JP2667653B2 - 運搬用容器及び運搬用容器の成形方法 - Google Patents

運搬用容器及び運搬用容器の成形方法

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JP2667653B2
JP2667653B2 JP10974795A JP10974795A JP2667653B2 JP 2667653 B2 JP2667653 B2 JP 2667653B2 JP 10974795 A JP10974795 A JP 10974795A JP 10974795 A JP10974795 A JP 10974795A JP 2667653 B2 JP2667653 B2 JP 2667653B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、容器本体の長辺方向の
左側半分と右側半分とが色分けされた二色成形された運
搬用容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から二色成形された運搬用容器が特
開平5ー337984号公報により知られている。この
従来例にあっては、容器本体の長辺方向の左側半分と右
側半分とが色分けされているが、底部及び側壁はいずれ
も孔の存在しない「べた面」となっている。したがっ
て、互いに異なる色に着色された熱可塑性合成樹脂を金
型のそれぞれ別々のゲートから金型内のキャビティに射
出して、該キャビティの左右方向のほぼ中央部で、それ
ぞれ異なる色に着色された合成樹脂同士を合流させて一
体成形するに当たり、孔の存在しない「べた面」をそれ
ぞれ異なる色に着色された合成樹脂が流れて左右方向の
ほぼ中央部で合流することになって、合流線を比較的直
線状に形成できるものである。
【0003】ところが、運搬用容器としては、通気等の
関係により長辺側の側壁に複数の孔を形成するものがあ
るが、このように長辺側の側壁に複数の孔を形成した運
搬用容器を上記従来例のように二色成形するとした場
合、側壁の孔と孔との間の狭い部分を合成樹脂が流れる
ことになり、このため、異なる色に着色された合成樹脂
を長辺側の側壁の左右方向のほぼ中央部で合流させよう
としても、うまく直線状に合流させることができないと
いう問題がある。
【0004】また、側壁に複数の孔を形成すると強度が
低下するので、これに対する対応も考える必要がある。
また、上記従来例にあっては、容器本体の底部の外周部
には糸尻部が形成してあるが、この糸尻部の外面は容器
本体の側壁の外面と面一となっており、短辺側の両側を
手で掴んで運搬用容器を持つ場合、糸尻部の外面下端の
角部が人のお腹に強く当たることになって、持ち運びが
しにくいという問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の従来例
の問題点に鑑みて発明したものであって、その目的とす
るところは、左側半分と右側半分とが色分けされた長辺
側の側壁に複数の孔を形成したものであるにもかかわら
ず、色分け線を鮮明な直線状にでき、また、強度も向上
させることができ、また、両短辺側を手で掴んで持つ際
に糸尻部の角部がお腹に食い込まないようにできる運搬
用容器を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記従来例の問題点を解
決して本発明の目的を達成するため、本発明の運搬用容
器は、上方が開口した容器本体1の長辺方向の左側半分
と右側半分とが色分けされた二色成形された運搬用容器
であって、左右に色分けされた長辺側の側壁2の左右の
色分け部にわたって横リブ4を設けると共に該側壁2に
横リブ4に沿って複数の孔3を設け、該横リブ4の厚み
及び幅のいずれも側壁2の厚みよりも大きくして成るこ
とを特徴とするものである。
【0007】また、容器本体1の底部24の糸尻部5の
長辺側の外面を長辺側の側壁2外面よりも下方程内側に
後退するような傾斜面6とすることも好ましい。また本
発明の運搬用容器の成形方法は、上方が開口した容器本
体1の長辺方向の左側半分と右側半分とが色分けされた
二色成形され且つ長辺側の側壁2の左右方向に複数の孔
