JP2003146091A - 合成樹脂製タンクおよびその成形方法 - Google Patents

合成樹脂製タンクおよびその成形方法

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JP2003146091A
JP2003146091A JP2001343421A JP2001343421A JP2003146091A JP 2003146091 A JP2003146091 A JP 2003146091A JP 2001343421 A JP2001343421 A JP 2001343421A JP 2001343421 A JP2001343421 A JP 2001343421A JP 2003146091 A JP2003146091 A JP 2003146091A
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Shozo Nishida
正三 西田
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Japan Steel Works Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 肉厚が均一で、外観形状にも優れ、しかも安
価に成形できる、内部に賦形バリアフイルムを有する合
成樹脂製タンクの成形方法を提供する。 【解決手段】 固定金型(1)と、この固定金型(1)
に対して型開閉されると共にスライド的に駆動されるス
ライド金型(10)とを使用する。コア(5、15)に
予め賦形された賦形バリアフイルム(30、30)をイ
ンサートし、インサートした賦形バリアフイルム(3
0、30)と金型(1、11)の凹部(7,11)とで
構成されるキャビティ(Ca、Cb)に溶融樹脂を射出
して一対の1次半中空体(A、B)を、その開口部に接
合部を有するように成形する1次成形と、スライド金型
(10)をスライドさせて、1次成形で成形された一対
の1次半中空体(A,B)の接合部を互いに突き合わ
せ、突き合わせて構成される接合空間部(S)に溶融樹
脂を射出して一対の1次半中空体(A、B)を接合する
2次成形とから成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成樹脂製タンク
およびその成形方法に関し、さらに詳しくは外層の内部
に賦形バリアフイルムを有するように射出成形により成
形されている合成樹脂製タンクおよびその成形方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車には燃料タンク、オイルタ
ンク、ステアリングオイルタンク、ブレーキオイルタン
ク等の多種類のタンクが使用されている。これらのタン
ク、例えば燃料タンクは、板金から曲げ加工、絞り加
工、溶接、防錆塗装等の諸加工により形成されている。
このような金属製タンクは、強度的に優れ、また内容物
の蒸発の問題もないので、多年にわたって実用に供され
ている。しかしながら、車両の軽量化と共に、より軽量
な合成樹脂製の燃料タンクも提案されるようになってい
る。合成樹脂製タンクは、内容物の蒸発という点から見
ると、万全ではないので、内部に気密を保持するバリア
フイルムを格別に設けた合成樹脂製タンクも提案されて
いる。
【0003】このような内部にバリアフイルムを有する
合成樹脂製タンクは、ブロー成形により成形することが
できる。ブロー成形機のヘッドは、主材層を押し出すメ
インノズル、接着層を押し出す第1の副ノズル、バリア
層を押し出す第2の副ノズル等からなっている。したが
って、これらのノズルからそれぞれの樹脂材料を押し出
すことにより、主材層とバリア層とが接着された2層か
らなる半成形品が得られる。この半成形品を適宜仕上げ
ることにより、内部にバリアフイルムを有する合成樹脂
製タンクを得ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにブロー成
形によっても、内部にバリアフイルムを有する合成樹脂
製タンクを得ることはできるが、ヘッドが多層構造にな
っているので、ブロー成形装置が高価で、したがってブ
ロー成形により得られる合成樹脂製タンクが高価になる
という欠点がある。また、ブロー成形ではノズルから押
