JP3443319B2 - 合成樹脂製パレット - Google Patents
合成樹脂製パレットInfo
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Description
に関し、更に詳細には物品の運搬、移動、収納などの際
に用いられるフォークリフト用のパレットに関する。
ては、合成樹脂製のものが製造され、使用されている。
通常、この種の合成樹脂製パレットは、基本的には、パ
レットを脚部の高さ方向中間部で上下に分割した形状の
パレット形成部材を射出成形によって形成し、これら2
枚のパレット形成部材を熱溶着により一体化して形成さ
れる。
のがあり、ここでは、2枚のパレット形成部材の構成が
若干異なるものについて説明する。このような合成樹脂
製パレットを形成する際には、最初に、射出成形によっ
て上型と下型のパレット形成部材が成形される。
状部、この板状部の内面適所に設けられた脚形成部材、
更にこの板状部の内面に縦横に交差して格子状に設けら
れた補強リブを備えている。「板状部」とは上位概念的
な用語で、文字どおり比較的に広い面を持った板状の部
分を指し、特にその表面に荷を乗せることを予定してい
る板状部についてはそれを「デッキボード」と称してい
る。
場合には、両板状部ともがデッキボードであり、また片
面使用の合成樹脂製パレットにあっては、荷を乗せる板
状部を特にデッキボードと称し、他の面は単に板状部と
称している。このような上型と下型の各パレット形成部
材を互いに対向させて脚形成部材同士を突き合わせ、そ
の突き合わせ部を熱で溶着一体化して合成樹脂製パレッ
トが形成される。
の内面には、補強リブが格子状に形成されているが、こ
のような補強リブは板状部の曲げ強度を高め、フォーク
リフトで積荷を運搬、移動する際等に板状部、特にデッ
キボードに撓みが発生するのを防止する上で極めて効果
のあるものとしてよく知られている。
材における板状部の曲げ強度を高めるという利点がある
と共に、フォークリフトのフォークなどの衝突等により
壊れやすいフォーク差込み口近傍における合成樹脂製パ
レットの破壊に対する強度も高めるという利点がある。
従って、このような補強リブが合成樹脂製パレットを構
成する各パレット形成部材における板状部全面に形成さ
れている。
合成樹脂製パレットは、 各パレット形成部材における
板状部の内面にその曲げ強度を高めるべく補強リブを格
子状に形成しているため、その重量が重くなると共に使
用樹脂材料も多くなるという問題があった。そのため、
パレット形成部材を射出成形した直後に、補強リブ内に
ガスを吹き込んで、その内部に流入させ、これにより補
強リブ内に中空部即ちガスチャンネルを形成することが
提案されている。このように補強リブ内にガスを吹き込
んでガスチャンネルを形成することをガスインジェクシ
ョン法と称している。
リブ内にガスチャンネルを形成すると、板状部の曲げ強
度を高めながらも合成樹脂製パレット全体の重量を軽減
できるという大きな利点がある。しかし、補強リブ内に
ガスを吹き込むと、ガスは補強リブ内に進入すると同時
に、樹脂温度が高い箇所にも流れ込む傾向がある。その
理由は、樹脂温度の高いところは樹脂が未固化であるこ
とからガスが入りやすいためである。
構成するパレット形成部材を射出成形する際に、溶融樹
脂は、デッキボード表面側の複数の箇所から成形金型内
に注入される。そのため、射出成形直後の溶融樹脂注入
部即ちゲート部の温度は他の部分よりも高く、言い換え
れば注入樹脂はこの部分が最も柔らかいため、射出成形
直後にガスを吹き込むと、ガスは補強リブ内だけではな
く、このゲート部にも回り込んで中空部を形成してしま
うことがあった。
ードのゲート部及びその周辺部にガスチャンネルが形成
され、その結果当該部分の肉厚が薄くなり、強度的に弱
くなるという問題があった。
決するためになされたもので、合成樹脂製パレットを構
成するパレット形成部材の射出成形時に、補強リブ内に
ガスを吹き込んでその内部にガスチャンネルを形成する
際、吹き込んだガスがパレット形成部材の板状部表面に
おける樹脂注入部であるゲート部及びその周辺部に回り
