JP3638443B2 - ディジタル放送用テレビジョン受信機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、テレビジョン受信機の映像信号の品位を変換する場合において、規格化された映像信号のフィールド周波数および走査線数を変えずに、品位変換後の映像信号の水平および垂直同期信号を得るためのある統一周波数のクロックを生成するクロック周波数生成装置を用いたディジタル放送用テレビジョン受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、テレビジョン放送は従来のアナログ放送に加え、ディジタル放送のサービスが開始されている。米国では1998年から地上波によるディジタル放送が開始され、日本国内でも2000年から高品位な映像信号を主体としたBSディジタル放送が開始される。
【0003】
また、ディジタル放送で取り扱う映像信号の規格も様々である。例えば、走査線数が525本で、画素数が858の飛越し走査方式の信号、同じく順次走査方式の信号(以下、SDレベルの信号という)、走査線数が750本で画素数が1650の順次走査方式の信号や走査線数が1125本で画素数が2200の信号(以下、HDレベルの信号という)等がある。
【0004】
ディジタル放送対応テレビジョン受信機では、上記のような各種の映像信号を供給し、HDレベルの信号とSDレベルの信号を混合し、HDレベルの信号の同期信号を用いて表示させたり、画面サイズを調整して、空き領域にグラフィックスや文字情報を表示させるなど、表示方法も多様化することが考えられる。
【0005】
上述したような表示方法の多様化に対応するためには、SDレベルの信号とHDレベルの信号とで、映像信号の品位を変換する手法を用いる必要がある。
【0006】
しかしながら、各信号レベルの走査線数、フィールド周波数(59.94Hzまたは60Hz)等の値を考慮すると、規格化された値をそのまま用いたのでは、上述したような信号の品位を変換することが困難である。以下に、その一例を示す。
【0007】
まず、SDレベルの画素数858、走査線数525本の飛越し走査信号の水平同期信号周波数fHとクロック周波数CKを示すと、それぞれ
となる。ただし、フィールド周波数は59.94Hzの場合である。
【0008】
次に、HDレベルの画素数2200、走査線数1125本の飛越し走査信号の水平同期信号周波数fHとクロック周波数CKを示すと、それぞれ
となる。ただし、フィールド周波数は59.94Hzの場合である。
【0009】
以上に示した各信号レベルの値では、本来のフィールド周波数と走査線数を変えずに、SDレベルの信号からHDレベルの信号に信号の品位を変換することが困難である。しかし、SDレベルとHDレベルの双方の信号を入力可能なテレビジョン受信機では、HDレベルの信号が入力された場合、映像信号の品位はそのままで表示していた。一方、SDレベルの飛越し走査信号が入力された場合は、SDレベルの順次走査信号に映像信号の品位を変換して表示していた。なお、順次走査変換については、特開平4−157886号公報等に詳述されている。
【0010】
ただし、SDレベルの順次走査信号とHDレベルの信号の水平同期周波数とは異なる。すなわち、SDレベルの順次走査信号の水平同期周波数は31.468kHzで、HDレベルの信号の水平同期周波数は、上記(2)式で示したように33.716kHzである。例えば、ブラウン管を用いたテレビジョン受信機では、このような水平同期周波数の違いも偏向系で制御して、上記の何れの映像信号も表示することが可能である。しかし、液晶プロジェクションテレビのように、偏向系を持たないテレビジョン受信機では、同一の水平同期周波数で映像を表示できるように、映像信号処理が必要となる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来の映像信号の品位を変換するテレビジョン受信機の場合、規格化された映像信号のフィールド周波数および走査線数を、品位にそれぞれ合わせた映像信号のフィールド周波数および走査線数を得るためのクロックを発生される手段が必要であった。
【0012】
この発明の目的は、映像信号の品位を変換する場合において、規格化された映像信号のフィールド周波数および走査線数を変えることなしに、品位変換後の映像信号の水平および垂直同期信号を得るために、ある統一周波数のクロックを生成するクロック周波数生成装置を用いたディジタル放送用テレビジョン受信機を提供する。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために、請求項1記載の本発明のディジタル放送用テレビジョン受信機は、映像信号の走査線数と飛越し走査または順次走査の走査方式とを、ある規格のものから他の規格のものへ変換できるようにしたディジタル放送用テレビジョン受信機において、変換前の映像信号の水平同期信号を周波数逓倍してクロック信号として出力する逓倍手段と、前記クロック信号を分周して変換後の映像信号の水平同期信号として出力する分周手段と、前記変換前の映像信号の垂直同期信号及び前記クロック信号に基づき前記変換後の映像信号の垂直同期信号を生成する手段とを備え、走査線数が525本の飛越し走査の映像信号を走査線数が1125本の飛越し走査の映像信号に変換する場合には、変換前の映像信号の水平同期信号を前記逓倍手段で4740逓倍して前記クロック信号を得、該クロック信号を前記分周手段で2212分周して変換後の映像信号の水平同期信号を得るようにしたことを特徴とする。
【0014】
請求項2記載の本発明のディジタル放送用テレビジョン受信機は、映像信号の走査線数と飛越し走査または順次走査の走査方式とを、ある規格のものから他の規格のものへ変換できるようにしたディジタル放送用テレビジョン受信機において、変換前の映像信号の水平同期信号を周波数逓倍してクロック信号として出力する逓倍手段と、前記クロック信号を分周して変換後の映像信号の水平同期信号として出力する分周手段と、前記変換前の映像信号の垂直同期信号及び前記クロック信号に基づき前記変換後の映像信号の垂直同期信号を生成する手段とを備え、
