JP2634934B2 - グラスラン一体型ガラスガイドの成形方法 - Google Patents

グラスラン一体型ガラスガイドの成形方法

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JP2634934B2 JP2231208A JP23120890A JP2634934B2 JP 2634934 B2 JP2634934 B2 JP 2634934B2 JP 2231208 A JP2231208 A JP 2231208A JP 23120890 A JP23120890 A JP 23120890A JP 2634934 B2 JP2634934 B2 JP 2634934B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、自動車のドアウィンドウガラスの昇降をガ
イドするガラスガイド、とりわけ、ドアサッシュに装着
するグラスランと一体型のガラスガイドの成形方法に関
する。
従来の技術 自動車のドア部構造として、第4図に示すようにドア
サッシュ1部分に樹脂製のガラスガイド2を設け、これ
によってドアウィンドウガラス3の昇降をスムーズに行
えるようにしたものがある。
このガラスガイド2としては、第5,6図に示すように
ドアサッシュ(図示せず)に装着されるグラスラン4の
一部に、グラスラン基部5からそれよりも車外方向に延
びる切欠き7を形成し、この切欠き7部分に樹脂材を充
填して、これによってグラスラン4と一体的に成形した
ものが従来より開発されている。このガラスガイド2
は、ドア中心方向(同図中下方向)の端縁が車外側の側
壁6よりも一回り大きく膨出して、つまり、幅広でかつ
ドア中心方向への延出長さが長く形成され、ドアウィン
ドウガラス3の上昇時にドアウィンドウガラス3の端部
がこの膨出部分Aに当接することによってスムーズにグ
ラスラン4の内部に案内されるようになっている。尚、
同図中8,8′は、ガラスシールリップを示す。
また、前記ガラスガイド2を成形する場合には、ま
ず、図7に示すように、グラスラン4の切欠き7のある
部分を、下型9、上型10、中子型11,12,13からなる成形
型にセットし、この成形型と切欠き7とによって、ガラ
スガイド2の膨出部分Aに対応した幅広でかつ延出長さ
の長い断面部分を有するキャビティ15を形成する。そし
て、この後前記キャビティ15に対して、上型10に設けた
ゲート14から溶融樹脂を注入し、この樹脂が固化したと
ころで製品を成形型から取り出す。
この類似構造は、例えば特公昭63−3771号公報、同63
−47645号公報等に示されている。
発明が解決しようとする課題 しかし、上記従来のガラスガイドの成形方法において
は、ガラスガイド2を造形するキャビティ15を、幅広で
かつ延出長さの長い断面部分を有する形状に形成するた
め、溶融樹脂をキャビティ15内に注入する際に、溶融樹
脂が上記断面部分で不規則な方向に流動し、それによっ
てエアの巻き込みによるウエルドマークの発生や、溶融
樹脂の蛇行によるジェッティングを招くことがある。
そこで本発明は、成形後にウエルドマークやジェッテ
ィング等が現れないようにして外観品質の向上を図るこ
とができるグラスラン一体型ガラスガイドの成形方法を
提供せんとするものである。
課題を解決するための手段 本発明は上述した課題を解決するための手段として、
グラスランの車外側の側壁の一部に切欠きを設け、成形
型に前記グラスランの切欠きのある部分をセットし、前
記成形型とグラスランの切欠きによって形成されたキャ
ビティに溶融材料を注入して、ドア中心方向の端縁がグ
ラスランの車外側の側壁よりも一回り大きく膨出するガ
ラスガイドをグラスランと一体に成形する成形方法にお
いて、前記グラスランのガラスガイドを造形するキャビ
ティ内の中央に、ガラスガイドの膨出部分の先端近傍ま
で延出し、かつ該膨出部分の外面形状と略相似形状の中
子型を挿入して、前記溶融材料の通路断面をほぼ均一幅
の鈎状とし、溶融材料が鈎の元部から該中子型の先端部
を迂回しながら充填されるようにした。
実施例 以下、本発明の一実施例を第1,2図に基づいて説明す
る。尚、第4図以下の図面に示したものと同一部分には
同一符号を用いるものとする。
第1図において、4は、ドアサッシュ(図示せず)に
装着されるグラスランであり、このグラスラン4は、グ
ラスラン基部5の車外、車内の両側に側壁6、6′が夫
々延設され、車外側の側壁6の端部には小型のガラスシ
ールリップ8と係止リップ20が形成され、車内側の側壁
6′の端部には大型のガラスシールリップ8′と係止リ
ップ21が形成されている。また、グラスラン4の一部に
は、グラスラン基部5からその車外側に延びる切欠き7
が設けられており、この切欠き7部分にガラスガイド10
2が樹脂材によって一体に成形されている。
ガラスガイド102は、グラスラン4の一般部(切欠き
7のない部分)の外形にほぼ沿う形状に形成されている
が、ドア中心方向の端縁の形状だけが異なり、ガラスガ
イド102のこの端縁にはグラスラン4の一般部よりも一
回り大きい、つまり、幅広でドア中心方向の延出長さの
長い膨出部分Aが設けられている。この膨出部分Aは、
ドアウィンドウガラス3の上昇時に、ドアウィンドウガ
ラス3の端部が当接し、これによってドアウィンドウガ
ラス3をグラスラン4の内部に確実に案内する。また、
ガラスガイド102の膨出部分Aには、膨出部分Aの肉厚
が他の部分の肉厚とほぼ同じになるような肉盗み部16が
形成されている。
次に、このようなガラスガイド102の成形方法につい
て第2図によって説明する。
同図において、17は、下型9、上型10、中子型11,12,
13′によって形成される成形型であり、14は、上型10に
設けられたゲートである。中子型13′は、その先端に、
キャビティ15の中央においてガラスガイド102の膨出部
分Aの先端近傍まで延出し、かつ該膨出部分Aの外面形
状と略相似形状の突部18が形成されており、この突部18
によってキャビティ15の通路断面がほぼ均一幅の鈎状と
なっている。
ガラスガイド102の成形にあたっては、まず、グラス
ラン4の切欠き7のある部分を成形型17にセットし、こ
の状態においてゲート14から前記キャビティ15の元部に
溶融樹脂を注入する。こうして溶融樹脂を注入した場
合、キャビティ15の鈎の元部から先端に向けて溶融樹脂
が順次充填されるのであるが、キャビティ15の通路断面
がほぼ均一幅であるため、溶融樹脂の流れに旋回が起こ
ることもなくキャビティ15内の隅々に樹脂がスムーズ充
填される。したがって、キャビティ15への溶融樹脂の注
入時に、溶融樹脂がエアを巻き込んだり、溶融樹脂がキ
ャビティ15内を蛇行することはない。このため、製造さ
れた製品の外表面には、ウエルドマークやジェッティン
グ等が生じることはない。
尚、本発明の実施例は、上述したものに限るものでは
なく、例えば、第2図の中子型13′にその突出方向に沿
う所定数の溝を形成し、こうして形成されたキャビティ
15に溶融樹脂を充填することにより、グラスラン102の
肉盗み部16に所定数のリブ19が形成されるようにしても
良い。こうした場合、グラスラン102の肉盗み部16が確
実に補強されることとなる。また、切欠き形状を第1図
の7の部分から22の部分までとして、この間に溶融樹脂
を注入しても良い。
発明の効果 以上のように本発明は、グラスランのガラスガイドを
造形するキャビティ内の中央に、ガラスガイドの膨出部
分の先端近傍まで延出し、かつ該膨出部分の外面形状と
略相似形状の中子型を挿入して、溶融材料の通路断面を
ほぼ均一幅の鈎状とし、溶融材料が鈎の元部から該中子
型の先端部を迂回しながら充填されるようにしたため、
キャビティへの溶融材料の充填時に溶融材料がエアを巻
き込んだり、キャビティ内を蛇行することが無く、した
がって、ウエルドマークやジェッティングの発生を確実
に防止して製品の外観品質を大幅に向上させることがで
き、しかも、このことに加え、完成したガラスガイドの
内側には膨出部分の先端部近傍まで延出する略中空構造
が造形されるため、ガラスガイドの膨出部分先端部での
充分な弾性を確保できることとなる。
【図面の簡単な説明】
第1,2図は本発明の一実施例を示す断面図、第3図は本
発明の他の実施例を示す断面図、第4図は車体のガラス
ガイド装着部を示す斜視図、第5図は従来の技術を示す
斜視図、第6図は第5図のVI−VI線に沿う断面図、第7
図は従来技術を示す断面図である。 4……グラスラン、6……側壁、7……切欠き、102…
…ガラスガイド。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−251115(JP,A) (社)日本機械学会編、「機械工学便 覧−A.基礎編、B応用編−新版」、丸 善(株)、1987年4月15日発行B2編、 加工学・加工機器、第2章、鋳造、B2 −29頁、右欄第2行、図85