し出される溶融状態の樹脂材料は、重力により下がって
行くので、押し出しが進み、下方の重量が増すと、重量
に引かれて上方部分が薄くなるという欠点がある。薄く
なると、均一な肉厚の合成樹脂製タンクは得られないこ
とになる。また、合成樹脂製タンクに仕上げる工程を格
別に必要とし、コスト高にもなっている。さらには、仕
上げの痕跡が残り、外観形状も損なっている。本発明
は、上記したような従来の欠点を解消した合成樹脂製タ
ンクおよびその成形方法を提供しようとするもので、具
体的には、内部に入れられる液体等の流体を気密的に収
容できることは勿論のこと、肉厚が均一で品質的にも、
また外観形状にも優れ、しかも安価な合成樹脂製タンク
すなわち内部に賦形バリアフイルムを有する合成樹脂製
タンク、およびその成形方法を提供することを目的とし
ている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、射出成形方法が適用される。射出成形法
によると、金型により賦形されるので、肉厚は均一にな
り、また外観形状も落ちるようなことはない。さらに
は、射出成形機は、多層ヘッド構造を備えているブロー
成形機に比較して安価であるので、内部に賦形バリアフ
イルムを有する合成樹脂製タンクを安価に成形すること
ができるようにもなる。かくして、請求項1に記載の発
明は、外層の内部に賦形バリアフイルムを有する一対の
半中空体が突合部において接合されている樹脂製タンク
であって、前記樹脂製タンクは、射出成形により成形さ
れていると共に、前記賦形バリアフイルムは、前記外層
に対して実質的に融着しているように構成される。請求
項2に記載の発明は、外層の内部に賦形バリアフイルム
を有する一対の半中空体が突合部において接合されてい
る樹脂製タンクであって、前記樹脂製タンクは、射出成
形により成形されていると共に、前記賦形バリアフイル
ムは、前記外層に対して実質的に遊離しているように構
成される。請求項3に記載の発明は、固定金型と、この
固定金型に対して型開閉されると共にスライド的に駆動
されるスライド金型とを使用し、前記金型に予め賦形さ
れた賦形バリアフイルムをインサートし、インサートし
た賦形バリアフイルムと前記金型の凹部とで構成される
キャビティに溶融樹脂を射出して一対の1次半中空体
を、その開口部に接合部を有するように成形する1次成
形と、前記スライド金型をスライドさせて、前記1次成
形で成形された一対の1次半中空体の接合部を互いに突
き合わせ、突き合わせて構成される接合空間部に溶融樹
脂を射出して前記一対の1次半中空体を接合する2次成
形とから構成され、請求項4に記載の発明は、固定金型
と、この固定金型に対して型開閉されると共にスライド
的に駆動されるスライド金型とを使用し、前記金型で構
成されるキャビティに溶融樹脂を射出して一対の1次半
中空体を、その開口部に接合部を有するように成形する
1次成形と、前記1次成形により成形された一対の1次
半中空体に、型締め時に接するように、予め賦形された
賦形バリアフイルムをインサートし、インサートされた
前記一対の1次半中空体の接合部を互いに突き合わせ、
突き合わせて構成される接合空間部に溶融樹脂を射出し
て前記一対の1次半中空体を接合する2次成形とから構
成される。
【0006】
【発明の実施の形態】初めに、本発明の成形方法の実施
に使用される金型の実施の形態を説明し、次いでこの金
型を使用した合成樹脂製タンクの成形方法を説明する。
図1の(イ)は、スライド金型10を第1の位置で開い
た状態で示す断面図であるが、同図に示されているよう
に、本実施の形態に係わる金型は、図1の(イ)におい
て右方に位置する固定金型1と、この固定金型1に対し
て型開閉および図1の(イ)において上下方向にスライ
ド的に駆動されるようになっているスライド金型10と
から概略構成されている。なお、固定金型1が固定的に
取り付けられている固定盤、スライド金型10を型開閉
方向に駆動する可動盤、スライド金型10を図1の
(イ)において上下方向にスライド的に駆動する駆動装
置、スライド金型10に設けられるエジェクタ装置、型
締装置等は図1の(イ)には示されていない。
【0007】固定金型1の略中心部には、この固定金型
1を横切るようにして1次成形用スプル2が設けられて
いる。この1次成形用スプル2は、パーテイングライン
