JPH11157539A - 運搬用パレット - Google Patents

運搬用パレット

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JPH11157539A
JPH11157539A JP32476097A JP32476097A JPH11157539A JP H11157539 A JPH11157539 A JP H11157539A JP 32476097 A JP32476097 A JP 32476097A JP 32476097 A JP32476097 A JP 32476097A JP H11157539 A JPH11157539 A JP H11157539A
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deck
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Kenji Suzuki
健二 鈴木
Kenji Nonomura
謙二 野々村
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Gifu Plastic Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フォークの幅よりも長い横長桟の下部にフォ
ークの先端部が衝突しても横長桟が破損しない。 【解決手段】 フォーク挿入孔4部分の表裏両側にデッ
キボード1、2が存在し且つ上下金型6、7によっての
み表裏両側のデッキボード1、2が成形される箇所にお
いて表裏両側のデッキボード1、2にフォーク8の挿入
方向と交差する方向に延びたフォーク8の幅よりも長い
横長桟9が上下に重ならないように位置をずらせて形成
する。横長桟9は下横片10と下横片10の両側端から
表面側に向けて突出する両側片11とで構成する。横長
桟9のうち格子状の桟12と交差している側片11を除
いた側片11と下横片とのなすコーナ部分を斜めに傾斜
した傾斜面13とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成樹脂の一体成
形により形成された運搬用パレットに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から合成樹脂の一体成形により形成
されたパレットが実公平2ー7791号公報などにより
知られている。この実公平2ー7791号公報に示され
たパレットは、表裏両側のデッキボードが複数個の筒状
桁により連結されると共に筒状桁間にフォーク挿入孔が
形成された合成樹脂により一体成形されたものである。
すなわち、従来のパレット5においてフォーク挿入孔4
は図10に示すような構成となっており、このフォーク
挿入孔4を金型で成形するには、図11に示すようにフ
ォーク挿入孔4の入口部分は、上金型6、下金型7、側
金型19により成形し、表面側のデッキボード1しかな
い箇所は上金型6、下金型7によって成形し、表裏両側
にデッキボード1、2が存在する箇所は上下金型6、7
によって成形していた。図11において矢印イは上金型
6の型開き方向を示し、矢印ロは下金型7の型開き方向
を示し、矢印ハは側金型19の型抜き方向を示してい
る。
【0003】ここで、表裏両側にデッキボード1、2が
存在する箇所を上下金型6、7によってのみ成形するに
は、表裏両側のデッキボード1、2の桟が上下に重なら
ないように位置をずらせて成形する必要がある。ところ
が、このように表裏両側にデッキボード1、2が存在す
る箇所を上下金型6、7によってのみ成形する際、この
箇所を成形するための上下金型6、7の型部分はそれぞ
れ下の桟の一部及び上の桟の一部を形成するために上下
金型6、7の他の箇所を形成する型部分よりも上下長さ
が長くなり且つ加工が複雑となり、金型強度が弱くなる
傾向にある。したがって、金型のこの部分はできるだけ
シンプルな形状とする必要があり、この結果、従来にあ
っては表裏のデッキボード1、2の他の箇所にはフォー
クの幅よりも狭いピッチの格子状の桟12を成形するの
に対し、表裏両側のデッキボード1、2の部分を上下金
型6、7によってのみ成形する箇所においては、フォー
クの挿入方向と交差する桟をフォークの幅よりも長い横
