JP2991927B2 - 中空部を有する車両用樹脂成形品とその製造方法 - Google Patents

中空部を有する車両用樹脂成形品とその製造方法

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JP2991927B2
JP2991927B2 JP12027894A JP12027894A JP2991927B2 JP 2991927 B2 JP2991927 B2 JP 2991927B2 JP 12027894 A JP12027894 A JP 12027894A JP 12027894 A JP12027894 A JP 12027894A JP 2991927 B2 JP2991927 B2 JP 2991927B2
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WAKO KASEI KOGYO KK
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  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、中空部を有する車両
用樹脂成形品とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の中空部を有する車両用樹
脂成形品、例えば図11に示すようにインストルメント
パネル1に接続されるセンターコンソールパネル2に形
成されたコンソールボックス3にヒンジ部材12を介し
て取付けられるコンソールドア4には中空部7が一体に
形成されており、このコンソールドア4は一般的にはブ
ロー成形により成形されるもので、このブロー成形によ
り成形すると、図15(a) に示すように成形品Aはコン
ソールドア4の四周にはバリBが派生し、このバリBは
バリ取り工程で除去されて製品としてのコンソールドア
4とするもので、このコンソールドア4の断面には例え
ば図12ないし図14に示すように天板部5aおよび左
右の側壁部5bと前後縁5c,5dとからなるR面形状
のアウタパネル5と内側のインナパネル6とが一体に形
成され、このアウタパネル5とインナパネル6との間に
は中空部7が形成されており、その内側面の例えば前部
側にはロック部材11を取付けるロック用凹部8が形成
され、後部側にはヒンジ部材12を取付けるヒンジ用凹
部9が凹設されるとともに、インナパネル6には強度を
付加するため凹凸部10が形成されている。このように
バリ取りされたコンソールドア4は組付け工程において
ロック部材11と金属製あるいは合成樹脂材からなるヒ
ンジ部材12が取付けられて、同ヒンジ部材12を介し
てコンソールボックス3に取付けられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このブ
ロー成形による一般的な成形品ではバリ取り工程が必要
であることから生産能率および材料歩留まりが悪く、ま
た、バリ取り跡が残って見栄えが悪くなる問題があると
ともに、成形品の表面側にデザインとしての皮、織布等
の天然物のパターンをシボ転写を施す場合、ブロー成形
では例えばチューブ状パリソンをブロー金型内で空気を
吹込んでふくらませ、金型内面に密着させて成形するの
で転写性が劣る問題点があり、また、ブロー成形品では
樹脂肉厚tが2mm前後と薄いため製品によっては補強用
の凹凸部10が必要不可欠となって見栄えが劣る問題が
あり、この補強用凹凸部10を設けたとしてもペコペコ
感が解消されない問題点がある。とくに、コンソールド
ア4においては上記のようにヒンジ部材12を別体に形
成して取付けるのでコストアップとなる問題があり、こ
のブロー成形においてこのヒンジ部材12を一体成形す
ることは可能であるが、ヒンジ形状に大きな制約を受け
たり、ヒンジ屈曲強度、例えば低温、繰り返し評価等が
低いことの理由から別体としなければならなかった。ま
た、インジェクション成形も考慮されるが、この場合、
アウタパネル5とインナパネル6を別体に成形し、これ
を合わせ型して高周波溶着し、さらには、合わせ強度を
確保するため、ビス着を併用するので製作工数が多くな
り、コストアップとなり、この場合においても、ヒンジ
部材12は別体に形成して附設ものであった。本発明
は、上記従来の問題点を解決するためになされたもの
で、ガスインジェクション成形法により、ヒンジ部を一
体に形成した中空部を有する車両用樹脂成形品とその製
造方法を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記技術課題
