JPH0668117B2 - カビ取り剤組成物 - Google Patents

カビ取り剤組成物

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JPH0668117B2
JPH0668117B2 JP25788586A JP25788586A JPH0668117B2 JP H0668117 B2 JPH0668117 B2 JP H0668117B2 JP 25788586 A JP25788586 A JP 25788586A JP 25788586 A JP25788586 A JP 25788586A JP H0668117 B2 JPH0668117 B2 JP H0668117B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は新規なカビ取り剤組成物に関する。
〔従来の技術及び問題点〕
浴室の天井、タイル目地、プラスチックの壁や台所の三
角コーナーなどの黒ズミ汚れはクレンザーや活性剤だけ
では落とすことができない為、現在は次亜鉛素酸塩を使
用したスプレー状のカビ取り剤が上市されている。
また、これまで公開された特許でもカビ取り剤は、次亜
鉛素酸塩等の塩素系漂白剤を使用したものがほとんどで
ある。この理由は、過酸化水素、有機過酸、無機過酸等
の過酸化物は漂白力が弱く、カビの色素を完全に除去し
得ない為である。これに対し、次亜鉛素塩酸を使用した
カビ取り剤は、性能は優れているが目や皮膚に対する危
険性が大きく、特にスプレー状のものは天井等のカビに
は不向きである。更に、特有の塩素系の臭いが強く狭い
浴室などで使用するには抵抗がある。
ところで、過酸化物は、上述の通りカビ取り効果は有し
ているが、更に効果を増強させるには、汚れ面での液剤
の滞留性を向上させる為に増粘させる必要がある。
増粘させる手段としては、一般に増粘剤と呼ばれる有機
ポリマー、クレーなどの無機増粘剤を添加する方法、コ
ロイダルシリカを添加する方法(特開昭61−159496号公
報参照)が挙げられるが、それぞれ次のような問題があ
る。
有機ポリマー及びクレーなどは、増粘はできるが、カビ
取り効果があまり良くなく、又コロイダルシリカは比容
が非常に高い為、取り扱いが困難な上に、他の粉末剤と
混合した時に、分級が起こり製造上問題が残る。
〔問題点を解決する為の手段〕
本発明者らは、これらの問題を解決する為、鋭意研究を
重ねた結果、有機過酸化物と無機過酸化物を併用し特定
のリン酸塩と水溶性無機マグネシウム化合物を特定量含
有させることにより優れた効果が得られることを見い出
し本発明を完成した。
即ち、本発明は、下記の成分〜を含有することを特
徴とするカビ取り剤組成物を提供するものである。
有機過酸化物と無機過酸化物の混合物20〜90重量% ピロリン酸アルカリ金属塩又はピロリン酸アルカリ
金属塩とトリポリリン酸アルカリ金属塩の混合物2〜50
重量% 水溶性無機マグネシウム化合物 1〜40重量% 本発明で使用される有機過酸化物としては有機過酸又は
その塩が挙げられ、過酢酸、過プロピオン酸、過ブチル
酸、過カプリル酸、過ラウリン酸の如き脂肪族カルボン
酸のモノ過酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ア
ゼライン酸、1,9−ノナンジカルボン酸、1,10−デカン
ジカルボン酸、1,11−ウンデカンジカルボン酸、1,12−
ドデカンジカルボン酸等の脂肪族ジカルボン酸のモノ過
酸或いはジ過酸、過安息香酸、モノ過フタル酸、ジ過フ
タル酸、モノ過テレフタル酸、ジ過テレフタル酸、パラ
クロル過安息香酸等の芳香族ジカルボン酸のモノ及びジ
過カルボン酸、或いはそれの有機過酸のアルカリ金属
塩、アルカリ土類金属塩等が例示される。この中でもモ
ノ過フタル酸及びその塩、ドデカンジ過カルボン酸及び
その塩、ジ過フタル酸及びその塩が好ましく、特にモノ
過フタル酸塩が好ましい。
無機過酸化物としては、ペルオキシ一硫酸塩、ペルオキ
シ二硫酸塩、過炭酸ソーダ、過硼酸ソーダなどが挙げら
れる。中でもペルオキシ一硫酸塩が好ましい。
ペルオキシ一硫酸塩としてはペルオキシ一硫酸ナトリウ
ム、ペルオキシ一硫酸カリウム、ペルオキシ一硫酸アン
モニウム等があるが、この中では、ペルオキシ一硫酸カ
リウムが最も好ましい。一般的にペルオキシ一硫酸カリ
ウムはKHSO5:KHSO4:K2SO4=2:1:1の複塩の形で市販され
ている{理論有効酸素濃度5.2%、市販品約4.3%)。
有機及び無機過酸化物は組成物中に総量で20〜90重量%