走査線数が525本の飛越し走査の映像信号を走査線数が750本の順次走査の映像信号に変換する場合には、変換前の映像信号の水平同期信号を前記逓倍手段で4740逓倍して前記クロック信号を得、該クロック信号を前記分周手段で1659分周して変換後の映像信号の水平同期信号を得るようにしたことを特徴とする。
【0015】
請求項3記載の本発明のディジタル放送用テレビジョン受信機は、映像信号の走査線数と飛越し走査または順次走査の走査方式とを、ある規格のものから他の規格のものへ変換できるようにしたディジタル放送用テレビジョン受信機において、変換前の映像信号の水平同期信号を周波数逓倍する第 1 の逓倍手段と、前記第1の逓倍手段の出力を周波数逓倍してクロック信号として出力する第2の逓倍手段と、前記クロック信号を分周して変換後の映像信号の水平同期信号として出力する分周手段と、前記変換前の映像信号の垂直同期信号及び前記クロック信号に基づき前記変換後の映像信号の垂直同期信号を生成する手段とを備え、走査線数が525本の順次走査の映像信号を走査線数が1125本の飛越し走査の映像信号に変換する場合には、変換前の映像信号の水平同期信号を前記第1の逓倍手段で948逓倍し、この第1の逓倍手段の出力を前記第2の逓倍手段によって2分周して5逓倍することで5/2逓倍して前記クロック信号を得、該クロック信号を前記分周手段で2212分周して変換後の映像信号の水平同期信号を得るようにしたことを特徴とする。
【0016】
請求項4記載の本発明のディジタル放送用テレビジョン受信機は、映像信号の走査線数と飛越し走査または順次走査の走査方式とを、ある規格のものから他の規格のものへ変換できるようにしたディジタル放送用テレビジョン受信機において、変換前の映像信号の水平同期信号を周波数逓倍する第 1 の逓倍手段と、前記第1の逓倍手段の出力を周波数逓倍してクロック信号として出力する第2の逓倍手段と、前記クロック信号を分周して変換後の映像信号の水平同期信号として出力する分周手段と、前記変換前の映像信号の垂直同期信号及び前記クロック信号に基づき前記変換後の映像信号の垂直同期信号を生成する手段とを備え、走査線数が525本の順次走査の映像信号を走査線数が750本の順次走査の映像信号に変換する場合には、変換前の映像信号の水平同期信号を前記第1の逓倍手段で948逓倍し、この第1の逓倍手段の出力を前記第2の逓倍手段によって2分周して5逓倍することで5/2逓倍して前記クロック信号を得、該クロック信号を前記分周手段で1659分周して変換後の映像信号の水平同期信号を得るようにしたことを特徴とする。
【0017】
請求項5記載の本発明のディジタル放送用テレビジョン受信機は、映像信号の走査線数と飛越し走査または順次走査の走査方式とを、ある規格のものから他の規格のものへ変換できるようにしたディジタル放送用テレビジョン受信機において、変換前の映像信号の水平同期信号を周波数逓倍する逓倍手段と、前記逓倍手段の出力を分周してクロック信号として出力する第1の分周手段と、前記クロック信号を分周して変換後の映像信号の水平同期信号として出力する第2の分周手段と、前記変換前の映像信号の垂直同期信号及び前記クロック信号に基づき前記変換後の映像信号の垂直同期信号を生成する手段とを備え、走査線数が1125本の飛越し走査の映像信号を走査線数が525本の飛越し走査の映像信号に変換する場合には、変換前の映像信号の水平同期信号を前記逓倍手段で2212逓倍し、この逓倍手段の出力を前記第 1 の分周手段で5分周して前記クロック信号を得、該クロック信号を前記第2の分周手段で948分周して変換後の映像信号の水平同期信号を得るようにしたことを特徴とする。
【0018】
請求項6記載の本発明のディジタル放送用テレビジョン受信機は、映像信号の走査線数と飛越し走査または順次走査の走査方式とを、ある規格のものから他の規格のものへ変換できるようにしたディジタル放送用テレビジョン受信機において、変換前の映像信号の水平同期信号を周波数逓倍する逓倍手段と、前記逓倍手段の出力を分周してクロック信号として出力する第1の分周手段と、前記クロック信号を分周して変換後の映像信号の水平同期信号として出力する第2の分周手段と、前記変換前の映像信号の垂直同期信号及び前記クロック信号に基づき前記変換後の映像信号の垂直同期信号を生成する手段とを備え、走査線数が1125本の飛越し走査の映像信号を走査線数が525本の順次走査の映像信号に変換する場合には、変換前の映像信号の水平同期信号を前記逓倍手段で2212逓倍し、この逓倍手段の出力を前記第 1 の分周手段で5/2分周して前記クロック信号を得、該クロック信号を前記第2の分周手段で948分周して変換後の映像信号の水平同期信号を得るようにしたことを特徴とする。
【0019】
請求項7記載の本発明のディジタル放送用テレビジョン受信機は、映像信号の走査線数と飛越し走査または順次走査の走査方式とを、ある規格のものから他の規格のものへ変換できるようにしたディジタル放送用テレビジョン受信機において、変換前の映像信号の水平同期信号を周波数逓倍する逓倍手段と、前記逓倍手段の出力を分周してクロック信号として出力する第1の分周手段と、前記クロック信号を分周して変換後の映像信号の水平同期信号として出力する第2の分周手段と、前記変換前の映像信号の垂直同期信号及び前記クロック信号に基づき前記変換後の映像信号の垂直同期信号を生成する手段とを備え、走査線数が750本の順次走査の映像信号を走査線数が525本の飛越し走査の映像信号に変換する場合には、変換前の映像信号の水平同期信号を前記逓倍手段で1659逓倍し、この逓倍手段の出力を前記第 1 の分周手段で5分周して前記クロック信号を得、該クロック信号を前記第2の分周手段で948分周して変換後の映像信号の水平同期信号を得るようにしたことを特徴とする。