を解決するため、ガスインジェクション成形装置により
成形される天板と左右の側壁と前縁および後壁とからな
る中空部を有する車両用樹脂成形品であって、前記前縁
と左右の側壁とに一連に中空部を有し、前記後壁はガス
の流入しない所定の肉厚に形成し、同後壁には連結部と
インテグラルヒンジと取付部とからなるヒンジ部を一体
に形成する構成とした中空部を有する車両用樹脂成形品
であり、さらに、ガスインジェクション成形装置により
成形される天板と左右の側壁と前縁および後壁とからな
る中空部を有する車両用樹脂成形品の製造方法であっ
て、前記成形装置の固定型のキャビティには可動型のコ
アとにより、前縁成形部、左右の側壁成形部、天板成形
部および後壁成形部を形成するとともに、この後壁成形
部にはヒンジ部を形成する連結成形部、ヒンジ成形部と
取付部成形部を一連に形成して同取付部成形部には溶融
樹脂のゲートを設けるるとともに、前記前縁成形部側に
はガスを注入するノズル部を樹脂ゲートと離隔して配設
し、前記後壁成形部はガスの流入しない所定の肉厚に後
壁を成形する容積厚さと幅に形成し、これに連通する連
結成形部、ヒンジ成形部と取付部成形部の幅を前記後壁
成形部の幅とほぼ同じか狭い幅に成形して、取付部成形
部のゲートからの溶融樹脂充填の樹脂流動を後壁成形部
で整流可能に構成した中空部を有する車両用樹脂成形品
の製造方法である。
【0005】
【作用】上記構成としたことにより、取付部成形部のゲ
ートより溶融樹脂を充填した際に、連結成形部からの後
壁成形部への樹脂速度が早くなるものであるが、後壁成
形部を薄肉状の成形部としたことで樹脂流動を整流する
ことができジェッティングの発生を防止することができ
るとともに、樹脂充填を円滑に行うことができ、中空部
の成形が容易となり、樹脂充填に起因する品質上の問題
点を排除して意匠性を向上することができる。
【0006】
【実施例】次に、本発明の一実施例を図面にしたがって
説明すると、図1はガスインジェクション成形法により
成形したコンソールドア21の横倒し状にした斜視図、
図2は図1のA−A線断面図、図3は図1のB−B線断
面図を示すもので、このコンソールドア21は天板22
と左右の側壁23と図示前部側には断面略三角形状の前
縁24と後壁25とにより下方に開口する蓋体に形成さ
れ、この天板22は図3に示すように前縁24に向けて
湾曲状に形成されるとともに、左右の側壁23間も図2
に示すようにほぼ湾曲状に形成されている。また、天板
22は所定の肉厚T1(ほぼ3mm程度)に形成され、こ
の天板22と連続する後壁25は肉厚T2に形成され、
この天板22と後壁25との肉厚T1,T2はほぼ同寸
法に形成されている。
【0007】また、左右の側壁23は肉厚T3の極厚状
に形成されて、この左右の側壁23には断面三角形状の
前縁24側に形成される中空部24aと連通して中空部
23aが形成され、この中空部23a,24aはそれぞ
れの断面積のほぼ30%の割合で形成されている。ま
た、後壁25の下端にはヒンジ部26が一体に形成され
ている。このヒンジ部26は後壁25の下端部より内側
下方へ略コ字形状に屈曲形成される連結部27とこの連
結部27にインテグラルヒンジ28を介して取付部29
が形成され、この後壁25の幅hは図10(a) に示すよ
うにヒンジ部26の幅h1とほぼ同幅もしくはそれより
大きい幅に形成されている(本例では小さく例示し
た)。
【0008】このように形成されたコンソールドア21
は図4に示すようにコンソールボックス3の後壁部13
に形成された取付部14にヒンジ部26の取付部29が
重合状にして例えばビス等により止着されてインテグラ
ルヒンジ28を介して開閉可能に設けられ、この状態で
ヒンジ部26はコンソールボックス3の後壁部13の上
部に形成されて遮蔽縁15により遮蔽されている。
【0009】次に、上記コンソールドア21を成形する
ガスインジェクション成形装置30を図5にしたがって
説明すると、この図5は成形装置30を略体的に示すも
ので、この成形装置30はキャビティ32を有する固定
型31とコア35を有する可動型34とからなり、この
固定型31は固定側取付板33に取付けられ、また、可
動型34にはコア35を有して同可動型34は可動側取
付板36にスペーサブロック37,サポートピラー38
およびエジェクタガイドピン39を介して取付けられ、
このエジェクタガイドピン39には上下のエジェクタプ
レート40が設けられている。
【0010】また、成形するコンソールドア21の後壁
