JPH0642134U - 樹脂製射出成形品 - Google Patents

樹脂製射出成形品

Info

Publication number
JPH0642134U
JPH0642134U JP7726992U JP7726992U JPH0642134U JP H0642134 U JPH0642134 U JP H0642134U JP 7726992 U JP7726992 U JP 7726992U JP 7726992 U JP7726992 U JP 7726992U JP H0642134 U JPH0642134 U JP H0642134U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rib
width direction
vehicle width
hollow portion
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7726992U
Other languages
English (en)
Inventor
正和 広田
Original Assignee
西川化成株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 西川化成株式会社 filed Critical 西川化成株式会社
Priority to JP7726992U priority Critical patent/JPH0642134U/ja
Publication of JPH0642134U publication Critical patent/JPH0642134U/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Instrument Panels (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】樹脂溜まりをスクラップとして無駄にせず且つ
樹脂製射出成形品の一部として利用しても見栄えを悪く
することなく、リブの両端部にまで中空部を確実に形成
できるようにする。 【構成】デフグリル配設用の開口部5における縁部の裏
面に、2本の車幅方向リブ7と、上記2本の車幅方向リ
ブ7と一体成形された前後方向リブ9とからなるリブ1
1を形成する。車幅方向リブ7および前後方向リブ9の
内部に車幅方向へ延びる中空部15を形成する。車幅方
向リブ7の左右の両端部に当該車幅方向リブ7に連続し
且つ裏面側へ突出するボス17を設ける。該ボス17の
基部18に上記中空部15と連通した中空部15´を設
ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、樹脂製射出成形品に係り、とくにリブへの中空部の形成構造に関す る。
【0002】
【従来の技術】
一般に、樹脂製射出成形品には構造上脆弱な部位の裏面側に補強用のリブが一 体成形されることがあるが、厚肉となっているリブが中実であると成形後の収縮 によって成形品の表面側が窪むいわゆるひけが生じて見栄えが悪くなるため、リ ブに中空部を形成することによって、ひけを防止すると共にリブの剛性を向上さ せている。
【0003】 リブに中空部を形成するには成形中の樹脂中にガスを注入すれば厚肉となって いるリブに中空部を形成することができるが、リブが細長い場合には単にガスを 注入するだけではリブの先端部にまで完全に中空部を形成することは難しい。こ のため、例えば特開平4−59214号公報に開示されているように、樹脂製射 出成形品を成形する成形金型について、成形品の中空部となるガス流入部の先端 に空間を形成し、該空間に可動部材を配置して樹脂充填中に空間に樹脂が充填さ れないようにしておき、充填終了後のガス注入時に可動部材を移動させ、この移 動によってできた空間に注入ガスによって押し出された樹脂を充填させ、これに よってガス流入部の先端にまで中空部を形成している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記樹脂製射出成形品において、リブの先端部にまで中空部を 形成するには、金型にキャビティとは別個に、注入ガスによって押し出された樹 脂が流入する空間(樹脂溜まり)を形成しなければならず、空間に充填された樹 脂はスクラップとして無駄になるという問題があった。
【0005】 そこで、上記樹脂溜まりとして樹脂製射出成形品の一部を利用することが考え られるが、通常厚肉となる樹脂溜まりを単に樹脂製射出成形品の一部とするとひ けが発生して見栄えを悪くするという問題がある。
【0006】 本考案は、かかる点に鑑みてなされたものであって、樹脂溜まりをスクラップ として無駄にせず且つ樹脂製射出成形品の一部として利用しても見栄えを悪くす ることなく、リブの両端部にまで中空部を確実に形成できるようにすることを目 的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案は、リブの両端部に当該リブに連続し且つ 樹脂製射出成形品の裏面側へ突出するボスを設け、従来から樹脂製射出成形品の 外部から見えない部位に設けているボスを中空部形成のための樹脂溜まりとして 利用するものである。
【0008】 具体的に、本考案が講じた解決手段は、中空部を有するリブが裏面に設けられ た樹脂製射出成形品を対象とし、上記リブの両端部には、当該リブに連続し且つ 樹脂製射出成形品の裏面側へ突出すると共に基部に上記リブの中空部と連続した 中空部を有するボスが設けられた構成とする。
【0009】
【作用】
上記の構成により、本考案では、リブの両端部に当該リブに連続してボスを設 けているので、成形中のリブにガスを注入した場合には、ボスは該ボスにリブ内 から押し出された溶融樹脂が流入する樹脂溜まりとなると共にリブの中空部形成 領域のバラツキを吸収し、これにより、リブの両端部にまで中空部が確実に形成 される。
【0010】 ボスはリブの両端部から樹脂製射出成形品の裏面側へ突出すると共に基部に上 記リブの中空部と連続した中空部を有するので、ボスの基部の中空部はリブおよ びボスと成形品の表面との間に介在してリブおよびボスが形成された部位におけ る成形品の上下方向の肉厚が大きくなり過ぎるのを阻止することになり、成形品 表面におけるひけの発生が防止される。
【0011】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づき説明する。 図1は本考案の一実施例に係る樹脂製射出成形品としての車両用のインストル メントパネルを示す。インストルメントパネル1には、車室側である後部にクラ スタベゼル配設用の開口部3が上部の前端縁部に車幅方向に細長く延びる2個の デフグリル配設用の開口部5,5が形成されている。該2個のデフグリル配設用 の開口部5における縁部の裏面には、当該デフグリル配設用の開口部5の前後両 側において車幅方向に延びる2本の車幅方向リブ7,7と上記2個のデフグリル 配設用の開口部5の間を前後方向に延び上記2本の車幅方向リブ7と一体成形さ れた前後方向リブ9とからなるリブ11が形成されている。
