JP7218025B2 - パレット - Google Patents
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Description
(第1の実施形態)
第1実施形態におけるパレット1は、二方差しの片面パレットである。図1および図2に示すように、パレット1は、合成樹脂製であって、互いに対向する上部パレット形成部材2と下部パレット形成部材3とが溶着された直方体形状に形成されている。上部パレット形成部材2は、矩形板状のデッキボード20と、デッキボード20から下部パレット形成部材3に向けて突設される上部桁21とを備えている。下部パレット形成部材3は、矩形板状の接地ボード30と、接地ボード30から上部パレット形成部材2に向けて突出する下部桁31とを備えている。そして、互いに対向する上部桁21の突端と下部桁31の突端とが溶着されることによって一体化され、合成樹脂製のパレット1が構成されている。
(1-1)下部差込口構成部33では、下板部34が構成する接地面30aが面一であり、凹部が設けられていない。しかも、下部端桁31aおよび下部中間桁31bの下板部34aが構成する接地面30aの部分と面一である。したがって、接地面30aの全体に対して汚れが付きにくくなり、また、洗浄し易くなる。
(1-4)下部差込口構成部33は、案内部39を備えているので、フォークが差込口4内を円滑に移動することができる。
以下、図6~図9を参照して、パレットの第2の実施形態について説明する。
図6に示すように、第2実施形態のパレットの下部差込口構成部41は、第2方向D2に延びる略楕円形状を有する凹部43の列である凹列42が互いに平行で、かつ、第1方向D1に並設されている。第1方向D1において隣り合う凹列42と凹列42との間は、凸部44となっている。図7および図8に示すように、凸部44は、下板部45と、上板部46と、中空部47とを備えている。中空部47は、下板部45と上板部46との間において、第2方向D2に延びる連続した空間部である。また、各凹部43は、略楕円形状を有する立ち上がり壁である隔壁48を備えている。1つの凹列42の中で隣り合う凹部43の間に位置する隔壁48は、凸部44の中空部47と連通する中空部48aを備えている。すなわち、隣り合う凸部44の中空部47は中空部48aによって連通している。凸部44の下板部45は、下部端桁31aおよび下部中間桁31bの下板部45aと連続した壁であり、面一の接地面40aを構成する。
以下、図10および図11を参照して、パレットの第3の実施形態について説明する。
第3実施形態のパレットの下部差込口構成部51は、第2方向D2に延びる1つの凹条溝52を備え、凹条溝52の両側に位置する各凸部53は、下板部54と、上板部55と、中空部56とを備えている。各中空部56は、下板部54と上板部55との間において、第2方向D2に延びる連続した空間部である。凹条溝52を構成する隔壁57は、隣り合う2つの中空部56を区画する。各凸部53の下板部54は、下部端桁31aおよび下部中間桁31bの下板部54aと連続した壁であり、面一の接地面50aを構成する。第3実施形態におけるガス注入口は、下部差込口構成部51の領域に設けてもよいが、ここでは下部差込口構成部41の領域の外側に位置し、当該位置に注入痕が設けられる。
・第3実施形態において、第2方向D2に延びる凹条溝52の本数は1本に限定されるものではない。複数の凹条溝52を設ける場合、互いに平行とし、互いに隣接する凹条溝52の間の凸部53の幅は、滑り止めテープ20bの幅と同じ若しくは広くすることが好ましい。これにより、凸部53には、滑り止めテープ20bを敷設できるようになる。
・第2実施形態において、滑り止めテープ20bは、凹列42を構成する凹部43の幅より幅広として、各凹部43の開口を閉塞するように敷設するようにしてもよい。
・パレットは、上部パレット形成部材2と下部パレット形成部材3とを貼り合わせ結合したものに限定されるものではなく、一体的に成形されたものであってもよい。
(付記1)
デッキボードと、前記デッキボードと相対する接地ボードと、前記デッキボードと前記接地ボードとを繋ぐ複数の桁と、隣り合う桁との間に構成される差込口とを備え、前記接地ボードにおける隣り合う前記桁の間は、前記差込口の下部を構成する差込口構成部であり、前記差込口構成部は、前記桁の底面と面一の下板部と、前記差込口に臨み前記下板部と相対する上板部と、前記下板部と前記上板部との間に構成される中空部とを備えるパレット。上記付記1の構成によれば、接地面が面一となり、接地面に対して汚れが付きにくくなり、また、洗浄し易くなる。
