JPH0662781A - ニンニク・ネギ類の悪臭処理方法 - Google Patents

ニンニク・ネギ類の悪臭処理方法

Info

Publication number
JPH0662781A
JPH0662781A JP3265445A JP26544591A JPH0662781A JP H0662781 A JPH0662781 A JP H0662781A JP 3265445 A JP3265445 A JP 3265445A JP 26544591 A JP26544591 A JP 26544591A JP H0662781 A JPH0662781 A JP H0662781A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
garlic
odor
acid
leeks
treatment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3265445A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0817671B2 (ja
Inventor
Isao Sakai
功 境
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP3265445A priority Critical patent/JPH0817671B2/ja
Priority to US07/933,256 priority patent/US5260090A/en
Priority to CN92110719A priority patent/CN1031975C/zh
Priority to KR1019920016810A priority patent/KR950009176B1/ko
Priority to CH2940/92A priority patent/CH685663A5/de
Publication of JPH0662781A publication Critical patent/JPH0662781A/ja
Publication of JPH0817671B2 publication Critical patent/JPH0817671B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23LFOODS, FOODSTUFFS, OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES, NOT COVERED BY SUBCLASSES A21D OR A23B-A23J; THEIR PREPARATION OR TREATMENT, e.g. COOKING, MODIFICATION OF NUTRITIVE QUALITIES, PHYSICAL TREATMENT; PRESERVATION OF FOODS OR FOODSTUFFS, IN GENERAL
    • A23L5/00Preparation or treatment of foods or foodstuffs, in general; Food or foodstuffs obtained thereby; Materials therefor
    • A23L5/20Removal of unwanted matter, e.g. deodorisation or detoxification
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23LFOODS, FOODSTUFFS, OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES, NOT COVERED BY SUBCLASSES A21D OR A23B-A23J; THEIR PREPARATION OR TREATMENT, e.g. COOKING, MODIFICATION OF NUTRITIVE QUALITIES, PHYSICAL TREATMENT; PRESERVATION OF FOODS OR FOODSTUFFS, IN GENERAL
    • A23L19/00Products from fruits or vegetables; Preparation or treatment thereof
    • A23L19/03Products from fruits or vegetables; Preparation or treatment thereof consisting of whole pieces or fragments without mashing the original pieces
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23LFOODS, FOODSTUFFS, OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES, NOT COVERED BY SUBCLASSES A21D OR A23B-A23J; THEIR PREPARATION OR TREATMENT, e.g. COOKING, MODIFICATION OF NUTRITIVE QUALITIES, PHYSICAL TREATMENT; PRESERVATION OF FOODS OR FOODSTUFFS, IN GENERAL
    • A23L19/00Products from fruits or vegetables; Preparation or treatment thereof
    • A23L19/01Instant products; Powders; Flakes; Granules

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Nutrition Science (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Preparation Of Fruits And Vegetables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 〔目的〕 ニンニク・ネギ類の悪臭と辛味を簡単に半減
以下とし、しかも食べる時には特有の臭と辛味がある
が、食後は悪口臭、体臭が発生しないニンニク・ネギ類
を処理する方法の提供。 〔構成〕 ニンニク・ネギ類の特有の悪臭の基となる数
種の硫化アリル類を処理液中の重炭酸ソーダで分解させ
て悪臭を発散させる。主としてカルボン酸をバッハとし
て使用して重炭酸ソーダの強い作用をセーブさせると共
に、辛味成分のキノバチンを中和させて辛味を減少させ
る処理方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はニンニク・ネギ類の特
