JP2004058559A - 補強構造体および補強構造体成形用の金型構造 - Google Patents

補強構造体および補強構造体成形用の金型構造 Download PDF

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Takeshi Ikura
居▲蔵▼ 毅
Kazuki Hatakeyama
畠山 一樹
Shigeharu Mifune
三舟 滋治
Shigemi Aoki
青木 滋実
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Abstract

【課題】成形時の補強板の変形による成形不良を防止し、常に安定して所望の寸法、剛性等を備えた補強構造体を得ることができる補強構造体および補強構造体成形用の金型構造を提供する。
【解決手段】補強構造体11は、補強板10まで貫通する穴部12a・12bを樹脂形成部13に有している。樹脂形成部13は、補強板10を挟んで同じ位置に、樹脂形成部13a・13bとしてそれぞれ形成されており、該樹脂形成部13a・13bの中心部には、穴部12aa・12abが形成されている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、金属等の補強板を金型内に挿入し、溶融樹脂等を注入して成形される樹脂成形体と補強板とを組み合わせた補強構造体および補強構造体成形用の金型構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、射出成形や押し出し成形、ブロー成形等、溶融樹脂を金型内に流し込んで成形される樹脂成形品が幅広い分野で使用されている。
【0003】
そして、特に、強度、剛性が必要とされる部分には、このような樹脂成形品の剛性不足を補填した、金属等の補強板と熱可塑性樹脂等を組み合わせた補強構造体が使用されている。
【0004】
補強構造体の製造は、一般的に、金型内に補強板を保持することが可能な金型構造を用いて、金型内に形成された空間に溶融した樹脂等を流し込む、いわゆるインサート成形によって行われる。
【0005】
例えば、本発明の説明において用いる図2に示すような補強板10を使用した場合には、図16(a)・図16(b)に示すように、補強板10の表面に樹脂成形体101を形成することで、樹脂単体で形成された同じ形状の成形物よりも強度、剛性面で優れた補強構造体100を得ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のような従来の補強構造体100では、補強板10の変形が生じやすく、常に安定して良好な形状の成形体を得ることができないという問題を有している。
【0007】
すなわち、金型内に挿入された補強板10の両側に形成された2つの空間において、金型内に注入された溶融樹脂の樹脂圧が双方の空間において異なる場合には、補強板10は樹脂圧によって容易に変形してしまう。
【0008】
図16に示す補強構造体100では、図17に示すように、補強板10を挟んで両面に樹脂成形体101・102が形成されている。よって、図18に示すように、第1金型部105と第2金型部106とを併せた状態で空間103・104に溶融樹脂を注入して補強構造体100を成形する際において、空間103に注入される溶融樹脂の樹脂圧と空間104に注入される溶融樹脂の樹脂圧とに差が生じた場合には、空間103・104で挟まれた補強板10の部分は、樹脂圧が高い側から低い側へ圧力を受けて変形してしまう。
【0009】
特に、溶融樹脂の注入口と双方の空間103・104との位置関係によっては、双方の空間103・104における溶融樹脂の流れに差が生じて、樹脂圧に偏りが生じ易い。また、空間103・104の肉厚や金型の設定温度によっても、補強板10の両面における樹脂圧に差が生じてしまうことが考えられ、補強板10の両面の空間103・104に注入される溶融樹脂の圧力を完全に均一に保つことは非常に困難である。このため、補強板10の変形により、ショートショットやバリ等の成形不良が発生し、寸法精度、剛性の面等において所望の補強構造体が得られない場合がある。
【0010】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、成形時の補強板の変形による成形不良を防止し、常に安定して所望の寸法、剛性等を備えた補強構造体を得ることができる補強構造体および補強構造体成形用の金型構造を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の補強構造体は、上記の課題を解決するために、金型内に補強板を挿入した状態で溶融した樹脂を注入し、該補強板と樹脂成形体とを組み合わせて成形された補強構造体であって、上記補強板の表裏面において、上記補強板を介して重なる位置にそれぞれ形成された樹脂成形体には、上記補強板まで達する穴部が形成されていることを特徴としている。
