JPH04120015U - 自動車外板用パネル部材 - Google Patents

自動車外板用パネル部材

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JPH04120015U
JPH04120015U JP2423291U JP2423291U JPH04120015U JP H04120015 U JPH04120015 U JP H04120015U JP 2423291 U JP2423291 U JP 2423291U JP 2423291 U JP2423291 U JP 2423291U JP H04120015 U JPH04120015 U JP H04120015U
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JP
Japan
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skin
ribs
stiffener
blow molding
exterior panel
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JP2423291U
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正人 石橋
保夫 山根
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本田技研工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 [目的] 剛性が高く、かつ製造が容易で低コストな自
動車外板用合成樹脂製パネルを提供する。 [構成] 車体外側に位置するスキン7と車体内側に位
置するスティフナ8よりなるボンネットBを、熱可塑性
樹脂をブロー成形することにより製造する。スティフナ
8にはスキン7の裏面に向けて突出するリブ8a〜8e
とディンプル8hが一体に形成され、そのリブ8a〜8
eとディンプル8hの先端は融着あるいは接着によりス
キン7の裏面に接合される。リブ8a〜8eはパリソン
の内部にブロー成形用の気体を均一に行き渡らせるため
の切欠き8iの部分を除き、全体として閉ループを構成
するように配列され、これによりボンネットBの曲げ剛
性と捩じり剛性が高められる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、互いに対向するスキンとスティフナを合成樹脂により一体にブロー 成形してなる自動車外板用パネル部材に関し、特にボンネット、トランク、ルー フ等の比較的大型の水平パネルとして使用するのに適した自動車外板用パネル部 材に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、合成樹脂製の自動車外板用パネル部材として熱可塑性樹脂を射出成形し たものが実用化されているが、このようなパネル部材は剛性が十分でないため、 フェンダー等の垂直パネルにおける使用に止どまっている。
【0003】 したがって、十分な剛性が必要とされるボンネット、トランク、ルーフ等の比 較的大型の水平パネルを合成樹脂で形成するには、車体外側に位置するスキンと 内側に位置するスティフナをFRPで別個に形成して接着したり、スタンパブル シートで形成したスティフナを型にセットした後、熱可塑性樹脂でスキンを射出 成形する等の手法が必要となる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記手法はいずれも2度の成形工程を必要とするため、サイク ルタイムが長くなって量産性およびコストの面で問題があった。
【0005】 本考案は前述の事情に鑑みてなされたもので、十分な剛性を有し、しかもブロ ー成形により短時間かつ低コストで製造し得る自動車用外板パネルを提供するこ とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本考案は、互いに対向するスキンとスティフナを 合成樹脂により一体にブロー成形してなる自動車外板用パネル部材であって、実 質的に閉ループを構成するリブをスティフナからスキンに向けて一体に突設し、 そのリブの先端をスキンの裏面に固着したことを第1の特徴とする。
【0007】 また本考案は前述の第1の特徴に加えて、前記リブにブロー成形用の気体を流 通させるための切欠きを設けたことを第2の特徴とする。
【0008】
【実施例】