殊な悪臭を除去または減少させ、しかもニンニク・ネギ
類のもつ特有の芳香、辛味、風味、栄養分を損なわない
ニンニク・ネギ類の悪臭処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ネギ類には、大別して長ネギ、玉
ネギ、ニラ等があり、ネギ (学名 Allium fistulosm)
には別にワケギ (A.f. var. Caespitosum)、ヤグラネギ
(A.f.var. viviparum) がある。玉ネギ(学名 Allium
Cepa) には通常の玉ネギ (onion) の他にトマトタマネ
ギ (tomato onion)、ポテトオニオン(potato onion)、
マルティプラィアーオニオン(multiplier onion)、ヤグ
ラタマネギ (A.C. forma proliferum)、トップオニオン
(top onion) などがある。ニラ類(学名 Allium tabero
sum) にもラッキョウ(オオニラ、サトニラ)= (Alliu
m Bakeri) などがある。ニンニク(学名 Allium sativum
forme pekinense) にもオオヒル(garlic)の他にヒメニ
ンニク(A. Scorodoprasum)、野蒜(ノビル)= (Allium
Grayi) などがあり古くから食用に供されている。これ
らのニンニク・ネギ類は強精食品とし、またスープその
他特定の料理には欠かせない素材として古くから使用さ
れている。ところが、これらニンニク・ネギ類には独特
の悪臭があり、料理中に悪臭として感じたり、或いは食
後に口臭や体臭として感じるため、社会生活上でその臭
気は難点とされていてニンニクについては種々の解決法
(除臭、脱臭法)が考えられている。しかし、玉ネギや
長ネギ等のネギ類に対する除臭法は例を見ることができ
ないが、玉ネギを利用した料理は他のネギ類、ニンニク
類と比較して多く、その臭気が残っているために食べな
いという人も多く、特に子供の食生活上においても玉ネ
ギの臭気は一つの難点となっている。加えて、玉ネギの
辛さ、えぐ(苦)さを除去すれば料理が一層おいしくな
ることが指摘されていて、玉ネギの辛さ、臭気を除去す
る技術を要請する声が料理家達の間で聞かれ始めてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本願発明者は上記のよ
うな要請を検討して、ニンニク・ネギ類の悪臭や辛味を
抑えるために臭気や辛味について20年にわたって研究
を重ねた結果、悪臭気の成分は数種類の硫化アリル(all
yl sulfide) 類、すなわち硫化ジアリル(diallylsulfid
e)、二硫化アリル(allyl disulfide)、三硫化アリル(al
lyl trisulfide)、二硫化アリルプロピル(allyl disulf
ide propyl) が内部アルカリの作用で分解されてジスル
フィド (disulfide)、二硫化イオウ(Sulfide dioxide)
になって気化したものであることを突き止めるに至っ
た。またニンニク・ネギ類に含まれている芳香成分(い
わゆる料理をおいしいと感じさせる良い匂い)として、
シトラール(citral)、ゲラニオール (geraniol)、リナ
ロール (linalool)、フェランドレン (α-phellandrene
、β-phellandrene)等の沸点が171℃〜230℃で
あることを確認するに至った。更に辛味成分はキノバチ
ン (quinovatine) というアルカロイド(alkaloid) であ
る。このキノバチンは有機酸と結合して植物生体内に存
在しているが、酸と反応して塩を作ると水溶性となる性
質を有している。一方、ニンニク・ネギ類に含まれてい
るアリイン (alliin) が酵素アリイナーゼ (alliinase)
の作用で分解されると、アリシン (aricine) 、アンモ
ニア (ammonia) 、ピルビン酸 (pyruvic acid) が生成
され、アリシンとピルビン酸は強精作用があるものであ
る。これらの事実を基として本願発明者は、ニンニク・
ネギ類の悪臭物質を効率よく減少させて、食べる時には
ニンニクやネギ類特有の臭は少し残っているが食後は口
臭、体臭として感じられなくなり、辛味は抑えられ、芳
香や栄養分はそのまま残っているというニンニク・ネギ
類の悪臭処理方法を提供することを目的として本願発明
をするに至った。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は前記課題を解
決するために次のような手段を講じた。
【0005】 重炭酸ソーダを含む処理液にバッハ
(buffer) としてクエン酸、酒石酸、リンゴ酸等のカル
ボン酸その他の有機酸(フイチン酸、サク酸等)を含有
させておき、この浴中にニンニク・ネギ類を浸漬し除
臭、除辛処理した。
【0006】 前記処理液は水10kg当り、重炭酸ソ
ーダ50g〜200g、バッハ (buffer) としての酸を2
0g〜500gの範囲で、浴のpHは5〜9.5で好ましく
は5.5〜8.0とした。
【0007】 前記処理液量に対する被処理物の量は
浴に被処理物が充分に浸漬される程度で処理時間はニン
ニク・ネギ類等の丸ごとで40分〜90分、スライスに
した場合は10〜20分の処理で充分に減臭化ができ
る。
【0008】
【作用】上記のように構成されたこの発明は次のような
作用を有している。
【0009】 処理液中の重炭酸ソーダは、ニンニク
・ネギ類への浸透性にすぐれていて、前記した悪臭の基
となる物質である硫化アリル (allyl sulfide) に直接
作用してこれを分解し、悪臭成分としてのジスルフィド
(disulfide)、二硫化イオウ(sulfide dioxide) を処理
中に急速に発生させてしまうため、処理後はジスルフィ
ド等が発生しなくなるため臭気が除去される、という作
用がある。従って、長時間の処理によって完全に悪臭の
発生を防止することができるが、完全に臭を除去しては
ニンニクやネギ特有の臭いが無いものとなり、ニンニク
やネギを食べる価値がなくなってしまう。そのために悪
臭が50%〜10%は残るように考慮して処理すること
に特徴がある。
【0010】 処理液中のバッハとしての酸は、重炭
酸ソーダの強いアルカリ性を中和させると共に、ニンニ
ク・ネギ類のアルカロイド (alkaloid) に作用してこれ
を中和、水溶性化して浴中に析出させる作用を有し、こ
れによって辛さが緩和されると共に、処理されたニンニ
ク・ネギ類のpHを安定化させる作用がある。
【0011】
【実施例】この実施例はニンニク球根の皮を剥いだ状態
で食べるときには臭うが、食後は口臭、体臭が発生しな
いように加工処理をする例を示す。
【0012】水道水10kg当り重炭酸ソーダ100gと
クエン酸30g、酒石酸20gを添加した浴を作り、これ
を25℃に保温した状態で5kgの皮を剥いだニンニク球
根を浸漬させ80分後に取り出して水洗し、遠心分離機
