JP5563797B2 - 合成樹脂製パレット - Google Patents

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Description

本発明は、種々の物品を積載面に載置して運搬や保管等するために使用される合成樹脂製パレットに関するものである。
従来、物品を運搬したり保管したりする際に使用される合成樹脂製パレットが使用されている。
このような合成樹脂製パレットとして、互いに平行に配置された上部デッキボード及び下部デッキボードと、上部デッキボード及び下部デッキボードを連結する複数の桁部とから概略構成されているものがある。合成樹脂製パレットは、一体成形のものや、桁部上下の略中央部分で二分割して形成したものを、桁部同士を突き合わせて溶着して形成したものがある。
また、デッキボードと桁部のみで構成される、いわゆるスキッドパレットと称されるものもある。
例えば、特許文献1および2に記載された合成樹脂製パレットには、上部デッキボードおよび下部デッキボード間の対向する2つの側面同士を貫通させた挿入孔が形成されている。この挿入孔には、合成樹脂製パレットが搬送される際にフォークリフトやパレットトラックのフォークが挿入される。
そして、下部デッキボードの桁部間に挿入孔と連通した複数の開口部が形成されている。この開口部は、挿入口にパレットトラックを挿入した際にパレットトラックの車輪が落ち込んで下面側に露呈されるためものである。
特開2006−36331号公報 特開2003−155035号公報
しかしながら、特許文献1および2に記載された合成樹脂製パレットでは、下部デッキボードの開口部の縁部が角状に形成されているので、上部に荷物を載せた状態で積み重ねて、荷物の上側に合成樹脂製パレットが載った状態となると、鉛直荷重によって荷物に開口部の縁部の跡をつけてしまうことがあった。
例えば、荷物がダンボールに梱包されている場合には、ダンボールが開口部の縁部に合わせて部分的に凹んでしまっていた。そして、荷物に開口部の跡をつけないようするために荷物と合成樹脂製パレットとの間にベニア板などを挟まなければならないこともあり不便であった。
本発明は、上述する事情に鑑みてなされたもので、荷物の上に載せた際に、開口部の縁部が下側の荷物に跡をつけることを抑制できる合成樹脂製パレットを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る合成樹脂製パレットは、対向して配置される上部デッキボードおよび下部デッキボードと、互いに間隔をあけて平行に配列されて、前記上部デッキボードおよび下部デッキボードを連結する複数の桁部とを有し、前記下部デッキボードの前記桁部間に厚さ方向に貫通する開口部が形成された合成樹脂製パレットであって、前記開口部は、縁部が平面視長方形に形成され、前記縁部の下端部が全周にわたって前記縁部に直交する断面において円弧状に湾曲していて、
前記縁部のうち、前記長方形の4辺のうち一の方向に延びる一対の第1の辺に対応する部分と、前記一対の第1の辺と直交する一対の第2の辺に対応する部分とは、前記円弧の半径が異なることを特徴とする。
本発明では、開口部は、縁部の下端部が縁部に直交する断面において円弧状に湾曲していることにより、合成樹脂製パレットを荷物の上側に載せた際に、開口部の縁部の下端部が角で荷物と接しないので、開口部の縁部が下側の荷物に跡をつけることを抑制することができる。
また、本発明に係る合成樹脂製パレットでは、前記開口部は、前記桁部の延在方向に延びる縁部が前記桁部の一部によって形成されていて、前記開口部を形成する前記桁部の底面には前記桁部の延在方向に延びる帯状の補強帯が設けられていることを特徴とする。
本発明では、前記開口部を形成する前記桁部の底面には前記桁部の延在方向に延びる帯状の補強帯が設けられていることにより、合成樹脂パレットの剛性を高めることができる。
また、本発明に係る合成樹脂製パレットでは、前記補強帯は前記合成樹脂製パレットの中立軸から離れていることが好ましい。
本発明では、補強帯は合成樹脂製パレットの中立軸から離れていることにより、材料力学で一般的に知られているように、補強帯が中立軸に近い位置に設けられている場合と比べて断面二次モーメントを増大させることができ、合成樹脂製パレットの剛性を高めることができる。