込んで中空部を形成することなく、中実な板状部を備え
るパレット形成部材からなる合成樹脂製パレットを提供
することにある。
ットであり、前述した技術的課題を達成するために以下
のように構成されている。すなわち、本発明は、パレッ
トを上下に分割した形状のパレット形成部材をその表面
側から溶融樹脂を注入して射出成形により形成し、これ
らを互いに対向させて溶着一体化してなる合成樹脂製パ
レットであって、2つの前記パレット形成部材が、板状
部と、前記パレット形成部材を溶着一体化して前記合成
樹脂製パレットとする時、フォーク差込み用の通路を区
画形成すべく前記板状部の内面に形成された複数の脚形
成部材と、前記板状部の内面に格子状に形成された補強
リブと、前記パレット形成部材の成形時に前記補強リブ
にガスを吹き込んで形成されたガスチャンネルとを少な
くとも備え、前記パレット形成部材を形成するための溶
融樹脂注入用のゲート部を補強リブから外れた位置の板
状部に設け、かつ該ゲート部の周辺部を他の板状部より
肉厚の薄い薄肉部とし、前記ガスを前記補強リブに吹き
込むためのガス注入口を前記脚形成部材の内側に設け、
前記ガス注入口と前記補強リブを接続するガス流通用リ
ブを設けたことを特徴とする。
成樹脂製パレットは、前述した必須の構成要素からなる
が、その構成要素が具体的に以下のような場合であって
も成立する。その具体的構成要素とは、前記ゲート部を
前記ガス注入口から外れた位置に設けたことを特徴とす
る。また、この発明の合成樹脂製パレットは、前記上下
のパレット形成部材が溶着一体化されたとき、前記ガス
注入口が相手側の前記脚形成部材によって密閉されるこ
とを特徴とする。
体としては、パレットを上下に分割した形状のパレット
形成部材が射出成形によって形成され、これらを互いに
対向させて溶着一体化して形成される。各パレット形成
部材を射出成形によって形成する際、デッキボードの内
面又は板状部の内面に縦横に設けられる補強リブの内部
が固化する前にパレット形成部材の例えば中央部から補
強リブに気体を注入し、これを各補強リブ内に行き渡ら
せ、その内部にガスの吹き込みによる中空部即ちガスチ
ャンネルを形成する。
形成部材の内側に存する補強リブ内に進入する。他方、
パレット形成部材の板状部表面における樹脂注入部であ
るゲート部及びその周辺部の肉厚は他の部分より肉薄で
構成されているために冷却が速く、その結果ゲート部及
びその周辺部の注入樹脂は固化が促進される。そのた
め、補強リブ内に吹き込んだガスが板状部の表面におけ
るゲート部及びその周辺に回り込むことがなく、これに
より板状部又はデッキボードを確実に中実に形成するこ
とができる。
トを図に示される実施形態について更に詳細に説明す
る。図1は本発明の一実施形態に係る四方差し合成樹脂
製パレット10を示す側面図、図2はこの合成樹脂製パ
レット10を上下半分に分割し、その上型のパレット形
成部材10aについて外側即ちデッキボード表面を見た
平面図、図3はパレット形成部材10aの内側を見た平
面図、図4はパレット形成部材10aのデッキボードに
おける樹脂注入部であるゲート部及びその周辺部を示す
部分的な断面図である。
ト形成部材10aは、デッキボード11aと、その内側
に、縦横に所定の間隔で整然と配列された九つの脚形成
部材12a、13a、14aとを備えて構成されてい
る。すなわち、これら九つの脚形成部材12a〜14a
において、参照符号12aは、上型パレット形成部材1
0aの中央部に設けられた断面ほぼ四角形の1つの中央
脚形成部材を示している。
材12aを囲むようにデッキボード11aの内側四隅即
ち各コーナー部に設けられたコーナー脚形成部材を示
し、参照符号14aはデッキボード11aの内側周囲縁
に沿い且つ各コーナー部間の中間部に設けられた中間脚
形成部材を示している。
におけるデッキボード11aの内側には、補強リブ15
が縦横に交差して設けられている。このような補強リブ
15は各脚形成部材12a〜14aの内部にも、デッキ
ボード11aの強度向上に加えて合成樹脂製パレット1
0の外方からの衝撃等に対抗するために多数設けられて
いる。
通用リブ16が対角線位置に形成され、これらのガス流