P側に開口している。また、この1次成形用スプル2の
下方には、この1次成形用スプル2と所定の間隔をおい
て2次成形用スプル3が設けられている。この2次成形
用スプル3は、パーテイングラインP側に開口している
と共に、固定金型1の凹溝4を介して後述する固定側凹
部7に達している。この凹溝4は型締めされるとき、ス
ライド金型10のパーテイングラインPの面と共働し
て、その先端部は2次成形用のゲート19を構成する。
【0008】固定金型1の、1次成形用スプル2よりも
上方位置には、パーティングラインPから外方に突き出
た側面形状が方形の所定大きさの固定側コア5が形成さ
れている。この固定側コア5の周囲には、この固定側コ
ア5と所定の間隔をおいて、小さな固定側環状コア6が
形成されている。固定側コア5は、後述するスライド金
型10のスライド側凹部11と共働して、第2の1次半
中空体を成形するための第2のキャビティを構成するも
ので、スライド側凹部11よりも1次半中空体の肉厚
(賦形バリアフイルム30の肉厚含む)分だけ小さい。
固定側環状コア6により、1次成形時に接合空間部の半
分が成形される。なお、固定側コア5は、図1の(イ)
では、賦形バリアフイルム30がインサートされた状態
で示されている。
【0009】固定金型1の下方位置には、パーティング
ラインP側に開口した側面形状が方形の所定深さの固定
側凹部7が形成されている。この固定側凹部7は、底壁
と、この底壁の周囲から立ち上がっている周壁8とから
構成されている。そして、この周壁8には、1次成形用
の第1のゲート9が開口している。この固定側凹部7
は、詳しくは後述するスライド金型10のスライド側コ
ア15と共働して第1の1次半中空体を成形するための
第1のキャビティを構成する。このように、固定側凹部
7の周壁8には、1次成形用の第1のゲート9と、2次
成形用のゲート19とが開口している。
【0010】スライド金型10の上方位置には、パーテ
ィングラインP側に開口した側面形状が方形のスライド
側凹部11が形成されている。このスライド側凹部11
も、底壁12と、この底壁12の周囲から立ち上がって
いる周壁13とから構成されている。そして、この周壁
13には、1次成形用の第2のゲート14が開口してい
る。このスライド側凹部11により、前述した固定金型
1の固定側コア5と共働して第2の1次半中空体を成形
するための第2のキャビティが構成される。また、固定
金型1の固定側環状コア6により、スライド側凹部11
の周壁13と共働して、1次成形時に接合空間部の半分
が成形される。
【0011】スライド金型10の下方の所定位置には、
パーティングラインPから外方に突き出た側面形状が同
様に方形のスライド側コア15が形成されている。この
スライド側コア15は、固定金型1の固定側凹部7と共
働して第1のキャビティを構成するもので、固定側凹部
7よりも1次半中空体の肉厚(賦形バリアフイルム30
の肉厚含む)分だけ小さい。そして、その周囲には所定
の間隔をおいて、スライド側コア15を取り囲むように
してスライド側環状コア16が形成されている。このス
ライド側環状コア16により、固定金型1の固定側凹部
7と共働して、前述した接合空間部の半分が成形され
る。
【0012】スライド金型10の、スライド側凹部11
とスライド側コア15との間のパーテイングラインP側
には、図1の(イ)に示されている1次成形位置で、前
述した1次成形用スプル2と整合する延長スプル17が
設けられている。そして、この延長スプル17からスラ
イド側凹部11の周壁13に開口している第2のゲート
14が延びている。なお、固定金型1に設けられている
1次成形用の第1のゲート9の一部も延長スプル17に
連通している。
【0013】本実施の形態によると、賦形されたバリア
フイルムが適用されるが、賦形バリアフイルムは従来周
知の、例えば真空成形法(圧縮成形法を含む)により成
形することができる。この真空成形法の原理は、熱可塑
性樹脂シートあるいはフイルムをヒータによって加熱軟
化し、軟化したシートに成形型を密着させエアタイト
し、次いで成形型とシートとの間の空気を真空ポンプで
排気し、そして大気圧で成形型に密着させ、冷却固化し
て成形型と同型の成形品を得るもので、この成形方法の
原理を応用したストレート成形法、リバースドロー成形
