JP3515563B2 - 合成樹脂製の多層中空体の射出成形方法 - Google Patents

合成樹脂製の多層中空体の射出成形方法

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    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
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  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固定金型とスライ
ド金型とを使用して一対の半中空体を突合部を有するよ
うに射出成形する1次成形と、前記1次成形で得られた
一対の半中空体の突合部を接合して一対の半中空体から
中空体を成形する2次成形とから単層の中空体を成形す
る内層成形と、単層の中空体の外表面に外層を射出成形
する外層成形とからなる、あるいは外層成形を繰り返し
てなる合成樹脂製の多層中空体の射出成形方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】合成樹脂製の中空体のタンクは、液体用
あるいは気体用さらには粉体用としてあらゆる分野で広
く利用されている。このようなタンクの、例えば自動車
の燃料タンク、オイルタンク、ステアリングオイルタン
ク、ブレーキオイルタンク等は、板金から曲げ加工、絞
り加工、溶接、防錆塗装等の諸加工により形成されてい
たが、車両の軽量化と共に、より軽量な合成樹脂製のタ
ンクも提案されるようになっている。
【0003】このような合成樹脂製タンクは、本出願人
が特開2000−43100、特開2000−1678
85等により多数提案している射出成形方法により成形
することができる。この成形方法の実施には、固定金型
とスライド金型とが使用される。この固定金型には、パ
ーティングラインから外方へ突き出たコアと、内方へ窪
んだ凹部とが形成され、またスライド金型には固定金型
のコアと共働する凹部と、固定金型の凹部と共働するコ
アとが設けられている。したがって、所定位置でスライ
ド金型を固定金型に対して型締すると、固定金型のコア
とスライド金型の凹部とにより第1のキャビテイが、ま
た固定金型の凹部とスライド金型のコアとで第2のキャ
ビテイが構成される。1次成形で、これらの第1、2の
キャビテイに溶融樹脂を射出すると、一対の半中空体が
成形される。スライド金型に1次成形品が残っている状
態で、第2の位置へスライドさせ、そして型締めする。
そうすると、一対の半中空体は接合部で突き合わされ
る。2次成形により、接合部に溶融樹脂を射出する。そ
うすると、一対の半中空体が一体化された中空体が得ら
れる。
【0004】本出願人が提案している上記射出成形方法
によると、完全に密封された中空体を製造あるいは成形
することができると共に、均一な肉厚の中空体を作るこ
ともでき、また複雑な形状にも対処できる等の利点もあ
る。さらには、ABS樹脂,AS樹脂、ポリアミド等か
ら成形すると、耐衝撃性の中空体が得られ、またポリプ
ロピレン等から成形すると耐薬品性の中空体が得られる
等の数々の利点も得られる。しかしながら、耐衝撃性に
重きを置くと耐薬品性に劣るようになり、これに対し耐
薬品性に重きを置くと衝撃に弱い中空体になってしま
う。また、従来の単層からなる中空体は、内容物の蒸発
という点から見ると、必ずしも万全とはいえない。そこ
で、外層と内層にそれぞれの機能を持たせた2層からな
る中空体も望まれている。このような2層からなる合成
樹脂製タンクは、ブロー成形により成形することができ
る。2層成形用のブロー成形機のヘッドは、主材層を押
し出すメインノズル、接着層を押し出す第1の副ノズ
ル、内層を押し出す第2の副ノズル等からなっている。
したがって、これらのノズルからそれぞれの樹脂材料を
押し出すことにより、外層と内層とが接着された2層か
らなる半成形品が得られる。この半成形品を適宜仕上げ
ることにより、内層を有する合成樹脂製タンクを得るこ
とができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにブロー成
形によっても、内層と外層とからなる合成樹脂製のタン
クすなわち中空体を成形することはできる。しかしなが
ら、ブロー成形によると、均一な肉厚の中空体を得るこ
とが難く、また複雑な形状の中空体には対処できにく
い。さらには、ヘッドが上記のように多層構造になって