で脱水させた。これは浸漬によって含有水分が90重量
%近くまで増加するので、含有水分を60重量%前後ま
で減少させるためである。この遠心脱水後は20〜30
℃の送風乾燥をした。この遠心脱水に変えて減圧(10
0〜300ミリバール)による脱水をすることができ
る。
【0013】このようにして処理されたニンニク球根
(約20g)と未処理のニンニク球根とをそれぞれ3人
のパネラーに食べてもらって、食後5分、食後30分後
における呼気をそれぞれ分析測定した結果は表1のとお
りで、いわゆる悪臭として感じられる3種類のメルカプ
タンの量は処理したことによって著しく減少しているこ
とが認められる。
【0014】
【0015】一般に臭を感じるのは1ppm前後の濃度で
あるといわれているので、本願発明による処理法で処理
したものは、食べるときにニンニク臭が未処理ニンニク
に比して半減以下であるが特有の臭いは残っていること
が認められ、同時に辛さも半減以下に抑えられている。
しかし処理によって悪臭物質を分解除去してあるために
食後30分もすると、ほとんど口臭として感じなくなる
ことが認められ、当然に翌日になってもニンニク食後の
特有の悪い体臭が生じることはない。また芳香はほとん
ど失われずに残っており、アリシン、ピルビン酸等も損
なわれることがないので、栄養及び風味を充分に料理に
利用することができる。前記処理液の温度を保温したの
は、浴の浸透性を効率よくするためであるが、人体温よ
り高いと豊富なビタミン類が破壊されるため、浴温は3
5℃〜20℃程度が好ましい。また脱水、乾燥について
も35℃を超えない方が好ましく、特に減圧脱水の場合
は15℃以下にならないようにすること、及び気圧が6
0ミリバールで温度42℃では常温での水の沸点と同じ
作用があるため、被加工物に対する温度が35℃を超え
ないような室温と気圧の組合せをすることが要求され
る。通常の生ニンニク球根の含有水分は65重量%〜8
0重量%であるから処理後のニンニク球根の含有水分は
60〜55重量%まで減少させておく方が生ニンニクと
して耐久性がある。乾燥させる場合には含有水分を11
〜8重量%程度にする。
【0016】生ニンニクをスライス(1mm〜3mm厚さ)
した状態で除臭処理をする場合は前記処理浴を使用し、
浸漬時間は10分〜20分で充分に同様な除臭効果をあ
げることができる。すなわち、スライスの厚さやニンニ
ク個体の臭気や辛味の強さ並びに処理希望内容によって
処理時間を調節すればよい。
【0017】前記処理浴において、水に対する重炭酸ソ
ーダの添加量は球根の場合に1重量%前後が好ましく、
スライスニンニクについては0.5〜0.3重量%まで
減少させても充分除臭効果が得られる。特に、あらかじ
め重炭酸ソーダのみの浴で処理して、後にバッハ用酸浴
で処理をする2浴処理をする場合は重炭酸ソーダの添加
量を0.4%〜0.8重量%にすることが好ましい。
【0018】前記処理浴においてバッハとしての酸はカ
ルボン酸の中でもクエン酸を使用する方が経済的でかつ
風味がよい。クエン酸の単種のみの使用の他に別の酸を
複数組合せてもよい。フイチン酸(50%)を使用した
場合は、浴のpHが約10になり、処理時間が約2倍を
要する。サク酸を使用した場合には浴のpHは9.5と
なり、サク酸の刺激性で風味が劣ることがある。従って
処理浴のpHは5.5〜8.0の範囲が好ましく、これ
以外の処理浴で処理した場合にはpH5.5程度のクエ
ン酸浴に1分程度浸漬した後処理をすることで好ましい
効果を得ることができる。また浴の浸透及びニンニク内
の排出させたい物質の析出を効果的にするために、浴中
に10〜15gのエタノールを添加することができる。
更に栄養補強並びに酸化防止のために処理浴にビタミン
E、ビタミンC等を添加することができる。
【0019】微細断ないし生擦りニンニクの除臭につい
ては、ニンニク10kgに対し、重炭酸ソーダ10g〜2
0g、クエン酸15g(クエン酸10g、乳酸5gの場合も
可)ないし30gを添加混合させることで効率よい除臭
ができる。ただし、重炭酸ソーダを除去しようとすれば
ニンニク汁も除去されるため固形ニンニクを処理してか
らペースト状にする方が好ましい。
【0020】次に玉ネギの場合、その臭気成分はニンニ
クと同様に、二硫化プロピルアリル(allyl disulfide p
ropyl)、硫化アリル (allyl sulfide) などであるが、
ニンニクより含有量が半減以下であるから前記ニンニク
の処理方法において処理時間を短縮するだけで充分であ
る。例えば厚さ10mm以下のスライスでは処理液への浸
漬時間は10〜20分で充分である。ただ玉ネギは全体
として100を超える品種があり、特に辛種と甘種があ
るため、辛種の辛味成分であるキノバチン (quinovatin
e) の多い品種の処理においては前記カルボン酸の量を
少し多目にして浴のpHを5.5に近くして処理時間を
長くする方が好ましい。
【0021】次に長ネギ、ニラ類の場合は、やはり悪臭
成分並びに辛味成分はニンニクのそれと同じで、量が少
ないだけである。従って処理液は前記ニンニク処理の場
合と同じでよく、処理時間を短縮すれば充分である。長
ネギ、ニラ類で、例えば長さを3センチ位いに切って使
用するものにおいては、処理時間は15分程度で充分で
ある。また厚さ5ミリ以下に細断、スライスする場合に
は10分程度で充分に辛味が除去される。ラッキョの場
合はその臭気はニンニク臭とは違うが、これはアリイン
の含有量が少ないだけで、実質的には同じ悪臭成分を含
有している。従って、処理液において重炭酸ソーダ量と
バッハとしての酸の量はニンニク処理の場合の約60%
程度で充分に除臭することができる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、この発明は極めて
短時間でかつ簡単な処理でニンニク・ネギ類の悪臭と辛
味を減少させることができるために、次のようなすぐれ
た効果を有している。
【0023】A.ニンニク球根の場合は乾燥させて、そ
のまま使用するか、粉末にするほか、生擦りとしてビン
詰め、チューブ詰めとして料理に使用するのに適してい
る。
【0024】B.ニンニク球根のスライスは、密封袋や
パックケース入りで販売して料理用に使用するのに適し
ており、例えばスライス片を日本酒、ウィスキー、ビー
ル、ワイン等にそのまま浮かべて飲んで1日の疲れをい
やすことができる。
【0025】C.ニンニク粉はスパイスとして使用でき
るほか、酒、スープ、練食品、菓子、ソバ・ウドン・マ
カロニ、パンその他に混入させることができる。
【0026】D.玉ネギはスープその他の料理に多く使
用されているため、主として細切断した状態で処理して
密封袋に収容しスーパーマーケットの冷蔵保存展示売場
で消費者に販売するとか、料理店に配達供給することに
よって、工場から新鮮で辛味や臭のない玉ネギを供給す
ることができる。
【0027】E.長ネギについても、料理によっては、
3センチ位いの長さが必要な場合(例えば野菜煮物、ス
ープ、スキヤキ、日本料理のミソ汁等)と、スライスし