【0020】
請求項8記載の本発明のディジタル放送用テレビジョン受信機は、映像信号の走査線数と飛越し走査または順次走査の走査方式とを、ある規格のものから他の規格のものへ変換できるようにしたディジタル放送用テレビジョン受信機において、変換前の映像信号の水平同期信号を周波数逓倍する逓倍手段と、前記逓倍手段の出力を分周してクロック信号として出力する第1の分周手段と、前記クロック信号を分周して変換後の映像信号の水平同期信号として出力する第2の分周手段と、前記変換前の映像信号の垂直同期信号及び前記クロック信号に基づき前記変換後の映像信号の垂直同期信号を生成する手段とを備え、走査線数が750本の順次走査の映像信号を走査線数が525本の順次走査の映像信号に変換する場合には、変換前の映像信号の水平同期信号を前記逓倍手段で1659逓倍し、この逓倍手段の出力を前記第 1 の分周手段で5/2分周して前記クロック信号を得、該クロック信号を前記第2の分周手段で948分周して変換後の映像信号の水平同期信号を得るようにしたことを特徴とする。
【0021】
上記した第1〜第8の各手段によれば、映像信号の品位を変換する場合のテレビジョン受信機において、規格化された映像信号のフィールド周波数および走査線数を変えることなく、品位変換後の映像信号の水平および垂直同期信号を得るための、ある統一周波数のクロックを生成することが可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0023】
(第1の実施の形態)
図1は、この発明の第1の実施の形態について説明するための回路構成図を示すものである。この実施の形態は、SDレベルの飛越し走査信号からHDレベルの飛越し走査信号に品位を変換する場合の例である。
【0024】
図1において、入力端子0001から入力される走査線数525本、画素数858、フィールド周波数59.94Hzの飛越し走査信号は、同期分離回路0002に供給する。同期分離回路0002では、入力された映像信号から水平同期信号と垂直同期信号を分離する。同期分離回路0002で分離された15.734kHzの水平同期信号は、第1の逓倍回路0009および第2の逓倍回路0003を介して、垂直同期信号生成回路0005に供給し、同様にして分離された垂直同期信号も垂直同期信号生成回路0005に供給する。
【0025】
第1の逓倍回路0009では、15.734kHzの水平同期信号を948逓倍する。第2の逓倍回路0003では948逓倍された水平同期信号を、さらに5逓倍して74.580MHzの周波数のクロックを生成し、分周回路0004および出力端子0006に出力する。
【0026】
第1の逓倍回路0009のより具体的な構成を図2に示す説明する。同期分離回路0002で分離された水平同期信号は、入力端子300を介して位相比較器301の一方の入力端子に供給する。位相比較器301の出力信号は、ループフィルタ302を介して電圧制御発振器303に供給する。電圧制御発振器303の出力は、出力端子304を介して逓倍回路0003の出力信号となると同時に、分周器304に供給する。分周器304では、電圧制御発振器303の出力信号を948分周した後、位相比較器301の他方の入力端子に供給する。
【0027】
第2の逓倍回路0003は、第1の逓倍回路0009と同様の構成であるため、詳細な説明は省略する。ただし、第2の逓倍回路0003は、第1の逓倍回路の出力信号を5逓倍するため、分周器304では、5分周する構成である。
【0028】
上記した位相比較器301、ループフィルタ302、電圧制御発振器303、分周器304を用いた回路は、位相同期ループ(以下、PLL:Phase Locked Loop という)と呼ばれ、入力信号の位相および周波数に一致するように位相差を検出してフィードバックにより出力信号周波数を制御する回路である。
【0029】
位相比較器301では、各々の入力信号の位相差に対応した出力電圧を発生する。また、ループフィルタ302では、位相比較器301の出力を受け、その振幅、位相特性によってPLLの応答特性、同期特性を決定する。さらに、電圧制御発生器303では、ループフィルタ302の出力である制御信号電圧に応じて、発振周波数を決定する発振器である。
【0030】
また、PLLは、電圧制御発振器の出力信号を分周する比によって、出力信号の周波数が制御される。
【0031】
垂直同期信号生成回路0005では、同期分離回路0002から出力された垂直同期信号と、第2の逓倍回路0003の出力信号を基に、変換後の信号品位に対応した垂直同期信号を生成し、分周回路0004および出力端子0008に出力する。
【0032】
分周回路0004では、垂直同期信号生成回路0005から出力された信号を基準として、逓倍回路0003から出力されたクロックを2212分周し、変換後の信号品位に対応した33.716kHzの水平同期信号を生成し、出力端子0007に出力する。
【0033】
分周回路0004の詳細な構成を図3に示す。入力端子400に入力される垂直同期信垂号生成回路0005からの垂直同期信垂号は、AND回路402の一方の入力端子に供給する。AND回路402の出力信号は、カウンタ403のクリア用の入力端子に供給する。カウンタ403はクリア用の入力端子に入力された信号が、Lレベルのときにクリアがかかり、入力端子401を介して入力された逓倍回路0003の出力信号をカウンタ403のクロックとして、クロックの立ち上がりエッジに同期してカウンタ動作を行う。
【0034】
カウンタ403の出力信号は、比較器404の一方の入力端子に供給し、比較器404の他方の入力端子から入力される一定値と比較し、一定値と一致したときにLレベルの信号を、その他のときはHレベルの信号を出力端子405およびAND回路402の他方の入力端子に出力する。AND回路402では、双方の入力端子に入力される入力端子400から入力される垂直同期信号と、比較器404の比較結果の論理積をとってカウンタ403のクリア用の入力端子に供給する。
