JP4105891B2 - 合成樹脂製のパレット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、合成樹脂製のパレットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から表面部の下面に上筒状桁半部を突設した合成樹脂によって一体成形した上パレット半体と、裏面部の上面に下筒状桁半部を突設し且つ裏面部の下筒状桁半部間に上下に開口する開口部を設けた合成樹脂によって一体成形した下パレット半体とを備え、且つ、上筒状桁半部の下端と下筒状桁半部の上端とを溶着して上パレット半体と下パレット半体とを溶着一体化すると共に上筒状桁半部と下筒状桁半部とで形成された筒状桁間がフォーク挿入孔部となった合成樹脂製のパレットが知られている。
【0003】
上記のように合成樹脂により形成した上パレット半体と、合成樹脂により形成した下パレット半体とを溶着一体化したパレットにおいて、自走式のフォークリフトが使用できるだけでなくハンドリフタが使用できるパレットは、裏面部にハンドリフタのフォークを挿入した際にハンドリフタの車輪が入って地面に設置できるようにするための開口部を裏面部に設け、更に裏面部の隣合う下筒状桁半部間の開口部を除く隣合う筒状桁部間に架設された部分をフォーク挿入方向と同方向における両側を側端側程下となる傾斜面部とすると共に両傾斜面部間の中間部分を中間部としてある。これによりハンドリフタの車輪が地面→傾斜面部→中間部→傾斜面部→開口部部分における地面と順序で転動して開口部においてハンドリフタの車輪を位置させ、また、開口部において接地している車輪を開口部分における地面→傾斜面部→中間部→傾斜面部→外部の地面という順序で転動して車輪を外部に出すことができるようになっている。このように裏面部に開口部を設けたパレットは上下反転して使用できないため片面使用のパレットと称されている。
【0004】
この片面使用のパレットの下パレット半体を形成するに当たって、下パレット半体を形成する際に同時に下筒状桁半部間に開口部を形成することを考えたが、これだと、全面が同じ厚みの裏面部の上面の複数箇所に下筒状桁半部を突設するので、金型の裏面部を形成する部分に位置する注入口から複数箇所の下筒状桁半部を形成する部分に合成樹脂が流れにくくて成形不良となり、強度が低下すると共に不良品が発生するという問題があった。したがって、開口部を設けた下パレット半体を形成するには合成樹脂の流れが規制されることから成形性を考えて多点注入口にて金型を対応していた。しかし、多点注入口だと1点注入口に比べて金型コストが高くなるという問題と注入口処理による後処理が必要となりコストが高くなるという問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の従来例の問題点に鑑みて発明したものであって、簡単な構成で下パレット半体の強度低下がなく、且つ、不良品の発生がない合成樹脂製のパレットを提供することを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の合成樹脂製のパレットは、表面部1の下面に複数の上筒状桁半部2を突設した合成樹脂によって一体成形した上パレット半体3と、裏面部4の上面に複数の下筒状桁半部5を突設し且つ裏面部4の下筒状桁半部5間に上下に開口する開口部6を設けた合成樹脂によって一体成形した下パレット半体7とを備え、且つ、上筒状桁半部2の下端と下筒状桁半部5の上端とを溶着して上パレット半体3と下パレット半体7とを溶着一体化すると共に上筒状桁半部2と下筒状桁半部5とで形成された筒状桁8間がフォーク挿入孔部となったパレット10において、表面部1の左右両端辺に沿って左右の長尺の上筒状桁半部2を設けると共に、表面部1の左右両端辺間の中間部において左右の長尺の上筒状桁半部2と平行な中間の長尺の上筒状桁半部2を設け、裏面部4の左右両端辺に沿って左右の長尺の下筒状桁半部5を設けると共に、裏面部4の左右両端辺間の中間部において左右の長尺の下筒状桁