たものが必要な場合があるので、やはり処理後密封袋に
収容して販売すると小人数の人達にも需要は多い。
【0028】F.ラッキョについては食酢に漬けても臭
さが残っているが、この発明による処理によって臭味が
なくなるため、数少ない酢漬物として賞味されて商品価
値を上げることができる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年11月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 ニンニク・ネギ類の悪臭処理方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はニンニク・ネギ類の特
殊な悪臭を除去または減少させ、しかもニンニク・ネギ
類のもつ特有の芳香、辛味、風味、栄養分を損なわない
ニンニク・ネギ類の悪臭処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ネギ類には、大別して長ネギ、玉
ネギ、ニラ等があり、ネギ (学名 Allium fistulosm)
には別にワケギ (A.f. var. Caespitosum)、ヤグラネギ
(A.f.var. viviparum) がある。玉ネギ(学名 Allium
Cepa) には通常の玉ネギ (onion) の他にトマトタマネ
ギ (tomato onion)、ポテトオニオン(potato onion)、
マルティプラィアーオニオン(multiplier onion)、ヤグ
ラタマネギ (A.C. forma proliferum)、トップオニオン
(top onion) などがある。ニラ類(学名 Allium tabero
sum) にもラッキョウ(オオニラ、サトニラ)= (Alliu
m Bakeri) などがある。ニンニク(学名 Allium sativum
forme pekinense) にもオオヒル(garlic)の他にヒメニ
ンニク(A. Scorodoprasum)、野蒜(ノビル)= (Allium
Grayi) などがあり古くから食用に供されている。これ
らのニンニク・ネギ類は強精食品とし、またスープその
他特定の料理には欠かせない素材として古くから使用さ
れている。ところが、これらニンニク・ネギ類には独特
の悪臭があり、料理中に悪臭として感じたり、或いは食
後に口臭や体臭として感じるため、社会生活上でその臭
気は難点とされていてニンニクについては種々の解決法
(除臭、脱臭法)が考えられている。しかし、玉ネギや
長ネギ等のネギ類に対する除臭法は例を見ることができ
ないが、玉ネギを利用した料理は他のネギ類、ニンニク
類と比較して多く、その臭気が残っているために食べな
いという人も多く、特に子供の食生活上においても玉ネ
ギの臭気は一つの難点となっている。加えて、玉ネギの
辛さ、えぐ(苦)さを除去すれば料理が一層おいしくな
ることが指摘されていて、玉ネギの辛さ、臭気を除去す
る技術を要請する声が料理家達の間で聞かれ始めてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本願発明者は上記のよ
うな要請を検討して、ニンニク・ネギ類の悪臭や辛味を
抑えるために臭気や辛味について20年にわたって研究
を重ねた結果、悪臭気の成分は数種類の硫化アリル(all
yl sulfide) 類、すなわち硫化ジアリル(diallylsulfid
e)、二硫化アリル(allyl disulfide)、三硫化アリル(al
lyl trisulfide)、二硫化アリルプロピル(allyl disulf
ide propyl) が内部アルカリの作用で分解されてジスル
フィド (disulfide)、二硫化イオウ(Sulfide dioxide)
になって気化したものであることを突き止めるに至っ
た。またニンニク・ネギ類に含まれている芳香成分(い
わゆる料理をおいしいと感じさせる良い匂い)として、
シトラール(citral)、ゲラニオール (geraniol)、リナ
ロール (linalool)、フェランドレン (α-phellandrene
、β-phellandrene)等の沸点が171℃〜230℃で
あることを確認するに至った。更に辛味成分はキノバチ
ン (quinovatine) というアルカロイド(alkaloid) であ
る。このキノバチンは有機酸と結合して植物生体内に存
在しているが、酸と反応して塩を作ると水溶性となる性
質を有している。一方、ニンニク・ネギ類に含まれてい
るアリイン (alliin) が酵素アリイナーゼ (alliinase)
の作用で分解されると、アリシン (aricine) 、アンモ
ニア (ammonia) 、ピルビン酸 (pyruvic acid) が生成
され、アリシンとピルビン酸は強精作用があるものであ
る。これらの事実を基として本願発明者は、ニンニク・
ネギ類の悪臭物質を効率よく減少させて、食べる時には
ニンニクやネギ類特有の臭は少し残っているが食後は口
臭、体臭として感じられなくなり、辛味は抑えられ、芳
香や栄養分はそのまま残っているというニンニク・ネギ
類の悪臭処理方法を提供することを目的として本願発明
をするに至った。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は前記課題を解
決するために次のような手段を講じた。
【0005】 重炭酸ソーダを含む処理液にバッハ
(buffer) としてクエン酸、酒石酸、リンゴ酸等のカル
ボン酸その他の有機酸(フイチン酸、サク酸等)を含有
させておき、この浴中にニンニク・ネギ類を浸漬し除
臭、除辛処理した。
【0006】 前記処理液は水10kg当り、重炭酸ソ
ーダ50g〜200g、バッハ (buffer) としての酸を2
0g〜500gの範囲で、浴のpHは5〜9.5で好ましく
は5.5〜8.0とした。
【0007】 前記処理液量に対する被処理物の量は
浴に被処理物が充分に浸漬される程度で処理時間はニン
ニク・ネギ類等の丸ごとで40分〜90分、スライスに
した場合は10〜20分の処理で充分に減臭化ができ
る。
【0008】
【作用】上記のように構成されたこの発明は次のような
作用を有している。
【0009】 処理液中の重炭酸ソーダは、ニンニク
・ネギ類への浸透性にすぐれていて、前記した悪臭の基
となる物質である硫化アリル (allyl sulfide) に直接
作用してこれを分解し、悪臭成分としてのジスルフィド
(disulfide)、二硫化イオウ(sulfide dioxide) を処理
中に急速に発生させてしまうため、処理後はジスルフィ
ド等が発生しなくなるため臭気が除去される、という作
用がある。従って、長時間の処理によって完全に悪臭の
発生を防止することができるが、完全に臭を除去しては
ニンニクやネギ特有の臭いが無いものとなり、ニンニク
やネギを食べる価値がなくなってしまう。そのために悪
臭が50%〜10%は残るように考慮して処理すること
に特徴がある。
【0010】 処理液中のバッハとしての酸は、重炭