通用リブ16の端部は中央脚形成部材12aの壁部を介
して補強リブ15に接続されている。このガス流通用リ
ブ16に接続された補強リブ15の内部には、パレット
形成部材10aの射出成型時におけるガスの吹き込みに
より図5に示されるように中空部即ちガスチャンネル2
0が形成されている。
て説明すると、中央脚形成部材12a内で×形に配置さ
れたガス流通用リブ16の交点17は、この中央脚形成
部材12aの中心点であり、またパレット形成部材10
aの中心点でもある。この×形のガス流通用リブ16に
おける交点がガスを吹込み位置とされる。
成形するパレット成形金型(図示せず)には、前述した
パレット形成部材10の内側中心位置に対応する部分に
1つのガス注入穴(図示せず)が設けられている。そし
て、別に設けた複数の溶融樹脂注入専用穴から溶融樹脂
を注入して上型パレット形成部材10aを射出成形する
時、補強リブ15及びガス流通用リブ16の内部が固化
する前にこのガス注入穴から空気又は窒素等の適当な気
体(以下、単にガスと称する)が所定の圧力で注入され
る。
通用リブ16の交点17から当該リブ16を介して補強
リブ15に進入し、それらの内部にガスチャンネル20
を形成する。従って、このガスチャンネル20は、補強
リブ15に形成された注入気体の導通路でもあり、補強
リブ15内の導通路はすべて連通していることになる。
域(外周縁幅5cmの環状領域)における平均嵩密度
は、この外周領域の内側である中央領域よりも大きくな
る。この「平均嵩密度」とは、パレット形成部材におけ
るある領域の体積に対する重量の比を指す。すなわち、
平均嵩密度をρとすると、ρ=重量/体積、ということ
になる。
域と外周領域とにおける平均嵩密度を比較する場合に
は、中央領域及び外周領域のそれぞれについて、重量/
体積を計算する。この合成樹脂製パレットでは、パレッ
ト形成部材の外周領域における補強リブ内にはガスチャ
ンネルがあまり形成されておらず、中央領域における補
強リブ内に多くのガスチャンネルを形成するようにする
ので、平均嵩密度は外周領域の方が中央領域より大きく
なる。
では、中央領域では管状の構造部分が多くなるため特に
板状部に対する曲げ強度が高く、しかし外周領域では中
実部分が多いので特に衝撃強度が高い、という性質を与
えることができ、しかも軽量化をも得ることができる。
なお、外周領域の平均嵩密度/中央領域の平均嵩密度、
即ち密度の比は、1.05〜1.8程度、好ましくは
1.1〜1.5となる。
内に吹き込まれたガスの内圧は、金型部分の内壁に均等
に作用するため、成形された補強リブ15の肉厚が極端
に薄くなるようなことはない。このようにして補強リブ
15内に中空部を形成することにより合成樹脂製パレッ
トの軽量化、成形時の寸法変動の減少、成形時間の短縮
などの効果を得ることができる。
ガスを吹き込んだ後の当該交点には、ガス注入口として
の開口が形成され、補強リブ15内のガスチャンネル2
0はこのガス注入口を介して大気に連通した状態とな
る。しかし、このガス注入口は、密閉された中空筒状の
中央脚部内に位置することから合成樹脂製パレットの使
用中に雨水がこのガス注入口を介して補強リブ15内の
中空部に浸入することはない。
12aの内側にあって、後述する下型パレット形成部材
10bが上型のパレット形成部材10aと溶着一体化さ
れて合成樹脂製パレット10とされた時、この中央脚部
形成部材12aは他の中央脚部形成部材12bと協働し
て密閉された中空筒状の中央脚部となることから、外部
(大気)には露出しない。
射出成形する時、パレット成形金型には、当該上型パレ
ット形成部材10aのデッキボード11a表面側の8つ
のゲート部18から溶融樹脂が注入される。このように
して成形された上型パレット形成部材10aにおいて、
溶融樹脂が注入されたデッキボード11a表面箇所に
は、図4に示されるようにスプルーS及びゲートGが形
成される。
aの成形後にカットされ、これによりデッキボード11
aの表面は平滑となる。このゲートGをカットした後の
デッキボード11aにおける当該部分即ち溶融樹脂注入
部をゲート部と称している。