半部5と平行な中間の長尺の下筒状桁半部5を設け、3列の上筒状桁半部2の下端と3列の下筒状桁半部5の上端とを溶着して上パレット半体3と下パレット半体7とを溶着一体化すると共に上筒状桁半部2と下筒状桁半部5とで形成された3列の筒状桁間をフォーク挿入孔部とし、裏面部4の隣接する長尺の下筒状桁半部5間のうち、フォーク挿入方向の前端部と後端部と中間部とが裏面部4の左右の長尺の下筒状桁半部5と中間の長尺の下筒状桁半部5との間に連結桟11を架設した部分となると共に裏面部4の隣接する長尺の下筒状桁半部5間のうち、フォーク挿入方向の前後端部と中間部の連結桟11を架設した部分との間の部分が開口部となり、上記裏面部4の隣接する長尺の下筒状桁半部5間のうち、フォーク挿入方向の前端部と後端部と中間部とが裏面部4の左右の長尺の下筒状桁半部5と中間の長尺の下筒状桁半部5との間に架設された部位をそれぞれフォーク挿入方向と同方向における両側を側端側程下となる傾斜面部4bとすると共に両傾斜面部4b間の中間部分を中間部4aとし、中間部4aから下方に連結桟11を突設し、中間部4a乃至連結桟11を傾斜面部4bよりも厚肉とし、裏面部の中央部の下筒状桁半部5を突設した部位に注入口跡12があることを特徴とするものである。このような構成とすることで、ハンドリフタの車輪を位置させて地面に設置するために傾斜面部4b、開口部6を設けた下パレット半体7を合成樹脂により形成したものにおいて、金型内の製品形成部の下パレット半体7の裏面部4側を形成する部分に位置する注入口から合成樹脂を充填し、裏面部4の隣接する下筒状桁半部5間を架設する部位を形成する部分における合成樹脂の流動性を中間部4a乃至連結桟11を形成する部分の厚みを厚くすることで良くし、この流動性の良くなった中間部4a乃至連結桟11を形成する部分を経て各下筒状桁半部5を形成する部分にスムーズに合成樹脂が充填できて充填不足による不足成形品が発生せず、裏面部の強度低下がなく且つ不良品の発生がないものであり、また、傾斜面部4bを薄くすることで使用する樹脂材料の使用量を少なくすると共に軽量化が図れ、また、この傾斜面部4bを薄くしても、中間部4aを厚くしているので、金型内の製品形成部の中間部4aを形成する部分が厚くなってスムーズに流れる合成樹脂の一部が傾斜面部4bにも流れるため、この部分にも確実に合成樹脂が充填できて充填不足による不足成形品が発生しないものである。
【0007】
特に表面部1の左右両端辺に沿って左右の長尺の上筒状桁半部2を設けると共に、表面部1の左右両端辺間の中間部において左右の長尺の上筒状桁半部2と平行な中間の長尺の上筒状桁半部2を設け、裏面部4の左右両端辺に沿って左右の長尺の下筒状桁半部5を設けると共に、裏面部4の左右両端辺間の中間部において左右の長尺の下筒状桁半部5と平行な中間の長尺の下筒状桁半部5を設け、3列の上筒状桁半部2の下端と3列の下筒状桁半部5の上端とを溶着して上パレット半体3と下パレット半体7とを溶着一体化すると共に上筒状桁半部2と下筒状桁半部5とで形成された3列の筒状桁8間をフォーク挿入孔部9とし、裏面部4の隣接する長尺の下筒状桁半部5間のうち、フォーク挿入方向の前端部と後端部と中間部とが裏面部4の左右の長尺の下筒状桁半部5と中間の長尺の下筒状桁半部5との間に連結桟11を架設した部分となると共に裏面部4の隣接する長尺の下筒状桁半部5間のうち、フォーク挿入方向の前後端部と中間部の連結桟11を架設した部分との間の部分が開口部6とし、裏面部4の中央部の下筒状桁半部5を突設した部位に注入口跡12があるので、2方差しのパレット10のハンドリフタの車輪を位置させて地面に設置するための開口部6を設けた下パレット半体7を合成樹脂により形成したものにおいて、裏面部の強度低下がなく且つ不良品の発生がないものを提供できるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1乃至図11には本発明の参考例を示し、図12乃至図22には本発明の一実施形態を示している。
【0009】