長桟9とする必要があり、上下金型6、7の強度、コス
トの問題で格子状に形成することができない。
【0004】しかして、従来にあっては、図10に示す
ようにフォーク挿入方向と交差する表面側のデッキボー
ド1に形成された横長桟9は裏面側に開口する断面逆U
字状をしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な従来例にあっては、フォーク挿入方向と交差するフォ
ークの幅よりも長い横長桟9は裏面側に開口する断面逆
U字状をしているため、フォーク挿入孔4内にフォーク
を挿入する際にフォークの先端が断面逆U字状をした横
長桟9の自由端となった側片の下端部に当たってこの部
分を破損しやすいという問題がある。
【0006】また、従来にあっては、パレットの四隅部
分に位置する筒状桁の外隅側の端部においては、裏面側
に開口し且つ表面側が閉塞部により閉塞された裏面側凹
部のみを設けてある。ところが、パレットを接地したり
積み重ねたりする場合パレットの隅部下面が地面に最初
に接地されたり他の物に衝突したりするようなことがあ
り、このような場合にはパレットの隅部下面が破損しや
すいが、従来にあっては、パレットの四隅部分に位置す
る筒状桁の外隅側の端部には裏面側に開口し且つ表面側
が閉塞部により閉塞された裏面側凹部が形成してあるの
で、隅部の下面における耐衝撃強度が弱く、この部分が
破損しやすいという問題がある。
【0007】本発明は上記の従来例の問題点に鑑みて発
明したものであって、フォークの幅よりも長い横長桟の
下部にフォークの先端部が衝突しても横長桟が破損する
のを防止することができ、また、隅部において上下両面
をバランス良く補強できて、隅部の破損を防止すること
ができる運搬用パレットを提供することを課題とするも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記本発明の課題を達成
するために、本発明の運搬用パレットは、表裏両側のデ
ッキボード1、2が複数個の筒状桁3により連結される
と共に筒状桁3間にフォーク挿入孔4が形成された合成
樹脂により一体成形されたパレット5において、フォー
ク挿入孔4部分の表裏両側にデッキボード1、2が存在
し且つ上下金型6、7によってのみ表裏両側のデッキボ
ード1、2が成形される箇所において表裏両側のデッキ
ボード1、2にフォーク8の挿入方向と交差する方向に
延びたフォーク8の幅よりも長い横長桟9が上下に重な
らないように位置をずらせて形成され、このフォーク挿
入方向と交差する表面側のデッキボード1に形成された
横長桟9は下横片10と下横片10の両側端から表面側
に向けて突出する両側片11とで構成されたU字状を
し、フォーク挿入孔4部分の上記表裏両側にデッキボー
ド1、2が存在し且つ上下金型6、7によってのみ表裏
両側のデッキボード1、2が成形される箇所以外の部分
の表面側や裏面側のデッキボード1、2に格子状の桟1
2を形成し、この格子状の桟12のうち横長桟9と交差
する桟のピッチをフォーク8の幅より短くし、上記U字
状の横長桟9のうち格子状の桟12と交差している側片
11を除いた側片11と下横片10とのなすコーナ部分
を斜めに傾斜した傾斜面13として成ることを特徴とす
るものである。このような構成を採用することで、フォ
ーク挿入孔4にフォーク8を挿入した場合、表面側のデ
ッキボード1の格子状の桟12を設けた部分において
は、格子状の桟12のうち横長桟9と交差する桟のピッ
チをフォーク8の幅より短くしてあることで、フォーク
8の先端部が格子状の桟12の下端部に引っ掛かること
なく挿入でき、また、表面側のデッキボード1の横長桟
9のみが存在する部位においては、横長桟9がフォーク
8の幅よりも長いので横長桟9の下端部にフォーク8の
先端部が当たることがあるが、この場合、傾斜面13に
よりガイドされてフォーク8が横長桟9の下横片10に
沿って前方にスムーズに進むことができ、また、横長桟
9がU字状をしていることで、下端部に当たっても下横
桟10により補強できて、横長桟9の破損を防止するこ
とができるものである。
【0009】また、パレット5の四隅部分に位置する筒
状桁3の外隅側の端部に表面側に開口し且つ裏面側が閉
塞部14により閉塞された表面側凹部15と裏面側に開
口し且つ表面側が閉塞部16により閉塞された裏面側凹