3を隔設した運搬用容器の成形方法であって、互いに異
なる色の熱可塑性合成樹脂を金型のそれぞれ別々のゲー
ト7a、7bからキャビティ8内に射出して、該キャビ
ティ8のほぼ中央部でそれぞれ異なる色に着色された合
成樹脂同士を合流させて一体成形するに際して、左右に
色分けされた長辺側の側壁2の左右にわたって側壁2の
厚みよりも厚み及び幅が大きくなった横リブ4を形成
し、該横リブ4の中央部で異なる色の合成樹脂が合流す
ることを特徴とするものである。
【0008】
【作用】しかして、上記のような構成の本発明にあって
は、左右に色分けされた長辺側の側壁2の左右の色分け
部にわたって横リブ4を設けると共に該側壁2に横リブ
4に沿って複数の孔3を設けてあるので、運搬用容器A
を積み重ねた状態でも側壁2に形成した孔3を通して、
運搬用容器Aの内部と外部との通気ができることにな
る。そして、このように長辺方向の側片の複数の孔を形
成すると強度が低下が生じるが、横リブ4を設けること
で補強ができることになる。また、この横リブ4を設け
ることで、横リブ4形成時に横リブ4に沿った複数の孔
3と孔3との間の狭い部分に横リブ形成部分からスムー
ズに合成樹脂を供給して異なる色の合成樹脂同士の合流
線を直線状にできることになる。
【0009】また、容器本体1の底部24の糸尻部5の
長辺側の外面を長辺側の側壁2外面よりも下方程内側に
後退するような傾斜面6とすることで、両短辺側を手に
持って運ぶ際に、糸尻部5の下端の角部が作業者のお腹
に食い込むことがないようになっている。また、上方が
開口した容器本体1の長辺方向の左側半分と右側半分と
が色分けされた二色成形され且つ長辺側の側壁2の左右
方向に複数の孔3を隔設した運搬用容器の成形方法であ
って、互いに異なる色の熱可塑性合成樹脂を金型のそれ
ぞれ別々のゲートからキャビティ8内に射出して、該キ
ャビティ8のほぼ中央部でそれぞれ異なる色に着色され
た合成樹脂同士を合流させて一体成形するに際して、左
右に色分けされた長辺側の側壁2の左右にわたって側壁
2の厚みよりも厚み及び幅が大きくなった横リブ4を形
成し、該横リブ4の中央部で異なる色の合成樹脂が合流
するので、成形に当たって、キャビティ8内の側壁2の
厚みよりも厚み及び幅が大きくなった横リブ形成部分を
合成樹脂が流れる際、他の側壁2の形成部分よりも合成
樹脂の流れが太くなり、この太くなった合成樹脂の流れ
から孔3と孔3との間の狭い部分に合成樹脂がスムーズ
に流れて、横リブ4の中央部の異なる色の合流部を境に
して左右両側の孔3を設けた左側半分の側壁2と孔3を
設けた右側半分の側壁2とにバランスよく合成樹脂が供
給され、この結果、横リブ4の中央部の異なる色の合成
樹脂の合流部を通る合流線が直線状に形成できることに
なる。
【0010】
【実施例】以下本発明を添付図面に示す実施例に基づい
て詳述する。図1、図2、図3、図4ににそれぞれ本発
明の全体を示す斜視図、平面図、底面図、正面図を示し
ている。容器本体1の長辺側の側壁2のうち一方の長辺
側の側壁2aの外面部の両側付近の下部にはそれぞれ支
持脚9、10が突出して形成されている。ここで、支持
脚9は支持脚10よりも幅が狭くなっている。
【0011】また、長辺側の他方の側壁2bの上部には
平面視で容器本体1の中心点O(図2に示す)を中心と
して支持脚9、10と点対象の位置にそれぞれ支持脚
9、10が嵌入することのできるポケット部11、12
が各々形成してある。同様に、長辺側の他方の側壁2b
の両側付近の下部にはそれぞれ支持脚9、10が形成し
てあり、また、長辺側の一方の側壁2aの上部には該支
持脚9、10が嵌入することのできるポケット部11、
12が点対象の位置に各々形成してある。
【0012】また、短辺側の側壁13のうち一方の短辺
側の側壁13aの外面部の両側付近の下部にはそれぞれ
支持脚14、14が突出して形成されている。また、短
辺側の他方の側壁13bの上部には平面視で容器本体1
の中心点Oを中心として支持脚14、14と点対象の位
置にそれぞれ支持脚14、14が嵌入することのできる
ポケット部16、16が各々形成してある。
【0013】同様に、短辺側の他方の側壁13bの両側
付近の下部にはそれぞれ支持脚15、15が形成してあ