以下、図1乃至図11に示す参考例を示し、図12乃至図22に示す実施形態につき説明する。
【0010】
パレット10は合成樹脂により形成した上パレット半体3と合成樹脂により形成した下パレット半体7とを図1に示すように溶着して一体化して形成してある。
【0011】
すなわち、上パレット半体3は表面部1の下面に複数の上筒状桁半部2を突設したものであり、また、下パレット半体7は裏面部4の上面に複数の下筒状桁半部5を突設し且つ裏面部4の下筒状桁半部5間に上下に開口する開口部6を設けたものであって、上パレット半体3の複数の上筒状桁半部2の下端と下パレット半体7の複数の下筒状桁半部5の上端とを溶着して複数の筒状桁8を形成し、この複数の筒状桁8により表面部1と裏面部4とが上下に一体に連結された構成となっており、隣接する筒状桁8間がフォーク挿入孔部9となっている。
【0012】
パレット10としては図1乃至図11に示す参考例のようなフォーク挿入孔部9が前後左右に開口した4方差しのものと、図12乃至図22に示す実施形態のようなフォーク挿入孔部9が前後方向にのみ開口した2方差しのものとがある。
【0013】
まず、図1乃至図11に基づいて4方差しのパレット10の参考例につき説明する。
【0014】
上パレット半体3は図8乃至図11に示すように、表面部1の下面の四隅に隅の上筒状桁半部2を4個下方に向けて突設してあり、また、表面部1の下面の4辺の中間部に中間の上筒状桁半部2を4個下方に向けて突設してあり、また、表面部1の下面の中央部に中央部の上筒状桁半部2を1個下方に向けて突設してある。
【0015】
この上パレット半体3の表面部1は平坦なべた面となっており、表面部1の下面には縦横にリブ19が設けてある。表面部1の裏面側の中央部には注入口跡13が設けてある。そして、上パレット半体3を合成樹脂により形成するには金型内の製品形成部の上パレット半体3の表面部1を形成する部分側の中央部に位置する注入口から合成樹脂を充填すると、平坦なべた面である表面部1を形成する部分をスムーズに流れた合成樹脂が各上筒状桁半部2を形成する部分にスムーズに流れ込むので、合成樹脂により問題なく上パレット半体3を形成することができるものである。
【0016】
下パレット半体7は図2乃至図7に示すように、裏面部4の上面の四隅に隅の下筒状桁半部5を4個上方に向けて突設してあり、また、裏面部4の上面の4辺の中間部に中間の下筒状桁半部5を4個上方に向けて突設してあり、また、裏面部4の上面の中央部に中央部の下筒状桁半部5を1個上方に向けて突設してある。裏面部4の隣合う隅の下筒状桁半部5、中間の下筒状桁半部5、中央部の下筒状桁半部5で囲まれた部分に開口部6を形成してある。
【0017】
裏面部4の隣合う筒状桁8間に架設された部位は図5に示すようにフォーク挿入方向と同方向における両側を側端側程下となる傾斜面部4bとすると共に両傾斜面部4b間の中間部分を中間部4aとしてあり、中間部4aから下方に連結桟11を突設してある。裏面部4の中間部4aとなる部位は裏面部4の下筒状桁半部5の下面部となる部位よりも少し上方にずれて位置しており、連結桟11の下面と裏面部4の下筒状桁半部5の下面部となる部位の下面が同じレベルとなっている。
【0018】
また、中間部4aの下面には上記連結桟11と交差するリブ15が設けてある。また、裏面部4の下面の中央部の下筒状桁半部5を突設した部位(つまり中央部の下筒状桁半部5の下面部)に注入口跡12が存在している。各筒状桁半部5は筒状をしており、下筒状桁半部5内には内部を仕切る縦仕切り16が架設してあり、また、下筒状桁半部5の内面に補強リブ17を突設してある。
【0019】
ここで、裏面部4の各部位のうち隣合う下筒状桁半部5間に架設された部位である中間部4aの厚み乃至連結桟11の厚みを傾斜面部4bの厚みよりも厚くしてある。すなわち、中間部4a、連結桟11のいずれもが傾斜面部4bの厚みよりも厚い場合、中間部4aが傾斜面部4bの厚みよりも厚い場合、連結桟11が傾斜面部4bの厚みよりも厚い場合がある。更に、下筒状桁半部5の下面部を構成する裏面部4の部位4cの厚みも傾斜面部4bよりも厚くしてある。