25の下端側に略コ字形状の連結部27が形成されて、
後壁25に対し外側と内側とにアンダカットがあること
から、外側のアンダカットに対し外スライドコア41が
設けられ、可動型34の側面には外スライドコア41の
スライドガイド42が設けられるとともに、同スライド
コア41は固定型31に設けられてアンギュラピン43
に挿通されて型開閉の動作で同アンギュラピン43を介
して移動するように設けられている。
【0011】また、内側のアンダカットに対し内スライ
ドコア44が設けられ、この内スライドコア44はエジ
ェクタプレート40のスライド溝40aに摺動可能に設
けられたブロック45の一端部を取付けたフォームピン
46の先端側に取付けられている。このように設けられ
た内外のスライドコア41,44は型閉じすると後壁2
5とヒンジ部26の成形位置に移動され、型開けすると
所定の位置に移動するように設けられ、型閉じすること
でキャビティ32には図示のようにコンソールドア21
の取付部29の取付部成形部47、インテグラルヒンジ
28のヒンジ成形部48、連結部27の連結成形部4
9、後壁25の後壁成形部50、天板22の天板成形部
51、前縁24の前縁成形部52および側壁23の側壁
成形部53が連通形成されている。
【0012】このように設けられて固定型31の固定側
取付板33の所定の位置にはスプールブッシュ55が設
けられるとともに、このスプールブッシュ55はランナ
ー56,スプール57,ランナー58を介して取付部成
形部47の両側の設けられたゲート59に接続されてい
る。また、可動型34の前縁成形部52の下方にはガス
供給部60が形成されている。このガス供給部60のガ
ス供給路61の先端側は前縁成形部52の中央部の設け
られたノズル部63に接続され、また、ガス供給路61
の他端側は可動型34の側面にガス供給装置(図示せ
ず)に接続されるガス注入口62に接続されている。こ
のようにして本例成形装置30は溶融樹脂を取付部成形
部47側から充填し、ガス(例えば窒素、炭酸ガス等の
不活性ガス)を前縁成形部52側から注入するように構
成されている。
【0013】次に、本例成形装置30の作用に付いて説
明する。先ず、このガスインジェクション成形法におい
ては、溶融樹脂の充填側とガス注入とは同一側より行う
ノズル・イン方式のものが一般的で、例えば図7(a) に
示すようにコンソールドア101 の外周部の前縁102 、左
右の側壁103 、後壁104 を肉厚に成形して同後壁104に
インテグラルヒンジ106 を有するヒンジ部105 一体に形
成して、このヒンジ部105 側にゲート107 を設けて、ノ
ズル・イン方式でガスを注入する場合、ヒンジ部105 は
肉厚が薄く、このため溶融樹脂およびガスが流れにく
く、このためガス圧を高くするとヒンジ106 にもガスが
入り込み、図7(b) に示すようにいわゆる巣108 を生ず
る問題があり、とくに溶融樹脂をほぼ充填後にガスを注
入するので巣108 が発生しやすく、ヒンジ106 に強度不
足を生ずる問題があった。
【0014】このため、図8に示すように前縁102 側に
ゲート107 を設けて、ノズル・イン方式でガスを注入す
る場合、後壁104 側に薄肉のヒンジ部105 を設けたの
で、樹脂の流れが悪くなり、一旦、このヒンジ部105 へ
の流れが停止された状態となり、樹脂の配向に乱れを生
ずるとともに、この後壁104 にガスが入込んで樹脂だま
り104aを生じてその部分が肉厚となって外観にヒケを生
ずるとともに、ウエルドマークが発生し、後壁104 が充
填された後にヒンジ部105 に樹脂が流れることとなるの
で樹脂温が下がり、このためヒンジ部105 の強度不足、
割れを生ずる問題点があった。
【0015】そこで、図9に示すように本例成形装置3
0のようにヒンジ部105 側にゲート107 を設け、前縁10
2 側にガス注入口109 を設けて溶融樹脂の充填とガスの
注入を行ったところ、後壁104 側を肉厚としたことか
ら、薄肉状のヒンジ部105 よりの樹脂速度が早くなり、
同後壁104 で樹脂流動にあばれを生じてジェッティング
等を生じて外観不良を発生する問題を生じた。
【0016】そこで本例成形装置30に示すように、連
結成形部48に続く後壁成形部50を側壁成形部よりガ
スが入らない程度に、かつ板厚変化のない比較的均一な
薄肉状の肉厚T2に形成することで、外観および品質の
良好なヒンジ部26を一体に成形することができ、側壁
23および前縁24に中空部23a,24aを有するコ
ンソールドア21を成形することが可能となった。すな