酸ソーダの強いアルカリ性を中和させると共に、ニンニ
ク・ネギ類のアルカロイド (alkaloid) に作用してこれ
を中和、水溶性化して浴中に析出させる作用を有し、こ
れによって辛さが緩和されると共に、処理されたニンニ
ク・ネギ類のpHを安定化させる作用がある。
【0011】
【実施例】この実施例はニンニク球根の皮を剥いだ状態
で食べるときには臭うが、食後は口臭、体臭が発生しな
いように加工処理をする例を示す。
【0012】水道水10kg当り重炭酸ソーダ100gと
クエン酸30g、酒石酸20gを添加した浴を作り、これ
を25℃に保温した状態で5kgの皮を剥いだニンニク球
根を浸漬させ80分後に取り出して水洗し、遠心分離機
で脱水させた。これは浸漬によって含有水分が90重量
%近くまで増加するので、含有水分を60重量%前後ま
で減少させるためである。この遠心脱水後は20〜30
℃の送風乾燥をした。この遠心脱水に変えて減圧(10
0〜300ミリバール)による脱水をすることができ
る。
【0013】このようにして処理されたニンニク球根
(約20g)と未処理のニンニク球根とをそれぞれ3人
のパネラーに食べてもらって、食後5分、食後30分後
における呼気をそれぞれ分析測定した結果は表1のとお
りで、いわゆる悪臭として感じられる3種類のメルカプ
タンの量は処理したことによって著しく減少しているこ
とが認められる。
【0014】
【0015】一般に臭を感じるのは1ppm前後の濃度で
あるといわれているので、本願発明による処理法で処理
したものは、食べるときにニンニク臭が未処理ニンニク
に比して半減以下であるが特有の臭いは残っていること
が認められ、同時に辛さも半減以下に抑えられている。
しかし処理によって悪臭物質を分解除去してあるために
食後30分もすると、ほとんど口臭として感じなくなる
ことが認められ、当然に翌日になってもニンニク食後の
特有の悪い体臭が生じることはない。また芳香はほとん
ど失われずに残っており、アリシン、ピルビン酸等も損
なわれることがないので、栄養及び風味を充分に料理に
利用することができる。前記処理液の温度を保温したの
は、浴の浸透性を効率よくするためであるが、人体温よ
り高いと豊富なビタミン類が破壊されるため、浴温は3
5℃〜20℃程度が好ましい。また脱水、乾燥について
も35℃を超えない方が好ましく、特に減圧脱水の場合
は15℃以下にならないようにすること、及び気圧が6
0ミリバールで温度42℃では常温での水の沸点と同じ
作用があるため、被加工物に対する温度が35℃を超え
ないような室温と気圧の組合せをすることが要求され
る。通常の生ニンニク球根の含有水分は65重量%〜8
0重量%であるから処理後のニンニク球根の含有水分は
60〜55重量%まで減少させておく方が生ニンニクと
して耐久性がある。乾燥させる場合には含有水分を11
〜8重量%程度にする。
【0016】生ニンニクをスライス(1mm〜3mm厚さ)
した状態で除臭処理をする場合は前記処理浴を使用し、
浸漬時間は10分〜20分で充分に同様な除臭効果をあ
げることができる。すなわち、スライスの厚さやニンニ
ク個体の臭気や辛味の強さ並びに処理希望内容によって
処理時間を調節すればよい。
【0017】前記処理浴において、水に対する重炭酸ソ
ーダの添加量は球根の場合に1重量%前後が好ましく、
スライスニンニクについては0.5〜0.3重量%まで
減少させても充分除臭効果が得られる。特に、あらかじ
め重炭酸ソーダのみの浴で処理して、後にバッハ用酸浴
で処理をする2浴処理をする場合は重炭酸ソーダの添加
量を0.4%〜0.8重量%にすることが好ましい。
【0018】前記処理浴においてバッハとしての酸はカ
ルボン酸の中でもクエン酸を使用する方が経済的でかつ
風味がよい。クエン酸の単種のみの使用の他に別の酸を
複数組合せてもよい。フイチン酸(50%)を使用した
場合は、浴のpHが約10になり、処理時間が約2倍を
要する。サク酸を使用した場合には浴のpHは9.5と
なり、サク酸の刺激性で風味が劣ることがある。従って
処理浴のpHは5.5〜8.0の範囲が好ましく、これ
以外の処理浴で処理した場合にはpH5.5程度のクエ
ン酸浴に1分程度浸漬した後処理をすることで好ましい
効果を得ることができる。また浴の浸透及びニンニク内
の排出させたい物質の析出を効果的にするために、浴中
に10〜15gのエタノールを添加することができる。
更に栄養補強並びに酸化防止のために処理浴にビタミン
E、ビタミンC等を添加することができる。
【0019】微細断ないし生擦りニンニクの除臭につい
ては、ニンニク10kgに対し、重炭酸ソーダ10g〜2
0g、クエン酸15g(クエン酸10g、乳酸5gの場合も
可)ないし30gを添加混合させることで効率よい除臭
ができる。ただし、重炭酸ソーダを除去しようとすれば
ニンニク汁も除去されるため固形ニンニクを処理してか
らペースト状にする方が好ましい。
【0020】次に玉ネギの場合、その臭気成分はニンニ
クと同様に、二硫化プロピルアリル(allyl disulfide p
ropyl)、硫化アリル (allyl sulfide) などであるが、
ニンニクより含有量が半減以下であるから前記ニンニク
の処理方法において処理時間を短縮するだけで充分であ
る。例えば厚さ10mm以下のスライスでは処理液への浸
漬時間は10〜20分で充分である。ただ玉ネギは全体
として100を超える品種があり、特に辛種と甘種があ
るため、辛種の辛味成分であるキノバチン (quinovatin
e) の多い品種の処理においては前記カルボン酸の量を
少し多目にして浴のpHを5.5に近くして処理時間を
長くする方が好ましい。例えば通常の日本種玉ネギに含
まれている悪臭成分をガスクロマトグラフで測定してみ
ると3種のメルカプタンの量は次のようになる。すなわ
ち玉ネギ球根20gを未処理のままそれぞれ5人のパネ
ラーに食べてもらって、食後5分と30分の2回にわた
って測定すると、食後5分の場合、プロピルメルカプタ
ンは3.7ppm,メチルメルカプタンは3.6ppm,エチ
ルメルカプタンは4.5ppmであった。(表2参照)こ
れを前記表1のニンニクと比較してみると、エチルメル
カプタンの量はニンニクより玉ネギの方が約2分の1で
あるが、プロピルメルカプタンの量は玉ネギの方がニン
ニクよりも1.5倍も多いことが判る。また食後の30
分における測定値はプロピルメルカプタン2.8,メチ
ルメルカプタン2.4,エチルメルカプタン3.1(何
れもppm)であり、やはり悪臭として感じられる濃度で
ある。そこで水10kg当り炭酸ソーダ300とクエン
酸500とを添加してpH5.5の浴を作り、これに皮
を剥いた北海道産大玉ネギ(直径8センチないし10セ
ンチ)を5kg当り浸漬して120分後に取り出し、水洗
の後、心脱水機で5分間脱水させた。該処理後の玉ネ
ギを切断して20を5人のパネラーにそれぞれ食べさ
せて、食後5分と食後30分の2回にわたってそのパネ
ラーの呼気をガスクロマトグラフで3種の濃度を測定し
た結果は表2に示すりで、玉ネギの芯部分の減臭も完