り、また、短辺側の一方の側壁13aの上部には該支持
脚15、15が嵌入することのできるポケット部17、
17が点対象の位置に各々形成してある。ここで、支持
脚14、14間の距離は支持脚15、15間の距離と異
なる距離に設定してある。
【0014】上記のような構成の運搬用容器Aは例えば
下段の運搬用容器Aの上に上段の運搬用容器Aの底部を
スライドさせて図8のように背を高くして積み重ねる
(いわゆるスタッキングという)ことができるものであ
り、また、上段の運搬用容器Aを平面視で180°回転
した状態で下段の運搬用容器Aの上をスライドさせる
と、上段の運搬用容器Aの支持脚9、10、9、10及
び支持脚14、14、15、15をそれぞれ下段の運搬
用容器Aのポケット部11、12、11、12及びポケ
ット部16、16、17、17に嵌め込んで図9に示す
ように背を低くして積み重ね(いわゆるネスティングと
いう)て嵩張らないようにするのである。
【0015】ここで、本発明にあっては、運搬用容器A
は二色の熱可塑性合成樹脂を射出成形して一体成形した
ものであり、上方が開口した容器本体1の長辺方向の左
側半分と右側半分とが異なる色に色分けされている。す
なわち、図1、図2、図3、図4においてLは左右に色
分けされた色分け部の境界線を示しており、長辺側の側
壁2の中央部及び底部24の中央部を横切るように上記
境界線Lが位置している。つまり図において左側半分X
と右側半分Yとは異なる色となっている。
【0016】上記のような運搬用容器Aは長辺方向の左
側半分と右側半分とが色分けされた二色成形により形成
してあるので、背を高くして積み重ねるスタッキングの
場合には上下に積み重ねた運搬用容器Aは右側半分の色
は上下段とも同じ色とし、左側半分は右側半分とは異な
る色で上下段とも同じ色とするものであり、また、背を
低くして積み重ねるネスティングの場合には下段の運搬
用容器Aの右側半分の色と上段の運搬用容器Aの右側半
分の色とが異なる(同様に下段の運搬用容器Aの左側半
分の色と上段の運搬用容器Aの右側半分の色とが同じと
なる)ものである。このため、スタッキングするかある
いはネスティングするかを選択する場合、上下に積み重
ねる運搬用容器Aの左側半分の色を上下段で合わせる
か、あるいは左側半分の色を上下段で異ならせるかを選
択することで、簡単に間違うことなくスタッキングまた
はネスティングが選択できるのである。
【0017】ところで、本発明の運搬用容器Aは少なく
とも容器本体1の左右に色分けされた長辺側の側壁2に
は左右の色分け部にわたって横リブ4が設けてある。横
リブ4は容器本体1の長辺側の側壁2の上下方向の略中
央部に横方向に長く形成してあり、該横リブ4により仕
切られた長辺側の側壁2の上部乃至下部の少なくともい
ずれかに横リブ4に沿って複数の孔3が形成してある。
添付図面に示す実施例では横リブ4により仕切られた長
辺側の側壁2の上部と下部の両方に横リブ4に沿って複
数の孔3が形成してある例を示しているが、上部のみ、
又は下部のみに複数の孔3を形成してもよい。横リブ4
に沿って形成された複数の孔3は実施例では縦長孔とな
っており、孔3間は細巾壁面部20となっている。ここ
で、図7において横リブ4の厚みM1 及び幅M2 のいず
れも側壁2の厚みNよりも大きくなっている。
【0018】容器本体1の長辺側の側壁2及び短辺側の
側壁13にはそれぞれ支持脚9、10、9、10及び支
持脚14、14、15、15に連続して縦リブ21が形
成してある。この縦リブ21は運搬用容器Aを上下段に
積み重ねた場合に上下方向の荷重を支持して容器本体A
が上下方向に変形するのを防止している。縦リブ21は
厚み及び幅のいずれも側壁2の厚みよりも大きくなって
いる。なお、側壁2と側壁13とは同じ厚みとなってい
る。
【0019】長辺側において、横リブ4はポケット部1
1、12間に存在している。横リブ4、縦リブ21は運
搬用容器Aを水洗いする際に水切りが良いように図7の
ように傾斜面をもったものとするのが好ましい。容器本
体1の側壁2及び側壁13には上記横リブ4、縦リブ2
1とは別のリブ26が突設してあるが、このリブ26は
幅は側壁2の厚みと同じ厚みとなっている。