部17とをパレット5の対角線を境に隣接して配置して
あることが好ましい。このような構成とすることで、パ
レット5を接地したり積み重ねたりする場合パレット5
の隅部下面が地面に最初に接地されたり他の物に衝突し
たりするようなことがあってもパレット5の隅部下面が
破損しにくく、また、隅部の表裏両面部をバランス良く
補強できるものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図9に基づいて本
発明の一実施形態につき説明する。図1乃至図5に示す
ように、パレット5は合成樹脂の射出成形により一体に
形成してあって平面視四角形状をしており、表面側のデ
ッキボード1と、裏面側のデッキボード2と、表裏両側
のデッキボード1、2を一体に連結する複数個の筒状桁
3により主体が構成してある。
【0011】添付図面に示す実施形態においては、平面
視四角形状をしたパレット5の四隅部と、中央部と、前
後左右の4辺の各中間部との合計9箇所に筒状桁3を配
設して表裏両側のデッキボード1、2を一体に連結して
ある例が示してあり、筒状桁3間にフォーク挿入孔4が
形成してあり、添付図面に示す実施形態においては前後
左右の4方向にフォーク挿入孔4が形成してある。
【0012】表裏両面のデッキボード1、2には桟が形
成してある。また、裏面側のデッキボード2には複数の
開口部18が形成してある。ここで、パレット5は合成
樹脂の射出成形により一体に形成されるのであるが、図
6に示すように、形成されるパレット5のフォーク挿入
孔4の入口部分のみが上金型6、下金型7、側金型19
により成形され、他の部分は上金型6、下金型7によっ
て成形されるようになっている。すなわち、図6におい
て開口部18においては表面側のデッキボード1の開口
部18に対向する部位のみが上金型6と下金型7とによ
り成形され、また、フォーク挿入孔4の入口以外の部分
で上記開口部18が存在しない箇所においては表裏両側
にデッキボード1、2が存在するが、この部分も上下金
型6、7によってのみ表裏両側のデッキボード1、2が
成形されるものである。図6において矢印イは上金型6
の型開き方向を示し、矢印ロは下金型7の型開き方向を
示し、矢印ハは側金型8の型開き方向を示している。こ
こで、図6において19aは側金型19に組み込まれた
サブ金型で、側金型19に対して出没自在に設けてあっ
て型締め時に側金型19から突出してアンダーカット部
を成形するための金型となる。また、筒状桁3部分も上
金型6と下金型7とによってのみ形成されるものであ
る。図6において9′は横長桟9を成形するためのキャ
ビティ部分を示し、12′は格子状の桟12を成形する
ためのキャビティ部分を示している。
【0013】このように、フォーク挿入孔4の表裏両側
のデッキボード1、2を上下金型6、7でのみ成形する
箇所においては、表面側の桟と裏面側の桟とが上下に重
ならないように位置をずらせて形成してあって、これに
より上下金型6、7により表面側のデッキボード1と裏
面側のデッキボード2とを成形できるようになってい
る。ところで、上記のように表裏両側にデッキボード
1、2が存在する箇所を上下金型6、7によってのみ成
形する際、この箇所を成形するための上下金型6、7の
型部分はそれぞれ下の桟の一部及び上の桟一部を形成す
るために上下金型の他の箇所を形成する型部分よりも上
下長さが長くなり且つ加工が複雑となり、金型強度が弱
くなる傾向にある。したがって、金型のこの部分はでき
るだけシンプルな形状とする必要がある。このため、こ
の部分において形成される桟は格子状の小さく分割され
た複雑な形状の桟ではなく、フォーク挿入孔4の挿入方
向に直交する横方向に長い横長桟9となっていてフォー
ク8の幅よりも長さが長い(添付図面に示す実施形態で
は筒状桁3間にわたる長さの長い)ものとなっている。
【0014】一方、フォーク挿入孔4の入口部分におい
ては上金型6、下金型7、側金型19により表裏両面の
デッキボード1、2が成形されるので、この部分におい
ては上下金型6、7の形状を複雑な形状としても金型の
強度上の問題もなく、また加工もしやすいので、この部
分における表面両面のデッキボード1、2には格子状の
桟12が形成され、この格子状の桟12の桟間のピッチ
も短くでき、したがって、格子状の桟12のうち横長桟
