JP4303557B2 - 合成樹脂製の2色容器の製造方法 - Google Patents

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本発明は、中央部を境にして左右方向が異なる色となった合成樹脂製の2色容器の製造方法に関するものである。
従来から片側半分が他の片側半分と異なる色となった合成樹脂製の2色容器が知られている。この2色容器を製造するに当たって、従来においては、容器を形成するための金型のキャビティの底面成形部の左右両側に異なる色の合成樹脂を射出し、この異なる色の合成樹脂を左右方向の中央部で合流させ、側面成形部、フランジ成形部へと流して左右が異なった色となる2色容器を製造するようにしている。
上記従来例においては、左右のゲートからそれぞれキャビティの底面成形部の左右に射出される異なる色の合成樹脂は底面成形部の左右の部分をゲートを中心に波紋のように広がるように流れて、異なる色の合成樹脂が合流する部分においては、まず最初に底面成形部の略中心部で合流し、それから次第にキャビティの対向する(前後に対向する)両側面成形部側に向けて波紋が広がって次々と合流していき、キャビティの底面成形部と側面成形部とのなすコーナ部分における合流点に至り、更に、この合流点部分から側面成形部側に向きを変えてフランジ成形部の基部側に流れ、更に、フランジ成形部の基部側において向きを変えてフランジ成形部の先端部に向けて流れることで、異なる色の合成樹脂が合流する部分が形成されるようになっている。
ところが、従来にあっては、上記のように、左右のゲートからキャビティの底面成形部と側面成形部とのなすコーナ部分における合流点に至る合成樹脂の流れは、まず、最初に底面成形部の略中心部で合流して互いに干渉しあった左右の異なる色の合成樹脂が上記合流点側に向けて合流しながら広がっていく流れに大きく影響されながら上記合流点で合流するものである。そして、上記底面成形部の略中心部で合流して互いに干渉しあった左右の異なる色の合成樹脂が上記合流点側に向けて合流しながら広がっていく流れは、左右のゲートから底面成形部の左右に射出されたそれぞれ異なる色の合成樹脂の底面成形部の左右部分における流れ全体に影響されるものであり、したがって、底面成形部の左右部分における異なる合成樹脂の流れが微妙に変化することで、上記底面成形部と側面成形部とのコーナ部分における合流部分の流れが乱れて色の異なる合成樹脂の合流のバランスが安定せず、合流位置がずれるという問題がある。このように底面成形部と側面成形部とのコーナ部分における合流のバランスが安定せず合流位置がずれると、方向転換をして側面成形部を流れる色の異なる合成樹脂が合流して形成される容器の側面の合流線が一直線状になりにくいという問題あり、しかも、側面成形部を流れた色の異なる合成樹脂の合流部分がフランジ成形部の基部に至って方向転換してフランジ成形部の先端側に流れる際に、合流のバランスがよりっそう安定せず、容器のフランジの合流線がよりっそう一直線状になりにくいという問題がある。
このように容器において最も目立つ側面の合流線、フランジの合流線が一直線状になり難いので容器の外観が悪いという問題がある。
このため、容器の側面の合流線を直線状にするための製造方法として従来から特許文献1が提案されている。
この特許文献1に示されたものは、容器の側面に多数の開口部を形成し、合流線を挟んで隣合う開口部間の距離を合流線を挟まない開口部間の距離よりも長くし、これにより側面の合流線を直線状に形成するようにしている。
ところが、この特許文献1に示された従来例においても、底面成形部と側面成形部とのコーナ部分における合流部分の流れが乱れて色の異なる合成樹脂の合流のバランスが安定しないので、結局、側面の合流線を直線状にし難く、更に、フランジの合流線もよりいっそう直線状になり難くく、前述の従来例の問題点を十分に解決できないという問題がある。
特開平5−337985号公報