【0020】
このように、中間部4a乃至連結桟11の厚みを傾斜面部4bの厚みよりも厚くしてあることで、成形品形状に形成する際に、開口部6を形成する金型部分を回り込むようにして存在する金型内の製品形成部の中間部4a乃至連結桟11を形成する部分における合成樹脂の合成樹脂の流動性を良くして、注入口から充填された合成樹脂を合成樹脂の流れが良くなった中間部4a乃至連結桟11を形成する部分を介して隣接する下筒状桁半部5を形成する部分にスムーズに供給できて、充填不足による不足成形品が発生せず、裏面部の強度低下がなく且つ不良品の発生がないパレット10を構成することができるものであり、また、金型内の製品形成部の中間部4a乃至連結桟11を形成する部分における合成樹脂の合成樹脂の流動性を良くなるため1点注入口による成形(添付図面では中央部の下筒状桁半部5の下面部に相当する位置に1点注入口がある)が可能となって、多点注入口に比べて金型コストが安くなり、注入口処理による後処理コストも安くなるものである。ここで、傾斜面部4bは中間部4a乃至連結桟11よりも薄くなっているが、金型内の製品形成部の中間部4aを形成する部分が厚くなってスムーズに流れる合成樹脂の一部が傾斜面部4bにも流れるため、この部分にも確実に合成樹脂が充填できて充填不足による不足成形品が発生しないものであり、また、傾斜面部4bを薄くすることで使用する樹脂材料の使用量を少なくすると共に軽量化が図れるものである。
【0021】
また、下筒状桁半部5の下面部を構成する裏面部4の部位4cの厚みが傾斜面部4bよりも厚くしてあることで、金型内の製品形成部の下筒状桁半部5の下面部を構成する裏面部4の部位4cを形成する部分から中間部4a乃至連結桟11を形成する部分を経て隣接する下筒状桁半部5の下面部を構成する裏面部4の部位4cを形成する部分にスムーズに合成樹脂が流れ、それぞれ各下筒状桁半部5にスムーズに合成樹脂が流れ、充填不足のないパレット10を構成することができるものである。
【0022】
ここで、中間部4aをT1、連結桟11の厚みをT2、傾斜面部4bの厚みをT3、下筒状桁半部5の下面部を構成する裏面部4の部位4cの厚みをT4とした場合、一例を示すと、T1=5mm、T2=5mm、T3=4mm、T4=5mmであるが、T1>T3、T2>T3、T4>T3の関係を満たすものであれば、上記の例にのみ限定されるものではない。また、下筒状桁半部5の周壁の厚みをT5とし、下筒状桁半部5内に設けた縦仕切り16の厚みをT6とし、補強リブ17の厚みをT7とした場合、T5=4mm、T6=4mm又は3.5mm、T7=3.5mmとなっており、中間部4a、連結桟11、下筒状桁半部5の下面部を構成する裏面部4の部位4cの各厚みがいずれも下筒状桁半部5の周壁の厚み、縦仕切り16の厚み、補強リブ17の厚みよりも厚くなっている。
【0023】
次に、本発明の実施形態である2方差しのパレット10を図12乃至図22に基づいて説明する。
【0024】
すなわち、図18乃至図22に示すように、表面部1の左右両端辺に沿って左右の長尺の上筒状桁半部2を設けると共に、表面部1の左右両端辺間の中間部において左右の長尺の上筒状桁半部2と平行な中間の長尺の上筒状桁半部2を設けて上パレット半体3を形成してある。
【0025】
また、図13乃至図17に示すように、裏面部4の左右両端辺に沿って左右の長尺の下筒状桁半部5を設けると共に、裏面部4の左右両端辺間の中間部において左右の長尺の下筒状桁半部5と平行な中間の長尺の下筒状桁半部5を設けて下パレット半体7を形成してある。
【0026】
そして、図12に示すように、上パレット半体5の3列の上筒状桁半部2の下端と下パレット半体7の3列の下筒状桁半部5の上端とを溶着してパレット10を形成すると共に3列の筒状桁8間をフォーク挿入孔部9としてあり、このフォーク挿入孔部9は前後方向の2方向からのみ挿入可能となっている。
【0027】