9と交差する桟のピッチはフォーク8の幅より短くして
ある。また、開口部18に対向する表面側のデッキボー
ド1の部位も上金型6と下金型7とにより成形される
が、この部分においては表面側のデッキボード1のみを
成形するものであり、この部分においは上下金型6、7
の形状を複雑な形状としても金型の強度上の問題もな
く、また加工もしやすいので、この部分における表面両
面のデッキボード1には格子状の桟12が形成され、こ
の格子状の桟12の桟間のピッチも短くでき、したがっ
て、格子状の桟12のうち横長桟9と交差する桟のピッ
チはフォーク8の幅より短くしてある。
【0015】横長桟9のうち表面側のデッキボード1に
形成された横長桟9は下横片10と下横片10の両側端
から表面側に向けて突出する両側片11とで構成された
U字状をしている。ここで、横長桟9はフォーク挿入孔
4のフォーク挿入方向において、添付図面においては隙
間を介して4列設けてあり、両側の横長桟9の外側の側
片11には格子状の桟12のフォーク挿入方向と平行な
桟の端部が一体に連続しているものである。そして、上
記両側の横長桟9の両側片11のうち格子状の桟12と
一体に連続していない他の側片11と下横片10とのな
すコーナ部分及び、両側以外の他の横長桟9の両側片1
1と下横片10とのなすコーナ部分を斜めに傾斜させて
傾斜面13が形成してある。
【0016】しかして、パレット5のフォーク挿入孔4
にフォーク8を挿入する場合、フォーク8の先端がフォ
ーク挿入孔4の表面側のデッキボード1の下面側に当た
りながら挿入されることがあるが、この場合、格子状の
桟12部分においては、格子状の桟12のうち横長桟9
と交差する桟(つまりフォーク挿入方向と同方向の桟)
のピッチをフォーク8の幅より短くしてあるので、格子
状の桟12のうちフォーク挿入方向と交差する方向の桟
のフォーク挿入口側に対向した面に当たることがなくス
ムーズに格子状の桟12の下面を滑るようにして奥に挿
入できるものである。
【0017】また、横長桟9部分においては、すでに述
べたように横長桟9がフォーク8の幅よりも長いので、
横長桟9のフォーク挿入口側に対向した面(つまり側片
11)の下端部にフォーク8の先端部が図7に示すよう
に当たることがあるが、この場合、側片11と下横片1
0とのなすコーナ部分が傾斜面13となっているので、
フォーク8の先端はこの傾斜面13に当たることにな
り、傾斜面13にガイドされて下横片10の下面側に滑
って進み、これによりスムーズに奥に挿入されるもので
ある。この時、側片11の下端部である傾斜面13にフ
ォーク8の先端が当たっても、傾斜面13によりフォー
ク8の先端が滑ることと、側片11の下端が下横片10
に一体に連続してあって横長桟9がU字状をしていて補
強してあることで、側片11の破損を防止するようにな
っている。
【0018】なお、上記した実施形態においては、裏面
側のデッキボード2に開口部18を形成した例を示した
が、開口部18を設けなくてもよいものである。この場
合には、表裏両面のデッキボード1、2を上金型6と下
金型7とで成形するため、この部分に形成する桟として
は格子状の桟12とせず、横長桟9とするものである。
【0019】また、添付図面に示す実施形態では表面側
に位置する横長桟9を下横片10と下横片10の両側端
から表面側に向けて突出する両側片11とで構成された
U字状に形成し、側片11と下横片10とのなすコーナ
部分に傾斜面13を形成した例を示したが、裏面側の横
長桟9を上横片と上横片の両側端から裏面側に向けて突
出する両側片とで構成された逆U字状とし、この逆U字
状の裏面側の側片と上横片とのなすコーナ部分を斜めに
傾斜した傾斜面とすることで、パレット1を表裏逆にし
て使用しても、フォーク8の先端が新たに表面側となっ
た横長桟9の側片の下端に当たっても前述と同様の理由
で傾斜面によりガイドされて奥側にスムーズに挿入でき
るようにし、またこの部分の破損を防止することができ
るものである。
【0020】また、パレット1の四隅に形成される筒状
桁3の外隅側の端部に表面側に開口し且つ裏面側が閉塞
部14により閉塞された平面視三角形状をした表面側凹
部15と裏面側に開口し且つ表面側が閉塞部16により
閉塞された平面視三角形状をした裏面側凹部17とがパ
レット5の対角線を境に隣接して配置してある。ここ