本発明は上記の従来の問題点に鑑みて発明したものであって、簡単な製造方法により色の異なる左右両片側半分の合成樹脂の合流部分、特に容器の側面、フランジにおける2色の合流線を一直線状にできる合成樹脂製の2色容器の製造方法を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために本発明に係る合成樹脂製の2色容器の製造方法は、上開口にフランジ1を有する平面視矩形状をした容器2を金型3で製造するに当たって、金型3のキャビティ4に設けた容器2の底面成形部5の左右にそれぞれ別々のゲート6から色の異なる合成樹脂を射出して容器の左右が異なる色となるように色分けされた合成樹脂製の2色容器の製造方法において、キャビティ4の上記底面成形部5の左右にそれぞれ色の異なる合成樹脂を射出するゲート6からキャビティ4の底面成形部5と側面成形部7とのなすコーナ部分における異なる色の合成樹脂が合流する合流点8に向けてそれぞれ異なる色の合成樹脂を略直線状に流す流路9を底面成形部5に形成し、上記合流点8に流れた合成樹脂を合流点で向きを変えて側面成形部7に流して更に側面成形部7とフランジ成形部10とのなすコーナ部で向きを変えてフランジ成形部10の先端部に流すに当たって、フランジ成形部10における異なる色の合成樹脂が合流する合流部分の左右両側に、フランジ成形部10における合流部分のキャビティ厚み方向寸法よりも大きな厚み方向寸法の厚肉部成形部11を設けることを特徴とするものである。
このような方法を採用することで、底面成形部5と側面成形部7とのなすコーナ部分における合流点8においては、底面成形部5の左右にそれぞれ異なる色の合成樹脂を射出する左右のゲート6からそれぞれ流路9を流れる合成樹脂が略直線状に流れて最短距離で合流することになり、これにより合流点8における異なる合成樹脂の合流に当たって左右のゲート6からキャビティ4の底面成形部5の左右の各方向に流れる合成樹脂の影響を受けることなく、合流点8における異なる色の合成樹脂の合流が安定して乱れることがなく、このように合流点8における合流が安定した状態でそのまま向きを変えて合流した合成樹脂が側面成形部7をフランジ成形部10に向けて直線状に流れるので、側面成形部7における合流線30が一直線状になるものであり、しかも、上記のように左右のゲート6から最短距離でフランジ成形部10に至って合流した合成樹脂の流れは側面成形部7とフランジ成形部10とのなすコーナ部分で向きを変えてフランジ成形部10の先端に向けて直線状に流れることでフランジ成形部10における合流線が31一直線状となるのであるが、この際、フランジ成形部10における異なる色の合成樹脂が合流する合流部分の左右両側に、フランジ成形部10における合流部分のキャビティ厚み方向寸法よりも大きな厚み方向寸法の厚肉部成形部11を設けてあるので、厚肉部成形部11が一種の湯溜まりとなって、異なる色の合成樹脂が最短距離を通って流れたフランジ成形部10の合流部分側に、フランジ形成部10の合流部分以外の部分に流れた合成樹脂が流れ難く(つまり、ゲート6から射出される合成樹脂が最後に流れる箇所であるフランジ成形部10において、合流部分に対して合流部分以外の箇所を流れる合成樹脂の影響を受け難く)なり、これにより上記のように左右のゲート6からフランジ成形部10の合流部分に最短距離を流れてフランジ成形部10において一直線状となった合流線31がそのままフランジ成形部10の他の部分に流れる合成樹脂の流れの影響を受けることなく一直線状に維持されるものである。
本発明は、左右のゲートから底面成形部と側面成形部との合流点に異なる合成樹脂が最短距離で略直線状に流れて合流するので、上記合流点おける異なる合成樹脂の合流に当たって左右のゲートからキャビティの底面成形部の左右の各方向に流れる合成樹脂の影響を受けることなく、合流点における異なる色の合成樹脂の合流が安定し、このように合流点における合流が安定した状態でそのまま向きを変えて合流した合成樹脂が側面成形部を流れて側面成形部とフランジ成形部とのコーナ部分で向きを変えてフランジ成形部に流れるので、側面成形部における合流線、フランジ成形部における合流線がそれぞれ一直線状になるものであり、フランジ成形部における異なる色の合成樹脂が合流する合流部分の左右両側に、フランジ成形部における