いるので、ブロー成形装置が高価で、したがってブロー
成形により得られる合成樹脂製の中空体が高価になると
いう欠点もある。また、中空体に仕上げる工程を格別に
必要とし、コスト高にもなる。さらには、仕上げの痕跡
が残り、外観形状も損う恐れがある。したがって、本発
明は、肉厚が均一で複雑な形状の多層中空体でも安価に
成形できる合成樹脂製の多層中空体の射出成形方法を提
供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、射出成形方法が適用される。射出成形法
によると、金型により賦形されるので、肉厚は均一にな
り、また外観形状も損なうようなことはない。このよう
な射出成形方法により成形された中空体の外表面に外層
を、同様に金型を使用した射出成形により成形するよう
に構成される。すなわち、請求項1に記載の発明は、上
記目的を達成するために、固定金型とスライド金型とを
使用して一対の半中空体を突合部を有するように射出成
形する1次成形と、前記1次成形で得られた一対の半中
空体の突合部を接合して一対の半中空体から中空体を成
形する2次成形とから単層の中空体を成形する内層成形
と、前記単層の中空体を、固定金型と可動金型とで構成
される凹部にインサートし、インサートした単層の中空
体の外表面と前記凹部の内表面とにより構成されるキャ
ビテイに溶融樹脂を射出して外層を成形する外層成形と
から2層の中空体を射出成形するように構成される。請
求項2に記載の発明は、固定金型とスライド金型とを使
用して一対の半中空体を突合部を有するように射出成形
する1次成形と、前記1次成形で得られた一対の半中空
体の突合部を接合して一対の半中空体から中空体を成形
する2次成形とから単層の中空体を成形する内層成形
と、前記単層の中空体を、固定金型と可動金型とで構成
される凹部にインサートし、インサートした単層の中空
体の外表面と前記凹部の内表面とにより構成されるキャ
ビテイに溶融樹脂を射出して外層を成形する外層成形と
から2層の中空体を射出成形し、前記2層の中空体を、
別の固定金型と可動金型とで構成される凹部にインサー
トし、インサートした2層の中空体の外表面と前記凹部
の内表面とにより構成されるキャビテイに溶融樹脂を射
出して外層を成形する外層成形とから3層の中空体を射
出成形し、以下外層成形を繰り返して所望層の中空体を
成形するように構成される。
【0007】
【発明の実施の形態】初めに、本発明の1次成形と2次
成形の実施に使用される金型の実施の形態を説明し、次
いで内層あるいは単層からなる中空体の成形例について
説明し、次に外層成形に使用される金型と、その外層成
形法について説明する。図1の(イ)は、スライド金型
20を第1の位置で型閉した状態で示す断面図である
が、同図に示されているように、本実施の形態に係わる
金型は、図1の(イ)において右方に位置する固定金型
1と、この固定金型1に対して型開閉および図1の
(イ)において上下方向にスライド的に駆動されるよう
になっているスライド金型20とから概略構成されてい
る。なお、固定金型1が固定的に取り付けられている固
定盤、スライド金型20を型開閉方向に駆動する可動
盤、スライド金型20を図1の(イ)において上下方向
にスライド的に駆動する駆動装置、スライド金型20に
設けられるエジェクタ装置、型締装置等は図1の(イ)
には示されていない。
【0008】固定金型1の略中心部には、図1の(イ)
に示されているように、この固定金型1を横切るように
して1次成形用の第1のスプル2が設けられている。こ
の1次成形用の第1のスプル2は、ランナ3により上下
方向に延び、そして1次成形用の第2、3のスプル4、
5に連なっている。この第2のスプル4は、後述する固
定金型1の固定側コアの頂部に、そして第3のスプル5
は固定側凹部にそれぞれ開口している。また、1次成形
用スプル2の下方には、この1次成形用スプル2と所定
の間隔をおいて2次成形用のスプル6が設けられてい
る。この2次成形用のスプル6は、パーテイングライン
P側に開口していると共に、スライド金型20のパーテ
イングラインP側に形成されている凹溝7に連通してい
る。この凹溝7は、後述するスライド金型20のスライ
ド側環状コア27の側面に達している。
【0009】固定金型1の、1次成形用の第1のスプル
2よりも上方位置には、パーティングラインPから外方
に突き出た側面形状が方形を呈する所定大きさの固定側
コア11が形成されている。この固定側コア11の周囲