【0020】容器本体1の底部24には複数の底部孔2
7が形成してあり(底部孔27は実施例では底部24の
ほぼ全面に形成してあるが、図2、図3においては底部
孔27の一部を省略して図示している)、該底部孔27
間は底リブ28となっており、この底リブ28は容器本
体1の壁部の厚みよりも幅広となっている。つまり、容
器本体1のリブ21よりも幅広となっている。
【0021】容器本体1の底部の外周部には糸尻部5が
設けてあるが、この糸尻部5は糸尻部5の長辺側の外面
が図6のように長辺側の側壁2外面よりも下方程内側に
後退するような傾斜面6となっている。短辺側の側壁1
3には把手部29が設けてあり、作業者が両側の短辺側
の側壁13に設けた把手部29を手に持って運搬用容器
Aを持ち運ぶ際、作業者の腹には糸尻部5の傾斜面6が
当たることとなって、糸尻部5の下端の角が作業者の腹
に食い込まず、持ち運びの際に痛い思いをしなくてもよ
いようになっている。このため、上記傾斜面6は短辺側
に設けた把手部29を手で持った場合に糸尻部5が作業
者の腹に当たる範囲にだけ設けてあればよく、支持脚
9、10間に設けてある。
【0022】運搬用容器Aの支持脚9、10、9、10
及び支持脚14、14、15、15の横枠部31の下面
部には支持脚を補強するための補強用の横向き突条30
が設けてある。ここで単に図11のように横枠部31の
下端部に縦補強突条32を設けて補強するものはポケッ
ト部の開口に縦補強突条32が引っ掛かったりしてスラ
イドしにくいが、上記のように補強用の横向き突条30
で支持脚の下端部の横枠部31の補強をすることで、運
搬用容器Aの上に上段の運搬用容器Aをスライドしなが
らつみ重ねる際に、引っ掛かったりすることなくスムー
ズにスライドできることになる。
【0023】ポケット部11、12、16、17の底部
片33は図5のように内側ほど下となるように傾斜した
傾斜面となっており、このようにポケット部11、1
2、16、17の底部片33を傾斜面とすることで運搬
用容器Aを水洗いした際に、ポケット部の底部片33の
水切り効果が良好となりこの部分に水が溜まることがな
いようになっている。
【0024】上記のような構成の運搬用容器Aは以下の
ようにして形成される。すなわち、図10には射出成形
金型の概略断面図を示している。図中40は可動金型で
あり、41は固定金型であって、可動金型40と固定金
型41とによりキャビティ8が形成してある。図中42
は2つのランナ43a、43bを有するランナブロック
であり、各ランナ43a、43bの一端部はそれぞれ射
出装置のノズル44a、44bに接続してあり、各ラン
ナ43a、43bの他端部にはゲート7a、7bが連通
している。図の実施例ではランナ43a、43bはそれ
ぞれ2つに分岐し、各分岐した部分の先端にはそれぞれ
ゲート7a又は7bが連通していてゲート7aが2つ、
ゲート7bが2つ設けてあるが、ゲート7a、ゲート7
bをそれぞれ1つずつ設けたものでもよく、あるいは、
ゲート7a、ゲート7bをそれぞれ3つ以上設けたもの
であってもよい。が連通している。ここで、ゲート7a
は成形しようとする運搬用容器Aの長辺方向の左側半分
を形成するための合成樹脂を射出するためのものであ
り、また、ゲート7bは成形しようとする運搬用容器A
の長辺方向の右側半分を形成するための合成樹脂を射出
するためのものであり、このため、ゲート7aはキャビ
ティ8の左側半分に合成樹脂を射出し、ゲート7bはキ
ャビティ8の右側半分に合成樹脂を射出するようになっ
ている。
【0025】しかして、別々に溶融された互いに異なる
色に着色された熱可塑性合成樹脂を別々の射出装置のノ
ズル44a、44bから金型内に射出する。すると、ノ
ズル44aから射出された熱可塑性合成樹脂はランナ4
3aを通ってゲート7aからキャビティ8の左側半分に
射出され、ノズル44bから射出された熱可塑性合成樹
脂はランナ43bを通ってゲート7bからキャビティ8
の右側半分に射出されて、キャビティ8内に射出された
色の異なる熱可塑性合成樹脂はキャビティ8の長手方向
の中央部において合流して合流線(つまり境界線L)を
形成する。
【0026】この場合、本発明のように長辺側の側壁2
に複数の孔3を形成した場合孔3形成部分間の狭い隙間
