JP4152004B2 - 合成樹脂製パレット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は合成樹脂製パレットに関し、更に詳細には物品の運搬、移動、収納などの際に用いられるフォークリフト用パレットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、フォークリフト用のパレットとしては、合成樹脂製のものが製造され、使用されている。通常、この種の合成樹脂製パレットは、基本的には、パレットを桁部分で上下に分割した形状のパレット形成部材を射出成形によって形成し、これら2枚のパレット形成部材を一体化して形成される。
【0003】
すなわち、射出成形によって形成されたパレット形成部材は、載荷面を形成するデッキボードと、このデッキボードの内面適所に設けられた桁形成部材(脚形成部材)と、更にこのデッキボードの内面に縦横に交差して設けられた補強リブとを備え、これらのパレット形成部材を互いに対向させて桁形成部材同士を突き合わせ、その突き合わせ部を溶着一体化して形成される。
【0004】
各パレット形成部材の内面にこのような補強リブを形成することは、デッキボードの曲げ強度を高め、フォークリフトで積荷を運搬、移動する際等にデッキボードに撓みが発生するのを防止する上で極めて効果のあるものとしてよく知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような補強リブは、前述したようにデッキボードの曲げ強度を高めるという点で大きな効果を奏する反面、その分だけ合成樹脂製パレットの重量が増加するという問題があった。また、デッキボードとリブとの交点部分には成形時に熱が滞留し易く、固化が遅くなるためヒケが生じデッキボードの表面がリブの形状に窪んでしまうと言う問題もあった。
【0006】
更に、合成樹脂製パレットの成形に際して補強リブ1の直上に位置するデッキボード表面に溝を形成し、この溝に帯状の滑り止めを配置することがあるが、その場合には図5に示されるように前述した「ヒケ」により溝4の底面が凹面状にへこみ、そのため溝4に滑り止め5を配置しても、この滑り止め5が有効に機能しないという問題もあった。
【0007】
本発明の目的は、かかる従来の問題点を解決するためになされたもので、軽量で且つ大きい曲げ強度を備えながらも、デッキボード表面に「ヒケ」による窪みの発生を生じない合成樹脂製パレットを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は合成樹脂製パレットであり、前述した技術的課題を達成するために以下のように構成されている。すなわち、本発明は、パレットを上下に分割した形状のパレット形成部材を射出成形によって形成し、これらを互いに対向させて溶着一体化してなる合成樹脂製パレットであって、前記パレット形成部材が、載荷面を形成するデッキボードと、このデッキボードに設けられた桁と、前記デッキボードの内面に縦横に設けられ、前記デッキボード側に太く、先端部に細くなるようにテーパーが付けられた補強リブとを含み、前記補強リブには、前記デッキボードとの交差部近傍における最も肉厚の太い部分の内部に、成形時に気体を吹き込んで形成された中空部が前記補強リブに沿って形成されていることを特徴とする。
【0009】
<本発明における具体的構成>
本発明の合成樹脂製パレットは、前述した必須の構成要素からなるが、その構成要素が具体的に以下のような場合であっても成立する。その具体的構成要素とは、補強リブにおいて前記デッキボードとの交差部近傍の最も肉厚の厚い部分に湾曲部を設け、その湾曲部の大きさにより中空部の大きさを制御することを特徴とする。
【0010】
また、本発明の合成樹脂製パレットでは、補強リブに形成された中空部の直上におけるデッキボード表面に溝が補強リブにほぼ沿って形成され、この溝に滑り止めを配置したことも好ましい。
【0011】
更に、本発明の合成樹脂製パレットでは、パレット形成部材が、フォーク差込み孔に隣接する桁形成部材の端部における内部に、桁形成部材の内部空間を分割して比較的に小さな密閉中空部が形成され、このパレット形成部材のコーナーに位置する密閉中空部におけるデッキボート表面の厚みが他の表面より厚く形成するようにすることも望ましい。
【0012】
更にまた、本発明の合成樹脂製パレットでは、パレット形成部材が、フォーク差込み孔に隣接する桁形成部材の端部における内部に、桁形成部材の内部空間を分割して比較的に小さな密閉中空部が形成され、このパレット形成部材のコーナーに位置する密閉中空部の縦及び横の寸法をそれぞれ30〜80mmとすることが好ましい。