また、本発明に係る合成樹脂製パレットでは、補強帯はガスが注入された中空部が内部に形成されていてもよい。
本発明では、補強帯はガスが注入された中空部が内部に形成されていることにより、合成樹脂製パレットの軽量化と製造コストの低減を達成できると共に、合成樹脂の成形時に補強帯にヒケによる成形歪みを生じることを防ぎ生産性を高めることができる。
本発明によれば、開口部の縁部の下端部が円弧状に湾曲していることにより、合成樹脂製パレットを荷物の上側に載せた際に、開口部の縁部が荷物に跡をつけることを抑制することができるので、積み重ねに適した合成樹脂製パレットとすることができる。
本発明の第一の実施の形態による合成樹脂製パレットの一例を示す斜視図である。 図1に示す合成樹脂製パレットの裏側を示す斜視図である。 図1のA−A線端面図である。 図1のB−B線断面図である。 図3の部分拡大図である。 (a)は下部デッキボードの上面図で補強帯の配置を説明する図、(b)は補強帯の他の配置を示す図である。 補強帯の断面形状を説明する図である。 (a)は第一の実施の形態による合成樹脂パレットを荷物の上側に積載した様子を示す図、(b)は従来の合成樹脂製パレットを荷物の上側に積載した様子を示す図である。 (a)は本発明の第二の実施の形態による合成樹脂製パレットの一例を示す図、(b)は(a)の部分拡大図である。 (a)は補強帯の他の形状を示す図、(b)は補強帯の更に他の形状を示す図である。 (a)は本発明の第一の実施の形態の変形例よる合成樹脂製パレットの一例を示す図、(b)は(a)の部分拡大図である。
以下、本発明の第一の実施の形態による合成樹脂製パレットについて、図1乃至図8に基づいて説明する。
図1乃至4に示すように、第一の実施の形態による合成樹脂製パレット1は、互いに上下方向に対向して配置される上部デッキボード2および下部デッキボード3と、上部デッキボード2および下部デッキボード3を連結し互いに所定の間隔をあけて平行に配列された略柱状の3つの桁部4とを備え、全体として扁平した略直方体状に形成されている。
本実施の形態では、図1の上下方向を上側、下側とし、桁部4の延在方向を桁方向として以下説明する。
合成樹脂製パレット1は、桁部4間に形成され互いに平行で桁方向に延在する一対の挿入孔5を有している。
これらの挿入孔5は、上部デッキボード2および下部デッキボード3間の対向する2つの側面同士を貫通させると共に、その延在方向に直交する幅方向の両端部を該延在方向の略全長に亘って、互いに隣り合う桁部4により挟まれて形成されている。そして、図3に示すように、これら挿入孔5は、その延在する方向に直交する断面形状が扁平した略矩形孔状とされている。
この合成樹脂製パレット1は、搬送される際に挿入孔5にフォークリフトやパレットトラックのフォークが挿入される二方差し方式の合成樹脂製パレットである。挿入孔5は、その延在方向の略全長に亘り略均一に重量に対する強度(耐荷重)を有して形成されている。
合成樹脂製パレット1は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体などのポリオレフィン樹脂、ポリスチレン等の熱可塑性樹脂を主成分とする材料にて射出成形などによって形成されている。また、このように形成される合成樹脂製パレット1は、ある程度の弾性を有しており、例えばポリプロピレンを用いた場合には、その曲げ弾性率が0.8×10kg/cm〜1.5×10kg/cmとされ、高密度ポリエチレンを用いた場合には、その曲げ弾性率が0.4×10kg/cm〜1.1×10kg/cmとされている。
図2乃至4に示すように、上部デッキボード2は、内方(下方)を向く面で、かつ隣り合う桁部4間の挿入孔5に対向する面に、縦横に交差する補強リブ6が配設されている。補強リブ6は、上部デッキボード2の内方に突出して延在する略板状の形状を有している。補強リブ6は、桁方向に直交する方向と、桁方向と平行な方向に延びていて、平面視格子状に形成されている。
図2及び図3に示すように、下部デッキボード3は、その底板11に平面視四角形の開口部7が形成されている。開口部7は各桁部4間に2つずつ形成されていて、挿入孔5と連通している。この開口部7は、挿入孔5にパレットトラックを挿入した際にパレットトラックの車輪が落ち込んで下面側に露呈されるためものである。
