JPH0647965Y2 - 杭の継手構造 - Google Patents

杭の継手構造

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JPH0647965Y2
JPH0647965Y2 JP1989143097U JP14309789U JPH0647965Y2 JP H0647965 Y2 JPH0647965 Y2 JP H0647965Y2 JP 1989143097 U JP1989143097 U JP 1989143097U JP 14309789 U JP14309789 U JP 14309789U JP H0647965 Y2 JPH0647965 Y2 JP H0647965Y2
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JP
Japan
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pile
inner ring
taper
outer diameter
welding
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JP1989143097U
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JPH0383224U (ja
Inventor
宏道 寿上
Original Assignee
シントク工業株式会社
大同コンクリート工業株式会社
日本▲高▼圧コンクリート株式会社
前田製管株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、地中に打設するコンクリート杭等の支持杭の
継手構造に関するものである。本考案の適用される杭
は、直径300〜1000mmφに及ぶものである。
〔従来の技術〕
従来の杭の継手構造は、一般に杭の接続端部金物の外周
に開先部を設け、下杭に上杭を突き合わせてアーク溶接
にて開先部を接合する溶接継手構造である。
このような杭を連結する溶接作業は、 野外の作業のため、天候に大きく左右される。降雨
時は溶接効果が阻害され、感電の恐れもあり、作業は中
止となる工期遅延等の問題点があった。また、溶接方法
も最近は手溶接の他、CO2溶接、ノンガス溶接法等あ
り、溶接作業能率も向上しているが、野外作業のためこ
れら溶接方法はそれぞれ一長一短あり、溶接作業時間の
占める割合は依然として大変大きい。
高度な溶接技能が必要であり、溶接技能有資格者が
必要である。溶接継手部の強度は作業者の技能によって
決まるので、信頼できる技能者を確保しなければならな
い。
〔考案が解決しようとする課題〕
杭の接続における従来の溶接継手構造は、その溶接作業
に長時間を必要とし、特に今後杭が大径化する傾向にあ
る現状では、溶接時間の占める比重がますます大きくな
り、杭打込作業に大きく影響する。また、足場の悪い水
場での作業や降雨時の作業は感電の危険性、溶接効果の
阻害等によって作業中断を余儀なくされるなど、ますま
す工期遅延の原因となる。さらに、ガス発生の恐れのあ
るような、火気厳禁の場所では火花発生の観点からアー
ク溶接が不可能なところもある。その上最近では溶接作
業従事者が少なくなる傾向にあり、特に杭等の屋外溶接
技能作業者の確保が難しくなっている。
本考案はこれらの問題点を根本的に解決した全く新規な
杭の継手構造を提供することを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は上記目的を達成するため杭の接続を溶接継手構
造から、円筒くさび式継手構造に改善したものである。
本考案は、下杭の端部に結合し外径の下側の隅角部に円
錐台形の座を形成した上端端部金具及び上杭の端部に結
合し外径の上側の隅角部に円錐台形の座を形成した下端
端部金具を突き合わせ当接させ、 前記上端端部金具と下端端部金具の前記座にそれぞれ溝
の側壁が当接する円周凹溝を内径に備え外径に杭軸方向
に対して傾斜する外径円錐テーパを設け円周を複数に分
割した内リングを前記上下端部金具に外嵌させ、 前記外径円錐テーパが嵌合する内径円錐テーパをもつ一
体の円筒形の外リングを前記内リングの外径に外嵌し、 前記外リングは円錐テーパにより前記内リングを締付け
て、前記端部金具を引き寄せ圧着固定して杭を接続して
なることを特徴とする杭の継手構造である。
〔作用〕
第1図に本考案の概念的全体図を示した。接続すべき杭
1a,1bの突合わせ端部に端部金具2a,2bを固着し、円周を
複数に分割した内リング6をこの端部金具2a、2bの外径
にはめ、内リング6を外リング9で締めつける。
第2図〜第4図に本考案の具体的な実施例の部分縦断面
図を示した。第2図に示すように、端部金具2a、2bはそ
れぞれ外径の隅角部に円錐台形の座21a、21bを形成して
ある。
第3図に示すように、内リング6の内面の円周凹溝61に
は、この円錐台形の座21a、21bに当接する側壁62a、62b
を形成してある。内リング6は、外径に杭軸方向に対し
て傾斜する外径円錐テーパ7を設けてある。外リング9
はこの外径円錐テーパ7に嵌合する内径円錐テーパ10を
付してあり、この外リング9を杭軸方向に移動させる
と、外リング9は内リング6を締めつける。内リング6
は円周を複数に分割してあり、隙間8(第1図参照)を
設けてあるので、外リング9を杭の軸方向に移動した
時、端板2a、2bをしっかりと結合する。この構造では、
円錐台形の座21a、21b、及び、これに当接する側壁62
a、62b、円錐テーパ7、10のみを精度よく仕上げておけ
ばよい。
本考案に係る杭の継手構造は、杭打現場において、接続
すべき一方に杭にまず外リングを遊嵌状態で嵌めてお
き、杭の端部を突合わせ、内リングを杭の双方にわたっ
て嵌め、その外径のテーパに前記外リングを移動して外
嵌させ、これを軸方向に摺動させて締めつけることによ
って形成する。したがって、屋外現場での溶接を必要と