で、上記パレット5の各対角上に位置する表面側凹部1
5が平面視においてパレット5の中心部を中心にした点
対称となり且つパレット5の各対角上に位置する裏面側
凹部17が平面視においてパレット5の中心部を中心に
した点対称となっている。図8には表面側凹部15と裏
面側凹部17とが隣接する箇所の拡大断面図が示してあ
り、図9にはこの部分の斜視図が示してある。表面側凹
部15と裏面側凹部17との壁面は垂直リブ30とパレ
ット1の外壁片31により構成してあり、表面側凹部1
5と裏面側凹部17との境の壁面は共通の垂直リブ30
により形成してあり、表面側凹部15は上記垂直リブ3
0と外壁片31と裏面側の閉塞部14とが一体化したも
ので、裏面側の強度が強く、また、裏面側凹部17は上
記垂直リブ30と外壁片31と表面側の閉塞部16とが
一体化したもので、表面側の強度が強く、このように裏
面側の強度が強いものと、表面側の強度が強いものとを
パレット1の四隅に形成される各筒状桁3の外隅側の端
部にパレット5の対角線を境に隣接して配置すること
で、パレット1の外隅側端部(つまり隅部の最端部)の
表面側と裏面側とをバランス良く補強してある。
【0021】したがって、従来のように、筒状桁3の外
隅側の端部に裏面側が開口した表面側凹部15のみを形
成したものに比べて、パレット1の隅部の下面の補強が
できて、この部分が他の物に衝突した際における破損を
防止することができるようにしている。また、パレット
5の各対角上に位置する表面側凹部15が平面視におい
てパレット5の中心部を中心にした点対称となり且つパ
レット5の各対角上に位置する裏面側凹部17が平面視
においてパレット5の中心部を中心にした点対称となっ
ていることで、よりいっそうパレット1の四隅の各外隅
部分の表裏面を全体としてバランス良く補強できるもの
である。また、パレット5を表裏逆にして使用した場合
も同様に新たに裏面となる箇所の補強ができるものであ
る。
【0022】なお、パレット5の前後左右の各辺の中間
部においても、表面側に開口し且つ裏面側が閉塞部によ
り閉塞された表面側凹部と裏面側に開口し且つ表面側が
閉塞部により閉塞された裏面側凹部とをパレット5の前
後方向の中心線又は左右方向の中心線を境にして隣接し
て配置してあってもよく、この場合には上記と同様の理
由によりパレット5の前後左右の各辺の中間部の補強を
バランス良く行うことができるものである。
【0023】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の発明にあって
は、上述のように、フォーク挿入孔部分の表裏両側にデ
ッキボードが存在し且つ上下金型によってのみ表裏両側
のデッキボードが成形される箇所において表裏両側のデ
ッキボードにフォークの挿入方向と交差する方向に延び
たフォークの幅よりも長い横長桟が上下に重ならないよ
うに位置をずらせて形成され、このフォーク挿入方向と
交差する表面側のデッキボードに形成された横長桟は下
横片と下横片の両側端から表面側に向けて突出する両側
片とで構成されたU字状をし、フォーク挿入孔部分の上
記表裏両側にデッキボードが存在し且つ上下金型によっ
てのみ表裏両側のデッキボードが成形される箇所以外の
部分の表面側や裏面側のデッキボードに格子状の桟を形
成し、この格子状の桟のうち横長桟と交差する桟のピッ
チをフォークの幅より短くし、上記U字状の横長桟のう
ち格子状の桟と交差している側片を除いた側片と下横片
とのなすコーナ部分を斜めに傾斜した傾斜面としてある
ので、フォーク挿入孔にフォークを挿入する際、格子状
の桟が形成された部分においては、フォークの先端が格
子状の桟の下面に沿ってスムーズに奥側に挿入できるも
のであり、また、表裏両側のデッキボードを上下金型で
のみ成形する部分においては、フォークの先端が横長桟
の側片の下端部に当たることがあるが、この横長桟の下
端部は傾斜面となっているので、傾斜面にガイドされて
下横片の下面側に滑るようにして挿入して奥側にスムー
ズに挿入できるものであって、フォークの先端が横長桟
の側片に引っ掛かって挿入ができなくなるということが
なく、また、側片の下端部にフォークの先端が当たって
も下横片と一体のU字状をしているため、補強されて破
損が防止されるものである。
【0024】また、請求項2記載の発明にあっては、上