【0012】 図2および図3に示すように、デフグリル配設用の開口部5の下端には空調用 ダクト13が接続されるようにされている。車幅方向リブ7および前後方向リブ 9の内部には、車幅方向へ延びる中空部15,15が形成されている。
【0013】 本考案の特徴として、車幅方向リブ7の左右の両端部には当該車幅方向リブ7 に連続し且つインストルメントパネル1の裏面側へ突出するボス17,17,… がそれぞれ設けられている。合計4個のボス17には、基部18,18に上記リ ブの中空部15と連続した中空部15´,15´が、先端部に空調用ダクト13 を締結するための凹部19,19がそれぞれ形成されている。
【0014】 上記中空部15を有するインストルメントパネル1の製造は、射出成形機を使 用する中空射出成形法によって製造される。図4に示すように、該射出成形機の 金型21は固定側取付板23と可動側取付板25との間にキャビティ型27とコ ア型29とが支持されている。
【0015】 また、金型21には、固定側取付板23の中央部に該金型21に溶融樹脂を供 給する加熱シリンダノズル31が接続されていると共に、固定側取付板23から キャビティ型27のキャビティ面33までの間に溶融樹脂の供給路となるスプル ー35とランナー37とゲート39とが順に設けられている。ランナー37はホ ットランナー方式であってゲート39より成形品だけを分離冷却して取り出すこ とができるようになっていると共に、ゲート39の開口はインストルメントパネ ル1の下部付近を形成するキャビティ面33に設けられている。
【0016】 また、コア型29にはガス射出機41が装着され、該ガス射出機41のノズル 43の先端部がコア面45のリブ11成形部位(インストルメントパネル1の上 部)に配設され、ゲート39から遠く離れたリブ11内の溶融樹脂に窒素ガス等 の不活性ガスを直接注入するように構成されている。ノズル43の先端部は、図 1に示すように、前後方向リブ9の形成部位に配置されている。
【0017】 次に、上記インストルメントパネル1の成形方法について説明する。 図4に示すように、金型21内に溶融樹脂を射出し、樹脂の射出量を調節して 中空部15の容積を制御する。樹脂の射出と同時または射出した後にガスを注入 する。この場合、中空部容積の制御とは別個に注入ガス量を制御する。すなわち 、ガス注入位置である前後方向リブ9から車幅方向リブ7の両端部にわたって中 空部15が形成されるまでガスを注入し、さらに車幅方向リブ7の両端部に確実 に中空部15を形成するためにボス17の基部18に中空部15´が形成される までガスを注入する。
【0018】 そして、図1に示すように、車幅方向リブ7の両端部に当該車幅方向リブ7に 連続してボス17を設けているので、前後方向リブ9におけるガス注入口43か らガスを注入すると、ボス17はリブ11内から押し出された溶融樹脂が流入す る樹脂溜まりとなると共にリブ11の中空部形成領域のバラツキを吸収し、これ により、車幅方向リブ7の両端部にまで中空部15が確実に形成される。
【0019】 図2および図3に示すように、ボス17は車幅方向リブ7の両端部からインス トルメントパネル1の裏面側へ突出し、ボス17の基部18には車幅方向リブ7 の両端部にまで形成され上記中空部15と連続した中空部15´が形成されてい るので、上記中空部15´は車幅方向リブ7およびボス17と成形品の表面との 間に介在して車幅方向リブ7およびボス17が形成された部位における成形品の 上下方向の肉厚が大きくなり過ぎるのを阻止することになり、成形品表面におけ るひけの発生が防止される。
【0020】 このため、本考案によれば、従来からインストルメントパネル1に設けられて いた空調用ダクト13締結用のボス17を樹脂溜まりとして利用することによっ て樹脂溜まりをスクラップとして無駄にしないようにできると共に車幅方向リブ 7およびボス17が形成された部位における成形品表面にひけが発生するのを防 止して見栄えを維持することができる一方、車幅方向リブ7の両端部およびボス 17の基部18にまで中空部15,15´を確実に形成することができる。
【0021】 しかも、成形品の裏面に設ける空調用ダクト13締結用のボス17を樹脂溜ま りとして利用しているので、ボス17の基部18に中空部15´が形成された部 位とその下側の樹脂溜まりとなった部位とに外径の差が生じて両部位の境界に段 差ができたとしても、外部からは見えないために見栄えを悪くすることがない。
【0022】 なお、本実施例に係る樹脂製射出成形品は、インストルメントパネル1以外の 車両用部品であってもよく、さらには車両用以外の用途のものであってもよい。
【0023】 また、ボス17は、車幅方向リブ7の両端部以外の部位におけるリブ11に追 加して設けられてもよく、ボス17の形成個数も上記実施例に限らない。
【0024】
【考案の効果】
以上のように、本考案によれば、中空部を有するリブに連続し且つ樹脂製射出 成形品の裏面側へ突出すると共に基部に上記リブの中空部と連続した中空部を有 するボスが設けられているので、従来から樹脂製射出成形品の裏面に設けられて いたボスを樹脂溜まりとして利用して樹脂溜まりをスクラップとして無駄にしな いようにできると共にボスが形成された部位における成形品表面にひけが発生す るのを防止して見栄えを維持することができる一方、リブの両端部にまで中空部 を確実に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係るインストルメントパネ
ルの斜視図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB−B線断面図である。
【図4】上記インストルメントパネル製造用の金型の断
面図である。
【符号の説明】
7 車幅方向リブ(リブ) 9 前後方向リブ(リブ) 11 リブ 15,15´ 中空部 17 ボス 18 ボスの基部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空部を有するリブが裏面に設けられた
    樹脂製射出成形品であって、上記リブの両端部には、当
    該リブに連続し且つ樹脂製射出成形品の裏面側へ突出す
    ると共に基部に上記リブの中空部と連続した中空部を有
    するボスが設けられていることを特徴とする樹脂製射出
    成形品。
JP7726992U 1992-11-10 1992-11-10 樹脂製射出成形品 Withdrawn JPH0642134U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7726992U JPH0642134U (ja) 1992-11-10 1992-11-10 樹脂製射出成形品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7726992U JPH0642134U (ja) 1992-11-10 1992-11-10 樹脂製射出成形品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0642134U true JPH0642134U (ja) 1994-06-03