には、この固定側コア11と所定の間隔をおいて、小さ
な固定側環状コア12が形成されている。固定側コア1
1は、後述するスライド金型20のスライド側凹部21
と共働して、第2の半中空体を成形するための第2のキ
ャビティCbを構成するもので、スライド側凹部21よ
りも半中空体の肉厚分だけ小さい。
【0010】固定金型1の下方位置には、パーティング
ラインP側から窪んだ側面形状が概略方形を呈する所定
深さの固定側凹部15が形成されている。この固定側凹
部15は、底壁17と、この底壁17の周囲から立ち上
がっている周壁18とから構成されている。固定側凹部
15の底壁17には、比較的小径の所定深さの小凹部1
6が形成されている。この小凹部16により第1の半中
空体に支持部が一体的に成形される。固定側凹部15の
底壁17には、1次成形用の第3のスプル5が開口して
いる。このように形成されている固定側凹部15によ
り、後述するスライド金型20のスライド側コア25と
共働して第1の半中空体を成形するための第1のキャビ
ティCaが構成される。
【0011】スライド金型20の上方位置には、パーテ
ィングラインP側に開口した側面形状が略方形のスライ
ド側凹部21が形成されている。このスライド側凹部2
1は、底壁22と、この底壁22の周囲から立ち上がっ
ている周壁23とから構成されている。スライド側凹部
21の底壁22には、比較的小径の所定深さの小凹部2
6が形成されている。この小凹部26により第2の半中
空体に支持部が一体的に成形される。このように構成さ
れているスライド側凹部21は、前述した固定金型1の
固定側コア11よりも第2の半中空体の肉厚分だけ大き
い。これにより、所定肉厚の第2の半中空体を成形する
ための第2のキャビティCbが構成される。また、スラ
イド側凹部21と固定金型1の固定側環状コア12とに
より、1次成形時に第2の半中空体に接合空間部の半分
が成形される。
【0012】スライド金型20の下方の所定位置には、
パーティングラインPから外方に突き出たスライド側コ
ア25が形成されている。このスライド側コア25は、
固定金型1の固定側凹部15と共働して第1の半中空体
を成形するための第1のキャビティCaを構成するもの
で、固定側凹部15よりも第1の半中空体の肉厚分だけ
小さい。また、スライド側コア25の付け根の周囲に
は、スライド側コア25と所定の間隔をおいて、該スラ
イド側コア25を取り囲むようにしてスライド側環状コ
ア27が形成されている。このスライド側環状コア27
により、固定金型1の固定側凹部15と共働して、第1
の半中空体に接合空間部の半分が成形される。
【0013】次に、上記の固定金型1とスライド金型2
0とを使用した1次成形により、一対の半中空体を成形
し、次いで2次成形により一対の半中空体を接合して単
層の中空体を成形する成形方法について説明する。
【0014】スライド金型20を、図1の(イ)に示さ
れている第1の位置で、固定金型1に対して型締めす
る。そうすると、固定金型1の固定側コア11とスライ
ド金型20のスライド側凹部21とにより、第2の半中
空体を成形するための第2のキャビテイCbが構成され
る。また、固定金型1の固定側凹部15とスライド金型
20のスライド側コア25とにより、第1の半中空体を
成形するための第1のキャビテイCaが構成される。
【0015】固定金型1の1次成形用の第1のスプル2
から従来周知のようにして、1次成形用の溶融樹脂を射
出する。溶融樹脂は、第1のスプル2からランナ3およ
び1次成形用の第2、3のスプル4、5を通って第2、
1のキャビティCb、Caにそれぞれ射出充填される。
この1次成形により、一対の第1、2の半中空体A、B
が同時に成形される。このとき、図1の(ロ)に示され
ているように、第2の半中空体Bの突合部には、固定金
側環状コア12とスライド側凹部21とにより断面形状
が略台形を呈する接合空間部Sの半分を構成する半接合
空間部Sbが、またスライド側環状コア27と固定側凹
部15とにより断面形状が略台形を呈する接合空間部S
の半分を構成する半接合空間部Saが成形される。ま
た、第1、2の半中空体A、Bには、その側部に外方へ
突き出た支持部Ha、Hbが一体的に成形される。
【0016】ある程度の冷却固化を待って、スライド金
型20を所定間隔だけ開く。そうして、スライド金型2
0を、第2の半中空体Bがスライド金型20に着いた状
態で、第1の半中空体Aの開口部に、第2の半中空体B
の開口部が整合する第2の位置へスライドさせる。そし