(以下、%と略記)、好ましくは30〜60%配合される。
本発明者らは、有機過酸化物と無機過酸化物の特定の比
の組み合わせが、カビ取り剤として、有機過酸化物、無
機過酸化物単独では発揮し得ない効果を発揮することを
見い出しており、その混合割合は、有機過酸化物由来の
有効酸素濃度Aに対するペルオキシ一硫酸塩由来の有効
酸素濃度Bの割合B/Aが1/99〜70/30、特に10/90
〜40/60であることが望ましい。
本発明で用いるピロリン酸アルカリ金属塩としては、ピ
ロリン酸ナトリウム、ピロリン酸カリウムなどが挙げら
れるが、特にピロリン酸カリウムが望ましい。ピロリン
酸アルカリ金属塩は2価の陽イオン(マグネシウムイオ
ン)を介在して、構造粘性を発現し、その結果、壁面へ
の付着性が向上し、カビ取り効果を非常に優れたものと
する。その他のリン化合物例えばオルソリン酸、トリポ
リリン酸、ヘキサメタリン酸及びその塩を単独で使用し
ても、非常に優れたカビ取り効果を得るまで構造粘性は
得られず、その他の活性化剤を併用する必要がある。
しかし、上述のようにピロリン酸アルカリ金属塩を使用
することにより付着性が向上し、カビ取り効果が増強さ
れる。
又、更にピロリン酸アルカリ金属塩にトリポリリン酸ア
ルカリ金属塩を混合すると、カビ取り後のすすぎ性が向
上する。しかし、カビ取り効果を損なわない為に、ピロ
リン酸アルカリ金属塩に添加できるトリポリリン酸アル
カリ金属塩の量は以下の範囲が好ましい。即ち、ピロリ
ン酸アルカリ金属塩由来のリンのモル数〔P1〕に対する
トリポリリン酸アルカリ金属塩由来のリンのモル数
〔P2〕の割合が〔P2〕/〔P1〕=0/100〜80/20とな
る範囲である。使用できるトリポリリン酸アルカリ金属
塩としては、一般的にトリポリリン酸ナトリウム、トリ
ポリリン酸カリウムが望ましい。
ピロリン酸アルカリ金属塩又はピロリン酸アルカリ金属
塩とトリポリリン酸アルカリ金属塩の混合物は、組成物
中に2〜50%、好ましくは5〜40%配合される。
水溶性無機マグネシウム化合物としては塩化マグネシウ
ム、硫酸マグネシウムなどが挙げられる。その配合量は
1〜40%、好ましくは1〜20%である。
本発明の組成物においては、これらの化合物由来のマグ
ネシウムイオンの他に過酸化物の対イオン或いは都の成
分の対イオンとしてのマグネシウムイオンも含まれる。
組成物中の全マグネシウムイオンのモル数〔Mg2+〕に対
するピロリン酸アルカリ金属塩及びトリポリリン酸アル
カリ金属塩由来のリンのモル数〔P〕の割合は〔P〕/
〔Mg2+〕=80/20〜20/80、特に70/30〜30/70である
のが望ましい。
本発明の組成物には必要により更にアニオン活性剤、非
イオン活性剤、カチオン活性剤、両性イオン活性剤等の
活性剤を添加することができる。
アニオン活性剤の例としては炭素数10〜22の高級アルコ
ールの硫酸エステル塩、炭素数10〜22のカルボン酸塩、
炭素数10〜22のα−オレフィンスルホン化物、炭素数10
〜22のアルキル基を持つアルキルベンゼンスルホン酸
塩、アルキルスルホコハク酸塩、炭素数10〜22のパラフ
ィンスルホネート、炭素数10〜22の高級アルコールのエ
チレンオキサイド付加物(付加モル数:1〜100)の硫酸
エステル、炭素数8〜22のアルキル基を持つアルキルフ
ェノール・ポリエチレングリコールエーテルの硫酸エス
テル等が例示できる。
非イオン活性剤の例としては、炭素数10〜22の直鎖、或
いは分岐鎖を持つ高級アルコール・ポリ(重合度:3〜10
0)エチレングリコールエーテル、炭素数10〜22のカル
ボン酸のポリ(重合度:3〜100)エチレングリコールエ
ステル、炭素数8〜22のアルキル基を持つアルキルフェ
ノール・ポリ(重合度:3〜100)エチレングリコールエ
ーテル等が例示できる。
その他必要により、p−トルエンスルホン酸ナトリウ
ム、キシレンスルホン酸ナトリウム、尿素の如き可溶化
剤、粘土などの懸濁化剤、研磨剤、顔料、染料、香料等
を添加する事ができる。
本発明のカビ取り剤組成物は、更にpHを調整する緩衝剤
を配合すれば、効果をより高めることができる。
pHは5〜13が適当であり、より好ましくは6〜10であ
る。
これらの緩衝剤としては、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウムの如きアルカリ金属の水酸化物、水酸化アンモニ
ウム、或いはモノ、ジ、トリエタノールアミンの如きア
ミン誘導体、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムの如きアル