法、ドレープ成形法等が知られている。本実施の形態に
係わる賦形バリアフイルム30は、1次成形により得ら
れる第1、2の1次半中空体の外層の内側に位置する大
きさで、図1の(ロ)に示されているように、底部31
と、周壁部32と、開口部から半径外方へ延びたフラン
ジ部33とからなっている。このような形状の賦形バリ
アフイルム30が、上記したような成形法により成形さ
れて準備される。
【0014】次に、上記の固定金型1とスライド金型1
0を使用して、賦形バリアフイルム30、30をインサ
ートし、そして1次成形により一対の第1、2の1次半
中空体A、Bを成形し、次いで2次成形する例と、1次
成形により一対の第1、2の半中空体A、Bを成形し、
そして賦形バリアフイルムをインサートし、次いで2次
成形する成形法について説明する。
【0015】スライド金型10を、開いた状態で固定側
コア5と、スライド側コア15に賦形バリアフイルム3
0、30をインサートする。固定側コア5と、スライド
側コア15にインサートされている状態が、図1の
(イ)において点線で示されている。図1の(イ)に示
されている第1の位置で型締めする。そうすると、図1
の(ハ)に示されているように、固定金型1の固定側凹
部7と、インサートされた賦形バリアフイルム30と、
スライド側環状コア16とにより第1の1次半中空体A
を成形するための第1のキャビティCaが構成される。
また、スライド側凹部11と、インサートされた賦形バ
リアフイルム30と、固定側環状コア6とにより第2の
1次半中空体Bを成形するための第2のキャビティCb
が構成される。
【0016】固定金型1の1次成形用スプル2から従来
周知のようにして、1次成形用の溶融樹脂を射出する。
溶融樹脂は、1次成形用スプル2から1次成形用の第
1、2のゲート9、14を通って第1、2のキャビティ
Ca、Cbに射出充填される。1次成形用の溶融樹脂が
充填されている途中の状態が、図1の(ハ)に示されて
いる。この1次成形により、内側に賦形バリアフイルム
30、30を有する一対の第1、2の1次半中空体A、
Bが同時に成形される。このとき、図2の(ロ)に拡大
して示されているように、1次半中空体A、Bの突合部
には、断面形状が略台形を呈する接合空間部Sの半分を
構成する半接合空間部Sa、Sbが成形される。なお、
賦形バリアフイルム30、30は、1次半中空体A、B
の内側に熱融着により略一体化されている。
【0017】ある程度の冷却固化を待って、スライド金
型10を所定間隔だけ開く。そうして、スライド金型1
0を、第2の1次半中空体Bがスライド金型10に着い
た状態で下方へスライドさせ、第1の1次半中空体Aの
開口部に、第2の1次半中空体Bの開口部が整合する第
2の位置へスライドさせる。そして、型締めする。そう
すると、第1、2の1次半中空体A、Bの開口部が当接
し、閉鎖された環状の接合空間部Sが構成される。この
ようにして型締めし、接合空間部Sが構成された状態
が、図2の(イ)に示されている。
【0018】射出機から2次成形用の溶融樹脂を射出す
る。溶融樹脂は、固定金型1の2次成形用スプル3から
凹溝4および2次成形用のゲート19を通って接合空間
部Sに射出される。これにより、第1、2の1次半中空
体A、Bが一体化され、内部にバリアフイルム30、3
0を有する合成樹脂製タンクが得られる。本実施の形態
によると、2次成形時に型締めすると、賦形バリアフイ
ルム30、30のフランジ部33、33の端部34、3
4が、図2の(ロ)に示されているように、接合空間部
Sの底面と同一面になるので、2次成形用の溶融樹脂に
よりフランジ部33、33の端部34、34も一体化さ
れる。これにより、気体あるいは液体の漏れがなくな
る。冷却固化を待ってスライド金型10を開く。エジェ
クタピンにより成形品が突き出される。以下、上記操作
を繰り返して成形する。
【0019】上記実施の形態により得られる合成樹脂製
タンクは、内側に賦形バリアフイルム30、30が実質
的に融着されているが、賦形バリアフイルム30、30
が遊離状態の樹脂製タンクを射出成形により成形するこ
ともできる。この成形は、図3のようにして成形するこ
とができる。すなわち、図3の(イ)に示されている金
型を使用して説明すると、図3の(イ)に示されている
状態で型締めし、そして図3の(ロ)に示されているよ