【0012】
上記の構成によれば、上記のような構成の補強構造体を成形するための金型には、上記穴部に対応する位置に凸状部分が形成されていることになる。この凸状部分は、補強板に接する位置にまで達していることから、成形時に金型内に補強板をセットすると、該凸状部分によって補強板が挟まれ、保持された状態となる。
【0013】
これにより、補強板の表裏面にそれぞれ樹脂成形体が形成される部分において、金型内に溶融樹脂を注入して補強板の表裏面における樹脂圧に差が生じた場合でも、補強板が樹脂圧の高い側から低い側へ圧力を受けて変形することを防止し、樹脂成形体のショートショットやバリの発生を防止できる。
【0014】
よって、常に安定して、所望の剛性を備えた補強構造体を得ることができるとともに、補強構造体の生産歩留まりを向上させることができる。
【0015】
上記補強板の少なくとも一方の面には、上記樹脂成形体として補強用リブが形成されていることがより好ましい。
【0016】
これにより、補強板の変形、樹脂成形体の亀裂の発生を防止でき、かつ補強板の少なくとも一方の面に形成された補強用リブによって、より剛性の高い補強構造体を得ることができる。
【0017】
上記樹脂成形体の断面は、両端部の肉厚が中心部付近の肉厚よりも薄い形状であることがより好ましい。
【0018】
これにより、樹脂成形体の両端を中心部よりも早く冷却することができるため、樹脂漏れによるバリ発生を防止して、製品の表面仕上がりを向上させることができる。
【0019】
本発明の補強構造体成形用の金型構造は、上記の課題を解決するために、金型内に補強板を挿入した状態で溶融した樹脂を注入し、該補強板と樹脂成形体とを組み合わせて成形される補強構造体成形用の金型構造であって、上記補強板の表裏面における、上記補強板を介して重なる位置にそれぞれ設けられた樹脂成形体を形成する空間において、上記補強板を両面から挟み込むように形成された凸部を有していることを特徴としている。
【0020】
上記の構成によれば、金型には凸状部分が形成されており、この凸状部分は、補強板に接する位置にまで達していることから、成形時に金型内に補強板をセットすると、該凸状部分によって補強板が挟まれ、保持された状態となる。
【0021】
これにより、補強板の表裏面にそれぞれ樹脂成形体が設けられる部分において、金型内に溶融樹脂を注入して補強板の表裏面における樹脂圧に差が生じた場合でも、補強板が樹脂圧の高い側から低い側へ圧力を受けて変形することを防止し、樹脂成形体のショートショットやバリの発生を防止できる。
【0022】
よって、常に安定して、所望の剛性を備えた補強構造体を得ることができるとともに、補強構造体の生産歩留まりを向上させることができる。
【0023】
上記補強板の少なくとも一方の面に、上記樹脂成形体として補強用リブが形成された補強構造体を成形することがより好ましい。
【0024】
これにより、補強板の変形、樹脂成形体の亀裂の発生を防止でき、かつ補強板の少なくとも一方の面に形成された補強用リブによって、より剛性の高い補強構造体を得ることができる。
【0025】
上記樹脂成形体を形成する空間の断面は、両端部の厚さが中心部付近の厚さよりも小さい形状であることがより好ましい。
【0026】
これにより、樹脂成形体の両端を中心部よりも早く冷却することができるため、樹脂漏れによるバリ発生を防止して、製品の表面仕上がりを向上させることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
本発明の補強構造体および補強構造体成形用の金型構造に関する一実施形態について、図1〜図15に基づいて説明すれば以下の通りである。
【0028】
本実施形態の補強構造体は、図2に示すような補強板10の表面に熱可塑性樹脂を形成して成形される、図1(a)・図1(b)に示すような補強構造体11である。
【0029】
補強構造体11は、図1(a)に示すように、補強板10まで貫通する穴部12a・12bを樹脂形成部(樹脂成形体)13に有している。
【0030】
そして、樹脂形成部13は、図1(b)のA−A線矢視断面図である図3に示すように、補強板10を挟んで同じ位置に、樹脂形成部13a・13bとしてそれぞれ形成されており、該樹脂形成部13a・13bの中心部には、穴部12aa・12abが形成されている。