合流部分のキャビティ厚み方向寸法よりも大きな厚み方向寸法の厚肉部成形部を設けてあるので、ゲートから射出される合成樹脂が最後に流れる箇所であるフランジ成形部において、合流部分に対して合流部分以外の箇所を流れる合成樹脂の影響を受け難くし、これにより上記のようにゲートからフランジ成形部の合流部分に最短距離を流れてフランジ成形部において一直線状となった合流線がそのままフランジ成形部の他の部分に流れる合成樹脂の流れの影響を受けることなく一直線状に維持され、この結果、側面及びフランジにおける合流線が一直線状となった奇麗で商品価値の高い2色容器を提供できるものである。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。
図4乃至図8には本発明の製造方法により製造した合成樹脂製の2色容器2が示してある。この2色容器2(以下単に容器2という)は、平面視矩形状をした底面部12の対向する一対の辺に沿って一対の側面部28を形成すると共に他の一対の辺に沿って他の一対の側面部29を形成し、該容器2の上開口縁の全周にわたって外側方に向けてフランジ1を形成してある。この平面視矩形状をした容器2は左右方向(図に示す実施形態では容器2が平面視長方形状をしていて長辺と平行な方向を左右方向としている)の一方の片側半部と、他方の片側半部とが異なる色となるように色分けしてある。すなわち、底面部12が左右に色分けされ、更に一対の側面部28が左右に色分けされ、更にフランジ1が左右に色分けしてある。
容器2の底面部12には図6に示すように左右方向において左側の片側半部と右側の片側半部とにそれぞれ成形用のゲート跡14を備えており、該ゲート跡14と、容器2の底面部12と側面部28とのなすコーナ部分における異なる色の合流点15とを略直線状に結ぶように底面部12の上記合流点15が存在する辺16に対して平面視で傾斜した傾斜底リブ17が底面部12に形成してある。尚、図6、図7において上記傾斜底リブ17の部分を作図上一点鎖線で表示しているが、実際の容器2にはこの一点鎖線は存在しない。底面部12には上記ゲート跡14と合流点15とを最短距離で略直線状に結ぶ上記傾斜底リブ17の他に、他の底リブ18が形成してある。この底リブ18は添付図面に示す実施形態においては平面視で上記傾斜底リブ17と平行なものと交差するものとがあり、底面部12のリブは全体として斜め格子状に形成してあるが、本発明においては必ずしもこれにのみ限定されず、底リブ18の形態は他の形態であってもよいものである。また、底面部12には孔が形成してあっても、孔のあいていないべた面となっていてもよく、べた面の場合も底面部12の下面にゲート跡14と合流点15とを最短距離で略直線状に結ぶ上記傾斜底リブ17を形成する。また、添付図面に示す実施形態においては、上記リブ17、18に囲まれた部分が平面視菱形をした孔となっている。なお、底面部12に孔を設ける場合、上記傾斜底リブ17の途中には孔を設けずに傾斜底リブ17が略直線状となるようにする。
図7に示すように、側面部28には孔20が形成してあるが、底面部12と側面部28とのなすコーナ部分における上記合流点15から側面部28とフランジ1のなすコーナ部分までは孔20のない面が上下方向に連続する面状部21又は縦リブとなっている。
また、図4、図5に示すように、フランジ1には孔は形成してなく、フランジ1部分における異なる色の合成樹脂が合流する合流線31の左右両側に合流部分よりも厚みの厚い肉厚部23が設けてある。ここで、肉厚部23は合流部分を含むフランジ1の他の部分よりも肉厚にすることで、合流線31がある合流部分よりも厚みが厚くなる場合と、合流部分をフランジ1の他の部分よりも薄肉とすることでフランジ1の合流部分の左右両側の部分の厚みが合流部分よりも厚くなる場合とがある。また、前者の場合、合流部分の左右両側に形成した肉厚部23をフランジ1における合流部分の左右両側付近からフランジ1の左右両端部付近まで至るように形成してもよいものである。