しないので、溶接設備、溶接技能者を必要としない。天
候にもあまり影響されない。又この継手構造を形成する
部材は工場内で製作でき、継手の寸法や精度を規格化し
一定品質のものを容易に製作することができる。
〔実施例〕
第2図に示すように、接続する下杭1aと上杭1bには杭端
部金具2a、2bが取りつけられている。杭端部外周補強バ
ンド3a、3bは端部金具2a、2bの外周で接続され、コンク
リート杭1a、1bと密着している。第2図では円筒状の2
枚の板11、12を重ねつぎして絞り部4bを形成した補強バ
ンド3bを示している。板11、12は平板でよいが、コンク
リートと接する面に凹凸を付した鉄鋼板を用いるとさら
に好ましい。第3図は第2図の補強バンドを有する杭1b
を鋼管杭又はコンクリートと鋼管とを複合した複合鋼管
杭1aと連結した形状を示し、第4図は複合鋼管杭1a、1b
同士を連結した例を示している。この場合も複合鋼管杭
1a、1bの代りに、鋼管杭にも適用できる。
なお、第2図はPC鋼棒の緊張ボルト用ねじ孔を利用した
廻り止めノックピン13を示してある。回転トルクによっ
て貫入する杭等では回転力を伝達するために、継手端部
金具2a、2bに設けたねじ孔14を利用し、ノックピン13
を、端部金具面から10〜30mm突き出るように植え込み、
杭打ち込み施工の際に相対する継手端部金具2a、2bのね
じ孔14に挿入する。杭端部外周補強バンドの外周には内
リング6が外嵌している。内リング6は2つ割りの形と
なっており、杭を完全に締付けて接続完了した時にも、
2つ割の合せ目は少しの間隔8を有するような寸法とな
っている。内リング6の内径には円周凹溝61が設けてあ
り、円錐台形の座21a、21bに当接する側壁62a、62bを形
成してある。
外リング9は内リング6に外嵌するもので、その内径テ
ーパ10は杭の接続完了時に、内リング6の外径のテーパ
とよく一致し外嵌する形状にしてある。
本考案の接続リングの接続方法を説明する。
打込後の下杭1aに外リング9の内径テーパ10の径の大き
い方を上方にして通しておき、次いで上杭1bの下端部を
下杭1aの上端部にのせて位置決めする。2つ割りの内リ
ング6のテーパ外径の小さい方を下方にして内径の円周
凹溝61を上杭1b、下杭1aの端板を囲むようにして合わせ
た後、外リング9を上方に移動し、内リング6のテーパ
外径部にその内径テーパ10を強く嵌合させる。下杭1a、
上杭1bは内リング6の内径で締付けられ、下杭1aと上杭
1bは抜けて離れることがなく強力に接続することができ
る。なお、この際接合部に接着剤等を注入使用すれば効
果はさらに増加する。
なお、本考案の継手構造は、溶接作業を必要とせずに強
固な接続をすることができるものであるが、補助的に点
溶接などを行って例えば内外リングの溶接止めを施すこ
となどを排除するものではない。
〔考案の効果〕
本考案に係る杭の継手構造は上述の如く屋外での溶接作
業を行わないので、溶接設備溶接技能者を必要とせず、
足場の悪い水場や降雨時での感電の恐れもなく、また、
火気厳禁の場所でも、誰にでも容易に杭の接続作業を行
うことができるものである。
その上、この継手構造を形成する各部材は工場内で製作
することができるので一定品質で信頼できるものであ
る。
今後、杭が大径化する傾向にある折柄、本考案に係る杭
の継手は消費時間の大きい溶接作業を必要とせず作業も
簡単で大幅に工期を短縮することができる等多大な効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例の杭の継手構造を示す一部破断
側面図、第2図〜第4図は実施例の部分縦断面図であ
る。 1a、1b…杭、2a、2b…端部金具 3a、3b…補強バンド、4a、4b…絞り部 5a、5b…PC鋼棒、6…内リング 7…外径円錐テーパ、8…内リング2つ割りの間隔 9…外リング、10…内径テーパ 21a、21b…座、61…円周凹溝 62a、62b…側壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−275807(JP,A) 特開 昭61−225422(JP,A) 実開 昭62−190730(JP,U) 実開 昭49−48804(JP,U) 実開 昭50−12512(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】下杭(1a)の端部に結合し外径の下側の隅
    角部に円錐台形の座(21a)を形成した上端端部金具(2
    a)及び上杭(1b)の端部に結合し外径の上側の隅角部
    に円錐台形の座(21b)を形成した下端端部金具(2b)
    を突き合わせ当接させ、 前記上端端部金具(2a)と下端端部金具(2b)の前記座
    (21a,21b)にそれぞれ溝の側壁(62a,62b)が当接する
    円周凹溝(61)を内径に備え外径に杭軸方向に対して傾
    斜する外径円錐テーパ(7)を設け円周を複数に分割し
    た内リング(6)を前記上下端部金具(2a,2b)に外嵌
    させ、 前記外径円錐テーパ(7)が嵌合する内径円錐テーパ
    (10)をもつ一体の円筒形の外リング(9)を前記内リ
    ング(6)の外径に外嵌し、 前記外リング(9)は円錐テーパ(10)により前記内リ
    ング(6)を締付けて、前記端部金具(2a、2b)を引き
    寄せ圧着固定して下杭(1a)及び上杭(1b)を接続して
    なることを特徴とする杭の継手構造。
JP1989143097U 1989-12-13 1989-12-13 杭の継手構造 Expired - Lifetime JPH0647965Y2 (ja)

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JPH0383224U JPH0383224U (ja) 1991-08-23
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