【0031】
補強構造体11は、図4に示すように、第1金型部14a・14bからなる補強構造体成形用の金型14の内部に、補強材10を挿入し、第1金型部14aと第2金型部14bと補強材10とで形成される金型内部の空間15a・15bに、溶融した樹脂を注入し、これを冷却して成形される。
【0032】
このような補強構造体11の成形時においては、通常、金型の設定温度のばらつき等により、溶融樹脂が空間15a・15bに均等に流れ込まないため、空間15a・15bにおける樹脂圧には差が生じる。
【0033】
そこで、本発明の補強構造体11は、樹脂形成部13a・13bの間の補強材10が変形することを防止するために、穴部12aa・12abを有している。
【0034】
すなわち、補強構造体11の成形に用いられる金型構造として、図4に示す凸部16a・16bを有する補強構造体整形用の金型14を用いているため、成形時における空間15aと空間15bとの樹脂圧に差がある場合でも、凸部16a・16bによって補強板10を挟み込むことで、成形時の補強板10の変形を防止できる。
【0035】
よって、補強板10を変形させることなく、良好な成形を行うことができる補強構造体11および補強構造体成形用の金型構造を得ることができる。
【0036】
また、図1(a)の補強構造体11のB−B線矢視断面図である図5に示すように、補強板10の両面に配置されている樹脂形成部13には、穴部12bが形成されている。
【0037】
そして、この穴部を形成する部分の金型14の構造は、図6に示すように、補強板10を挟み込むように、金型14a・14bのそれぞれに凸部16a・16bが形成されていることで、補強構造体11の穴部12bを形成でき、上記と同様に、補強板10を変形させることを防止できる。
【0038】
なお、補強構造体11の穴部12、すなわち、補強構造体成形用の金型14の凸部16は、樹脂形成部13の長手方向および幅方向の少なくとも一方の中心部付近に形成されていることが好ましい。
【0039】
これにより、金型14によって支えられている部分間の距離が最も長く、樹脂圧による影響を受けやすい補強材10の変形を効率よく防止できる。
【0040】
また、補強構造体11の穴部12、すなわち、補強構造体成形用の金型14の凸部16は、補強板10の端部付近に形成されていてもよい。
【0041】
補強板10の端部が金型14内でフリーな状態である場合には、樹脂圧を受けて変形しやすい。このため、この端部付近に穴部12、すなわち、補強構造体成形用の金型14の凸部16を形成することにより、補強板10の端部の変形を防止できる。
【0042】
ここで、本発明の補強構造体は、上段にて説明した図1に示す補強構造体11に限定されるものではない。例えば、図7に示すような補強板20を用いて、図8(a)・図8(b)に示すような補強構造体21であってもよい。
【0043】
補強構造体21においても、上述した補強構造体11と同様に、樹脂成形体23に穴部22が形成されている。
【0044】
穴部22は、図8(a)の補強構造体21におけるC−C線、D−D線、E−E線矢視断面図である図9(a)〜図9(c)に示すように、補強板20の両面に形成された樹脂成形体23に設けられている。
【0045】
これにより、補強構造体21においても、上記補強構造体11と同様に、補強板20の変形を防止できる。
【0046】
一方、図9(a)〜図9(c)に示す補強構造体21を成形するための金型24は、図10(a)〜図10(b)に示すように、第1金型部24aと第2金型部24bとで構成されている。そして、補強板20の両面に樹脂成形体23を形成するための空間25において、凸部26を有している。これにより、補強構造体21を成形するための金型24においても、上記補強構造体11を成形するための金型14と同様に、成形時の補強板20の変形を防止できる。
【0047】
なお、図10(c)に示すシリンダ27a・27bは、金型24の凸部22aを金型内で出し入れするための駆動部である。例えば、補強板20の上側の凸部22aは、シリンダ27aが金型24から突出している場合に補強板20に当接する。一方、補強板20の下側の凸部22aは、シリンダ27bが金型24内に押し込まれている場合に、スプリング28によって上方に突出して補強板20に当接する。上記2つの凸部22aが補強板20に当接した状態で、溶融した樹脂を金型24内に注入し、補強構造体21を成形できる。なお、金型24を開いて成形された補強構造体21を取り出す場合には、一方のシリンダ27aを金型24に押し込まれた状態とし、他方のシリンダ27bを金型24から突出した状態とした後に型開きして行われる。