わち、成形装置30においては、キャビティ32に形成
される前縁成形部52の中央部にガスを注入するノズル
部63を設け、また、比較的薄肉状の肉厚T2の後壁2
5を形成する後壁成形部50に連通される連結成形部4
9およびヒンジ成形部48を介して連通される取付部成
形部47の左右に溶融樹脂を充填するゲート59を設け
る構成としたもので、したがって、このヒンジ部26を
成形する取付部成形部47の左右に設けたゲート59側
より溶融樹脂を充填し、製品容積のほぼ75〜完全充填
後、樹脂充填不足分もしくは収縮によるヒケ分を充填し
ながらノズル部63よりガスを注入する。これにより前
縁成形部52および左右の側壁成形部53内に中空部2
3a,24aが形成され、後壁成形部50はガスが入ら
ない程度の肉厚T2としたので、ガスが回り込むことが
ないので樹脂だまりは解消される。
【0017】また、比較的薄肉状の肉厚T2の後壁25
を形成する後壁成形部50に連通される連結成形部49
およびヒンジ成形部48を介して連通される取付部成形
部47の左右に溶融樹脂を充填するゲート59を設ける
構成するとともに、とくに、この後壁25の幅hをヒン
ジ部26の幅h1 とほぼ同幅あるいはそれより大きく成
形するように設けたことにより、この取付部成形部47
の左右のゲート59より溶融樹脂を充填した際に、連結
成形部49からの後壁成形部50への樹脂速度が早くな
るものであるが、後壁成形部50を薄肉状の成形部50
としたことで樹脂流動を整流することができジェッティ
ングの発生を防止することができるとともに、樹脂充填
を円滑に行うことができ、中空部23a,24aの成形
が容易となる。また、このことはシボ転写を行う際に効
果的である。
【0018】このようにして形成されたコンソールドア
21においては、バリ等の発生がないのでバリ取り行程
を省略することができて生産能率および歩留りを向上す
ることができる。また、樹脂充填ゲート59とガス注入
のノズル部63の位置を離れた位置としたことで、ノズ
ル部63のストレス(樹脂詰り等)が減少され、メイン
テナンス回数を減少することができて保守管理費を低減
できる。また、このように形成されたコンソールドア2
1は前縁24および左右の側壁23に連続する中空部2
4a,23aを有し天板22と後壁25により下方開放
の蓋形状に形成した物であるが、従来のブロー成形によ
り成形されたコンソールドア4に見られるようなぺこぺ
こ感はなく十分な強度のコンソールドア21を得ること
ができる。
【0019】なお、このコンソールドア21の強度を上
げるため、図示はしないが後壁25の内側に所定の間隔
でほぼ同肉厚T2 の補強壁を形成して凹状の肉ヌスミ部
を形成する構成であったもよい。また、このガスインジ
ェクション成形法の適用は上記したコンソールドア21
に限定されるものではなく、例えば中空部を有するドア
グラブ、スポイラ、サンバイザー、サイドモール等の成
形に適用されるものである。
【0020】
【発明の効果】本発明は、上記のように構成したことに
より、中空部を有する樹脂成形部品において、ガスイン
ジェクション成形法によることにより、バリ等の発生が
ないのでバリ取り行程を省略することができて生産能率
および歩留りを向上することができる。また、樹脂充填
ゲートとガス注入のノズル部の位置を離れた位置とした
ことで、ノズル部のストレスが減少され、メインテナン
ス回数を減少することができて保守管理費を低減でき
る。また、このように形成された中空部を有する車両用
樹脂成形品は前縁および左右の側壁に連続する中空部を
有し天板と後壁により下方開放の蓋形状に形成した物で
あるが、従来のブロー成形により成形された車両用樹脂
成形品に見られるようなぺこぺこ感はなく十分な強度の
中空部を有する車両用樹脂成形品を得ることができる。
とくに、比較的薄肉状の肉厚の後壁を形成する後壁成形
部に連通される連結成形部およびヒンジ成形部を介して
連通される取付部成形部の左右に溶融樹脂を充填するゲ
ートを設ける構成するとともに、この後壁の幅をヒンジ
部の幅とほぼ同幅あるいはそれより大きく成形するよう
に設けたことにより、設計自由度の高いヒンジ部を一体
に成形することが可能となり、また、この取付部成形部
の左右のゲートより溶融樹脂を充填した際に、連結成形
部からの後壁成形部への樹脂速度が早くなるものである
が、後壁成形部を薄肉状の成形部としたことで樹脂流動
を整流することができジェッティングの発生を防止する
ことができるとともに、樹脂充填を円滑に行うことがで
き、中空部の成形が容易となり、樹脂充填に起因する品