【0013】
更に、本発明の合成樹脂製パレットでは、パレット形成部材におけるデッキボード表面の一部若しくは全面にしぼ付け加工を施すことも好ましい。また、パレット形成部材のフォーク差込み孔に、フォークリフト爪との間の滑りを防止するために取り付けらたグロメットの位置をデッキボードの端から200mm以内とすることも好ましい。
【0014】
本発明の合成樹脂製パレットによると、全体としては、パレットを上下に分割した形状のパレット形成部材が射出成形によって形成され、これらを互いに対向させて溶着一体化して形成される。各パレット形成部材を射出成形によって形成する際、デッキボードの内面に縦横に設けられる補強リブの内部が固化する前に所定の位置から補強リブのデッキボード側の部分に気体を注入することによってデッキボードとの交差部付近に中空部を形成する。
【0015】
これにより、補強リブにおけるデッキボードとの交差部における肉厚部分は、中空部の存在によって実質的に薄くなり、その結果冷却速度が他の部分に比較して極端に遅くなることがない。従って、補強リブの直上におけるデッキボード表面に「ヒケ」による窪み等の発生がなく、デッキボード表面の平滑性を得ることができ、またその部分に溝を形成して滑り止めを設置する際にも滑り止めの表面全体が均一にデッキボード表面から僅かに突出し且つ平行となってその性能を十分に発揮することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の合成樹脂製パレットを図に示される実施形態について更に詳細に説明する。図1には、本発明の一実施形態に係る合成樹脂製パレットを上下半分に分割した形状の上半分のパレット形成部材10の更にその4分の1の部分が示されている。このパレット形成部材10は、デッキボード11と、その内側における両端部及び中間部に形成された桁形成部材即ち脚形成部材12と、同様にデッキボード11の内側に縦横に交差して設けられた補強リブ13とを備えて構成されている。
【0017】
本実施形態に係る合成樹脂製パレットは、このパレット形成部材10を互いに対向させて桁形成部材12を突き合わせ、その突合わせ部を溶着一体化して形成される。この桁形成部材12は筒状体を呈し、約3〜7mmの薄肉で形成することが好ましい。合成樹脂製パレットを側方から見た時、桁と桁との間の空間(孔)は、フォーク差込み孔15となる。
【0018】
デッキボード11の内側に縦横に交差して設けられる補強リブは、フォーク差込み孔15の入り口16即ちフォーク差込み孔15の口部16に沿うデッキボードの内面にも形成されている。フォーク差込み孔15の口部16に沿うデッキボード11の内面に形成された補強リブについては説明の便宜上、別な参照符号14を付けて示す。
【0019】
フォーク差込み孔15の口部16に沿うデッキボード11の内面であって、特にそのエッジに形成されたエッジ補強リブ14aは、これに平行に且つ隣接して形成された補強リブ13に、相互に所定の間隔をあけた多数の連結用補強リブ14bで接続されている。このようにエッジ補強リブ14aを、隣接する補強リブ13に複数の連結用補強リブ14bで接続することでフォーク差込み孔15付近におけるデッキボード11についての衝撃強度を一層高めることができる。
【0020】
さて、フォーク差込み孔15に沿うデッキボード11の内面に形成された補強リブ14a、14bも含めて、デッキボード11の内側に形成される補強リブ13は、図2に示されるようにデッキボード側に太く、先端部に細くなるようにテーパーを付けて形成することができる。しかし、特に補強リブ13については、デッキボード11との交差部近傍における最も肉厚の太い部分の内部に、成形時に吹き込まれた中空部17が当該補強リブ13に沿って形成されている。
【0021】
このように補強リブ13におけるデッキボード11との交差部近傍の内部に中空部17を設ける一つの方法は、次の通りである。すなわち、補強リブ13の直上で且つそれに沿ったデッキボード面上の位置に対応するように1つもしくは複数のガス注入穴(図示せず)をパレット成形金型に設けておく。
【0022】
そして、前述したガス注入穴又は別に設けた溶融樹脂注入専用穴から溶融樹脂を注入してパレット形成部材10を射出成形する時、補強リブ13の内部が固化する前にこのガス注入穴から空気又は窒素等の適当な気体が注入される。前述のガス注入穴から注入された気体は、補強リブ13におけるデッキボード11との交差部近傍の肉厚部内を補強リブ13に沿って進入し、それらの内部に中空部17を形成する。
【0023】