【0035】
この実施の形態では、分周回路0004を用いて第2の逓倍回路0003の出力信号を2212分周するため、比較器404に入力される一定値は「2212」である。
【0036】
上記のように、SDレベルの飛越し走査信号の水平同期信号を第1の逓倍回路0009と第2の逓倍回路0003とで4740逓倍したクロックを用いることにより、規格化された走査線数、フィールド周波数を変えずにHDレベルの飛越し走査信号の水平および垂直同期信号を生成することができる。
【0037】
(第2の実施の形態)
この発明の第2の実施の形態について図4の回路構成図とともに説明する。この実施の形態は、SDレベルの飛越し走査信号からHDレベルの順次走査信号に品位を変換するものである。なお、図1と同一の機能部分については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0038】
入力端子0010から入力された、走査線数525本、画素数858、フィールド周波数59.94Hzの飛越し走査信号は、同期分離回路0002に供給する。同期分離回路0002では、入力された映像信号から水平同期信号と垂直同期信号を分離する。同期分離回路0002で分離された15.734kHzの水平同期信号は、第1の逓倍回路0009および第2の逓倍回路0003を介して垂直同期信号生成回路0005に供給する。同様にして分離された垂直同期信号も垂直同期信号生成回路0005に供給する。
【0039】
第1の逓倍回路0009では、15.734kHzの水平同期信号を948逓倍する。第2の逓倍回路0003では第1の逓倍回路0009の出力をさらに5逓倍して74.580MHzの周波数のクロックを生成し、分周回路0011および出力端子0012に出力する。
【0040】
垂直同期信号生成回路0005では、同期分離回路0002から出力された垂直同期信号と、第2逓倍回路0003の出力信号をもとに、変換後の信号品位に対応した垂直同期信号を生成し、分周回路0011および出力端子0014にそれぞれ出力する。
【0041】
分周回路0011では、垂直同期信号生成回路0005から出力された信号を基準として、第2の逓倍回路0003から出力されたクロックを1659分周し、変換後の信号品位に対応した44.955kHzの水平同期信号を生成し、出力端子0013に出力する。
【0042】
分周回路0011は、図1の分周回路0004の一部を変えただけで基本的な構成は同様であるため、詳細な説明は省略する。ただし、この実施の形態で用いた分周回路0011では、第2の逓倍回路0003の出力信号を1659分周するため、図3の示した分周回路の構成において、比較器404の一方の入力端子に入力される一定値が「1659」となっただけである。
【0043】
上記のように、SDレベルの飛越し走査信号の水平同期信号を、第1の逓倍回路0009および第2の逓倍回路0003で4740逓倍したクロックを用いることで、規格化された走査線数、フィールド周波数を変えずにHDレベルの順次走査信号の水平および垂直同期信号を生成することができる。
【0044】
また、第1の実施の形態と第2の実施の形態で示したように、SDレベルの飛越し走査信号からHDレベルの飛越し走査または順次走査信号に品位を変換する場合、逓倍回路0003でSDレベルの飛越し走査信号の水平同期信号を、4740逓倍して生成した統一のクロックを用いることにより、いずれのHDレベルの信号にも対応した水平および垂直同期信号を生成することが可能である。
【0045】
(第3の実施の形態)
図5は、この発明の第3の実施の形態について説明するための回路構成図である。この実施の形態は、SDレベルの順次走査信号からHDレベルの飛越し走査信号に品位を変換するものである。なお、図4と同一の機能部分には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0046】
入力端子0020から入力された、走査線数525本、画素数858、フィールド周波数59.94Hzの順次走査信号は、同期分離回路0002に供給する。同期分離回路0002では、入力された映像信号から水平同期信号と垂直同期信号を分離する。同期分離回路0002で分離された31.468kHzの水平同期信号は、第1の逓倍回路0009および第2の逓倍回路0021を介して垂直同期信号生成回路0005に供給する。同様にして分離された垂直同期信号も、垂直同期信号生成回路0005に供給する。
【0047】
第1の逓倍回路0009では、31.468kHzの水平同期信号を948逓倍する。第2の逓倍回路0021では第1の逓倍回路0009をさらに5/2逓倍して74.580MHzの周波数のクロックを生成し、分周回路0004および出力端子0022にそれぞれ出力する。
【0048】
第2の逓倍回路0021の構成例を図6に示す。同期分離回路0002で分離された水平同期信号は、入力端子210を介して第1の分周器211に供給する。第1の分周器211の出力で2分周された信号は、位相比較器212の一方の入力端子に供給する。位相比較器212の出力信号はループフィルタ213を介し、電圧制御発振器214に供給する。電圧制御発振器214の出力信号は、出力端子216を介して第2の逓倍回路0021の出力信号となると同時に第2の分周器215に供給する。第2の分周器215では、電圧制御発振器214の出力信号を5分周した後、位相比較器212の他方の入力端子に供給する。
【0049】
図6に示した第2の逓倍回路0021の構成において、第1の分周器211の以降の位相比較器212、ループフィルタ213、電圧制御発振器214、第2の分周器215を用いた構成は、図1で説明したPLLの構成である。この実施の形態では、第1の逓倍回路0009の出力信号を5/2逓倍して生成したクロックを用いて、品位変換後の映像信号に対応した水平および垂直同期信号を生成している。よって、第2の逓倍回路0021では、第1の逓倍回路0009の出力信号を、先に2分周した後、PLLを介して5逓倍することで、5/2逓倍することを実現する構成を示した。