記請求項1記載の発明の効果に加えて、パレットの四隅
部分に位置する筒状桁の外隅側の端部に表面側に開口し
且つ裏面側が閉塞部により閉塞された表面側凹部と裏面
側に開口し且つ表面側が閉塞部により閉塞された裏面側
凹部とをパレットの対角線を境に隣接して配置してある
ので、パレットを接地したり積み重ねたりする場合、パ
レットの隅部下面が地面に最初に接地されたり他の物に
衝突したりするようなことがあってもパレットの隅部下
面が破損しにくく、また、隅部の表裏両面部をバランス
良く補強できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の平面図である。
【図2】同上の底面図である。
【図3】同上の正面図である。
【図4】同上の側面図である。
【図5】同上のフォーク挿入孔部分の拡大断面図であ
る。
【図6】同上のパレットを金型で成形する際の型締めの
断面図である。
【図7】同上のフォークの先端部が傾斜面に当たった状
態の説明図である。
【図8】同上のパレットの隅部における表面側凹部と裏
面側凹部とが隣接した部分を示す断面図である。
【図9】同上のパレットの隅部の斜視図である。
【図10】従来例のパレットのフォーク挿入孔部分の拡
大断面図である。
【図11】同上の従来例のパレットを金型で成形する際
の型締めの断面図である。
【符号の説明】
1 デッキボード 2 デッキボード 3 筒状桁 4 フォーク挿入孔 5 パレット 6 上金型 7 下金型 8 フォーク 9 横長桟 10 下横片 11 側片 12 格子状の桟 13 傾斜面 14 閉塞部 15 表面側凹部 16 閉塞部 17 裏面側凹部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表裏両側のデッキボードが複数個の筒状
    桁により連結されると共に筒状桁間にフォーク挿入孔が
    形成された合成樹脂により一体成形されたパレットにお
    いて、フォーク挿入孔部分の表裏両側にデッキボードが
    存在し且つ上下金型によってのみ表裏両側のデッキボー
    ドが成形される箇所において表裏両側のデッキボードに
    フォークの挿入方向と交差する方向に延びたフォークの
    幅よりも長い横長桟が上下に重ならないように位置をず
    らせて形成され、このフォーク挿入方向と交差する表面
    側のデッキボードに形成された横長桟は下横片と下横片
    の両側端から表面側に向けて突出する両側片とで構成さ
    れたU字状をし、フォーク挿入孔部分の上記表裏両側に
    デッキボードが存在し且つ上下金型によってのみ表裏両
    側のデッキボードが成形される箇所以外の部分の表面側
    や裏面側のデッキボードに格子状の桟を形成し、この格
    子状の桟のうち横長桟と交差する桟のピッチをフォーク
    の幅より短くし、上記U字状の横長桟のうち格子状の桟
    と交差している側片を除いた側片と下横片とのなすコー
    ナ部分を斜めに傾斜した傾斜面として成ることを特徴と
    する運搬用パレット。
  2. 【請求項2】 パレットの四隅部分に位置する筒状桁の
    外隅側の端部に表面側に開口し且つ裏面側が閉塞部によ
    り閉塞された表面側凹部と裏面側に開口し且つ表面側が
    閉塞部により閉塞された裏面側凹部とをパレットの対角
    線を境に隣接して配置してあることを特徴とする請求項
    1記載の運搬用パレット。
JP32476097A 1997-11-26 1997-11-26 運搬用パレット Expired - Fee Related JP3400693B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001088835A (ja) * 1999-09-16 2001-04-03 Sanko Co Ltd 合成樹脂製パレット
JP2002128079A (ja) * 2000-10-31 2002-05-09 Gifu Plast Ind Co Ltd パレット
JP2002166939A (ja) * 2000-11-28 2002-06-11 Gifu Plast Ind Co Ltd パレット

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