図2乃至5に示すように、開口部7が形成された底板11は、開口部7の縁部7aがこの縁部7aに直交する方向の断面において円弧状に湾曲しており、Rが形成されている。
このRの半径の寸法は5mm以上とし、好ましくは5〜10mmである。本実施の形態ではRの半径の寸法は5mmとする。
図3に示すように、開口部7は、縁部7aの桁部4側が桁部4を構成する側板12と連続していて桁部4によって形成されている。このとき縁部7aに形成されるRは、側板12に連続して形成されていてもよい。
なお、連続する縁部7aのRの半径をすべて同じ寸法とせずに、部分的に異なる寸法とし、縁部7aの延在方向によってRの半径の寸法を変える。例えば、側板12と連続していて桁方向に延在する縁部7aと、桁方向に直交する方向に延在する縁部7aとでRの半径の寸法を変えてもよい。
また、図3および5に示すように、下部デッキボード3には、底板11の内方(上方)を向く面にこの面から上側に突出する帯状の補強帯14が形成されている。補強帯14は、桁部4内に桁部4の延在方向に延びるように形成されている。補強帯14は底板11の縁部7aのRが終わった部分に設けられるとよい。
補強帯14は、図6(a)示すように、桁方向の全領域に形成されてもよく、また、図6(b)に示すように、少なくとも開口部7の桁部4側の側方に開口部7の桁方向の長さと合わせて形成されてもよい。
図5に示すように、補強帯14の肉厚t1は、補強の性能を発揮するために0.1mm以上とすることが好ましく、軽量化の点からは10mm以下とすることが好ましい、また低発泡成形のような場合には5〜10mmの厚い設定範囲とすることが好ましい。
一般的に、底板11の桁部4内の厚さt2は3〜5mm程度であるので、補強帯14と底板11とを合わせた厚さ(t1+t2)は3.1〜15mm程度となる。補強帯14の厚さt1に上限を設けて中立軸からの距離を稼ぐことで効率よく断面二次モーメントを上げ剛性を高めることができ、さらに合成樹脂の成形時のヒケによる成形歪みを生じることを防ぎ生産性を高めることができる。
また、図7に示すように、開口部7の縁部7aにRが形成されていない従来の下部デッキボード43と比べて、本実施の形態では桁部4の側板12の厚さが薄くなるように形成されている。本実施の形態では、従来の下部デッキボード43と比べて桁部4の側板12の厚さが薄く、開口部7の縁部7aにRが形成されていることで強度が低下するため、補強帯14を設けて強度を高めている。
従来の下部デッキボードと比べて、本実施の形態の下部デッキボード3は桁部4の側板12の厚さが薄くなり開口部7の縁部7aにRが形成されたことにより体積が減少するので、この減少した体積と補強帯14の体積が同じ、または少なくなるようにすることが好ましい。
ここで、補強帯14が開口部7の側方に開口部7の桁方向の長さと同じ長さに形成され、開口部7の縁部7aおよび側板12に連続したRが形成されている場合の補強帯14の形状について説明する。
図7に示すような従来の下部デッキボード43と本実施の形態による下部デッキボード3との桁方向に直交する面における断面積の差(図中の領域40)と比べて、補強帯14の断面積が同じ、または少なくなるように補強帯14の断面形状を設定する。
そして、上述したように補強帯14の厚さt1が設定されているので、領域40の面積を厚さt1で割ることで幅w1寸法を決定することができる。
また、図3に示すように、補強帯14は、合成樹脂製パレット1の中立軸15から離れた位置に設けられることが好ましく、本実施の形態では下部デッキボード3の底板11に設けられているので、中立軸15から最も離れた位置に設けられている。
中立軸15とは、合成樹脂製パレット1に鉛直荷重が作用し撓みが生じた際に、合成樹脂パレット1内の圧縮応力も引張応力も生じない面のことである。中立軸15から離れた位置に補強帯14が設けられることにより合成樹脂製パレット1の桁方向に直交する面による断面形状において、中立軸15から離れた位置に補強帯14の断面積を割り当てることができるので、例えば桁部4の側板12などの中立軸15に近い位置に同形の補強帯14を設けた場合と比べて断面二次モーメントを増大させることができる。
なお、本実施の形態では、補強帯14は、下部デッキボード3の底板11に設けられているが、合成樹脂製パレット1が所望の強度を満たしていれば桁部4の側板12に設けられてもよい。