【0050】
なお、第1の逓倍回路0009の出力信号を、先にPLLを用いて5逓倍した後に2分周する構成でも、第1の逓倍回路0009の出力信号を5/2逓倍した信号を得ることができる。
【0051】
垂直同期信号生成回路0005では、同期分離回路0002から出力された垂直同期信号と、第2の逓倍回路0021の出力信号をもとに、変換後の信号品位に対応した垂直同期信号を生成し、分周回路0004および出力端子0024に出力する。
【0052】
分周回路0004では、垂直同期信号生成回路0005で生成された垂直同期信号を基準として、第2の逓倍回路0021から出力されたクロックを2212分周し、変換後の信号品位に対応した33.716kHzの水平同期信号を生成し、出力端子0023に出力する。
【0053】
上記のように、SDレベルの順次走査信号の水平同期信号を、第1の分周回路0009および第2の分周回路0021で4740/2逓倍したクロックを用いることで、規格化された走査線数、フィールド周波数を変えずにHDレベルの飛越し走査信号の水平および垂直同期信号を生成することができる。
【0054】
(第4の実施の形態)
この発明の第4の実施の形態について、図7の回路構成図とともに説明する。この実施の形態は、SDレベルの順次走査信号からHDレベルの順次走査信号に品位を変換するものである。なお、他の実施の形態と同一の機能部分には同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0055】
入力端子0030から入力された、走査線数525本、画素数858、フィールド周波数59.94Hzの順次走査信号は、同期分離回路0002に供給する。同期分離回路0002では、入力された映像信号から水平同期信号と垂直同期信号を分離する。同期分離回路0002で分離された31.468kHzの水平同期信号は、第1および第2の逓倍回路0009,0021をそれぞれ介して垂直同期信号生成回路0005に供給する。同様にして分離された59.94Hzの垂直同期信号も、垂直同期信号生成回路0005に供給する。
【0056】
第1の逓倍回路0009では、31.468kHzの水平同期信号を948逓倍する。第2の逓倍回路0021では、第1の逓倍回路0009の出力を5/2逓倍して74.580MHzの周波数のクロックを生成し、分周回路0011および出力端子0031に出力する。
【0057】
垂直同期信号生成回路0005では、同期分離回路0002から出力された垂直同期信号と、第2の逓倍回路0021の出力信号を基に、変換後の信号品位に対応した垂直同期信号を生成し、分周回路0011および出力端子0033にそれぞれ出力する。
【0058】
分周回路0011では、垂直同期信号生成回路0005から出力された信号を基準として、第2の逓倍回路0021から出力されたクロックを1659分周し、変換後の信号品位に対応した44.955kHzの水平同期信号を生成し、出力端子0032に出力する。
【0059】
上記したように、SDレベルの順次走査信号の水平同期信号を、第1の逓倍回路0009および第2の逓倍回路0021で4740/2逓倍したクロックを用いることで、規格化された走査線数、フィールド周波数59.94Hzを変えずにHDレベルの順次走査信号の水平および垂直同期信号を生成することができる。
【0060】なお、図5、図7の各実施の形態で説明したように、SDレベルの順次走査信号からHDレベルの飛越し走査または順次走査信号に品位を変換する場合、SDレベルの順次走査信号の水平同期信号を、第1の逓倍回路0009および第2の逓倍回路0021で4740/2逓倍して生成した統一のクロックを用いることにより、いずれのHDレベルの信号にも対応した水平および垂直同期信号を生成することが可能である。
【0061】
(第5の実施の形態)
図8は、この発明の第5の実施の形態について説明するための回路構成図である。この実施の形態は、HDレベルの飛越し走査信号からSDレベルの飛越し走査信号に品位を変換する場合の例である。なお、他の実施の形態と同一の機能部分には、同一の符号を付しその詳細な説明は省略する。
【0062】入力端子0040から入力された走査線数1125本、画素数2200、フィールド周波数59.94Hzの飛越し走査信号は、同期分離回路0002に供給する。同期分離回路0002では、入力された映像信号から水平同期信号と垂直同期信号を分離する。同期分離回路0002で分離された33.716kHzの水平同期信号は、逓倍回路0041および第1の分周回路0047を介し、垂直同期信号生成回路0005に供給する。同様にして分離された59.94Hzの垂直同期信号も、垂直同期信号生成回路0005に供給する。
【0063】
逓倍回路0041では、33.716kHzの水平同期信号を2212逓倍する。第1の分周回路0047では、逓倍回路0041の出力を5分周して14.915MHzの周波数のクロックを生成し、第2の分周回路0042および出力端子0043に出力する。
【0064】
逓倍回路0041の構成は、基本的に図2で示した第1の逓倍回路0009と同様であるため、詳細な説明は省略する。ただし、この実施の形態では、同期分離回路0002で分離された水平同期信号を2212逓倍するため、分周器304で2212分周する構成である。すなわち、同期分離回路0002で分離された水平同期信号をPLLで2212逓倍する構成である。
【0065】
垂直同期信号生成回路0005では、同期分離回路0002から出力された垂直同期信号と逓倍回路0041の出力信号を基に、変換後の信号品位に対応した垂直同期信号を生成し、第2の分周回路0042および出力端子0045にそれぞれ出力する。
【0066】
第2の分周回路0042では、垂直同期信号生成回路0005から出力された信号を基準として、逓倍回路0041から出力されたクロックを948分周し、変換後の信号品位に対応した15.734kHzの水平同期信号を生成し、出力端子0044に出力する。