全であった。また辛味もほとんどなくなり、甘味が感じ
られた。前記と同じ浴において、玉ネギを3センチ角切
り以下の大きさに細断して10分、15分、20分、2
5分間浸漬の4種の実施をした後、水洗して水切りをし
た。その結果、厚さ5ミリ以下のスライス玉ネギは10
分〜15分、3センチ角で20分間の処理で前記表2に
示す3種のメルカプタン濃度とほぼ同じ処理が可能であ
った。
【0021】
【0022】一方、水10kg当り、重炭酸ソーダを50
,クエン酸を300添加した浴による前記と同じ
玉ネギ(丸のまま、細断物)を処理した結果、減臭作用
にはほとんど変りはないが少し時間が多くかかること,
並びに味が落ちることが判った。従って、生玉ネギ球根
の場合は水に対して重炭酸ソーダは3%〜5%の範囲
で、浴のpHを5〜9とし、好ましくはpH5.5前後にす
ることとクエン酸を多目にする方が味がよくなることが
確認された。
【0023】 次に長ネギ、ニラ類の場合は、やはり悪臭
成分並びに辛味成分はニンニクのそれと同じで、量が少
ないだけである。従って処理液は前記ニンニク処理の場
合と同じでよく、処理時間を短縮すれば充分である。長
ネギ、ニラ類で、例えば長さを3センチ位いに切って使
用するものにおいては、処理時間は15分程度で充分で
ある。また厚さ5ミリ以下に細断、スライスする場合に
は10分程度で充分に辛味が除去される。ラッキョの場
合はその臭気はニンニク臭とは違うが、これはアリイン
の含有量が少ないだけで、実質的には同じ悪臭成分を含
有している。従って、処理液において重炭酸ソーダ量と
バッハとしての酸の量はニンニク処理の場合の約60%
程度で充分に除臭することができる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、この発明は極めて
短時間でかつ簡単な処理でニンニク・ネギ類の悪臭と辛
味を減少させることができるために、次のようなすぐれ
た効果を有している。
【0025】 A.ニンニク球根の場合は乾燥させて、そ
のまま使用するか、粉末にするほか、生擦りとしてビン
詰め、チューブ詰めとして料理に使用するのに適してい
る。
【0026】 B.ニンニク球根のスライスは、密封袋や
パックケース入りで販売して料理用に使用するのに適し
ており、例えばスライス片を日本酒、ウィスキー、ビー
ル、ワイン等にそのまま浮かべて飲んで1日の疲れをい
やすことができる。
【0027】 C.ニンニク粉はスパイスとして使用でき
るほか、酒、スープ、練食品、菓子、ソバ・ウドン・マ
カロニ、パンその他に混入させることができる。
【0028】 D.玉ネギはスープその他の料理に多く使
用されているため、主として細切断した状態で処理して
密封袋に収容しスーパーマーケットの冷蔵保存展示売場
で消費者に販売するとか、料理店に配達供給することに
よって、工場から新鮮で辛味や臭のない玉ネギを供給す
ることができる。
【0029】 E.長ネギについても、料理によっては、
3センチ位いの長さが必要な場合(例えば野菜煮物、ス
ープ、スキヤキ、日本料理のミソ汁等)と、スライスし
たものが必要な場合があるので、やはり処理後密封袋に
収容して販売すると小人数の人達にも需要は多い。
【0030】 F.ラッキョについては食酢に漬けても臭
さが残っているが、この発明による処理によって臭味が
なくなるため、数少ない酢漬物として賞味されて商品価
値を向上させることができる。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年8月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水10kg当り、重炭酸ソーダ50g〜20
    0g、バッハ (buffer) としてクエン酸、酒石酸、リン
    ゴ酸等のカルボン酸、その他、フイチン酸、サク酸等の
    有機酸から選択される1種又は複合酸を20g〜500g
    の範囲で添加し、処理浴のpH5〜9.5中にニンニク・
    ネギ類を浸漬し悪臭及び辛味を普通品より50%以下に
    減少させて、食べる時には臭や辛味及び特有の芳香は残
    っているが、食後は悪い口臭や体臭が生じないニンニク
    ・ネギ類の悪臭処理方法。
  2. 【請求項2】 水10kg当り重炭酸ソーダ100g、ク
    エン酸30〜50gを添加して浴のpHを5.5前後と
    し、該浴を20〜30℃に保温した状態で5kg前後のニ
    ンニク球根或いは角切り玉ネギ、これらと同程度の大き
    さの切断長ネギの何れかを浸漬して、実質的に未処理品
    よりも悪臭及び辛味が50%以下となるまで処理後取り
    出し水洗し、前記処理をすることによって多く含有され
    た水分を短時間で除水し、食べる時には臭と辛味があ
    り、食後は特有の悪口臭や体臭の生じないニンニク・ネ
    ギ類の悪臭処理方法。
  3. 【請求項3】 水10kg当り重炭酸ソーダを50g〜2
    00g添加した処理液中にニンニク・ネギ類を10分〜
    90分間浸漬してニンニク・ネギ類が含有している数種
    の硫化アリル類を分解させて悪臭成分をあらかじめ50
    %以下に除去する処理をして後、カルボン酸、有機酸か
    ら選択される酸の単種又は複合体を水10kg当り20g
    〜500g添加したバッハ用処理液中に10分〜90分
    間浸漬してニンニク・ネギ類のアルカリ成分を中和、或
    いは辛味成分のキノバチン (quinovatine) を中和させ
    て辛味を減少させて、食べる時には特有の臭と辛味があ
    り、食後は特有の口臭や体臭の生じないニンニク・ネギ
    類の悪臭処理方法。
JP3265445A 1991-09-18 1991-09-18 ニンニク・ネギ類の悪臭処理方法 Expired - Lifetime JPH0817671B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3265445A JPH0817671B2 (ja) 1991-09-18 1991-09-18 ニンニク・ネギ類の悪臭処理方法
US07/933,256 US5260090A (en) 1991-09-18 1992-08-21 Process for deodoring garlic or welsh onion and the like
CN92110719A CN1031975C (zh) 1991-09-18 1992-09-16 脱蒜臭、洋葱臭及类似臭味的方法
KR1019920016810A KR950009176B1 (ko) 1991-09-18 1992-09-16 마늘, 파류의 악취처리방법
CH2940/92A CH685663A5 (de) 1991-09-18 1992-09-18 Verfahren um essbare Zwiebeln, insbesondere Knoblauch oder Winterzwiebel zu desodorisieren.