を射出された熱可塑性合成樹脂が流れる際、「べた面」
を樹脂が流れるに場合に比べてスムーズに流れにくく、
このため、キャビティ8の左側半分の部分において孔3
形成部分間の狭い隙間を射出された熱可塑性合成樹脂が
流れるのと、右側半分の部分において孔3形成部分間の
狭い隙間を射出された熱可塑性合成樹脂が流れるのとの
バランスがとりにくく、結果的に多数の孔3を長辺側の
側壁2に設けたものにおいてはキャビティ8内に射出さ
れた色の異なる熱可塑性合成樹脂はキャビティ8の長手
方向の中央部において合流して形成される合流線(つま
り境界線L)が奇麗な直線状になりにくいという問題が
あるが、本発明においては、互いに異なる色の熱可塑性
合成樹脂を金型のそれぞれ別々のゲート7a、7bから
キャビティ8内に射出して、該キャビティ8のほぼ中央
部でそれぞれ異なる色に着色された合成樹脂同士を合流
させて一体成形するに際して、左右に色分けされた長辺
側の側壁2の左右にわたって側壁2の厚みよりも厚み及
び幅が大きくなった横リブ4を形成し、該横リブ4の中
央部で異なる色の合成樹脂が合流するようにしてあるの
で、ゲート7aから射出された熱可塑性合成樹脂がキャ
ビティ8の横リブ4を形成するための部分の左側半分を
流れながら該横リブ4を形成するための部分の左側半分
から枝分かれしてキャビティ8内の横リブ4を形成すべ
き部分の左側半分に沿って存在する孔3を形成する部分
の間の狭い部分に流れ込み、他方、ゲート7bから射出
された熱可塑性合成樹脂がキャビティ8の横リブ4を形
成するための部分の右側半分を流れながら該横リブ4を
形成するための部分に右側半分から枝分かれしてキャビ
ティ8内の横リブ4を形成すべき部分の右側半分に沿っ
て存在する孔3を形成する部分の間の狭い部分に流れ込
むことになり、左側半分及び右側半分においてバランス
よく孔3を形成する部分の間の狭い部分にそれぞれ色の
異なる熱可塑性合成樹脂が流れ込むこととなり、この結
果、キャビティ8内に射出された色の異なる熱可塑性合
成樹脂はキャビティ8の長手方向の中央部において合流
して合流線(つまり境界線L)が横リブ4の中央部を通
る奇麗な直線状となるものである。
【0027】ここで、形成される横リブ4は厚み及び幅
とも側壁2の厚みよりも大であるので、熱可塑性合成樹
脂がスムーズに流れてギャビティ8内においてこれを太
い流れとして、該太い流れから直接孔3を形成する部分
の間の狭い部分にスムーズに流れ込むことができるので
ある。逆に、側壁2に設ける横リブ4の幅を側壁2と同
じ幅にすると、上記の横リブ4形成部分のような太い樹
脂の流れを形成することができないものである。
【0028】また、底部24においては、底部孔26を
複数形成してあるが、底部孔26間に底リブ28が設け
てあり、この底リブ28は容器本体1の壁部の厚みより
も幅広となっているので、ギャビティ8内を合成樹脂が
流れる際、キャビティ8内の底部リブ28を形成する部
分をスムーズに熱可塑性合成樹脂が流れて、底部24に
おいても長手方向の中央部において合流して合流線(つ
まり境界線L)が横リブ4の中央部を通る奇麗な直線状
となるものである。
【0029】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の発明にあって
は、上方が開口した容器本体の長辺方向の左側半分と右
側半分とが色分けされた二色成形された運搬用容器であ
って、左右に色分けされた長辺側の側壁の左右の色分け
部にわたって横リブを設けると共に該側壁に横リブに沿
って複数の孔を設け、該横リブの厚み及び幅のいずれも
側壁の厚みよりも大きくしてあるので、運搬用容器を積
み重ねた状態でも側壁に形成した孔を通して、運搬用容
器の内部と外部との通気ができて、運搬用容器の新鮮さ
を保ったり、あるいは、冷凍庫、冷凍車等に入れた場
合、運搬用容器の内部を効率よく冷却することができる
ものであり、しかも、このように長辺方向の側片の複数
の孔を形成したにもかかわらず、横リブの存在により、
横リブ形成時に横リブに沿った複数の孔と孔との間の狭
い部分に横リブ形成部分からスムーズに合成樹脂を供給
して異なる色の合成樹脂同士の合流線を直線状にできる