次に、第一の実施の形態による合成樹脂製パレット1を荷物の上に載置した際の作用について説明する。
図8(a)に示すように、荷物Cは、例えば、ダンボールで梱包された物品とし、荷物Cが載置された合成樹脂製パレット1の上側に他の荷物Cが載置された合成樹脂製パレット1が積載される。
このとき、荷物Cの上面には下部デッキボード3の底板11が接触していて、底板11から荷物Cに鉛直荷重が伝達する。
このとき、図8(b)に示す従来の下部デッキボード43のように、開口部47の縁部47aが角状に形成されていると、縁部47aから荷重が集中してダンボールに伝達するため縁部47aが荷物Cを押圧してしまい、ダンボールに開口部7の跡が残ってしまう。
通常、ダンボールの波のピッチp1は3mm〜5mmのものが種々あり、特に、ダンボール箱によく使用される3mm厚のダンボールは、中芯の断面形状の波のピッチp1が5mm程度であるため、縁部47aが波のピッチp1間に嵌まり込んでこの波を潰しダンボールに跡を残すこととなる。
これに対し、第一の実施の形態では、図8(a)に示すように、開口部7の縁部7aにRが形成されているので、縁部47aからの荷重は分散してダンボールに伝達するので、ダンボールの1つの波への荷物Cの荷重の集中は回避され、図8(b)に示す角状の縁部47aのように荷物Cを押圧することを防ぐことができ部分的な凹痕が低減される。また、縁部7aのRは半径が5mm以上であるため、5mm程度であるダンボールの波のピッチp1間に容易にはまり込むことがないので、縁部7aが荷物Pに開口部7の跡をつけることを抑えることができる。
このようなことから、本実施の形態ではRの半径の寸法は5mmとしている。なお、縁部7aの強度を考慮した場合には、10mm以下とすることが好ましい。
このように縁部7aのR寸法は、ダンボールの波のピッチp1と同じか、またはより大きくなるように設定されることが好ましい。
なお、荷物Cの配置の仕方によってはダンボールの波のピッチp1や波の方向(図8(a)における左右方向)と縁部7aのRの形成方向(図8(a)における左右方向)とが異なるため、ダンボールの波のピッチp1や波の方向に応じてRの寸法を変えてもよい。
例えば、縁部7aがRの形成方向がダンボールの波の方向と平行となる部分とダンボールの波の方向と直交する部分とを有する場合には、Rの形成方向がダンボールの波の方向と平行となる部分の縁部7aのRの寸法をダンボールの波のピッチp1よりも大きくすれば、Rの形成方向がダンボールの波の方向と直交する部分の縁部7aRの寸法は波のピッチp1よりも大きくても小さくてもよい。
なお、本実施例では合成樹脂製パレット1にダンボールに梱包された荷物Cを搭載することとして説明したが、これに限られるものではなく、多種多様な物品の搭載に対応可能である
次に、第一の実施の形態による合成樹脂製パレット1の効果について説明する。
上述した第一の実施の形態による合成樹脂製パレット1によれば、下部デッキボード3の開口部7はその縁部7aが湾曲しRが形成されていることにより、荷物Cの上側に積載された際に開口部7の縁部7aが荷物Cを押圧し、開口部7の跡をつけることを抑える効果を奏する。
また、補強帯14が合成樹脂製パレット1の中立軸15から離れた位置に形成されていることにより、中立軸15の近くに同じ断面形状の補強帯14が形成された場合と比べて合成樹脂製パレット1の断面二次モーメントを増大させることができ、合成樹脂製パレット1の強度を高めることができる。
また、補強帯14は、縁部にRが形成されていない従来の下部デッキボードの体積と縁部7aにRが形成されたことにより少なくなった下部デッキボード3の桁部の体積との差と同じ体積またはより少ない体積となるように形状が決定されることにより、補強帯14を設置しても従来よりも合成樹脂製パレット1の重量を増やすことがない。また、補強帯14を配設することにより樹脂量が増えることがないので、コストを低減させることができる。
次に、他の実施の形態について、添付図面に基づいて説明するが、上述の第一の実施の形態と同一又は同様な部材、部分には同一の符号を用いて説明を省略し、第一の実施の形態と異なる構成について説明する。
図9(a)および(b)に示すように、第二の実施の形態による合成樹脂製パレット21では、補強帯34の内部にその軸方向に延在し、ガスGが注入された中空部34aが形成されている。