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3265445A JPH0817671B2 (ja) 1991-09-18 1991-09-18 ニンニク・ネギ類の悪臭処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0662781A true JPH0662781A (ja) 1994-03-08
JPH0817671B2 JPH0817671B2 (ja) 1996-02-28

Family

ID=17417256

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3265445A Expired - Lifetime JPH0817671B2 (ja) 1991-09-18 1991-09-18 ニンニク・ネギ類の悪臭処理方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US5260090A (ja)
JP (1) JPH0817671B2 (ja)
KR (1) KR950009176B1 (ja)
CN (1) CN1031975C (ja)
CH (1) CH685663A5 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009038988A (ja) * 2007-08-06 2009-02-26 Hiroshima Pref Gov 辛味成分の少ないアリウム属植物の栽培方法
CN102599229A (zh) * 2011-12-16 2012-07-25 三晃化学研究所 蔬菜的防腐处理方法
JP2018194331A (ja) * 2017-05-12 2018-12-06 ライオンハイジーン株式会社 オゾン測定装置、野菜殺菌装置、野菜殺菌方法、カット野菜製造装置およびカット野菜製造方法

Families Citing this family (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1057433C (zh) * 1994-02-26 2000-10-18 上海斯美斯金桥保健品有限公司 新颖蒜泥调味品及其生产工艺
AUPQ672800A0 (en) * 2000-04-06 2000-05-04 Natraherbal Pty Ltd Garlic supplement for deodoriser
EP1322180B1 (en) * 2000-09-26 2006-10-25 Unilever N.V. Process for preparing an edible composition comprising a fat phase, vegetable matter and salt
CN1301664C (zh) * 2001-02-19 2007-02-28 好侍食品株式会社 蒸煮烹调食品的生产方法
WO2003024466A1 (fr) * 2001-09-13 2003-03-27 Wakunaga Pharmaceutical Co., Ltd. Preparation liquide contenant un extrait de matieres premieres
US20040258815A1 (en) * 2003-06-23 2004-12-23 Zaboli Tony S. Method for making improved garlic product by freezing
CN1307886C (zh) * 2004-08-10 2007-04-04 周晓宏 一种抽真空小包装保鲜蒜米的的保鲜方法
US20060019002A1 (en) * 2004-07-26 2006-01-26 Harvest Food Co., Ltd. Method for processing, storing and transporting garlic
US7901717B1 (en) * 2005-06-03 2011-03-08 Scientific Food Solutions, Llc Alkalizing compositions and methods for using the same
US8435224B2 (en) 2005-09-12 2013-05-07 Abela Pharmaceuticals, Inc. Materials for facilitating administration of dimethyl sulfoxide (DMSO) and related compounds
WO2007033082A2 (en) 2005-09-12 2007-03-22 Abela Pharmaceuticals, Inc. Compositions comprising dimethyl sulfoxide (dmso)
AU2006291134C1 (en) 2005-09-12 2013-08-15 Abela Pharmaceuticals, Inc. Systems for removing dimethyl sulfoxide (DMSO) or related compounds, or odors associated with same
US8480797B2 (en) 2005-09-12 2013-07-09 Abela Pharmaceuticals, Inc. Activated carbon systems for facilitating use of dimethyl sulfoxide (DMSO) by removal of same, related compounds, or associated odors
BRPI0921494A2 (pt) 2008-11-03 2018-10-30 Prad Reasearch And Development Ltd método de planejamento de uma operação de amostragem para uma formação subterrãnea, método de contolar uma operação de amostragem de formação subterrânea, método de controlar uma operação de perfuração para uma formação subterrãnea, e método de realizar uma amostragem durante a operação de perfuração.