うに1次成形用スプル2から1次成形用の溶融樹脂を射
出する。そうすると、第1、2のキャビティCa、Cb
により第1、2の1次半中空体A、Bが得られる。冷却
固化を待ってスライド金型10を開いた状態を図3の
(ハ)に示す。1次成形された第1、2の1次半中空体
A、Bに、賦形バリアフイルム30、30をインサート
する。この金型は当然、1次成形後に賦形バリアフイル
ム30、30を第1、2の1次半中空体A、Bの内側に
インサートしても、その後の工程に支障が起きないよ
う、スライド側凹部11に対する固定側コア5,固定側
凹部7に対するスライド側コア15等の関連寸法、形状
は考慮されている。スライド金型10を第2の位置へス
ライドして型締めする。あるいはスライドさせてから、
上記したようにして賦形バリアフイルム30、30をイ
ンサートする。そうすると、賦形バリアフイルム30、
30は融着されていないだけの相違で、図2の(イ)に
示されている状態になる。そこで、射出機から2次成形
用の溶融樹脂を射出する。溶融樹脂は、固定金型1の2
次成形用スプル3から凹溝4および2次成形用のゲート
19を通って接合空間部Sに射出される。これにより、
第1、2の1次半中空体A、Bが一体化されると共に、
接合空間部Sの周辺のみは、溶融樹脂により溶融される
が、内部に遊離状態のバリアフイルム30、30を有す
る合成樹脂製タンクが得られる。
【0020】
【発明の効果】以上のように、請求項1または2に記載
の発明によると、合成樹脂製タンクは内部に賦形バリア
フイルムを有するので、液密あるいは気密的である。ま
た、合成樹脂製タンクは、射出成形により成形されてい
るので、肉厚が均一で外観形状も優れている。さらに
は、射出成形により成形されているので、安価でもあ
る。また、請求項1に記載の発明によると、賦形バリア
フイルムは、外層に対して実質的に融着しているので、
強度的にも向上している。請求項2に記載の発明による
と、賦形バリアフイルムは、外層に対して実質的に遊離
しているので、賦形バリアフイルムは、入れられる液体
の量により膨張あるいは収縮する。これにより、賦形バ
リアフイルムの内部に存在する空気量が大幅に減少し、
化学的に活性な液体の酸化が防止されるようにもなる。
また、内部に液体を入れて搬送するようなとき、液体の
揺れも小さくなる。したがって、泡立ちも少なくなる。
請求項3または4に記載の発明によると、固定金型と、
この固定金型に対して型開閉されると共にスライド的に
駆動されるスライド金型とを使用し、前記金型に予め賦
形された賦形バリアフイルムをインサートし、インサー
トした賦形バリアフイルムと前記金型の凹部とで構成さ
れるキャビティに溶融樹脂を射出して一対の1次半中空
体を、その開口部に接合部を有するように成形する1次
成形と、前記スライド金型をスライドさせて、前記1次
成形で成形された一対の1次半中空体の接合部を互いに
突き合わせ、突き合わせて構成される接合空間部に溶融
樹脂を射出して前記一対の1次半中空体を接合する2次
成形とから構成されているので、または金型で構成され
るキャビティに溶融樹脂を射出して一対の1次半中空体
を、その開口部に接合部を有するように成形する1次成
形と、前記1次成形により成形された一対の1次半中空
体に、型締め時に接するように、予め賦形された賦形バ
リアフイルムをインサートし、インサートされた前記一
対の1次半中空体の接合部を互いに突き合わせ、突き合
わせて構成される接合空間部に溶融樹脂を射出して前記
一対の1次半中空体を接合する2次成形とから構成され
ているので、上記したような特徴あるいは利点を有する
内部に賦形バリアフイルムを有する合成樹脂製タンク
を、通常の射出成形機により安価に成形できる効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の、賦形バリアフイルムをインサート
後に1次成形を行う実施の形態を示す図で、その(イ)
はスライド金型を開いた状態で金型を示す断面図、その
(ロ)は賦形バリアフイルムの例を示す側面図、その
(ハ)は1次成形状態を示す金型の断面図である。
【図2】 図1の(イ)に示されている金型を使用した
状態を示す図で、その(イ)は2次成形をしている状態
を示す要部の断面図、その(ロ)は一対の1次半中空体
の突き合わせ状態を拡大して示す断面図である。
【図3】 本発明の、1次成形後に賦形バリアフイルム