ものである。また、複数の孔を設けることで強度が低下
する長辺側の側壁を横方向の補強を横リブにより行って
補強して長辺側の側面の変形を防止することができるも
のである。
【0030】また、請求項2記載の発明にあっては、上
記の請求項1記載の発明の効果に加えて、容器本体の底
部の糸尻部の長辺側の外面を長辺側の側壁外面よりも下
方程内側に後退するような傾斜面としてあるので、両短
辺側を手に持って運ぶ際に、糸尻部の下端の角部が作業
者のお腹に食い込むことがなくて、両手に持っての運搬
作業が楽に行えるものである。
【0031】また、請求項3記載の発明にあっては、上
方が開口した容器本体の長辺方向の左側半分と右側半分
とが色分けされた二色成形され且つ長辺側の側壁の左右
方向に複数の孔を隔設した運搬用容器の成形方法であっ
て、互いに異なる色の熱可塑性合成樹脂を金型のそれぞ
れ別々のゲートからキャビティ内に射出して、該キャビ
ティのほぼ中央部でそれぞれ異なる色に着色された合成
樹脂同士を合流させて一体成形するに際して、左右に色
分けされた長辺側の側壁の左右にわたって側壁の厚みよ
りも厚み及び幅が大きくなった横リブを形成し、該横リ
ブの中央部で異なる色の合成樹脂が合流するので、成形
に当たって、キャビティ内の側壁の厚みよりも厚み及び
幅が大きくなった横リブ形成部分を合成樹脂が流れる
際、他の側壁の形成部分よりも合成樹脂の流れが太くな
り、この太くなった合成樹脂の流れから孔と孔との間の
狭い部分に合成樹脂がスムーズに流れて、横リブの中央
部の異なる色の合流部を境にして左右両側の孔を設けた
左側半分の側壁と孔を設けた右側半分の側壁とにバラン
スよく合成樹脂が供給され、この結果、横リブの中央部
の異なる色の合成樹脂の合流部を通る合流線が直線状に
形成できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の斜視図である。
【図2】同上の平面図である。
【図3】同上の底面図である。
【図4】同上の正面図である。
【図5】同上のポケット部の断面図である。
【図6】同上の糸尻部の断面図である。
【図7】(a)(b)はそれぞれ同上の横リブ部分一実
施例及び他の実施例の断面図である。
【図8】同上のスタッキング状態の断面図である。
【図9】同上のネスティング状態の断面図である。
【図10】同上の成形金型を示す断面図である。
【図11】支持脚において問題のある形状を示す斜視図
である。
【符号の説明】
1 容器本体 2 側壁 3 孔 4 横リブ 5 糸尻部 6 傾斜面 7a ゲート 7b ゲート 8 キャビティ 24 底部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上方が開口した容器本体の長辺方向の左
    側半分と右側半分とが色分けされた二色成形された運搬
    用容器であって、左右に色分けされた長辺側の側壁の左
    右の色分け部にわたって横リブを設けると共に該側壁に
    横リブに沿って複数の孔を設け、該横リブの厚み及び幅
    のいずれも側壁の厚みよりも大きくして成ることを特徴
    とする運搬用容器。
  2. 【請求項2】 容器本体の底部の糸尻部の長辺側の外面
    を長辺側の側壁外面よりも下方程内側に後退するような
    傾斜面として成ることを特徴とする請求項1記載の運搬
    用容器。
  3. 【請求項3】 上方が開口した容器本体の長辺方向の左
    側半分と右側半分とが色分けされた二色成形され且つ長
    辺側の側壁の左右方向に複数の孔を隔設した運搬用容器
    の成形方法であって、互いに異なる色の熱可塑性合成樹
    脂を金型のそれぞれ別々のゲートからキャビティ内に射
    出して、該キャビティのほぼ中央部でそれぞれ異なる色
    に着色された合成樹脂同士を合流させて一体成形するに
    際して、左右に色分けされた長辺側の側壁の左右にわた
    って側壁の厚みよりも厚み及び幅が大きくなった横リブ
    を形成し、該横リブの中央部で異なる色の合成樹脂が合
    流することを特徴とする運搬用容器の成形方法。
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