以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明する。
【0009】 図1および図2は自動車のボンネットをブロー成形するための装置を示すもの で、その金型1は開閉自在な一対の金型半体2,3から構成され、一方の金型半 体2はボンネットの表壁側のスキンを、他方の金型半体3は裏壁側のスティフナ をそれぞれ成形する。金型半体2のキャビティ面はスキンの表面に対応する滑ら かな曲面に形成される一方、金型半体3のキャビティ面には、スティフナにリブ とディンプルを形成するための5本の突条3a〜3eと複数個の突起3hが突設 される。突条3a,3b,3c,3eは概略矩形状の閉ループを構成するように 突設され、その隅部には4個の切欠き3iが設けられる。同様に突条3a,3d ,3c,3eは概略矩形状の閉ループを構成するように配設され、その隅部には 4個の切欠き3iが設けられる。
【0010】 パリソン押出機4のノズル5は、金型3の開閉方向の幅が狭く、それと直交す る方向の幅が広くなるように偏平な形状を備える。したがってノズル5から押出 されるパリソンPは偏平な筒状となり、その幅広面が両金型半体2,3の間に挟 持される。
【0011】 前記金型1には、両金型半体2,3の間に挟持されたパリソンPの内部にエア ーを供給するためのブローピン6が進退自在に設けられる。
【0012】 而して、このブロー成形装置において、両金型半体2,3を開いた状態でパリ ソン押出機4のノズル5から熱可塑性樹脂製のパリソンPが押し出した後、両金 型半体2,3を型締めする。これにより袋状のパリソンPの上下端部は金型1の 外周部により挟圧されて閉塞されるとともに、そのパリソンPの中間部の要所は 前記金型半体3に突設した突条3a〜3eと突起3hの先端により押圧されて相 互に密着する。
【0013】 続いて、金型1内に挿入したブローピン6の先端をパリソンの縁部に突き刺し 、その内部に高圧エアーを供給する。これにより、内圧で膨張した熱可塑性樹脂 製のパリソンPが両金型半体2,3のキャビティ面に密着して成形されるととも に、突条3a〜3eと突起3hの先端により押圧された部分においてパリソンP の表裏が一体に溶融して相互に接合される。上記ブロー成形の過程で、ブローピ ン6から供給された高圧エアーは各突条3a〜3e間に形成された切欠き3iか らパリソンPの内部に均一に行き渡ることができる。
【0014】 上述のようにしてブロー成形されたボンネットBは、図3および図4に示すよ うに滑らかな曲面を持つ車体外側のスキン7と、そのスキン7の裏面を補強する スティフナ8からなる中空構造を備える。スキン7とスティフナ8は外周の全長 に亘って密着するとともに、その中間部においてスティフナ8から突出するリブ 8a〜8eと複数のディンプル8hの先端がスキン7の裏面に一体に融着する。 4本のリブ8a,8b,8c,8e、および4本のリブ8a,8d,8c,8e は、切欠き8iの部分を除いて実質的に閉ループを構成しており、これによりボ ンネットBに曲げ変形および捩れ変形に対する大きな剛性を持たせることができ る。また前記リブ8a〜8e間に配設された複数のディンプル8hにより、スキ ン7とスティフナ8を押し潰す方向の荷重に対する抵抗力を持たせることができ る。
【0015】 図5および図6は本考案の第2実施例を示すもので、この実施例はリブ8aと 平行に他のリブ8fを追加して強度を向上させた点に加えて、リブ8a〜8eの 端部間を高さの低いリブ8gにより接続した点に特徴を有している。前記高さの 低いリブ8gとスキン7の裏面との間には切欠き8iが形成され、前記リブ8g により強度の向上を図るとともに、前記切欠き8iによりブロー成形用の高圧エ アーの流通を可能にしている。
【0016】 図7および図8は本考案の第3実施例を示すもので、この実施例はスキン7と スティフナ8が該スティフナ8に突設した縦横各2本のリブ8a〜8dにより結 合されている。前記4本のリブ8a〜8dとボンネットBの外周とにより9個の 閉ループが構成され、ブロー成形用の高圧エアーの流通を可能にすべく、それら の閉ループの内部はリブ8a〜8dの高さを部分的に低くすることにより形成し た切欠き8iで相互に連通する。
【0017】 図9は本考案の第4実施例を示すもので、この実施例はスキン7の表面にブロ ー成形時のヒケによる凹部が発生することを防止すべく、その鉄製の金型半体3 の突条3a〜3eと突起3hの部分をアルミニュームで形成している。