従って、図2に符号17で示される中空部は、補強リブにおけるデッキボードとの交差部近傍の肉厚部内に形成された注入気体の導通路でもあり、同一ガス注入穴からの導通路は各補強リブ13の中空部17とすべて連通していることになる。このように、溶融樹脂を金型に射出して成形する時、金型内に注入された溶融樹脂が固化する前に空気又は窒素などの気体を吹き込んで補強リブ内に中空部を形成する方法は、ガスインジェクション法としてよく知られているので、この方法についての詳細な説明は省略する。
【0024】
補強リブ13内に吹き込まれた気体の内圧は、金型部分の内壁に均等に作用するため、成形された補強リブ13の肉厚が極端に薄くなるようなことはない。このようにして補強リブ内に中空部17を形成することにより合成樹脂製パレットの軽量化、成形時の寸法変動を少なくする、成形時間の短縮などの効果を得る。
【0025】
パレット形成部材10の射出成形時に補強リブ13に注入される気体の量は、合成樹脂製パレット10の必要強度等によって調整される。通常、合成樹脂製パレット全体の見掛け密度が原料合成樹脂の密度の0.75倍〜0.95倍程度となるように気体を注入することが好ましい。
【0026】
なお、補強リブ13においてデッキボード11との交差部近傍の最も肉厚の厚い部分に、図2又は図3に示されるように湾曲部25を設け、その湾曲部の大きさを適宜設計することにより中空部17の大きさを制御することができる。このように湾曲部25を設けて実質的な肉厚を大きくすることで、ガスの流動を促進し、ガス流路の形成を容易にできる。その結果、意図する場所にガスを流入させることができる。
【0027】
ところで、合成樹脂製パレットでは、所定の補強リブ13に沿ってその直上におけるデッキボード表面に溝18を形成し、この溝18に滑り止め19を配置する。その際、前述したように補強リブ13におけるデッキボード11との交差部近傍内部に中空部17が形成されているため、この溝18の底面に前述したように「ひけ」による窪みの発生がない。
【0028】
そのため、図3に示されるようにデッキボード11の表面から僅かに突出した滑り止め19の表面を当該デッキボード表面に対してほぼ平行に位置決めでき、その結果滑り止め19の機能を十分に発揮させることができる。
【0029】
次に、フォーク差込み孔15に隣接する桁形成部材12の端部、言い換えればフォーク差込み孔15の両側に位置する桁形成部材12の端部における構造について説明する。フォーク差込み孔15に隣接する桁形成部材12の端部における内部には、桁形成部材12の内部空間を分割するように比較的に小さな密閉中空部が形成されている。
【0030】
この密閉中空部について更に具体的に説明すると、図1は前述したように上半分のパレット形成部材10の更にその4分の1の部分を示し、この図で見て右側の桁形成部材12はパレット形成部材10の外側端部に位置し、左側の桁形成部材12はパレット形成部材10の中間部に位置する桁形成部材の半分を示している。
【0031】
外側端部の桁形成部材12における密閉中空部は符号20a、20b、20cで示されるように3つ形成され、中間部に位置する桁形成部材12は全部で6つの密閉中空部(図1では半分の3つの密閉中空部20d、20e、20fを示している)が形成されている。
【0032】
これらの密閉中空部20a〜20fは、桁形成部材12の端部における側壁12a及び端壁12bと協働する仕切り壁21によって区画形成されている。この仕切り壁21は、フォーク差込み孔15の長手方向即ちフォークの差し込み方向に沿う桁の側壁12aにほぼ直交するようにそれらの間に形成された第1の仕切り部21aを備えている。
【0033】
そして、この仕切り壁21は、更に第1の仕切り部21aと桁形成部材12の側壁12a及び端壁12bとで区画される空間部を分割すべくフォーク差込み方向に平行な2つの第2の仕切り部21bを備えている。これにより、フォーク差込み孔15に隣接する桁12の端部について、フォーク差込み方向からの衝撃に対する強度を向上させることができる。
【0034】
ところで、合成樹脂製パレットのコーナーは使用中に衝撃を受けやすい箇所であり、特にこの部分の補強は必要である。そのため、パレット形成部材10における外側端部の桁形成部材12に設けられたコーナーの密閉中空部20aについては、第2の仕切り部21bと側壁12aとの間隔Aと、第1の仕切り部21aと端壁12bとの間隔Bとが共に約30〜80mmであることが好ましい。
【0035】
また、この密閉中空部20aについては、更に、当該部分のデッキボート表面の厚みが3〜5mmとされて他の表面より1〜3mm以上厚く形成されている。といっても、デッキボード表面は全体に平坦であるので、その厚みの増加分は密閉中空部20aの内側に厚くされている。