Family

ID=13629135

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7726992U Withdrawn JPH0642134U (ja) 1992-11-10 1992-11-10 樹脂製射出成形品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0642134U (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08281685A (ja) * 1995-04-19 1996-10-29 Idemitsu Petrochem Co Ltd 自動車用インストルメントパネルの射出成形方法および射出成形金型
JP2003080550A (ja) * 2001-09-12 2003-03-19 Mitsubishi Engineering Plastics Corp 複数の中空部を有する射出成形品及び射出成形方法
JP4637393B2 (ja) * 2001-03-27 2011-02-23 ダイキョーニシカワ株式会社 中空樹脂射出成形品及びその成形方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08281685A (ja) * 1995-04-19 1996-10-29 Idemitsu Petrochem Co Ltd 自動車用インストルメントパネルの射出成形方法および射出成形金型
JP4637393B2 (ja) * 2001-03-27 2011-02-23 ダイキョーニシカワ株式会社 中空樹脂射出成形品及びその成形方法
JP2003080550A (ja) * 2001-09-12 2003-03-19 Mitsubishi Engineering Plastics Corp 複数の中空部を有する射出成形品及び射出成形方法
JP4553533B2 (ja) * 2001-09-12 2010-09-29 三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社 射出成形品の射出成形方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20200189664A1 (en) Load bearing panel member
JPH0642134U (ja) 樹脂製射出成形品
JP4975313B2 (ja) 車両用カウルトップカバー
JPH06305343A (ja) 車両用インストルメントパネルコア及びその成形方法
JP2634934B2 (ja) グラスラン一体型ガラスガイドの成形方法
JP2571276Y2 (ja) 繊維強化樹脂成形用コア材
JPH0639555U (ja) インストルメントパネル
CN219903157U (zh) 一种车轮装饰插件用偏心浇口结构
JP2521035Y2 (ja) 自動車外板用パネル部材
JP2022012776A (ja) 成形構造体、成形構造体の製造方法
JP2004175031A (ja) 開口を有する射出成形品及びその成形方法
JPH0737815U (ja) 射出成形品
JP3203761B2 (ja) 合成樹脂枠状体の製造方法
JP7472701B2 (ja) 基材の製造方法
JP4226717B2 (ja) 発泡成形体およびその製造法
JP2748499B2 (ja) スカート一体形リヤバンパ成形方法
JP7418267B2 (ja) 車両用バックドアおよびインナパネルの成形方法
JP3862886B2 (ja) 表皮を有する樹脂成形品の製造方法
JP2982599B2 (ja) 中空部を有する成形品の製造方法
JP3049128B2 (ja) 射出成形方法およびその装置
JP3759587B2 (ja) 表皮一体型車両用内装材の射出成形型および表皮一体型車両用内装材の射出成形法
JPH1134102A (ja) 表皮一体成形パネル及びその成形方法
JP2020157603A (ja) 成形構造体
JP2022163872A (ja) 成形構造体および成形構造体の製造方法
JPH11198191A (ja) 多層成形品成形用金型

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19970306