て、型締めする。そうすると、第1、2の半中空体A、
Bの開口部が当接し、半接合空間部Sa、Sbにより閉
鎖された環状の接合空間部Sが構成される。このように
して型締めし、接合空間部Sが構成された状態が、図1
の(ロ)に示されている。
【0017】射出機から2次成形用の溶融樹脂を射出す
る。溶融樹脂は、固定金型1の2次成形用スプル6から
凹溝7を通って接合空間部Sに射出充填される。これに
より、第1、2の半中空体A、Bが一体化され、合成樹
脂製の単層の中空体Tabが得られる。冷却固化を待っ
てスライド金型20を開く。エジェクタピンにより単層
の中空体Tabが突き出される。以下、上記操作を繰り
返して単層の中空体Tabを成形する。
【0018】次に、外層成形に使用される金型の実施の
形態を説明する。外層成形用の金型は、図2の(イ)に
示されているように、固定金型30とこの固定金型に対
して型開閉される可動金型40とからなっている。固定
金型30には、パーテイングラインP側に開口した凹部
31が形成されている。この凹部31は、底壁32と周
壁33とから構成され、単層中空体Tabよりも所定量
だけ大きい。また、その底壁32には、単層中空体Ta
bの支持部Haが挿入される小凹部34が形成されてい
る。このような固定金型30には、第1のスプル35が
設けられている。第1のスプル35は、ランナ36を介
して第2、3のスプル37、38に分岐している。そし
て、これらの第2、3のスプル37、38は、固定金型
30の凹部31を構成している周壁33の近くに開口し
ている。したがって、第2、3のスプル37、38から
射出される溶融樹脂は、周壁33に沿って充填されるこ
とになる。
【0019】可動金型40にも、図2の(イ)に示され
ているように、パーテイングラインP側に開口した凹部
41が形成されている。この凹部41は、底壁42と周
壁43とから構成され、単層中空体Tabよりも所定量
だけ大きい。また、その底壁42には、単層中空体Ta
bの支持部Hbが挿入される小凹部44が形成されてい
る。
【0020】次に、上記金型30、40を使用した外層
の成形例について説明する。可動金型40を開き、前記
した単層の中空体Tabをロボット等により、その支持
部Haが固定金型30の小凹部34に入るようにインサ
ートする。このとき、図には示されていないが補助具等
により位置決めしておく。そうして、可動金型40の型
締めを開始する。単層の中空体Tabの他方の支持部H
bの先端部がスライド金型40の小凹部44に入り位置
が決まると、補助具を取り出して型締めする。そうする
と、単層の中空体Tabの外表面と、固体金型30の凹
部31および可動金型40の凹部41とにより、外層を
成形するためのキャビテイCsが構成される。単層の中
空体Tabをインサートし、型締めした状態が図2の
(イ)に示されている。
【0021】第1のスプル35から外層用の溶融樹脂を
射出する。溶融樹脂は、図2の(ロ)に示されて示され
ているように、第2、3のスプル37、38からキャビ
テイCsに射出充填される。このとき、第2、3のスプ
ル37、38は、凹部31の周壁33に沿って開口して
いるので、単層の中空体Tabに与える影響は小さい。
これにより、単層の中空体Tabを変形させることな
く、中空体Tabの周囲に外層Ssが部分的に融着され
た形で成形される。冷却固化を待って可動金型40を開
き、2層から成る中空体T2を得る。以下同様にして2
層から成る中空体T2成形する。
【0022】本発明は、上記実施の形態に限定されるこ
となく、色々な形で実施できる。例えば、上記実施の形
態では、一対の第1、2の半中空体A,Bは、2次成形
時に射出溶融樹脂で接合されているが、特許第2729
900号(特開平7−16945号)に記載されている
ように2次成形にヒータを使用して接合部を融着でき
る。また、上記のようにして得られる2層から成る中空
体T2を、別の金型にインサートして、3層から成る中
空体を成形し、これを繰り返すことにより、4層、5層
等の多層から成る中空体を成形できることも明らかであ
る。また、上記実施の形態では、外層Ssの厚さは均一
になっているが、外層Ssの肉厚は固定金型30の凹部
31と可動金型40の凹部41の大きさにより目的に応
じて調整できることは明らかである。
【0023】また、上記実施の形態では固定金型30と
可動金型40は横方向に配置され、単層の中空体Tab
の支持部Ha、Hbは、側部に成形されているので、イ