【0048】
さらに、補強構造体21と同様の図7に示す補強板20を用いた本発明の補強構造体のさらに異なる例としては、図11(a)・図11(b)に示すような補強構造体31が挙げられる。
【0049】
補強構造体31は、図11(b)に示すように、成形体としてより大きな剛性を得るために、樹脂成形体33の一部として、補強板20の一方の面側に、リブ32を有しており、上記補強構造体11・21よりもさらに剛性を向上させたものである。
【0050】
このようなリブ32を有する補強構造体31であっても、図12(a)・図12(b)に示すように、リブ32を形成する金型34内の空間35を区切るように非連続部分である凸部36を設けている。
【0051】
これにより、リブ32を有する補強構造体31であっても、上記補強構造体11・21と同様に、補強板20が成形時に変形することを防止し、良好な成形を行うことができる。
【0052】
なお、補強板20の表裏面における溶融樹脂が充填される速度について、図12(a)・図12(b)に示すように、樹脂成形体の厚さa・bのバランスを調整して、a<bとすることで、厚さbの側の樹脂流動抵抗を低くすることができる。これにより、厚さb側の金型空間を厚さa側の金型空間よりも早く溶融樹脂を充填することができ、その後、リブ32側の金型34内の空間35を溶融樹脂で充填することで、補強板20の上方への変形を防止できる。また、凸部36を設けたことにより、補強板20の下方への変形を防止できるため、ショートショットによるリブ32の成形不良を防止して、リブ32の先端部分まで正確に成形できる。
【0053】
以上のような補強構造体11・21・31を車両用部品に適用した一例としては、図13に示すようなフロントエンドパネル40が挙げられる。
【0054】
フロントエンドパネル40は、補強材41と樹脂成形体42とを組み合わせて形成されている。
【0055】
フロントエンドパネル40の補強材41の表裏両面に樹脂成形体42が形成されている部分においては、本発明を適用して、図14(a)に示すように、穴部43が形成されている。
【0056】
一方、図14(a)に示すフロントエンドパネル40の部分に対応する金型は、図14(b)に示すように、第1金型部44a・第2金型部44bとを備えており、その断面形状は、フロントエンドパネル40の穴部43に対応する位置に凸部45を有している。
【0057】
このような金型44を使用してフロントエンドパネル40を成形することで、樹脂圧によって変形しやすい補強材41の端部46を金型44の凸部45で挟み込んで保持することができる。よって、補強材41の端部46が変形することを防止でき、所望の剛性、強度を備えたフロントエンドパネル40を得ることができる。
【0058】
なお、本実施形態で説明した補強構造体に形成された樹脂成形体の断面形状は、長方形あるいは台形等の四角形であったが、両端の厚さが中心部周辺の厚さよりも薄くなるように形成されていることがより好ましい。
【0059】
すなわち、図15に示すように、補強板51上に形成された樹脂成形体50の両端部52の肉厚を中心部53の肉厚よりも薄くなるように形成できる金型54を用いて補強構造体を形成することで、樹脂成形体50の両端部52が中心部53よりも早く冷却される。よって、溶融した樹脂を金型54内に注入して樹脂成形体50を成形する際において、樹脂漏れによるバリ発生を防止できる。
【0060】
このように、樹脂成形体50を図15に示すような形状とし、さらに、補強板51の両面に樹脂成形体50が形成される部分においては、上段にて説明した穴部を樹脂成形体50に形成することで、バリの発生とともに補強板51の変形を防止し、成形性が良好で歩留まりの高い補強構造体を得ることができる。
【0061】
なお、本実施形態では、補強板として金属板を用いた例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、樹脂性の補強材を用いてもよく、このような樹脂性の補強材は、複雑な形状の補強材を成形する場合や、軽量化する必要がある補強構造体に適している。ただし、補強材として使用する樹脂は、樹脂成形体として使用する樹脂と比較して、溶融温度が一定温度以上高い必要がある。これは、溶融した樹脂を金型内に注入して樹脂成形体を成形する際における、補強材の樹脂の軟化、溶融を防ぐためである。
【0062】