上記付記1のパレットについて、前記パレットは、上部パレット形成部材と下部パレット形成部材とを突き合わせて結合してなり、前記上部パレット形成部材は、前記下部パレット形成部材に向けて、前記デッキボードの端に配置される上部端桁と前記上部端桁との間に位置する上部中間桁とを備え、前記下部パレット形成部材は、前記上部パレット形成部材に向けて、前記接地ボードの端に配置される下部端桁と前記下部端桁との間に位置する下部中間桁とを備え、前記上部端桁と前記下部端桁とが突き合わされるとともに、前記上部中間桁と前記下部中間桁とが突き合わされて前記桁を構成し、前記接地ボードにおける前記下部端桁と前記下部中間桁との間が前記差込口構成部である構成としてもよい。上記付記2の構成によれば、下部端桁と下部中間桁との間に差込口構成部を設けることができる。
上記付記1または2のパレットについて、前記差込口構成部において、前記下板部は、隣り合う前記桁の間の全域を、前記桁の底面と面一の平坦面として接地面を構成し、前記下板部と前記上板部との間において、前記中空部を2つに区画する仕切り壁を備える構成とすることが好ましい。上記付記3の構成によれば、仕切り壁によって差込口構成部の強度を高めることができる。
上記付記1または2のパレットについて、前記差込口構成部において、前記下板部は、前記差込口に挿入されるフォークの挿入方向となる第1方向に対して交差する第2方向に、凸部と凹部とが互いに平行に延び、かつ、前記第1方向に並んで設けられており、前記凸部が前記下板部と、前記上板部と、前記中空部とで構成されていることが好ましい。上記付記4の構成によれば、凸部と凹部とを備えることで、凹部を構成する隔壁により厚さ方向の強度を維持しながら、凸部により接地面を広げることができ、接地面に対して汚れが付きにくくなり、また、洗浄し易くなる。
上記付記4のパレットについて、接地ボードは、前記第2方向に沿って滑り止めテープが敷設され、前記凸部の前記第1方向の幅は、前記滑り止めテープの幅と同じ又は広いことが好ましい。上記付記5の構成によれば、滑り止めテープを凸部に確実に敷設することができる。
上記付記1または2のパレットについて、前記差込口構成部において、前記下板部は、前記差込口に挿入されるフォークの挿入方向となる第1方向に対して交差する第2方向に延びる1つの凹条溝を備え、前記凹条溝の両側の凸部は、前記下板部と、前記上板部と、前記中空部とを備えていることが好ましい。上記付記6の構成によれば、凹条溝を構成する隔壁により厚さ方向の強度を維持しながら、凸部により接地面を広げることができ、接地面に対して汚れが付きにくくなり、また、洗浄し易くなる。
上記付記6のパレットについて、前記接地ボードは、前記第2方向に沿って滑り止めテープが敷設され、前記滑り止めテープは、前記凹条溝に重ならないように前記凸部に敷設され、または、前記凹条溝の両側の前記凸部に前記凹条溝を閉塞するように跨いで敷設されることが好ましい。上記付記7の構成によれば、凹条溝に異物が浸入することを防ぐことができる。
Claims (2)
- デッキボードと、
前記デッキボードと相対する接地ボードと、
前記デッキボードと前記接地ボードとを繋ぐ複数の桁と、
隣り合う前記桁との間に構成される差込口とを備え、
前記接地ボードにおける隣り合う前記桁の間は、前記差込口の下部を構成する差込口構成部であり、
前記差込口構成部は、
前記桁の底面と面一の下板部と、
前記差込口に臨み前記下板部と相対する上板部と、
前記下板部と前記上板部との間に構成される複数の中空部と、を備え、
前記下板部は、前記差込口に挿入されるフォークの挿入方向となる第1方向に対して交差する第2方向に、複数の凸部と複数の凹列とが互いに平行に延び、かつ、前記第1方向に交互に並んで設けられており、
前記凹列は、前記第2方向に沿って並ぶ複数の凹部の列であり、
前記凸部は、前記下板部と、前記上板部と、前記中空部とで構成されており、
隣り合う前記凸部の前記中空部は、前記凹列を構成する前記凹部の各々の間を連通しており、
前記差込口構成部は、互いに隣接する前記凹列の間に位置する前記凸部を複数列備え、
互いに隣接する前記凹列の間に位置する前記凸部の前記第1方向の幅は、前記第2方向に沿って敷設される滑り止めテープの幅と同じ又は広い
パレット。 - 前記パレットは、上部パレット形成部材と下部パレット形成部材とを突き合わせて結合してなり、
前記上部パレット形成部材は、前記下部パレット形成部材に向けて、前記デッキボードの端に配置される上部端桁と前記上部端桁との間に位置する上部中間桁とを備え、
前記下部パレット形成部材は、前記上部パレット形成部材に向けて、前記接地ボードの端に配置される下部端桁と前記下部端桁との間に位置する下部中間桁とを備え、
前記上部端桁と前記下部端桁とが突き合わされるとともに、前記上部中間桁と前記下部中間桁とが突き合わされて前記桁を構成し、
前記接地ボードにおける前記下部端桁と前記下部中間桁との間が前記差込口構成部である
請求項1に記載のパレット。
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- 2022-03-23 JP JP2022046200A patent/JP7218025B2/ja active Active
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