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】グラスランの車外側の側壁の一部に切欠き
    を設け、成形型に前記グラスランの切欠きのある部分を
    セットし、前記成形型とグラスランの切欠きによって形
    成されたキャビティに溶融材料を注入して、ドア中心方
    向の端縁がグラスランの車外側の側壁よりも一回り大き
    く膨出するガラスガイドをグラスランと一体に成形する
    成形方法において、前記グラスランのガラスガイドを造
    形するキャビティ内の中央に、ガラスガイドの膨出部分
    の先端近傍まで延出し、かつ該膨出部分の外面形状と略
    相似形状の中子型を挿入して、前記溶融材料の通路断面
    をほぼ均一幅の鈎状とし、溶融材料が鈎の元部から該中
    子型の先端部を迂回しながら充填されるようにしたこと
    を特徴とするグラスラン一体型ガラスガイドの成形方
    法。
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ES91307992T ES2080907T3 (es) 1990-08-31 1991-08-30 Estructura de guia integrada en la via de rodadura de una ventanilla aplicable a un vehiculo automovil.
DE69113942T DE69113942T2 (de) 1990-08-31 1991-08-30 Struktur für Kraftfahrzeugfenster-Führungskanal.

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DE69113942D1 (de) 1995-11-23
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ES2080907T3 (es) 1996-02-16
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