また、本発明は、補強材を金型内に挿入して溶融樹脂を射出成形して補強構造体を成形する金型構造において、前記補強材の表裏面を押さえる押え金型部に補強部材の外周部分を樹脂で被覆するための外周溝を各金型部に設けたことと、前記補強材の内周部分に外周部分と連結する連結溝を各金型部に設けるようにしたことを特徴とする補強構造体を成形する金型構造であってもよい。
【0063】
また、本発明は、上記補強構造体を成形する金型構造であって、上記外周部に設けた外周溝の中に補強材を挟むように突状部が任意の位置に設けられていることを特徴とする補強構造体を成形する金型構造であってもよい。
【0064】
また、本発明は、上記補強構造体を成形する金型構造であって、上記内面部分に設けた連結溝が略同一位置にあって、前記連結溝の中に補強材の変形をぼうしするように突状部が任意の位置に設けられていることを特徴とする補強構造体を成形する金型構造であってもよい。
【0065】
以上のような金型構造であっても、上記と同様に、補強材の変形を抑え、樹脂成形体のショートショットやバリの発生を防止できる。
【0066】
【発明の効果】
本発明の補強構造体成形用の金型構造は、以上のように、補強板の表裏面において、上記補強板を介して重なる位置にそれぞれ形成された樹脂成形体には、上記補強板まで達する穴部が形成されている構成である。
【0067】
それゆえ、上記のような構成の補強構造体を成形するための金型には、上記穴部に対応する位置に凸状部分が形成されていることになる。この凸状部分は、補強板に接する位置にまで達していることから、成形時に金型内に補強板をセットすると、該凸状部分によって補強板が挟まれ、保持された状態となる。
【0068】
これにより、補強板の表裏面にそれぞれ樹脂成形体が形成される部分において、金型内に溶融樹脂を注入して補強板の表裏面における樹脂圧に差が生じた場合でも、補強板が樹脂圧の高い側から低い側へ圧力を受けて変形することを防止し、樹脂成形体のショートショットやバリの発生を防止できるという効果を奏する。よって、常に安定して、所望の剛性を備えた補強構造体を得ることができるとともに、補強構造体の生産歩留まりを向上させることができる。
【0069】
上記補強板の少なくとも一方の面には、上記樹脂成形体として補強用リブが形成されていることがより好ましい。
【0070】
それゆえ、補強板の変形、樹脂成形体の亀裂の発生を防止でき、かつ補強板の少なくとも一方の面に形成された補強用リブによって、より剛性の高い補強構造体を得ることができるという効果を奏する。
【0071】
上記樹脂成形体の断面は、両端部の肉厚が中心部付近の肉厚よりも薄い形状であることがより好ましい。
【0072】
それゆえ、樹脂成形体の両端を中心部よりも早く冷却することができるため、樹脂漏れによるバリ発生を防止して、製品の表面仕上がりを向上させることができるという効果を奏する。
【0073】
本発明の補強構造体成形用の金型構造は、以上のように、補強板の表裏面における、上記補強板を介して重なる位置にそれぞれ設けられた樹脂成形体を形成する空間において、上記補強板を両面から挟み込むように形成された凸部を有している構成である。
【0074】
それゆえ、金型には凸状部分が形成されており、この凸状部分は、補強板に接する位置にまで達していることから、成形時に金型内に補強板をセットすると、該凸状部分によって補強板が挟まれ、保持された状態となる。
【0075】
これにより、補強板の表裏面にそれぞれ樹脂成形体が設けられる部分において、金型内に溶融樹脂を注入して補強板の表裏面における樹脂圧に差が生じた場合でも、補強板が樹脂圧の高い側から低い側へ圧力を受けて変形することを防止し、樹脂成形体のショートショットやバリの発生を防止できるという効果を奏する。よって、常に安定して、所望の剛性を備えた補強構造体を得ることができるとともに、補強構造体の生産歩留まりを向上させることができる。
【0076】
上記補強板の少なくとも一方の面に、上記樹脂成形体として補強用リブが形成された補強構造体を成形することがより好ましい。
【0077】
それゆえ、補強板の変形、樹脂成形体の亀裂の発生を防止でき、かつ補強板の少なくとも一方の面に形成された補強用リブによって、より剛性の高い補強構造体を得ることができるという効果を奏する。
【0078】
上記樹脂成形体を形成する空間の断面は、両端部の厚さが中心部付近の厚さよりも小さい形状であることがより好ましい。
【0079】
それゆえ、樹脂成形体の両端を中心部よりも早く冷却することができるため、樹脂漏れによるバリ発生を防止して、製品の表面仕上がりを向上させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)・(b)は、本発明の補強構造体の一実施形態を示す補強構造体の斜視図である。