【0018】 すなわち、金型1の内部でブロー成形されたボンネットBが冷却固化する際、 スキン7とスティフナ8の融着部は肉厚が大きくなって他の部分に比べて冷却が 遅れる結果、その融着部に対応するスキン7の表面にヒケによる凹部が発生する 。しかしながら、この実施例のように融着部に対応する突条3a〜3eと突起3 hを鉄よりも熱伝導率が大きいアルミニュームで形成することにより、前記融着 部を早期に冷却固化させてヒケの発生を防止することができる。
【0019】 図10は本考案の第5実施例を示すもので、この実施例は予めパリソンPの内 面に接着剤層P1 を積層しておき、ブロー成形時にスティフナ8のリブ8a〜8 eおよびディンプル8hの先端部とスキン7の裏面とを前記接着剤層P1 により 相互に接合するものである。この実施例によれば、融着による厚肉部が形成され ないため、冷却時のヒケの問題が生じることが無い。
【0020】 以上、本考案の実施例を詳述したが、本考案は、前記実施例に限定されるもの でなく、実用新案登録請求の範囲に記載された本考案を逸脱することなく、種々 の小設計変更を行うことが可能である。
【0021】 例えば、実施例ではエアーによりブロー成形を行っているが、エアーを用いる と溶融状態での熱可塑性樹脂、例えばアミド結合を有する樹脂が酸化を起こして スキンとスティフナの融着が不完全になる場合があるため、エアーに代えてヘリ ウムや窒素のような不活性ガスを用いることにより樹脂の酸化を防止することが 望ましい。上述のように不活性ガスを用いてブロー成形を行うとスキンとスティ フナの融着が確実に行われるため、その融着部の幅を狭くすることができる。そ の結果、前記融着部における熱溜りが小さくなってブロー成形後の冷却時のスキ ンの表面にヒケが発生し難くなり、外観性の向上が可能となる。なお、完璧を期 するためには、パリソンの内部のエアーを予め不活性ガスでパージしておくこと が望ましい。
【0022】 また、本考案のパネル部材はボンネットに限らず、トランクやルーフ等の他の パネル部材に適用可能である。更にリブにより形成される閉ループの形状は実施 例のものに限定されず、任意の形状のものを採用することが可能である。
【0023】
【考案の効果】
以上のように本考案の第1の特徴によれば、パネル部材のスキンとスティフナ を一体にブロー成形する際に、実質的に閉ループを構成するリブをスティフナか らスキンに向けて突設し、そのリブの先端をスキンの裏面に固着したので、スキ ンとスティフナが強固に一体化された極めて剛性の高いパネル部材を短時間かつ 低コストで製造することが可能となる。また自動車が高速走行するとパネル部材 のスキン側に空気力により負圧が発生するが、そのスキンはリブを介してスティ フナに結合されているため、前記負圧による吸い上げでスキンが変形することを 防止できる。
【0024】 また本考案の第2の特徴によれば、前記リブにブロー成形用の気体を流通させ るための切欠きを設けたので、パリソンの内部に気体を均一に行き渡らせて精密 なブロー成形を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ブロー成形装置の全体正面図(図2の1−1線
断面図)
【図2】図1の2−2線断面図
【図3】第1実施例によるボンネットの部分断面図
【図4】図3の4−4線断面図
【図5】第2実施例によるボンネットの部分断面図
【図6】図5の6−6線断面図
【図7】第3実施例によるボンネットの部分断面図
【図8】図7の8−8線断面図
【図9】第4実施例による金型とボンネットの部分断面
【図10】第5実施例によるボンネットの部分断面図
【符号の説明】
7・・・・・・スキン 8・・・・・・スティフナ 8a〜8g・・リブ 8i・・・・・切欠き

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに対向するスキン(7)とスティフ
    ナ(8)を合成樹脂により一体にブロー成形してなる自
    動車外板用パネル部材であって、実質的に閉ループを構
    成するリブ(8a〜8g)をスティフナ(8)からスキ
    ン(7)に向けて一体に突設し、そのリブ(8a〜8
    g)の先端をスキン(7)の裏面に固着したことを特徴
    とする、自動車外板用パネル部材。
  2. 【請求項2】 前記リブ(8a〜8g)にブロー成形用
    の気体を流通させるための切欠き(8i)を設けたこと
    を特徴とする、請求項1記載の自動車外板用パネル部
    材。
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