデータを後段に転送するディジタルデータ転送回路をさらに備え、前記駆動周波数設定手段は、前記基準とする駆動周波数と、前記ディジタルデータ転送回路を駆動させる駆動周波数とが、整数倍または整数分の一の関係となるように駆動周波数を設定することを特徴とする撮像装置。
- 請求項1から請求項3のいずれかに記載の撮像装置において、nを自然数としたときに、前記駆動周波数設定手段は、前記基準とする駆動周波数と、残りの回路の駆動周波数とが、nのべき乗倍またはnのべき乗分の一の関係となるように各々の駆動周波数を設定することを特徴とする撮像装置。
- 請求項4に記載の撮像装置において、前記これらの駆動周波数の中で最も高い駆動周波数に対して、あるいはその最も高い駆動周波数よりもさらに高い周波数に対してnのべき乗分の一に分周する分周手段を備え、その分周手段で分周して得られた各々の駆動周波数を前記駆動周波数設定手段は設定することを特徴とする撮像装置。
- 請求項1から請求項5のいずれかに記載の撮像装置において、前記各々の駆動周波数の立ち上がりを揃える立ち上がり設定手段を備えることを特徴とする撮像装置。
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- 2008-07-25 JP JP2008192171A patent/JP2010034662A/ja active Pending
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