【図2】図1の補強構造体が含んでいる補強板を示す斜視図である。
【図3】図1(b)に示す補強構造体のA−A線矢視断面図である。
【図4】本発明の補強構造体成形用の金型構造の一実施形態にかかる、図3に示す補強構造体の部分を成形するための金型構造を示す断面図である。
【図5】図1(a)に示す補強構造体のB−B線矢視断面図である。
【図6】図5に示す補強構造体の部分を成形するための金型構造を示す断面図である。
【図7】図8に示す補強構造体が含んでいる補強板の斜視図である。
【図8】(a)・(b)は、図7に示す補強板を用いて成形した、本発明の補強構造体の他の例を示す斜視図である。
【図9】(a)〜(c)は、図8に示す補強構造体のC−C線、D−D線、E−E線矢視断面図である。
【図10】(a)〜(c)は、図9に示す補強構造体の断面図に対応する金型構造を示す断面図である。
【図11】(a)・(b)は、図7に示す補強板を用いて成形した、本発明の補強構造体のさらに他の例を示す斜視図である。
【図12】(a)・(b)は、図11に示す補強構造体を成形するための金型構造を示す断面図である。
【図13】本発明を適用したフロントエンドパネルを示す斜視図である。
【図14】(a)は、図13に示すフロントエンドパネルのF−F線矢視断面図であり、(b)は、(a)に示すフロントエンドパネルを成形する金型構造を示す断面図である。
【図15】本発明の補強構造体成形用の金型構造の他の例を示す金型構造の断面図である。
【図16】(a)・(b)は、従来の補強構造体を示す斜視図である。
【図17】図16のG−G線矢視断面図である。
【図18】図16の補強構造体を成形する金型構造であって、図17の部分に対応する金型構造を示す断面図である。
【符号の説明】
10・20・51   補強板
11・21・31   補強構造体
12a・12b  穴部
13・23・33・42・50   樹脂成形体
14・24・34・44・54   金型
14a・24a・44a  第1金型部
14b・24b・44b  第2金型部
15a・15b  空間
16・16a・16b  凸部
22a〜22c  穴部
25・35   空間
26   凸部
32   リブ
36・45   凸部
40   フロントエンドパネル(補強構造体)
41   補強材(補強板)
43   穴部
46   先端部
52   両端部
53   中心部

Claims (6)

  1. 金型内に補強板を挿入した状態で溶融した樹脂を注入し、該補強板と樹脂成形体とを組み合わせて成形された補強構造体であって、
    上記補強板の表裏面において、上記補強板を介して重なる位置にそれぞれ形成された樹脂成形体には、上記補強板まで達する穴部が形成されていることを特徴とする補強構造体。
  2. 上記補強板の少なくとも一方の面には、上記樹脂成形体として補強用リブが形成されていることを特徴とする請求項1に記載の補強構造体。
  3. 上記樹脂成形体の断面は、両端部の肉厚が中心部付近の肉厚よりも薄い形状であることを特徴とする請求項1に記載の補強構造体。
  4. 金型内に補強板を挿入した状態で溶融した樹脂を注入し、該補強板と樹脂成形体とを組み合わせて成形される補強構造体成形用の金型構造であって、
    上記補強板の表裏面における、上記補強板を介して重なる位置にそれぞれ設けられた樹脂成形体を形成する空間において、上記補強板を両面から挟み込むように形成された凸部を有していることを特徴とする補強構造体成形用の金型構造。
  5. 上記補強板の少なくとも一方の面に、上記樹脂成形体として補強用リブが形成された補強構造体を成形することを特徴とする請求項4に記載の補強構造体成形用の金型構造。
  6. 上記樹脂成形体を形成する空間の断面は、両端部の厚さが中心部付近の厚さよりも小さい形状であることを特徴とする請求項4に記載の補強構造体成形用の金型構造。
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JP2013086846A (ja) * 2011-10-18 2013-05-13 Oshio Sangyo Kk 包装袋
JP2015071424A (ja) * 2008-08-05 2015-04-16 ジーカ テクノロジー アクチェンゲゼルシャフト バッフル

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