す)は、上型パレット成形部材の成形過程で溶融樹脂の
注入が最後になるため、成形した後もかなりの熱を保持
し、この部分周辺の樹脂の固化が他の部分に比べて遅く
なる。そのため、前述したように補強リブ15内にガス
を吹き込んでガスチャンネルを形成する時、ガスは未固
化のゲート部18及びその周辺に進入してデッキボード
11aにガスチャンネルを形成してしまうおそれがあ
る。
レット10では、上型パレット形成部材10aにおける
デッキボード11a表面のゲート部18をリブ15等の
存在しない板状部に設けることとし、その周辺部分を図
4に示されるように他の部分より厚さを薄くして薄肉部
19としている。このように上型パレット形成部材10
aにおけるゲート部18及びその周辺部は、他の部分に
比べて薄肉であるため、射出成形直後の当該ゲート部1
8及びその周辺部の冷却効果が高く、溶融樹脂の固化が
促進される。
射出成形とほぼ同時に補強リブ15内にガスを吹き込ん
でガスチャンネルを形成する時、ゲート部18及びその
周辺部が未だ高温であってもガスがこの部分に回り込む
ことがなく、その結果デッキボード11a(板状部)に
ガスチャンネルが形成されることがない。
ット形成部材10bについても同様に板状部11bの内
側に、中央脚形成部材12b、コーナー脚形成部材13
b、及び中間脚形成部材14bが設けられている。これ
らの中央脚形成部材12bとその周囲の脚形成部材13
b、14bは、前述した上型パレット形成部材10aに
おいて対応する各脚形成部材12a、13a、14aと
その形成位置、断面形状及び大きさはまったく同じであ
る。
央脚形成部材12bの中心を通る縦方向中心線及び横方
向中心線で仮想的に分割される、4分の1について見た
時、4つの脚形成部材12b、13b、14bにほぼ内
接する位置に補強リブ21が環状に形成されている。そ
して、中央脚形成部材12bの内部には、ガス流通用リ
ブ22が対角線位置に形成され、各ガス流通用リブ22
の端部は中央脚形成部材12bの壁部を介して前述した
4区画における環状の補強リブ21にそれぞれ接続され
ている。
て、その対角線位置に形成されたガス流通用リブ22の
交点23は、上型のパレット形成部材10aと同様に最
終的にガス注入口とされる。この結果、ガス流通用リブ
22にすべてが接続された補強リブ21には、上型パレ
ット形成部材10aと同様にその内部に中空部即ちガス
チャンネルが形成される。この補強リブ21内にガスチ
ャンネルを形成する方法は、上型パレット形成部材10
aにおける補強リブ15内にガスチャンネル20を形成
する場合と同じであるのでその説明を省略する。
は、前述したような4分の1の区画ごとに、4つの脚形
成部材12b、13b、14bにほぼ内接する位置に形
成された補強リブ21で囲まれる部分に開口部24が形
成されている。この開口部24は、ハンドリフトにより
この合成樹脂製パレットを扱う際に車輪の出入り口とな
る部分である。
この上型及び下型の各パレット形成部材10a、10b
を互いに対向させて各脚形成部材12a、12b、13
a、13b、及び14a、14bを突き合わせ、その突
合わせ部を溶着一体化して形成される。このように上型
及び下型のパレット形成部材10a、10bを対向さ
せ、各脚形成部材12a、12b、13a、13b及び
14a、14bを突き合わせて溶着一体化することによ
り、中空筒状の脚部12、13、14が形成され、これ
ら脚部と脚部との間の空間(孔)がフォーク差込み孔2
6となる。
パレット10であったが、本発明は二方差しの合成樹脂
製パレットにも適用できることは言うまでもない。な
お、合成樹脂製パレット10において、補強リブ15に
沿ってその直上におけるデッキボード11a表面に溝を
形成し、この溝に滑り止め27(図2)を配置すること
がある。その際、前述したように補強リブ15の内部に
ガスチャンネル20が形成されているため、この溝の底
面に「ひけ」による窪みの発生を防止することができ
る。
射出成形条件について説明する。パレット形成部材の射
出成形条件は、通常の条件でよく、例えば、高密度ポリ
エチレンを材料として用いた場合、溶融温度(シリンダ