【0067】
第2の分周回路0042は、垂直同期信号生成回路0005と同様、図1で用いた分周回路0004の一部を変えただけで基本的な構成は同様であるため、詳細な説明は省略する。ただし、この実施の形態で用いた第2の分周回路0042では、第1の分周回路0047の出力信号を948分周するため、第4図の示した構成において、比較器404の一方の入力端子に入力される一定値が「948」となっただけである。
【0068】
上記のように、HDレベルの飛越し走査信号の水平同期信号を、逓倍回路0041および第1の分周回路0047で2212/5逓倍したクロックを用いることで、規格化された走査線数、フィールド周波数を変えずにSDレベルの飛越し走査信号の水平および垂直同期信号を生成することができる。
【0069】
(第6の実施の形態)
図9は、この発明の実施の形態の回路構成図について説明する。この実施の形態は、HDレベルの飛越し走査信号からSDレベルの順次走査信号に品位を変換した場合の例である。なお、他の実施の形態と同一の機能部分には、同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0070】入力端子0050から入力された、走査線数1125本、画素数2200、フィールド周波数59.94Hzの飛越し走査信号は、同期分離回路0002に供給する。同期分離回路0002では、入力された映像信号から水平同期信号と垂直同期信号を分離する。同期分離回路0002で分離された33.716kHzの水平同期信号は、逓倍回路0041および第1の分周回路0051を介し、垂直同期信号生成回路0005に供給する。垂直同期信号も同様に、垂直同期信号生成回路0005に供給する。
【0071】
逓倍回路0041では、33.716kHzの水平同期信号を2212逓倍する。第1の分周回路では、逓倍回路0041の出力を5/2分周し、29.831MHzの周波数のクロックを生成し、分周回路0042および出力端子0052に出力する。
【0072】
垂直同期信号生成回路0005では、同期分離回路0002から出力された垂直同期信号と、第1の分周回路0051の出力信号をもとに、変換後の信号品位に対応した垂直同期信号を生成し、第2の分周回路0042および出力端子0054に出力する。
【0073】
第2の分周回路0042では、垂直同期信号生成回路0005から出力された信号を基準として、第1の分周回路0051から出力されたクロックを948分周し、変換後の信号品位に対応した31.468kHzの水平同期信号を生成し、出力端子0053に出力する。
【0074】
上記のように、HDレベルの飛越し走査信号の水平同期信号を、逓倍回路0041と第1の分周回路0051で4424/5逓倍したクロックを用いることで、規格化された走査線数、フィールド周波数を変えずにSDレベルの順次走査信号の水平および垂直同期信号を生成することができる。
【0075】
(第7の実施の形態)
この発明の第7の実施の形態について図10の回路構成図を用いて説明する。この実施の形態は、HDレベルの順次走査信号からSDレベルの飛越し走査信号に品位を変換する場合の例である。なお、他の実施の形態と同一の機能部分には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0076】
入力端子0060から入力された走査線数750本、画素数1650、フィールド周波数59.94Hzの順次走査信号は、同期分離回路0002に供給する。同期分離回路0002では、入力された映像信号から水平同期信号と垂直同期信号を分離する。同期分離回路0002で分離された44.955kHzの水平同期信号は逓倍回路0061および第1の分周回路0047を介して垂直同期信号生成回路0005に供給する。同様にして分離された59.94Hzの垂直同期信号も、垂直同期信号生成回路0005に供給する。
【0077】
逓倍回路0061では、44.955kHzの水平同期信号を1659逓倍する。第1の分周回路では、逓倍回路0061の出力を5分周して14.915MHzの周波数のクロックを生成し、分周回路0042および出力端子0062に出力する。
【0078】
垂直同期信号生成回路0005では、同期分離回路0002から出力された垂直同期信号と、第1の分周回路0047の出力信号をもとに、変換後の信号品位に対応した垂直同期信号を生成し、分周回路0042および出力端子0064に出力する。
【0079】
第2の分周回路0042では、垂直同期信号生成回路0005から出力された信号を基準として、第1の分周回路0047から出力されたクロックを948分周し、変換後の信号品位に対応した15.734kHzの水平同期信号を生成し、出力端子0063に出力する。
【0080】
上記のように、HDレベルの順次走査信号の水平同期信号を、逓倍回路0061および第1の分周回路0047で1659/5逓倍したクロックを用いることで、規格化された走査線数、フィールド周波数を変えずにSDレベルの飛越し走査信号の水平および垂直同期信号を生成することができる。
【0081】
(第8の実施の形態)
図11は、この発明の実施の形態について説明するための回路構成図である。この実施の形態は、HDレベルの順次走査信号からSDレベルの順次走査信号に品位を変換する場合例である。なお、他の実施の形態と同一の機能部分には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0082】
入力端子0070から入力された走査線数750本、画素数1650、フィールド周波数59.94Hzの順次走査信号は、同期分離回路0002に供給する。同期分離回路0002では、入力された映像信号から水平同期信号と垂直同期信号を分離する。同期分離回路0002で分離された44.955kHzの水平同期信号は逓倍回路0061および第1の分周回路0051を介して垂直同期信号生成回路0005に供給する。同様にして分離された垂直同期信号も、垂直同期信号生成回路0005に供給する。