また、添付図面に示す実施形態における容器2はスタッキング積みができるようにスタッキング用脚部22が設けてあり、スタッキング積みの際には下段の容器2のフランジ1に上段の容器2のスタッキング用脚部22が載置されてスタッキング積みがなされるようになっている。また、容器2にはネスティング積みができるようにポケット部24が設けてあり、上記スタッキング積み状態に対して平面視で上段の容器2を90°または180°回転した状態でスタッキング用脚部22をポケット部24に嵌め込むように積み重ねることでネスティング積みがなされるようになっている。
そして、容器2の左右が異なる色となるように色分けしてあることで、上記スタッキング積み、ネスティング積みを間違うことなく行えるようになっている。
上記のような構成の左右が異なる色となった合成樹脂製の容器2は以下のようにして製造するものである。
すなわち、上記容器2の形状に対応したキャビティ4を有する射出成形の金型3を用いて一体形成するものである。
金型3を構成する固定金型25と可動金型26aとサイド金型26bとにより上記容器2の形状に対応したキャビティ4が形成されるのであるが、このキャビティ4には容器2の底面部12を形成するための底面成形部5、容器2の側面部28を形成するための側面成形部7、容器2のフランジ1を形成するためのフランジ成形部10を設けてあり、底面成形部5の外周端縁部に側面成形部7が連通し、側面成形部7の底面形成部5と反対側の端部周縁部にフランジ成形部10に連通している。
固定金型25には図1に示すように、キャビティ4の底面成形部5の左右にそれぞれ別々に異なる色の合成樹脂を射出するためのゲート6が設けてある。それぞれ異なる色の合成樹脂を射出する左右のゲート6はキャビティ4の底面成形部5の左右にそれぞれ1つずつ設けてもよく、あるいは左右に複数個ずつ設けてもよい(尚、図1には左右に2個ずつゲート6を設けている例を示している)。
キャビティ4の底面成形部5は前述のように容器2の底面部12の形状と同じ形状となっているが、ここで、特に本発明においては、前述のように、容器2の底面部12の左右にそれぞれ設けた傾斜底リブ17を成形するための底面成形部5の一辺(異なる色の合成樹脂が合流する辺)に対して平面視で傾斜した流路9を形成してある。この左右に設けた流路9はそれぞれ左右のゲート6を起点として左右の流路9の端部が底面成形部5と側面成形部7とのなすコーナ部分で合流するように構成してあり、この両流路9が合流する部分が底面成形部5と側面成形部7とのなすコーナ部分における合流点8となっている。つまり、左右のゲート6と合流点8とはそれぞれ左右の流路9により略直線状に連通している。
キャビティ4に設けられた2対の側面成形部7のうち上記合流点8が存在する1対の側面形成部7において上記合流点8からフランジ成形部10側に向けて一直線状に合流樹脂側面流路27が形成してある。
また、キャビティ4に設けられたフランジ成形部10の上記合流点8、合流樹脂側面流路27に対応した位置が合流樹脂が流れる合流樹脂フランジ流路34となっており、このフランジ成形部10における合流樹脂フランジ流路34の左右両側に肉厚部23を成形するための厚肉部成形部11が設けてあり、厚肉部成形部11におけるキャビティ厚み方向寸法が合流樹脂フランジ流路34におけるキャビティ厚み方向寸法よりも大となっている。
別々に溶融された互いに異なる色に着色された合成樹脂が左右のゲート6からキャビティ4の底面成形部5の左右に射出される。左右のゲート6から底面成形部5の左右に射出された色の異なる合成樹脂はそれぞれ底面成形部5の左右の部分に流れ、更に側面成形部7の左右の部分にそれぞれ流れ、更にフランジ成形部10の左右の部分にそれぞれ流れて底面部12、側面部28、フランジ1が左右で異なった色となった容器2を成形するものである。