温度)200〜250℃、射出率2000〜5000c
c/sec程度の条件が好ましい。また、パレットを構
成する合成樹脂としてはポリエチレン、ポリプロピレ
ン、エチレンープロピレン共重合体等のポリオレフィン
が一般的であるが、場合によっては他の樹脂を用いても
よいことは言うまでもない。
いてもよいことも勿論である。さらにまた、これらの合
成樹脂に、通常使用されている有機質又は無機質のもの
を含む従来知られている発泡剤を混入し、発泡体として
もよい。この場合の発泡率は1.01〜1.4倍程度が
望ましい。この場合にはパレット全体の見掛け密度が原
料合成樹脂の密度の0.65倍〜0.95倍程度となる
ようにするのがよい。
脂製パレットを使用する時、フォーク差込み孔にフォー
クを差し込んだ際にフォークと当該合成樹脂製パレット
との相対的な滑りを生じさせないようにデッキボードの
内面に形成された補強リブの交差部に設けられた穴に圧
入装着された滑り止め用のゴム製グロメットを示してい
る。
脂製パレットでは、補強リブの断面形状が図5に示され
るようなほぼ台形状であったが、本発明はこの形状に限
定されるものではない。例えば、側面を湾曲面とした補
強リブ、或いは半円形をした断面形状の補強リブ等とし
てもよい。
製パレットによれば、上型又は下型のパレット形成部材
におけるデッキボード又は板状部の表面におけるゲート
部及びその周辺部の肉厚を他の部分に比べて薄くしたこ
とにより、パレット形成部材の射出成形時に、補強リブ
内にガスチャンネルを形成すべく吹き込まれたガスがゲ
ート部へ進入することがなく、中実なデッキボード又は
板状部を備えるパレット形成部材からなる合成樹脂製パ
レットを提供することができる。
製パレットを示す側面図である。
割して、上型のパレット形成部材のデッキボード表面を
示す平面図である。
を示す平面図である。
ボード表面におけるゲート部とその周辺を概略的に示す
断面図である。
に形成された補強リブの断面を示す断面図である。
割して、下型のパレット形成部材の板状部底面を示す平
面図である。
を示す平面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】パレットを上下に分割した形状のパレット
形成部材をその表面側から溶融樹脂を注入して射出成形
により形成し、これらを互いに対向させて溶着一体化し
てなる合成樹脂製パレットであって、2つの前記パレッ
ト形成部材が、板状部と、前記パレット形成部材を溶着
一体化して前記合成樹脂製パレットとする時、フォーク
差込み用の通路を区画形成すべく前記板状部の内面に形
成された複数の脚形成部材と、前記板状部の内面に格子
状に形成された補強リブと、前記パレット形成部材の成
形時に前記補強リブにガスを吹き込んで形成されたガス
チャンネルとを少なくとも備え、 前記パレット形成部材を形成するための溶融樹脂注入用
のゲート部を補強リブから外れた位置の板状部に設け、 かつ該ゲート部の周辺部を他の板状部より肉厚の薄い薄
肉部とし、前記ガスを前記補強リブに吹き込むためのガス注入口を
前記脚形成部材の内側に設け、 前記ガス注入口と前記補強リブを接続するガス流通用リ
ブ を設けたことを特徴とする合成樹脂製パレット。 - 【請求項2】前記ゲート部を前記ガス注入口から外れた
位置に設けたことを特徴とする請求項1に記載の合成樹
脂製パレット。 - 【請求項3】前記上下のパレット形成部材が溶着一体化
されたとき、前記ガス注入口が相手側の前記パレット形
成部材における前記脚形成部材によって密閉されること
を特徴とする請求項1又は2に記載の合成樹脂製パレッ
ト。
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Cited By (2)
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- 1998-04-30 JP JP12118498A patent/JP3443319B2/ja not_active Expired - Lifetime
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