【0083】
逓倍回路0061では、44.955kHzの水平同期信号を1659逓倍する。第1の分周回路0051は、逓倍回路0061の出力を5/2分周して29.831MHzの周波数のクロックを生成し、分周回路0042および出力端子0072に出力する。
【0084】
垂直同期信号生成回路0005では、同期分離回路0002から出力された垂直同期信号と、第1の分周回路0051の出力信号をもとに、変換後の信号品位に対応した垂直同期信号を生成し、第2の分周回路0042および出力端子0074に出力する。
【0085】
第2の分周回路0042では、垂直同期信号生成回路0005から出力された信号を基準として、第1の分周回路0051から出力されたクロックを948分周し、変換後の信号品位に対応した31.468MHzの水平同期信号を生成し、出力端子0073に出力する。
【0086】
上記のように、HDレベルの順次走査信号の水平同期信号を、逓倍回路0061および第1の分周回路0051で3318/5逓倍したクロックを用いることで、規格化された走査線数、フィールド周波数を変えずにSDレベルの順次走査信号の水平および垂直同期信号を生成することができる。
【0087】
上記したこの発明の第5〜第8の各実施の形態で説明したように、HDレベルの信号からSDレベルの信号に品位を変換する場合、信号品位の変換前後の走査線数、走査方式によってHDレベルの信号の水平同期信号を逓倍する逓倍比は異なるものの、いずれの場合もHDレベルの信号の水平同期信号を逓倍した結果を948分周することで、SDレベルの信号の水平同期信号を生成することができる。
【0088】
なお、この発明の第1〜第8の各実施の形態では、フィールド周波数が59.94Hzの場合について述べたが、60Hzの場合においても同様の構成で成り立つものである。
【0089】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明のクロック周波数生成装置によれば、テレビジョン受信機における映像信号の品位を変換する場合に、規格化された映像信号のフィールド周波数および走査線数を変えることなく、品位変換後の映像信号の水平および垂直同期信号を得るための、ある統一周波数のクロックを生成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態について説明するための回路構成図。
【図2】図1の逓倍回路の具体的な構成例について説明するための回路構成図。
【図3】図1の分周回路の具体的な構成例について説明するための回路構成図。
【図4】この発明の第2の実施の形態について説明するための回路構成図。
【図5】この発明の第3の実施の形態について説明するための回路構成図。
【図6】図5の第2の逓倍回路の具体的な構成例について説明するための回路構成図。
【図7】この発明の第4の実施の形態について説明するための回路構成図。
【図8】この発明の第5の実施の形態について説明するための回路構成図。
【図9】この発明の第6の実施の形態について説明するための回路構成図。
【図10】この発明の第7の実施の形態について説明するための回路構成図。
【図11】この発明の第8の実施の形態について説明するための回路構成図。
【符号の説明】
0002…同期分離回路、0003,0021…第2の逓倍回路、0004,0011…分周回路、0005…垂直同期信号生成回路、0009…第1の逓倍回路、0041,0061…逓倍回路、0051,0047…第1の分周回路、0042…第2の分周回路。
Claims (8)
- 映像信号の走査線数と飛越し走査または順次走査の走査方式とを、ある規格のものから他の規格のものへ変換できるようにしたディジタル放送用テレビジョン受信機において、
変換前の映像信号の水平同期信号を周波数逓倍してクロック信号として出力する逓倍手段と、
前記クロック信号を分周して変換後の映像信号の水平同期信号として出力する分周手段と、
前記変換前の映像信号の垂直同期信号及び前記クロック信号に基づき前記変換後の映像信号の垂直同期信号を生成する手段とを備え、
走査線数が525本の飛越し走査の映像信号を走査線数が1125本の飛越し走査の映像信号に変換する場合には、変換前の映像信号の水平同期信号を前記逓倍手段で4740逓倍して前記クロック信号を得、該クロック信号を前記分周手段で2212分周して変換後の映像信号の水平同期信号を得るようにしたことを特徴とするディジタル放送用テレビジョン受信機。 - 映像信号の走査線数と飛越し走査または順次走査の走査方式とを、ある規格のものから他の規格のものへ変換できるようにしたディジタル放送用テレビジョン受信機において、
変換前の映像信号の水平同期信号を周波数逓倍してクロック信号として出力する逓倍手段と、
前記クロック信号を分周して変換後の映像信号の水平同期信号として出力する分周手段と、
前記変換前の映像信号の垂直同期信号及び前記クロック信号に基づき前記変換後の映像信号の垂直同期信号を生成する手段とを備え、
走査線数が525本の飛越し走査の映像信号を走査線数が750本の順次走査の映像信号に変換する場合には、変換前の映像信号の水平同期信号を前記逓倍手段で4740逓倍して前記クロック信号を得、該クロック信号を前記分周手段で1659分周して変換後の映像信号の水平同期信号を得るようにしたことを特徴とするディジタル放送用テレビジョン受信機。 - 映像信号の走査線数と飛越し走査または順次走査の走査方式とを、ある規格のものから他の規格のものへ変換できるようにしたディジタル放送用テレビジョン受信機において、
変換前の映像信号の水平同期信号を周波数逓倍する第 1 の逓倍手段と、
前記第1の逓倍手段の出力を周波数逓倍してクロック信号として出力する第2の逓倍手段と、
前記クロック信号を分周して変換後の映像信号の水平同期信号として出力する分周手段と、