【0036】
次に、パレット形成部材10の射出成形条件について説明する。パレット形成部材10の射出成形条件は、通常の条件でよく、例えば、高密度ポリエチレンを材料として用いた場合、溶融温度(シリンダ温度)200〜250℃、射出率2000〜5000cc/sec程度の条件が好ましい。また、パレットを構成する合成樹脂としてはポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンープロピレン共重合体等のポリオレフィンが一般的であるが、場合によっては他の樹脂を用いてもよいことは言うまでもない。
【0037】
更に、着色剤、充填剤等の添加剤を適宜用いてもよいことも勿論である。さらにまた、これらの合成樹脂に、通常使用されている有機質又は無機質のものを含む従来知られている発泡剤を混入し、発泡体としてもよい。この場合の発泡率は1.01〜1.4倍程度が望ましい。この場合にはパレット全体の見掛け密度が原料合成樹脂の密度の0.65倍〜0.95倍程度となるようにするのがよい。
【0038】
前述した実施形態に係る合成樹脂製パレットでは、パレット形成部材10の内側に設けられた補強リブ13、14がフォーク差し込み方向と平行及び直角方向に伸長するように形成されていたが、本発明では、フォーク差込み孔に沿ってデッキボード11のエッジに形成されるエッジ補強リブ14aを除き、補強リブの伸長方向をこのような方向に限定する理由はない。
【0039】
なお、図1において符号22は、本合成樹脂製パレットを使用する時、フォーク差込み孔15にフォークを差し込んだ際にフォークと当該合成樹脂製パレットとの相対的な滑りを生じさせないように中空な補強リブ13に形成された穴に圧入装着された滑り止め用のゴム製グロメットを示している。
【0040】
このグロメット22の取り付け位置は、デッキボード11の端から約200mm以内に設けることがフォーク差込み孔15にフォークを差し込んだ時の滑り防止として最も機能することが確かめられている。すなわち、トラックなどに荷物を積み降ろす作業をする際、フォークリフトのフォーク(爪)をパレットのフォーク差込み孔15に浅く差し込んでパレットを押したり引いたりしながらパレット位置の微調整を行うことが少なくない。そのような時、グロメット22が前述した位置にあることが最も好ましいのである。
【0041】
また、図1において符号23は、合成樹脂製パレットを持ち上げたり傾けたりする時に使用すべくデッキボード11に形成された手掛け用の開口部を示し、更に符号24はデッキボード11の内側にフォーク差込み孔15等から浸入した水を排水するための排水穴を示している。
【0042】
更に、このパレット形成部材10におけるデッキボード表面の一部若しくは全面にしぼ付け加工が施されている。このしぼ付け加工は、既によく知られているように型押しによって小さな無数の突起やしわ状の模様を付けるもので、これによりデッキボード表面が粗面になるため、品番や送り先をチョーク等で書きやすくなる。
【0043】
そして、パレット形成部材10のデッキボード表面を前述したようにしぼ付け加工して粗面とした場合には、合成樹脂製パレットの使用中にデッキボード表面に乗せられる荷の接触面が同様な粗面であれば、粗面同士の係合作用により滑りにくくなり、使用中の安全も図ることができる。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の合成樹脂製パレットによれば、デッキボードの内面に形成された補強リブにおけるデッキボードとの交差部近傍の最も肉厚の太い部分の内部に、成形時にガスを吹き込むことによって中空部を補強リブに沿って形成したことにより、合成樹脂製パレットの曲げ強度の向上と軽量化を図りながらも、デッキボード表面における「ヒケ」による窪みの発生を防止でき、デッキボード表面の平滑性を向上させることができる。
【0045】
また、本発明の合成樹脂製パレットによれば、前述したようにデッキボード表面に「ヒケ」による窪みの発生がないため、その位置に溝を形成して滑り止めを配置する場合でも、滑り止め表面の位置が設計通りに形成されるため、滑り止めの機能を十分に発揮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】上下に分割されたパレット形成部材を一体化して形成される本発明の一実施形態に係る合成樹脂製パレットにおいて上半分のパレット形成部材の更にその4分の1部分を示す断面図である。
【図2】図1に示されるパレット形成部材を2−2線に沿って切断して補強リブを示す断面図である。
