JP2007223110A - 成形品の溶着方法及びパレットの溶着方法 - Google Patents
成形品の溶着方法及びパレットの溶着方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】パレット10は、上下一対のパレット10a,10bにおける筒状桁部14同士が溶着されて構成されている。そして、パレット10a(10b)においては、外部に露出する部位を構成する隅桁部14A及び中間桁部14Bの表面壁23(断面二層構造をなす部位)の溶着部側端面28が付加層20bのみから構成されている。すなわち、その溶着部側端面28上に母材層20aが存在することがない。
【選択図】図6
Description
このように、各板状材に設けられた複数の筒状桁部の端面を同一平面上に位置させる、すなわち付加層が形成された複数の筒状桁部を全て同一の高さに形成することで、両板状材における筒状桁部の端面同士を溶着するに際し、両端面間に隙間が形成されることなく、複数の筒状桁部のすべてにわたって面接触による溶着が可能となる。このため、双方の溶着面積が充分に確保され、溶着後の筒状桁部における耐衝撃性を確保することが容易となる。
まず、成形品としてのパレットについて簡単に説明する。本実施形態のパレットの母材は、再生材料の合成樹脂から形成されている。図1及び図2に示すように、同パレット10は、上下一対のパレット10a,10b(成形部材10a,10b)が溶着により一体化して構成されている。なお本明細書においては、これら一対のパレット10a,10bのうち上側に位置するものを上側パレット10aとし、下側に位置するものを下側パレット10bとする。また、パレット10a,10bにおいて、前記母材より形成される部位を母材層とする。
まず、パレット10a,10bにおいて断面二層構造をなす部位(隅桁部14A及び中間桁部14Bの表面壁23)の成形方法について説明する。同パレット10a,10bは、図示しない射出成形機による二色成形法によって成形される。ここでは、射出成形により、付加層20bが形成される前の上側パレット10a(下側パレット10b)の周壁20が母材層20aからなる段階からその母材層20aに付加層20bを付加する段階までの成形方法について図7を用いて説明する。この二色成形法は、固定型31、可動型32及びスライドコア33を用いて行われる。
さて、上記のように成形された上側パレット10aと下側パレット10bとは、図6に示すように各筒状桁部14A,14B,14Cの端面同士を熱溶着することで連結される。これら両パレット10a,10bを連結する場合には、まず図8(a)に示すように、各パレット10a,10bの筒状桁部14の端面同士を対向させて位置決めを行う。
パレット10は、上下一対のパレット10a,10bにおける筒状桁部14同士が溶着されて構成されている。そして、パレット10a(10b)においては、外部に露出する部位を構成する隅桁部14A及び中間桁部14Bの表面壁23(断面二層構造をなす部位)の端面28が付加層20bのみから構成されている。そのため、本実施形態においては、母材層20aの端部に加わる熱量が低減し、同母材層20aの溶出量を少なくすることが可能となる。これにより、たとえ各パレット10a,10bの筒状桁部14における溶着部同士を相当の押し付け力によって押し付けたとしても、付加層20bの表面に母材層20aの溶融部分が溶出することがなく、付加層20bの色調又は材質で統一された見栄えの良いパレット10を得ることができる。
・ パレット10a,10b同士の溶着が充分になされるのであれば、各筒状桁部14A,14B,14Cの高さは全て同一でなくともよい。
・ 付加層20bの表面上における母材層20aの溶出が抑制されるのであれば、例えば、先端(溶着部側端面28)に向かうにつれて断面積が一定である又は拡大する母材層20aを採用してもよい。なお、ここでいう「断面」とは、上板状材11(下板状材12)に対して平行な断面を意味する。
・ 母材層20aに着色材を入れて構成し、パレット10の周壁20とフォーク挿入孔21の内域の色とが異なるようにしてもよい。
さらに、前記実施形態より把握できる技術的思想について以下に記載する。
・ 固定型と可動型と独立したスライドコアとにより形成される第1キャビティ内に、第1ゲートを通じて1次熱可塑性材を射出して前記母材層を成形する第1工程と、前記スライドコアを前記母材層から離間するように移動させることで形成される第2キャビティ内に、前記固定型及び前記スライドコアに設けられた第2ゲートを通じて2次熱可塑性材を射出して前記付加層を成形する第2工程とを備え、前記第1工程時においては、前記第2ゲートの先端を前記可動型により封鎖することを特徴とする成形品の成形方法。これによれば、第1キャビティ内に射出された1次熱可塑性材が第2ゲートの先端の周囲に吸着するおそれがなく、スライドコアを容易且つ迅速に移動させることができる。
Claims (3)
- 対向して配置された一対の成形部材の溶着部同士が溶着されることにより双方の成形部材が連結される成形品の溶着方法において、
少なくとも一方の成形部材における溶着部の少なくとも一部は、母材からなる母材層と、同母材層の表面側に付加されるとともに同母材層とは色調又は材質の異なる付加層との断面複数層をなすように構成され、
前記一対の成形部材の溶着部同士を対向させ、それら対向する溶着部の端面において前記断面複数層をなす溶着部の端面に前記付加層が形成され、前記溶着部同士を熱溶着することによって前記一対の成形部材を一体化することを特徴とする成形品の溶着方法。 - 対向して配置された上板状材及び下板状材と、各板状材において他方の板状材に向けて延設される複数の筒状桁部とを有し、前記上板状材及び前記下板状材における筒状桁部の溶着部同士が溶着されることにより双方の板状材が連結されるパレットの溶着方法において、
前記筒状桁部における溶着部の少なくとも一部は、母材からなる母材層と、同母材層の表面側に付加されるとともに同母材層とは色調又は材質の異なる付加層との断面複数層をなすように構成され、
一方の板状材に設けられた筒状桁部における前記断面複数層の溶着部と、他方の板状材に設けられた筒状桁部における前記断面複数層の溶着部とを互いに対向させ、それら対向する溶着部の端面に前記付加層が形成され、前記一対の板状材に設けられた筒状桁部の溶着部同士を熱溶着することによって前記一対の板状材を一体化することを特徴とするパレットの溶着方法。 - 前記複数の筒状桁部の端面は、同一平面上に位置していることを特徴とする請求項2に記載のパレットの溶着方法。
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