そして、裏面部4の隣接する長尺の下筒状桁半部5間のうち、フォーク挿入方向の前端部と後端部と中間部とが裏面部4の左右の長尺の下筒状桁半部5と中間の長尺の下筒状桁半部5との間の3箇所の部位をそれぞれ、フォーク挿入方向と同方向における両側を側端側程下となる傾斜面部4bとすると共に両傾斜面部4b間の中間部分を中間部4aとしてあり、各中間部4aから下方に連結桟11を突設してあって、中間部4a乃至連結桟11を傾斜面部4bよりも厚肉としてある。また、裏面部4の隣接する長尺の下筒状桁半部5間のうち、フォーク挿入方向の前後端部と中間部との間の部分がそれぞれ開口部6となっている。
【0028】
このような2方向差しのパレット10において、裏面部4のうち中間部の下筒状桁半部5の中央部の下面部に注入口跡12が設けてあり(つまり、本実施形態でも一点注入口で成形している)、更に、裏面部4の各部位のうち隣合う下筒状桁半部5間に架設された部位である中間部4aの厚み乃至連結桟11の厚みを傾斜面部4bの厚みよりも厚くしてあり、更に、下筒状桁半部5の下面部を構成する裏面部4の部位4cの厚みも傾斜面部4bよりも厚くしてある。このような構成による作用は前述の実施形態と同様であるので説明を省略する。
【0029】
また、本実施形態においても、傾斜面部4bと、下筒状桁半部5の周壁の厚み、下筒状桁半部5内に設けた縦仕切り16の厚み、補強リブ17の厚みとの関係も前述の参考例と同様であるので、説明を省略する。
【0030】
上記した4方向、2方向のいずれの実施形態においても、自走式のフォークリフトのフォークをパレット10のフォーク挿入孔部9に挿入してフォークを上昇することでパレット10を上に持ち上げ、この状態でパレット10をトラックの荷台などに積み込んだり、移動したりするものである。
【0031】
また、ハンドリフタを使用する場合には、ハンドリフタの車輪を、地面→傾斜面部4b→中間部4a→傾斜面部4b→開口部6部分における地面という順序で転動してパレット10の開口部6においてハンドリフタの車輪を位置させると共にハンドリフタのフォークをフォーク挿入孔部9に挿入し、この状態でハンドリフタを操作してハンドリフタのフォークを上昇させて開口部6において車輪を接地したままフォークによりパレット10を持ち上げて、この状態でパレット10を移動するものである。
【0032】
【発明の効果】
本発明の請求項1記載の発明にあっては、上述のように、表面部の左右両端辺に沿って左右の長尺の上筒状桁半部を設けると共に、表面部の左右両端辺間の中間部において左右の長尺の上筒状桁半部と平行な中間の長尺の上筒状桁半部を設け、裏面部の左右両端辺に沿って左右の長尺の下筒状桁半部を設けると共に、裏面部の左右両端辺間の中間部において左右の長尺の下筒状桁半部と平行な中間の長尺の下筒状桁半部を設け、3列の上筒状桁半部の下端と3列の下筒状桁半部の上端とを溶着して上パレット半体と下パレット半体とを溶着一体化すると共に上筒状桁半部と下筒状桁半部とで形成された3列の筒状桁間をフォーク挿入孔部とし、裏面部の隣接する長尺の下筒状桁半部間のうち、フォーク挿入方向の前端部と後端部と中間部とが裏面部の左右の長尺の下筒状桁半部と中間の長尺の下筒状桁半部との間に連結桟を架設した部分となると共に裏面部の隣接する長尺の下筒状桁半部間のうち、フォーク挿入方向の前後端部と中間部の連結桟を架設した部分との間の部分が開口部となり、上記裏面部の隣接する長尺の下筒状桁半部間のうち、フォーク挿入方向の前端部と後端部と中間部とが裏面部の左右の長尺の下筒状桁半部と中間の長尺の下筒状桁半部との間に架設された部位をそれぞれフォーク挿入方向と同方向における両側を側端側程下となる傾斜面部とすると共に両傾斜面部間の中間部分を中間部とし、中間部から下方に連結桟を突設し、中間部乃至連結桟を傾斜面部よりも厚肉とし、裏面部の中央部の下筒状桁半部を突設した部位に注入口跡があるので、2方差しのパレットのハンドリフタの車輪を位置させて地面に設置するための開口部を設けた下パレット半体を合成樹脂により形成したものにおいて、裏面部の強度低下がなく且つ不良品の発生がないものを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 参考例のパレットの一例を示し、(a)は平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は底面図であり、(d)は側面図である。