中空部34aは、下部デッキボード23を成形する際に、金型内に溶融樹脂を充填し、所定の遅延時間経過後に下部デッキボード23の裏面もしくは表面に設けられたガス用ゲート部から不活性ガスを補強帯34内に注入することで、補強帯34内に形成される。
ガス用ゲート部から注入されるガスは、例えば不活性ガスの一種である窒素ガスを用いる。
補強帯34は開口部37の縁部37aのRと重ならないように設けられることが好ましく、底板31のRが終わった部分に設けられるとよい。このように、補強帯34が設けられることにより、縁部37aに中空部34aが形成されず、縁部34aの強度が下がることを防ぐことができる。
第二の実施の形態による合成樹脂製パレット21は、第一の実施の形態と同様の効果を奏すると共に、補強帯34に内部にガスGが注入された中空部34aを備えていることにより、軽量化と製造コストの低減を達成することができる。
また、補強帯34に中空部34aが形成されているため、合成樹脂の成形時に補強帯34および底板31にヒケによる成形歪みを生じることがない。
以上、本発明による合成樹脂製パレットの実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上述した実施の形態では、補強帯14は、縁部にRが形成されていない従来の下部デッキボードの体積と比べて、桁部4の側板12の厚さが薄くなり縁部7aにRが形成されたことにより少なくなった下部デッキボード3の体積との差と同じ体積またはより少ない体積となるように形状が決定されるが、これ以外の形状であってもよい。
また、補強帯14はその断面形状が図5に示すような略矩形に限られることはなく、図10(a)に示すように表面を円弧状としてもよい。また、図10(b)に示すように複数個のリブ14aを隣り合うリブ14a間に所定の間隔をあけて配列し一つの補強帯14として設置してもよい。例えば、図10(b)に示す補強帯14において、リブ14aの幅w2を5mm程度とし、隣り合うリブ14a間の間隔を3mmとして4個配列して、幅w1が30mm程度である補強帯14としてもよい。そして、上述した寸法の図10(b)に示す補強帯14は、図10(a)に示す補強帯14が厚さが5mm程度で幅が20mm程度である場合とほぼ同じ補強効果を得ることができる。
また、上述した実施の形態では、底板11に補強帯14が配設されているが、補強帯14が配設されなくてもよく、また、補強帯14に代わって、図11(a)、(b)に示すように底板51に底板51から上方に突出し、桁方向に伸びるリブ52を設けてもよい。なお、リブ52の延びる方向は桁方向以外でもよく、複数の方向に延びていてもよい。
1、21 合成樹脂製パレット
2 上部デッキボード
3 下部デッキボード
4 桁部
7、37 開口部
7a、37a 縁部
14、34 補強帯
15 中立軸
34a 中空部

Claims (4)

  1. 対向して配置される上部デッキボードおよび下部デッキボードと、
    互いに間隔をあけて平行に配列されて、前記上部デッキボードおよび下部デッキボードを連結する複数の桁部とを有し、前記下部デッキボードの前記桁部間に厚さ方向に貫通する開口部が形成された合成樹脂製パレットであって、
    前記開口部は、縁部が平面視長方形に形成され、前記縁部の下端部が全周にわたって前記縁部に直交する断面において円弧状に湾曲していて、
    前記縁部のうち、前記長方形の4辺のうち一の方向に延びる一対の第1の辺に対応する部分と、前記一対の第1の辺と直交する一対の第2の辺に対応する部分とは、前記円弧の半径が異なることを特徴とする合成樹脂製パレット。
  2. 前記開口部は、前記桁部の延在方向に延びる縁部が前記桁部の一部によって形成されていて、前記開口部を形成する前記桁部の底面には前記桁部の延在方向に延びる帯状の補強帯が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の合成樹脂製パレット。
  3. 前記補強帯は前記合成樹脂製パレットの中立軸から離れていることを特徴とする請求項2に記載の合成樹脂製パレット。
  4. 前記補強帯はガスが注入された中空部が内部に形成されていることを特徴とする請求項2または3に記載の合成樹脂製パレット。
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