をインサートする実施の形態を示す図で、その(イ)は
スライド金型を開いた状態を示す断面図、その(ロ)は
金型を閉じ1次成形状態を示す金型の断面図で、その
(ハ)はその後金型を開き1次半中空体の内側に賦形バ
リアフイルムをインサートした状態を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 固定金型 5 固定側
コア 6 固定側環状コア 7 固定側
凹部 10 スライド金型 11 スラ
イド側凹部 15 スライド側コア 16 スラ
イド側環状コア 30 賦形バリアフイルム A 第1の1次半中空体 B 第2の1次半中空体 S 接合空間部 Ca 第1のキャビティ Cb 第2のキャビティ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29L 22:00 B60K 15/02 A Fターム(参考) 3D038 CA04 CA22 CB01 CC20 4F202 AD08 AG03 AG07 AH55 CA11 CB01 CB12 CB22 CC07 4F206 AD08 AG03 AG07 AH55 JA07 JB12 JB22 JM04 JN12 JN25 JQ81

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外層の内部に賦形バリアフイルムを有す
    る一対の半中空体が突合部において接合されている樹脂
    製タンクであって、 前記樹脂製タンクは、射出成形により成形されていると
    共に、前記賦形バリアフイルムは、前記外層に対して実
    質的に融着していることを特徴とする合成樹脂製タン
    ク。
  2. 【請求項2】 外層の内部に賦形バリアフイルムを有す
    る一対の半中空体が突合部において接合されている樹脂
    製タンクであって、 前記樹脂製タンクは、射出成形により成形されていると
    共に、前記賦形バリアフイルムは、前記外層に対して実
    質的に遊離していることを特徴とする合成樹脂製タン
    ク。
  3. 【請求項3】 固定金型と、この固定金型に対して型開
    閉されると共にスライド的に駆動されるスライド金型と
    を使用し、 前記金型に予め賦形された賦形バリアフイルムをインサ
    ートし、インサートした賦形バリアフイルムと前記金型
    の凹部とで構成されるキャビティに溶融樹脂を射出して
    一対の1次半中空体を、その開口部に接合部を有するよ
    うに成形する1次成形と、 前記スライド金型をスライドさせて、前記1次成形で成
    形された一対の1次半中空体の接合部を互いに突き合わ
    せ、突き合わせて構成される接合空間部に溶融樹脂を射
    出して前記一対の1次半中空体を接合する2次成形とか
    ら、内部にバリアフイルムを有する合成樹脂製タンクを
    成形する、合成樹脂製タンクの成形方法。
  4. 【請求項4】 固定金型と、この固定金型に対して型開
    閉されると共にスライド的に駆動されるスライド金型と
    を使用し、 前記金型で構成されるキャビティに溶融樹脂を射出して
    一対の1次半中空体を、その開口部に接合部を有するよ
    うに成形する1次成形と、 前記1次成形により成形された一対の1次半中空体に、
    型締め時に接するように、予め賦形された賦形バリアフ
    イルムをインサートし、 インサートされた前記一対の1次半中空体の接合部を互
    いに突き合わせ、突き合わせて構成される接合空間部に
    溶融樹脂を射出して前記一対の1次半中空体を接合する
    2次成形とから、内部にバリアフイルムを有する合成樹
    脂製タンクを成形する、合成樹脂製タンクの成形方法。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017035797A (ja) * 2015-08-07 2017-02-16 トヨタ自動車株式会社 樹脂製燃料タンクの製造方法
WO2019107185A1 (ja) * 2017-11-30 2019-06-06 本田技研工業株式会社 樹脂製タンク

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