ンサートするとき位置決めが小凹部34、44に挿入す
ることができるため、固定金型30、可動金型40の配
置は横方向配置、上下方向配置において、いずれもが容
易にインサート位置決めをすることもきる。また、小凹
部34、44と支持部Ha、Hbの位置を変更すること
により、外層Ssの肉厚を自由に制御することが可能と
なる。さらには、第2、3のスプル37、38の位置、
形状、数等が図示の実施の形態に限定されないことも明
らかである。また、金型にインサートする前に、中空体
の表面に接着剤を塗布あるいは噴霧し、接合強度の大き
い多層中空体を得ることもできる。
【0024】
【発明の効果】以上のように、本発明によると、固定金
型とスライド金型とを使用して一対の半中空体を突合部
を有するように射出成形する1次成形と、前記1次成形
で得られた一対の半中空体の突合部を接合して一対の半
中空体から中空体を成形する2次成形とから単層の中空
体を成形する内層成形と、前記単層の中空体を固定金型
と可動金型とで構成される凹部にインサートし、インサ
ートした単層の中空体の外表面と前記凹部の内表面とに
より構成されるキャビテイに溶融樹脂を射出して外層を
成形する外層成形とから2層の中空体を成形するので、
あるいは外層成形を繰り返して所望層の中空体を成形す
るので、すなわち金型を使用した射出成形により成形す
るので、肉厚が均一で複雑な形状の多層中空体でも安価
に成形できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の、1、2次成形に使用される金型の
実施の形態を示す図で、その(イ)はスライド金型を第
1の位置で閉じた状態で金型を示す断面図、その(ロ)
は2次成形をしている状態で要部のみを示す断面図であ
る。
【図2】 本発明の、外層成形用の金型および成形の実
施の形態を示す図で、その(イ)は単層の中空体をイン
サートした状態で金型の実施の形態を示す断面図、その
(ロ)は外層を成形している途中の状態を模式的に示す
断面図である。
【符号の説明】
1 固定金型 11 固定側
コア 15 固定側凹部 20 スラ
イド金型 21 スライド側凹部 25 スラ
イド側コア 30 固定金型 31 凹部 40 可動金型 41 凹部 A 第1の半中空体 B 第2の
半中空体 Tab 単層の中空体 Ss 外
層 T2 3層の中空体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/00 - 45/84

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定金型とスライド金型とを使用して一
    対の半中空体を突合部を有するように射出成形する1次
    成形と、前記1次成形で得られた一対の半中空体の突合
    部を接合して一対の半中空体から中空体を成形する2次
    成形とから単層の中空体を成形する内層成形と、 前記単層の中空体を、固定金型と可動金型とで構成され
    る凹部にインサートし、インサートした単層の中空体の
    外表面と前記凹部の内表面とにより構成されるキャビテ
    イに溶融樹脂を射出して外層を成形する外層成形とから
    2層の中空体を射出成形する合成樹脂製の多層中空体の
    射出成形方法。
  2. 【請求項2】 固定金型とスライド金型とを使用して一
    対の半中空体を突合部を有するように射出成形する1次
    成形と、前記1次成形で得られた一対の半中空体の突合
    部を接合して一対の半中空体から中空体を成形する2次
    成形とから単層の中空体を成形する内層成形と、 前記単層の中空体を、固定金型と可動金型とで構成され
    る凹部にインサートし、インサートした単層の中空体の
    外表面と前記凹部の内表面とにより構成されるキャビテ
    イに溶融樹脂を射出して外層を成形する外層成形とから
    2層の中空体を射出成形し、 前記2層の中空体を、別の固定金型と可動金型とで構成
    される凹部にインサートし、インサートした2層の中空
    体の外表面と前記凹部の内表面とにより構成されるキャ
    ビテイに溶融樹脂を射出して外層を成形する外層成形と
    から3層の中空体を射出成形し、以下外層成形を繰り返
    して所望層の中空体を成形する合成樹脂製の多層中空体
    の射出成形方法。
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