【図3】図1に示されるパレット形成部材を3−3線に沿って切断して補強リブを示す断面図である。
【図4】従来の合成樹脂製パレットにおける補強リブとその基部のデッキボード部分を断片的に示す断面図である。
【図5】従来の合成樹脂製パレットにおいて滑り止めが設けられたデッキボード部分とその直下に形成されている補強リブとを断片的に示す断面図である。
【符号の説明】
10 パレット形成部材
11 デッキボード
12 桁形成部材(脚形成部材)
12a 桁の側壁
12b 桁の端壁
13 補強リブ
14 補強リブ
14a 補強リブ
14b 連結用補強リブ
15 フォーク差込み孔
16 フォーク差込み孔の口部
17 中空部
18 溝
19 滑り止め
20 密閉中空部
21 仕切り壁
21a 第1の仕切り部
21b 第2の仕切り部

Claims (6)

  1. パレットを上下に分割した形状のパレット形成部材を射出成形によって形成し、これらを互いに対向させて溶着一体化してなる合成樹脂製パレットであって、
    前記パレット形成部材が、載荷面を形成するデッキボードと、このデッキボードに設けられた桁形成部材と、前記デッキボードの内面に縦横に設けられ、前記デッキボード側に太く、先端部に細くなるようにテーパーが付けられた補強リブとを含み、
    前記補強リブには、前記デッキボードとの交差部近傍における最も肉厚の厚い部分の内部に、成形時に気体を吹き込んで形成された中空部が前記補強リブに沿って形成され、前記デッキボードとの交差部近傍における最も肉厚の厚い部分に湾曲部が設けられ、その湾曲部の大きさにより前記中空部の大きさが制御され、
    前記デッキボードは、前記載荷面に溝が形成され、該溝には、該デッキボードの該載荷面から僅かに突出した滑り止めが配置され、
    前記補強リブは、少なくとも前記溝の下側に該溝に沿って配置されることを特徴とする合成樹脂製パレット。
  2. パレットを上下に分割した形状のパレット形成部材を射出成形によって形成し、これらを互いに対向させて溶着一体化してなる合成樹脂製パレットであって、
    前記パレット形成部材が、載荷面を形成するデッキボードと、このデッキボードに設けられた桁形成部材と、前記デッキボードの内面に縦横に設けられ、前記デッキボード側に太く、先端部に細くなるようにテーパーが付けられた補強リブとを含み、
    前記補強リブには、前記デッキボードとの交差部近傍における最も肉厚の厚い部分の内部に、成形時に気体を吹き込んで形成された中空部が前記補強リブに沿って形成され、前記デッキボードとの交差部近傍における最も肉厚の厚い部分に湾曲部が設けられ、その湾曲部の大きさにより前記中空部の大きさが制御され、
    前記デッキボードは、前記載荷面に溝が形成され、該溝には、該デッキボードの該載荷面から僅かに突出した滑り止めが配置され、
    前記補強リブは、少なくとも前記溝に対応する前記デッキボードの内面に、該溝の底面の幅に収まるように配置されることを特徴とする合成樹脂製パレット。
  3. 前記パレット形成部材が、フォーク差込み孔に隣接する前記桁形成部材の端部における内部に、前記桁形成部材の内部空間を分割して比較的に小さな密閉中空部が形成され、このパレット形成部材のコーナーに位置する前記密閉中空部におけるデッキボート表面の厚みが他の表面より厚く形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の合成樹脂製パレット。
  4. 前記パレット形成部材が、フォーク差込み孔に隣接する前記桁形成部材の端部における内部に、前記桁形成部材の内部空間を分割して比較的に小さな密閉中空部が形成され、このパレット形成部材のコーナーに位置する前記密閉中空部の縦及び横の寸法がそれぞれ30〜80mmであることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の合成樹脂製パレット。
  5. 前記パレット形成部材におけるデッキボード表面の一部若しくは全面にしぼ付け加工が施されていることを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の合成樹脂製パレット。
  6. 前記パレット形成部材のフォーク差込み孔に、フォークリフト爪との間の滑りを防止するために取り付けらたグロメットの位置が前記デッキボードの端から200mm以内であることを特徴とする請求項1から5の何れかに記載の合成樹脂製パレット。
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