この場合、左右のゲート6から射出された異なる色の合成樹脂は左右方向の中央部で合流し、合流の境界部分が底面部12における合流線32、側面部28における合流線30、フランジ1における合流線31となって現われるのであるが、本発明においては、左右のゲート6から射出された色の異なる合成樹脂がそれぞれ左右の流路9を図1の矢印イのように流れて底面成形部5と側面成形部7とのなすコーナ部分における合流点8に略直線に流れて最短距離で合流するものであり、これにより合流点8における左右のゲート6から射出された異なる合成樹脂の合流に当たって左右のゲート6からキャビティ4の底面成形部5の左右の他の各方向に流れる合成樹脂の影響を受けることなく、合流点8における異なる色の合成樹脂の合流が安定することになる。このように合流点8における合流が安定した状態でそのまま合流点8部分で向きを変えて合流した合成樹脂が図2の矢印ロのように側面成形部7をフランジ成形部10に向けて一直線状に流れるものであり、これにより側面成形部7における合流線30が一直線状になる。更に、上記のようにして左右のゲート6から図1の矢印イのように略直線状に合流点8に流れ、合流点8で向きを変えて図2の矢印ロのように一直線状にフランジ成形部10に流れ、このようにして最短距離でフランジ成形部10に至る合流した合成樹脂の流れは側面成形部7とフランジ成形部10とのなすコーナ部分で向きを変えて図2の矢印ハのようにフランジ成形部10の先端に向けて一直線状に流れることになり、これによりフランジ成形部10における合流線31も一直線状となる。
この際、本発明においては、フランジ成形部10における異なる色の合成樹脂が合流する合流部分の左右両側に、フランジ成形部10における合流部分のキャビティ厚み方向寸法よりも大きな厚み方向寸法の厚肉部成形部11を設けてあるので、厚肉部成形部11が一種の湯溜まりとなって、異なる色の合成樹脂が最短距離を通ってフランジ成形部10の合流部分側に流れた部分に、厚肉部成形部11部分に流れた合成樹脂がフランジ成形部10の合流部分側に流れ難く(つまり、ゲート6から射出される合成樹脂が最後に流れる箇所であるフランジ成形部10において、合流部分に対して合流部分以外の箇所を流れる合成樹脂の影響を受け難く)することができるものである。これにより、本発明においては、フランジ1の合流部分の突出長さをフランジ1の他の部分の突出長さと同じ長さにしてもフランジ1における合流線31が一直線状となった容器2を製造することができるものである。
したがって、前述のようにゲート6からフランジ成形部10の合流部分に矢印イ、ロ、ハのようにして最短距離を流れてフランジ成形部10において一直線状となった合流線31がフランジ成形部10の他の部分に流れる合成樹脂の流れの影響を受けることなくそのまま一直線状に維持されることになり、成形された容器2は側面部28における合流線30が一直線状となると共にフランジ1における合流線31が一直線となり、しかも上記側面部28の合流線30とフランジ1における合流線31が同一垂直面状で一直線状に連続するものとなり、外観が優れた商品価値の高い2色容器2を製造することができるものである。
また、このようにフランジ成形部10における異なる合成樹脂の合流部分に、フランジ成形部10の他の部分を流れる合成樹脂の流れが影響を与えないので、フランジ成形部10の合流部分における突出長さ(つまりフランジ成形部10と側面成形部7とのなすコーナ部からフランジ成形部10の合流部分における先端までの長さ)が、フランジ成形部10の合流部分以外における突出長さ(つまりフランジ成形部10と側面成形部7とのなすコーナ部からフランジ成形部10の合流部分以外における先端までの長さ)の影響を受けることがなくフランジ成形部10の合流部分における合流線を一直線にでき、したがって、フランジ成形部10における合流部分の上記突出長さを、合流部分以外における突出長さと同じ長さとしてもフランジ成形部10の合流部分における合流線を一直線にできて、成形される容器2のフランジ1の突出長さを合流部分も合流部分以外の部分も同じ突出長さに、特に、フランジ1における合流部分も、合流部分以外の部分も同じ突出長さで巾広にしても成形されるフランジ1における合流線31を一直線状にすることが可能となる。もちろん、フランジ成形部10における合流部分の上記突出長さを、合流部分以外における突出長さと異なる長さとしてもフランジ成形部10の合流部分における合流線を一直線にできる。