カリ金属の炭酸塩、炭酸アンモニウム等、珪酸ナトリウ
ム、珪酸カリウムの如きアルカリ金属の珪酸塩、珪酸ア
ンモニウム等の珪酸塩等を用いることができる。
更に、必要により硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、硫酸
リチウムの如きアルカリ金属硫酸塩、或いは硫酸アンモ
ニウム塩、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、重炭酸
リチウムの如きアルカリ金属塩重炭酸塩、重炭酸アンモ
ニウム等が使用できる。
本発明のカビ取り剤を使用するに当たっては、必要によ
り濃度として0.5〜50%、好ましくは1〜30%で、且つ
有効酸素濃度が0.1〜3%、好ましくは0.2〜1%になる
ように、組成物を水に添加して溶液、スラリー、或いは
ペースト状にして、直ちに対象面に散布、或いは噴霧す
ることが望ましい。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例を挙げて説明するが、本発明はこ
れらの実施例に限定されるものではない。
カビ除去率はクラドスポリウム・ヘルバルム(cladospo
rium herbarum)を接種し、30℃、20日間培養した素焼
の板をモデルカビプレートとし、この処理前・後の反射
率を測定して求めた。
(計算式) カビ除去率(%)=(RW-RS)/(RO-RS)×100 ROはカビ接種前の素焼の板の反射率 RSは処理前のカビプレートの反射率 RWは処理後のカビプレートの反射率 測定機種名 日本電色工業株式会社製 NDR-101DP色差計 実施例1 第1表に示す水以外の配合を調整して得られた粉末状組
成物を水に溶解し、この溶液をカビプレートにスプレー
又は塗布し、15分後のカビ除去率を測定した。pHはいず
れもNaOHで8.0にした。
実施例2 第2表に示す水以外の配合を調整して得られた粉末状組
成物を水に溶解し、この溶液をカビプレートにスプレー
又は塗布し、15分後のカビ除去率を測定した。pHはいず
れもNaOHで調整した。
実施例3 第3表に示す水以外の配合を調整して得られた粉末状組
成物を水に溶解し、溶液を実際のカビ汚れにスプレー又
は塗布し、15分置いた後、カビ除去力を官能的に評価し
た。
本発明7〜8はいずれもカビが白く漂白され、良好なカ
ビ取り結果が得られた。
評価法 各組成物について主婦30人に実際の汚れにスプレーして
もらい、汚れ落ちについて5段階評価を行いその平均値
を求めた。
5 完全に除去された 4 大部分が除去された 3 ある程度が除去された 2 少し除去された 1 ほとんど除去されない

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の成分〜を含有することを特徴と
    するカビ取り剤組成物。 有機過酸化物と無機過酸化物の混合物20〜90重量% ピロリン酸アルカリ金属塩又はピロリン酸アルカリ
    金属塩とトリポリリン酸アルカリ金属塩の混合物2〜50
    重量% 水溶性無機マグネシウム化合物 1〜40重量%
  2. 【請求項2】有機過酸化物がモノ過フタル酸又はその塩
    である特許請求の範囲第1項記載のカビ取り剤組成物。
  3. 【請求項3】無機過酸化物がペルオキシ一硫酸塩である
    特許請求の範囲第1項記載のカビ取り剤組成物。
  4. 【請求項4】有機過酸化物と無機過酸化物の混合割合が
    以下の範囲である特許請求の範囲第1項記載のカビ取り
    剤組成物。 有機過酸化物由来の有効酸素濃度Aに対する無機過酸化
    物由来の有効酸素濃度Bの割合 B/A=1/99〜70/30
  5. 【請求項5】ピロリン酸アルカリ金属塩とトリポリリン
    酸アルカリ金属塩の混合割合が以下の範囲である特許請
    求の範囲第1項記載のカビ取り剤組成物。 ピロリン酸アルカリ金属塩由来のリンのモル数〔P1〕に
    対するトリポリリン酸アルカリ金属塩由来のリンのモル
    数〔P2〕の割合 〔P2〕/〔P1〕=0/100〜80/20
  6. 【請求項6】組成物の全マグネシウムイオンのモル数
    〔Mg2+〕に対するピロリン酸アルカリ金属塩及びトリポ
    リリン酸アルカリ金属塩由来のリンのモル数〔P〕の割
    合が〔P〕/〔Mg2+〕=80/20〜20/80である特許請求
    の範囲第1項記載のカビ取り剤組成物。
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