【図2】 同上に用いる下パレット半体の平面図である。
【図3】 同上の底面図である。
【図4】 (a)は同上の正面図であり、(b)は同上の側面図である。
【図5】 同上の図2のA−A線の断面図である。
【図6】 同上の図2のB−B線の断面図である。
【図7】 同上に用いる上パレット半体の平面図である。
【図8】 同上の底面図である。
【図9】 (a)は同上の正面図であり、(b)は同上の側面図である。
【図10】 同上の図7のC−C線の断面図である。
【図11】 同上の図7のD−D線の断面図である。
【図12】 本発明のパレットを示し、(a)は平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は底面図であり、(d)は側面図である。
【図13】 同上に用いる下パレット半体の平面図である。
【図14】 同上の底面図である。
【図15】 (a)は同上の正面図であり、(b)は同上の側面図である。
【図16】 同上の図13のF−F線の断面図である。
【図17】 同上の図13のE−E線の断面図である。
【図18】 同上に用いる上パレット半体の平面図である。
【図19】 同上の底面図である。
【図20】 (a)は正面図であり、(b)は側面図である。
【図21】 同上の図18のG−G線の断面図である。
【図22】 同上の図18のH−H線の断面図である。
【符号の説明】
1 表面部
2 上筒状桁半部
3 上パレット半体
4 裏面部
4a 中間部
4b 傾斜面部
5 下筒状桁半部
6 開口部
7 下パレット半体
8 筒状桁
9 フォーク挿入孔部
10 パレット
11 連結桟
Claims (1)
- 表面部の下面に複数の上筒状桁半部を突設した合成樹脂によって一体成形した上パレット半体と、裏面部の上面に複数の下筒状桁半部を突設し且つ裏面部の下筒状桁半部間に上下に開口する開口部を設けた合成樹脂によって一体成形した下パレット半体とを備え、且つ、上筒状桁半部の下端と下筒状桁半部の上端とを溶着して上パレット半体と下パレット半体とを溶着一体化すると共に上筒状桁半部と下筒状桁半部とで形成された筒状桁間がフォーク挿入孔部となったパレットにおいて、表面部の左右両端辺に沿って左右の長尺の上筒状桁半部を設けると共に、表面部の左右両端辺間の中間部において左右の長尺の上筒状桁半部と平行な中間の長尺の上筒状桁半部を設け、裏面部の左右両端辺に沿って左右の長尺の下筒状桁半部を設けると共に、裏面部の左右両端辺間の中間部において左右の長尺の下筒状桁半部と平行な中間の長尺の下筒状桁半部を設け、3列の上筒状桁半部の下端と3列の下筒状桁半部の上端とを溶着して上パレット半体と下パレット半体とを溶着一体化すると共に上筒状桁半部と下筒状桁半部とで形成された3列の筒状桁間をフォーク挿入孔部とし、裏面部の隣接する長尺の下筒状桁半部間のうち、フォーク挿入方向の前端部と後端部と中間部とが裏面部の左右の長尺の下筒状桁半部と中間の長尺の下筒状桁半部との間に連結桟を架設した部分となると共に裏面部の隣接する長尺の下筒状桁半部間のうち、フォーク挿入方向の前後端部と中間部の連結桟を架設した部分との間の部分が開口部となり、上記裏面部の隣接する長尺の下筒状桁半部間のうち、フォーク挿入方向の前端部と後端部と中間部とが裏面部の左右の長尺の下筒状桁半部と中間の長尺の下筒状桁半部との間に架設された部位をそれぞれフォーク挿入方向と同方向における両側を側端側程下となる傾斜面部とすると共に両傾斜面部間の中間部分を中間部とし、中間部から下方に連結桟を突設し、中間部乃至連結桟を傾斜面部よりも厚肉とし、裏面部の中央部の下筒状桁半部を突設した部位に注入口跡があることを特徴とする合成樹脂製のパレット。
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