また、フランジ成形部10における厚肉部成形部11は、フランジ成形部10と側面成形部7とのなすコーナ部からフランジ成形部10の先端に至るように形成してもよく、あるいは、フランジ成形部10と側面成形部7とのなすコーナ部からフランジ成形部10の先端までの間に部分的に形成してもよいものである。特に、フランジ成形部10と側面成形部7とのなすコーナ部からフランジ成形部10の先端に至るように形成したり、あるいは、フランジ成形部10と側面成形部7とのなすコーナ部に形成することで、フランジ成形部10の合流部分以外の部分と側面成形部7とのなすコーナ部分からフランジ成形部10の合流部分に向けて合成樹脂が流れ難くすることができ、よりいっそうフランジ成形部10における異なる合成樹脂の合流部分に、フランジ成形部10の他の部分を流れる合成樹脂の流れが影響を与えないようにできる。
なお、本発明において左右のゲート6から射出する色の異なる合成樹脂としては両方ともバージン樹脂で異なる色に着色されたものを使用する場合、片方がバージン樹脂で他の片方が再生樹脂を使用する場合、両方とも再生樹脂を使用する場合がある。特に、片方がバージん樹脂で他の片方が再生樹脂を使用する場合、再生樹脂はそれ自体がすでに着色されているので、バージン樹脂だけに着色すればよいものである。また、片方がバージン樹脂で他の片方が再生樹脂を使用すると、容器2の使用後に再生樹脂として再利用する際、該容器2の左右の色が異なっているので、左右どちらがバージン樹脂で形成されたものか、再生樹脂で形成されたものかが判り、容器2を破砕して再生樹脂とするに当たって、合流線30、31、32部分で左右に切断分離した各片側半分をそれぞれ破砕してそれぞれ再生樹脂とすることで、片側半分を破砕したものはバージン樹脂で成形された部分の再生樹脂材料となり、他の片側半分を破砕したものは再生樹脂で成形された部分の再再生樹脂材料となり、同じ再生樹脂材料として利用するにしても両者を分けて回収して目的に応じて再利用できるものである。
なお、本発明において左右のゲート6から射出する色の異なる合成樹脂としては、色の異なる不透明の合成樹脂の組み合わせのみに限定されるものではなく、半透明の合成樹脂と不透明の合成樹脂との組み合わせ、透明の合成樹脂と不透明の合成樹脂との組み合わせ、透明の合成樹脂と半透明の合成樹脂との組み合わせも本発明における色の異なる合成樹脂という範疇に含まれるものとする。
本発明の合成樹脂製の2色容器の製造方法における金型に設けたキャビティの断面図である。 図7の容器のX−X線部分に対応するキャビティ部分の断面図である。 図7の容器のY−Y線部分に対応するキャビティ部分の断面図である。 本発明により成形された2色容器の斜視図である。 同上の平面図である。 同上の底面図である。 同上の正面図である。 同上のフランジ部分の斜視図である。
符号の説明
1 フランジ
2 容器
3 金型
4 キャビティ
5 底面成形部
6 ゲート
7 側面成形部
8 合流点
9 流路
10 フランジ成形部
11 厚肉部成形部

Claims (1)

  1. 上開口にフランジを有する平面視矩形状をした容器を金型で製造するに当たって、金型のキャビティに設けた容器の底面成形部の左右にそれぞれ別々のゲートから色の異なる合成樹脂を射出して容器の左右が異なる色となるように色分けされた合成樹脂製の2色容器の製造方法において、キャビティの上記底面成形部の左右にそれぞれ色の異なる合成樹脂を射出するゲートからキャビティの底面成形部と側面成形部とのなすコーナ部分における異なる色の合成樹脂が合流する合流点に向けてそれぞれ異なる色の合成樹脂を略直線状に流す流路を底面成形部に形成し、上記合流点に流れた合成樹脂を合流点で向きを変えて側面成形部に流して更に側面成形部とフランジ成形部とのなすコーナ部で向きを変えてフランジ成形部の先端部に流すに当たって、フランジ成形部における異なる色の合成樹脂が合流する合流部分の左右両側に、フランジ成形部における合流部分のキャビティ厚み方向寸法よりも大きな厚み方向寸法の厚肉部成形部を設けることを特徴とする合成樹脂製の2色容器の製造方法。
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