質上の問題点を排除して意匠性を向上することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンソールドアを横倒し状にした状態の斜視図
である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB−B線断面図である。
【図4】コンソールドアをコンソールボックスに取付け
た一部断面図である。
【図5】ガスインジェクション成形装置の断面図であ
る。
【図6】可動型の平面図である。
【図7】(a)(b)ガスインジェクションにおけるノズル・
イン方式の一手段による問題点の説明図である。
【図8】(a)(b)ガスインジェクションによる他のノズル
・イン方式の手段による問題点の説明図である。
【図9】ガスインジェクションにより他の手段による問
題点の説明図である。
【図10】(a) コンソールドアの後壁とヒンジ部との関
係を説明する斜視図である。 (b) コンソールドアの後壁とヒンジ部との関係を説明す
る断面図である。
【図11】インストルメントパネルに取付けられたセン
タコンソールパネルのコンソールボックスにコンソール
ドアを取付けた斜視図である。
【図12】従来のブロー成形によるコンソールドアの横
倒し状にした斜視図である。
【図13】図12のA−A線断面図である。
【図14】図12のB−B線断面図である。
【図15】(a)(b)(c) 従来のブロー成形によるコンソー
ルドア成形工程を示す斜視図である。
【符号の説明】 21 コンソールドア(中空部を有する車両用樹脂成形
品) 22 天板 23 側壁 24 前縁 23a,24a 中空部 25 後壁 26 ヒンジ部 27 連結部 28 インテグラレヒンジ 29 取付部 30 ガスインジェクション成形装置 31 固定型 32 キャビティ 34 可動型 35 コア 41,44 スライドコア 47 取付部成形部 48 ヒンジ成形部 49 連結成形部 50 後壁成形部 51 天板成形部 52 前縁成形部 53 側壁成形部 59 ゲート 63 ノズル部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−356241(JP,A) 特開 昭54−122377(JP,A) 特開 昭54−88532(JP,A) 特開 平5−261748(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 45/00 - 45/84

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスインジェクション成形装置により成
    形される天板と左右の側壁と前縁および後壁とからなる
    中空部を有する車両用樹脂成形品であって、前記前縁と
    左右の側壁とに一連に中空部を有し、前記後壁はガスの
    流入しない所定の肉厚に形成し、同後壁には連結部とイ
    ンテグラルヒンジと取付部とからなるヒンジ部を一体に
    形成する構成とした中空部を有する車両用樹脂成形品。
  2. 【請求項2】 ガスインジェクション成形装置により成
    形される天板と左右の側壁と前縁および後壁とからなる
    中空部を有する車両用樹脂成形品の製造方法であって、
    前記成形装置の固定型のキャビティには可動型のコアと
    により、前縁成形部、左右の側壁成形部、天板成形部お
    よび後壁成形部を形成するとともに、この後壁成形部に
    はヒンジ部を形成する連結成形部、ヒンジ成形部と取付
    部成形部を一連に形成して同取付部成形部には溶融樹脂
    のゲートを設け、前記前縁成形部側にはガスを注入する
    ノズル部を樹脂ゲートと離隔して配設して溶融樹脂の充
    填と時間差をもってガス注入可能に設け、また、前記後
    壁成形部はガスの流入しない所定の肉厚に後壁を成形す
    る容積厚さと幅に形成し、これに連通する連結成形部、
    ヒンジ成形部と取付部成形部の幅を前記後壁成形部の幅
    とほぼ同じか狭い幅に成形して、取付部成形部のゲート
    からの溶融樹脂充填の樹脂流動を後壁成形部で整流可能
    に構成した中空部を有する車両用樹脂成形品の製造方
    法。
JP12027894A 1994-06-01 1994-06-01 中空部を有する車両用樹脂成形品とその製造方法 Expired - Fee Related JP2991927B2 (ja)

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