前記変換前の映像信号の垂直同期信号及び前記クロック信号に基づき前記変換後の映像信号の垂直同期信号を生成する手段とを備え、
走査線数が525本の順次走査の映像信号を走査線数が1125本の飛越し走査の映像信号に変換する場合には、変換前の映像信号の水平同期信号を前記第1の逓倍手段で948逓倍し、この第1の逓倍手段の出力を前記第2の逓倍手段によって2分周して5逓倍することで5/2逓倍して前記クロック信号を得、該クロック信号を前記分周手段で2212分周して変換後の映像信号の水平同期信号を得るようにしたことを特徴とするディジタル放送用テレビジョン受信機。 - 映像信号の走査線数と飛越し走査または順次走査の走査方式とを、ある規格のものから他の規格のものへ変換できるようにしたディジタル放送用テレビジョン受信機において、
変換前の映像信号の水平同期信号を周波数逓倍する第 1 の逓倍手段と、
前記第1の逓倍手段の出力を周波数逓倍してクロック信号として出力する第2の逓倍手段と、
前記クロック信号を分周して変換後の映像信号の水平同期信号として出力する分周手段と、
前記変換前の映像信号の垂直同期信号及び前記クロック信号に基づき前記変換後の映像信号の垂直同期信号を生成する手段とを備え、
走査線数が525本の順次走査の映像信号を走査線数が750本の順次走査の映像信号に変換する場合には、変換前の映像信号の水平同期信号を前記第1の逓倍手段で948逓倍し、この第1の逓倍手段の出力を前記第2の逓倍手段によって2分周して5逓倍することで5/2逓倍して前記クロック信号を得、該クロック信号を前記分周手段で1659分周して変換後の映像信号の水平同期信号を得るようにしたことを特徴とするディジタル放送用テレビジョン受信機。 - 映像信号の走査線数と飛越し走査または順次走査の走査方式とを、ある規格のものから他の規格のものへ変換できるようにしたディジタル放送用テレビジョン受信機において、
変換前の映像信号の水平同期信号を周波数逓倍する逓倍手段と、
前記逓倍手段の出力を分周してクロック信号として出力する第1の分周手段と、
前記クロック信号を分周して変換後の映像信号の水平同期信号として出力する第2の分周手段と、
前記変換前の映像信号の垂直同期信号及び前記クロック信号に基づき前記変換後の映像信号の垂直同期信号を生成する手段とを備え、
走査線数が1125本の飛越し走査の映像信号を走査線数が525本の飛越し走査の映像信号に変換する場合には、変換前の映像信号の水平同期信号を前記逓倍手段で2212逓倍し、この逓倍手段の出力を前記第 1 の分周手段で5分周して前記クロック信号を得、該クロック信号を前記第2の分周手段で948分周して変換後の映像信号の水平同期信号を得るようにしたことを特徴とするディジタル放送用テレビジョン受信機。 - 映像信号の走査線数と飛越し走査または順次走査の走査方式とを、ある規格のものから他の規格のものへ変換できるようにしたディジタル放送用テレビジョン受信機において、
変換前の映像信号の水平同期信号を周波数逓倍する逓倍手段と、
前記逓倍手段の出力を分周してクロック信号として出力する第1の分周手段と、
前記クロック信号を分周して変換後の映像信号の水平同期信号として出力する第2の分周手段と、
前記変換前の映像信号の垂直同期信号及び前記クロック信号に基づき前記変換後の映像信号の垂直同期信号を生成する手段とを備え、
走査線数が1125本の飛越し走査の映像信号を走査線数が525本の順次走査の映像信号に変換する場合には、変換前の映像信号の水平同期信号を前記逓倍手段で2212逓倍し、この逓倍手段の出力を前記第 1 の分周手段で5/2分周して前記クロック信号を得、該クロック信号を前記第2の分周手段で948分周して変換後の映像信号の水平同期信号を得るようにしたことを特徴とするディジタル放送用テレビジョン受信機。 - 映像信号の走査線数と飛越し走査または順次走査の走査方式とを、ある規格のものから他の規格のものへ変換できるようにしたディジタル放送用テレビジョン受信機において、
変換前の映像信号の水平同期信号を周波数逓倍する逓倍手段と、
前記逓倍手段の出力を分周してクロック信号として出力する第1の分周手段と、
前記クロック信号を分周して変換後の映像信号の水平同期信号として出力する第2の分周手段と、
前記変換前の映像信号の垂直同期信号及び前記クロック信号に基づき前記変換後の映像信号の垂直同期信号を生成する手段とを備え、
走査線数が750本の順次走査の映像信号を走査線数が525本の飛越し走査の映像信 号に変換する場合には、変換前の映像信号の水平同期信号を前記逓倍手段で1659逓倍し、この逓倍手段の出力を前記第 1 の分周手段で5分周して前記クロック信号を得、該クロック信号を前記第2の分周手段で948分周して変換後の映像信号の水平同期信号を得るようにしたことを特徴とするディジタル放送用テレビジョン受信機。 - 映像信号の走査線数と飛越し走査または順次走査の走査方式とを、ある規格のものから他の規格のものへ変換できるようにしたディジタル放送用テレビジョン受信機において、
変換前の映像信号の水平同期信号を周波数逓倍する逓倍手段と、
前記逓倍手段の出力を分周してクロック信号として出力する第1の分周手段と、
前記クロック信号を分周して変換後の映像信号の水平同期信号として出力する第2の分周手段と、
前記変換前の映像信号の垂直同期信号及び前記クロック信号に基づき前記変換後の映像信号の垂直同期信号を生成する手段とを備え、
走査線数が750本の順次走査の映像信号を走査線数が525本の順次走査の映像信号に変換する場合には、変換前の映像信号の水平同期信号を前記逓倍手段で1659逓倍し、この逓倍手段の出力を前記第 1 の分周手段で5/2分周して前記クロック信号を得、該クロック信号を前記第2の分周手段で948分周して変換後の映像信号の水平同期信号を得るようにしたことを特徴とするディジタル放送用テレビジョン受信機。
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