US9839609B2 (en) 2009-10-30 2017-12-12 Abela Pharmaceuticals, Inc. Dimethyl sulfoxide (DMSO) and methylsulfonylmethane (MSM) formulations to treat osteoarthritis
US20110159156A1 (en) * 2009-12-29 2011-06-30 The Garlic Co. Packaged fresh diced garlic and process for making same
CN102210432B (zh) * 2010-04-01 2013-04-03 李潮 钝化蒜酶去大蒜异味的方法及产品生产工艺
CN102443511B (zh) * 2010-10-13 2014-01-08 郭多强 一种纯圆葱汁发酵酒的制作方法
CN102885239B (zh) * 2012-10-22 2015-03-11 山东汇海食品有限公司 减臭大蒜产品的生产方法
CN104304429A (zh) * 2014-10-20 2015-01-28 柳州市天姿园艺有限公司 一种果蔬保鲜方法
KR20160082881A (ko) 2014-12-29 2016-07-11 동의대학교 산학협력단 구기자의 이취 제거방법
CN105394663A (zh) * 2015-11-20 2016-03-16 务川自治县清香缘植物油食品有限公司 冰糖大蒜及其制备方法
CN109609310A (zh) * 2019-02-14 2019-04-12 天津绿川葡萄酒业有限公司 一种洋葱干红葡萄酒的制备方法
CN110326698B (zh) * 2019-07-29 2022-07-15 齐鲁工业大学 一种芦笋茎叶凝胶软糖的制作方法
CN113100430A (zh) * 2021-04-23 2021-07-13 武汉商学院 蒜蓉黄金酱及其制作方法

Family Cites Families (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3352691A (en) * 1964-06-19 1967-11-14 Beatrice Foods Co Prevention of pink color in white onions
JPS5020136A (ja) * 1973-06-25 1975-03-03
JPS5148459A (en) * 1974-10-21 1976-04-26 Meiji Seika Co Ninnikuzukeno seizoho
JPS548751A (en) * 1977-06-21 1979-01-23 Masao Akiyama Garlic treating method
US4394394A (en) * 1980-08-25 1983-07-19 Foremost-Mckesson, Inc. Process for producing dry discrete agglomerated garlic and onion and resulting products
DE3121678A1 (de) * 1981-06-01 1983-07-14 Ulrich 2360 Bad Segeberg Wöstenberg Desodorierungsverfahren fuer allium sativum (knoblauch)
JPS5832578A (ja) * 1981-08-20 1983-02-25 Nippon Kokan Kk <Nkk> ア−ク溶接方法
US4377600A (en) * 1981-10-30 1983-03-22 Mitsuteru Tomoda Method for producing deodorized liquid garlic extract
JPS5974968A (ja) * 1982-10-25 1984-04-27 Q P Corp 液状調味料の製造法
JPS59151855A (ja) * 1983-02-16 1984-08-30 Arai Shokuhin Kk にんにくの加工方法
JPS6094073A (ja) * 1983-10-27 1985-05-27 Jo Kominato 調味料
JPS60259157A (ja) * 1984-06-07 1985-12-21 Isao Sakai 生にんにくの脱臭方法
DE3525258C2 (de) * 1984-08-20 1986-11-13 Gabriele 3530 Warburg Meier Knoblauchzubereitung mit geruchsvermindernder Wirkung
DE3433722A1 (de) * 1984-09-11 1986-03-20 Gabriele 3530 Warburg Meier Nahrungsmittelkomposition eines knoblauchproduktes
JPS61104761A (ja) * 1984-10-25 1986-05-23 Kiyoshi Fujiwara にんにくの脱臭法
US4741914A (en) * 1984-11-13 1988-05-03 Ajinomoto Co., Inc. Flavor enhancing seasoning containing deodorized garlic extract and process
JPH01218568A (ja) * 1988-02-26 1989-08-31 Yoko Shiga 無臭にんにくの製造方法
JPH01269465A (ja) * 1988-04-22 1989-10-26 Isao Sakai 食後臭わない耐久性ニンニク加工方法
JPH01273559A (ja) * 1988-04-26 1989-11-01 Isao Sakai 食後臭わないニンニク末の製造方法
JPH01281051A (ja) * 1988-05-09 1989-11-13 Isao Sakai 沃素含有ニンニク並びにその製造方法及びその加工食品

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009038988A (ja) * 2007-08-06 2009-02-26 Hiroshima Pref Gov 辛味成分の少ないアリウム属植物の栽培方法
CN102599229A (zh) * 2011-12-16 2012-07-25 三晃化学研究所 蔬菜的防腐处理方法
JP2018194331A (ja) * 2017-05-12 2018-12-06 ライオンハイジーン株式会社 オゾン測定装置、野菜殺菌装置、野菜殺菌方法、カット野菜製造装置およびカット野菜製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
CH685663A5 (de) 1995-09-15
KR930005552A (ko) 1993-04-20
KR950009176B1 (ko) 1995-08-16
CN1078607A (zh) 1993-11-24
JPH0817671B2 (ja) 1996-02-28
US5260090A (en) 1993-11-09
CN1031975C (zh) 1996-06-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0662781A (ja) ニンニク・ネギ類の悪臭処理方法
CN105054059A (zh) 三文鱼降血脂雪菜肉丝及其制备方法
JP5817094B2 (ja) トマト加工品及びその製造方法
KR101583804B1 (ko) 갓 피클과 이의 제조방법
KR102372266B1 (ko) 다시마 및 대파를 이용한 고기 숙성방법
WO2018159516A1 (ja) トマト加熱処理物及びトマトベース飲食品、ならびにその製造方法
KR100651160B1 (ko) 홍어 처리 방법 및 처리된 홍어를 이용한 음식물 부패 지연방법
CN107616427A (zh) 一种腊羊肉的加工工艺
CN1368016A (zh) 渣辣椒
JP6875693B2 (ja) ニンニク臭の消臭剤および消臭飲料、消臭剤の製造方法、ならびに消臭方法
KR101974885B1 (ko) 황칠나무를 이용한 소스 조성물의 제조방법 및 그 방법에 의한 소스 조성물
CN106942651A (zh) 一种腌制调味梭子蟹及加工技术
JPH0372261B2 (ja)
CN107028099B (zh) 一种采用人工光照提升鲜味和香气的肉类加工方法
JP2007097533A (ja) 魚肉加工食品の製造方法
JPH09205985A (ja) 漬物および漬物の製造方法
TWI798528B (zh) 含乙酸之調味液、加有配料之已調理食品、彼等之製造方法、及針對加有配料之已調理食品抑制長時間保管中之自配料之離水及/或配料之色調變化之方法
JP6932226B1 (ja) 食酢、飲食品、燻製香の付加方法、及び不快臭のマスキング方法
JP2004049040A (ja) 沢庵臭の除去方法
JP2004173612A (ja) 辛味を除去又は削減した大根浅漬の製造方法
JP3673202B2 (ja) 柿チャツネの製法
KR20240084075A (ko) 간편식 바비큐 통구이 제조방법
JP3071240U (ja) 蛍いかの姿身加工食品
KR20030016590A (ko) 한방 선인장 김치의 제조방법
JP2022064126A (ja) カレーソース及びその製造方法